JP4371398B2 - 農産物の分配供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送装置で搬送される例えばみかん、柿等の農産物を、この搬送装置よりも下流側において所定間隔隔てて並設配置された処理装置に略均等に分配供給することのできる農産物の分配供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上流側の搬送装置により搬送される農産物を、この搬送装置より下流側において所定距離隔てて並設配置された複数の処理装置に向けて供給する装置としては、例えば特開平10−113623号公報に開示のものが知られている。この装置は、コンテナダンパーから送られる果実を、該コンテナダンパーの送り出し方向と直交する横(左右)方向に並設された等級選別部に分岐することができる分岐コンベアを左右に2条づつそれぞれ並設しており、この分岐コンベアの条数は、上流側から送られてくる農産物の量によってさらに多く並設し得るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置においては、分岐コンベアが片側だけで複数条(2〜4条)ある場合、上流側の搬送装置から最も遠い位置(下流側)の分岐コンベア上には、上流側の搬送装置から送られる農産物がスムーズに運ばれないという問題点を有している。そのため、搬送装置で搬送される農産物が搬送装置の最も近い位置(上流側)の分岐コンベアのみで搬送されることになって、後工程での搬送姿が例えば手選コンベア上の幅方向の一方側に偏って搬送される状態となり、手選作業者の選別作業がし難いという状況を招き易い。
【0004】
また、農産物が上流側の搬送装置から分岐コンベア上にスムーズに送り出されないと、搬送装置と分岐コンベアとの境において農産物の噛み込み等のトラブルが発生する虞があり、特に転がり難い農産物の場合や傷み易い農産物の場合にその危険度が高くなり易いという問題点を有している。そこで、これらの問題点を少しでも解消するために、上流側から供給する農産物の量を抑える等の処置がとられる場合があるが、この場合は農産物の例えば手選コンベア上への供給能率が上がらず、その改善が望まれているのが実状である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、前工程から搬送される農産物を後工程に並設された複数の処理装置に対して略均等かつスムーズに分配供給し得て大量処理が可能な農産物の分配供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上流側の搬送手段と、この搬送手段より下流側において該搬送手段の搬送方向と略直交する幅方向に所定間隔隔てて並設配置された複数の処理装置との間に設けられる農産物の分配供給装置であって、前記搬送手段の終端部の幅方向略中心位置に設けられ該搬送手段の搬送有効幅よりも狭い幅を有する搬送コンベアと、該搬送コンベアの両側にその搬送方向が前記幅方向外側となるようにして設けられその搬送幅が前記搬送コンベアの長さと略同一の第1の分岐コンベアと、該第1の分岐コンベアに対応し前記搬送コンベアの終端部にその搬送方向が前記幅方向外側となるようにして設けられた第2の分岐コンベアとを備え、前記第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアの終端部を前記処理装置にそれぞれ連結したことを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、上流側の搬送手段で搬送される農産物のうち搬送手段の終端部において、搬送幅方向の両側に位置する農産物は、搬送手段から第1の分岐コンベアにそれぞれ送出されて下流側に搬送され、該第1の分岐コンベアに連結された処理装置にそれぞれ供給される。また、搬送手段の搬送幅方向の略中央部に位置する農産物は、搬送コンベア上に送出されて下流側に搬送され、その終端部に設けられた第2の分岐コンベアで搬送されて該第2の分岐コンベアに連結された処理装置にそれぞれ供給される。これにより、搬送手段で搬送される農産物が、第1の分岐コンベアと搬送コンベアを介した第2の分岐コンベアとに分配されて処理装置にそれぞれ供給されることから、搬送手段上の農産物の位置に応じた所定の分岐コンベアへの送出が可能となって、略均等分配した状態での農産物がスムーズに処理装置に供給される。
【0008】
そして、前記搬送コンベアは、請求項2に記載の発明のように、その搬送有効幅が前記搬送手段の搬送有効幅の略1/2に設定されていることが好ましい。このように構成することにより、搬送コンベアの搬送有効幅を所定に設定することで、搬送手段の搬送有効幅が所定割合で分割状態とされて、搬送手段上の農産物を所定の分岐コンベアに略均等に送出できる。
【0009】
また、前記搬送コンベアは、請求項3に記載の発明のように、短尺状に形成されていることが好ましい。このように構成することにより、第2の分岐コンベアが連結される搬送コンベアの長さが短尺状に設定されていることから、搬送コンベアを介した第2の分岐コンベアへの農産物の送出時間を短縮できて、搬送手段上の農産物の両分岐コンベアへの送出時間差を極力小さくできる。
【0010】
また、前記第2の分岐コンベアは、請求項4に記載の発明のように、その搬送面の高さが前記第1の分岐コンベアに対して低くなるようにして設けられていることが好ましい。このように構成することにより、第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアとが下流側に向けて下り階段状に設けられていることから、搬送手段上の農産物の下り傾斜を利用した移動が可能となって、農産物の種類等に係わらず搬送手段上から各分岐コンベアへの農産物の供給がスムーズに行える。
【0011】
また、請求項5に記載の発明のように、前記搬送コンベアと第1の分岐コンベアとの間及び第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアとの間に分岐壁を備えることが好ましい。このように構成することにより、分岐壁によって搬送コンベアと第1の分岐コンベア間あるいは両分岐コンベア間での農産物の移動が確実に防止されることから、両分岐コンベアに均等分配された農産物の状態が安定する。
【0012】
また、請求項6に記載の発明のように、前記第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアのうちの少なくとも一方が複数条に設定され、各条の長さが上流側が下流側より長く設定されていることが好ましい。このように構成することにより、長さの異なる複数条の分岐コンベアで農産物をそれぞれ搬送して異なる位置の終端部から処理装置に供給できることから、農産物を処理装置により一層均等分配状態で供給できる。
【0013】
また、請求項7に記載の発明のように、前記搬送手段がその幅方向に揺動する揺動コンベアを備えることが好ましく、この場合、前記揺動コンベアは、請求項8に記載の発明のように、その上流側に設けられたコンテナ反転ダンパーからの農産物の供給タイミングと関連付けられて揺動することが好ましい。このように構成することにより、揺動コンベアの揺動で搬送手段上の農産物をその搬送幅方向に均等に分散できることから、両分岐コンベアによる分配がより一層均等化される。また、揺動コンベアをコンテナ反転ダンパーからの農産物の供給タイミングと関連付けて揺動することで、揺動コンベア上の農産物の均一分散状態が容易に得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる農産物の分配供給装置の一実施例を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線矢視図、図3が図1のB−B線矢視図、図4が図2のC−C線矢視図である。
【0015】
図1〜図4において、分配供給装置1は、上流側に配置された搬送手段2と、下流側に配置された2台の処理装置としての一次手選ローラコンベア3との間に配置されている。前記搬送手段2は、コンテナ反転ダンパー4、揺動コンベア5及び清浄機6等を備え、コンテナ反転ダンパー4は、農産物入りコンテナ搬送コンベア7で搬送されてくる農産物入りのコンテナ8を反転させて、その内部の農産物を排出口に設けた搬送コンベア9上に排出する。また、コンテナ反転ダンパー4の排出口には、反転され内部の農産物が排出されて空となったコンテナ8を回収する空コンテナ回収装置10が配置され、この空コンテナ回収装置10には、空コンテナ搬送コンベア11が連結されている。
【0016】
前記揺動コンベア5は、その搬送面が下流側に向けて若干下がり傾斜して設けられると共に、図2及び図4に示すように、架台12上に配置された揺動フレーム13を有している。この揺動フレーム13が架台12に固定したモータ14の回転軸にリンク15を介して連結され、また架台12には、揺動フレーム13のガイド21が摺動可能に係合するレール16が設けられている。そして、モータ14が回転駆動することにより、リンク15を介して揺動フレーム13が架台12のレール16に沿って、図4に示す基点Oを中心に矢印ロ、ハ方向(搬送手段2の搬送方向イと直交する方向)に交互に移動して揺動するように構成されている。
【0017】
なお、揺動コンベア5の揺動幅は、図1に示すように、該揺動コンベア5の搬送幅方向端部が前記コンテナ反転ダンパー4の搬送コンベア9の搬送幅より常に内側に位置しない、すなわち揺動コンベア5の最大振幅揺動時の搬送有効幅が、搬送コンベア9の搬送有効幅より外れないように設定されている。また、揺動コンベア5のモータ14の回転駆動は、コンテナ反転ダンパー4のコンテナ8の反転動作に関連付けられて制御される。
【0018】
すなわち、コンテナ反転ダンパー4の所定位置に例えば2個のコンテナ検出センサ17を配置し、このコンテナ検出センサ17でコンテナ8の送り間隔を検出し、この送り間隔と揺動コンベア5の揺動周期とが一致するように制御装置18によってモータ14の回転駆動が制御される。これにより、コンテナ反転ダンパー4の搬送コンベア9上の農産物が揺動コンベア5の幅方向に所定の状態(例えば前回と同じ位置に供給されることのない状態)で供給されることになる。
【0019】
前記清浄機6は、その搬送面が平面状でかつ回転自在に配置された多数の回転ブラシ19を有し、この回転ブラシ19の下方には除去した塵埃等を収容する受け皿20が配置されている。そして、回転している回転ブラシ19上を農産物が転動しながら移動することで、農産物の表面の汚れが除去されて清浄化される。なお、清浄機6の構成としては、この例に限らず他の適宜の構成を採用し得る。
【0020】
このような搬送手段2の清浄機6の下流側に配置される前記分配供給装置1は、本発明の搬送コンベアとしての短尺コンベア22と、一対の第1の分岐コンベア23及び一対の第2の分岐コンベア24等を備えている。短尺コンベア22は、その上流側が清浄機6の終端部でその搬送幅方向の中間位置に、その搬送面が清浄機6の搬送面より低い状態で連結され、図3に示すように短尺コンベア22の搬送有効幅は、清浄機6の搬送有効幅Lの1/2(すなわちL/2)に設定され、清浄機6の搬送有効幅Lが、短尺コンベア22のL/2部分とその両側にそれぞれ形成されたL/4部分とに分割状態とされている。
【0021】
また、短尺コンベア22はその長さ(機長)が、2条の分岐コンベア23a、23bからなる第1の分岐コンベア23の搬送有効幅と略同一に設定され、これにより、短尺コンベア22の搬送幅方向の両側に第1の分岐コンベア23(2条の分岐コンベア23a、23b)が外側に向けて、例えばその両搬送面が略面一状態でそれぞれ連結されている。この一対の第1の分岐コンベア23の2条の分岐コンベア23a、23bは、その搬送方向ニ、ホが短尺コンベア22の搬送幅方向のそれぞれ外側に向く(すなわち一対の第1の分岐コンベア23が互いに逆方向に向く)ように設定されると共に、上流側の分岐コンベア23aの長さが下流側の分岐コンベア23bの長さより所定寸法長く設定されて、上流側の分岐コンベア23aの終端部が下流側の分岐コンベア23bの終端部より搬送方向ニ、ホの外側に位置するようにそれぞれ設定されている。
【0022】
さらに、短尺コンベア22の下流側には、その搬送面が短尺コンベア22の搬送面より低い状態で一対の第2の分岐コンベア24が連結されている。この第2の分岐コンベア24は、それぞれ2条の分岐コンベア24a、24bからなり、その各分岐コンベア24a、24bの上流側端面が短尺コンベア22の搬送幅方向の中心位置で突き合わせ連結されると共に、その搬送方向ヘ、トが短尺コンベア22の搬送幅方向の外側に向く(すなわち一対の第2の分岐コンベア24が互いに逆方向に向く)ように設定されている。また、この第2の分岐コンベア24も、2条の分岐コンベア24a、24bのうち上流側の分岐コンベア24aと下流側の分岐コンベア24bの長さを異ならせることで、上流側の分岐コンベア24aの終端部が下流側の分岐コンベア24bの終端部より搬送方向へ、トの外側に位置するように設定されている。
【0023】
なお、短尺コンベア22と第1の分岐コンベア23との間、及び第1の分岐コンベア23の下流側の分岐コンベア23bと第2の分岐コンベア24の上流側の分岐コンベア24aとの間には、隣接するコンベア間での農産物の移動を阻止する板状の所定高さの分岐壁25がそれぞれ設けられている。また、第2の分岐コンベア24の下流側の分岐コンベア24bには、所定高さの落下防止板28がそれぞれ設けられている。
【0024】
そして、第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24の各分岐コンベア23a、23b、24a、24bの下流側下方には、ベルトコンベア26がそれぞれ配置され、このベルトコンベア26上で第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24との境部分には、山形形状の仕切部材27がそれぞれ設けられている。この仕切部材27の下流側に前記一次手選ローラコンベア3の上流側が連結され、この一次手選ローラコンベア3の下流側に、図示しない例えば6条に分配する分配コンベアが連結されると共に、さらにその下流側に6条の選別コンベアが連結されている。
【0025】
次に、前記分配供給装置1の動作について説明する。先ず、農産物入りコンテナ搬送コンベア7で搬送されてくる荷受けされた農産物入りのコンテナ8は、コンテナ反転ダンパー4に供給されて、その反転動作で内部の農産物が搬送コンベア9上に排出され、この搬送コンベア9から揺動コンベア5上に供給される。この時、コンテナ反転ダンパー4によるコンテナ8の送り間隔と揺動コンベア5の揺動動作を前述したように制御装置18で制御することにより、搬送コンベア9上の農産物が、揺動している揺動コンベア5上の所定位置(例えば前回のコンテナ8で供給されていない位置)に供給される。
【0026】
揺動コンベア5上に供給された農産物は、揺動コンベア5の揺動動作によって該コンベア5の幅方向に分散されつつ下流側に搬送され、清浄機6に供給されて清浄化される。この揺動コンベア5から清浄機6への農産物の搬送中においても、揺動コンベア5の揺動動作や清浄機6の回転ブラシ19による回転動作で農産物が幅方向により均一に分散した状態となる。
【0027】
そして、清浄機6で清浄化された農産物は、分配供給装置1に供給されて次のように分配される。すなわち、清浄機6で搬送されてくる農産物のうち清浄機6の終端部において、搬送幅方向の中央部分に位置する農産物は、短尺コンベア22上に送出されてその下流側に搬送され、第2の分岐コンベア24の2条の分岐コンベア24a、24bの始端部に供給される。
【0028】
この時、短尺コンベア22の搬送幅方向の中央部分で、その中心位置より図1の搬送方向イ左側に位置する農産物は、一方の第2の分岐コンベア24の2条の分岐コンベア24a、24b上に送出され、搬送方向イ右側に位置する農産物は、他方の第2の分岐コンベア24の2条の分岐コンベア24a、24b上に送出され、それぞれ図1の矢印へ、ト方向に搬送される。またこの時、第2の分岐コンベア24の搬送面が短尺コンベア22の搬送面より低く設定されていることから、清浄機6上の農産物が短尺コンベア22から第2の分岐コンベア24の各分岐コンベア24a、24b上に、各コンベア22、24間での噛み込み等を防止した状態でスムーズに送出される。
【0029】
一方、清浄機6の搬送幅方向の両側部分に位置する農産物は、第1の分岐コンベア23の各分岐コンベア23a、23bに直接送出され、この時、清浄機6の搬送方向イ左側に位置する農産物が一方の第1の分岐コンベア23の2条の分岐コンベア23a、23bに送出され、清浄機6の搬送方向イ右側に位置する農産物が他方の第1の分岐コンベア23の2条の分岐コンベア23a、23bにそれぞれ送出される。
【0030】
これにより、清浄機6上の農産物がその終端部の位置に応じて、短尺コンベア22を介して第2の分岐コンベア24に送出されるか、直接第1の分岐コンベア23に送出されることになり、この時、第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24が2条づつ設けられていることから、その位置により各分岐コンベア23a、23b、24a、24bに均等に分配送出されることになる。
【0031】
そして、このようにして第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24上に送出された農産物は、分岐壁25で隣接する分岐コンベア等への移動が阻止された状態で、下流側にそれぞれ搬送され、各分岐コンベア23a、23b、24a、24bの終端部から、ベルトコンベア26上に排出されて図1の矢印チ〜ルの如く一次手選ローラコンベア3に供給される。このベルトコンベア26上における搬送時にも、ベルトコンベア26上に設けた仕切部材27で第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24で搬送されてきた農産物が混じることなく搬送されて、各分岐コンベア23a、23b、24a、24bの農産物が分配されたままの均一分配状態で、一次手選ローラコンベア3に供給されることになる。
【0032】
つまり、この分配供給装置1は、清浄機6の終端部の搬送幅方向の中間位置に所定幅の短尺コンベア22を連結配置することで、搬送幅方向を各分岐コンベア23a、23b、24a、24bに対応した4分割状態とすることができることから、清浄機6上で分散されている農産物を左右4つの各分岐コンベア23a、23b、24a、24bに略均等分配することができるわけである。
【0033】
このように、上記実施例の分配供給装置1にあっては、清浄機6の終端部の幅方向略中心位置に短尺コンベア22を連結配置し、この短尺コンベア22の両側にその搬送幅が短尺コンベア22の長さと略同一の一対の第1の分岐コンベア23を連結配置すると共に、短尺コンベア22の終端部に一対の第2の分岐コンベア24を連結配置しているため、短尺コンベア22で搬送される農産物のうち、搬送幅方向両側の農産物を第1の分岐コンベア23に直接送出して分配し、搬送幅方向の中間部分の農産物を短尺コンベア22を介して第2の分岐コンベア24に送出して分配することができ、清浄機6上の農産物をその終端部の位置に応じて所定の分岐コンベア23a、23b、24a、24bに均等分配し、この農産物を一次手選ローラコンベア3にスムーズに供給することができる。
【0034】
特に、短尺コンベア22の搬送有効幅が清浄機6の搬送有効幅の略1/2に設定されていることから、清浄機6上の農産物を4等分した状態で第1の分岐コンベア23か第2の分岐コンベア24に略均等に分配送出することができる。また、短尺コンベア22の長さを第1の分岐コンベア23の搬送幅方向と略同一の短尺状に設定していることから、短尺コンベア22を介した第2の分岐コンベア24への農産物の送出時間を短縮できて、清浄機6上の農産物の第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24への送出時間の時間差を極力小さくすることができる。
【0035】
さらに、清浄機6と短尺コンベア22、第1の分岐コンベア23及び第2の分岐コンベア24が下り階段状に設けられていることから、清浄機6から送出される農産物を下り傾斜に沿って所定方向に移動させることができて、例えば転がり難い農産物や傷み易い農産物であっても、各コンベアの連結部分への噛み込み等を防止した状態で、スムーズに第1の分岐コンベアや第2の分岐コンベアに送出することができる。
【0036】
また、短尺コンベア22と第1の分岐コンベア23との間や第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24との間に分岐壁25がそれぞれ設けられていることから、この分岐壁25によって短尺コンベア22と第1の分岐コンベア23間あるいは両分岐コンベア23、24間での農産物の移動を確実に阻止することができると共に、第2の分岐コンベア24の分岐コンベア24bに落下防止板28が設けられていることから、この落下防止板28で農産物の分岐コンベア24b外への落下を確実に防止することができて、両分岐コンベア23、24に分配された農産物の分配状態を安定させることができる。
【0037】
またさらに、第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24が共に2条の分岐コンベア23a、23b、24a、24bを有し、上流側の分岐コンベア23a、24aの長さが下流側の分岐コンベア23b、24bよりそれぞれ長く設定されていることから、各条の分岐コンベア23a、23b、24a、24bに分配された農産物を異なる位置でベルトコンベア26上に排出できると共に、仕切部材27で農産物の混ざりを防止できて、各分岐コンベア23a、23b、24a、24b上の農産物をベルトコンベア26の終端部で幅方向に均一分散した状態とすることができる。
【0038】
これらのことから、搬送手段2による農産物の供給量を抑えることなく、分配供給装置1による農産物の分配状態を一層均等化することができて、農産物の大量処理が可能になると共に、均等分配された農産物の一次手選ローラコンベア3への供給により、例えば農産物の手選作業を容易かつ確実に行うことができる等、農産物の選別処理作業の能率を高めること等が可能になる。
【0039】
また、搬送手段2にその幅方向に揺動する揺動コンベア5を配置すると共に、この揺動コンベア5の揺動動作がコンテナ反転ダンパー4からの農産物の供給タイミングと関連付けて行われるため、コンテナ反転ダンパー4から揺動コンベア5に農産物を分散した状態で供給できると共に、揺動コンベア5の揺動でこの農産物をより均一に分散できて、清浄機6上における農産物の均一分散化を一層良好な状態とすることができる。
【0040】
さらにまた、短尺コンベア22の長さを第1の分岐コンベア23の搬送有効幅と略同一に設定することで、短尺コンベア22と第1の分岐コンベア23及び第2の分岐コンベア24を最小面積内に配置できてもこれらの効率的な配置が可能になる。
【0041】
なお、上記実施例においては、第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24をそれぞれ2条の分岐コンベアで形成したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば1条の分岐コンベアであってもよいし3条以上の分岐コンベアで構成しても良く、また第1の分岐コンベア23と第2の分岐コンベア24の条数を異ならせることもできる。また、上記実施例における短尺コンベア22の搬送幅、搬送手段2の構成や処理装置の構成等も一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において種々変更することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、搬送手段で搬送される農産物が、第1の分岐コンベアと搬送コンベアを介した第2の分岐コンベアに送出されて処理装置にそれぞれ供給されるため、農産物の供給量を抑えることなく搬送手段上の位置に応じた農産物の送出分配が可能となり、搬送手段上の農産物を略均等分配した状態で処理装置にスムーズに供給することができる。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、搬送コンベアの搬送有効幅が搬送手段の搬送有効幅の略1/2に設定されているため、搬送手段の搬送有効幅を所定割合で分割できて、搬送手段上の農産物を第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアに略均等に送出することができる。
【0044】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、第2の分岐コンベアが連結される搬送コンベアの長さが短尺状に設定されているため、搬送コンベアを介した第2の分岐コンベアへの農産物の送出時間が短縮されて、搬送手段上の農産物の両分岐コンベアへの送出時間差を極力小さくすることができる。
【0045】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアが下流側に向けて下り階段状に設けられているため、搬送手段上の農産物の下り傾斜を利用した移動が可能となって、農産物の種類に係わらず搬送手段上から各分岐コンベアへの農産物の供給をスムーズに行うことができる。
【0046】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、搬送コンベアと第1の分岐コンベア間あるいは両分岐コンベア間に分岐壁が設けられているため、この分岐壁で農産物の移動を確実に防止することができて、両分岐コンベアによる農産物の均等分配状態を安定させることができる。
【0047】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアの少なくとも一方が長さの異なる複数条の分岐コンベアで形成されているため、各分岐コンベアで農産物をそれぞれ搬送して異なる位置の終端部から処理装置に供給できて、農産物を処理装置により一層均等分配状態で供給することができる。
【0048】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、搬送手段がその幅方向に揺動する揺動コンベアを備えるため、揺動コンベアの揺動で搬送手段上の農産物をその搬送幅方向に均等に分散でき、両分岐コンベアによる分配をより一層均等化することができる。
【0049】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、揺動コンベアがコンテナ反転ダンパーからの農産物の供給タイミングと関連付けられて揺動するため、揺動コンベア上の農産物の均一分散した状態が容易に得られ、両分岐コンベアで農産物をより一層均等分配することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる分配供給装置の平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った矢視図
【図3】同図1のB−B線に沿った矢視図
【図4】同図2のC−C線に沿った矢視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・分配供給装置
2・・・・・・・・搬送手段
3・・・・・・・・一次手選ローラコンベア
4・・・・・・・・コンテナ反転ダンパー
5・・・・・・・・揺動コンベア
6・・・・・・・・清浄機
9・・・・・・・・搬送コンベア
13・・・・・・・揺動フレーム
14・・・・・・・モータ
15・・・・・・・リンク
17・・・・・・・コンテナ検出センサ
18・・・・・・・制御装置
19・・・・・・・回転ブラシ
22・・・・・・・短尺コンベア
23・・・・・・・第1の分岐コンベア
23a、23b・・分岐コンベア
24・・・・・・・第2の分岐コンベア
24a、24b・・分岐コンベア
25・・・・・・・分岐壁
26・・・・・・・ベルトコンベア
27・・・・・・・仕切部材
28・・・・・・・落下防止板
Claims (8)
- 上流側の搬送手段と、この搬送手段より下流側において該搬送手段の搬送方向と略直交する幅方向に所定間隔隔てて並設配置された複数の処理装置との間に設けられる農産物の分配供給装置であって、
前記搬送手段の終端部の幅方向略中心位置に設けられ該搬送手段の搬送有効幅よりも狭い幅を有する搬送コンベアと、該搬送コンベアの両側にその搬送方向が前記幅方向外側となるようにして設けられその搬送幅が前記搬送コンベアの長さと略同一の第1の分岐コンベアと、該第1の分岐コンベアに対応し前記搬送コンベアの終端部にその搬送方向が前記幅方向外側となるようにして設けられた第2の分岐コンベアとを備え、前記第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアの終端部を前記処理装置にそれぞれ連結したことを特徴とする農産物の分配供給装置。 - 前記搬送コンベアは、その搬送有効幅が前記搬送手段の搬送有効幅の略1/2に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の農産物の分配供給装置。
- 前記搬送コンベアは、短尺状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の分配供給装置。
- 前記第2の分岐コンベアは、その搬送面の高さが前記第1の分岐コンベアに対して低くなるようにして設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農産物の分配供給装置。
- 前記搬送コンベアと第1の分岐コンベアとの間及び第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアとの間に分岐壁を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物の分配供給装置。
- 前記第1の分岐コンベアと第2の分岐コンベアのうちの少なくとも一方が複数条に設定され、その上流側の長さが下流側より長く設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の農産物の分配供給装置。
- 前記搬送手段は、その幅方向に揺動する揺動コンベアを備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の農産物の分配供給装置。
- 前記揺動コンベアは、その上流側に設けられたコンテナ反転ダンパーからの農産物の供給タイミングと関連付けられて揺動することを特徴とする請求項7に記載の農産物の分配供給装置。
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