JP4351866B2 - 料金収受システム、料金収受方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有料道路の通行料金をプリペイド形式の非接触ICカードで支払う料金収受システム、料金収受方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高速道路等の有料道路における料金収受を行うシステムとして、磁気カードを用いたシステムの他、無線式自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection system)が既に導入されており、その技術は、例えば特許文献1等に開示されている。なお、ETCは登録商標である。
特許文献1に開示されているETCシステムでは、車両情報等を記録した車載機と呼ばれる移動体通信装置に車両情報を記録すると共に、車載機に利用者情報等を記録した接触式ICカードをセットし料金収受処理に利用する。なお、車両情報を記録した車載機は、車両から容易に取り外せないようにしているのが一般的である。
【0003】
ETCシステムでは、入口料金所の入口レーンに、車載機を搭載した車両(ETC車両)が進入すると、入口レーンの路側に設置した移動体通信設備(第1アンテナ、第2アンテナ等)によって入口情報や車種情報等を車載機にセットされたICカードに無線通信により記録する。
【0004】
そして、出口料金所において、路側に設置した移動体通信設備(第3アンテナ等)によって、入口料金所でICカードに記録した入口情報を読み取り、算出した通行料金を収受し、料金収受結果を記録する。
【0005】
ETC車両は、入口において、路側に設置された自動車種判別装置(車種判別機)により車種が決定され、車載機内に記録された車両情報との突合せ確認が実施される。自動車種判別装置は、光学センサ等のため、特殊な車両外形、雪、汚れ等の種々の要因により、車種の誤判別を招く可能性を否定できず、車種判別結果として、車載機の車両情報との突合せ不一致を招く可能性がある。
【0006】
車種の突合せの結果で不一致が生じた場合、その旨の情報が入口処理結果として車載機に記録され、出口料金所において、路側の移動体通信設備で読み取られる。出口料金所では、入口で車種突合せの不一致を起こした車両は、通行料金を算出するための車種を自動的には特定できず、料金収受処理を実行できない。このように車種が確定せず、料金収受処理が実行できない場合は、車両を出口車線内の係員ブースの位置まで誘導して一旦停止させて、係員による目視で該当車両の車種確定操作が行われ、システム側(料金収受機等)は、係員操作で確定した車種に基づいて通行料金を算出し、料金収受処理(収受結果の書込処理等)を実行する。
【0007】
上記ETCシステムは、ETC用の車載機を車両に設置する構成のシステムであるが、近年では、車載機等を用いない料金収受システムとして、車両に固定されていない非接触ICカードや無線タグ等の移動体通信用媒体を利用するシステム形態が考えられている。
例えば非接触ICカード等を利用した料金収受システムでは、車線の入口に設置した自動車種判別装置で車両自体の外観から車種を判別した後、車線内の係員ブース付近等に配置したアンテナ(非接触ICカードR/W)に非接触ICカードがかざされたときに、微弱無線通信により、判別した車種情報を入口情報と共に非接触ICカードに記録する。そして、入口を通過した車両が出口から退出する際に、出口においては、入口と同様に車線内のブース付近等に配置したアンテナ(非接触ICカードR/W)に非接触ICカードがかざされたときに、非接触ICカードからカード情報(入口情報、車種情報等)を読み取り、読み取った情報を基に料金収受処理を実行する。このとき、入口での車種判別処理における誤判別の可能性を考慮し、カード情報を読取処理の後、係員が目視にて車種を確認し、必要に応じて、料金収受機の操作釦等で車種を変更して通行料金を算出し、料金収受処理(非接触ICカードへの書込処理も含む)を実行する。
【0008】
【特許文献1】
特許第3256642号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した出口処理では、非接触ICカードに記録された情報の読取処理を高速に実施したとしても、係員による車種確定に時間がかかってしまうために、本来、移動体通信技術を利用したことによって、短時間で、効率良く料金収受処理が実行されることを期待されている料金収受システムの処理効率が上がらないといった問題があった。
【0010】
また、非接触ICカードを利用する車両と利用しない一般車両を同一レーンで処理する料金収受システム(混在システムなど)も考えられるが、この場合、入口では、車種判別後、双方の車両に対して通行券自動発行機が通行券を発券した後、当該車両が非接触ICカードを利用する車両であったときには、一度発券した通行券を通行券自動発行機が取り込んでから非接触ICカード処理を実施することになるため、ここに無駄な時間が生じるという問題があった。
さらに、非接触ICカードの処理が一瞬で終了するのに対して通行券の発券動作および取り込み動作は機械的機構の動作が伴うため遅く、通行券の取り込みが完了するまでの間、利用者は意味もなく非接触ICカードを非接触ICカードR/Wにかざし続けなければならず、操作性が悪いという問題がある。
【0011】
また、車両に固定されていない移動体通信用媒体である非接触ICカードは、利用者自身が非接触ICカードR/Wにかざす必要があることから、これを利用する場合、利用者は、車両を運転操作して非接触ICカードR/Wに手の届く位置に車両をきちんと寄せる必要があり、車両がうまく寄せられなかった場合、利用者は、車両から降りて非接触ICカードを非接触ICカードR/Wにかざさなければならず、これも処理の遅延を招く要因になる。
【0012】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、非接触ICカードシステムを有料道路の料金収受システムに導入した場合に問題となる「入口における通行券の取り込み時間のロス」、「出口における係員車種確定による料金収受効率の悪化」、「非接触ICカードと非接触ICカードリーダライタとの位置関係に起因する操作性の悪化」を無くし、サービスタイムおよび操作性を向上しシステムを効率的に運用することのできる料金収受システム、料金収受方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の料金収受システムは、有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して収受する料金収受システムにおいて、前記ブース外に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者が接近させた前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋外非接触ICカード処理手段と、前記ブース内に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者から係員に手渡された前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋内非接触ICカード処理手段と、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有し、初期状態ではカード待ちが無効とされており、カード待ちが有効とされた場合に前記アンテナ部に接近した前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う可搬型非接触ICカード処理手段と、前記操作部から前記車両の車種が指定された場合に前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効とし、前記屋内非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする一方、前記可搬型非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする制御手段とを具備したことを特徴としている。
【0016】
本発明の料金収受システムは、有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して収受する料金収受システムにおいて、前記ブース外に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者が接近させた前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋外非接触ICカード処理手段と、前記ブース内に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者から係員に手渡された前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋内非接触ICカード処理手段と、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有し、初期状態ではカード待ちが無効とされており、カード待ちが有効にされた場合に前記アンテナ部に接近した前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う可搬型非接触ICカード処理手段と、前記収受機に設けられ、前記屋外非接触ICカード処理手段あるいは屋内非接触ICカード処理手段にて処理すべき車種の入力、変更、確定を行う収受機操作部と、前記屋外非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、非接触ICカードから読み出された車種にて処理を行わせ、前記非接触ICカードへの書き込み処理を終えた時点で、前記収受機操作部からの車種の入力がなければ、車種の変更あるいは確定いずれかの操作を促す報知を行う一方、前記非接触ICカードへの書き込み処理が完了した時点で、車種入力があった場合に、処理した非接触ICカードの車種と入力車種との一致判定を行う制御手段と、前記報知に対して前記収受機操作部からの車種確定操作があった場合、あるいは前記非接触ICカードの車種と入力車種とが一致した場合に前記車両の通行を許可する手段とを具備したことを特徴としている。
【0019】
本発明の料金収受方法は、有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して通行料金を収受する料金収受方法において、前記ブース外に設置された屋外非接触ICカード処理手段と前記ブース内に設置された屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効にする一方、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有する可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップと、前記操作部から前記車両の車種が指定された場合に前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効とし、前記屋内非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする一方、前記可搬型非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップとを有することを特徴としている。
【0020】
本発明の料金収受方法は、有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して収受する料金収受方法において、前記ブース外に設置された屋外非接触ICカード処理手段と前記ブース内に設置された屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効にする一方、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有する可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップと、前記屋外非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、非接触ICカードから読み出された車種にて処理を行わせ、前記非接触ICカードへの書き込み処理を終えた時点で、前記ブース内に備えられた収受機の操作部からの車種の入力がなければ、車種の変更あるいは確定いずれかの操作を促す報知を行う一方、前記非接触ICカードへの書き込み処理が完了した時点で、車種入力があった場合に、処理した非接触ICカードの車種と入力車種との一致判定を行うステップと、前記報知に対して前記収受機の操作部からの車種確定操作があった場合、あるいは前記非接触ICカードの車種と入力車種とが一致した場合に前記車両の通行を許可するステップとを有することを特徴としている。
【0021】
本発明の場合、例えば有料道路の入口では、車両進入検知手段により車両が検知されたことで発券手段が通行券を発券し、その後、入口に進入した車両の非接触ICカードと非接触ICカード処理手段が非接触ICカードを検知すると、検知された非接触ICカードから非接触ICカード処理手段が情報を読み取り、読み取った情報をチェックし、チェック結果が正常な場合に非接触ICカードへ入口情報を書き込む。この非接触ICカード処理手段による入口情報の書き込み開始と同時に、発券済みの通行券の取り込みを開始するので、入口における通行券の取り込み時間のロスを少なくし、利用者が非接触ICカードを非接触ICカード処理手段にかざしている時間を短縮することができる。
また、車両進入検知手段により車両が検知されて通行券を発券後、入口に進入した車両の非接触ICカードと非接触ICカード処理手段が無線通信することで非接触ICカードを検知すると同時に、発券済みの通行券の取り込みを開始するので、さらに早い段階で通行券の取り込みを開始でき、利用者が非接触ICカードを非接触ICカード処理手段にかざしている時間を短縮することができる。
なお、非接触ICカード処理手段による非接触ICカードに対する入口情報の書き込みと通行券回収手段による通行券の取り込みが共に正常に完了した場合に車両に対して入口の通過を許可することで、通行券と非接触ICカードとで入口情報を2重取りするよう不正行為を防止することができる。
また、非接触ICカード処理手段による非接触ICカードの処理中に異常が生じた場合、発券状態を維持あるいは通行券回収手段により取り込まれた通行券を再度発行し、発券状態が維持された通行券あるいは再度発行された通行券が抜き取られた場合に、車両に対して入口の通過を許可するので、非接触ICカードあるいは通行券のいずれかで入口処理を確実に行うことができる。
一方、有料道路の出口では、初期状態で、ブース外に設置された屋外非接触ICカード処理手段とブース内に設置された屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効にする一方、可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にしておき、可搬型非接触ICカード処理手段の操作部から車両の車種が指定された場合に可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効とし、屋内非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする一方、可搬型非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするので、可搬型非接触ICカード処理手段と屋内非接触ICカード処理手段とが同時に動作して誤って2重処理することを防止できる。
また、可搬型非接触ICカード処理手段に操作部を設けたことで、車両の車種の指定操作と非接触ICカードの情報の読み取り作業を係員が利用者の側に向いた状態で行えるようになり、係員は、収受機へ向き直して操作する必要がなくなり、係員の作業性を向上できる。可搬型非接触ICカード処理手段は、係員が携帯して利用者が差し出した非接触ICカードにかざすことができるので、利用者が車両をうまく寄せられないような場合でも、そのまま窓から非接触ICカードを差し出しさえすれば、非接触ICカードを処理できる。
【0022】
屋外非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、利用者による処理のため、係員が車種を確定しなければならないが、利用者が非接触ICカードをかざすタイミングと係員が車種を入力するタイミングとを合わせ難い。
そこで、屋外非接触ICカード処理手段による処理の場合、非接触ICカードから読み出された車種にて直ちに処理を行わせ、非接触ICカードへの書き込み処理を終えた時点で、ブース内に備えられた収受機の操作部からの車種の入力がなければ、車種の変更あるいは確定いずれかの操作を促す報知を行う一方、非接触ICカードへの書き込み処理が完了した時点で、車種入力があった場合に、処理した非接触ICカードの車種と入力車種との一致判定を行う。そして、報知に対して収受機の操作部からの車種確定操作があった場合、あるいは非接触ICカードの車種と入力車種とが一致した場合に車両の通行を許可するので、利用者と係員両者のタイミングを正確に合わせる必要がなくなる。
これにより、非接触ICカードシステムを有料道路の料金収受システムに導入した場合に問題となる「入口における通行券の取り込み時間のロス」、「出口における係員車種確定による料金収受効率の悪化」、「非接触ICカードと非接触ICカードリーダライタとの位置関係に起因する操作性の悪化」を無くし、サービスタイムおよび操作性を向上しシステムを効率的に運用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一つの実施の形態の対距離課金制の有料道路の料金収受システム(対距離式システム)のシステム構成を示す図、図2は図1の対距離式システムにおける入口システムの機器概略配置図、図3は図2の入口システムにおける入口機器の制御系統を示すブロック図、図4は図1の対距離式システムにおける出口システムの機器概略配置図、図5は図4の出口システムにおける出口機器の制御系統を示すブロック図、図6は図5の出口用可搬型非接触ICカードリーダライタ(可搬型R/W)の概観構成を示す図である。
【0024】
図1に示すように、この実施の形態の対距離式システムは、有料道路の入口に設置される入口システム1と、有料道路の出口に設置される出口システム2と、これら入口システム1および出口システム2と通信回線3を介して接続された料金所データ処理装置4と、この料金所データ処理装置4のさらに上位の装置にあたるホストコンピュータ等の上位データ処理装置とから構成されている。入口システム1と出口システム2は各入口車線および各出口車線の数分設けられている。料金所データ処理装置4は、料金所内で発生する入口および出口のデータを収集および取りまとめ、上位データ処理装置へ送信する装置である。具体的には、料金所データ処理装置4は、上位データ処理装置から各種パラメータテーブルを受信し、それを通行券自動発行機12,12aやブース内端末53へ送信し、また通行券自動発行機12,12aやブース内端末53からの各種トランザクションデータを受信し、それを上位データ処理装置に送信する機能を持つ。
上位データ処理装置は、有料道路の入口でカード処理した入口情報と、出口において車線内外で出口処理を行った結果とを各料金所の料金所データ処理装置4から通信回線3を通じて受信し、互いの情報を照合し、差異が確認されたICカードを不正カードとして自身のデータベースに登録し有料道路の入口または出口に配信する機能を有している。この他、不正カードの情報は、有料道路の入口と出口の双方へ配信してもよい。
【0025】
図2に示すように、入口システム1は、入口車線の車両進入口に配置された車両進入検知および車種判別手段としての踏み板10および進入検知装置11と、この進入検知装置11の奥側の車線の右側の路側部(アイランド)に配置された入口機器14と、この入口機器14に対向するように他方の路側部(アイランド)に配置された左ハンドル車用入口機器14aと、これら入口器機14,14aのさらに奥側に配置された車両発進制御手段としての開閉バー19、車両退出検知手段としての発進検知装置18と、入口監視盤15とを備えている。
【0026】
進入検知装置11は入口車線を横切るビームの遮断を検出することにより通過車両を検知する。発進検知装置18は、入口車線を横切るビームの遮断を検出することによりこの車線からの車両の退出を検出する。
進入検知装置11および発進検知装置18は、検知結果を入口機器14へ不図示の接続線を用いて伝える。また、進入検知装置11および発進検知装置18は、ビームの発生源である発光部とビームの受信部とをそれぞれ有し、これらが車線の両側に設けられ、車両の通過によりこのビームが遮断されるような高さに配置されている。踏み板10は、圧力検知による車軸数を検知して入口機器14へ通知するものであり、入口機器14は、通知された車軸数を計数すると共に進入検知装置11の検知状況から車種を判別する車種判別手段としての機能する。車種判別をより精度よく行うために車両分離器、車長検知器、画像撮像装置等が設置される場合もある。入口機器14により判別される車種とは、料金収受のために有料道路の運営側で区分した車両の種類であり、例えば大型車、特大車、中型車、小型車、軽自動車などである。
【0027】
入口機器14、14aは、それぞれ、通行券自動発行機12、12aと入口非接触ICカード処理手段としての入口用非接触ICカードリーダライタ(以下入口R/Wと称す)13、13aとを有しており互いは隣り合わせて配置されている。通行券自動発行機12、12aは有料道路に入る車両に対して、入口情報・車種情報の記録された通行券を発行、回収および再発行する機器である。具体的には、通行券自動発行機12、12aは、車線に向けて例えば入口名、時刻、車種が記録した通行券Aを発給可能に設置されている。入口R/W13、13aは、定位置において車線に向けて非接触カード用入場情報を無線で発給可能に配置されている。なお、後述する出口システム2の可搬型R/W52のように定位置から持ち出せるハンディタイプのものとしてもよい。入口R/W13、13aと通行券自動発行機12、12aとは、それぞれ通信ケーブル(図示せず)により接続されている。
入口監視盤15は、入口R/W13、13aおよび通行券自動発行機12、12aから通知される車両の通過情報や入口R/W13、13a、通行券自動発行機12、12aの故障情報などを受信し、画面表示や警報などで待機している係員に通知する。また係員の操作により、通行券自動発行機12、12aに対して強制的に通行券を発行させる指令を出す機能を持つ。開閉バー19は、通行券自動発行機12の制御部121によって制御されてバーを開閉動作させて車両の通過を阻止または許可する。
【0028】
図3に示すように、入口R/W13は、アンテナ131、R/W部132、簡易表示部133、インターフェース部134等を有している。
アンテナ131は、情報が含まれ得る電波をごく限られた領域(例えば数cmから数十cm程度の距離)に照射(送信)し、またその領域からの返信の電波を検知(受信)するものである。送信すべき情報はR/W部132から変調信号として得る。検知された電波は復調のためR/W部132に送られる。R/W部132は、非接触カードとアンテナ131との間のデータの送受信、つまり電波の復変調と非接触カードに対するリード/ライトの処理を行う。具体的には、R/W部132は、制御部121からの非接触カード用の入口情報をアンテナ131から送信し、また入口情報が正常に書き込まれた旨の信号をアンテナ131から受け取る。入口情報が正常に書き込まれた旨の信号は、このR/W部132よりインターフェース部134を通じて制御部121に伝えられる。簡易表示部133は、利用者に操作案内、処理状況およびエラーの通知を行うものである。操作案内、処理状況およびエラー等のメッセージデータはメモリ122に記憶されており、制御部121により該当メッセージが読み出されて送られ簡易表示部133に表示される。メッセージデータは例えば「処理中」、「処理完了」等である。
【0029】
通行券自動発行機12は、制御部121、メモリ122、通行券発給機構123、通行券回収機構124、通行券再発給機構125、通行券発給ボタン126を有している。制御部121は、通行券発給機構123、通行券回収機構124、通行券再発給機構125、通行券発給ボタン126の各部と接続されている。
【0030】
制御部121は、入口機器14としての全体の制御を行うものであり、メモリ122を作業エリアとして送受信される非接触カードの情報を処理する機能、通行券Aの情報を処理する機能と、通行券発給機構123、通行券回収機構124、通行券再発給機構125、通行券発給ボタン126を制御する機能とを有している。また、制御部121は、外部にある進入検知装置11、発進検知装置18とも接続されている。制御部121は、これらの接続により制御に必要な情報のやり取りを行う。具体的には、非接触ICカードから入口R/W13が読み取った情報をチェックし、チェック結果が正常な場合に入口情報を入口R/W13へ送り、非接触ICカードへ書き込む。
通行券発給機構123は、制御部121の制御の下、通行券Aをその発給口123aに発給するものである。また、発給された通行券Aが抜き取られた旨の信号は制御部121に伝えられる。
通行券回収機構124は、制御部121の制御の下、通行券発給機構123の発給口123aに発給された通行券Aを回収する(すなわち利用者が抜き取り不能な状態に通行券Aを引き込む)ものである。
通行券再発給機構125は、通行券発給ボタン126の押下に応じた制御部121の制御の下、上記回収された通行券Aを再発給するものである。通行券Aの再発給は、図示するように発給口123aとは異なる発給口を用いて行うようにしてもよく、また発給口123aから再び発給するようにしてもよい。いずれの場合も再発給された通行券Aが抜き取られた旨の信号は制御部121に伝えられる。
通行券発給ボタン126は、通行券Aの発給(再発給)を求める入力を受け付けるボタン(すなわち発給要求入力部)であり、このボタンの押下による入力を制御部121に伝える。
なお、上記説明は入口R/W13についてのみ行ったが、左ハンドル車用の入口R/W13aは、入口R/W13と配置関係が異なるだけで、その機能は入口R/W13と同じでありその説明は省略する。また、通行券自動発行機12aについても同様である。
【0031】
図4に示すように、出口システム2は、出口料金所の出口車線の中ほどの路側部(アイランド)に設置されたブース51と、このブース51内外に持ち出し自在に配置された可搬型非接触ICカード処理手段としての出口用可搬型非接触ICカードリーダライタ52(以下可搬型R/W52と称す)と、ブース51の内部に設置されたブース内端末53(収受機ともいう)、ブース51の外に設置された屋外非接触ICカード処理手段としての屋外非接触ICカードリーダライタ54(以下屋外R/W54と称す)、発進検知装置58、開閉バー59等を備えている。ブース51内には、係員が滞在している。係員は、ブース内端末53のブース内R/W536あるいは可搬型R/W52にて車種確定操作を行うと共に、利用者から渡された非接触ICカードや通行券Aをブース内端末53にかけて料金収受処理を行う。発進検知装置58は、出口車線を横切るビームの遮断を検出することによりこの車線からの車両の退出を検出する。開閉バー59は、ブース内端末53の制御部531によって制御されてバーを開閉動作させて車両の通過を阻止または許可する。
【0032】
図5に示すように、ブース内端末53は、制御部531、メモリ532、表示部533、操作部534、利用証明書発行部535、屋内非接触ICカード処理手段としてのブース内通行券・非接触ICカードリーダライタ536(以下ブース内R/W536と称す)、警報報知用のブザー(不図示)等を備えている。メモリ532には、予め各料金所間の区間料金情報が設定された料金テーブルが記憶されている。制御部531は、有料道路の出口料金所の出口車線から退出する車両の非接触ICカードや通行券Aから入口情報・車種情報を読み取り、メモリ532に予め記憶されている料金テーブルの区間料金情報を基に入口料金所から出口料金所までの通行料金を算出し、通行料金の決済処理を行う。決済処理は、非接触ICカードの残額情報から通行料金を差し引き、差し引き後の残額情報を非接触ICカードへ書き込む処理を含む。操作部534は、係員が各種指示操作を行う装置である。各種指示操作を行うための釦の一つとしては、例えば可搬型R/W52用車種釦、屋外R/W54用車種釦、ブース内R/W536用車種釦等の車種確定釦がある。表示部533は、処理状況、非接触ICカードおよび通行券から読み取った情報の表示を行う装置である。利用証明書発行部535は、制御部531により制御されて利用者へ渡す料金収受処理結果の証明書をプリントアウトして発行する。
【0033】
屋外R/W54は、アンテナ541、R/W部542、操作部543、インターフェース部544、表示部545等を備えている。R/W部542は、アンテナ541は、情報が含まれ得る電波をごく限られた領域(例えば数cmから数十cm程度の距離)に照射(送信)し、またその領域からの返信の電波を検知(受信)するものである。送信すべき情報はR/W部542から変調信号として得る。検知された電波は復調のためR/W部542に送られる。R/W部542は、非接触カードとアンテナ541との間のデータの送受信、つまり電波の復変調と非接触カードに対するリード/ライトの処理を行う。
具体的には、R/W部542は、アンテナ541を通じて非接触ICカードの入口情報、カードID等を読み出して制御部531へ送り、制御部531からの料金収受処理結果の情報をアンテナ541から送信し、また料金収受処理結果の情報が正常に書き込まれた旨の信号をアンテナ541から受け取る。料金収受処理結果の情報が正常に書き込まれた旨の信号は、このR/W部542よりインターフェース部544を通じて制御部531に伝えられる。表示部545は、利用者に操作案内、処理状況およびエラーの通知を行うものである。操作案内、処理状況およびエラー等のメッセージデータはメモリ532に記憶されており、制御部531により該当メッセージが読み出されてインターフェース部544を通じて送られてきて表示部545に表示される。メッセージデータは例えば「処理中」、「処理完了」、「読み取りエラー」、「書き込みエラー」等である。つまり、この屋外R/W54は、利用者が直接アンテナ541にかざした非接触ICカードの情報の読み取り・書き込みを行う装置である。
ブース内R/W536は、係員が操作する操作部534、表示内容を確認する表示部533の近傍に設置されており、利用者から渡された非接触ICカードを係員がアンテナ(不図示)にかざす、またはカードスロット(不図示)に挿入することで内蔵アンテナで非接触ICカードの情報の読み取り・書き込みを行う装置であり、屋外R/W54と同様な機能を備えている。
可搬型R/W52は、非接触ICカードとの無線通信を行うアンテナ521、R/W部522、操作部523、インターフェース部524、表示部525等を備えている。R/W部522は、アンテナ521を介して非接触ICカードの情報を読み取り、料金収受処理結果の情報の書き込みを行う。表示部525は、処理状況、非接触ICカードから読み取った情報に含まれる車種等、処理結果(入力車種、確定車種、正常/異常)等を画面に表示する。操作部523は、係員が判断した車両の車種を入力(指定)する釦群からなる。
【0034】
可搬型R/W52は、図6に示すように、小型で係員が手で握り持ち運び(携帯)できるような形状のグリップ部526の先端に表示部525と操作部523とを配置したものである。操作部523は、例えば大型車、特大車、中型車、小型車、軽自動車等の5個の車種釦を一列に配置したものであり、グリップ部526を片手で握った状態で、親指等で該当する車種の釦を押下することで車種を指定することができる。
つまり、この可搬型R/W52は、利用者がフロンサイドガラスから出した非接触ICカードに係員が手持ちで近づけることで、非接触ICカードの情報を読み取り表示して、車種確定操作が行われた車種にて料金収受処理をした結果の情報の書き込みを行う装置である。
【0035】
非接触ICカードには、内部の基材に無線タグと呼ばれるICチップと、基材への導体のパターニング(銅箔の印刷配線等)で形成されたアンテナとが設けられている。なお、この例では、無線通信方式の非接触プリペイドICカードを例に挙げて説明するが、表面に金属接点を備えた接触型のICカードとしてもよい。
非接触ICカードのICチップには、カードID番号等のカード個別情報(固定情報)とプリペイド金額情報(残額情報)および利用履歴情報等の可変情報とをカード情報として記憶される。利用履歴情報には、入口処理の際に特定された車両のナンバープレート番号等の車両情報、入口処理の際に判別された車両の車種情報、入口情報等が含まれている。入口情報は入口ゲート情報(入口料金所の車線番号等の入口を特定するための情報)、入口通過時刻情報等である。また、カード表面には、このICカードを目視で特定できるようにカード個別のカードID番号が印字されている。
【0036】
以下、図7〜図14を参照してこの対距離式システムの動作を説明する。
まず、図7のフローチャートを参照してこの対距離式システムにおける有料道路の入口での処理動作を説明する。図7はこの対距離式システムにおける入口システム1の第1の動作例を示すタイミングチャートである。
【0037】
有料道路の入口車線に車両が進入し、これが進入検知装置11、踏み板10により検知されると(S401)、その旨が制御部121に通知され、車種が判別される(S402)。車種判別後、制御部121は、通行券発給機構123を制御して通行券Aを発行させる(S403)。通行券発行後、制御部121は、進入車両の利用者が通行券Aを抜き取るのを待つ(S404)。
【0038】
通行券Aの抜き取り待ちの間に、利用者によって非接触ICカードが入口R/W13にかざされて、そのR/W部132により非接触ICカードが検知されると(S405)、R/W部132は、引き続き非接触ICカードの読み取りを行い(S406)、読み取った情報をインターフェース部134を通じて制御部121に送る。制御部121は、R/W部132から送られてきた情報の読み取りチェックを行う(S407)。
この読み取りチェックの結果、制御部121は、正当な非接触ICカードであるものと判定すると、通行券回収機構124を制御して、発券した通行券Aの取り込みを開始させる(S408)と同時に、入口情報(料金所番号、時刻等)、車種情報をR/W部132へ送り、R/W部132は、送られてきた入口情報、車種情報の非接触ICカードへの書き込みを開始する(S409)。
この他、制御部121は、入口監視盤15に対して正常非接触ICカード通知を送信し、入口監視盤15は、その正常非接触ICカード通知を受信して非接触ICカード正常車両通過を表示する。
なお、検知された非接触ICカードの読み取り異常、または読み取り結果が正当な非接触ICカードと認識されなかった場合、制御部121は発券した通行券Aをそのままの状態で保持させ、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合、開閉バー19を開放すると共に入口監視盤15に対して正常発券通知を送信し、入口監視盤15は、正常車両通過を表示する。
【0039】
車両が発進検知装置18の位置を通過し、入口車線からの退出が検知された場合、制御部121は、開閉バー19を閉鎖すると共に、入口監視盤15に対して正常発券通知を送信し、入口監視盤15は、この通知を受けて正常車両通過を表示する。
この書き込み動作によって、非接触ICカードからの書き込み完了通知がアンテナ131に受信されて、R/W部132およびインターフェース部134を通じて入口情報の書き込み完了を制御部121が確認すると、制御部121は、書き込みチェックを行う(S410)。
この書き込みチェックの結果、入口情報が正常に書き込みまれたことを確認できると、制御部121は、通行券回収機構124により通行券Aの取り込みが完了するのを待つ。
【0040】
そして、通行券Aが通行券回収機構124内部の一時待機場所へ取り込まれたことが通行券回収機構124に設けられたセンサから制御部121に通知されると(S411)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを開放すると共に(S412)、通行券回収機構124を制御して一時待機場所から通行券Aを内部に完全に取り込む(S413)。その後、制御部121は、車両の退出(通過)検知を待つ(S414)。ここで、一時待機場所とは、発給口123aから利用者が少なくとも通行券Aを引き出せない位置まで引き込んだ搬送経路上の待機位置であり、ここにセンサが設置されている。
開閉バー19が開放して車両が発進検知装置18の位置を通過し、発進検知装置18により車両の退出が検知されると、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを閉鎖する(S415)。
なお、S410の書き込みチェックの結果、非接触ICカードの書き込みで異常が発生したことが確認された場合、制御部121は、開閉バー19を閉じたままとし、入口監視盤15に対して非接触ICカード異常通知を送信し、係員による入口監視盤操作、または通行券自動発行機12の操作により、制御部121は、通行券再発給機構125を制御して一時待機場所の通行券Aを再度発券し、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合に、開閉バー19を開放する。
【0041】
一方、非接触ICカードの書き込み完了後、一定時間が経過しても通行券Aの一時待機場所への取り込みが完了しなかった場合、制御部121は、開閉バー19を閉じたままの状態を保持させ、入口監視盤15に対して通行券Aの取り込み異常通知を送信する。そして、係員による入口監視盤操作、または通行券自動発行機12の操作があった場合、制御部121は、通行券発給機構123を制御して新たに通行券Aを再発行させ、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合、開閉バー19を開放する。その後、車両が発進検知装置18の位置を通過し、車両の退出が検知された場合、制御部121は、開閉バー19を閉鎖すると共に、入口監視盤15に対して通行券再発行通知を送信し、入口監視盤15は正常車両通過を表示する。
【0042】
すなわち、この第1の動作例では、カード検知後の非接触ICカードから読み取った情報の読み取りチェックで、非接触ICカードが正常なものと確認できた時点で直ちに通行券Aの取り込みと入口情報の書き込みを同時に開始し、通行券Aの取り込みを行っている間に入口情報の書き込みチェックを済ませておき、一時待機場所に通行券Aが取り込まれた時点で、入口情報が正常に書き込まれていれば、そのまま通行券Aを完全に取り込むので、利用者が非接触ICカードをかざす時間を短縮することができる。
【0043】
続いて、上記入口システム1の入口処理を、制御部121の処理に重点をおいて説明する。
【0044】
図8,図9に示すように、制御部121は、通常、車両が入口車線に進入するのを待機している(図8のS601)。そして、進入検知装置11によって車両の進入が検知されると(S601のYes)、制御部121は、通行券発給機構123を制御して通行券Aを発券させ(S602)、通行券Aが引き抜かれるのを待つ(S603)。
通行券引き抜き前(S603のNo)に、入口R/W13に非接触ICカードがかざされてアンテナ131により通信が行われて、非接触ICカードがR/W部132により検知されて(S604のYes)、それが通知されると、制御部121は、R/W部132に対して読み取りを指示し、R/W部132は、非接触ICカードの情報の読み取りを行う(S605)。
非接触ICカードの情報の読み取りが正常に完了した場合(S606のYes)、制御部121は、通行券回収機構124を制御して通行券Aを一時待機場所へ取り込みを開始させる(S607)と同時に、R/W部132に対して入口情報を送りその書き込みを指示し、R/W部132は、非接触ICカードへ入口情報の書き込みを行う(S608)。
入口情報の書き込みが正常に終了した場合(S609のYes)、制御部121は、通行券Aの取り込みが完了しているかどうかをチェック(判定)する(図9のS612)。そして、通行券Aの取り込みが完了していた場合(S612のYes)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを開放(以降「開」と記す)し(S613)、車両が発進検知装置18の位置を通過するのを待つ(S614)、
開閉バー19のバーの開放により車両が発進して発進検知装置18の位置を通過し発進検知装置18により車両の退出が検知された場合(S614のYes)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを閉鎖(以降「閉」と記す)する(S615)。
【0045】
ここで、制御部121は、非接触ICカードの処理が正常に終了しているか否かをチェックし、非接触ICカードの処理が正常に終了している場合(S616のYes)には、入口監視盤15に対して非接触ICカードの処理が正常に終了した旨(以降「非接触ICカード正常」と記す)を通知する(S617)。
上記S612の判定処理において、通行券Aの取り込みが完了していなかった場合(S612のNo)、制御部121は、一定の時間だけ通行券Aが取り込まれるのを待つ(S619)。
一定時間が経過する前(S619のNo)に通行券Aの取り込みが完了した場合(S612のYes)、制御部121は、前述したS613以降の処理を実行する。
【0046】
一方、通行券Aの取り込みが完了しないまま(S612のNo)、一定時間が経過すると(S619のYes)、制御部121は、入口監視盤15へ「異常」を通知する(S620)。この通知により係員が対応し(S621)、入口監視盤15を操作して入口監視盤15からの強制通行券発行等の指令があると、制御部121は、通行券再発給機構125を制御して通行券Aを再発行させ(S622)、通行券引抜待機状態となる(S603)。
また、S606の読取判定処理において、非接触ICカードの読み取りが正常に終了しなかった場合(S606のNo)、制御部121は、通行券引き抜き待ち(S603)、および非接触ICカードの読み取り待ち(S604)の状態となる。
【0047】
S609の書込判定処理において、非接触ICカードの書き込みが正常に終了しなかった場合(S609のNo)、制御部121は、入口監視盤15へ「異常」を通知すると共に(S610)、通行券再発給部125を制御して一時待機場所に取り込まれていた通行券Aを再度排出させ(S611)、通行券引き抜き待ち(S603)、および非接触ICカードの読み取り待ち(S604)の状態となる。
S603の通行券引き抜き待ちの状態から、非接触ICカードを検知する前に通行券Aの引き抜きが検知された場合(S603のYes)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを「開」とし(S613)、車両が発進検知装置18の位置を通過するのを待つ(S614)。
開閉バー19のバーの開放により車両が発進して発進検知装置18の位置を通過し発進検知装置18により車両の退出が検知された場合(S614のYes)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを「閉」とし(S615)、この時点では、非接触ICカードの処理が正常終了でないため(S616のNo)、制御部121は、入口監視盤15に対して「通行券正常発行」を通知する(S618)。
【0048】
このように、非接触ICカードの読み取り後、通行券Aの取り込み開始と同時に非接触ICカードの書込を行うことで、正常な非接触ICカードの持ち主である利用者が非接触ICカードをかざしている時間を短縮することができる。
【0049】
図10はこの対距離式システムにおける入口システム1の第2の動作例を示すタイミングチャートである。
この第2の動作例の場合、入口車線に車両が進入し、進入検知装置11および踏み板10により車両が検知されると(S501)、制御部121に通知され、制御部121で車種が判別される(S502)。すると、制御部121は、通行券発給機構123を制御して通行券Aを発行させる(S503)。
通行券Aが発給口123aより発行された後、制御部121は、進入車両の利用者が通行券Aを抜き取るのを待つ(S504)。
通行券Aの抜き取り待ちの間に、利用者によって、非接触ICカードが入口R/W13にかざされて非接触ICカードが検出されると(S505)、制御部121は、通行券発給機構123を制御して通行券Aの取り込みを開始させる(S506)と同時に、入口R/W13のR/W部132に対して非接触ICカードの情報の読み取りを開始させる(S507)。
【0050】
R/W部132が読み取った非接触ICカードの情報がインターフェース部134を通じて制御部121に渡されると、制御部121は、その情報の読み取りチェックを行う(S508)。
この読み取りチェックの結果、正当な非接触ICカードであることを判定すると、制御部121は、R/W部132に対して非接触ICカードへの書き込みを開始させると同時に(S509)、R/W部132での非接触ICカードへの入口情報の書き込みが完了すると、制御部121は、書き込みチェックを行う(S510)。なお、読み取りチェックで正当な非接触ICカードであることを判定すると、制御部121は、入口監視盤15に対して正常非接触ICカード通知を送信し、入口監視盤15は、その正常非接触ICカード通知を受信して非接触ICカード正常車両通過を表示する。
【0051】
一方、検知された非接触ICカードの読み取り異常、または読み取り結果が正当な非接触ICカードと認識されなかった場合、制御部121は発券した通行券Aをそのままの状態で保持させ、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合、開閉バー19を開放すると共に入口監視盤15に対して正常発券通知を送信し、入口監視盤15は、正常車両通過を表示する。
【0052】
書き込みチェックの結果、入口情報が正常に書き込まれたことが確認できると、制御部121は、通行券発給機構123で通行券Aの取り込みが完了するのを待つ。
そして、通行券Aが一時待機場所へ取り込まれたことがセンサにより検知されると(S511)、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを開放させる(S512)と同時に、通行券回収機構124を制御して一時待機場所の通行券Aを内部に完全に取り込む(S513)。その後、制御部121は、車両の退出検知を待つ(S514)。
なお、S510の書き込みチェックの結果、非接触ICカードの書き込みで異常が発生したことが確認された場合、制御部121は、開閉バー19を閉じたままとし、入口監視盤15に対して非接触ICカード異常通知を送信し、係員による入口監視盤操作、または通行券自動発行機12の操作により、制御部121は、通行券再発給機構125を制御して一時待機場所の通行券Aを再度発券し、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合に、開閉バー19を開放する。
【0053】
一方、非接触ICカードの書き込み完了後、一定時間が経過しても通行券Aの一時待機場所への取り込みが完了しなかった場合、制御部121は、開閉バー19を閉じたままの状態を保持させ、入口監視盤15に対して通行券取り込み異常通知を送信する。そして、係員による入口監視盤操作、または通行券自動発行機12の操作があった場合、制御部121は、通行券発給機構123を制御して新たに通行券Aを再発行させ、利用者により通行券Aが引き抜かれた場合、開閉バー19を開放する。
開閉バー19が開放したことで車両が発進し発進検知装置18により車両の退出が検知されると、制御部121は、開閉バー19を制御してバーを閉鎖する(S515)と共に、入口監視盤15に対して通行券再発行通知を送信し、入口監視盤15は正常車両通過を表示する。
【0054】
つまり、この第2の動作例では、非接触ICカードが検知された時点で、直ちに通行券Aの取り込みと非接触ICカードの読み取りを同時に開始し、通行券Aの取り込みを行っている間に非接触ICカードの読み取りとそのチェック、入口情報の書き込みとそのチェックを済ませておき、一時待機場所に通行券Aが取り込まれた時点で、入口情報が正常に書き込まれていれば、そのまま通行券Aを完全に取り込むので、非接触ICカードの情報を確認しないうちに通行券Aを回収するというリスクは伴うものの、利用者が非接触ICカードをかざす時間を第1の動作例よりもさらに短縮することができる。なお、非接触ICカードの情報が正常でない場合については、開閉バー19を閉鎖する等の後方処理で対応可能である。
すなわち、非接触ICカードの検知後、読み取りと同時に通行券Aの取り込みを開始することにより、非接触ICカード書き込み完了後の通行券取り込み待ちの時間を短縮でき、正常な非接触ICカードの持ち主である利用者に対してのサービスタイムを向上することができる。
【0055】
続いて、図11〜図14を参照してこの対距離式システムにおける有料道路の出口の処理動作を説明する。つまり、有料道路の入口料金所の入口車線から進入し、有料道路を走行した車両が出口料金所の出口車線へ進入し、入口から出口までの通行料金の支払いを行って有料道路から退出する際の出口システムの動作について説明する。
【0056】
車両が出口車線に入る前の初期状態では、制御部531は、屋外R/W54、ブース内R/W536の2つを共に「読み取り待ち」状態に制御している(図11のS801)。
そして、この出口車線に車両が進入し、係員によって、ブース内端末51の操作部534の可搬型R/W52用車種釦が入力操作されて車種の入力があった場合(S802のYes)、制御部531は、可搬型R/W52による非接触ICカードの処理を有効にして(S803)、「読み取り待ち」の状態とする。
一方、操作部534の屋外R/W54用車種釦が入力操作された場合(S804のYes)、制御部531は、入力された屋外R/W54の車種をメモリ532に保存する(S805)。
そして、制御部531は、S806、S807、S808のカード検知待ち状態において、屋外R/W54、ブース内R/W536、可搬型R/W52の中のいずれかの非接触ICカードR/Wで非接触ICカードが検知されるのを待つ。
ここで、車両の利用者によって非接触ICカードが例えば可搬型R/W52にかざされて、可搬型R/W52で非接触ICカードが検知された場合(S808のYes)、制御部531は、ブース内R/W536の「読み取り待ち」を解除する(図12のS809)。
【0057】
また、制御部531は、可搬型R/W52を制御して非接触ICカードの情報(入口情報)を読み取らせる(S810)。可搬型R/W52により読み取られた非接触ICカードの入口情報は、制御部531に送られる。
制御部531は、非接触ICカードから読み出されて可搬型R/W52から送られてきた入口情報と、可搬型R/W52用車種釦にて操作入力された車種とメモリ532の料金テーブルの料金情報を基に通行料金を計算し(S811)、非接触ICカードの残額より通行料金を引き去り(S812)、差し引いた後の新たな残額情報を非接触ICカードへ書き込む(S813)。
書き込み完了後、制御部531は、ブース内R/W536を「読み取り待ち」状態にすると同時に(S814)、可搬型R/W52の「読み取り待ち」を解除する(S815)。
【0058】
制御部531は、非接触ICカードから読み取った入口情報に含まれる入口車種と、係員が入力した可搬型R/W52用車種とを比較した結果(S816)、両者が等しかった場合には(S816のYes)、車両の車種が正しいものと判定して、表示部533に「処理完了」の表示を行うと共に「ブザー鳴動」を行い(S817)、課金データを料金所データ処理装置4へ送信する(S818)。
そして、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを開放、つまり「開」とし(S819)、車両の通過(退出)を待つ(S820)。
バーの開放により、車両が発進して、発進検知装置58の位置を通過し、発進検知装置58によって車両の退出が検知された場合、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを閉鎖、つまり「閉」とする(S821)。
【0059】
一方、S816の判定処理において、非接触ICカードから読み出した入口車種と係員が可搬型R/W52へ釦操作で入力した車種とが一致していなかった場合(S816のNo)、制御部531は、表示部533に「車種不一致」の表示を行うと共に「ブザー鳴動」を行い(S822)、係員の車種変更または確定を待つ(S823)。
表示部533の表示、あるいはブザーにて係員が車種の不一致を確認して、操作部534の「処理確定」釦が選択操作された場合(S823の確定)、制御部531は、上記S817以降の処理へ進む。
また、係員により操作部534の「車種変更」釦が選択操作された場合(S823の車種変更)、制御部531は、利用者より非接触ICカードを受け取り、ブース内R/W536にかける。これにより、ブース内R/W536は、非接触ICカードから情報(入口情報)を読み取り(S824)、制御部531に送るので、制御部531は、変更した車種にて通行料金を再計算し(S825)、再計算した通行料金を非接触ICカードの残額より引き去り(S826)、引き去り後の新たな残額情報をブース内R/W536に渡し、非接触ICカードへ書き込ませる(S827)。その後、制御部531は、処理を上記S817以降へ進ませる。
【0060】
図11のS806、S807、S808のカード検知待ち状態において、利用者から係員に非接触ICカードが手渡されて係員によってブース内R/W536に非接触ICカードがかけられてそれが検知された場合(S807のYes)、制御部531は、可搬型R/W52の「読み取り待ち」を解除する(図12のS828)と同時に、ブース内R/W536を制御して非接触ICカードの情報を読み取らせる(S829)。非接触ICカードから読み取られた情報は制御部531に送られる。
制御部531は、非接触ICカードからブース内R/W536によって読み取られて送られてきた入口情報と係員によって操作部534から入力された車種とメモリ532の料金テーブルの料金情報とを基に通行料金を計算し(S830)、計算結果を表示部533に表示し(S831)、係員による車種変更または確定操作待ち状態となる(S832)。
【0061】
ここで、係員によって、「処理確定」釦が選択操作された場合、制御部531は、非接触ICカードから読み出した入口情報と係員が確定操作した車種と料金テーブルの料金情報を基に通行料金を計算し(S833)、計算した通行料金を非接触ICカードの残額より引き去り(S834)、引き去り後の新たな残額情報を非接触ICカードへ書き込み(S835)、その課金データを料金所データ処理装置4へ送信する(S836)。
そして、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを「開」とし(S837)、車両の通過待ち状態となる(S838)。
バーの開放により、車両が発進して発進検知装置58の位置を通過し発進検知装置58により車両の退出が検知されると(S838のYes)、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを「閉」とする(S839)。
係員による車種変更または確定操作待ち状態において(S832)、「車種変更」が選択された場合(S832の車種変更)、制御部531は、ブース内R/W536を制御して非接触ICカードの入口情報を再度読み取らせて(S840)、受け取り、受け取った非接触ICカードの入口情報と変更した車種と料金テーブルの料金情報とを基に通行料金を再計算し(S841)、S834以降の処理を行う。
【0062】
図11のS806、S807、S808のカード検知待ち状態において、進入車両の利用者が屋外R/W54に非接触ICカードをかざし、屋外R/W54によって非接触ICカードが検知された場合(S806のYes)、制御部531は、屋外R/W54を制御して非接触ICカードの情報(入口情報)を読み取らせる(図14のS842)。
この際、先に係員による屋外R/W54用車種の入力操作があり、メモリ532に車種情報が保存されていた場合(S843のYes)、制御部531は、非接触ICカードより読み出した入口情報とメモリ532に保存されていた屋外R/W54用の車種と料金テーブルの料金情報とを基に通行料金を計算し(S844)、算出した通行料金を非接触ICカードの残額より引き去り(S845)、引き去り後の新たな残額情報を非接触ICカードへ書き込ませる(S846)。
そして、先に入力された屋外R/W54用の車種と非接触ICカードから読み取った車種とが一致した場合(S847のYes、S848のYes)、制御部531は、表示部533に「処理完了」の表示を行うと共に「ブザー鳴動」を行い(S849)、課金データを料金所データ処理装置4へ送信する(S850)。
そして、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを「開」とし(S851)、車両の通過待ち状態となる(S852)。
バーの開放により、車両が発進して発進検知装置58の位置を通過し発進検知装置58により車両の退出が検知されると(S852のYes)、制御部531は、開閉バー59を制御してバーを「閉」とする(S853)。
【0063】
図14のS847の車種入力待ち状態において、非接触ICカードの読み取り前に屋外R/W54用の車種の入力操作がなかった場合(S847のNo)、制御部531は、表示部533に「処理結果」の表示を行うと共に「ブザー鳴動」を行い(S855)、係員の車種変更または確定操作待ち状態となる(S856)。
ここで、係員より、操作部534の「処理確定」釦が選択操作された場合(S852の確定)、制御部531は、前述したS849以降の処理を実行する。
また、係員より、操作部534の「車種変更」釦が選択操作された場合(S852の車種変更)、制御部531は、ブース内R/W536または屋外R/W54を制御して非接触ICカードの情報を再度読み取らせ(S857)、非接触ICカードから再度読み取った入口情報と変更した車種と料金テーブルの料金情報を基に通行料金を再計算し(S858)、再計算した通行料金を非接触ICカードの残額より引き去り(S859)、引き去り後の新たな残額情報を非接触ICカードへ書き込ませ(S860)、以降、S849の処理を実行する。
【0064】
図14のS847の車種入力待ち状態、およびS848の車種判定処理において、先に屋外R/W54用車種の入力があり(S847のYes)、かつ非接触ICカードから読み取った車種と係員が入力した屋外R/W54用車種が一致しなかった場合(S848のNo)、制御部531は、表示部533に「処理結果」と「車種不一致」の表示を行うと共に「ブザー鳴動」を行い(S861)、以降、S856の処理を実行する。
また、S843の保存車種の有無判定処理において、非接触ICカードの情報を読み取る前に屋外R/W54用の車種の入力がなかった場合(S843のNo)、制御部531は、非接触ICカードから読み取った入口情報とこの入口情報に含まれる入口車種と料金テーブルの料金情報とを基に通行料金を計算し(S854)、その後はS845以降の処理を実行する。
なお、この一連の処理では説明しなかったが、可搬型R/W52による非接触ICカードの処理中、処理経過および処理結果は、制御部531からインターフェース部524を通じて可搬型R/W52へ送られて表示部525に表示される。
【0065】
すなわち、出口システム2は、可搬型R/W52、屋外R/W54、ブース内R/W536の3つの非接触ICカードR/Wを備えたものであって、例えばブース内R/W536にて非接触ICカードが読み取られた場合、ブース内端末53の制御部531は、係員の車種入力の有無にかかわらず、非接触ICカードから読み取った入口情報・および車種情報を表示部533に表示し、先に係員の車種入力があり、係員の入力した車種と非接触ICカードから読み取った車種が異なっている場合には、ブザー等で警告を出する。
この警告に対して非接触ICカードから読み取った車種を確定車種とするか車種を変更するかを係員が判断し、操作部534の該当釦を押して車種確定操作を行うと、制御部531は、確定した車種により算出した通行料金を非接触ICカードから読み取った残額から引き去り、引き去り後の残額を非接触ICカードに書き込む。
【0066】
例えば屋外R/W54にて、係員の車種入力後に非接触ICカードが読み取られた場合、制御部531は、係員の入力した車種と非接触ICカードから読み取った入口情報に基づいて通行料金を算出し、算出した通行料金を非接触ICカードから読み取った残額から引き去り、引き去り後の残額を非接触ICカードに書き込む。
そして、制御部531は、処理結果を表示部533の画面に表示すると共に、係員が入力した車種と非接触ICカードから読み取った車種が不一致の場合、ブザー等で警告を出し、係員による処理変更または処理確定操作後に処理を確定とする。
屋外R/W54にて、係員の車種入力前に非接触ICカードが読み取られた場合、制御部531は、非接触ICカードから読み取った入口情報を基に通行料金を算出し、非接触ICカードから読み取った残額から通行料金を引き去り、引き去り後の残額を非接触ICカードに書き込んだ後、処理結果を表示部533の画面に表示すると共に、ブザー等で警告を出し、係員による処理確定操作後に処理内容が確定したものと判定する。
【0067】
ブース内R/W536、または屋外R/W54により非接触ICカードが読み取られる前に車種入力があり、ブース内R/W536または屋外R/W54より先に、可搬型R/W52にて非接触ICカードの情報が読み取られた場合、制御部531は、係員の入力した車種と非接触ICカードから読み取った入口情報に基づいて通行料金を算出し、算出した通行料金を非接触ICカードから読み取った残額から引き去り、引き去り後の残額を非接触ICカードに書き込む。
処理の内容が確定すると、制御部531は、可搬型R/W52の動作を一時的に停止させて非接触ICカードの読み取りを不可能とし、処理結果を表示部533の画面に表示すると共に処理完了を示すブザー等を鳴動させる。
また、係員が入力した車種と非接触ICカードから読み取った車種が不一致の場合、制御部531は、ブザー等で車種不一致の旨の警告を発し、係員による処理変更または処理確定操作後に処理内容が確定したものと判定する。処理の内容が確定すると、制御部531は、可搬型R/W52の動作を一時的に停止させて可搬型R/W52による非接触ICカードの情報読み取り動作を不可能にする。
【0068】
このようにこの実施形態の対距離式システムによれば、非接触ICカードと通行券Aのうちいずれか一方を利用可能な有料道路の入口において、非接触ICカードを利用する際、第1動作例のように非接触ICカードの読み取り後、発券済みの通行券Aの取り込み開始と同時に非接触ICカードの書み込みを行うことで、通行券Aの取り込み時間のロスを少なくでき、正常な非接触ICカードの利用者が非接触ICカードをかざしている時間を短縮できる。また、車両一台の処理時間も短縮できる。
また、有料道路の入口における第2動作例のように非接触ICカードの検知後、発券済みの通行券Aの取り込み開始と同時に非接触ICカードの読み取りを開始することで、非接触ICカード書き込み完了後の通行券取り込み待ちの時間を短縮でき、正常な非接触ICカードの利用者に対するサービスタイムを向上することができる。
すなわち、非接触ICカードの検知後の情報の読み取りあるいは非接触ICカードへの入口情報の書き込みと通行券Aの取り込みとを並行して行うことにより、利用者が非接触ICカードを非接触ICカードR/Wにかざしている時間が短縮でき、通行券Aが正常に取り込めなかった場合には、開閉バーが開かないので、不正に入口を通過することが防止できる。
また、非接触ICカードへの書き込みが異常終了した場合には、一時待機場所から通行券Aを再度発行することが可能であり、通行券Aが無駄にならない。
【0069】
出口車線に3種類の非接触ICカードR/W(可搬型R/W52、屋外R/W54、ブース内R/W536)を設置した場合の出口処理において、屋外R/W54については、係員が非接触ICカード車を認識している場合に、車種を先に入力することで、入口車種と入力車種が一致した場合にはそのまま確定処理の操作に進めることが可能であり、係員が非接触ICカード車を認識していなかったとしても警報により車種確定を促すことができる。
また、可搬型R/W52については、係員が携帯して非接触ICカードの読取作業と車種確定操作を行えるので、作業性を向上することができる。
また、グリップ部526の先に設けた操作部523でカード処理前に車種を入力しておくことで入口車種と入力車種が一致した場合にはそのまま確定処理の操作に進めので、非接触ICカードの読み取り後に係員の操作が不要になる。
さらに、ブース内R/W536については、係員の操作にかかわらず、通常の通行券処理と同様の処理の流れになるため、ブース内での操作の一貫性を保つことができる。
このように車種入力と非接触ICカード読み取りのタイミングを制御することにより、係員操作の一貫性を保持でき、利用者の非接触ICカードの操作性および係員による料金収受時の機器操作性を向上できると共に係員の誤操作を防止できる。
また、可搬型R/W52の車種入力を行う操作部523に、車種毎に独立した車種確定釦を複数列設したことで、非接触ICカードの読み取りと並行に車種確定操作を確実に行えると共に、誤操作を防止することができる。
さらに、可搬型R/W52のグリップ部526に、車種入力専用の釦と表示部525を設けたことで、係員がブース内端末53の表示部533および操作部534から離れた場合でも手元で車種入力と処理結果の確認を行えるようになり、操作性を向上することができる。
ブース内R/W536と可搬型R/W52については、どちらか一方のみ非接触ICカードの読み取りを可能としたことで、係員の誤操作などで意図しない非接触ICカードの処理(2重処理等)を行うことを防止でき、さらに不必要な状況で人間のそばで非接触ICカードR/Wから電波を放射し続けることを防止できる。
可搬型R/W52専用の車種釦をグリップ部526の先端に設けたことで、可搬型R/W52を車両(利用者)に近づけてから車種入力を手元で行うことが可能であり、操作性を向上することができる。
また、屋外R/W54専用の車種釦を係員が操作するブース内端末53の操作部534に設けたことで、入力した車種が屋外R/W54に対する車種入力であることが明確に区別でき、他の車種確定処理などと並行して屋外用R/W54での処理を行うことができる。
【0070】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態では、非接触ICカードと通行券との併用について主に記載したが、ETCカードとの混在あるいは共用化も可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、非接触ICカードシステムを有料道路の料金収受システムに導入した場合に問題となる「入口における通行券の取り込み時間のロス」、「出口における係員車種確定による料金収受効率の悪化」、「非接触ICカードと非接触ICカードリーダライタとの位置関係に起因する操作性の悪化」を無くし、サービスタイムおよび操作性を向上しシステムを効率的に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態の対距離式システムの全体構成を示す図。
【図2】 図1の対距離式システムの入口システムの機器配置図。
【図3】 図3の入口システムの制御系統の構成を示す図。
【図4】 図1の対距離式システムの出口システムの機器配置図。
【図5】 図4の出口システムの制御系統の構成を示す図。
【図6】 図4の出口システムの可搬型R/Wの概観図。
【図7】 この対距離式システムの入口処理の第1動作例を示すタイミングチャート。
【図8】 制御部の動作を主とした入口処理を示すフローチャート。
【図9】 制御部の動作を主とした入口処理を示すフローチャート。
【図10】 この対距離式システムの入口処理の第2動作例を示すタイミングチャート。
【図11】 この対距離式システムの出口処理を示すフローチャート。
【図12】 この対距離式システムの出口処理を示すフローチャート。
【図13】 この対距離式システムの出口処理を示すフローチャート。
【図14】 この対距離式システムの出口処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
A…通行券、1…入口システム、2…出口システム、3…通信回線、4…料金所データ処理装置、10…踏み板、11…進入検知装置、12…通行券自動発行機、13…入口R/W、14,14a…入口機器、15…入口監視盤、18…発進検知装置、19…開閉バー、51…ブース、52…可搬型R/W、53…ブース内端末、54…屋外R/W、58…発進検知装置、59…開閉バー、121…制御部、122…メモリ、123…通行券発給機構、124…通行券回収機構、125…通行券再発給機構、126…通行券発給釦、131…アンテナ、132…R/W部、133…簡易表示部、134…インターフェース部、521…アンテナ、522…R/W部、523…表示部、524…インターフェース部、531…制御部、532…メモリ、533…表示部、534…操作部、535…利用証明書発行部、536…ブース内R/W、541…アンテナ、542…R/W部、543…操作部、544…インターフェース部、545…表示部。
Claims (4)
- 有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して通行料金を収受する料金収受システムにおいて、
前記ブース外に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者が接近させた前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋外非接触ICカード処理手段と、
前記ブース内に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者から係員に手渡された前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋内非接触ICカード処理手段と、
係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有し、初期状態ではカード待ちが無効とされており、カード待ちが有効とされた場合に前記アンテナ部に接近した前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う可搬型非接触ICカード処理手段と、
前記操作部から前記車両の車種が指定された場合に前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効とし、前記屋内非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする一方、前記可搬型非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする制御手段と
を具備したことを特徴とする料金収受システム。 - 有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して通行料金を収受する料金収受システムにおいて、
前記ブース外に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者が接近させた前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋外非接触ICカード処理手段と、
前記ブース内に設置され、初期状態でカード待ちが有効とされ、前記車両の利用者から係員に手渡された前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う屋内非接触ICカード処理手段と、
係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有し、初期状態ではカード待ちが無効とされており、カード待ちが有効にされた場合に前記アンテナ部に接近した前記非接触ICカードから無線通信により情報を取得して収受処理を行う可搬型非接触ICカード処理手段と、
前記収受機に設けられ、前記屋外非接触ICカード処理手段あるいは屋内非接触ICカード処理手段にて処理すべき車種の入力、変更、確定を行う収受機操作部と、
前記屋外非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、非接触ICカードから読み出された車種にて処理を行わせ、前記非接触ICカードへの書き込み処理を終えた時点で、前記収受機操作部からの車種の入力がなければ、車種の変更あるいは確定いずれかの操作を促す報知を行う一方、前記非接触ICカードへの書き込み処理が完了した時点で、車種入力があった場合に、処理した非接触ICカードの車種と入力車種との一致判定を行う制御手段と、
前記報知に対して前記収受機操作部からの車種確定操作があった場合、あるいは前記非接触ICカードの車種と入力車種とが一致した場合に前記車両の通行を許可する手段と
を具備したことを特徴とする料金収受システム。 - 有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して収受する料金収受方法において、
前記ブース外に設置された屋外非接触ICカード処理手段と前記ブース内に設置された屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効にする一方、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有する可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップと、
前記操作部から前記車両の車種が指定された場合に前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効とし、前記屋内非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にする一方、前記可搬型非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、前記屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップと
を有することを特徴とする料金収受方法。 - 有料道路を利用した車両に対する通行料金を収受する収受機が備えられたブース内あるいはブース外で前記車両の非接触ICカードに記憶されている情報を読み出して収受する料金収受方法において、
前記ブース外に設置された屋外非接触ICカード処理手段と前記ブース内に設置された屋内非接触ICカード処理手段のカード待ちを有効にする一方、係員が携帯するためのグリップ部、車種が指定される操作部、処理状況を表示する表示部、アンテナ部を有する可搬型非接触ICカード処理手段のカード待ちを無効にするステップと、
前記屋外非接触ICカード処理手段により非接触ICカードが検知された場合、非接触ICカードから読み出された車種にて処理を行わせ、前記非接触ICカードへの書き込み処理を終えた時点で、前記ブース内に備えられた収受機の操作部からの車種の入力がなければ、車種の変更あるいは確定いずれかの操作を促す報知を行う一方、前記非接触ICカードへの書き込み処理が完了した時点で、車種入力があった場合に、処理した非接触ICカードの車種と入力車種との一致判定を行うステップと、
前記報知に対して前記収受機の操作部からの車種確定操作があった場合、あるいは前記非接触ICカードの車種と入力車種とが一致した場合に前記車両の通行を許可するステップと
を有することを特徴とする料金収受方法。
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