JP4352504B2 - プレート・フィン型熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレート・フィン型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
伝熱面を矩形フィンとしたプレート・フィン型熱交換器としては、図8に示すように左右対称の形状を有するものと、図16に示すように左右非対称の形状のものとがあるが、図8の左右対称のものは製造、組立てが容易である等の利点から多用されるようになってきている。
【0003】
左右対称形状のプレート・フィン形熱交換器の一例を図8〜図11を参照して説明すると、この熱交換器は、矩形形状を有する対向流部1の両側に斜流部2,3を備え、一方の斜流部2に斜流部2と直交する入口ヘッダ管4(図10)を設け、他方の斜流部3に斜流部3と直交する出口ヘッダ管5を設け、低温流体6を入口ヘッダ管4から供給して出口ヘッダ管5から導出するようにし、高温流体7を斜流部2に対して側方から供給して斜流部3の側方から排出するようにした熱交換器本体8を形成している。
【0004】
熱交換器本体8は、薄板からなる隔離板9と、薄板を折曲げて形成した低温側流路板(伝熱コア部)10と、薄板を折曲げて形成した高温側流路板(伝熱コア部)11とを順次複数段積層した構造を有しており、斜流部2,3では、一般的にストレートフィンが用いられ、低温流体6を流す低温側流路12と高温流体7を流す高温側流路13とが隔離板9を挟んで交差している。又、対向流部1では、低温側流路12と高温側流路13が、夫々の流体が対向して流れるように隔離板9を挟んで、平行に配置されている。図中4a,5aは、隔離板9、低温側流路板10、及び高温側流路板11の夫々に形成したヘッダ管用開口である。
【0005】
又、対向流部1には、低温側流路12及び高温側流路13をストレートフィンの形状とする他に、隔離板9を挟んで互い違いに通過する低温流体6と高温流体7の間の熱交換量を増加するために、図12に示すように流体が分岐と合流を繰り返すように折曲げ部の位置をずらしたオフセットフィン14の形状としたり、或いは図13に示すように折曲げられたストレートフィンの流路内にツイストテープ(ねじり板)15等の伝熱促進体を挿入して、伝熱面積を増大させることにより、熱交換効率を向上させたものがある。
【0006】
隔離板9と、低温側流路板10と、高温側流路板11とは、ロウ付け用のロウ材を挟み込みつつ交互に複数積層し、その積層方向両端部には側板17,18をロウ材を挟んで積層し、こうした積層体を、ロウ付けに必要な圧力を積層方向にかけつつ、高温真空炉内にて加熱し、予め挟み込んだロウ材を溶解させて部材同志を接着し、側板17,18のヘッダ管用開口4a,5aに、図10に示すようにヘッダ管4,5をステー19を介して接合することにより熱交換器本体8を構成している。
【0007】
隔離板9同士は、図10に示すように、周囲部及びヘッダ管4,5挿入のためのヘッダ管用開口4a,5aの内周部を溶接にて接合し、各流路が隔離板9によって仕切られ、低温流体6と高温流体7とが互に混合しない構造となっている。
【0008】
又、上記したようにストレートフィンの形式、図12のようなオフセットフィン14の形式、或いは図13のようなツイストテープ15等の伝熱促進体を挟み込む形式のプレート・フィン型熱交換器の他に、図14に示すように、伝熱促進体に相当する波面20を隔離板9に直接形成したプレート・フィン型熱交換器も実施されている。又、図8のように2つのヘッダ管用開口4a,5aを備えた形式の他に、例えば図14に示すように、4つのヘッダ管用開口4a,5a、4b,5bを備えた形式のものもある。
【0009】
熱交換器本体8を挟み込んで強度保証をする側板17,18は、熱交換器本体8の運転・停止時の加熱・冷却によって熱交換器本体8が積層方向に必要以上に伸縮しないように、側板17,18とヘッダ管4,5とをステー19にて接合することによって強度を確保している。側板17,18の厚さは、外部からの衝撃に耐え、且つ外部ケーシング等に支持具を介して荷重を支持するために厚くすることもあるし、又、内部加熱による熱交換器本体8の伸縮に追従できるように薄いものとして、側板17,18と低温側流路板10及び高温側流路板11との伸縮量差が小さくなるように工夫したものもある。
【0010】
又、図16に示した左右非対称形状の熱交換器本体8は、図示するように、ヘッダ管用開口4a,5aの径が異なった非対称形状を有している点が違うのみで、その他の構成は前記した左右対称形状の熱交換器本体と同様に構成されている。
【0011】
図17、図18及び図19、図20は、上記したような熱交換器本体8を、ガスタービン設備等の熱機器の排ガスの熱回収のために用いた場合を示している。即ち、図17〜図20では、空気圧縮機21で圧縮した加圧空気を入口ヘッダ管4から熱交換器本体8に導入して排ガスと熱交換を行わせ、高温となった加圧空気を出口ヘッダ管5から燃焼器22に導いて燃料を添加することにより燃焼させ、燃焼によって生じた高温・高圧の排ガスを出力タービン23に導いて仕事を行った後、排ガスを高温流体入口24から熱交換器本体8に導いて前記加圧空気との熱交換を行うようにしている。
【0012】
このように、ガスタービン設備等においては、出力タービン23の排ガス出口部に直接熱交換器本体8を設置して、高温の排ガスを導入することが多い。特にガスタービン設備では、上記したように、排ガスの熱を回収し、燃焼器22入口の空気温度を上げて、熱効率を高める手法が採られるが、出力タービン23の特徴であるコンパクト性を活かすために、熱交換器本体8を出力タービン23の下流直下に接続し、全体の占める空間を出来るだけ小さくしている。
【0013】
上記熱交換器本体8をガスタービン設備等に設置する方法としては、図17、図18に示す方法と、図19、図20に示す方法とが用いられている。
【0014】
図17、図18では、厚板で構成した側板17,18に固定金具25を溶接等で固定し、その固定金具25をケーシング26の内面に固定したブラケット27に連結することにより熱交換器本体8の荷重をケーシング26に支持している。この方式は、側板17,18が溶接に耐えられる厚さである場合に、効率よく設置が可能である。
【0015】
又、図19、図20では、ケーシング26内における熱交換器本体8下側の高温流体入口24の上部に、スリット28を備えた支持具29を一体に固定し、その支持具29の上部に熱交換器本体8を設置することによって支持するようにしている。この方式は、側板17,18に大きな負荷がかからず、側板17,18を薄板によって形成できるので、側板17,18と低温側流路板10及び高温側流路板11との伸縮量差による応力の発生を抑制できる利点がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図17、図18に示した熱交換器は、熱交換器本体8の支持が比較的容易であるが、積層数が増加してくると熱交換器本体8の自重による撓みが発生し、特に、厚板の側板17,18と、薄板の低温側流路板10及び高温側流路板11との伸縮量差によって、側板17,18と、薄板の低温側流路板10及び高温側流路板11との接合部に応力が集中して剥離や亀裂が生じ易いという問題がある。
【0017】
又、図19、図20に示した熱交換器は、熱交換器本体8を下部に設けた支持具29によって支持するために、荷重を均等に分散して支持でき応力の発生を小さくすることができるものの、ケーシング26に固定する支持具29の構造が大がかりになり、そのために支持具29が高温流体7の流れを塞ぐことになって、圧損が増加し、ガスタービン等主機の効率が低下するという問題がある。
【0018】
本発明は、簡単な構成にて、熱交換器本体に応力の集中を生じさせることなく支持することができ、しかも熱交換高率を高く保持できるプレート・フィン型熱交換器を提供することを目的としているものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、低温側流路板と高温側流路板とが隔離板を挟んで交互に積層されることにより対向流部と斜流部とが形成され且つその積層方向両外側に側板が備えられ、斜流部にヘッダ管用開口が形成された積層体を、ロウ付けにて一体に組み立てるようにしているプレート・フィン型熱交換器であって、隔離板の外辺部に、係止用凸部を予め一体に形成しておき、係止用凸部を、滑り機構を介して固定部材上に載置することにより熱交換器本体の重量を固定部材に支持したことを特徴とするプレート・フィン型熱交換器、に係るものである。
【0020】
上記手段において、隔離板に形成する係止用凸部は、斜交流部に挟まれた対向流部の両端外側に突出するように形成することができる。
【0021】
上記手段の作用を説明する。
【0022】
本発明によれば、積層によって構成する形式の熱交換器において、高温流体と低温流体を分離しする隔離板に、予め係止用凸部を形成しておき、積層して一体化された熱交換器本体をケーシングの固定部材に設置することにより支持するようにしたので、熱交換器本体の自重を各係止用凸部で分散して支持することができ、よって従来の熱交換器本体を一部で支持する方式による応力の発生の問題を軽減でき、しかも従来のように高温流体の通過する流路を支持具で妨げることがないので、ガスタービン等主機の効率を維持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態例について図を参照して説明する。
【0024】
図1、図2は、左右対称形状の熱交換器に適用した本発明の一例を示したもので、図中、図8〜図11と同一のものには同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0025】
図1、図2に示すように、低温側流路板10と高温側流路板11との間に挟んで積層される隔離板9の外辺部に、外方に延長された係止用凸部30を一体に形成する。隔離板9に形成する係止用凸部30は、熱交換器本体31に形成される斜流部2,3の挟まれた対向流部1の両端外側に張出すように形成する。
【0026】
上記したように係止用凸部30が備えられた隔離板9は、一枚の薄板から切り出すことができる。この場合の隔離板9の製造例を示すと、隔離板9としての必要な大きさよりも大きい形状に薄板を切断した後、必要に応じてプレス成形機を用いて流路を形成するためのエンボス32(図1)を対向流部1の位置に形成する。
【0027】
その後、適当な寸法に外周を切断して隔離板9とするが、その際に係止用凸部30を切り残す。これにより、係止用凸部30が予め一体に形成された隔離板9を製造することができる。
【0028】
このようにして得た隔離板9は、図10に示した従来の熱交換器と同様に、低温側流路板10と高温側流路板11との間に挟み込むようにして複数積層し、更に両外側に薄板の側板17,18を積層し、このようにした積層体をロウ付けにより一体化し、ヘッダ管用開口4a,5aにヘッダ管4,5を取り付けることにより熱交換器本体31を構成する。これにより、図1、図2に示すように、従来の図8、図9に示した熱交換器本体8に対して、係止用凸部30が外側に張り出した形状の熱交換器本体31が完成する。
【0029】
上記係止用凸部30を備えた熱交換器本体31は、図1に示すように、ケーシング26の内側に固定した固定金具状の固定部材33上に、係止用凸部30を介して載置することにより支持する。又、熱交換器本体8の係止用凸部30を設ける端面は高温流体7が流れる流路の一部であり、該部の流路抵抗が熱交換器本体8内部の高温側流路13の流路抵抗より小さいために、該部に高温流体7が多く流れてしまう問題を防止する必要がある。このため、ケーシング26と熱交換器本体31との隙間には、ベローズやグランドパッキン等のシール機構42を設けて、流体のリークを防止する。尚、シール機構42は、隙間の一部にのみ設けた場合を開示したが、隙間のすべてに亘って設けてもよい。
【0030】
前記係止用凸部30は、隔離板9の全てに施工し、この係止用凸部30を介してケーシング26の固定部材33上に支持させることが最も自重を分散できて安定支持ができる点で好ましいが、係止用凸部30の座屈荷重以下であるならば、係止用凸部30を設ける隔離板9の数は任意に選定することができる。
【0031】
次に、ケーシング26の固定部材33に対する熱交換器本体31の設置方法について説明する。
【0032】
図3では、熱交換器本体31の係止用凸部30を、ケーシング26の固定部材33上に単に載置するのみとしている。なお、この時、熱交換器本体31が振動等によって横方向に自由に移動することがないようにするために、熱交換器本体31とケーシング26との間に、ダンパ等の緩衝材を配置することができる。図3の方法は、最も簡単・安価な方法である。
【0033】
一方、図3において、固定部材33上に載置した係止用凸部30の下辺30aを、ロウ付け、溶接等にて固定部材33に固定する方法がある。この方法は、熱交換器本体31を曝す雰囲気が高温・高圧の場合、又は高積層の構造である場合には、積層方向への膨張量が無視できないものになる可能性があるために、それ以外の場合において適用する方法であり、耐震・耐振動・耐久力等において信頼性が高い方法である。
【0034】
図4では、固定部材33に、係止用凸部30の間隔に対応したスリット34を予め形成しておき、このスリット34に係止用凸部30を嵌合させて載置することにより固定する方法である。この方法は、熱交換器本体31を曝す雰囲気が低温・低圧の場合に適用され、熱交換器本体31の位置決めが簡単、安価にでき、熱交換器本体31が振動等により横方向へ移動するのを防止できる。
【0035】
図5では、係止用凸部30の下辺に、係止用凸部30の各々あるいは何枚かに亘ってガイド板35を取付ける一方、固定部材33の上面に、ガイド板35を移動可能に支持するための滑り機構36を設ける方法である。
【0036】
図6は、滑り機構36の一例を示したもので、コロ軸受の一種であるローラ37を備えたローラガイド38を設け、ローラガイド38のローラ37上にガイド板35を載置する方法である。この方法は、熱交換器本体31を曝す雰囲気が高温・高圧の場合に、熱交換器本体31の伸縮量が大きくなっても、ローラガイド38によって自由に変形を逃がすことができ、熱応力を生じさせない利点がある。このように、熱交換器本体31が膨張・収縮を繰り返しても、その伸縮はローラガイド38により吸収されるので、熱応力に起因する剥離、亀裂等の問題の発生を防ぐことができる。
【0037】
図7は、滑り機構36の他の例を示したもので、固定部材33の上面に縁39をつけて容器40を形成し、その容器40内に金属球、セラミック球、プラスチック球(低温の場合)等の球体41を配置し、球体41の上に前記ガイド板35を載置する方法である。この方法では、熱交換器本体31を曝す雰囲気が高温・高圧の場合に、熱交換器本体31の伸縮量が大きくなっても、球体41の転がりでその伸縮を逃がすことができ、熱応力を極力発生させないようにすることができる。熱交換器本体31が膨張・収縮を繰り返しても、その伸縮は球体41の移動に吸収されるので、熱応力に起因する剥離、亀裂等の問題を防止できる。更に、この球体41を用いた方法は、図6のローラガイド38に比べて構造が簡単で、平面移動に対応でき、熱によるコロ軸受の焼き付きの問題がないので信頼性が高い。
【0038】
上記したように、隔離板9に設けた係止用凸部30を介して熱交換器本体31を固定部材33に支持すると、平面形状が大きく自重が大きな熱交換器本体31でも、隔離板9の枚数で自重を割った単位荷重のみが各隔離板9に作用するだけであり、よって従来の熱交換器本体8を両端から支持する方式のように、熱交換器本体8自体の撓みの発生、及び厚板の側板17,18を設けることによる伸縮量差・応力による剥離、亀裂の発生、変形といった問題の発生を低減することができる。
【0039】
又、使用状態での高温・高圧によって熱交換器本体31は伸びるが、特に積層方向について、従来の両端支持方法ではその両端を固定して熱膨張による変形を止めてしまうために内部応力が高まり、破壊に至る可能性があるが、前記したよう隔離板9に形成した係止用凸部30を固定部材33に載置して熱交換器本体31を支持すると、熱交換器本体31を支持するための構成を簡単にできる上に、固定部材33と係止用凸部30との間に滑り機構36を採用すると、熱交換器本体31の膨張に容易に追従することができて、内部応力の発生を抑制できる。
【0040】
又、係止用凸部30は、熱交換器本体31の側方に張出して設けられているので、図19、図20に示した従来方式のように、支持具29が高温流体入口24を塞ぐことによって圧損が増加するという問題はなく、ガスタービン等主機の効率の低下を防止できる。
【0041】
上記したように、係止用凸部30を備えた隔離板9によって熱交換器本体31の支持を行うようにした構成は、平板からプレス成形・切断して製作される薄板構造のプレート・フィン型熱交換器に特に有効である。
【0042】
なお、本発明は図示した形態例にのみ限定されるものではなく、熱交換器本体の構成は、左右対称、左右非対称を含め、一般的なプレス成形隔離板を使用する積層形の種々の熱交換器に適用することができること、その他本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、積層によって構成される形式のプレート・フィン形熱交換器において、高温流体と低温流体を分離しする隔離板に、予め支持用の係止用凸部を形成しておき、積層して一体化された熱交換器本体を、係止用凸部を介してケーシングの固定部材上に設置するようにしたので、熱交換器本体の自重を各係止用凸部により分散して支持することができ、よって従来の熱交換器本体を一部で支持する方式のような応力の発生の問題を低減でき、しかも従来のように高温流体の通過する流路を支持具で妨げることがないので、主機効率の低下を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する一形態例の正面図である。
【図2】図1の熱交換器本体を分解して部品の形状を示した斜視図である。
【図3】係止用凸部を固定部材に支持する方法の一例を示す斜視図である。
【図4】係止用凸部を固定部材に支持する方法の他の例を示す固定部材の斜視図である。
【図5】係止用凸部を固定部材に支持する方法の更に他の例を示す斜視図である。
【図6】図5の滑り機構の一例を示す斜視図である。
【図7】図5の滑り機構の他の例を示す斜視図である。
【図8】従来の左右対称形状の熱交換器本体の正面図である。
【図9】図8の熱交換器本体の斜視図である。
【図10】図8の切断側面図である。
【図11】図8の熱交換器本体を分解して部品の形状を示した斜視図である。
【図12】オフセットフィンの一例を示す斜視図である。
【図13】ツイストテープ等の伝熱促進体を備えた場合の斜視図である。
【図14】4つのヘッダ管用開口を備えた形式の熱交換器本体の正面図である。
【図15】図14における隔離板の形状例を示した部分詳細図である。
【図16】従来の左右非対称形状の熱交換器本体の正面図である。
【図17】熱交換器本体をガスタービン設備に設置する従来方式の一例を示す側面図である。
【図18】図17のXVIII方向矢視図である。
【図19】熱交換器本体をガスタービン設備に設置する従来方式の他の例を示す側面図である。
【図20】図19のXX方向矢視図である。
【符号の説明】
1 対向流部
2 斜流部
3 斜流部
4a,5a、4b,5b ヘッダ管用開口
9 隔離板
10 低温側流路板
11 高温側流路板
17,18 側板
26 ケーシング
30 係止用凸部
31 熱交換器本体
33 固定部材
36 滑り機構
Claims (2)
- 低温側流路板と高温側流路板とが隔離板を挟んで交互に積層されることにより対向流部と斜流部とが形成され且つその積層方向両外側に側板が備えられ、斜流部にヘッダ管用開口が形成された積層体を、ロウ付けにて一体に組み立てるようにしているプレート・フィン型熱交換器であって、隔離板の外辺部に、係止用凸部を予め一体に形成しておき、係止用凸部を、滑り機構を介して固定部材上に載置することにより熱交換器本体の重量を固定部材に支持したことを特徴とするプレート・フィン型熱交換器。
- 隔離板に形成する係止用凸部は、斜交流部に挟まれた対向流部の両端外側に突出するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のプレート・フィン型熱交換器。
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