JP4361052B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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このような問題を解決するために、近年、低刺激性でかつ、気泡力、及び洗浄力等に優れる界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤が提案されてきている。
例えば、特許文献1には、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を使用した泡立ち性と低温保存時の液安定性に優れる組成物が開示されている。しかし、該組成物は、油汚れに対する洗浄力が未だ不十分であるという課題がある。また、特許文献2には、特定のアミド化合物を含有する高粘度(300mPa・s以上)の洗浄剤組成物が開示されている。この技術は、洗浄力の持続性に優れた洗浄剤を提供するとされているが、該組成物は原液粘度が高いため、スポンジ等の洗浄用具に直接含浸させて使用する際の泡立ち性に劣るという問題があった。
これらのアニオン性界面活性剤の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは5〜40質量%、更に好ましくは10〜30質量%である。配合量が5%未満であると洗浄力に劣り、また、40%を超えると低温での安定性が劣ることがある。
この中で特に好ましいのは、アルキルジメチルアミンオキシド及びアルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドである。さらに特に、アルキル基の炭素数が10-14のアルキルジメチルアミンオキシド及びアルキル基の炭素数が10-14のアルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが好ましい。
(b)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは0.5〜8%、更に好ましくは2〜6%である。配合量が0.5%未満であると洗浄力に劣ることがあり、また、8%を超えると低温での安定性が劣ることがある。
具体的な該当物としては、ポリオキシプロピレン(1)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5)ミリスチン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシプエチレン(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等が挙げられる。これらは、1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。これらの中でも、特に低温安定性と洗浄力のバランスに優れる点で、Rは炭素数12のアルキル基、mは0〜1、nは1〜3が好ましい。最も好ましいのはポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド及びポリオキシエチレン(3)ラウリン酸モノエタノールアミドである。
(c)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは0.5〜8%、更に好ましくは2〜6%である。配合量が0.5%未満であると洗浄力に劣ることがあり、また、8%を超えると低温での安定性が劣ることがある。
(d)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは0.1〜10質量%、更に好ましくは、0.5〜5質量%とすることが望ましい。配合量が0.1%未満であると洗浄力に劣ることがあり、また、10%を超えると低温での安定性が劣ることがある。
(e)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは0.5〜6%である。配合量が0.5%未満であると低温での安定性に劣ることがあり、また、6%を超えると粘度低下が著しいことがある。
本発明で用いることのできる(f)成分のアルコールエトキシレートは、アルコールのエチレンオキシド付加物であり、ノニオン性界面活性剤の一種である。本発明におけるアルコールエトキシレートは、その構造や製造法などによって特に限定されるものではなく、好ましくは、アルキル疎水基の炭素数が8〜18、親水基のオキシエチレン基の平均重合度が1〜50であれば好ましい。更に好ましくは、疎水基の炭素数が10〜14、親水基の平均重合度が5〜20以上であることが望ましい。具体的には、ポリオキシエチレン(12)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(14)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、
ポリオキシエチレン(25)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(18)パルミチルエーテル、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ヤシアルコールエーテル、ポリオキシエチレン(20)椰子アルコールエーテル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ここで( )内の数値はr(平均オキシエチレン鎖長)である。これらは単独又は混合して使用することができる。
(f)成分の配合量は、好ましくは0.2〜15%であり、より好ましくは0.5〜5%である。配合量が0.2%未満であると低温での安定性に劣る場合があり、また、15%を超えると洗浄力及び泡質が低下する場合があるため好ましくない。
また、{(c)+(f)成分}/(a)成分の質量比が0.1〜2、好ましくは0.1〜0.5の範囲であることが好ましい。この比が0.1を下回ると低温時の保存安定性に劣ることがあり、2を超えると洗浄力及び泡立ち性が低下する場合がある。
好ましい混合可能な非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミドなどが一例として挙げられる。
また、好ましく配合可能な両性界面活性剤の例としては、例えば、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、N−アルキルアミノ酸などが挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能である。これらの界面活性剤は、好ましくは合計量で液体洗浄剤組成物全量に対して、1〜20%の範囲で使用することが望ましい。これらの合計配合量が、1%未満であると、低温での安定性に劣ることがあり、20%を越えると、洗浄力や泡質が低下することがある。
なお、本発明の液体洗浄剤組成物に含まれる(a)〜(e)成分と、必要により加えられる(f)成分及びその他の成分は、商業的に入手されているものを使用することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)〜(e)成分と、必要により(f)成分及び他の任意成分を混合することにより製造することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力と低温安定性の点等からpH(原液)をpH調整剤等により、6.0〜8.0にすることが好ましい。
下記表2に示される化合物を用い、表1に示される配合組成の各種液体洗浄剤組成物を調製し、下記の試験方法により油汚れに対する洗浄力、泡立ち性及び低温安定性について評価した。
これらの結果を表1に示す。なお、表1中の配合量は質量%〔全量は100質量%(残部は精製水で調製)であり、各組成物はpH6.5に調整したものである。また、本発明の実施例で使用した分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの調製は、以下の方法で実施した。
〈エチレンオキシド付加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェート:S−1〉
4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを、反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキシサルフェートの性状を表3に示す。
直径28cmのフライパンに牛脂3gを計りとり、1分間強火で加熱することで牛脂を溶解させ、そのまま20℃で3時間放置したものを、激しく汚れたモデル汚垢とした。
次に、11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに、38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、この汚染したフライパンを25℃の水道水で通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水道水でよくすすぎ、その時のフライパンの汚染されていた表面を手で触ったときの触感で、洗浄力を下記の評価基準に基づき評価した。
評価基準:
◎:フライパンのいずれの部位においても油の残留によるぬるつきはまったく感じられない。
○:フライパンの側面の一部に、油の残留によるぬるつきが僅かに感じられる。
△:フライパンの底面及び側面の一部に、油の残留によるぬるつきが感じられる。
×:フライパン全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留している。
11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに38gの水と2gの洗浄剤組成物をとり、5回手で揉んだ後の泡の立ち方を下記の基準で判定する。
評価基準:
◎:泡がスポンジの表面積全体を覆い尽くす
○:泡がスポンジの表面積の80%を覆う
△:泡がスポンジの表面積の50%を覆う
×:泡がスポンジの表面積の30%以下を覆う
各液体洗浄剤組成物100gをガラス瓶に密閉し、−5℃で1ヶ月間静置したときの外観の変化を下記評価基準にて評価した。
評価基準:
○:沈殿、液分離を生じない
×:沈殿または液の分離が生じる
Claims (4)
- (a)アニオン界面活性剤として、エチレンオキシドの0モル付加体を13%、1モル付加体を17%、2モル付加体を25%、3モル付加体を24%、4モル付加体を14%、5モル付加体を5%、6モル付加体を2%含有し、最大量付加体Pが2であり、Pモル付加体が26%であり、P±1モル付加体が66%であり、平均付加モル数が2であるアルキルエトキシサルフェートを含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- (c)上記一般式(1)で示される化合物が、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド又はポリオキシエチレン椰子脂肪酸モノエタノールアミドである請求項1又は2記載の液体洗浄剤組成物。
- (a)アニオン界面活性剤として、炭素数10〜16,エチレンオキシドの平分付加モル数1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルカンスルホン酸塩、又は炭素数10〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩;
(b) 半極性界面活性剤として、アルキル基の炭素数が10〜14のアルキルジメチルアミンオキシド;
(c)下記一般式(1)で示される化合物;
(d)マグネシウム塩として、硫酸マグネシウム塩;
(e)芳香族カルボン酸/塩として、安息香酸ナトリウム及び/又はサリチル酸;及び
(f) アルコールエトキシレートとして、アルキル基の炭素数が10〜14であり、オキシエチレン基の炭素数が5〜20であるアルコールエトキシレートを含有し、
{(c)+(f)}/(a)が0.1〜0.5(質量比)であることを特徴とする
液体洗浄剤組成物。
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