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JP4356647B2 - 無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線LANのような無線伝送路を経由してサーバから無線通信端末へデータ伝送を行なう無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、サーバ上で提供されるデータをアクセス・ポイント経由で無線通信端末に無線伝送する無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、複数のアクセス・ポイントと接続可能な無線通信端末が適当なアクセス・ポイントを経由してサーバから無線データ伝送する無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、クライアントとしての無線通信端末がサーバに対して要求するデータの伝送に必要な帯域を確保できるアクセス・ポイントを経由して無線データ伝送を行なう無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
旧来の有線通信方式における配線から解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。現在、2.4GHz帯や、5GHz帯など、監督官庁の免許が不要な周波数帯域を利用して、異なった無線通信システム並びに無線通信装置が規定されている。無線ネットワークに関する標準的な規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11や、HiperLAN/2やIEEE802.15.3、Bluetooth通信などを挙げることができる。IEEE802.11規格については、無線通信方式や使用する周波数帯域の違いなどにより、IEEE802.11a規格、IEEE802.11b規格…などの各種無線通信方式が存在する。
無線ネットワークは、LSIの高集積化・低消費電力化とも相俟って性能が飛躍的に向上し、世界的にも広く利用される状況となり、標準化が進められている。また、無線LAN装置は、コンピュータ周辺機器と同じ程度に低価格化してきており、旧来のコンピュータ・ネットワークという用途以外に、オフィスにおける周辺機器の接続や、家庭内の情報家電間におけるストリーム系高品質動画像伝送など、さまざまな局面での利用が図られている。例えば、有線LAN上に設置されたサーバで提供される動画像などのコンテンツをアクセス・ポイント経由で無線伝送することによって、無線通信端末を所持するユーザは場所を選ばずに受信して楽しむことができる。
ここで、無線ネットワークは伝送媒体としての電波を複数の無線通信端末で共用するシステムなので、複数の端末が同一のチャネルを同時に利用することはできない。このことは、複数の端末で同時に動画像ストリーミングを行なう場合など高負荷の通信が頻繁に発生する場合に特に問題となる。
例えばIEEE802.11bでは、ISM(Industrial Scientific and Medical:産業科学医療用)バンドとも呼ばれる2400〜2497MHz帯において14チャネルを用意することによって、ネットワークの混雑の緩和を図り、同じエリア内でより多くの無線ネットワークを収容できるようにしている(但し、14チャネル中の3チャネルのみを同時に使用可能とする)。
しかしながら、このようなマルチチャネル機能により、システム内で使用可能な周波数帯域を拡張できたとしても、1つのアクセス・ポイントに接続する無線通信端末が集中した場合、アクセス・ポイント自体で利用可能な帯域に制約があることから、動画像ストリーミングなどの高負荷通信を行なうのは困難になってしまう。
ここで、システム内に複数のアクセス・ポイントを設置して通信効率の向上を図るという手法が考えられる。
例えば、複数のアクセス・ポイントを設置した無線LANシステムにおいて、アクセス・ポイント側で接続する無線通信端末の台数を制限して、特定のアクセス・ポイントへの接続が集中するのを回避することができる(例えば、特許文献1を参照のこと)。この場合、複数のアクセス・ポイント間で負荷の分散・均等化を図ることはできるが、アクセス・ポイントに接続する端末側で所望する帯域を確保できる訳ではない。サーバから動画像ストリーミングを行ないたい端末があったとしても、接続台数の制限下で接続先のアクセス・ポイントが決定されるだけであり、端末側からアクセス・ポイントで利用可能な帯域を確保することはできず、同じアクセス・ポイントに接続した他の端末との間で帯域の争奪を行なわなければならない。また、アクセス・ポイント側は、自分に接続した端末がサーバとの間でどのような形態のデータ伝送を行なっているかは、基本的に不知である
また、複数のアクセス・ポイントを設置した無線LANシステムにおいて、無線通信端末が、各アクセス・ポイントに接続したときに得られる受信品質に基づいて、接続先となるアクセス・ポイントを決定して、スループットの向上を図るアクセス・ポイント切替方式について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。この場合、無線通信端末側で接続先となるアクセス・ポイントを選択することができるが、その際に端末は受信品質を確保することはできても、アクセス・ポイントで利用可能な帯域を確保できる訳ではない。同じアクセス・ポイントで良好な受信品質を得た周辺局が同様に接続してくる可能性もある。無線通信端末は、アクセス・ポイント経由でサーバから動画像ストリーミングを行なう場合であっても、同じアクセス・ポイントに接続した他の端末との間で帯域の争奪を行なわなければならいため、このような高負荷通信を行なうのは困難である。
特開2002−185458 特開2000−101596
本発明の目的は、サーバ上で提供されるデータをアクセス・ポイント経由で無線通信端末に好適に無線伝送することができる、優れた無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数のアクセス・ポイントと接続可能な無線通信端末が、適当なアクセス・ポイントを経由して無線データ伝送を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、無線通信端末が動画像ストリーミングなどの高負荷伝送に必要となる帯域を確保できるアクセス・ポイントを経由して無線データ伝送を行なうことができる、優れた無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信システムであって、
各アクセス・ポイントについて予約可能な帯域に関するアクセス・ポイント予約情報を管理するアクセス・ポイント予約管理手段と、
サーバとのデータ通信を希望するクライアントが接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する利用可能アクセス・ポイント管理手段と、
各アクセス・ポイントの予約可能な帯域に関する情報と、クライアントから接続可能なアクセス・ポイントに関する情報に基づいて、サーバとのデータ通信を行なうときにクライアントが接続するアクセス・ポイントを選定するアクセス・ポイント選定手段と、
該選定されたアクセス・ポイントの予約可能な帯域の中からクライアントがサーバとのデータ通信に必要となる帯域を使用することを前記アクセス・ポイント予約管理手段に対し予約要求する帯域予約要求手段と、
アクセス・ポイントの予約された帯域を利用してサーバとクライアント間でデータ通信を行なうデータ通信手段と、
を具備することを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
当該無線通信システムは、前記データ通信手段によるサーバとクライアント間のデータ通信が終了したときに、前記アクセス・ポイント予約管理手段に対して、該データ通信のために予約されたアクセス・ポイントの帯域の解放を要求するアクセス・ポイント解放要求手段をさらに備えていてもよい。また、前記アクセス・ポイント予約管理手段は前記有線伝送路上のホスト装置(すなわち、アクセス・ポイント管理用のサーバ)として構成され、前記利用可能アクセス・ポイント管理手段、前記アクセス・ポイント選定手段、前記帯域予約要求手段、前記前記アクセス・ポイント解放要求手段はクライアント毎に装備される。
無線通信システムによれば、有線LAN上に設置されたサーバで提供される動画像などのコンテンツをアクセス・ポイント経由で無線伝送することができ、クライアントとしての無線通信端末側では場所を選ばずにコンテンツを受信して楽しむことができる。
但し、無線ネットワークは伝送媒体としての電波を複数の無線通信端末で共用するシステムなので、複数の端末が同一のチャネルを同時に利用することはできない。このことは、複数の端末で同時に動画像ストリーミングを行なう場合など高負荷の通信が頻繁に発生する場合に特に問題となる。
そこで、本発明に係る無線通信システムでは、複数のアクセス・ポイントを設置した無線通信環境下で、クライアントが要求する帯域に応じて各アクセス・ポイントに接続するクライアントの台数を制限することで(場合によっては、特定のクライアントによってアクセス・ポイントを占有させる)、サーバからクライアントへのアクセス・ポイントを経由した高負荷データ通信を良好に行なうようにしている。
すなわち、クライアント側では自局が接続可能な各アクセス・ポイントの利用状況を確認しながら、サーバとのデータ通信に必要となる使用帯域に応じて、接続先となるアクセス・ポイントを自動又は手動で切り替える。これによって、動画像ストリーミングなどの高負荷データ通信を行なうときには、クライアントは十分な帯域を確保することができるアクセス・ポイントに接続を切り替え、且つストリーミング処理中はこのアクセス・ポイントを占有することができるので、アクセス・ポイントが介在する無線伝送路上でも品質良好な高負荷データ伝送を実現することができる。
前記アクセス・ポイント予約管理手段は、前記帯域予約要求手段によってアクセス・ポイントの帯域の予約が要求されたことに応答して当該アクセス・ポイントの予約可能な帯域から予約要求された帯域を減算する。すなわち、アクセス・ポイント予約情報上でアクセス・ポイントの帯域を予約することにより、他のクライアントは当該アクセス・ポイントの当該予約された帯域を利用することができなくなるので、言い換えれば、帯域予約を行なったクライアントが当該アクセス・ポイントの予約帯域を占有することができる。
また、前記アクセス・ポイント予約管理手段は、予約しておいたアクセス・ポイントの帯域の解放が前記アクセス・ポイント解放要求手段によって要求されたことに応答して当該アクセス・ポイントの予約可能な帯域に解放された帯域を加算する。すなわち、アクセス・ポイント予約情報上でアクセス・ポイントの予約帯域を書き換えることにより、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになり、当該アクセス・ポイントが帯域予約を行なっていたクライアントから解放されたことになる。
ここで、前記アクセス・ポイント予約管理手段は、各アクセス・ポイントについての最大実効速度を管理する最大実効速度管理手段を備えていてもよい。また、前記データ通信手段はサーバとクライアント間のデータ通信時における通信ログを取得する通信ログ取得手段を備えていてもよい。そして、前記最大実効速度管理手段は、アクセス・ポイントが採用する無線通信方式に基づいて最大実効速度を設定するとともに、通信ログに応じて最大実効速度を更新することができる。
このような場合、前記アクセス・ポイント予約管理手段は、前記帯域予約要求手段によってアクセス・ポイントの予約要求されたときには、予約する帯域を当該アクセス・ポイントの最大実効速度又は現在の予約可能な帯域から減算して、該アクセス・ポイント予約情報を更新することができる。また、前記アクセス・ポイント解放要求手段によって解放要求されたアクセス・ポイントの予約帯域を当該アクセス・ポイントの現在の予約可能な帯域に加算して、該アクセス・ポイント予約情報を更新することができる。
また、前記利用可能アクセス・ポイント管理手段は、サーバとのデータ通信を希望するクライアントが接続可能なアクセス・ポイントを探索する利用可能アクセス・ポイント探索手段を備えていてもよい。
前記アクセス・ポイント予約管理手段は、前記利用可能アクセス・ポイント管理手段からの要求に応じて、各アクセス・ポイントの予約可能な帯域に関する通知用アクセス・ポイント管理情報を提供する。また、前記利用可能アクセス・ポイント管理手段は、前記アクセス・ポイント予約管理手段から提供された情報に基づいて、クライアントが接続可能な各アクセス・ポイントで利用可能となる帯域に関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する。そして、前記アクセス・ポイント選定手段は、クライアントがサーバとのデータ通信を行なうときに必要となる帯域と該利用可能アクセス・ポイント情報に基づいて、該クライアントが接続すべきアクセス・ポイントを選定することができる。
また、本発明の第2の側面は、複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてアクセス・ポイントを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
各アクセス・ポイントについて予約可能な帯域に関するアクセス・ポイント予約情報を管理するアクセス・ポイント予約管理手順と、
クライアントからの要求に応じて、各アクセス・ポイントの予約可能な帯域に関する通知用アクセス・ポイント予約情報を提供する通知用アクセス・ポイント予約情報提供手順と、
クライアントからのアクセス・ポイントの帯域予約要求に応答して、前記アクセス・ポイント予約情報を更新する第1のアクセス・ポイント予約情報更新手順と、
クライアントからのアクセス・ポイントの予約帯域の解放要求に応答して、前記アクセス・ポイント予約情報を更新する第2のアクセス・ポイント予約情報更新手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1側面に係る無線通信システムにおけるAP管理サーバとして動作することができる。
また、本発明の第3の側面は、複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてクライアントとして動作するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する利用可能アクセス・ポイント管理手順と、
各アクセス・ポイントの予約可能な帯域に関する情報と、接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報に基づいて、サーバとのデータ通信を行なうときに接続先となるアクセス・ポイントを選定するアクセス・ポイント選定手順と、
該選定されたアクセス・ポイントの予約可能な帯域の中からサーバとのデータ通信に必要となる帯域を予約要求する帯域予約要求手順と、
アクセス・ポイントの予約された帯域を利用してサーバとの間でデータ通信を行なうデータ通信手順と、
前記データ通信手順を実行してサーバとのデータ通信が終了したときに、該データ通信のために予約されたアクセス・ポイントの帯域の解放を要求するアクセス・ポイント解放要求手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第3の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第3の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1側面に係る無線通信システムにおけるクライアントとして動作することができる。
本発明によれば、複数のアクセス・ポイントと接続可能な無線通信端末が、適当なアクセス・ポイントを経由して無線データ伝送を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、無線通信端末が動画像ストリーミングなどの高負荷伝送に必要となる帯域を確保できるアクセス・ポイントを経由して無線データ伝送を行なうことができる、優れた無線通信システム、アクセス・ポイント管理装置及びアクセス・ポイント管理方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、複数のアクセス・ポイントを設置した無線通信環境下で、クライアントが要求する帯域に応じて各アクセス・ポイントに接続するクライアントの台数を制限することで(場合によっては、特定のクライアントによってアクセス・ポイントを占有させる)、サーバからクライアントへのアクセス・ポイントを経由した高負荷データ通信を実現することができる。
本発明によれば、クライアントから接続可能な各アクセス・ポイントの利用状況をクライアント側で確認しながら、サーバとのデータ通信に必要となる使用帯域に応じて、接続先となるアクセス・ポイントを自動又は手動で切り替えることができ、これによって動画像ストリーミングなどの高負荷データ通信を、アクセス・ポイントが介在する無線伝送路上で実現することができる。
アクセス・ポイントは一般に無線LAN通信エリアの拡大のために使用されるが、日本のような住環境では、1台のアクセス・ポイントで家全体をカバーできることが多い。このような通信環境下で複数のアクセス・ポイントを設置し、それぞれのアクセス・ポイント経由で高負荷データ通信を行なう端末数を制限することで(すなわち、各端末が要求する帯域に応じて接続先のアクセス・ポイントを分散させる)、複数の端末が同時に高負荷データ通信を行なうことが可能となる。このようなシステム構成によれば、複数のユーザが動画像ストリーミングをそれぞれの手元の無線端末で同時に同じ場所で楽しむといったことが可能となる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
サーバ上で提供されるデータをアクセス・ポイント経由で無線通信端末に無線伝送する無線通信システムに関する。サーバ上のデータ・コンテンツをアクセス・ポイントまで移送する伝送路は、例えばEthernet(登録商標)のような有線LANを想定している。また、アクセス・ポイントから無線通信端末までの無線伝送路には、IEEE802.11に代表される無線LAN若しくはPANなどを想定している。
IEEE802.11におけるネットワーキングは、BSS(Basic Service Set)の概念に基づいている。BSSは、アクセス・ポイント(Access Point)のようなマスタが存在するインフラストラクチャ・モードで定義されるBSSと、複数の無線通信端末(Mobile Terminal:移動局)のみにより構成されるアドホック・モードで定義されるIBSS(Independent BSS)の2種類で構成される。本実施形態では、無線通信端末がアクセス・ポイント経由でデータを取得するインフラストラクチャ・モードを想定しているので、アドホック・モードについては説明を省略する。
インフラストラクチャ・モードのBSSにおいては、無線通信システム内にコーディネイションを行なうアクセス・ポイント(AP)が必須である。すなわち、アクセス・ポイントは、自局周辺で電波の到達する範囲をBSSとしてまとめ、いわゆるセルラ・システムで言うところの「セル」を構成する。各無線通信端末は、いずれか1つのアクセス・ポイントと接続し、そのBSSのメンバとしてネットワークに参入する。アクセス・ポイントは適当な時間間隔でビーコンと呼ばれる制御信号を送信し、このビーコンを受信可能である無線通信端末はアクセス・ポイントが近隣に存在することを認識し、さらにアクセス・ポイントとの間でコネクション確立を行なう。
図1には、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示している。
図示のシステム10では、有線LAN上には動画像データのストリーミングを行なうストリーミング・サーバ11と、有線LAN経由で受信したストリーミング・データをIEEE802.11で規定される無線伝送路を介して無線データ伝送する複数のアクセス・ポイント12−1、12−2、12−3と、これら有線LAN上の複数台のアクセス・ポイントを管理するAP管理サーバ13が設置されている。但し、ストリーミング・サーバ11及びAP管理サーバ13は個別のサーバ装置として構成することができるが、これらのサーバ機能を単一の装置上で実装することも可能である。また、図示しないその他の情報提供サーバを有線LAN上に設置し、各サーバからの情報コンテンツをアクセス・ポイント12経由で無線通信端末に配信することができる。
無線ネットワークは伝送媒体としての電波を複数の無線通信端末で共用するシステムなので、複数の端末が同一のチャネルを同時に利用することはできない。本実施形態では、IEEE802.11bなどのマルチバンド通信システムを想定しており、2400〜2497MHz帯において14チャネルを用意することによって、ネットワークの混雑の緩和を図っている。但し、隣接する周波数チャネル間での干渉を回避するために、14チャネル中のチャネル#1、#6、並びに#11という周波数直交する3つのチャネルを3台のアクセス・ポイント12−1、12−2、12−3で使用しているものとする。
また、各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3は、識別情報として、各々を一意に特定できるBSSID(Basic Service Set Identifier)と、同じ配信システムにより相互接続されたグループ内で同じ値となるSSID(Service Set Identifier)を有している。
無線伝送路上には、無線通信端末としての複数のクライアント21−1、21−2、21−3…が存在している。LAN上に設置されたサーバで提供される動画像などのコンテンツをアクセス・ポイント12−1、12−2、又は12−3経由で無線伝送することによって、無線通信端末を所持するユーザは場所を選ばずに受信して楽しむことができる。各クライアント21−1、21−2、21−3…はそれぞれ固有のMAC(Media Access Control)アドレスを有しており、通信システム内ではこのMACアドレスを用いてクライアントを識別することができる。
上述したように無線伝送路上には複数の周波数チャネルが用意され、マルチチャネル機能により周波数帯域が拡張されている。しかしながら、アクセス・ポイント毎に利用可能な帯域に制約があることから、接続するクライアントが集中したアクセス・ポイントを経由してストリーミング・サーバ11から動画像ストリーミングを受けるのは困難となる。
そこで、本実施形態では、AP管理サーバ13の介在により、クライアントが要求する帯域に応じて各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3に接続するクライアント21の台数を制限するようにしている。例えば、動画像ストリーミングを行なおうとする特定のクライアント21によって1台のアクセス・ポイント12を占有させることによって、ストリーミング・サーバ11からクライアント21へのアクセス・ポイントを経由した高負荷データ通信を行なうようにしている。
クライアント21は、接続先となるアクセス・ポイント12で利用可能な帯域の確保を実現するために、自局が接続可能なアクセス・ポイントの探索機能と、接続先アクセス・ポイントの切替機能と、アクセス・ポイントの利用可能帯域を予約するアクセス・ポイント予約クライアント機能を備えている。
クライアント21は、アクセス・ポイントの探索機能により自局から接続可能なアクセス・ポイントを発見する。また、クライアントは、AP管理サーバ13から提供される情報に基づいて、これら接続可能な各アクセス・ポイントの利用状況を確認する。そして、例えばストリーミング・サーバ11から動画像ストリーミングを受信したいときには、かかる高負荷データ通信に必要となる使用帯域を予約することが可能なアクセス・ポイントを選択し、アクセス・ポイント切り替え機能によって接続先のアクセス・ポイントを切り替える。
図2には、クライアント21がAP管理サーバ13の介在によりアクセス・ポイント12の帯域を予約して、ストリーミング・サーバ11からのデータ・ストリーミングを行なうための動作シーケンスを示している。
AP管理サーバ13は、有線LAN上の各アクセス・ポイント12−1…に関する最大実効速度や既に接続先クライアントに予約されている帯域に関する情報を記述したAP予約リストを管理している。AP予約リストの構造や管理方法の詳細に関しては後述に譲る。
クライアント21はいずれかのアクセス・ポイントに既に接続しており、そのアクセス・ポイント経由でAP管理サーバ13を始め有線LAN上の各ホストと交信可能であるとする。そして、クライアント21は、ストリーミング・サーバ11からのストリーミングを受けたいときに、十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを選択するために、まずAP管理サーバ13に対しAP予約リストを要求する。AP管理サーバ13は、この要求に応答して、クライアントに通知用のAP予約リストを作成して返信する。
クライアント21は、アクセス・ポイント探索機能により自局から接続可能なアクセス・ポイントを発見することができ、これらを利用可能APリストに登録している。そして、クライアント21は、AP管理サーバ13からAP予約リストを受け取ると、これと利用可能APリストを比較して、ストリーミング受信のために接続する(すなわち帯域を予約する)アクセス・ポイントを決定し、AP管理サーバ13に対しアクセス・ポイントの予約要求を行なう。利用可能APリストの作成方法の詳細については後述に譲る。
AP管理サーバ13は、クライアント21から予約要求を受け取ると、AP予約リスト上で当該予約要求されているアクセス・ポイントに関する予約帯域の情報を更新し、クライアント21に対しアクセス・ポイントの予約が確定したことを示す肯定応答を通知する。AP管理サーバ13がAP予約リスト上でアクセス・ポイントの帯域を予約することにより、他のクライアントは当該アクセス・ポイントの当該予約された帯域を利用することができなくなるので、言い換えれば、クライアント21が当該アクセス・ポイントの予約帯域を占有することができる。クライアント21によるアクセス・ポイントの占有状態は、後にクライアント21がアクセス・ポイントを解放する(後述)まで続く。
上記の手順によりクライアント21が帯域予約したアクセス・ポイントが現在接続しているアクセス・ポイントと異なることがある。このような場合、クライアント21は、ストリーミング・サーバ11からストリーミング受信を開始するに際し、アクセス・ポイント切替機能により、帯域予約したアクセス・ポイントへ接続し直す。
クライアント21は、このようにしてストリーミング受信に必要となる帯域を利用することができるアクセス・ポイントとの接続を確保すると、当該アクセス・ポイントを経由してストリーミング・サーバ11に対してストリーミングを要求する。そして、アクセス・ポイントを介して、ストリーミング・サーバ11とクライアント21間でデータ・ストリーミングが行なわれる。
その後、ストリーミング・サーバ11からのデータ・ストリーミングが終了すると、クライアント21は、AP管理サーバ13に対して、帯域を予約したアクセス・ポイントの解放を要求する。
AP管理サーバ13は、クライアント21からアクセス・ポイント解放要求を受信すると、AP予約リスト上で、当該解放要求されているアクセス・ポイントに関する予約帯域の情報を更新し、クライアント21に対しアクセス・ポイントが解放されたことを示す肯定応答を通知する。AP管理サーバ13がAP予約リスト上でアクセス・ポイントの予約帯域を書き換えることにより、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになり、当該アクセス・ポイントがクライアント21から解放されたことになる。
図3には、AP管理サーバ13が起動時に実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
AP管理サーバ13の電源を投入する(若しくは当該サーバ機能を持つホスト装置が当該サーバ機能を起動する)と、まず別途定義されるAP管理サーバ検索処理ルーチンを実行して(ステップS1)、有線LAN上でAP管理サーバが既に存在するかどうかをチェックする(ステップS2)。
ここで、有線LAN上で既存のAP管理サーバを発見することができた場合には、当該AP管理サーバのIPアドレスを保存して(ステップS3)、本処理ルーチンを終了する。
他方、有線LAN上にAP管理サーバが存在しない場合には、当該通信システムはAP管理サーバが存在していないシステムとして、自身を当該システム内のAP管理サーバとして動作させる(ステップS4)。
図4には、図3に示したフローチャートのステップS1で実行されるAP管理サーバ検索処理の詳細な手順をフローチャートの形式で示している。
まず、AP管理サーバは、有線LAN上でAP管理サーバ検索コマンドをブロードキャストする(ステップS11)。
ここで、AP管理サーバから応答があったときには(ステップS12)、AP管理サーバのIPアドレスを返して(ステップS13)、本処理ルーチン全体を終了する。
他方、AP管理サーバから応答がなかった場合には、自身が当該通信システムのAP管理サーバになれるかどうかをチェックする(ステップS14)。そして、自身がAP管理サーバとなり得る場合には、自身がAP管理サーバとなり(ステップS15)、AP管理サーバのIPアドレスとして自信のIPアドレスを返す(ステップS16)。また、自身がAP管理サーバになり得ない場合には、AP管理サーバが見つからなかった旨を返し(ステップS17)、本処理ルーチンを終了する。
図5には、有線LAN上のホスト装置がAP管理サーバとして動作するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
AP管理サーバは、クライアントからの要求を待機している(ステップS21)。
そして、AP管理サーバは、アクセス・ポイント経由でクライアントからアクセス・ポイントの帯域予約要求を受信すると(ステップS22)、別途定義済みのアクセス・ポイント予約処理を起動する(ステップS26)。
また、AP管理サーバは、アクセス・ポイント経由でクライアントからアクセス・ポイント予約リスト取得要求を受信すると(ステップS23)、別途定義済みのアクセス・ポイント予約リスト取得処理を起動する(ステップS27)。
また、AP管理サーバは、アクセス・ポイント経由でクライアントから帯域予約中のアクセス・ポイント解放要求を受信すると(ステップS24)、別途定義済みのアクセス・ポイント解放処理を起動する(ステップS28)。
また、AP管理サーバは、他のホスト装置からAP管理サーバ検索要求を受信すると(ステップS25)、別途定義済みのアクセス・ポイント管理サーバ応答処理を起動する(ステップS29)。
AP管理サーバは、下表に示すようなAP予約リストを保持し、アクセス・ポイント毎のSSID及びBSSID、最大実効速度[Mbps]と、帯域予約しているクライアントのMACアドレス並びに予約した帯域[Mbps]を管理している。
Figure 0004356647
但し、AP管理サーバは有線LANに設置されているすべてのアクセス・ポイントの帯域予約状況をAP予約リスト上で管理している訳ではなく、クライアントからの帯域予約要求により帯域が予約されているアクセス・ポイントのみがAP予約リスト上にエントリされている。クライアントからすべての利用可能帯域を解放されたアクセス・ポイントのレコードはAP予約リストから削除される(後述)。
図6には、AP管理サーバ13がクライアント21からのアクセス・ポイントに対する帯域予約要求に応じて行なう、アクセス・ポイントの予約処理の手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21からのアクセス・ポイントに対する帯域予約要求には、クライアント自身のMACアドレスと、帯域予約先となるアクセス・ポイントのSSID(仮にAAAAとする)及びBSSID(仮にxxxxとする)、並びに予約したい帯域(仮にyyyyとする)が記載されている。
AP管理サーバ13は、クライアント21から帯域予約要求を受信すると、AP予約リストを参照し、帯域予約要求されているアクセス・ポイントがAP予約リストに既に登録されているかどうかをチェックする(ステップS31)。ここで、当該アクセス・ポイントが未登録の場合には、別途定義済みの処理ルーチンを呼び出して当該アクセス・ポイントのレコードを作成して、AP予約リストに登録する(ステップS32)。
次いで、AP管理サーバ13は、AP予約リストを参照として、クライアント21から予約要求されている帯域yyyyが予約要求先のアクセス・ポイントで利用可能であるかどうかをチェックする(ステップS33)。
このチェック結果が肯定的であれば、AP管理サーバは、管理用AP予約リストの当該アクセス・ポイントのレコードにおいて、予約されている帯域帯域予約された帯域yyyyを算して(すなわち、通知用AP予約リスト中の該当する利用可能帯域から帯域yyyyを減算して)(ステップS34)、AP予約リストを更新する(ステップS35)。そして、要求元のクライアント21に対して、アクセス・ポイントに対する帯域予約が確定した旨を通知する(ステップS36)。
他方、クライアント21から予約要求されている帯域yyyyが予約要求先のアクセス・ポイントで利用可能でない場合には(ステップS33)、AP管理サーバ13は、要求元のクライアント21に対して、アクセス・ポイントに対する帯域予約が失敗した旨を通知する(ステップS37)。
図7には、図6に示したフローチャート中のステップS32で起動される、AP予約リストにアクセス・ポイントの新規レコードを追加登録するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、最大実効速度フィールドにデフォルト値の4[Mbps]を代入し(ステップS41)、続いて、登録済みAPリストの当該アクセス・ポイントのレコードに登録、SSID、最大実効速度を登録する(ステップS42)。
次いで、登録済みAPリストから最大実効速度を取得する(ステップS43)。そして、AP予約リストの当該アクセス・ポイントのレコードにSSIDと、最大実効速度を書き込んで(ステップS44)、本処理ルーチンを終了する。
AP管理サーバ13が、通信システム内の各クライアント21によって帯域予約されている各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3に関するSSID、BSSIDや、最大実効速度、予約されている帯域などの情報を表1に示したAP予約リスト上で管理していることは既に述べた通りである。一方、クライアント21側では、自局の通信に必要となる帯域を確保できるアクセス・ポイントを探し出して接続先を切り替えるためには、各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3の利用可能帯域に関する情報が必要となる。そこで、クライアント21はAP管理サーバ13に対しAP予約リストを要求し、AP管理サーバ13はクライアント21にAP予約リストを返信する(図2を参照のこと)。
その際、AP管理サーバ13は、表1に示したAP予約リストをそのまま送信するのではなく、クライアント21側で必要とする各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3の利用可能帯域を参照し易い形式の通知用AP予約リストを作成して、これをクライアント21に提供するようになっている。下表には通知用AP予約リストの構成例を示している。同表では、表1に示した管理用AP予約リストにエントリされている各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3に関し、クライアント21側で接続切り替えに必要となるSSIDやBSSIDなどの識別情報と、利用可能帯域の情報が記載されている。ここで言う利用可能帯域は、管理用AP予約リスト上で記載されているアクセス・ポイントの最大実効速度からいずれかのクライアントによって既に予約されている帯域を減算して求めることができる。
Figure 0004356647
図8には、AP管理サーバ13がクライアント21からのAP予約リスト取得要求に応じて行なう処理手順をフローチャートの形式で示している。
AP管理サーバ13は、まず、管理用AP予約リストにエントリされている各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3について、最大実効速度からいずれかのクライアントによって既に予約されている帯域を減算して利用可能帯域を求め、SSID及びBSSIDとともに利用可能帯域を記載したアクセス・ポイント毎のレコードからなる通知用AP予約リストを作成する(ステップS51)。
そして、この通知用AP予約リストを要求元のクライアント21に送信して(ステップS52)、本処理ルーチンを終了する。
クライアント21は、ストリーミング・サーバ11から動画像ストリーミングを行なう場合など高負荷データ通信を行なうときにはアクセス・ポイントの帯域予約を行ない、予約された帯域を占有して所望の通信品質を確保することができる。また、高負荷データ通信が完了した後は、クライアント21は予約しておいたアクセス・ポイントの帯域を解放して、他のクライアントが当該アクセス・ポイントを利用できる状態に戻すようにしている。
アクセス・ポイントの解放処理は、クライアント21がAP管理サーバ13に対してアクセス・ポイントの解放要求を発行することによって起動する。このとき、AP管理サーバ13が管理用AP予約リスト(表1を参照のこと)上でアクセス・ポイントの予約可能帯域を書き換えることにより、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになる。
図9には、AP管理サーバ13がクライアント21からのアクセス・ポイントの解放要求に応じて実行するアクセス・ポイントの解放処理の手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21からのアクセス・ポイント解放要求には、当該クライアント21のMACアドレス(仮にMAC−Cとする)と、帯域を解放しようとしているアクセス・ポイントのBSSID(仮にxxxxとする)と、ストリーミング中の通信状態のレポートである「ストリーミング・ログ(StreamingLog)」が記載されている(後述)。
AP管理サーバ13は、クライアント21からアクセス・ポイントの解放要求を受け取ると、そのBSSID“xxxx”で識別される当該アクセス・ポイントがMAC−Cのクライアント21によって実際に帯域予約されているかどうかを管理用AP予約リスト上で確認する(ステップS61)。
次いで、別途定義済みの最大実効速度更新ルーチンを起動して、ストリーミング・ログを用いて当該アクセス・ポイントの最大実効速度を算出し(ステップS62)、管理用AP予約リスト中の該当レコードの最大実効速度を更新する。
次いで、AP管理サーバ13は、管理用AP予約リスト上で、当該アクセス・ポイントの帯域をさらに他のクライアントが予約しているかどうかをチェックする(ステップS63)。ここで、他のいずれのクライアントも当該アクセス・ポイントを帯域予約していない場合には、管理用AP予約リスト上から当該アクセス・ポイントのレコードを削除する(ステップS64)。また、他のいずれかのクライアントが当該アクセス・ポイントの帯域を予約しているときには、管理用AP予約リスト中の該当レコードの予約されている帯域から、要求元クライアント21が解放する帯域を算する(すなわち、通知用AP予約リスト中の該当する利用可能帯域に、要求元クライアント21が開放する帯域を加算する)(ステップS65)。このように管理用AP予約リストの更新を行なった後に、要求元クライアント21に対しアクセス・ポイントの解放が成功裏に終わったことを通知して(ステップS66)、本処理ルーチンを終了する。
AP管理サーバ13がAP予約リスト上でアクセス・ポイントの予約帯域を書き換えることにより、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになり、当該アクセス・ポイントがクライアント21から解放されたことになる。
他方、BSSID“xxxx”で識別される当該アクセス・ポイントがMAC−Cのクライアント21によって実際に帯域予約されていることを管理用AP予約リスト上で確認できなかった場合には(ステップS61)、AP管理サーバ13は、要求元クライアント21に対し、要求されたアクセス・ポイントの予約帯域の解放に失敗した旨を通知する(ステップS67)。
図10には、図9に示したフローチャートのステップS62において行なわれる、ストリーミング・ログに基づいてアクセス・ポイントの最大実効速度を更新するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、ストリーミング・ログを受け取ったかどうかをチェックし(ステップS71)、続いて、自動更新対象のアクセス・ポイントであるかどうかをチェックする(ステップS72)。そして、ストリーミング・ログにスループットのレポートが含まれているかどうかをチェックする(ステップS73)。
ストリーミング・ログにスループットのレポートが含まれていない場合には、別途定義済みの処理ルーチンにより最大転送速度NewRateを求め(ステップS74)、現在の転送速度CurrentRateに現在の最大転送速度を代入する(ステップS75)。ここで、ステップS74で求められた最大転送速度NewRateと現在の最大転送速度CurrentRateの大小比較を行ない(ステップS76)、NewRateの方が大きければ、当該アクセス・ポイントの最大転送速度をNewRateに設定する(ステップS77)。
他方、ストリーミング・ログにスループットのレポートが含まれている場合には(ステップS73)、当該アクセス・ポイントの最大転送速度を平均スループットに設定する(ステップS78)。
図11には、図10に示したフローチャートのステップS74において行なわれる、アクセス・ポイント12の最大転送速度を求めるための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、リンク速度が11Mbpsを下回るかどうかをチェックする(ステップS81)。リンク速度が11Mbpsを下回る場合には、アクセス・ポイント12とクライアント21間の無線伝送路はIEEE802.11bで規定される無線ネットワークであると推定されるので、当該アクセス・ポイント12の最大転送速度を4Mbpsに決定する(ステップS85)。
一方、リンク速度化11Mbps以上であれば、アクセス・ポイント12とクライアント21間の無線伝送路がIEEE802.11bとIEEE802.11gの混在する動作モードであるかどうかをチェックする(ステップS82)。ここで、IEE802.11gでは、2.4GHz帯のIEEE802.11及びIEEE802.11bとの互換性を取りながら20Mbps以上の高速化を図られている。
IEEE802.11bとIEEE802.11gの混在モードである場合には、当該アクセス・ポイント12の最大転送速度を10Mbpsに設定する(ステップS84)。また、混在モードでない、すなわちIEEE802.11gモードである場合には、当該アクセス・ポイント12の最大転送速度を20Mbpsに設定する(ステップS83)。
クライアント21は、ストリーミング・サーバ11から動画像ストリーミングを受ける場合には、十分な帯域を利用することができるアクセス・ポイントへ接続を切り替える。そして、ストリーミング・サーバ11は、アクセス・ポイント経由でストリーミング要求を受け取ると、アクセス・ポイントを介してクライアント21との間でデータ・ストリーミングを開始する。図12には、ストリーミング・サーバ11における動作手順をフローチャートの形式で示している。
ストリーミング・サーバ11は、有線LAN上でストリーミング要求の受信を待機しており(ステップS91)、ストリーミング要求を受信すると(ステップS92)、要求元のクライアント21に対して指定されたデータのストリーミング処理を実行する(ステップS93)。
上記の説明では、アクセス・ポイント経由で接続されるクライアント21を対象としているが、勿論、有線LAN上のクライアントに対しても、ストリーミング・サーバ11は同様にストリーミング処理を行なうことができる。
本実施形態では、無線伝送路上のクライアント21は、AP管理サーバ13の介在により、自局から接続可能な各アクセス・ポイントの利用状況を確認しながら、ストリーミング・サーバ11とのデータ通信に必要となる使用帯域に応じて接続先となるアクセス・ポイントを切り替え、これによって動画像ストリーミングなどの高負荷データ通信を、アクセス・ポイントが介在する無線伝送路上で実現することができる。図13には、ストリーミング受信を行なう際のクライアント21が実行する動作手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21は、まずAP管理サーバ13に対しAP予約リストを要求する(ステップS101)。クライアント21は現在接続中のアクセス・ポイント経由でAP管理サーバ13に要求を送信することができる。
AP管理サーバ13側では、管理用AP予約リスト(表1を参照のこと)にエントリされている各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3について、最大実効速度から既に予約されている帯域を減算して利用可能帯域を求め、SSID及びBSSIDとともに利用可能帯域を記載したアクセス・ポイント毎のレコードからなる通知用AP予約リスト(表2を参照のこと)を作成し、これを要求元クライアント21へ返信する(前述及び図8を参照のこと)。
クライアント21は、AP管理サーバ13から通知用AP予約リストを受信することができたならば(ステップS102)、別途定義済みの処理ルーチンにより、自局が利用することができるアクセス・ポイントに関する情報をリストアップした利用可能APリストを作成する(ステップS103)。
次いで、クライアント21は、別途定義済みの処理ルーチンにより、AP管理サーバ13から取得した通知用AP予約リストと、自局の利用可能APリストに基づいて、アクセス・ポイントの予約処理を行なう(ステップS104)。通知用AP予約リストからは各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3で利用可能な帯域が分かり、利用可能APリストからは当該クライアント21が交信可能なアクセス・ポイントが判るので、両リストを参照することで、交信可能で且つ動画像ストリーミング処理に十分な帯域を利用可能なアクセス・ポイントを割り出すことができる。
上記の処理手順により、クライアント21が動画像ストリーミングのための接続先となるアクセス・ポイントを予約することができたならば(ステップS105)、別途定義済みの処理手順により、ストリーミング・サーバ11との間でストリーミング処理を実行する(ステップS106)。
その後、ストリーミング・サーバ11からのデータ・ストリーミングが終了すると、接続先のアクセス・ポイントの帯域を予約したままの状態では通信リソースの浪費となる。そこで、クライアント21は、別途定義済みの処理ルーチンにより、アクセス・ポイントの帯域予約を解放する処理を実行する(ステップS107)。アクセス・ポイントの解放処理が行なわれると、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになる。
図14には、図13に示したフローチャートのステップS103で実行される、利用可能APリストの作成処理の手順をフローチャートの形式で示している。
利用可能APリストの作成に際し、周波数スキャンを行なうように設定されている場合には(ステップS111)、クライアント21は無線伝送路上で周波数スキャンを行ない、アクセス・ポイントから送信されるビーコンの受信を試みる。そして、受信ビーコンから当該アクセス・ポイントのSSIDと使用チャネルを取得して、自局の受信可能範囲内に存在する各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3に関するSSID、使用チャネル、並びに電波強度を記載した周辺APリストを作成する(ステップS112)。周辺APリストの構成例を以下に示す。
Figure 0004356647
次いで、この周辺APリストと登録済み接続先リストを照合し、一致するアクセス・ポイントをリストアップして、利用可能APリストを作成する(ステップS113)。登録済み接続先リストの構成例を以下に示す。「WEP(Wired Equivalent Privacy)」は共通鍵暗号方式により無線伝送路上で有線伝送路と対等の安全性を確保するための暗号キーが記載される。また、「優先」は、同一のESSIDに複数のアクセス・ポイントが存在する場合(後述)に使用する。
Figure 0004356647
周辺APリストと登録済み接続先リストを照合すると、クライアント21は、自局から接続が可能な各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3のSSID、BSSID、使用チャネル、電波強度を得ることができ、これらを利用可能APリストにリストアップする。利用可能APリストの構成例を以下に示す。
Figure 0004356647
他方、利用可能APリストの作成に際し、周波数スキャンを行なわないように設定されている場合には(ステップS111)、登録済み接続先APリスト(表4を参照のこと)をそのまま利用可能APリストとして使用する(ステップS114)。
図15には、図13に示したフローチャートのステップS104で実行される、クライアント21がアクセス・ポイントの帯域を予約するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21は、まず、別途定義済みの処理ルーチンにより、利用可能APリスト中から、当該クライアント21が帯域を予約することが可能なアクセス・ポイントの選定を行なう(ステップS121)。当該処理ルーチンからは、候補となるアクセス・ポイントのSSIDと使用チャネル(CandidateSSID、CandidateChannel)を戻り値として得ることができる。
そして、予約可能アクセス・ポイントを発見することができた(すなわち、CandidateSSIDとCandidateChannelを得ることができた)場合には(ステップS122)、続いて、クライアント21はAP管理サーバ13に対して当該アクセス・ポイントの帯域予約要求を行なう(ステップS123)。
クライアント21は、AP管理サーバ13に対し、アクセス・ポイントのSSID(すなわち、CandidateSSID)と希望する帯域を指定して帯域予約要求を行なう。これに対し、AP管理サーバ13は、図6に示した処理手順に従って当該アクセス・ポイントの予約処理(前述)を行なう。
予約要求した結果、クライアント21が所望のアクセス・ポイントを予約することができなかった場合には(ステップS124)、当該アクセス・ポイント(すなわち、CandidateSSIDのアクセス・ポイント)のレコードを利用可能APリストから削除し(ステップS132)、ステップS121に戻って予約可能アクセス・ポイントの選定処理を再度行なう。
一方、予約要求した結果、クライアント21が所望のアクセス・ポイントを予約することができた場合には(ステップS124)、続いて、クライアント21は、候補となっている当該アクセス・ポイント(すなわち、CandidateSSIDのアクセス・ポイント)への接続処理を行なう(ステップA125)。
アクセス・ポイントへの接続処理は、クライアント21が当該アクセス・ポイントに対し、SSIDと暗号キー(WEPキーやWPA−PSKなど)を指定して接続要求を送信することによって行なわれる。
ここで、クライアント21が希望するアクセス・ポイント(すなわち、CandidateSSIDのアクセス・ポイント)に接続することができなかった場合には(ステップS126)、これまで接続していたアクセス・ポイント(すなわち、CurrentSSID及びCurrentChannelのアクセス・ポイント)に再接続し(ステップS131)、当該アクセス・ポイント(すなわち、CandidateSSIDのアクセス・ポイント)のレコードを利用可能APリストから削除して(ステップS132)、ステップS121に戻って予約可能アクセス・ポイントの選定処理を再度行なう。
クライアント21が希望するアクセス・ポイント(すなわち、CandidateSSIDのアクセス・ポイント)に接続することができた場合には(ステップSA126)、希望するアクセス・ポイントを現在のアクセス・ポイントに設定する(すなわち、CurrentSSIDにCandidateSSIDを代入するとともに、CurrentChannelにCandidateChannelを代入する)(ステップS127)。そして、アクセス・ポイントの予約処理が成功裏に終了した旨を当該処理ルーチンの呼び出し元に返し(ステップS128)、本処理ルーチンを終了する。
また、予約可能アクセス・ポイントの選定処理ルーチン(ステップS121)において予約可能アクセス・ポイントを発見することができなかった場合には(ステップS122)、現在接続しているアクセス・ポイントでストリーミングを行なうかどうかを判断する(ステップS129)。そして、現在接続しているアクセス・ポイントでストリーミングを行なう場合には、アクセス・ポイントの予約処理が成功裏に終了した旨を当該処理ルーチンの呼び出し元に返し(ステップS128)、本処理ルーチンを終了する。現在接続しているアクセス・ポイントでストリーミングを行なわない場合には、アクセス・ポイントの予約処理が失敗した旨を当該処理ルーチンの呼び出し元に返し(ステップS130)、本処理ルーチンを終了する。
図16には、図15に示したフローチャートのステップS121で行なわれる、クライアント21が利用可能APリストから予約可能アクセス・ポイントを選定するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21は、まず、AP管理サーバ13から取得した通知用AP予約リスト(表2を参照のこと)と、図14に示した処理手順に従って自局で作成した利用可能APリスト(表5を参照のこと)を比較する(ステップS141)。そして、通知用AP予約リストにエントリされていないアクセス・ポイントのレコードが利用可能APリスト中にあるかどうかをチェックする(ステップS142)。
ここで、通知用AP予約リストにエントリされていないアクセス・ポイントのレコードが利用可能APリスト中にある場合には、当該アクセス・ポイントを予約の候補アクセス・ポイントに設定し(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDを代入するとともに、CandidateChannelに発見したチャネルを代入し)(ステップS145)、これを当該処理ルーチンの要求元への戻り値として、本処理ルーチンを終了する。
通知用AP予約リストにエントリされていないアクセス・ポイントのレコードが利用可能APリスト中で発見できない場合には(ステップS142)、続いて、利用可能APリストと通知用AP予約リストの双方に含まれるが、利用可能帯域に余裕のあるアクセス・ポイントがあるかどうかをチェックする(ステップS143)。
利用可能帯域に余裕のあるアクセス・ポイントを通知用AP予約リストから発見することができた場合には、当該アクセス・ポイントを予約の候補アクセス・ポイントに設定し(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDを代入するとともに、CandidateChannelに発見したチャネルを代入し)(ステップS146)、これを当該処理ルーチンの要求元への戻り値として、本処理ルーチンを終了する。
他方、ストリーミング処理を行なうのに十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを利用可能APリスト中から発見することができなかった場合には(ステップS143)、利用可能アクセス・ポイントがゼロ(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDとCandidateChannelにゼロを代入)である旨を当該処理ルーチンの要求元への戻り値として(ステップS14)、本処理ルーチンを終了する。
図17には、図13に示したフローチャートのステップS106で行なわれる、クライアント21が帯域予約したアクセス・ポイント経由でストリーミング・サーバ11とストリーミング処理を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、クライアント21は、ストリーミング・ログ作成するために使用する各変数に初期値を代入し(ステップS151)、帯域予約したアクセス・ポイント経由でストリーミング・サーバ11に対しストリーミングを要求する(ステップS152)。使用する変数として、最大リンク速度(MaxLink)、最小リンク速度(MinLink)、最大スループット(MaxThroughput)、平均スループット(AveThroughput)、最小スループット(MinThroughput)、測定回数(measureCount)などが挙げられる。続いて、別途定義済み利処理ルーチンによりストリーミング・ログを作成する(ステップS153)。
そして、クライアント21は、ストリーミング・サーバ11からのストリーミング・データを受信し(ステップS154)、ストリーミング・データの再生処理を行なう(ステップS155)。
ストリーミング・サーバ11からデータを受信している間(ステップS156)、クライアント21は、ストリーミング・ログの作成、ストリーミング・データの受信及び再生処理を繰り返し行なう。
図18には、図17に示したフローチャートのステップS153で実行される、クライアント21がストリーミング・データを受信する際にストリーミング・ログを作成するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、変数CurLinkに現在のリンク速度を代入するとともに、CurThroughputに現在のスループットを代入する(ステップS161)。
次いで、CurLinkとMaxLinkを大小比較する(ステップS162)。CurLinkの方が大きい場合には、MaxLinkにCurLinkを代入して、最大リンク速度を更新する(ステップS163)。
次いで、CurThroughputとMaxThroughputを大小比較する(ステップS164)。CurThroughputの方が大きい場合には、MaxThroughputにCurThroughputを代入して、最大スループットを更新する(ステップS165)。
また、CurLinkがMaxLinkよりも大きくない場合には、続いてCurLinkとMinLinkを大小比較する(ステップS167)。CurLinkの方が小さい場合には、MinLinkにCurLinkを代入して、最小リンク速度を更新する(ステップS168)。
最小リンク速度を更新した後、又はCurThroughputがMaxThroughputよりも大きくない場合には(ステップS164)、続いてCurThroughputとMinThroughputを大小比較する(ステップS169)。CurThroughputの方が小さい場合には、MinThroughputにCurThroughputを代入して、最小スループットを更新する(ステップS170)。
そして、合計スループットSumThroughputに現在のスループットCurThroughputを加算するとともに、測定回数MeasureCountをインクリメントして(ステップS166)、本処理ルーチンを終了する。
図19には、図13に示したフローチャートのステップS107で実行される、ストリーミング処理を終了した後にアクセス・ポイントの帯域予約を解除するためのクライアント21側で行なうアクセス・ポイント解放処理の手順をフローチャートの形式で示している。
まず、クライアント21は、ストリーミング・ログを用いて、平均スループットAveThroughputを算出する(ステップS181)。
そして、クライアント21は、AP管理サーバ13に対し、ストリーミング処理のためにステップS104で帯域予約したアクセス・ポイントの解放要求を行なう(ステップS182)。
この解放要求には、当該アクセス・ポイントのSSID及びBSSID、当該アクセス・ポイントが使用するチャネル、並びにストリーミング・ログとして得られた最大リンク速度(MaxLink)、最小リンク速度(MinLink)、最大スループット(MaxThroughput)、平均スループット(AveThroughput)、最小スループット(MinThroughput)が記載される。
AP管理サーバ13側では、クライアント21からアクセス・ポイントの解放要求を受信すると、図9に示した処理ルーチンを起動して、対象となっているアクセス・ポイントの帯域予約の解除を行なう。具体的には、管理用AP予約リストの当該アクセス・ポイントのレコード上で予約されている帯域から要求元クライアント21が解放する帯域を算する(すなわち、通知用AP予約リスト中の該当する利用可能帯域に、要求元クライアント21が開放する帯域を加算する)、あるいは当該レコードをリストから削除する(前述)。AP管理サーバ13が管理用AP予約リスト(表1を参照のこと)上でアクセス・ポイントの予約帯域を書き換えることにより、他のクライアントはこれまで予約されていた当該アクセス・ポイントの帯域を再び利用することができるようになる。
図20には、図1に示した通信システムの変形例を示している。図1との相違は、すべてのアクセス・ポイント12−1、12−2、12−3が同じSSIDを設定している点にある。但し、各アクセス・ポイント12−1、12−2、12−3は別々のチャネルを使用しているものとする。この場合、クライアント21側でのアクセス・ポイントの設定は見かけ上1台のアクセス・ポイントに対する設定処理で済むことになる。
通常、クライアント21がアクセス・ポイント12と接続を行なう際、ESSIDとWEPを指定して行なうことになっているので(チャネル選択は物理層に委ねられているので、ユーザ・レベルでチャネルを指定することはできない)、図20に示したシステムを実現するためには、クライアント21側でチャネルを指定してアクセス・ポイント12に接続する機能が必要となる。
図20に示した通信システムでは、クライアント21側で行なう予約可能アクセス・ポイントの選定処理、AP管理サーバ13への帯域予約要求、アクセス・ポイントとの接続処理が図1に示したシステムの場合とは相違する。これらの処理手順について以下に説明する。
図21には、図20に示した通信システムにおいて、クライアント21が行なう予約可能アクセス・ポイントの選定処理の手順をフローチャートの形式で示している。
クライアント21は、まず、AP管理サーバ13から取得した通知用AP予約リスト(表2を参照のこと)と、図14に示した処理手順に従って自局で作成した利用可能APリスト(表5を参照のこと)を比較する(ステップS191)。
そして、クライアント21は、通知用AP予約リストにエントリされていないアクセス・ポイントのレコードが利用可能APリスト中にあるかどうかをチェックする(ステップS192)。この場合、CurrentSSIDと同じSSIDで且つ他のチャネルに設定されているアクセス・ポイントがあるかどうかをチェックすることになる。かかるアクセス・ポイントを発見できた場合には、クライアント21は、当該アクセス・ポイントを予約の候補アクセス・ポイントに設定し(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDを代入するとともに、CandidateChannelに発見したチャネルを代入し)(ステップS196)、これを当該処理ルーチンの要求元への戻り値として、本処理ルーチンを終了する。
CurrentSSIDと同じSSIDで且つ他のチャネルに設定されているアクセス・ポイントを発見できない場合には(ステップS192)、続いて、クライアント21は、利用可能APリストと通知用AP予約リストの双方に含まれるが、利用可能帯域に余裕のあるアクセス・ポイントがあるかどうかをチェックする(ステップS193)。かかるアクセス・ポイントを発見できた場合には、クライアント21は、当該アクセス・ポイントを予約の候補アクセス・ポイントに設定し(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDを代入するとともに、CandidateChannelに発見したチャネルを代入し)(ステップS197)、これを当該処理ルーチンの要求元への戻り値として、本処理ルーチンを終了する。
ストリーミング処理を行なうのに十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを利用可能APリスト中から発見することができなかった場合には(ステップS193)、さらに、他のSSIDで且つ利用可能APリストと接続先リストに合致するアクセス・ポイントがあるかどうかをチェックする(ステップS194)。かかるアクセス・ポイントを発見できた場合には、クライアント21は、当該アクセス・ポイントを予約の候補アクセス・ポイントに設定し(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDを代入するとともに、CandidateChannelに発見したチャネルを代入し)(ステップS197)、これを当該処理ルーチンの要求元への戻り値として、本処理ルーチンを終了する。
他方、いずれの判別ブロックS192〜S194においても適当なアクセス・ポイントを発見することができなかった場合には、利用可能アクセス・ポイントがゼロ(すなわち、CandidateSSIDにCurrentSSIDとCandidateChannelにゼロを代入)である旨を当該処理ルーチンの要求元への戻り値として(ステップS195)、本処理ルーチンを終了する。
図22には、図20に示した通信システムにおいて、クライアント21が行なうAP管理サーバ13への帯域予約要求の処理手順をフローチャートの形式で示している。
図1に示したシステムでは、クライアント21はAP管理サーバ13に対しSSID及び希望帯域を指定して帯域予約要求を行なうが(前述)、本システムでは、クライアント21はAP管理サーバ13に対しSSID及びBSSID、希望帯域を指定して帯域予約要求を行なうことになる。
また、図23には、図20に示した通信システムにおいて、クライアント21がアクセス・ポイント12と接続するため処理手順をフローチャートの形式で示している。
図1に示したシステムでは、クライアント21はアクセス・ポイント12に対しSSID及び暗号キー(WEPキー、WPA−PSKなど)を指定して接続要求を行なうが(前述)、本システムでは、クライアント21はアクセス・ポイント12に対しSSID及びBSSID、暗号キー(WEPキー、WPA−PSKなど)を指定して接続要求を行なうことになる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ストリーミング・サーバとクライアント間の動画像データのストリーミングを行なう場合を例にとって説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。複数のアクセス・ポイントを設置した無線通信環境下で、アクセス・ポイントの介在によりサーバとクライアント間で高負荷のデータ伝送や帯域を予約したデータ伝送を行ないたい場合に、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示した図である。 図2は、クライアント21がAP管理サーバ13の介在によりアクセス・ポイント12の帯域を予約して、ストリーミング・サーバからのデータ・ストリーミングを行なうための動作シーケンスを示した図である。 図3は、AP管理サーバ13が起動時に実行する処理手順を示したフローチャートである。 図4は、AP管理サーバ検索処理の詳細な手順を示したフローチャートである。 図5は、有線LAN上のホスト装置がAP管理サーバとして動作するための処理手順を示したフローチャートである。 図6は、AP管理サーバがクライアントからのアクセス・ポイントに対する帯域予約要求に応じて行なうアクセス・ポイントの予約処理の手順を示したフローチャートである。 図7は、AP予約リストにアクセス・ポイントの新規レコードを追加登録するための処理手順を示したフローチャートである。 図8は、AP管理サーバがクライアントからのAP予約リスト取得要求に応じて行なう処理手順を示したフローチャートである。 図9は、AP管理サーバがクライアントからのアクセス・ポイントの解放要求に応じて実行するアクセス・ポイントの解放処理の手順を示したフローチャートである。 図10は、ストリーミング・ログに基づいてアクセス・ポイントの最大実効速度を更新するための処理手順を示したフローチャートである。 図11は、アクセス・ポイントの最大転送速度を求めるための処理手順を示したフローチャートである。 図12は、ストリーミング・サーバ11における動作手順を示したフローチャートである。 図13は、ストリーミング受信を行なう際のクライアントが実行する動作手順を示したフローチャートである。 図14は、利用可能APリストの作成処理の手順を示したフローチャートである。 図15は、クライアントがアクセス・ポイントの帯域を予約するための処理手順を示したフローチャートである。 図16は、クライアントが利用可能APリストから予約可能アクセス・ポイントを選定するための処理手順を示したフローチャートである。 図17は、クライアントが帯域予約したアクセス・ポイント経由でストリーミング・サーバ11とストリーミング処理を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図18は、クライアントがストリーミング・データを受信する際にストリーミング・ログを作成するための処理手順を示したフローチャートである。 図19は、ストリーミング処理を終了した後にアクセス・ポイントの帯域予約を解除するためのクライアント側で行なうアクセス・ポイント解放処理の手順を示したフローチャートである。 図20は、通信システムの変形例を示した図である。 図21は、図20に示した通信システムにおいて、クライアントが行なう予約可能アクセス・ポイントの選定処理の手順を示したフローチャートである。 図22は、図20に示した通信システムにおいて、クライアントが行なうAP管理サーバ13への帯域予約要求の処理手順を示したフローチャートである。 図23は、図20に示した通信システムにおいて、クライアントがアクセス・ポイントと接続するため処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
11…ストリーミング・サーバ
12…アクセス・ポイント
13…AP管理サーバ
21…クライアント

Claims (15)

  1. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてクライアントとして動作する無線通信装置であって、
    接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する利用可能アクセス・ポイント管理手段と、
    有線伝送路上の前記サーバからデータを取得するために接続先のアクセス・ポイントを選択する際に、所定のアクセス・ポイント管理サーバにアクセス・ポイント予約情報要求を送信する手段と、
    前記アクセス・ポイント管理サーバから受信した通知用アクセス・ポイント予約情報と前記利用可能アクセス・ポイント情報を比較して、自局から接続可能で且つ前記サーバからデータを取得するために十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを接続先に決定するアクセス・ポイント選定手段と、
    前記アクセス・ポイント管理サーバに対して前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの帯域予約要求を行なう帯域予約要求手段と、
    前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの予約された帯域を利用して前記サーバとの間でデータ通信を行なうデータ通信手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記データ通信手段によるサーバとのデータ通信が終了したときに、前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの予約された帯域の解放を要求するアクセス・ポイント解放要求手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記データ通信手段は、クライアントとして動作する前記無線通信装置と前記サーバ間のデータ通信時における通信ログを取得する通信ログ取得手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記利用可能アクセス・ポイント管理手段は、接続可能なアクセス・ポイントを探索する利用可能アクセス・ポイント探索手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記利用可能アクセス・ポイント管理手段は、各アクセス・ポイントの利用可能な帯域に関する通知用アクセス・ポイント予約情報を前記アクセス・ポイント管理サーバから取得し、該通知用アクセス・ポイント予約情報に基づいて、接続可能な各アクセス・ポイントに接続して利用可能となる帯域に関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理し、
    前記アクセス・ポイント選定手段は、サーバとのデータ通信を行なうときに必要となる帯域と該利用可能アクセス・ポイント情報に基づいて、接続すべきアクセス・ポイントを選定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてクライアントとして動作するための無線通信方法であって、
    接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する利用可能アクセス・ポイント管理ステップと、
    有線伝送路上の前記サーバからデータを取得するために接続先のアクセス・ポイントを選択する際に、所定のアクセス・ポイント管理サーバにアクセス・ポイント予約情報要求を送信するステップと、
    前記アクセス・ポイント管理サーバから受信した通知用アクセス・ポイント予約情報と前記利用可能アクセス・ポイント情報を比較して、自局から接続可能で且つ前記サーバからデータを取得するために十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを接続先に決定するアクセス・ポイント選定ステップと、
    前記アクセス・ポイント管理サーバに対して前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの帯域予約要求を行なう帯域予約要求ステップと、
    前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの予約された帯域を利用して前記サーバとの間でデータ通信を行なうデータ通信ステップと、
    前記データ通信ステップにおけるサーバとのデータ通信が終了したときに、前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの予約された帯域の解放を要求するアクセス・ポイント解放要求ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  7. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてアクセス・ポイントを管理するアクセス・ポイント管理装置であって、
    各アクセス・ポイントに関する最大実効速度と、既に接続先クライアントに予約されている帯域に関する情報を記述した管理用アクセス・ポイント予約情報を管理するアクセス・ポイント予約管理手段と、
    前記クライアントからのアクセス・ポイント予約情報要求に応答して、各アクセス・ポイントの利用可能帯域に関する情報を記述した通知用アクセス・ポイント予約情報を作成して返信する通知用アクセス・ポイント予約情報提供手段と、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの帯域予約要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第1のアクセス・ポイント予約情報更新手段と、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの予約帯域の解放要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第2のアクセス・ポイント予約情報更新手段と、
    を具備することを特徴とするアクセス・ポイント管理装置。
  8. 前記第1のアクセス・ポイント予約情報更新手段は、アクセス・ポイントの帯域の予約が要求されたことに応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報に記載されている当該アクセス・ポイントの予約可能な帯域に予約要求された帯域を加算し、
    前記第2のアクセス・ポイント予約情報更新手段は、予約しておいたアクセス・ポイントの帯域の解放が要求されたことに応答して、前記管理用アクセス・ポイント予約情報に記載されている当該アクセス・ポイントの予約可能な帯域から解放された帯域を減算する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のアクセス・ポイント管理装置。
  9. 各アクセス・ポイントについての最大実効速度を管理する最大実効速度管理手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載のアクセス・ポイント管理装置。
  10. 前記サーバと前記クライアント間のアクセス・ポイントを介したデータ通信時における通信ログを取得する通信ログ取得手段を備え、
    前記最大実効速度管理手段は、前記アクセス・ポイントが採用する無線通信方式に基づいて最大実効速度を設定するとともに、通信ログに応じて最大実効速度を更新する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス・ポイント管理装置。
  11. 前記第1のアクセス・ポイント予約情報更新手段は、アクセス・ポイントの予約要求された帯域を当該アクセス・ポイントの最大実効速度又は現在の予約可能な帯域から減算して該アクセス・ポイント予約情報を更新し、
    前記第1のアクセス・ポイント予約情報更新手段は、解放要求されたアクセス・ポイントの予約帯域を当該アクセス・ポイントの現在の予約可能な帯域に加算して前記管理用アクセス・ポイント予約情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス・ポイント管理装置。
  12. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてアクセス・ポイントを管理するためのアクセス・ポイント管理方法であって、
    各アクセス・ポイントに関する最大実効速度と、既に接続先クライアントに予約されている帯域に関する情報を記述した管理用アクセス・ポイント予約情報を管理するアクセス・ポイント予約管理ステップと、
    前記クライアントからのアクセス・ポイント予約情報要求に応答して、各アクセス・ポイントの利用可能帯域に関する情報を記述した通知用アクセス・ポイント予約情報を作成して返信する通知用アクセス・ポイント予約情報提供ステップと、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの帯域予約要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第1のアクセス・ポイント予約情報更新ステップと、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの予約帯域の解放要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第2のアクセス・ポイント予約情報更新ステップと、
    を有することを特徴とするアクセス・ポイント管理方法。
  13. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてクライアントとして動作するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    接続可能なアクセス・ポイントに関する利用可能アクセス・ポイント情報を管理する利用可能アクセス・ポイント管理手段、
    有線伝送路上の前記サーバからデータを取得するために接続先のアクセス・ポイントを選択する際に、所定のアクセス・ポイント管理サーバにアクセス・ポイント予約情報要求を送信する手段、
    前記アクセス・ポイント管理サーバから受信した通知用アクセス・ポイント予約情報と前記利用可能アクセス・ポイント情報を比較して、自局から接続可能で且つ前記サーバからデータを取得するために十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを接続先に決定するアクセス・ポイント選定手段、
    前記アクセス・ポイント管理サーバに対して前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの帯域予約要求を行なう帯域予約要求手段、
    前記の接続先に決定したアクセス・ポイントの予約された帯域を利用して前記サーバとの間でデータ通信を行なうデータ通信手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
  14. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信環境においてアクセス・ポイントを管理するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    各アクセス・ポイントに関する最大実効速度と、既に接続先クライアントに予約されている帯域に関する情報を記述した管理用アクセス・ポイント予約情報を管理するアクセス・ポイント予約管理手段、
    前記クライアントからのアクセス・ポイント予約情報要求に応答して、各アクセス・ポイントの利用可能帯域に関する情報を記述した通知用アクセス・ポイント予約情報を作成して返信する通知用アクセス・ポイント予約情報提供手段、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの帯域予約要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第1のアクセス・ポイント予約情報更新手段、
    前記クライアントからのアクセス・ポイントの予約帯域の解放要求に応じて、前記管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新する第2のアクセス・ポイント予約情報更新手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
  15. 複数のアクセス・ポイントが設置され、有線伝送路上のサーバから提供されるデータをアクセス・ポイント経由でクライアントに無線伝送する無線通信システムであって、
    各アクセス・ポイントに関する最大実効速度と既に接続先クライアントに予約されている帯域に関する情報を記述した管理用アクセス・ポイント予約情報を管理し、前記クライアントからのアクセス・ポイント予約情報要求に応答して、各アクセス・ポイントの利用可能帯域に関する情報を記述した通知用アクセス・ポイント予約情報を作成して返信するとともに、前記クライアントからのアクセス・ポイントの帯域予約要求に応じて、管理用アクセス・ポイント予約情報中の当該アクセス・ポイントの予約されている帯域に関する情報を更新するアクセス・ポイント管理サーバをさらに備え、
    クライアントは、
    自局から接続可能なアクセス・ポイントを探索して利用可能アクセス・ポイント情報に登録し、
    有線伝送路上のサーバからデータを取得するために接続先のアクセス・ポイントを選択する際に、アクセス・ポイント管理サーバにアクセス・ポイント予約情報要求を送信し、
    アクセス・ポイント管理サーバから受信した通知用アクセス・ポイント予約情報と前記利用可能アクセス・ポイント情報を比較して、自局から接続可能で且つ前記サーバからデータを取得するために十分な帯域を確保できるアクセス・ポイントを接続先に決定し、
    アクセス・ポイント管理サーバに対して当該アクセス・ポイントの帯域予約要求を行なった後に、当該アクセス・ポイントと接続する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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