[go: up one dir, main page]

JP4339937B2 - ジアリールメタンの製造方法 - Google Patents

ジアリールメタンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4339937B2
JP4339937B2 JP14058298A JP14058298A JP4339937B2 JP 4339937 B2 JP4339937 B2 JP 4339937B2 JP 14058298 A JP14058298 A JP 14058298A JP 14058298 A JP14058298 A JP 14058298A JP 4339937 B2 JP4339937 B2 JP 4339937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol
acetal
diarylmethane
formaldehyde
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14058298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1180044A (ja
Inventor
理記 川股
英幸 土肥
井上  悟
照三 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP14058298A priority Critical patent/JP4339937B2/ja
Publication of JPH1180044A publication Critical patent/JPH1180044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4339937B2 publication Critical patent/JP4339937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高沸点芳香族溶剤や各種化学製品として有用なジアリールメタンを、アルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物から製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ジアリールメタンの製造方法としては、従来、酸触媒の存在下に、ハロゲン化炭化水素、ホルムアルデヒド、その水溶液であるホルマリン等の各種縮合剤を用いて芳香族化合物を縮合する方法が提案されている。
縮合剤としてホルムアルデヒドまたはその水溶液であるホルマリンを用いる方法は、ホルムアルデヒドが安価であるために好ましい方法である。しかしながら、この場合には縮合反応において水が副生する。副生した水は、縮合反応に用いられる酸触媒がゼオライト等の無機触媒などの場合には、触媒劣化の原因になる可能性がある。また縮合触媒が硫酸などの液酸である場合には、酸濃度(酸強度)が反応の進行に伴い低下するという問題もある。
【0003】
本発明者らは、アセタールを縮合剤に用いる場合には、水が副生する代わりにアルコールが副生し、その結果縮合反応系を実質的に無水の状態で進行させることが可能となり、従って上記触媒劣化や触媒濃度低下などの懸念を回避し得ることを見出した。
ところで、アセタール縮合剤を用いる場合に、副生したアルコールを反応系外へ廃棄すると、反応自体が必然的に高価になるため好ましくない。
しかしながら、アセタールをホルムアルデヒドとアルコールとから合成する場合には、前記縮合反応において副生するアルコールを、アセタール合成反応に再利用することが可能になり経済性が向上する。なお、アセタール、例えば、ジメトキシメタン(メチラール)は水とは実質的に共沸混合物を形成しない。従って、アセタールをホルムアルデヒドとアルコールとから合成する際の副生水と生成したアセタールとは容易に分離することが可能であり、その結果、水分含有量の低いアセタールを回収することができるので、縮合反応系を実質的に無水の状態で進行させることが容易である。この点からも、アセタールをホルムアルデヒドとアルコールから合成することが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、縮合剤による縮合反応によりジアリールメタンを製造する方法において、縮合触媒の劣化などを伴わず、かつ安価に反応を行う方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第1は、次の工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法に関するものである。
(1)アルコールとホルムアルデヒドとを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを得る工程、
(2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
(3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液からジアリールメタンとアルコールとをそれぞれ分離回収する工程、
(4)回収したアルコールの少なくとも一部を(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
【0006】
本発明の第2は、次の工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法に関するものである。
(1)アルコールとホルムアルデヒド水溶液とを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを製造する工程、
(2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
(3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を水により抽出し、ジアリールメタンを含む油層とアルコールを含む水層とに分離する工程、
(4)ジアリールメタンを含む油層からはジアリールメタンを分離回収し、かつアルコールを含む水層を回収して、その少なくとも一部を含水アルコールとして(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
【0007】
本発明の第3は、次の工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法に関するものである。
(1)アルコールとホルムアルデヒドとを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを得る工程、
(2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
(3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を蒸留することにより、ジアリールメタンとアルコールとをそれぞれ分離回収する工程、
(4)回収したアルコールの少なくとも一部を(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
【0008】
本発明の第4は、本発明の第1から第3のいずれかにおいて、アルコールがメタノールであり、アセタールがジメトキシメタンであるジアリールメタンの製造方法に関する。
本発明の第5は、本発明の第1から第3のいずれかにおいて、芳香族化合物がベンゼン、トルエンまたはその混合物であるジアリールメタンの製造方法に関する。
本発明の第6は、本発明の第1または第3において、芳香族化合物がフェノール、クレゾールまたはその混合物であるジアリールメタンの製造方法に関する。
本発明の第7は、本発明の第1から第6のいずれかにおいて、前記アセタールと芳香族化合物とを縮合させる酸性触媒が固体酸であるジアリールメタンの製造方法に関する。
【0009】
本発明の方法は、縮合剤であるアセタールをアルコールとホルムアルデヒドから製造する一方、縮合反応により副生するアルコールを回収し、回収したアルコールを再度アセタールの製造に用いるものである。この方法においては、ホルムアルデヒドと芳香族化合物からジアリールメタンを製造する際に、アルコールが系内で消滅と生成を繰り返す。すなわち、通常は廃棄されている縮合反応の際の副生物を循環して再使用することができ、反応を安価に行うことが可能になる。なお、縮合に際してはアルコールが副生物であるから、水等が副生物である場合と比較して縮合触媒の活性低下が小さく、その結果、従来の方法よりも高収率で目的物のジアリールメタンを得ることが可能になる。
このように、本発明においては、安価なホルムアルデヒドを使用すると共に、アルコールは実質的に消費されないので、プロセス全体のコストが安価であり、目的物のジアリールメタンを安価に製造することが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
(1)アルコールとホルムアルデヒドによるアセタールの製造工程
酸性触媒の存在下にアルコールとホルムアルデヒドからアセタールを合成する反応には、従来公知の方法を採用することができる。例えば、J. Frederic Waker, “Formaldehyde” Third Edition には、鉱酸およびルイス酸を用いるアセタールの合成例が記載されている。またドイツ特許第1285170号には、触媒としてイオン交換樹脂を用いたアセタールの合成例が記載されている。さらに特公昭62−41656号公報には、シリカ対アルミナのモル比が10以上である結晶性アルミノシリケートを用いたアセタールの合成例が記載されている。
本工程としては、これら従来公知のいずれの方法も採用することができる。ホルムアルデヒドとしては、その水溶液であるホルマリンを用いることもできる。この場合、本発明においては、ホルマリン中のホルムアルデヒドの濃度は特に限定されず、任意のホルムアルデヒド濃度のホルマリンを使用することができる。ホルムアルデヒドは通常水溶液、すなわち、ホルマリンの形態で入手することが容易であるため、ホルマリンを有利に使用することができる本発明の方法はきわめて経済的である。
【0011】
本工程に用いられるアルコールはメタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール等の炭素数1〜12の脂肪族アルコール、シクロヘキサノール等の脂環式アルコール等が用いられる。特に好ましいものはメタノールである。メタノールの場合には、アセタールとしてジメトキシメタン(メチラール)が得られる。なお、アセタール製造工程である本工程では水が副生するため、本工程で使用するアルコール、例えばメタノールの含水量には特に制限がなく、含水アルコールも使用することができる。
【0012】
本工程で用いる酸触媒は特に限定されないが、生成したアセタールから触媒の分離が容易に行える点から固体酸触媒が好ましい。固体酸触媒の例としては、酸性陽イオン交換樹脂、例えばスルホン酸基置換のスチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スルホン酸基置換のパーフルオロエチレン共重合体(商品名:Nafion、E. I. Du Pont社製)などのいずれも使用することができる。また前記特公昭62−41656号公報に記載されている結晶性アルミノシリケート等の無機固体酸も用いることができる。
【0013】
本工程の反応形式は、回分式、流通反応方式、反応蒸留方式などのいずれも採用することができる。しかしながら、反応中に生成したアセタールを反応混合物から連続的に抜き出して、平衡を反応に有利な側へ移動させることができる反応蒸留方式が好ましい。反応蒸留においては還流を行うことが好ましく、還流比は特に限定されないが、通常0.1〜30の範囲から選択される。
流通式の場合の液空間速度(LHSV)としては通常0.1〜100h−1の範囲から選択される。
【0014】
本工程における原料のアルコールとホルムアルデヒドの組成比は任意に選択することができるが、通常アルコール/ホルムアルデヒドのモル比は0.1〜100が好ましく、特に好ましくは2〜10である。
また、本工程の反応温度は通常0〜200℃の範囲である。
反応終了後は、適宜に蒸留などによりアセタールを分離回収することができる。
【0015】
本工程におけるアルコールとホルムアルデヒドとの反応により、アセタールが生成すると共に水が副生する。また、原料であるホルムアルデヒドをその水溶液であるホルマリンの形態で使用した場合には、その水も当然反応混合物中に含まれる。ここで、アセタール、例えばジメトキシメタンは、水と共沸混合物を形成しない。従って、反応混合物であるジメトキシメタンと水との混合物からジメトキシメタンを蒸留により容易に分離して回収することができ、その結果、得られるジメトキシメタンの水分含有量を低い範囲に保つことができる。
このようにして得られたアセタールを、次の工程において、別途供給する芳香族化合物と縮合させてジアリールメタンを得る。縮合反応においては、水が存在すると触媒の性能が低下する場合がある。従って、縮合工程では実質的に無水の状態で反応を進行させることが好ましく、アセタールは必要に応じ適宜の公知の脱水処理により十分脱水した後、次の工程に供給することが好ましい。
【0016】
(2)アセタールと芳香族化合物によるジアリールメタンの製造工程
本工程においては、アセタールを縮合剤として芳香族化合物を縮合させることにより、ジアリールメタンを得る。また同時にアルコールが副生する。ここで副生するアルコールは、前記アセタール合成工程において原料としたアルコールと同一のものである。
本工程に用いる芳香族化合物は、縮合型または非縮合型ベンゼン環に直接結合した水素原子を少なくとも1個有することが必要である。芳香族化合物のベンゼン環には少なくとも一つの水素原子が置換しているほか、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなどのアルキル基、水酸基などの官能基が置換していてもよい。具体的には、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、キュメン、トリメチルベンゼン、エチルトルエン、ジエチルベンゼン等の芳香族炭化水素;フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール等のフェノール類などが例示される。これらは単独または混合物として用いることができる。
【0017】
本工程において、ベンゼンとアセタール、例えばジメトキシメタンを反応させるとジフェニルメタンが得られ、またベンゼンの代わりにトルエンを用いるとジトリルメタンが得られる。同様にフェノールとジメトキシメタンからはビス(ヒドロキシフェニル)メタンが、またクレゾールとジメトキシメタンからはビス(ヒドロキシメチルフェニル)メタンが得られる。2種以上の異なる芳香族化合物の混合物を用いるときは、非対称のジアリールメタンを製造することができる。例えば、ベンゼンとトルエンの混合物からは、ジフェニルメタン、ジトリルメタンのほか、フェニルトリルメタンを得ることができる。
【0018】
上記アセタールと芳香族化合物との割合は、任意に選択することができるが、通常、芳香族化合物/アセタールのモル比を0.5〜60の範囲にすることが好ましい。生成重質物に対するジアリールメタンの選択率を高めるためには、芳香族化合物を過剰に、例えば芳香族化合物/アセタールのモル比を2以上とすることが好ましい。
【0019】
反応温度は80〜400℃の範囲で任意に選択することができる。80℃未満の温度では、反応速度が遅く、触媒によっては、ジアリールメタンの生成反応に対してアセタールの分解反応の割合が増加するため好ましくない。また400℃を超える温度では、反応生成物であるジアリールメタンがトランスアルキレーションを起こし、収率を下げるため好ましくない。
反応圧力の制限は特になく、適宜に選択することができる。しかしながら、反応温度が系の臨界温度以下である場合は、反応原料混合物が反応温度で与える蒸気圧(自然発生圧力)以上の圧力、また臨界温度を超えている場合は、系の臨界圧力付近の圧力を選ぶことが好ましい。
【0020】
反応は回分式または連続式のいずれの形式でもよい。連続式の場合の液空間速度(LHSV)としては、通常0.1〜300h−1の範囲から選択される。反応器としては流動床および固定床のいずれも用いられ、固定床反応器を並列に配置した装置も利用することができる。
【0021】
本工程における縮合のための酸触媒としては、リン酸や硫酸などの鉱酸類;シリカアルミナ(SiO2/Al23)に代表される無定形金属酸化物固体酸;Y型ゼオライト、超安定化Y型ゼオライト、モルデナイト、ペンタシル型ゼオライトなどのゼオライト類の無機固体酸などが挙げられる。なお、反応液から触媒除去の容易な固体酸触媒が好ましい。
【0022】
上記例示の縮合のための触媒は、前述のように、水の存在により触媒機能が低下する懸念がある。従って、縮合工程である本工程は実質的に無水の状態で進行させることが好ましく、そのために、本工程に供給される反応原料である芳香族化合物およびアセタールは、必要に応じ十分に脱水を行って用いる。縮合反応系内における水分含有量は少ないほどよいが、縮合触媒が固体酸の場合、通常、1,000ppm 以下が好ましい。
【0023】
アセタールを縮合剤とする本工程ではアルコールが副生するので、反応液にはアルコールが含まれている。反応終了後、必要に応じ触媒除去を行い、未反応原料であるアセタールや芳香族化合物のほか、副生物としてのアルコールを含む反応液を得る。この反応液を次の工程に供する。
【0024】
(3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液からジアリールメタンとアルコールとを分離回収する工程
本工程では、目的物であるジアリールメタンを回収すると共に、副生するアルコールも回収し、次の工程においてアセタール原料として有効に再利用することを目的とする。
上記アルコールを含む反応液からそれぞれ分離回収するには、適宜の方法を採用することができる。例えば、蒸留、抽出蒸留、抽出および油水分離等の任意の分離手段が用いられ、反応液の組成に応じて適当な手段を選ぶことができる。
【0025】
一例を挙げると、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素をジメトキシメタンで縮合した場合には、アルコールを含む反応液を水により抽出し、油水分離によりアルコールを含む水層を分離回収し、この層から例えば蒸留によりアルコールを容易に回収することができる。工程(1)において、ホルムアルデヒド水溶液を用いる場合には、アルコールから水を分離することなく、そのまま、必要に応じ適宜に水含有量を調整した後に、回収し循環することが好ましい。
油水分離された油層からは、蒸留などの適宜の分離手段で目的物であるジアリールメタンを得る。蒸留は減圧蒸留、常圧蒸留などいずれの蒸留も採用することができる。
上記の場合には、アルコールを含む反応液を、常法により蒸留または抽出蒸留することによっても、目的物であるジアリールメタン、および副生したアルコールをそれぞれ得ることができる。この場合、蒸留は常圧蒸留でも減圧蒸留であってもよい。
【0026】
一方、フェノール類をジメトキシメタンで縮合した場合には、未反応のフェノール類が水に溶解するために水による抽出は好ましくない。このような場合は、前述の反応液を蒸留することにより、目的物であるジアリールメタン、および副生したアルコールを分離回収することが好ましい。この場合においても、工程(1)において、ホルムアルデヒド水溶液を用いる場合には、水層からアルコールを分離することなく、必要に応じて適宜に水含有量を調整した後、含水アルコールを回収することが好ましい。
【0027】
(4)回収したアルコールの少なくとも一部を工程(1)へ循環させる工程
本工程では、前記分離回収工程(3)で回収したアルコールの少なくとも一部、好ましくはその全量を、工程(1)へ循環させ、原料のアルコールとして再利用する。前記のように、工程(1)において、ホルムアルデヒドの水溶液を用いる場合には、水層からアルコールを分離することなく、回収したままの水を含むアルコールを工程(1)へ循環させることが好ましい。もちろん、工程(1)のアセタール製造の条件によっては、必要に応じ適宜に水含有量を調整した後、反応原料として循環再利用することができる。
このようにして、回収したアルコールを工程(1)に循環させ、原料アルコールとして再利用すれば、副生アルコールは実質的に廃棄することなく、全て利用することができ、その結果、縮合反応を安価にすることが可能になる。
【0028】
次に、本発明の好ましい態様を図に基づいて説明する。
図1は、プロセスの一例を示すフロー概略図であり、メタノールとホルムアルデヒドから製造されるジメトキシメタンにより、ベンゼンを縮合してジフェニルメタンを製造すると共に副生メタノールを循環して再利用する方法を示す。図において3は反応蒸留塔、6は固定床反応器、11は油水分離装置、および13は蒸留塔である。
ライン1からのホルムアルデヒド水溶液と、ライン2およびライン9からのメタノールとを反応蒸留塔3に供給し、反応を行いながら蒸留することによりジメトキシメタンを製造する。反応蒸留塔3には還流器(図示せず)を設置し、還流比を10に設定する。また反応蒸留塔3にはイオン交換樹脂を充填しておく。
ライン9のメタノールは、後に述べる回収工程において反応液から回収したメタノールであり、ライン2のメタノールは、最初の張り込み用および補充用である。従って、定常運転の際には主としてライン9のメタノールを使用する。
反応蒸留塔3においては、反応を行いつつ連続的に蒸留することにより、反応塔頂からライン4へジメトキシメタンを、また塔底からは副生した水と、供給したホルムアルデヒド水溶液中の水とを抜き出す。塔底から抜き出した水は、ライン10を経て全てを系外へ廃棄することもできるが、図1のプロセスにおいては、後に述べる油水分離工程の抽出用溶剤とするため、その一部をライン8を経て油水分離装置11へ供給する。
【0029】
次いで、上記ジメトキシメタン(ライン4)と、ライン5から別途供給するベンゼンとを、流通式の固定床反応器6に送入して縮合させることにより、ジフェニルメタンを製造する。この反応においては、ジフェニルメタンが生成すると共にメタノールが副生する。固定床反応器6の固定床は、例えばシリカアルミナ触媒で構成し、反応温度は例えば250℃とすることができる。固定床反応器6における圧力は自然発生圧力とすることができる。
【0030】
固定床反応器6の塔底部からライン7に抜き出した反応液(ジフェニルメタンおよび副生メタノールを含む)に、反応蒸留塔3の塔底からの水(ライン8)を加えた後に油水分離装置11に供給する。反応液に水を加える際には、必要に応じミキサー(図示せず)などの撹拌装置を利用して十分に接触混合することもできる。
油水分離装置11において、上記混合液を、ジフェニルメタンを含む有機層(油層)とメタノールを含む水層とに分離させる。油水分離装置11としては公知の構造を用いることができ、例えば反応液(ライン7)と水(ライン8)とを連続的に十分撹拌混合した後に静置分離する槽構造のものにすることができる。
前記反応蒸留塔3にはホルムアルデヒド水溶液を供給しているので、分離したメタノールを含む水層はそのまま、すなわち水を除去することなく、ライン9を介して最初のアセタール製造工程である反応蒸留塔3に供給する。なお、この際、反応蒸留塔3における反応条件によっては、循環させるメタノール中の水含有量を適宜に増減して調整することもできる。このように、反応蒸留塔3においてホルムアルデヒド水溶液を使用していることにより、反応蒸留塔3に循環するアルコールは一定量の水を含むことができるので操作上有利である。
【0031】
油水分離装置11において分離したジアリールメタンを含む有機層をライン12を経て蒸留塔13に供給し、塔底から目的物であるジアリールメタンをライン14へ取り出す。蒸留塔13の塔頂からは、未反応のベンゼンをライン15へ抜き出す。ベンゼンはジメトキシメタンに対して過剰に供給するため、未反応ベンゼンは比較的多量に生成する。そこで、図においては、抜き出したベンゼンを、ジフェニルメタンの縮合原料の一部として固定床反応器6に循環させることにより、未反応ベンゼンの有効利用を図っている。
【0032】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。以下において、%は重量%を意味する。
<実施例1>
(1)アルコールとホルムアルデヒドによるアセタールの製造工程
上部に還流器を備えた300ml丸底フラスコに、ホルムアルデヒド濃度37%のホルマリン100gと、メタノール79gおよび触媒として強酸性陽イオン交換樹脂であるアンバーリスト15(商品名、オルガノ(株)製)1.11gを仕込み、撹拌しながら加熱して反応蒸留を行った。すなわち、30分間全量を還流させた後に、還流比10で留出を開始した。1時間の留出量は60gであり、その組成はジメトキシメタン92%、メタノール8%であった。
(2)アセタールと芳香族化合物によるジアリールメタンの製造工程
撹拌機付き300mlオートクレーブ(日東高圧(株)製)に、市販のシリカアルミナ触媒(商品名:N632L、日揮化学(株)製)2.6g、ベンゼン78gおよび前記工程で得られたジメトキシメタン/メタノール混合物7.6gを入れ、 250℃で1時間撹拌を行った。この反応系中の水の量は200ppm であった。また反応終了時の250℃におけるオートクレーブ内の圧力は34atm であった。
反応液のガスクロマトグラフィによる分析結果から、ジメトキシメタン転化率は91.8%であり、反応液中に5.7%のジフェニルメタンと3.0%のメタノールが確認された。
(3)アルコール回収工程
容量300mlの分液漏斗に、前記工程で得られた反応液80gと蒸留水8gを入れ、十分振り混ぜてメタノールの抽出を行った。分析により、静置して得られた水層中に25%のメタノールが確認された。また、分離したジフェニルメタンを含む油層を常法により蒸留してジフェニルメタンを得た。
回収したメタノール25%濃度の水層8gと、別に用意したホルムアルデヒド濃度37%のホルマリン2.5gを用いて、前記(1)アセタールの製造工程と同様にして反応蒸留することによりアセタールの合成を行い、ジメトキシメタン92%、メタノール8%の組成の留出液を得た。従って、前記アセタール製造工程におけるメタノール源として再利用できることが確認された。
【0033】
<実施例2>
撹拌機付き300mlオートクレーブ(日東高圧(株)製)に市販のシリカアルミナ触媒(商品名:N632L、日揮化学(株)製)3.0g、フェノール94gおよび実施例1で得られたジメトキシメタン/メタノール混合物7.6g入れ、250℃で1時間の撹拌を行った。反応終了時250℃におけるオートクレーブ内の圧力は8atm であった。
反応液のガスクロマトグラフィによる分析結果により、ジメトキシメタン転化率は98.8%であり、反応液中に12.7%のビス(ヒドロキシフェニル)メタンと2.6%のメタノールが確認された。
得られた反応液を常法により蒸留し、1.8gのメタノールとビス(ヒドロキシフェニル)メタンを回収した。
回収したメタノール1.8gとホルムアルデヒド濃度37%のホルマリン2.3gとを用い、前記実施例1における(1)アセタールの製造工程と同様にして反応蒸留することによりアセタールの合成を行い、ジメトキシメタン92%、メタノール8%の組成の留出液を得た。従って、前記アセタール製造工程におけるメタノール源として再利用できることが確認された。
【0034】
【発明の効果】
従来のホルムアルデヒドと芳香族化合物との酸触媒存在下における縮合反応では、水が副生するために触媒に悪影響を与えることがある。しかしながら、本発明の方法では、触媒に悪影響を与える水の代わりにアルコールが副生するため、従来の方法と比較して著しく有利である。
さらに、従来の副生物である水は単に廃棄されていたが、本発明の方法においては、アセタールを縮合剤として採用することにより、副生したアルコールを回収し、アセタール原料として有効に再利用し得るという利点が得られる。すなわち、本発明においては、ホルムアルデヒドと芳香族化合物からジアリールメタンを製造する際に、アルコールが系内で消滅と生成を繰り返す。このようなジアリールメタンの製造法は新規な方法であり、これにより縮合反応を安価に行うことができる。
またアセタール、例えばジメトキシメタンは、水と共沸混合物を形成しないために、水が副生するジメトキシメタンの製造工程を採用するにもかかわらず、水含有量の低いジメトキシメタンを得ることができ、その結果、縮合工程を実質的に無水の状態で進行させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプロセスの一例を示すフロー概略図である。
【符号の説明】
1 ホルムアルデヒド水溶液供給ライン
2 メタノール供給ライン
3 反応蒸留塔
4 ジメトキシメタン抜出しライン
5 ベンゼン供給ライン
6 固定床反応器
7 反応液抜出しライン
8 水抜出しライン
9 メタノール循環ライン
10 廃水取出しライン
11 油水分離装置
12 有機層抜出しライン
13 蒸留塔
14 ジアリールメタン取出しライン
15 未反応ベンゼン循環ライン

Claims (7)

  1. 下記工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法、
    (1)アルコールとホルムアルデヒドとを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを得る工程、
    (2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
    (3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液からジアリールメタンとアルコールとをそれぞれ分離回収する工程、
    (4)回収したアルコールの少なくとも一部を(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
  2. 下記工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法、
    (1)アルコールとホルムアルデヒド水溶液とを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを製造する工程、
    (2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
    (3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を水により抽出し、ジアリールメタンを含む油層とアルコールを含む水層とに分離する工程、
    (4)ジアリールメタンを含む油層からジアリールメタンを分離回収し、かつアルコールを含む水層を回収してその少なくとも一部を含水アルコールとして(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
  3. 下記工程(1)〜(4)からなることを特徴とするアルコール、ホルムアルデヒドおよび芳香族化合物からジアリールメタンを製造する方法、
    (1)アルコールとホルムアルデヒドとを酸性触媒の存在下に反応させてアセタールを得る工程、
    (2)アセタールと芳香族化合物とを酸性触媒の存在下に反応させて、ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を得る工程、
    (3)ジアリールメタンとアルコールとを含む反応液を蒸留することにより、ジアリールメタンとアルコールをそれぞれ分離回収する工程、
    (4)回収したアルコールの少なくとも一部を(1)のアセタール製造工程へ循環させる工程。
  4. 前記アルコールがメタノールであり、アセタールがジメトキシメタンである請求項1から3のいずれかに記載のジアリールメタンの製造方法。
  5. 前記芳香族化合物がベンゼンおよび/またはトルエンである請求項1から3のいずれかに記載のジアリールメタンの製造方法。
  6. 前記芳香族化合物がフェノールおよび/またはクレゾールである請求項1または3に記載のジアリールメタンの製造方法。
  7. 前記アセタールと芳香族化合物とを縮合させる酸性触媒が固体酸である請求項1から6のいずれかに記載のジアリールメタンの製造方法。
JP14058298A 1997-07-11 1998-05-07 ジアリールメタンの製造方法 Expired - Lifetime JP4339937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14058298A JP4339937B2 (ja) 1997-07-11 1998-05-07 ジアリールメタンの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-202131 1997-07-11
JP20213197 1997-07-11
JP14058298A JP4339937B2 (ja) 1997-07-11 1998-05-07 ジアリールメタンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1180044A JPH1180044A (ja) 1999-03-23
JP4339937B2 true JP4339937B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=26473053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14058298A Expired - Lifetime JP4339937B2 (ja) 1997-07-11 1998-05-07 ジアリールメタンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4339937B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004059334A1 (de) * 2004-12-09 2006-06-22 Ticona Gmbh Verfahren zur Herstellung von Acetalen

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1180044A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0569248B1 (en) Improved process for the co-production of propylene oxide and styrene monomer
CN106588589A (zh) 聚甲醛二甲基醚的提纯方法
JP2002518357A (ja) 接触蒸留技術を使用したmibkの製造
GB2049693A (en) Preparation and isolation of methyl-tert-butyl ether
JP2002503712A (ja) スチレンの製造方法
KR970001489B1 (ko) 트리옥산의 제조방법
RU2182896C2 (ru) Способ получения диарилметана или его производных
JP4339937B2 (ja) ジアリールメタンの製造方法
EP0030109B1 (en) Process for producing isoprene
CN106588597A (zh) 提纯聚甲醛二甲基醚的方法
JP2004532845A (ja) ポリフェノール製造用触媒プロモーター
KR100618367B1 (ko) 4-알킬페놀류의 제조방법
JP3296165B2 (ja) ハイドロパーオキサイドの分解方法
JP3096202B2 (ja) トリオキサンの製造方法
US5235118A (en) Continuous process for the preparation of 2-ethyl-2-(hydroxymethyl)hexanal and 2-butyl-2-ethyl-1, 3-propanediol
US5688973A (en) Process for the production of 2-vinyl-1,3-dioxolane
US20220048840A1 (en) Glycerin-only reaction for allyl alcohol production
JP4435518B2 (ja) 4−アルキルフェノール類の製造方法
US5177267A (en) Continuous process for the recovery of 2 ethylhexanal and a tertiary amine from a mixture comprising 2-ethyl-2-(hydroxymethyl) hexanal, 2-ethylhexanal, tertiary amine and water
JP2916953B2 (ja) 高純度トリオキサンの精製方法
JP2004284993A (ja) プロピレンオキサイド/スチレンモノマーを併産する方法
JP2501603B2 (ja) α−メチルスチレンの製造法
JP3977599B2 (ja) 4,4’−ビフェノールの製造方法
JP5619753B2 (ja) 2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造する方法
EP0216944A1 (en) Mixed-phase hydrocarbon conversion process employing overhead condenser

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050318

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061020

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term