JP4343497B2 - 重量式充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器に所定重量ずつ物品を充填する重量式充填装置に関する。
【0002】
【発明の属する技術分野】
重量式充填装置としては、溜ホッパ、供給装置及び計量ホッパを備えたものがある。この充填装置では、溜ホッパから物品を最初は大きい供給量で供給装置によって計量ホッパに供給する。計量ホッパに一定重量の物品が供給されると、充填精度を高めるため、小さい供給量で供給装置によって計量ホッパに供給する。計量ホッパ内の物品の重量が落差量を見込んだ所定の値に到達すると、物品の供給を停止する。計量ホッパが安定後に物品の重量を正確に測定した上で、包装容器に物品を排出する。
【0003】
この充填装置では、包装容器に充填する所定量の大半を大きな供給量で計量ホッパに供給することによって充填速度を高めている。しかし、大きな供給量のみで充填を行うと、物品が計量ホッパに落下する際の衝撃外乱が大きく、また、供給流量のバラツキや、落差量も大きいので、高い精度での充填が行えない。そこで、物品の大半の供給が終了後に、供給量を少なくして、大供給流量時の衝撃外乱が収斂するのを待ちながら、計量ホッパ内の物品重量が上記所定の値に到達すると、物品の供給を停止し、落差量を含んで、所定量の物品が計量ホッパに充填されるようにしている。しかし、計量ホッパの安定を待ちながら、小供給量で充填するには長い時間が必要である。また、計量ホッパに設けられた1台の計量装置によって、大きい重量の物品を測定しているので、計量装置の固有振動周期が長くなり、重量信号を平滑させるためのフィルタの時定数の影響も含めて、重量信号の応答時間を遅くする要因が作られている。
【0004】
これらの問題を解決しようとする重量式充填装置が、例えば特開平7-55542号公報に開示されている。この装置では、一次充填装置と二次充填装置とが設けられ、それぞれに秤が組み込まれている。一次充填装置が備える計量ホッパによって物品の所定重量の大半が計量充填され、重量値が測定される。所定重量値と一次充填装置での充填重量との差が、二次充填装置の二次充填量と決定される。二次充填装置は排出計量方式のもので、一次充填装置からの物品が包装容器に排出されているときに、これと並行して、二次充填装置から二次充填量の物品が包装容器に排出される。
【0005】
この重量式充填装置では、全体の充填時間を短くしようとしている。しかし、(1)一次充填される重量が大きいことと、(2)一次充填物の計量が必要であるので大きい衝撃外乱の発生を抑えながら供給充填するのに時間が掛かることと、(3)長い固有振動周期に起因するフィルタ応答遅れが存在することとによって、一次充填時間を長く見込む必要がある。また、一次充填が終了して、計量ホッパが安定してから正確な静止計量値を測定しなければ、二次充填量を決定することができず、充填時間の完全な短縮には、まだ解決すべき問題が多い。
【0006】
これら2方式の他に、物品を高速に容器に充填することが可能なものとして、組合せ秤がある。この組合せ秤では、複数個の計量ホッパに物品を分割供給する。各物品の重量を測定する。これら重量を組み合わせて、その合計値が目標重量値に等しいか近い組合せを選択する。この選択された組合せを構成する計量ホッパから物品を包装容器に排出する。この組合せ秤では、計量ホッパへの物品の供給量を適切に設定すると、極めて短時間のうち高精度に物品を包装容器に充填することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、組合せ秤では、物品が、例えばコーヒーの粉やグラニュー糖のように1粒の重量が、計量ホッパの計量器の精度を考慮して達成すべき充填精度に比べて小さい粉粒体の場合には、一粒の粉粒体の重量は、所定量精度の達成には影響を与えない。このような物品の場合、選択された組合せの精度が充填精度を決定する。
【0008】
ところが、粉粒体の充填を、上述したような2つの方式の重量式充填装置で行った場合、その充填精度は、これら装置に使用されている秤の精度によって決定され、秤の精度によって保証された商品が流通している。従って、粉粒体の充填に組合せ秤を使用した場合には、充填時間を短縮することができる。しかし、充填精度が、秤の計量精度よりも原理的に低い精度しかでない組合せ精度によって保証されるので、上述した2つの方式の重量式充填装置に等しい精度の商品を作ることができなかった。
【0009】
これに対処する方法として、計量ホッパ数を増加させたり、或いは計量ホッパの下方にメモリホッパを設けたりして、組合せの対象になる物品の数を増加させて、組合せ精度を高めることが考えられる。しかし、この方法では、コストが高くなる上に、組合せ精度を向上させたとしても、単体の秤で得られる計量精度と比較すると、上述した2方式のものの精度には及ばない。
【0010】
本発明は、物品を、高速かつ高精度に充填することができる重量式充填装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による重量式充填装置は、一次充填手段と二次充填手段とを、具備している。一次充填手段は、予め定められた一次充填重量に等しいか近い重量の物品を容器に充填する。物品は、例えば粉粒体のように一つ一つの重量が必要とされる精度に比較して小さいものや、流体等を使用することができる。二次充填手段は、充填される物品の重量と、これよりも大きく予め定められた目標重量との差に相当する二次充填重量の物品を排出計量方式で前記容器に充填する。特に、一次充填手段が、組合せ秤によって構成されている。
【0012】
このように構成された重量式充填装置では、一次充填手段が組合せ秤によって構成されているので、一次充填に要する時間を短縮することができるし、組合せ秤によって選択された物品の合計重量は、目標重量に非常に近いものとすることができる。目標重量と組合せ秤によって排出された物品の合計重量との差に対する二次充填は、二次充填する重量が比較的少なくなり、充填に要する時間を短縮することができる。また、排出計量方式は、計量部に与える衝撃外乱が小さいのと、少量の排出であるから排出流量を小さくできるので、高い計量精度を得ることができる。さらに、二次充填後に最終的に排出された物品の計量精度は、排出計量方式において使用される計量手段の計量精度によって決まる。計量手段の計量精度は、組合せ秤における組合せ精度よりも高い。従って、高精度にかつ高速に所定重量の物品を容器に充填することができる。
【0013】
前記組合せ秤と前記二次充填手段とは、物品が収容されている複数の物品収容手段を共有している。物品収容手段としては、例えば計量ホッパやメモリホッパ等を使用することができる。この場合、組合せ秤は、各物品収容手段内の物品の重量を種々に組合せ、これら組合せの中から合計値が一次充填重量に等しいか近い組合せを選択する組合せ演算を実行する組合せ演算手段と、選択された組合せを構成する物品を、これらが収容されている物品収容手段から排出させる排出制御手段とを、具備している。二次充填手段は、選択された組合せを構成する物品以外の物品が収容されている物品収容手段のうち少なくとも1つのものからなる二次充填用物品収容手段から、それの物品の重量が二次充填重量にほぼ等しい重量だけ減少するまで、物品を排出させる排出計量演算手段を、有している。
【0014】
このように構成した場合、物品収容手段が一次充填手段及び二次充填手段に共用されているので、一次充填用及び二次充填用の物品収容手段を設ける必要がない。特に、一次充填手段として組合せ秤を使用しているので、必ずといっていいほど、組合せに参加しない物品収容手段が存在する。これを二次充填手段として利用することができ、機器の利用効率を高めることができ、コストを低減することができる。
【0015】
さらに、各物品収容手段からの物品の排出は、排出流量可変手段を介して行うことができる。排出流量可変手段としては、例えば物品が粉粒体の場合、粉粒体が収容されている物品収容手段に設けられ、その開度を調整可能なゲートを使用することができる。また、流体を物品として使用する場合、排出流量可変手段としては、流体が収容されている物品収容手段に設けた流量調整可能なバルブとすることができる。組合せ演算手段によって選択された物品が収容されている物品収容手段から大流量で排出流量可変手段を介して物品が排出され、二次充填用物品収容手段から小流量で排出流量可変手段を介して物品が排出される。
【0016】
このように構成した場合、各物品収容手段のいずれが、組合せ秤用または二次充填手段用となっても、対応可能である。
【0017】
さらに、一次充填重量は目標重量よりも小さな値であって、排出流量可変手段において排出可能な流量に選択されている。このように構成すると、常に二次充填手段から排出される物品は、二次充填手段によって制御可能な重量となり、再現性が良好になる。
【0018】
或いは、物品収容手段のうち、組合せ秤によって物品が排出された物品収容手段には、新たに物品を収容することができる。この場合、各物品収容手段内の物品を対象として組合せ演算が実行される。二次充填用物品収容手段には、組合せに選択されなかった物品のうち最も重量が大きいものが収容されている物品収容手段が選択される。
【0019】
組合せ秤において選択されなかった物品のうち最も重量の多いものは、次回の組合せ演算においても選択されない可能性があるが、この物品は二次充填に使用されることによって重量が少なくなり、次回の組合せ演算において選択される可能性が高くなり、物品の滞留の防止をはかることができる。
【0020】
また、二次充填用物品収容手段を、複数台設けることができる。この場合、これら複数台の二次充填用物品収容手段が、二次充填重量分の物品を負担する。この二次充填重量の負担は、均等とすることもできるし、各二次充填用物品収容手段内の物品の重量に比例して割り当てることもできる。
【0021】
このように構成すると、例えば二次充填重量が大きい場合でも、短時間で二次充填を行うことができる。さらに、一台の物品収容手段からの多くの二次充填を行った場合、この物品収容手段が、以後の組合せ演算において選択されない可能性が高くなるが、このようなことを防止することもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態の重量式充填装置は、図3に示すように、物品供給手段、例えば分散フィーダ2を有している。分散フィーダ2は、その上方から供給された物品、例えば粉粒体、具体的にはコーヒー粉やグラニュー糖等を、その周囲に分散させるものである。この分散フィーダ2の周囲に沿って、複数台の物品搬送手段、例えば直進フィーダ4が、外方に向かって配置されている。これら直進フィーダ4は、分散フィーダ2から供給された物品を、外方に向かって搬送させる。
【0023】
これら直進フィーダ4の外方端には、貯留手段、例えば供給ホッパ6が、各直進フィーダ4に対応して配置されている。これら供給ホッパ6には、直進フィーダ4の動作を適切に制御することによって、ほぼ所定量の物品が供給されている。これら供給ホッパ6は、排出手段、例えば排出ゲート6aが設けられており、これを開放することによって、下方に物品を供給することができる。
【0024】
これら供給ホッパ6の下方に、これらに対応して物品収容手段、例えば計量ホッパ8が配置されている。各計量ホッパ8には、計量手段、例えばロードセル10が、それぞれ設けられている。各計量ホッパ8に供給された物品の重量は、ロードセル10によって計量され、その計量値を表す計量信号がロードセル10によって生成される。
【0025】
各計量ホッパ8には、排出流量可変手段、例えば排出ゲート12a、12bが設けられている。これら排出ゲート12a、12bは、計量ホッパ8の下部に形成された排出口を、図示しない駆動手段、例えばエアーシリンダやステッピングモータによって開閉可能に構成されている。特に、その開度を変更可能に構成されている。
【0026】
即ち、図5(a)、(b)に示すように、非排出状態では、両排出ゲート12a、12bが重なりあって、物品が排出口から排出されない状態にある。但し、図5(a)、(b)に示すように、排出ゲート12bの先端中央には、切り込み14が形成されている。この切り込み14は、粉粒体等の物品が通過可能な微少なものである。閉状態においては、この切り込み14は排出ゲート12aと重なって閉じられており、この切り込み14を介して物品の排出はない。
【0027】
図5(c)、(d)に示すように両排出ゲート12a、12bを僅かに開いた小排出状態では、排出ゲート12a、12bが、計量ホッパ8の排出口をまだ閉じているが、切り込み14を開き、この切り込み14を介して微少な流量で物品を排出可能である。
【0028】
図5(e)、(f)に示すように、両排出ゲート12a、12bを大きく開いた大排出状態では、計量ホッパ8の排出口が完全に開かれ、大流量で物品が排出される。
【0029】
各計量ホッパ8から排出された物品は、図3に示すように、シュート16を介して集合ホッパ18に排出され、ここで集められて、集合ホッパ18の下方に配置された包装容器(図示せず)に充填される。
【0030】
図4に示すように、各ロードセル10の計量信号は、各ロードセル10に対応して設けられた重量測定装置20に供給される。各重量測定装置20では、対応するロードセル10からの計量信号を増幅器22によって増幅する。増幅された計量信号に含まれている振動成分が、フィルタ24によって除去され、アナログ/デジタル変換器(A/D)変換器26によってデジタル計量信号に変換される。このデジタル計量信号は、入出力装置28を介して制御手段、例えばCPU30に供給され、さらに、記憶手段、例えばメモリ32に記憶される。なお、デジタル計量信号には、計量ホッパ8の重量(風袋重量)等が含まれているので、これをCPU30で減算する等の演算処理が行われ、真の物品重量を表すデジタル計量信号が、メモリ32に記憶される。以下、この真の物品重量を表すデジタル計量信号を物品デジタル計量信号と称する。
【0031】
各重量測定装置20から物品デジタル計量信号は、主演算装置34に供給される。主演算装置34は、制御手段、例えばCPU36、記憶手段、例えばメモリ38を有している。このメモリ38には、入出力装置40及びCPU36を介して各物品デジタル計量信号が記憶される。CPU36は、メモリ38に記憶されているプログラムに従って、これら各物品デジタル計量信号に対して組合せ演算処理を施して、内部に収容されている全ての物品を排出する計量ホッパ8を決定する。そして、選択された計量ホッパ8から物品を排出させる。即ち、一次充填が行われる。
【0032】
また、選択されなかった計量ホッパ8のうち、1台の計量ホッパ8を選択する。例えば、最も物品デジタル計量信号が大きいものが選択される。この選択された計量ホッパ8からそれの内部にある物品を、それの重量が所定の重量だけ減少するまで排出させる排出計量方式で二次充填が重量測定装置20において行われる。
【0033】
即ち、主演算装置34のCPU36は、計量ホッパ8の一部と共に一次充填手段を構成し、計量装置20のCPU30は、残りの計量ホッパ8の一部(二次充填用物品収容手段)と共に、二次充填手段を構成する。この一次充填手段は、組合せ演算手段と、排出制御手段とを備えたものとなり、二次充填手段は、排出計量演算手段を有するものとなる。
【0034】
なお、主演算装置34には、表示手段、例えばモニタ42と、操作子、例えばキーボード44が設けられている。モニタ42には、例えば、組合せ演算の結果、どの計量ホッパ8から、どれだけの重量の物品が排出されたかとか、選択されなかった計量ホッパのうちどれからどれだけの量の物品が排出されたか等が表示される。また、キーボード44は、例えば、後述するような各種重量の設定に使用される。
【0035】
以下、CPU36が行う処理について説明する。今、この重量式充填装置において、1つの容器に充填しようとする目標重量Wtをキーボード44によって設定する。更に、CPU36が行う組合せ演算において選択しようとする組合せの合計重量(以下、境界重量と称する。)Wuをキーボード44によって設定する。WuはWtよりもわずかに小さく(Wu<Wt)、その差に相当する重量の物品が、計量ホッパ8の排出ゲート12a、12bを小排出状態としたときに供給可能に、その差は設定されている。また、各計量ホッパ8の台数をNとしたとき、そのうちのM(M<n)台の組合せにおいて、最もWuに近い値が合計重量となる組合せが得られるように、各計量ホッパ8に、ほぼWu/Mの物品が供給されるように、分散フィーダ2及び直進フィーダ4が設定されている。なお、組合せ演算では、合計重量がWuに等しいか、これに最も近い組合せが選択される。
【0036】
このように初期設定が行われて、物品が各計量ホッパ8に供給されると、図2に示すように、各重量測定装置20によって物品デジタル計量信号が生成され(ステップS2)、これらが主演算装置34のCPU36に伝送される(ステップS4)。CPU36では、組合せ演算手段として、N個の物品デジタル計量信号のM個の組合せを全て実行し、それぞれの組合せの合計重量を求める(ステップS6)。このときの合計重量は、図6に示すように、Wuを最大に大小の方向に次第に減少する正規分布する。この重量式充填装置の許容精度をWt±eとする。eは、WuとWtとの差よりも小さい値である。このようにWuを設定するのは、本来、Wt±e以内になる合計重量を持つ組合せが選択されれば、二次充填の必要はないが、許容精度を外れるがWtに近接しすぎた合計重量を持つ組合せを選択すると、Wt−e以内の充填重量となるように二次充填を行おうとすると、二次充填重量の制御が、排出ゲート12a、12bを小排出状態としたときに困難となるからである。
【0037】
この組合せ演算の結果、選択された組合せの合計重量がWt±e以内であるか判断され(ステップS8)、この判断がイエスであると選択された時点で、CPU36は、この選択された組合せを構成している計量ホッパ8の排出ゲート12a、12bを大排出状態とする(ステップS10)。即ち、排出制御手段として機能する。これによって、包装容器内には、合計重量がWt±e以内である物品が充填される。従って、二次充填は行われずに、空になった計量ホッパ8に、対応する供給ホッパ6から物品が供給され、再び組合せ演算が行われる。空になった供給ホッパ8には、対応する直進フィーダ4から、ほぼWu/Mの重量の物品が供給される。
【0038】
一方、ステップS8において、合計重量がWt±e以内でないと判断されると、二次充填が必要であるので、まず、図1に示すように、CPU36は、合計重量がWuよりも小さく、これに最も近い重量wckとなる組合せを選択し、この選択された組合せを構成している計量ホッパ8の排出ゲート12a、12bを大排出状態とする(ステップS12)。これによって、合計重量がwckである物品が包装容器に向かって排出される。
【0039】
また、CPU36は、組合せに参加しなかった残り(N−M)台の計量ホッパ8のうち、物品デジタル計量信号が最も大きいものの重量測定装置20を選択する(ステップS14)。また、CPU36は、wt=Wt−wckの演算を行って、二次充填すべき重量wtを決定し、ステップS14で選択した重量測定装置20にwtを送信する(ステップS16)。
【0040】
そして、ステップS14で選択した重量測定装置20のCPU30は、この選択された計量ホッパの物品デジタル計量信号をWxであるとすると、Wa=Wx−wtの演算を行って、この選択された計量ホッパ8からwtの物品を排出した後の残存重量Waを決定する(ステップS18)。CPU30は、この選択された計量ホッパ8の排出ゲート12a、12bを小排出状態とする(ステップS20)。更に、CPU30は、この選択された計量ホッパ8の残存重量がWa以下であるか判断する(ステップS22)。この判断がノーであると、イエスになるまでステップS22を繰り返す。即ち、小排出状態が維持される。そして、ステップS22の判断がイエスになると、排出ゲート12a、12bを閉じる(ステップS24)。即ち、排出計量(残差計量)が行われる。このように、CPU30は、排出計量(残差計量)演算手段として機能する。
【0041】
その後、空になった計量ホッパ8には、対応する供給ホッパ6からほぼWu/Mの重量の物品が供給され、再び組合せ演算が行われる。また、空になった供給ホッパ8には、対応する直進フィーダ4から物品が供給される。
【0042】
このように、この重量式充填装置は、一次充填した物品の目標重量Wtに対する不足分wtを二次充填するものであるが、一次充填が複数の秤による並列計量で、しかも組合せ計量方式によって行われるので、従来のもののように、供給流量を大きくした計量充填方式による一次充填に比べて、短い時間で一次充填重量であるwckをWtに近接した値にできる。従って、二次充填を排出計量によって行っているが、その排出計量する物品の量は極めて少なく、一次充填に要する時間のみならず、二次充填の排出計量に要する時間も、特開平7−55542号公報に開示されている技術と比較して、短縮することができる。しかも、二次充填される重量は小さいので、組合せ演算によって選択された計量ホッパ8から物品が排出されるタイミングに、殆ど遅れずに二次充填を行える。
【0043】
しかも、二次充填される物品は、選択されなかった計量ホッパ8内にあるものを使用しているので、二次充填用の排出計量装置を別途に準備する必要がない。さらに、二次充填重量は小さいので、排出計量を担当した計量ホッパ8の物品の減量はわずかである。従って、この排出計量を担当した計量ホッパ8を、次に行われる組合せ演算に対して、組合せ確率を低下させることなく、参加させることができる。特に、最も重量が多い計量ホッパ8から物品を排出させているので、その重量が減少していることにより、次回以降の組合せ演算において選択される可能性が高まり、物品の滞留防止に役立つ。
【0044】
また、最終的に包装容器に充填される物品の重量は、組合せ演算の結果によって得られた一次充填重量を、計量装置を用いて行う排出計量によって補正する二次充填によって行われるので、充填重量の精度を組合せ秤単体で行った場合よりも高かめることができる。
【0045】
計量ホッパ8の台数を少なくした場合、計量ホッパ8の台数が多い場合と比較して、合計重量がWuに近接する値となる確率が減少し、二次充填重量wtが比較的大きい値になることがある。この場合、選択されなかった1台の計量ホッパ8にwtを負担させるのではなく、選択されなかった複数台の計量ホッパ8にwtを負担させることができる。例えば選択されなかった計量ホッパ8のうち、最も多くの物品を収容しているものと、それの次に多くの物品を収容しているものとに、wt/2ずつ負担させることができる。この場合、これら2台の計量ホッパ8に対応する重量測定装置20に、wt/2を送信し、これら重量測定装置20によって、2台の計量ホッパ8から同時に排出計量させれば、排出計量時間を短縮することができる。但し、wt/2が排出計量の制御を高精度に行えないような小さな値にならないようにする必要がある。
【0046】
無論、3台以上の計量ホッパ8にwtを負担させてもよい。また、2台以上の計量ホッパ8にwtを負担させる場合、その負担重量を均等にする必要はなく、例えば各計量ホッパ8内の物品の重量に応じてwtを比例配分して、負担させてもよい。
【0047】
上記の実施の形態では、物品収容手段として、計量ホッパ8のみを使用したが、各計量ホッパ8の下方にメモリホッパを設け、各計量ホッパ8の物品が計量された後、メモリホッパに計量済みの物品を移送し、空になった計量ホッパ8には新たに物品を供給して、計量し、各計量ホッパ8の物品、各メモリホッパの物品の重量を対象として、組合せ演算を行ってもよい。この場合、各計量ホッパ8は、対応するメモリホッパに物品を移送することができる上に、かつ直接に集合ホッパ18に物品を排出できるように構成する。無論、各計量ホッパ8は、大排出状態と小排出状態とに切り替えることができるようにも、排出ゲートを構成する。
【0048】
上記の実施の形態では、物品としては粉粒体を使用したが、例えば液体のような流体に使用することもできる。この場合には、物品収容手段として、計量ホッパは使用せずに、流体の貯留用の容器を使用する。また、排出ゲートに代えて、流量を可変できるバルブを使用する。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一次充填手段と二次充填手段とによって、所定重量の物品を容器に充填するに際し、一次充填手段に組合せ秤を使用し、二次充填手段に排出計量手段を使用しているので、物品を、高速かつ高精度に充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の重量式充填装置の動作の主要部を示すフローチャートである。
【図2】本発明の1実施形態の重量式充填装置の動作の残りの部分を示すフローチャートである。
【図3】本発明の1実施形態の重量式充填装置の概略構成図である。
【図4】図3の重量式充填装置のブロック図である。
【図5】図3の重量式充填装置の計量ホッパの開閉状態を示す図である。
【図6】図3の重量式充填装置における組合せ重量の分布状態を示す図である。
【符号の説明】
8 計量ホッパ(物品収容手段)
20 重量測定装置(排出計量手段)
34 主演算装置(組合せ演算手段、排出制御手段)
Claims (5)
- 予め定められた一次充填重量に等しいか近い重量の物品を容器に充填する一次充填手段と、
充填される前記物品の重量と、これよりも大きく予め定められた目標重量との差に相当する二次充填重量の物品を排出計量方式で前記容器に充填する二次充填手段とを、
具備し、前記一次充填手段が、組合せ秤によって構成され、
前記組合せ秤と前記二次充填手段とは、物品が収容されている複数の物品収容手段を共有し、
前記組合せ秤は、前記各物品収容手段内の前記物品の重量を種々に組合せ、これら組合せの中から合計値が前記一次充填重量に等しいか近い組合せを選択する組合せ演算を実行する組合せ演算手段と、選択された組合せを構成する前記物品を、これらが収容されている前記物品収容手段から排出させる排出制御手段とを、具備し、
前記二次充填手段は、前記選択された組合せを構成する物品以外の物品が収容されている前記物品収容手段のうち少なくとも1つのものからなる二次充填用物品収容手段から、それの前記物品の重量が前記二次充填重量にほぼ等しい重量だけ減少するまで、前記物品を排出させる排出計量演算手段を、有している
重量式充填装置。 - 請求項1記載の重量式充填装置において、前記各物品収容手段からの前記物品の排出は、排出流量可変手段を介して行われ、前記組合せ演算手段によって選択された前記物品が収容されている前記物品収容手段から大流量で前記排出流量可変手段を介して前記物品が排出され、前記二次充填用物品収容手段から小流量で前記排出流量可変手段を介して前記物品が排出される重量式充填装置。
- 請求項2記載の重量式充填装置において、前記一次充填重量は目標重量よりも小さな値であって、排出流量可変手段において排出可能な重量に選択されている重量式充填装置。
- 請求項1記載の重量式充填装置において、前記物品収容手段のうち、前記組合せ秤によって前記物品が排出された前記物品収容手段には、新たに物品が収容され、前記各物品収容手段内の前記物品を対象として前記組合せ演算が実行され、前記二次充填用物品収容手段には、前記組合せに選択されなかった前記物品のうち最も重量が大きいものが収容されている前記物品収容手段が選択される重量式充填装置。
- 請求項1記載の重量式充填装置において、前記二次充填用物品収容手段が、複数台設けられ、これら複数台の二次充填用物品収容手段が、前記二次充填重量分の前記物品を負担する重量式充填装置。
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