JP4353041B2 - 車両用操舵反力制御装置 - Google Patents
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Description
このうちアクティブサスは、車両の走行状態や路面状態に応じて車両のサスペンションストロークを積極的に制御するものであり、またアクティブスタビは車両の走行状態に応じて積極的にスタビライザを捻って車両のロール角を抑制するものである。
また、上記バルブ104にはECU(コントローラ)105が電気的に接続されており、このECU105からの制御信号に基づきバルブ104の作動状態が制御されるようになっている。また、ECU105には種々のセンサが接続されており、これらのセンサで検出された横加速度(横G),操舵角(ハンドル角),車速及びサスペンションストローク等に基づいて、バルブ104に対する制御信号が設定されるようになっている。
このような構成により、図3及び図4(a),(b)に示すように、アクティブスタビライザを備えた車両では、一般的なスタビライザを備えた車両(図3及び図4(b)の「ノーマル」参照)よりも旋回時の横加速度に対する車体のロール角を大幅に抑制することができ、操安性の向上を図ることができる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ロールの抑制制御の効果を損なうことなく車両の安定性を確保できるようにした、車両用操舵反力制御装置を提供することを目的とする。
図示するように、この車両の操舵装置には、モータ(操舵反力調整手段)21の駆動力により操舵力をアシストするような電動パワーステアリング装置(以下、EPSという)20が設けられている。ここで、このEPS20には上述したモータ21以外にも操舵力を検出可能なトルクセンサ22や、モータ21に対する制御信号を設定するためのコントローラ(EPS−ECU)23が設けられている。そして、EPS−ECU23では、トルクセンサ22で検出された操舵トルクや図示しない車速センサで検出された車速等に基づいて基本操舵アシスト量S1を設定するようになっている。
また、このアクティブスタビ10は、作動油を加圧する油圧ポンプ3と、上記油圧シリンダ2と油圧ポンプ3との間に介装されて油圧ポンプ3からの作動油の供給方向を切り替えるバルブ4と、上記バルブ4に対する制御信号を設定し出力するコントローラ(アクティブスタビECU)5が設けられている。
そして、アクティブスタビECU5では、上記の各センサからの情報に基づいてバルブ4に対する制御信号が設定されて、バルブ4の切り替え状態が制御されるようになっている。また、バルブ4の切り替え状態が制御されることで、油圧シリンダ2の伸縮状態が制御されて、スタビライザ本体1の捻り状態が積極的に変更されて車両のロール角が制御されるようになっている。
すなわち、図1にも示すように、アクティブスタビECU5で設定された制御情報(以下、アクティブスタビ制御情報という)は、EPS−ECU23にも出力されるようになっており、EPS−ECU23ではこのアクティブスタビ制御情報に基づいて、上記の基本操舵アシスト量S1とは別に、ロール抑制制御対応の操舵アシスト補正量(操舵反力)S2を算出するようになっている。ここで、上記操舵アシスト補正量S2は、上記ロール抑制制御の制御量の増加に応じて操舵反力を増加させるように設定されている。
これは主に以下の理由による。すなわち、車体がロールすると高速で回転する前輪11,12も車体とともにロールするため、前輪11,12にジャイローモーメントが発生する。このジャイロモーメントは操舵反力として作用し、ロール角速度が大きいほど操舵反力も大きくなる。
そこで、本実施形態に係る車両用操舵反力制御装置では、操舵系にロール角抑制制御を実行しない時と同等の操舵反力が作用するようにEPS20のモータ21の出力を制御することで、ロール角の抑制制御によって低下するジャイロモーメントをEPS20で補償して車両の操安性を確保するようにしているのである。
一方、EPS−ECU23には、アクティブスタビECU5からのロール角低減用の制御量情報に基づいてジャイロモーメントの低下を補償する補正量を求めるマップ又は計算式が設けられている。
したがって、本発明の一実施形態に係る車両用操舵反力制御装置によれば、ロール角の抑制制御の効果を損なうことなく車両の安定性を確保することができる利点がある。すなわち、ロール角抑制に伴う操舵反力の低下をESP20で補償するので、ロール角抑制制御に関係なく安定した操舵反力を得ることができ、これにより車両の安定性が向上する。また、ロール角の抑制制御によって操舵反力が低下してドライバが違和感を覚えるような事態も回避することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、上述した実施形態ではロール抑制手段としてアクティブスタビライザを適用した場合を説明したが、ロール抑制手段としてアクティブサスペンションを適用してもよい。また、操舵反力調整手段としては上述のEPS20用のモータ21以外にも、例えば油圧式パワーステアリング装置の油圧シリンダ(アクチュエータ)を適用してもよいし、或いは操舵反力調整手段をパワーステアリング装置とは独立して設けてもよい。
2 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
5 アクティブスタビECU(ロール制御手段)
10 アクティブスタビライザ(ロール抑制手段)
20 EPS(電動パワーステアリング装置)
21 モータ(操舵反力調整手段)
23 EPS−ECU(操舵反力制御手段)
Claims (2)
- 車両操舵時に操舵系に作用する操舵反力を調整可能に設けられた操舵反力調整手段と、
車両に発生するロールを抑制するよう作動するロール抑制手段と、
上記車両の走行状態に応じてロール抑制のための制御量を上記ロール抑制手段に出力して上記ロール抑制手段の作動を制御するロール制御手段と、
上記制御量の増加に応じて上記操舵反力が増加するように上記操舵反力調整手段の作動を制御する操舵反力制御手段とを備え、
上記操舵反力制御手段が、
上記制御量に基づき、操舵輪におけるジャイロモーメントの低下を補償する補正量を算出するとともに、
上記補正量に応じて上記操舵反力を増加させることにより、上記ロール抑制の制御の実行時において上記操舵系に上記ロール抑制の制御を実行しない時と同等の操舵反力が作用するように、上記操舵反力調整手段の作動を制御する
ことを特徴とする、車両用操舵反力制御装置。 - 上記操舵反力調整手段が、車両の操舵力をアシストするパワーステアリング装置のアクチュエータである
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用操舵反力制御装置。
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WO2010073373A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | トヨタ自動車株式会社 | パワーステアリング装置 |
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