JP4356508B2 - ポリアミック酸組成物、並びに画像形成装置、それを用いたポリイミド無端ベルト及びその製造方法 - Google Patents
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Description
そして、他の目的は、上記ポリアミック酸組成物を用い、イミド化反応不足による膜品質の低下を防ぎ、十分な強度などの特性を備えるポリイミド無端ベルト、及びその製造方法を提供することである。また、このポリイミド無端ベルトを備えた画像形成装置を提供することである。
(1) γ−ブチロラクトンと、N−メチル−2−ピロリドンとの混合溶媒と、
ポリアミック酸構造を含むポリマーと、
3級アミンと、
カルボン酸無水物と、
を含有することを特徴とするポリアミック酸組成物。
また、本発明のポリイミド無端ベルト及びその製造方法によれば、上記本発明のポリアミック酸組成物を用いるため、イミド化反応不足による膜品質の低下を防ぎ、十分な強度などの特性を備える、といった効果を奏する。
第1の本発明のポリアミック酸組成物は、特定の塗工溶媒と、ポリアミック酸、及び/又はポリアミック酸−ポリイミド共重合体と、を含有して構成されている。そして、さらに、3級アミン、カルボン酸無水物を含む。また、必要に応じて、導電剤などの添加物を含むこともできる。
ポリアミック酸構造を含むポリマーは、ポリイミド前駆体となり得るポリマーであり、ポリアミック酸、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体が挙げられる。
ポリアミック酸の製造に用いられ得るテトラカルボン酸二無水物としては、特に制限はなく、芳香族系、脂肪族系いずれの化合物も使用できる。
次にポリアミック酸の製造に用いられ得るジアミン化合物は、分子構造中に2つのアミノ基を有するジアミン化合物であれば特に限定されない。
これらのジアミン化合物は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
ポリアミック酸としては、好ましくは、成型体の強度の観点から、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族系ジアミンとからなるものが好ましい。
このポリアミック酸の生成反応に使用される有機極性溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−、m−、又はp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系あるいはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどを挙げることができ、これらを単独又は混合物として用いるのが望ましいが、更にはキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素も使用可能である。溶媒は、ポリアミック酸及びポリアミック酸−ポリイミド共重合体を溶解するものであれば特に限定されない。
ポリアミック酸溶液の固形分濃度は特に規定されるものではないが、5〜50重量%が好ましく、さらに10〜30重量%が好ましい。固形分濃度が5重量%未満であるとポリアミック酸の重合度が低く、最終的に得られる成型体の強度が低下する。また、重合時の固形分濃度が、50重量%より高いと反応時に原料モノマーの不溶部が生じてしまい反応がほとんど進行し得ない。その結果、最終的に得られる成型体の強度が低下する。
ポリアミック酸重合時の反応温度としては、0℃〜80℃の範囲で行われる。反応温度が0℃以下であると、溶液の粘度が高くなり、反応系の攪拌が十分に行うことができなくなるためである。また、反応温度が80℃より高くなると、ポリアミック酸の重合と平行して、一部イミド化反応が起こるため、反応制御の点で問題が生じる。
ポリアミック酸−ポリイミド共重合体は、上記ポリアミック酸を加熱処理してイミド化する方法/又は脱水剤及び/又は触媒を作用させる化学的イミド化方法により、ポリアミック酸中のアミック酸基の一部を脱水閉環反応によってイミド基に転換して得られる。
特定の塗工溶媒(以下第1塗工溶媒)としては、γ−ブチロラクトンから選ばれる第1溶媒と、N−メチル−2−ピロリドンから選択される第2溶媒との混合溶媒である。
3級アミンは、イミド化反応の触媒と働くものであり、例えば、ピリジン、ピコリン、コリジン、ルチジン、キノリン、イソキノリン、トリエチルアミンから選ばれる1種又は2種以上を好適に使用することができる。
カルボン酸無水物は、イミド化反応時の脱水剤として働き、イミド化反応を促進するものである。カルボン酸無水物としては、無水酢酸、トリフルオロ酢酸無水物、プロピオン酸無水物、ブタン酸無水物及びシュウ酸無水物などが挙げられ、これらの中でも無水酢酸が好適である。これらは、1種類又は2種類以上用いてもよい。
本発明のポリアミック酸組成物は、導電剤を含有することもできる。例えば、得られるポリイミド成形品を電子写真装置における中間転写体用途に用いる場合、導電剤が分散されると共に、所望の電気抵抗率を有するポリイミド成形品(例えば、半導電性ベルト)を得ることができる。
酸化処理カーボンブラックは、カーボンブラックを酸化処理することで、表面にカルボキシル基、キノン基、ラクトン基、水酸基等を付与して製造することができる。この酸化処理は、高温雰囲気下で、空気と接触され、反応させる空気酸化法、常温下で窒素酸化物やオゾンと反応させる方法、及び高温下での空気酸化後、低い温度下でオゾン酸化する方法などにより行うことができる。
酸化処理カーボンブラックは、一般的なカーボンブラックに比べ、前述したように表面に存在する酸素含有官能基の効果により、樹脂組成物中への分散性がよいため、導電性微粉末としての添加量を高くすることが好ましい。これにより、成形品(例えば半導電性ベルト)中のカーボンブラックの量が多くなるため、上記電気抵抗値の面内バラツキを押えることができる等の酸化処理カーボンブラックを用いることの効果を最大限発揮することができる。
本発明のポリイミド無端ベルトは、上記本発明のポリアミック酸組成物を成形型に塗布した後、乾燥・焼成工程によりイミド化して得られるポリイミド成形体を主体として構成されている。
本発明の画像形成装置は、前記本発明のポリイミド無端ベルトを備える、電子写真方式などの画像形成装置である。
なお、2次転写部のこれら2つの給紙手段が設けられた側と反対側(記録シート16が排出される側)には、トナー像が転写された記録シート16を搬送する搬送ベルト24と、搬送ベルト24により搬送された記録シート16を定着処理する定着装置25と、定着処理を得た後の画像が形成された記録シート16を機外へ排出する排出トレイ60とが設けられている。なお、定着装置25としては、ベルト・ベルト方式やベルト・ロール方式などの定着ベルトを利用した公知のベルトニップ方式の定着装置が適用される。
攪拌棒、温度計、滴下ロートを取り付けたフラスコ中に、五酸化リンによって乾燥した窒素ガスを通じ、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物29.42g(0.1モル)とN−メチル−2−ピロリドン117.68gを注入した。十分攪拌・溶解した後、4,4‘−ジアミノジフェニルエーテル20.02g(0.1モル)をγ−ブチロラクトン80.08gに溶解させた溶液を10℃に保持したフラスコ内に徐々に滴下した。ジアミン溶液滴下後10〜15℃にて攪拌、重合を行った。反応液をメタノール中に注ぎ、析出したポリアミック酸をろ別した。γ−ブチロラクトンに再溶解させて、濃度20%ポリアミック酸(A)溶液を得た。
合成例1と同様にポリアミック酸(A)をフラスコ内で重合した後、ピリジン7.91g(0.1モル)と無水酢酸10.21g(0.1モル)を順次添加した。60℃にて2時間反応を行った。反応液をメタノール中に注ぎ、析出したポリアミック酸−ポリイミド共重合体をろ別した。γ−ブチロラクトンに再溶解させて、濃度を20%に調整して、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)を得た。
(製造例1−1〜1−16)
表1に従って、ポリアミック酸組成物を調整し、このポリアミック酸組成物を用い、乾燥・焼成工程を施して試料を作製し、得られた試料について評価を行った。結果を表1に示す。
得られた試料について堀場製作所製顕微フーリエ変換赤外分光光度計FT−530を使用して1000〜2000cm-1の範囲で赤外吸光度の測定を行った。1780cm-1のイミド基に起因するピークと1500cm-1のベンゼン環のピーク比を用いてイミド化率を定量した。結果を表1に示す。
表2に示すように、ポリアミック酸(A)、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)にそれぞれ各種溶媒を添加し、10重量%ポリアミック酸組成物を調整した。離型剤処理を施した金属板上にバーコーターを用いて塗布厚500μmで塗工した。ホットプレート上で100℃にて30分間溶媒の乾燥を行った後、クリーンオーブン中にて150℃で30分間焼成処理を行った。金属板より剥離してポリイミドフィルムを作製した。
得られたポリイミドフィルムから打ち抜き機を使用して幅5mmのダンベル型試験片を作製した。そして、アイコーエンジニアリング社製引っ張り試験機1605Nを用いて、引張り強度(速度100mm/分)、弾性率、引張り強度及び破断時の伸びを測定した。結果を表2に示す。
(製造例1−31〜1−40)
表3、表4に従って、ポリアミック酸組成物における溶媒組成をN−メチル−2−ピロリドン単独とした以外は、参考例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(調整例1)ポリアミック酸組成物(A)の調整
攪拌棒、温度計、滴下ロートを取り付けたフラスコ中に、五酸化リンによって乾燥した窒素ガスを通じ、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物29.42g(0.1モル)とN−メチル−2−ピロリドン117.68gを注入した。十分攪拌・溶解した後、4,4‘−ジアミノジフェニルエーテル20.02g(0.1モル)をN−メチル−2−ピロリドン80.08gに溶解させた溶液を10℃に保持したフラスコ内に徐々に滴下した。ジアミン溶液滴下後10〜15℃にて攪拌・重合を行った。反応溶液を大量のメタノール中に注ぎ、析出したポリアミック酸をろ別・乾燥した後、γ−ブチロラクトンとN−メチル−2−ピロリドン(50/50重量比)との混合溶媒に溶解させて20重量%ポリアミック酸組成物(A)を得た。
調整例1と同様にポリアミック酸(A)をフラスコ内で重合した後、ピリジン7.91g(0.1モル)と無水酢酸10.21g(0.1モル)を順次添加した。60℃にて2時間反応を行った。反応液をメタノール中に注ぎ、析出したポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)をろ別した。乾燥した後、N−メチル−2−ピロリドンとγ−ブチロラクトン(50/50重量比)との混合溶媒に溶解させて20重量%ポリアミック酸−ポリイミド共重合体組成物(B)を得た。
ろ過後再溶解させる溶媒を、表1に示すように変更した以外は、合成例1と同様にして、ポリアミック酸組成物(C)〜(F)を調整した。
ポリアミック酸組成物(A)200g中に、乾燥した酸化処理カーボンブラック(SPECIAL BLACK4(Degussa社製、pH4.0、揮発分:14.0%)8.0gを添加して、ボールミルにて6時間で処理して、カーボンブラック分散ポリアミック酸組成物(a)を得た。
使用したポリアミック酸組成物を、変更した以外は、調整例7と同様にして、カーボンブラック分散ポリアミック酸組成物(b)〜(d)を得た。
得られたポリアミック酸組成物(A)を、内径90mm、長さ450mmの円筒状SUS製金型表面に均一に塗布した。なお、この円筒状金型には、表面にフッ素系の離型剤を予め塗布することで、ベルト成形後の剥離性を向上させた。次に、金型を回転させながら、温度120℃の条件で、30分間乾燥処理を行った。乾燥処理後、金型をオーブンに入れ、220℃、約30分焼成を行い、イミド化反応を進行させた。その後、金型を室温で放冷し、金型から樹脂を取り外し、目的のポリイミド無端ベルトを得た。
得られたポリイミド無端ベルトから試験片を切り出しFT−IRにより測定を行った。400℃焼成品をイミド化率100%として、1776cm-1のイミド基に由来するカルボニル基の伸縮ピークと1500cm-1の芳香環の振動ピークとの比により求めた。
得られたポリイミド無端ベルトから試験片をランダムに10箇所切りだし、フィルム厚み計を用いて行った。
弾性率、引張り強度及び破断時の伸びは、引張り試験機(アイコーエンジニアリング株式会社製1605N)にて測定した。打ち抜き成型機を使用して、長さ100mm、幅5mmの試験片を作製し、40mm長で引張り試験を行った。
得られたベルトの外観を、目視観察し、以下のように評価を行った。
○:まったくボイドの発生が見られず、膜の均一性に優れる。
○〜△:ボイドの発生がやや見られるが、実用には問題ない。
△:ボイドの発生が見られ、実用にはやや支障がある。
×:ボイドが多発し、実用できない。
調整例1〜10で調整したポリアミック酸組成物を用いて、表7に示すように焼成温度、焼成時間を変更させた以外は、製造例2−1と同様にしてポリイミド無端ベルトを作製した。得られたポリイミドベルトの特性等は表7に示す。いずれの条件で得られたベルトも、製造例2−1と同様の好適な特性を備えていることが確認された。
得られたポリイミド無端ベルトから10×10cm2の試験片を切りだし、アドバンテック社製の超高抵抗測定装置でその体積抵抗値を測定した。
製造例2−9〜2−14得られたポリイミド製無端ベルトを、中間転写ベルトとして富士ゼロックス社製電子写真装置「DocuCentreColor400CP」に組み込み、初期複写画質の評価を行った。複写画質の評価項目として、印字ズレの有無、印字濃度ムラの有無、ゴーストの有無等を評価した。また、50000枚通紙テスト後の画質を同様に評価した。通紙試験の前後でのベルト長を測定し、実機使用でのベルト耐久性を評価比較した。評価結果を表8に示す。
(調整例11)ポリアミック酸組成物(G)の調整
調整例1と同様にしてポリアミック酸を合成した。その後、メタノール中で析出を行った後、N−メチル−2−ピロリドン単独溶媒に溶解させて、20重量%ポリアミック酸組成物(G)を得た。
調整例2と同様にポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)を合成した。その後、メタノール中で析出を行った後、N−メチル−2−ピロリドン単独溶媒に溶解させて、20重量%ポリアミック酸−ポリイミド共重合体組成物(H)を得た。
ポリアミック酸組成物(G)、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体組成物(H)を使用した以外は、調整例7と同様にして、それぞれカーボンブラック分散ポリアミック酸組成物(g)、(h)を得た。
ポリアミック酸組成物として、ポリアミック酸組成物(G)、(H)、(g)、(h)を用いてポリイミドベルトを製造した。表9に、作製されたベルトの特性を参考例2と同様に示す。また、表10に製造例21〜24でカーボンブラック含むポリアミック酸組成物より製造したポリイミド製無端ベルトについて、参考例2と同様に電子写真装置に中間転写ベルトとして組み込んでの評価結果を示す。
さらに本発明にかかるポリイミド無端ベルトは中間転写ベルトとして使用した場合、優れた特性を発現することもわかる。
−製膜・乾燥・焼成工程及びイミド化率の測定−
表11に従って、ポリアミック酸(A)、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)にそれぞれ各種溶媒、3級アミンとしてピリジンならびに無水酢酸を所定量添加し、1重量%ポリアミック酸組成物を調整した。シリコーンウェハー上にスピンコート法(スピンコート条件;300rpm×10秒+3000rpm×60秒)により製膜した。
−ポリイミド無端ベルト−
表12に従って、ポリアミック酸(A)、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)にそれぞれ各種溶媒、3級アミンとしてピリジンならびに無水酢酸を所定量添加し、15重量%ポリアミック酸組成物を調整した。これを内径90mm、長さ450mmの円筒状SUS製金型表面に均一に塗布した。なお、この円筒状金型には、表面にフッ素系の離型剤を予め塗布することで、ベルト成形後の剥離性を向上させた。次に、金型を回転させながら、150℃で、30分間乾燥処理を行った。乾燥処理後、金型をオーブンに入れ、200℃、約30分焼成を行い、イミド化反応を進行させた。その後、金型を室温で放冷し、金型から樹脂を取り外し、目的のポリイミド無端ベルトを得た。
得られたポリイミド無端ベルトから打ち抜き機を使用して幅5mmのダンベル型試験片を作製した。そして、アイコーエンジニアリング社製引っ張り試験機1605Nを用いて、引張り強度(速度100mm/分)、弾性率、及び破断時の伸びを測定した。
得られたポリイミド無端ベルトの表面状態を調べるため、表面粗さRaを測定した。この表面粗さRaの測定は、表面粗さ計サーフコム1400A(東京精密社製)を用いて、JIS B0601−1994に準拠し、評価長さLnを4mm、基準長さLを0.8mm、カットオフ値を0.8mmとした測定条件で行った。
(カーボンブラック分散ポリイミド無端ベルト)
表13に従って、ポリアミック酸(A)、ポリアミック酸−ポリイミド共重合体(B)にそれぞれ各種溶媒、3級アミンとしてピリジンならびに無水酢酸を所定量添加し、15重量%ポリアミック酸組成物を調整した。導電剤として、デグサ社製カーボンブラック「プリンテックス150T」をポリアミック酸含有量に対して20重量部になるように添加した。ディスパーにて分散処理を行った。
表14、表15及び表16に従って、溶媒組成を単独溶媒とした場合について、実施例と同様にして試験を行った。結果を、表14、表15及び表16に示す。
さらに本発明にかかるポリイミド無端ベルトは中間転写ベルトとして使用した場合、優れた特性を発現することもわかる。
2 画像処理装置
3 ROS
4 回転多面鏡
5 f・θレンズ
6 反射ミラー
7 感光体ドラム
8 スコロトロン
9 現像装置
10 転写前帯電器
11 中間転写ベルト
12 一次転写ロール
13 駆動ロール
14a 従動ロール
14b テンションロール
15 バックアップロール
16 記録シート
17 二次転写ロール
18 給紙カセット
18a フィードロール
19 中間転写ベルトクリーニングユニット
20 感光体クリーニングユニット
21 現像剤収納部
22 搬送ロール
23 レジストロール
24 搬送ベルト
25 定着装置
Claims (5)
- γ−ブチロラクトンと、N−メチル−2−ピロリドンとの混合溶媒と、
ポリアミック酸構造を含むポリマーと、
3級アミンと、
カルボン酸無水物と、
を含有することを特徴とするポリアミック酸組成物。 - さらに導電剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリアミック酸組成物。
- 請求項1又は2に記載のポリアミック酸組成物をイミド化して得られたことを特徴とするポリイミド無端ベルト。
- 請求項3に記載のポリイミド無端ベルトを備えることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1又は2に記載のポリアミック酸組成物を成形型に塗布した後、乾燥・焼成工程を施してイミド化することを特徴とするポリイミド無端ベルトの製造方法。
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