JP4338235B2 - ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイドロダイナミック式、つまり流体式のトルクコンバータであって、ハウジング内にポンプインペラと、タービンランナと、ステータと、ロックアップクラッチとが収納されており、さらにトルクフィーラが設けられている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような形式のトルクコンバータは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第4420959号明細書に基づき公知である。
【0003】
始動装置としてハイドロダイナミック式のトルクコンバータを備えた伝動装置の場合、幾つかの構成では、ハイドロリック式、つまり液圧式のトルクフィーラまたはハイドロメカニカル式、つまり液圧・機械式のトルクフィーラが必要となる。このトルクフィーラは、伝達したいトルクに比例した圧力をハイドロリック供給管路内に生ぜしめる。このことは、たとえば、動力伝達部分をトルクに関連して自動的に調整するための無段変速機(CVT、continuously variable transmission)において云える。
【0004】
互いに相対的に調節可能な2つの円錐形プーリペア(以下、円錐形プーリ対と呼ぶ)を備えた無段調節可能な円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の形のこのようなCVT変速機が、ドイツ連邦共和国特許出願公開第4234294号明細書に基づき公知である。この公知の構成では、少なくとも一方の円錐形プーリ対が、巻掛け手段を緊締するためにトルクフィーラによって負荷されるようになっている。このトルクフィーラは複数のボールと、これらのボールと協働する転動面とから成る転がり軸受けを有しており、これらの転動面により、トルクや変速比に関連した緊締力もしくは押圧力が生ぜしめられる。
【0005】
通常、このようなトルクフィーラは、たとえばトルクコンバータと、無段調節可能な円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置との間に配置される(「VDI−Berichte」、803、1990年、第181頁〜第196頁参照)。この場合、軸方向において比較的大きな構成スペースが必要となる点に問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、軸方向において比較的小さな構成スペースしか必要としない、トルクフィーラを備えたハイドロダイナミック式のトルクコンバータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭で述べた形式のハイドロダイナミック式のトルクコンバータにおいて、トルクフィーラが、タービンランナと、ハウジングの入力側の第1のハウジングシェルとの間のスペースに、半径方向でロックアップクラッチの内側に組み込まれているようにした。
【0008】
【発明の効果】
本発明の大きな利点は次の点に認められる。すなわち、トルクフィーラがハイドロダイナミック式のトルクコンバータ内に組み込まれていて、しかもこの場合、構成スペース、特に軸方向において必要となる構成スペースが、著しく減じられている。本発明によるハイドロダイナミック式のトルクコンバータでは、トルクフィーラが、自体公知のハイドロダイナミック式のトルクコンバータの、ほとんど変更されていない構成スペース内に組み込まれているので、トルクコンバータにおいて構造を根本的に変更する必要は生じないので有利である。
【0009】
本発明によるトルクコンバータの別の利点は、次の点にも認められる。すなわち、組み込まれたトルクフィーラと、ロックアップクラッチとが半径方向で上下に配置されているので、トルクコンバータにトルクフィーラを組み込むことによって軸方向で必要とされる構成スペースができるだけ小さく形成されている。タービンもしくはロックアップクラッチからの動力はトルクフィーラを介して直接に伝動装置入力軸に伝達されるので有利である。
【0010】
さらに別の利点は、本発明によるトルクコンバータのトルクフィーラが2つの圧力室を有することにある。すなわち、このトルクフィーラは、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第19544644号明細書に基づき公知であるような2段式のトルクフィーラである。オイル貫流は、本発明によるトルクコンバータのトルクフィーラに流入し、有利にはトルクコンバータの制御孔を介してロックアップクラッチのライニングとトルクコンバータとを貫流し、引き続き伝動装置に戻る。供給圧はトルクフィーラによって制御され、それに対して、制御孔の背後の圧力は専らトルクコンバータにより決定される。
【0011】
さらにまた、組み込まれたトルクフィーラを備えた本発明によるハイドロダイナミック式のトルクコンバータが、単純な深絞り成形部品から十分に製造可能となることにも利点が認められる。
【0012】
ロックアップクラッチの制御は固有の制御管路を介して行われるので有利である。
【0013】
本発明の有利な構成は請求項2以下に記載されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0015】
図1に示したように、本発明によるハイドロダイナミック式、つまり流体式のトルクコンバータ1はハウジング2を有している。このハウジング2は駆動軸に結合可能である。この駆動軸は入力軸3、たとえば内燃機関のクランク軸により形成されていてよい。
【0016】
ハウジング2は入力軸3もしくは内燃機関に隣接したハウジングシェル4と、このハウジングシェル4に相対回動不能に固定された別のハウジングシェル5とによって形成される。両ハウジングシェル4,5は半径方向外側で溶接結合部6を介して互いに固く密に結合されていると有利である。図示の実施例では、ポンプ車もしくはポンプインペラ7の外側のシェルを形成するためにハウジングシェル5が直接に利用される。このためには複数の羽根薄板8が自体公知の形式でハウジングシェル5に固定されている。ハウジングシェル5は軸方向でハウジングシェル4の外側のスリーブ状の範囲4aに差し込まれている。ポンプ車もしくはポンプインペラ7とハウジングシェル4との間には、タービン車もしくはタービンランナ10が配置されている。このタービンランナ10は出力ハブ11に固く結合されているか、もしくは出力ハブ11に相対回動不能に結合されている。この出力ハブ11は内側歯列9´を介して伝動装置入力軸9に相対回動不能に連結可能である。軸方向でポンプインペラ7の半径方向内側の範囲と、タービンランナ10の半径方向内側の範囲との間には、案内車もしくはステータ12が設けられている。ハウジングシェル5は半径方向内側にスリーブ状のハブ13を有しており、このハブ13は伝動装置のハウジング内に回転可能にかつ密に支承可能である。両ハウジングシェル4,5によって形成された内室14には、さらにロックアップクラッチ15が配置されており、このロックアップクラッチ15は出力ハブ11と、駆動側もしくは入力側のハウジングシェル4と間のトルク連結を可能にする。
【0017】
ハウジングシェル4は半径方向外側の範囲で、円錐状または平坦な摩擦面21を形成しており、この摩擦面21の仮想円錐頂点は軸方向で入力側に向かってタービンランナ10から離れる方向に向けられている。この円錐状の摩擦面21は摩擦ライニング22と摩擦係合させられるようになっている。この摩擦ライニング22は環状のピストン17の円錐状の範囲23によって支持されており、このピストン17は、薄板から深絞り成形された部品によって形成されていると有利である。
【0018】
環状のピストン17の、タービンランナ10に面した側には、半径方向内側で環状部材32が、有利にはリベット締結により固定されている。この環状部材32は半径方向内側に、内側歯列34を備えた、軸方向に延びるフランジ33を有している。この環状部材32はやはり深絞り成形部品であると有利である。
【0019】
内側歯列34には、環状部材36の外縁部に設けられた外側歯列35が噛み合っている。この環状部材36の内縁部は、軸方向に延びるフランジ37を有しており、このフランジ37で環状部材36は出力ハブ11に軸方向移動可能に支持されている。やはり深絞り成形部品であると有利である環状部材36は、スペース分割の理由から、外側歯列35を起点として斜めの範囲39を介して半径方向内側に向かってハウジングシェル5の側に向かって延びるように成形されており、この場合、斜めの範囲39には、フランジ37を端部側に有する半径方向の範囲40が続いている。こうして、ハウジングシェル4と環状部材36との間には、トルクフィーラ41のためのスペースが提供される。
【0020】
環状部材36、特に環状部材36の半径方向の範囲40の、ハウジングシェル4に面した側には、有利には深絞り成形部品として形成された環状部材42が、有利にはリベット締結により固定されている。この環状部材42は段状に成形されていて、軸方向に延びる第1の円筒状範囲43と、この第1の円筒状範囲43から半径方向外側に向かって間隔を置いて配置された、内側歯列44′を備えた軸方向に延びる第2の円筒状範囲44と、この第2の円筒状範囲44から半径方向外側に向かって間隔を置いて配置された、軸方向に延びる第3の円筒状範囲とを有している。この第3の円筒状範囲は軸方向のフランジ46を形成しており、このフランジ46は、ピストン17に半径方向内側で形成された軸方向に延びるフランジ47に、軸方向移動可能に接触している。
【0021】
環状部材42の半径方向内側に位置する端範囲には、軸方向のフランジ48が設けられていると有利である。このフランジ48は出力ハブ11に軸方向移動可能に支承されている。両フランジ37,48はOリングパッキン49,50によって出力ハブ11に対してシールされている。同様に、フランジ46もOリングパッキン51によってフランジ47に対してシールされている。
【0022】
ハイドロメカニカル原理に基づき、少なくともトルクに関連した圧力を形成するためのトルクフィーラ41は、2つのカムディスク55,56を有している。両カムディスク55,56は環状に形成されていて、互いの間に拡開体57、有利には球体を有している。一方の環状のカムディスク55はその半径方向内側に位置する縁部で出力ハブ11に、有利には溶接部38によって固定されている。他方の環状のカムディスク56はその半径方向内側に位置する端範囲に軸方向のフランジ54を有している。このフランジ54は出力ハブ11に軸方向移動可能に支持されている。カムディスク56の半径方向外側に位置する端部は、外側歯列58を有しており、この外側歯列58は環状部材42の第2の円筒状範囲44に設けられた内側歯列44′に噛み合っている。カムディスク56の、ハウジングシェル5に面した側には、ピストン部分59が有利には溶接部53によって固定されている。このピストン部分59はカムディスク56から出発して、第1の範囲60で軸方向にハウジングシェル5の側に向かって延びており、この場合、この第1の範囲60の外面は出力ハブ11に設けられた円筒状の面61に沿って軸方向に滑動することができる。ピストン部分59はさらに第2の範囲62で、有利には半径方向外側に向かって延びている。前記円筒状の面61は出力ハブ11に設けられた、半径方向外側に向かって延びる突起52に配置されていると有利である。前記第2の範囲62には、軸方向に延びる第3の範囲63が設けられており、この第3の範囲63の外面は環状部材42の第1の円筒状範囲43の内側に軸方向移動可能に支持されている。この第3の範囲63はハウジングシェル4の方向に延びていると有利である。第1の範囲60は円筒状の範囲もしくは円筒状の面61に対してOリングパッキン65によってシールされており、第3の範囲63は第1の円筒状範囲43に対してOリングパッキン64によってシールされている。
【0023】
両カムディスク55,56およびピストン部分59は、やはり深絞り成形部品であると有利である。
【0024】
上記実施例に基づき、ピストン17、環状部材36および環状部材42の特別な構成によりトルクフィーラ41が、ハウジングシェル4と、タービンランナ10ならびにステータ12との間の半径方向内側のスペースに完全に組み込まれていることが判る。
【0025】
以下に、前で説明したトルクコンバータ1の機能を詳しく説明する。まず、ロックアップクラッチ15が閉じられていることから出発する。トルク伝達は入力側から、つまりハウジング2から出力側、つまり出力ハブ11に向かって、行われる。
【0026】
正確に云うと、トルク伝達経路はハウジングシェル4の摩擦面21から摩擦ライニング22を介してピストン17に延びている。トルクはピストン17、ひいてはピストン17に結合された環状部材32から、歯列34,35を介して環状部材36に、ひいては環状部材36に相対回動不能に結合された環状部材42と、環状部材36に同じく相対回動不能に結合されたタービンランナ10とに、伝達される。環状部材42からトルクは歯列44′,58を介して他方のカムディスク56へ伝達される。
【0027】
こうして伝達されたトルクにトルク衝撃が生じると、カムディスク56はカムディスク55に対して相対的に回動させられる。このことは、両カムディスク55,56の斜面(図示しない)も互いに相対的に回動させられるので、拡開体57が両カムディスク55,56を互いに離れる方向に押圧することを意味する。カムディスク56はカムディスク55から離れる方向で出力側に向かって運動させられ、この場合、ピストン部分59は同じくこの運動を実施する。このときにカムディスク56とピストン部分59もしくはその第2の範囲62によって占められる位置は、一点鎖線I,IIによって例示されている。このような移動が行われた結果、ピストン部分59と環状部材42と出力ハブ11との間の圧力室の大きさは減小させられ、この場合、この圧力室からは回転導入部70を介して流体が圧送されて、たとえばCVT伝動装置のプーリセットに設けられた圧力チャンバに流入する。
【0028】
ロックアップクラッチが開かれていると、つまりハウジングシェル4の摩擦面21とピストン17との間に摩擦接続が生じていないと、ハウジング2は流体流によりトルクコンバータ(ポンプインペラ7〜タービンランナ10)を介して出力ハブ11に連結される。
【0029】
トルクフィーラ41は2室システムとして形成されていると有利である。このことは、ピストン部分59と、出力ハブ11もしくはその突起52と、カムディスク56との間にも圧力室が形成され、この圧力室から回転導入部71を介して流体が、たとえばCTV伝動装置の前記プーリセットの圧力チャンバ内にポンプ輸送されることを意味する。
【0030】
たとえばクランク軸である入力軸3の回転は、自体公知の形式で、半径方向内側でクランク軸に固定された環状のディスクとして形成されている「フレックスプレート」81を介して、ハウジングシェル4に伝達される。この目的のためには、フレックスプレート81が、半径方向内側ではハウジングシェル4に有利には溶接部80によって固定されかつ半径方向外側ではボルト79によってフレックスプレート81に固定された環状のプレート85を介して、ハウジングシェル4に相対回動不能に結合されている。フレックスプレート81の半径方向外側に位置する軸方向の範囲には、公知の形式でスタータリングギヤ90が配置されている。
【0031】
以下に説明する配置形式では、有利にはたとえば機関回転数センサのための信号発生器としても働くことのできる付加質量体により駆動励振が減じられる。この場合、ハウジングシェル4の円錐状の摩擦面21とフレックスプレート81との間のスペースを有利に利用して、一次質量体の増大が行われる。
【0032】
図2に示したように、環状のディスクとして形成されたフレックスプレート81は、クランク軸もしくは入力軸3に、有利にはボルト82によってねじ締結されている。フレックスプレート81の半径方向外側に位置する縁部は、複数の孔83を有している。これらの孔83を通ってボルト84が案内されており、これらのボルト84によってフレックスプレート81の、トルクコンバータのハウジング2に面した側で、環状のプレート85がフレックスプレート81と半径方向外側でねじ締結されている。環状のプレート85の内縁部はトルクコンバータのハウジングシェル4に、有利には溶接部80により固定されている。ボルト84は環状の付加質量体93にねじ込まれていると有利である。この付加質量体93は環状のプレート85と、ハウジングシェル4の円錐状の摩擦面21との間のスペースに挿入されていて、このスペースをできるだけ完全に埋めかつ利用している。外側では付加質量体93が切欠き94を有しており、これらの切欠き94は信号発生器として働く。付加質量体93は鋳鉄部品であると有利である。
【0033】
環状のプレート85の半径方向外側の端部は、折曲げ部の形の軸方向のフランジ92を有していると有利である。このフランジ92にはスタータリングギヤ90が固定されている。付加質量体93はスタータリングギヤ90の重量のための補償をも行う。
【0034】
図3に示した実施例では、フレックスプレート81自体が、その半径方向外側の端部に、軸方向に折り曲げられたフランジ95を有しており、このフランジ95にスタータリングギヤ90が固定されている。付加質量体としてはこの場合、薄板部材78が設けられている。この薄板部材78は環状の薄板部材から形成されていて、その内側の縁範囲96は大部分折り返されていて、薄板部材78の中間範囲に重なっている。薄板部材78の半径方向外側の範囲97は軸方向に延びていて、中間範囲に対して90゜だけ折り曲げられている。薄板部材78は半径方向内側に向かって突出した突出範囲76を有しており、この突出範囲76は、折り返された内側の縁範囲96とは異なり折り曲げられていない。この突出範囲76は半径方向内側でハウジングシェル4に、溶接部91によって溶接されている。ハウジングシェル4に面した側ではボルト84が、中間範囲と、折り返された内側の縁範囲96とにねじ込まれている。半径方向外側の範囲97は複数の開口98を有しており、これらの開口98はやはり信号発生器として働く。
【0035】
図4に示した実施例では、半径方向内側でハウジングシェル4に、有利には溶接部91により固定された環状のプレート85が、その半径方向外側に位置する側で、折り曲げられたフランジ99を有している。このフランジ99は出力側に向かって延びていて、有利には複数の開口100を有している。これらの開口100は信号発生器として働く。さらに、この軸方向のフランジ99にはスタータリングギヤ90も固定されている。ボルト84は環状部材86にねじ込まれており、この環状部材86が付加質量体として働く。
【0036】
図5〜図10には、やはり、利用可能な構成スペースを変えることなしに達成される一次側の質量慣性モーメントを高めるための、トルクコンバータのための別の付加質量体が示されている。
【0037】
図5に示した実施例は図3に示した実施例の配置にほぼ一致しているが、しかし図5の実施例では、成形された薄板部材78に、ハウジングシェル4の摩擦面21と、フレックスプレート81にねじ締結された薄板部材78との間のスペース内で、さらに別の付加質量体105が、有利には環状の鋳鉄部品の形で配置されている。この鋳鉄部品もしくは付加質量体105は前記スペースをほぼ完全に埋めて、このスペースに適合されている。付加質量体105はたとえば前記スペース内で、軸方向の範囲もしくは半径方向外側の範囲97の背後に保持されているか、または薄板部材78にリベット締結されている。
【0038】
図6に示した実施例は図2に示した実施例にほぼ一致しているが、図6の実施例では付加質量体93の代わりに、環状の鋳造部品である付加質量体106が設けられている。この付加質量体106は有利にはボルト84によりフレックスプレート81にねじ締結されていて、環状のプレート85にリベット締結されている。付加質量体106は、この付加質量体106がやはり環状のプレート85と円錐状の摩擦面21との間のスペースをほぼ完全に埋めるように形成されている。付加質量体106は軸方向の範囲108で、ハウジングシェル4とは反対の側に向かってフレックスプレート81の外端部の上方に延びている。この場合、軸方向に延びる範囲108にはスタータリングギヤ90が配置されている。この軸方向の範囲108は付加質量体106の全質量を増大させている。
【0039】
付加質量体106を形成する鋳造部品には、信号発生器として環状溝101が配置されていてよい。この環状溝101の上にはカバー薄板102が配置されており、このカバー薄板102は複数の開口103を有している。
【0040】
フレックスプレート81はこの場合、図7に示したように、付加質量体106の質量をさらに増大させる目的で、円形に形成されているのではなく、有利にはほぼ等辺三角形、つまり正三角形の形状を有していてよい。この正三角形の各頂点範囲は付加質量体106に設けられた、半径方向内側に向かって開いた対応する切欠き111に係合している。3つの頂点範囲にはボルト84が配置されている。こうして、付加質量体106の、円形のフレックスプレートを使用するためには切り欠かれていなければならない範囲を、質量増大のために利用することができる。このことは有利には、以下に図8および図9につき説明する実施例についても云える。
【0041】
図8には鋳造部品の形の環状の付加質量体109が示されている。この鋳造部品はボルト84の雄ねじ山を受け入れるための雌ねじ山を備えた複数の孔を有している。付加質量体109はやはり円錐状の摩擦面21とフレックスプレート81との間のスペースをほぼ完全に埋めている。この付加質量体109は直接にハウジングシェル4に、有利には円錐状の摩擦面21よりも少しだけ下方で、特に溶接部110により固定されている。環状の付加質量体109の、ハウジングシェル4とは反対の側は、複数の切欠き111を有している。これらの切欠き111はフレックスプレート81の半径方向外側に位置する端範囲と、ボルト84のヘッドとを収容するために働き、この場合、フレックスプレート81は有利にはやはりほぼ正三角形の形状を有しており、この正三角形の各頂点範囲にボルト84が配置されている。付加質量体109の外面には、有利にはスタータリングギヤ90が固定されていて、有利には切欠き112内に配置されている。
【0042】
図9に示した実施例では、外側では図8に示した付加質量体109と同様に形成されている付加質量体113が、同じく鋳造部品の形を有しているが、しかしこの鋳造部品はハウジングシェル4をも含んでいる。このことは、付加質量体113が半径方向内側で、この付加質量体113と一緒に鋳造された壁114に一体に移行していて、この壁114がハウジングシェル4の半径方向内側に位置する範囲を形成していることを意味している。半径方向内側において、壁114にはハブ115が一体成形されていると有利である。このハブ115により、付加質量体113とハウジングシェル4との組合せ体が出力軸11に支持されている。壁114とハブ115とを備えた付加質量体113は、図8に示したように、ボルト84を用いてフレックスプレート81に固定されている。さらに、特に同じく図8につき既に説明したように、付加質量体113にはスタータリングギヤ90が配置されている。この実施例の場合にも、フレックスプレート81は有利には三角形に形成されていてよく、その場合、三角形の各頂点範囲は付加質量体113に設けられた切欠き116に係合している。
【0043】
次に図10に示した実施例では、付加質量体117が、曲げられた薄板部材の形で設けられている。この薄板部材は環状のプレート85と、円錐状の摩擦面21との間のスペースに配置されている。環状のプレート85はハウジングシェル4もしくは溶接シームもしくは溶接部91を起点として、半径方向外側に向かって延びており、この半径方向外側の範囲に軸方向の折曲げ部119を有している。この折曲げ部119は円錐状の摩擦面21の側に向かって延びている。この折曲げ部119の自由端部は上方に向かって180゜だけ折り返されていてよい。これにより、この自由端部は補強部を形成し、さらに付加質量を一層高めるために役立つ。付加質量体117を形成する薄板部材の半径方向内側の範囲118は、環状のプレート85に接触しており、薄板部材の半径方向外側に位置する端範囲は、ハウジングシェル4に向けられた軸方向の折曲げ部121と、軸方向の曲げ返し部120とを有している。この曲げ返し部120は外側で折曲げ部121に重なっていて、付加質量体117の質量を増大させている。
【0044】
フレックスプレート81には、外側で環状のアングル部材122が、たとえばねじ締結またはリベット締結により結合可能である。このアングル部材122の一方の脚部123はフレックスプレート81の上側の端範囲に対して平行に延びており、アングル部材122の折り曲げられた軸方向の範囲124は、円錐状の摩擦面21の側に向かって折り曲げられている。折り曲げられた軸方向の範囲124は、たとえば既に図4につき説明した開口100と同様に、信号発生器として働く切欠き125を有していると有利である。
【0045】
軸方向の範囲124には、スタータリングギヤ90が固定されていると有利である。
【0046】
ねじ締結は、プレート85に入力側に向かって固定されたボルト84′を用いて行われると有利である。その場合、このボルト84′はフレックスプレート81を貫通して、アングル部材122にねじ込まれている。
【0047】
図11および図12に示した特別な実施例においては、ハウジングシェル4が、上で説明した構成とは異なり、ロックアップクラッチ15のための円錐状の摩擦面21を有する単一の構成部分の形を有しているのではなく、2つの部分から形成されている。すなわち、ハウジングシェル4は半径方向外側ではほぼ平坦に形成されており、ハウジングシェル4の内面には、折り曲げられた環状の薄板部材130が固定されている。この薄板部材130は、折り曲げられた2つの範囲131,132から成る単一の構成部分の形を有しており、この構成部分は深絞り成形されていると有利である。この場合、半径方向内側に位置する第1の範囲131はハウジングシェル4の内面に、たとえばレーザシームような溶接シーム138またはリベット結合部により固定されている。図11に示した実施例では、第1の範囲131が、ハウジングシェル4をフレックスプレート81(図2〜図10参照)に固定するためのボルトのための、雌ねじ山133を備えた収容範囲134の下方に固定されており、この場合、この収容範囲134は、ハウジングシェル4の材料にエンボス成形された、雌ねじ山133を備えたスリーブの形を有していると有利である。第2の範囲132は第1の範囲131を起点として上方に向かって斜めにかつ円錐状に、ピストン17の、摩擦ライニング22を支持する円錐状の範囲23の延びに対応して延びている。
【0048】
図12に示した実施例では、第1の範囲131が、収容範囲134の上方でハウジングシェル4に固定されていてもよい。すなわち、第1の範囲131はハウジングシェル4のほぼ軸方向に延びる範囲135に固定されていてもよい。
【0049】
ハウジングシェル4および円錐状の第2の範囲132を2分割することにより、ハウジングシェル4の半径方向外側の端部137をハウジングシェル5に溶接すること(図1の符号6参照)に帰因し得る、特にロックアップクラッチの範囲における溶接ひずみ現象を回避することができる。なぜならば、図11に示した実施例では半径方向外側の端部137がロックアップクラッチから比較的大きく遠ざけられているからである。また、平坦なハウジングシェル4に、図11および図12に示した薄板部材130を後装備させることも考えられる。両実施例の場合とも、唯一つの単一構成部分から成るハウジングシェルに比べて周方向における剛性を減少させることができ、また製造により生ぜしめられる、ロックアップクラッチの範囲における波形ひずみを一層良好に補償することができる。特に、ロックアップクラッチの範囲においてハウジングシェル4の裏面の冷却を改善することもできる。なぜならば、この裏面を取り囲むようにオイルを一層良好に流過させることができるからである。この目的のためには、第2の範囲132にそれぞれオイル交換のための開口136が設けられている。これらの開口136を通じて、形成される圧力差に基づき、ピストン17の側から第2の範囲132の背後のスペース内にオイルが流入するようになる。こうして、ロックアップクラッチの摩擦熱が導出され、ハウジングシェル4の裏面に沿って流れるオイルにより、冷却効果が得られる。
【0050】
以下においては、出力ハブ11にピストン17を支承するための特に有利な実施例について説明する。対応する支持面は汎用の形式で円筒状に形成されている。ロックアップクラッチ15が閉じられている場合にはピストン17が半径方向外側で、ロックアップクラッチ15の円錐状の摩擦面21および円錐状の範囲23の面を介してセンタリングされるのに対して、ロックアップクラッチ15が開かれた状態では、ピストン17がもはや適正にセンタリングされなくなるという問題が生じる。この問題を解決するためには、図13〜図16に示したようにピストン17が、アンバランスや揺動運動を回避する目的で半径方向内側においてもセンタリングされる。
【0051】
図13に示したように、ピストン17に設けられた中央の開口160には、スリーブ状の支承部材151が相対回動不能に挿入され、この場合、支承部材151は有利にはプレス部材の形で圧入される。この支承部材151は軸方向の円筒状の範囲153と、斜めもしくは円錐状のセンタリング範囲154とを有している。相応して出力軸もしくは出力ハブ11も、軸方向の円筒状の範囲152と、斜めもしくは円錐状のセンタリング範囲150とを有している。両円錐状のセンタリング範囲150,154はそれぞれ、対応する円錐状の範囲152;153を起点として、角度βで斜め外方に出力側に向かって延びている。ロックアップクラッチ15の開放時では、ピストン17が出力側に向かって運動させられ、この場合、離反行程155が生じる。このときに、両センタリング範囲150,154は互いに接触して、その作用を発揮する。
【0052】
出力軸もしくは出力ハブ11の円筒状の範囲152に設けられた周方向溝156には、Oリングパッキン157が配置されており、このOリングパッキン157は両円筒状の範囲152,153を互いにシールする。
【0053】
図14に示したように、このOリングパッキン157は支承部材151に設けられた周方向溝161に配置されていてもよい。
【0054】
支承部材151は固定用フランジ162を有していると有利である。この固定用フランジ162により支承部材151は開口160の周面範囲に接触し、場合によってはこの周面範囲に固定されている。
【0055】
図15に示した実施例では、図13および図14の実施例で使用された円筒状範囲153が不要となる。なぜならば、ピストン17が半径方向内側において、出力側に向かって折り曲げられたセンタリング範囲158しか有していないからである。このセンタリング範囲158は、ロックアップクラッチが開かれていると(離反行程155)、出力ハブ11の円錐状のセンタリング範囲150に接触する。出力ハブ11には、出力側に向かって開いた環状溝159が設けられており、この環状溝159にはシール部材163が挿入されている。このシール部材163は両センタリング範囲158,150の間のシールを行う。
【0056】
図16に部分図で示した実施例では、やはりピストン17に直接に一体成形された、折り曲げられたセンタリング範囲158′が、入力側に向かって延びている。
【0057】
図17に示したように、出力ハブ11の軸方向の円筒状の範囲には、この円筒状の範囲に有利にはプラスチック材料から成る、円錐状に形成された外面を備えたセンタリング部材165を載置させることにより、円錐状のセンタリング範囲150を形成することができる。このセンタリング部材165の、出力ハブ11に接触した内周面は、環状の突起166を有していると有利である。この突起166は出力ハブ11に設けられた周方向溝167内に係合しており、これによりセンタリング部材165は出力ハブ11に固持される。センタリング部材165の弾性材料に基づき、このセンタリング部材165を出力ハブ11に載置させ、かつ突起166を周方向溝167に係合させることは、容易に可能となる。
【0058】
以下においては、図18〜図21につき、トルクコンバータのためのセンタリング装置について説明する。
【0059】
このようなセンタリング装置は、トルクコンバータを車両に組み付ける際に機関のクランク軸3にトルクコンバータをセンタリングするために働くと同時に、トルクコンバータのバランス時にセンタリングを行うためにも働く。このセンタリング装置は通常、コンバータカバー、つまりハウジングシェル4に付加的な構成部分を結合することにより実現される。たとえば、このようなセンタリング装置を、図1に符号170で示した、深絞り成形された付加的な構成部分として形成することが知られている。この付加的な構成部分170は深絞り成形されたジャーナル171の形を有しており、このジャーナル171は溶接、たとえばレーザ溶接によって、ハウジングシェル4に結合されている。対応する溶接シームは図1において符号172で示されている。公知先行技術に基づき、別の形式のジャーナルも知られている。しかしいずれにせよ、これらのジャーナルは常に、ハウジングシェル4に溶接された付加的な構成部分の形を有している。
【0060】
特に、このような付加的な構成部分の欠点は、この付加的な構成部分をハウジングシェル4に溶接した後でしか最終加工が可能にならないことにある。とりわけ、手間をかけてこの付加的な構成部分自体を製造し、そしてこの付加的な構成部分をさらにコストをかけて手間のかかる溶接作業によってハウジングシェル4に固定することが常に必要となる。これらの欠点は、本発明によればハウジングシェル4自体がセンタリング装置を有するのではなく、環状のプレートの形のトルク連行装置を提供することにより解決することができる。この場合、この環状のプレートはクランク軸3に向かって構造的に比較的単純にセンタリングされていて、コンバータカバーもしくはハウジングシェル4に結合される。少なくとも1つの構成部分と結合作業またはコストのかかる深絞り成形プロセスが不要となるので有利である。さらに、プレートとして形成されたトルク連行装置の配置に基づき、クランク軸3との内側センタリングまたは外側センタリングの可能性が生じるので、フレックスプレート81のためにもともと存在する既存の外側センタリング座部をトルク連行装置のためにも使用することができる、つまり既存の外側センタリング座部をトルクコンバータのセンタリングのためにも利用することができる、という利点も得られる。トルク連行装置のセンタリング直径は工具内で比較的容易に可変となるので、このセンタリング装置を使用すると、トルクコンバータを極めて簡単に種々のタイプの車両および機関に適合させることができる。トルク連行装置とクランク軸との結合は、可変数のねじ締結部を介して行うことができる。トルク連行装置は、スタータリングギヤを有するようにも形成することができるので有利である。ハウジングシェル4との結合は、溶接またはリベット締結等により極めて簡単に行うことができる。このセンタリング装置は製造手順および後加工の点で極めて好都合である。組み込まれたセンタリング装置に対して択一的に、このセンタリング装置を別個の構成部分としてトルク連行装置に簡単に結合することもできる。このことは付加的な構成部分が必要となるにもかかわらず、センタリング装置をコンバータカバーに結合する公知の結合形式に比べて好都合となる。なぜならば、ロックアップクラッチ15の一部を形成するハウジングシェル4の円錐状の範囲には、シール問題や製造による影響が生じないからである。
【0061】
図18に示したハウジングシェル4は、円錐状の摩擦面21を有する一体のカバー部分である。クランク軸3にはボルト173によってフレックスプレート81がねじ締結されている。特に図19にも示した、プレート状に形成されたトルク連行装置174は、ボルト175によってフレックスプレート81にねじ締結されている。特にトルク連行装置174は、ほぼ等辺の三角形、つまり正三角形の形状を有しており、この場合、三角形の各頂点の範囲には、ボルト175を貫通案内するための孔176が配置されている。フレックスプレート81に対するプレート状のトルク連行装置の載着を回避するためには、このトルク連行装置が孔176の範囲にエンボス成形部177,178を有しており、この場合、最も低く位置する、孔176を有するエンボス成形部の範囲178は、フレックスプレート81に載着している。有利には深絞り成形部品として形成されたトルク連行装置は半径方向内側に、軸方向のセンタリングハブ179を有している。このセンタリングハブ179は、クランク軸3に形成された、対応する軸方向の円筒状のセンタリング面180に突入して延びている。トルク連行装置はセンタリングハブ179を取り囲むように複数の切欠き181を有しており、これらの切欠き181を通じて、フレックスプレート81をクランク軸3のフランジ182にねじ締結するためのボルト173が案内可能である。
【0062】
トルク連行装置174は、有利には環状の溶接シーム183により、有利にはレーザ溶接によって、ハウジングシェル4に簡単に溶接される。
【0063】
図20に示した択一的な実施例では、トルク連行装置174が半径方向内側にセンタリングハブを有しているのではなく、センタリングの目的で直接に内面184で、クランク軸3の軸方向のセンタリング面185に被さって載置されており、このセンタリング面185にはフレックスプレート81も内側でセンタリングされている。
【0064】
図21から判るように、ハウジングシェル4におけるトルク連行装置174の溶接は、特にマグ(MAG)溶接により形成された溶接シーム186によって行われると有利である。これらの溶接シーム186はそれぞれ、トルク連行装置174に設けられた複数のスリット187の縁部に配置されている。これらのスリット187は、トルク連行装置の中心に対して描かれた仮想円の複数の部分範囲にわたって等間隔で配置されていると有利である。
【0065】
図22に示した実施例は、図18に示した実施例にほぼ一致しているが、ただし図22の実施例では、ハウジングシェル4に伝動装置入力軸、タービンもしくは出力ハブ11またはピストンを支承するための別の手段が設けられている。このためには、ハウジングシェル4が中心にセンタリング突起189を有しており、このセンタリング突起189は、たとえば出力ハブ11に設けられた軸方向のセンタリング面に係合している。このセンタリング面は符号190で示されている。有利にはセンタリング面190とセンタリング突起189との間に支承シェル191が配置されていてよい。
【0066】
図23に示した実施例では、図18〜図22に示したナット189がトルク連行装置174の一体の構成部分(符号189′)である場合に、ボルト175に螺合されるナット189を不要にすることができる。
【0067】
さらに念のため付言しておくと、図2〜図23に示した実施例はそれぞれ互いに独立していて、しかも図1に示した配置形式とは無関係に使用され得る。
【0068】
本発明は、ポンプによって圧力媒体で負荷される圧力室を備えたトルクフィーラであって、当該トルクフィーラを介して、入力部分と出力部分との間で伝達したいトルクの少なくとも一部が伝達可能であり、さらに圧力室内に生ぜしめられる、当該トルクフィーラのトルク伝達容量を決定する圧力が、圧力室に接続された絞り弁の、互いに相対的に運動可能な少なくとも2つの部分によって形成可能である形式のものに関する。さらに本発明は、このような形式のトルクフィーラの、特に円錐形プーリ式巻掛け伝動装置と相まった使用に関する。このような形式のトルクフィーラは、トルク伝達装置の各構成部分を負荷に関連して、もしくはトルクに関連して緊締(Verspannung)するために働く。
【0069】
特に、このような形式のトルクフィーラは、互いに押圧された摩擦構成要素を少なくとも負荷に関連して、もしくはトルクに関連して、動力緊締するために働き、しかもこの場合、両摩擦構成要素の間には、トルク伝達のために必要となる押圧力もしくは緊締力ができるだけ正確に形成されるようになる。互いに摩擦係合している両構成部分の間の過剰押圧は高められた摩耗を招いてしまい、それに対して押圧力が小さすぎると、互いに摩擦係合している両構成部分の相対的な滑り、ひいてはやはり高められた摩耗が生ぜしめられる。このようなトルクフィーラは実際には、少なくともトルクに関連して制御される弁として形成されている。流出部側でトルクフィーラの圧力室には、絞りとして働く範囲が後置されている。圧力室にはポンプによって圧力媒体が供給され、トルク衝撃時には絞り個所が少なくとも部分的に閉じられ、これによりトルクフィーラの圧力室内では相応する圧力増大が行われるので、この圧力室に接続された作動要素、特にピストンシリンダユニットにおいても、相応する圧力増大が生ぜしめられ、これにより、作動要素を介して互いに押圧される摩擦構成要素は、同じく相応して、より強力に互いに緊締される。これにより、円錐形プーリ式巻掛け伝動装置では、円錐形プーリによって巻掛け手段に形成される締付けは、トルクの増大時もしくはトルク衝撃の存在時に、同じく相応して高められる。絞り弁を調節するためには、公知先行技術に基づき公知のトルクフィーラが、互いに向かい合って位置しかつ押圧カムもしくは押圧軌道を備えたディスクと、有利には両ディスクの間に挿入された転動体とを有しており、両ディスクは、圧力室内に圧力媒体を供給するポンプによって圧力室内に形成された圧力により互いに向かって緊締される。トルク衝撃時では、特に入力側からのトルク衝撃時では、両ディスクの拡開が行なわれ、そして軸方向可動の部分により、トルク衝撃に相応して絞り個所の流出横断面が減じられるか、もしくは閉じられる。さらに、押圧カムを備えた前記ディスクを介して、駆動トルクの少なくとも一部が機械的に伝達されて、伝達されたトルクに相応して絞り弁もしくは絞り個所が閉じられ、巻掛け手段、たとえばチェーン、に加えられる押圧力が調節される。すなわち、絞り個所もしくは絞り弁は、流出開口が完全に閉じられてしまうような極めて大きなトルク衝撃の場合を除いて、常に貫流されるわけである。すなわち、ポンプによって、トルク伝達のための押圧カムの十分な緊締を生ぜしめる圧力のための出力の他に、付加的に、圧力下に絞り個所を通って貫流する媒体に相応して出力が発揮されなければならず、このことはつまり永久的な損失出力を意味する。トルクフィーラがトルクに関連した圧力もしくは負荷に関連した圧力だけを提供するのではなく、変速比に関連した圧力をも提供するようにトルクフィーラを形成することが有利である。これにより、両摩擦構成要素の間の緊締力、つまり円錐形プーリ式巻掛け伝動装置の場合では巻掛け手段、たとえばチェーンと、この巻掛け手段と協働する円錐形プーリとの間の押圧力は、特に部分負荷領域において最小値にまで減じられると望ましい。これにより、両摩擦構成要素の間の緊締に基づき生ぜしめられる損失を最小値にまで減少させることができる。すなわち、たとえば公知のトルクフィーラにより、チェーンが駆動側で半径方向内側に位置しているような円錐形プーリ式巻掛け伝動装置の運転状態において、つまり減速方向への変速が行われている運転状態において、トルクフィーラによって提供される圧力は、チェーンが駆動側で外側に位置しているような運転状態、つまり増速方向への変速が行われている運転状態、におけるよりも大きく形成される場合がある。ただし、この比較はある特定のトルクに関するものである。
【0070】
このことは本発明によれば、冒頭で述べた形式のトルクフィーラにおいて、少なくとも1つの第2の圧力室が設けられており、この圧力室が、少なくとも1つの運転パラメータの変化に関連して、たとえば弁を介して第1の圧力室に接続可能であり、かつ第1の圧力室から再び分離可能であることにより保証される。これにより、相応する運転パラメータの規定の値において、トルクフィーラの、圧力で負荷されかつ軸方向の力を生ぜしめる面が、両圧力室の接続により増大させられるか、もしくは両圧力室の分離により減小させられることを保証することができる。これにより、トルクフィーラによって提供される作動圧を変化させることができる。すなわち、たとえばトルクフィーラに生ぜしめられる規定のトルクに関して、トルクフィーラによって提供される作動圧もしくは第1の圧力室内に生ぜしめられる圧力レベルは、両圧力室の接続された状態において一層小さくなり得る。なぜならば、この場合に存在する、圧力で負荷される作用面もしくは受圧面は、単に第1の圧力室だけが、トルクフィーラに圧力媒体を供給するポンプによって圧力負荷されているような、トルクフィーラの運転状態におけるよりも大きく形成されるからである。単に第1の圧力室だけが有効となるような運転状態では、第2の圧力室が実際に無圧であってよい。このためには第2の圧力室が、流出部もしくは放圧開口を有している。
【0071】
トルクフィーラのこのような機能および構造を得るためには、両圧力室を仕切るピストンシリンダ部分が、トルクフィーラのトルク伝達経路に配置された、入力部分と出力部分との間に生ぜしめられるトルクの少なくとも一部を伝達するランプウエイ機構を介して互いに相対的に軸方向に移動可能であると、特に有利になり得る。
【0072】
本発明によるトルクフィーラは、入力機関と出力装置との間に挿入可能である無段調節可能な円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置と相まって使用されると特に有利である。この場合、この円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置は入力側の一対の円錐形プーリと、出力側の一対の円錐形プーリとを有しており、両円錐形プーリ対のうちの少なくとも一方の円錐形プーリ対は、圧力媒体で負荷された作動部材、たとえばピストンシリンダユニットを介して、巻掛け手段、たとえば特にチェーン、を緊締する目的で負荷されるようになっている。この場合、作動部材は、トルクフィーラによって提供される圧力に関連した圧力で負荷されるようになっていると有利である。さらに、伝動装置の変速比変化に関連して両圧力室の間の接続を形成するか、またはこのような接続を遮断するための手段を設けることもできる。この場合、減速方向における伝動装置の変速領域の少なくとも部分領域にわたって第1の圧力室だけが負荷されるようになっていると特に有利である。また、増速方向における伝動装置の変速領域の少なくとも部分領域にわたって両圧力室が互いに接続可能となるが、もしくは両圧力室が負荷されるようになっていると、同じく有利である。両圧力室の間の接続もしくは分離は、1:1のオーダの伝動装置の変速比において行うことができると有利である。1つの圧力室から2つの圧力室への切換および2つの圧力室から1つの圧力室への切換は、相応するパラメータの変化の少なくとも小さな帯域幅にわたって行うことができる。変速比変化に関連して運動させられる構成部分によって調節可能となる弁が使用されると、両圧力室の接続もしくは分離が衝撃的に行われるのではなく、このような状態変化が、たとえば円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の場合には少なくとも僅かな変速比変化の帯域幅内で行われるようになる。
【0073】
円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の機能および構造に関しては、一方の円錐形プーリ対の軸方向に移動可能な円錐形プーリがトルクフィーラに軸方向で隣接して配置されているか、もしくはトルクフィーラと同軸的に配置されていると特に有利である。その場合、この円錐形プーリの軸方向移動に関連して両圧力室が互いに接続可能でかつ互いに分離可能であってよい。トルクフィーラと、対応する円錐形プーリ対とが、1つの共通の軸に配置されていると特に有利になり得る。少なくとも、トルクフィーラに隣接した軸方向移動可能な方の円錐形プーリが、少なくとも1つの作動部材、たとえばピストンシリンダユニット、によって軸方向に負荷されるようになっていて、この作動部材の圧力チャンバが、トルクフィーラに関連した圧力レベルで負荷されるようになっていると、特に有利になり得る。この場合、少なくとも、伝動装置の変速比の変化に関連して上記圧力チャンバは第2の圧力室と接続可能になるか、または第2の圧力室から分離可能となる。この場合、円錐形プーリの作動部材が常時、第1の圧力室に接続されていて、それに対して第2の圧力室が変速比に関連して第1の圧力室と少なくとも1つの作動部材とに接続可能となると特に有利になり得る。絞り個所もしくは弁個所および接続通路の配置は、第2の圧力室が作動部材の圧力チャンバを介して第1の圧力室に接続され、かつ第1の圧力室が作動部材の圧力チャンバを介して第2の圧力室に接続されるように行われていると有利である。
【0074】
軸方向移動可能な円錐形プーリが1つの軸にセンタリングされていて、しかも円錐形プーリと軸との間のセンタリング範囲もしくはセンタリング面の範囲に、少なくとも1つの弁を形成する区分または一体成形部が設けられており、これらの区分または一体成形部が複数の接続通路と協働し、これらの区分または一体成形部を介して両圧力室の間の接続が制御可能となることにより、円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の特に有利でかつ廉価な構成を得ることができる。すなわち、軸方向可動の円錐形プーリがそれ自体弁の一部となり、この弁を介して第2の圧力室が作動部材の圧力チャンバに接続可能となるわけである。
【0075】
すなわち、円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の本発明による構成に基づき、可動の円錐形プーリの軸方向移動距離にわたって、トルクフィーラの第2の圧力室を無圧の流出通路に接続するか、または第1の圧力室に接続することができる。したがって、減速方向(アンダドライブ)における変速領域では、たとえば1:1のオーダの変速比にまで、トルクフィーラのランプウエイ機構によって形成される軸方向力が、単に第1の圧力室によって形成された軸方向の負荷面もしくは受圧面にしか作用しない。これにより、トルクフィーラは同じ入力トルクに対して、増速方向(オーバドライブ)における伝動装置の変速位置におけるよりも、つまり両圧力室の軸方向で負荷される面が並列接続され、これによって両圧力室の負荷により形成された軸方向力が合算される変速位置におけるよりも、高い圧力を形成するようになる。
【0076】
本発明によるトルクフィーラは、1つの共通の巻掛け手段に対応する2つの円錐形プーリ対が、それぞれ少なくとも1つの作動部材を介して軸方向に互いに向かって負荷されるようになっていて、その場合、両作動部材が、トルクフィーラによって形成された圧力により負荷されるようになっている円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置と相まって使用することができると有利である。場合によってはこのフィーラ圧を、少なくとも一方の円錐形プーリ対もしくは一方の作動部材のためにさらに調節する、つまりレベル変化させることができる。さらに、少なくとも一方の円錐形プーリ対が少なくとも1つの第2の作動部材を有していると、本発明にとって特に有利になり得る。この第2の作動部材は変速比を変化させるために働く。この第2の作動部材はトルクフィーラによって提供された圧力によって負荷されないようになっている。すなわち、このような構成では、少なくとも一方の円錐形プーリ対は、形成されるトルクや変速比に関連した圧力レベルが生ぜしめられる圧力チャンバを有する作動部材と、単に所望の変速比もしくは所要の変速比が生じるようにしか負荷されない圧力チャンバを有する作動部材とを有している。両円錐形プーリ対が、伝動装置の変速比調節のために働くこのような作動部材を有していると有利である。その場合、両作動部材の圧力チャンバは弁、たとえば4制御縁式スプール、を介して、ポンプによって負荷されるようになっている。このためには専用のポンプ、つまりトルクフィーラに圧力媒体を供給するポンプとは異なるポンプ、を設けることができる。しかし、唯一つのポンプを使用することもできる。このようなポンプは2つの圧力出口を有しており、この場合、両圧力出口には互いに異なる圧力レベルが存在し得る。あるいは、唯一つのポンプに圧力調整弁を後置させることもできる。その場合、この圧力調整弁はトルクフィーラ圧力媒体循環路のための圧力レベルと、変速比変化のために必要となる圧力媒体循環路のための圧力レベルとを、相応して制御するか、もしくは調整する。
【0077】
円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の機能もしくはトルクフィーラの機能に関しては、両圧力室の接続時または分離時に生じる移行領域のために補償弁が設けられていると、特に有利になり得る。この補償弁は、切換点もしくは切換領域においてトルクフィーラが機能し得る状態を維持することを保証することが望ましい。つまりこのためには、両圧力室が互いに接続される前に、第2の圧力室が流出部側で少なくともほぼ閉じられていて、これによりトルクフィーラにおける許容し得ない圧力低下が阻止されることが必要となる。また切換過程の間には、次のような状態が生じる恐れもある。すなわち、第2の圧力室が流出部側でたしかに既に閉じられているが、しかし両圧力室の間の接続がまだ形成されておらず、したがって補償弁が存在していない場合、ポンプ搬送、つまりトルクフィーラのピストンシリンダ構成部分の間の軸方向移動が、事実上不可能となる恐れがある。なぜならば、第2の圧力室が完全にシールされてしまい、しかもこの第2の圧力室内に設けられた圧力媒体もしくはオイルが非圧縮性であるからである。両圧力室の間の切換過程時におけるトルクフィーラの機能を保証するために、前記補償弁が設けられている。この補償弁は、両圧力室の間の接続を形成することのできる逆止弁として形成されていると有利である。このような接続もしくはこの逆止弁の開放は、切換段階において、トルクフィーラの第2の室内の圧力レベルが、第1の室内の圧力レベルよりも規定の量だけ大きく形成されると行われる。補償弁が応答する際の圧力差は、0.25〜2バールのオーダ、有利には0.3〜0.7バールのオーダにあってよく、この場合、0.5バールの値が有利であることが判っている。
【0078】
両圧力室が、両圧力室にとって共通のシール部材によって互いに分離されていて、このシール部材が、このシール部材と協働するシール面と相まって、両圧力室の間の容積補償弁として働くようになっていることにより、特に単純でかつ廉価な構造を保証することができる。このシール部材は有利には、軸方向固定の構成部分によって支持されていてよく、しかもこの場合、シール部材は、この構成部分に設けられた、半径方向外側に向かって開いた溝内に収容されていてよい。このためには、実際には一方の方向においてしか遮断機能を発揮しないリップパッキンもしくは舌片パッキンが使用されると有利である。
【0079】
トルクフィーラの少なくとも第2の圧力室への圧力媒体の供給は一方のプーリ対に設けられた作動部材の、少なくともトルクに関連して負荷される圧力チャンバを介して行われると有利である。
【0080】
トルクフィーラの機能および構造に関しては、両圧力室の間の接続および分離が、トルクフィーラの回転軸線に対して偏心的に配置された切換弁を介して行われると有利になり得る。この切換弁は作動部材の軸方向移動可能な部分または軸方向固定の部分、たとえばシリンダ部分またはピストン部分、によって支持されていてよい。この切換弁のスプールは軸方向移動可能な円錐形プーリを介して操作可能であると有利である。さらに、トルクフィーラが、少なくとも第1の圧力室に形成される圧力レベルを決定するための、回転軸線に対して偏心的に配置された絞り弁を有していることにより、トルクフィーラの有利な構造を保証することができる。
【0081】
円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置は、各円錐形プーリ対にそれぞれ1つの作動部材、たとえばピストンシリンダユニット、が対応するように形成されていると有利である。この場合、両作動部材は、トルクフィーラによって形成された圧力に関連した圧力によって負荷されるようになっている。第1の圧力室と、第2の圧力室と、トルクフィーラを介して圧力負荷される作動部材とにおいて少なくともほぼ、その都度の運転状態に対応した圧力レベルが存在していると、特に有利になり得る。すなわち、このことは、個々の圧力室ならびに圧力チャンバにほぼ等しい圧力が存在することを意味する。
【0082】
本発明はさらに、駆動機関もしくは入力機関と出力部との間で使用するための無段調節可能な円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置であって、当該円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置が、入力側の円錐形プーリ対と、出力側の円錐形プーリ対とを有しており、当該円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置のトルク伝達容量もしくはトルク伝達能力が、トルク伝達経路に配置されかつトルクの少なくとも一部を伝達する少なくとも1つのハイドロメカニカル式、つまり液圧・機械式ののトルクフィーラによって可変であり、このトルクフィーラが、少なくとも1つのポンプによって提供される圧力を、少なくとも、伝達したいトルクに関連して調節するようになっており、しかも少なくとも一方の円錐形プーリ対が、圧力媒体で負荷される作動部材、たとえばピストンシリンダユニット、を介して、巻掛け手段を緊締する目的で負荷されるようになっており、この作動部材が、ハイドロメカニカル式のトルクフィーラによって調節された圧力に関連した圧力で負荷されるようになっており、さらに作動部材が、トルクフィーラを変速比に関連して圧力調整するために、ポンプによって負荷される少なくとも2つの圧力室を有しており、両圧力室が、軸方向で互いに向かって移動可能な構成部分により形成されていて、作用的に並列に接続されており、さらに、当該伝動装置の調節された変速比もしくは変速比変化に関連して両圧力室を互いに接続するか、または互いに分離するための手段が設けられている形式のものに関する。両圧力室を互いに接続するか、または互いに分離するための手段は、たとえば少なくとも1つの弁により形成されていてよい。
【0083】
本発明の別の構成では、トルクフィーラが2つよりも多い圧力室を有していてよい。その場合、これらの圧力室は運転パラメータ、たとえば特に伝動装置の変速比、に関連して選択的に互いに接続可能となるか、または互いに分離可能となる。この場合、全ての圧力室が互いに接続可能であってよく、かつ加えられた合成力に関して平行に動作し得る。しかし圧力室およびこれらの圧力室の間に設けられる接続手段、たとえば特に弁、の配置を、多数の圧力室のうち特定の圧力室だけが互いに接続可能でかつ互いに分離可能となるように行うこともできる。すなわち、これにより種々の圧力室の間での作用に関する任意の組合せを、相応するパラメータに関連して行うことができる。
【0084】
本発明により形成されたトルクフィーラは別の伝動装置と相まって使用することもできる。すなわち、ボールディスク式伝動装置、つまり互いにずらされている回転軸線を有する互いに平行な摩擦ディスクを備えていて、これらの摩擦ディスクの間で、ケージ内に案内されたボールが変速比調節のために移動可能となるようなボールディスク式伝動装置や、あるいは摩擦ディスク式伝動装置、つまり互いに所定の角度で、たとえば直角にずらされて配置されていてよい回転軸線を有する、互いに沿って転動する摩擦ディスクを備えた摩擦ディスク式伝動装置と相まって、このようなトルクフィーラを使用することもできる。すなわち、本発明によるトルクフィーラは極めて一般的に摩擦伝動装置において使用することができる。さらに、本発明によるトルクフィーラを摩擦クラッチと相まって使用することもできる。その場合、摩擦クラッチを介して伝達可能なトルクはトルクフィーラによって、少なくともかなりの運転領域において制御可能となる。
【0085】
円錐形プーリ式の巻掛け伝動装置の別の構成では、入力軸に相対回動不能に配置された入力側のプーリ対と、出力軸に相対回動不能に配置されたプーリ対とが設けられている。各プーリ対は、それぞれ軸方向可動のプーリ部分と、軸方向固定のプーリ部分とを有している。両プーリ対の間には、トルク伝達の目的で、たとえばチェーンの形の巻掛け手段が設けられている。
【0086】
第1の円錐形プーリ対は、ピストンシリンダユニットとして形成された作動部材を介して軸方向で緊締可能である。第2の円錐形プーリ対は同様に、やはりピストンシリンダユニットとして形成された作動部材を介して、軸方向でチェーンに対して緊締可能である。ピストンシリンダユニットの圧力室には、コイルばねによって形成された蓄力器が設けられている。この蓄力器は、軸方向可動のプーリ部分を軸方向固定のプーリ部分の方向へ押しずらす。チェーンが出力側においてプーリ対の半径方向内側の範囲に位置していると、蓄力器によって加えられる緊締力は、チェーンがプーリ対の、より大きな直径範囲に位置している場合よりも大きく形成される。すなわち、このことは、増速方向における伝動装置の変速が増大するにつれて、蓄力器によって加えられる緊締力が増大していくことを意味する。コイルばねは一方では軸方向可動のプーリ部分に直接に支持されており、他方では圧力室を仕切りかつ出力軸に固く結合されたポット形の構成部分に支持されている。ピストンシリンダユニットに対して作用的に並列に接続された状態で、それぞれ別のピストンシリンダユニットが設けられている。このピストンシリンダユニットは伝動装置の変速比変化のために働く。ピストンシリンダユニットの圧力チャンバは、要求される変速比に応じて選択的に圧力媒体で充填されるか、または排出され得る。このためには圧力チャンバを要件に応じて圧力媒体源、たとえばポンプ、に接続するか、または流出管路に接続することができる。すなわち、変速比の変化時には、一方の圧力チャンバが圧力媒体で充填され、つまり一方の圧力チャンバの容量が増大され、それに対して他方の圧力チャンバは少なくとも部分的に排出され、つまり他方の圧力チャンバの容量が減じられる。圧力チャンバのこのような相互の圧力負荷もしくは排出は、適当な弁を用いて行うことができる。
【0087】
少なくともトルクに関連した圧力を形成するためには、ハイドロメカニカル原理、つまり液圧・機械的な原理に基づくトルクフィーラが設けられている。このトルクフィーラは、入力歯車または入力ピニオンを介して導入されたトルクを円錐形プーリ対に伝達する。入力歯車は転がり軸受けを介して入力軸に支承されていて、しかも形状接続部、つまり嵌合式の係合部、もしくは歯列を介して、トルクフィーラの、軸方向でも入力歯車に支持されたカムディスクに相対回動不能に結合されている。トルクフィーラはこの軸方向固定のカムディスクと、軸方向移動可能なカムディスクとを有しており、両カムディスクはそれぞれ乗上げランプウエイ、つまり乗上げ斜面を有しており、これらの乗上げランプウエイの間にはボールの形の拡開体が設けられている。軸方向移動可能なカムディスクは入力軸に沿って軸方向移動可能ではあるが、しかし入力軸に対して相対回動不能である。このためには、このカムディスクが、軸方向でボールから離れる方向に向けられた半径方向外側の範囲を有しており、この範囲が歯列を保持している。この歯列は、入力軸に軸方向でも周方向でも固く結合された構成部分に設けられた対応歯列と協働する。前記歯列と対応歯列とは互いに対して、これらの構成部分の間に軸方向の相対的な移動が可能となるように形成されている。
【0088】
本発明は、前記実施例に限定されるものではない。それどころか、本発明の枠内で多数の変化形が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハイドロダイナミック式のトルクコンバータの横断面図である。
【図2】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関する別の実施例を示す断面図である。
【図3】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図4】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図5】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図6】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図7】図6に示した装置の正面図である。
【図8】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図9】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図10】入力側のハウジングシェルに設けられた付加質量体の配置に関するさらに別の実施例を示す断面図である。
【図11】2つの部分から形成された入力側のハウジングシェルの1実施例を示す断面図である。
【図12】2つの部分から形成された入力側のハウジングシェルの別の実施例を示す断面図である。
【図13】ロックアップクランチが解除された状態でピストンをセンタリングするための1実施例を示す断面図である。
【図14】ロックアップクランチが解除された状態でピストンをセンタリングするための別の実施例を示す断面図である。
【図15】ロックアップクランチが解除された状態でピストンをセンタリングするためのさらに別の実施例を示す断面図である。
【図16】ロックアップクランチが解除された状態でピストンをセンタリングするためのさらに別の実施例を示す断面図である。
【図17】ロックアップクランチが解除された状態でピストンをセンタリングするためのさらに別の実施例を示す断面図である。
【図18】トルクコンバータのためのセンタリング装置の1実施例を示す断面図である。
【図19】図18に示した装置の正面図である。
【図20】トルクコンバータのためのセンタリング装置の別の実施例を示す断面図である。
【図21】図20に示した装置の正面図である。
【図22】トルクコンバータのためのセンタリング装置のさらに別の実施例を示す断面図である。
【図23】トルクコンバータのためのセンタリング装置のさらに別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ、 2 ハウジング、 3 入力軸もしくはクランク軸、 4,5 ハウジングシェル、 4a スリーブ状の範囲、 6 溶接結合部、 7 ポンプインペラ、 8 羽根薄板、 9 伝動装置入力軸、 9′ 内側歯列、 10 タービンランナ、 11 出力ハブ、 12 スタータ、 13 ハブ、 14 内室、 15 ロックアップクラッチ、 17 ピストン、21 摩擦面、 22 摩擦ライニング、 23 円錐状の範囲、 32 環状部材、 33 フランジ、 34 内側歯列、 35 外側歯列、 36 環状部材、 37 フランジ、 38 溶接部、 39 斜めの範囲、 40 半径方向の範囲、 41 トルクフィーラ、 42 環状部材、 43 第1の円筒状範囲、 44 第2の円筒状範囲、 44′ 内側歯列、 46 フランジ、 47 フランジ、 48 フランジ、 49,50,51 Oリングパッキン、 52 突起、 53 溶接部、 54 フランジ、 55,56 カムディスク、 57 拡開体、 58 外側歯列、 59 ピストン部分、 60 第1の範囲、 61 円筒状の面、 62 第2の範囲、 63 第3の範囲、64,65 Oリングパッキン、 70,71 回転導入部、 76 突出範囲、 78 薄板部材、 79 ボルト、 80 溶接部、 81 フレックスプレート、 82 ボルト、 83 孔、 84,84′ ボルト、 85 環状のプレート、 86 環状部材、 90 スタータリングギヤ、 91 溶接部、 92 フランジ、 93 付加質量体、 94 切欠き、 95 フランジ、 96 内側の縁範囲、 97 半径方向外側の範囲、 98 開口、 99 フランジ、 100 開口、 101 環状溝、 102 カバー薄板、 103 開口、 105 付加質量体、 106 付加質量体、 108 軸方向の範囲、 109 付加質量体、 110 溶接部、 111 切欠き、 112 切欠き、 113 付加質量体、 114 壁、 115 ハブ、 116 切欠き、 117 付加質量体、 118 半径方向内側の範囲、 119折曲げ部、 120 曲げ返し部、 121 折曲げ部、 122 アングル部材、 123 脚部、 124 軸方向の範囲、 125 切欠き、 130薄板部材、 131 第1の範囲、 132 第2の範囲、 133 雌ねじ山、 134 収容範囲、 135 軸方向に延びる範囲、 136 開口、 137 半径方向外側の端部、 138 溶接シーム、 150 センタリング範囲、 151 支承部材、 152 円筒状の範囲、 153 円筒状の範囲、 154 センタリング範囲、 155 離反行程、 156 周方向溝、 157 Oリングパッキン、 158,158′ センタリング範囲、 159環状溝、 160 開口、 161 周方向溝、 162 固定用フランジ、163 シール部材、 165 センタリング部材、 166 突起、 167 周方向溝、 170 付加的な構成部分、 171 ジャーナル、 172溶接シーム、 173 ボルト、 174 トルク連行装置、 175 ボルト、 176 孔、 177,178 エンボス成形部、 179 センタリングハブ、 180 センタリング面、 181 切欠き、 182 フランジ、183 溶接シーム、 184 内面、 185 センタリング面、 186溶接シーム、 187 スリット、 189 センタリング突起、 189 ナット、 189′ 一体の構成部分、 190 センタリング面、 191 支承シェル
Claims (51)
- ハイドロダイナミック式のトルクコンバータであって、ハウジング内にポンプインペラと、タービンランナと、ステータと、ロックアップクラッチとが収納されており、さらにトルクフィーラが設けられており、該トルクフィーラが、互いに相対的に回動可能な2つのカムディスクを備えており、両カムディスクが、互いの間に拡開体を収容している形式のものにおいて、トルクフィーラが、タービンランナと、ハウジングの入力側の第1のハウジングシェルとの間のスペースに、半径方向でロックアップクラッチの内側に組み込まれており、両カムディスクが互いに相対的に回動させられると、ピストン部分が軸方向に移動させられ、これにより減小された圧力室内で流体が押しのけられて、CVT変速機のプーリセットの圧力チャンバ内にポンプ輸送されることを特徴とする、ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ。
- ハウジングが、前記第1のハウジングシェルと、ポンプインペラに相対回動不能に結合された第2のハウジングシェルとを有していて、第2のハウジングシェルが、出力側で自由に回転可能に支承されていて、かつ第1のハウジングシェルに相対回動不能に結合されており、ロックアップクラッチが、タービンランナに相対回動不能に結合されたピストンを有しており、該ピストンが軸方向で第1のハウジングシェルに向かって運動させられると、該ピストンの、半径方向外側に位置する円錐状の範囲が、摩擦ライニングを挟んで、第1のハウジングシェルに設けられた円錐状の摩擦面に摩擦係合させられるようになっており、トルクフィーラの第1のカムディスクが出力側と相対回動不能に結合されており、第2のカムディスクが、前記ピストンと相対回動不能ではあるが、前記ピストンに対して軸方向移動可能に結合されている、請求項1記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンに半径方向内側で第1の環状部材が相対回動不能に固定されており、該第1の環状部材の内側が、出力側に向かって軸方向に延びる、内側歯列を備えたフランジを有しており、該フランジの内側歯列に、第2の環状部材の半径方向外側に設けられた外側歯列が噛み合っており、第2の環状部材が、半径方向内側で出力側に対して回転可能でかつ軸方向移動可能に支承されており、前記ピストンが半径方向内側に、入力側に向かって軸方向に延びるフランジを有しており、該フランジに、軸方向移動可能でかつ自由に回転可能に別のフランジが支持されており、該別のフランジが第3の環状部材に半径方向外側で配置されており、該第3の環状部材が、半径方向内側で前記第2の環状部材に相対回動不能に固定されており、前記第2のカムディスクの半径方向外側に設けられた外側歯列が、前記第3の環状部材の軸方向に延びる第1の範囲に設けられた内側歯列に噛み合っており、前記第2のカムディスクに半径方向内側で、環状のピストン部分が相対回動不能に固定されており、該ピストン部分が、前記第2のカムディスクから軸方向で出力側に向かって延びる第1の範囲と、該第1の範囲からロックアップクラッチに向かって延びる第2の範囲と、該第2の範囲に一体成形された、入力側に向かって軸方向に延びる第3の範囲とを有しており、該第3の範囲が、前記第3の環状部材の軸方向に延びる第2の範囲に密に、自由に回転可能にかつ軸方向移動可能に接触している、請求項2記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストン部分の第2の範囲が半径方向に延びている、請求項3記載のトルクコンバータ。
- 前記第1のカムディスクが半径方向内側で、出力軸に配置された出力ハブに相対回動不能に固定されており、前記第2のカムディスクが半径方向内側で出力ハブに軸方向移動可能でかつ出力ハブに対して自由に回転可能に支承されており、前記ピストン部分の第1の範囲が、出力ハブに設けられた半径方向の突起に密に、軸方向移動可能にかつ自由に回転可能に支承されており、前記第2の環状部材が、半径方向内側で出力ハブに自由に回転可能でかつ軸方向移動可能に支承されており、前記第3の環状部材と、前記第2の環状部材と、前記ピストン部分と、前記突起と、出力ハブとの間に、該出力ハブに設けられた回転導入部に接続された圧力室が形成されており、かつ/または前記第2のカムディスクと、前記ピストン部分と、前記突起と、出力ハブとの間に、別の回転導入部に接続された別の圧力室が形成されている、請求項3または4記載のトルクコンバータ。
- 前記第3の環状部材が、半径方向に延びかつ前記第2の環状部材に相対回動不能に固定された第3の範囲を有しており、該第3の範囲が半径方向内側で、軸方向に延びるフランジで、出力ハブに密に、ねじれ可能のように回転自在にかつ半径方向移動可能に支承されており、しかも前記第3の環状部材と、前記ピストン部分と、前記突起と、出力ハブとの間に圧力室が形成されている、請求項5記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンおよび/または前記第1の環状部材および/または前記第2の環状部材および/または前記第3の環状部材および/または前記ピストン部分および/または前記第1のハウジングシェルおよび/または前記第2のハウジングシェルが、深絞り成形部品である、請求項3から6までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 出力ハブが出力軸に相対回動不能に連結されており、該出力軸が、CVT変速機に結合されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記第1のハウジングシェルの摩擦面と、前記ハウジングシェルを駆動する、機関の出力軸またはクランク軸に相対回動不能に結合されたフレックスプレートとの間のスペースに、付加質量体が配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記第1のハウジングシェルの外面に、環状のプレートが相対回動不能に固定されており、該プレートがボルトによって前記フレックスプレートに着脱自在に固定可能であり、前記付加質量体が、環状の鋳造部品の形を有しており、該鋳造部品に、前記フレックスプレートと前記環状のプレートとに設けられた孔を通って案内されたボルトがねじ込み可能である、請求項9記載のトルクコンバータ。
- 前記付加質量体が、前記スペースの形状に適合されている、請求項10記載のトルクコンバータ。
- 前記鋳造部品が、半径方向外側に信号発生器として作用する複数の切欠きを有しており、該切欠きが前記鋳造部品の全周にわたって分配されている、請求項10または11記載のトルクコンバータ。
- 前記鋳造部品が信号発生器として環状溝を有しており、該環状溝が、周方向で分配された複数の開口を備えたカバー薄板によってカバーされている、請求項10または11記載のトルクコンバータ。
- 前記フレックスプレートが環状に形成されており、前記鋳造部品が軸方向の範囲で前記フレックスプレートを越えて延びており、前記鋳造部品が、前記フレックスプレートの外縁部を収容するための切欠きを有している、請求項10から13までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記フレックスプレートが、ほぼ正三角形の形状を有しており、前記鋳造部品が軸方向の範囲で前記フレックスプレートを越えて延びており、前記鋳造部品が、前記正三角形の各頂点範囲を収容するための複数の切欠きを有している、請求項1から13までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記鋳造部品に外側で、スタータリングギヤが配置されている、請求項10から15までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- スタータリングギヤが、前記軸方向の範囲に固定されている、請求項14から16までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記付加質量体が、薄板部材の形を有している、請求項9記載のトルクコンバータ。
- 前記薄板部材が環状の部材であり、該環状の部材の半径方向内側の縁範囲が、第1のハウジングシェルの外面に固定された範囲を除いて、約180゜だけ半径方向外側に向かって折り返されている、請求項18記載のトルクコンバータ。
- 前記薄板部材の半径方向外側の範囲が、第1のハウジングシェルの側に約90゜だけ折り曲げられている、請求項19記載のトルクコンバータ。
- 約90゜だけ折り曲げられた前記範囲に、全周にわたって分配された複数の開口が信号発生器として配置されている、請求項20記載のトルクコンバータ。
- 前記環状の薄板部材が、前記プレートに接触した半径方向内側の範囲を有しており、該半径方向内側の範囲から、第1のハウジングシェルの側に向かって軸方向に折曲げ部が延びており、該折曲げ部に、前記プレートの側に延びる曲げ返し部が一体成形されている、請求項18記載のトルクコンバータ。
- 前記曲げ返し部が、前記折曲げ部に重なっている、請求項22記載のトルクコンバータ。
- 前記プレートが、第1のハウジングシェルに向かって軸方向に延びる折曲げ部を有している、請求項22または23記載のトルクコンバータ。
- 前記プレートの折曲げ部の自由な端範囲が、第1のハウジングシェルから離れる方向に折り返されて、当該折曲げ部に重なっている、請求項24記載のトルクコンバータ。
- 前記プレートに、第1のハウジングシェルから離れる方向に延びる複数のボルトが固定されており、該ボルトが、それぞれ前記フレックスプレートに設けられた孔と、アングル部材に設けられた孔とを貫いて延びており、該アングル部材の一方の脚部が前記フレックスプレートに載置されており、他方の脚部が、第1のハウジングシェルの側に90゜だけ折り曲げられており、前記アングル部材がリベット締結により前記フレックスプレートに固定可能であり、前記フレックスプレートが、前記ボルトにナット部材を螺合させることにより前記プレートに固定可能である、請求項22から25までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記他方の脚部に、信号発生器として周方向に複数の切欠きが分配されている、請求項26記載のトルクコンバータ。
- 前記付加質量体が、第1のハウジングシェルの壁と一体に形成されており、しかも前記付加質量体と第1のハウジングシェルの壁とが、鋳造部品であり、前記フレックスプレートが前記付加質量体に、該付加質量体にねじ込まれたボルトによって固定されている、請求項9記載のトルクコンバータ。
- 前記付加質量体が、前記フレックスプレートの縁範囲を収容するための切欠きを有している、請求項28記載のトルクコンバータ。
- 前記フレックスプレートが、ほぼ正三角形の形状を有しており、前記付加質量体が、前記正辺三角形の各頂点範囲を収容するための複数の切欠きを有している、請求項28記載のトルクコンバータ。
- 前記鋳造部品が、入力側の支承部のための、第1のハウジングシェルの前記壁に半径方向内側で一体成形された軸方向のハブを有している、請求項28から30までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 第1のハウジングシェルの内側に、環状部材が配置されており、該環状部材が、互いに折り曲げられた2つの範囲を有しており、しかも一方の範囲が、第1のハウジングシェルの内面に固定されており、他方の範囲が、円錐状の摩擦面を形成している、請求項1から31までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記一方の範囲が、第1のハウジングシェルの半径方向に延びる外側範囲に固定されている、請求項32記載のトルクコンバータ。
- 前記一方の範囲が、第1のハウジングシェルの軸方向に延びる外側範囲に固定されている、請求項32記載のトルクコンバータ。
- 前記一方の範囲が、レーザ溶接またはリベット締結により固定されている、請求項32から34までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンが、半径方向内側で出力側で、ロックアップクラッチの開かれた状態で前記ピストンをセンタリングするセンタリング装置によって支承されている、請求項1から35までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- 前記センタリング装置がスリーブ形の支承部材の形を有しており、該支承部材が、前記ピストンの中心の開口内に相対回動不能に挿入されていて、出力側で支承されており、前記支承部材が、内側に、軸方向の円筒状の範囲と、円錐状のセンタリング範囲とを有しており、該センタリング範囲が、軸方向に対して所定の角度を成して延びており、前記軸方向の円筒状の範囲が、伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた軸方向の円筒状の範囲に支承されており、該軸方向の円筒状の範囲に、伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた円錐状の範囲が続いており、該円錐状の範囲が軸方向に対して前記センタリング範囲と同じ角度を成して延びていて、ロックアップクラッチの開放時に前記支承部材のセンタリング範囲と、伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた前記円錐状の範囲とが、センタリングを行うように互いに接触するようになっている、請求項36記載のトルクコンバータ。
- 前記支承部材が、前記ピストンの中心の開口内にプレス嵌めにより圧入されたプレス部材の形を有している、請求項37記載のトルクコンバータ。
- 前記支承部材が、伝動装置入力軸または出力ハブに対してシール部材によってシールされており、該シール部材が、伝動装置入力軸または出力ハブの前記軸方向の円筒状の範囲に設けられた周方向溝または前記支承部材の前記軸方向の円筒状の範囲に設けられた周方向溝に配置されている、請求項37または38記載のトルクコンバータ。
- 前記センタリング装置が、前記ピストンの半径方向内側に位置する端範囲に設けられた円錐状に延びる折曲げ部によって形成されており、ロックアップクラッチが開かれると、該折曲げ部が、伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた円錐状のセンタリング範囲に接触するようになっており、前記折曲げ部と前記センタリング範囲とが、軸方向に対して所定の角度を成して入力側または出力側に傾けられている、請求項36記載のトルクコンバータ。
- 伝動装置入力軸または出力ハブの前記円錐状のセンタリング範囲に軸方向の環状溝が配置されており、該環状溝内にリングパッキンが設けられており、該リンクパッキンが、伝動装置入力軸または出力ハブの前記円錐状のセンタリング範囲に対して前記折曲げ部をシールしている、請求項40記載のトルクコンバータ。
- 伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた軸方向の範囲にセンタリング部材としてスリーブ形のセンタリング部材が配置されており、該センタリング部材が、外側に円錐状のセンタリング範囲を有しており、該センタリング範囲に、ロックアップクラッチの閉鎖時に前記ピストンのセンタリング範囲が接触するようになっており、前記センタリング部材のセンタリング範囲と、前記ピストンのセンタリング範囲とが、軸方向に対して所定の角度を成して入力側または出力側に傾けられている、請求項40記載のトルクコンバータ。
- 前記センタリング部材が弾性プラスチックから成っていて、環状の突起を有しており、該突起が、伝動装置入力軸または出力ハブの軸方向の範囲に設けられた周方向溝に係合している、請求項42記載のトルクコンバータ。
- 前記センタリング部材のセンタリング範囲に周方向溝が配置されており、該周方向溝内に、前記ピストンのセンタリング範囲を前記センタリング部材に対してシールするOリングパッキンが設けられている、請求項43記載のトルクコンバータ。
- 当該トルクコンバータを入力側でセンタリングするために、第1のハウジングシェルに結合された環状のプレートがトルク連行装置として設けられており、該トルク連行装置が、出力軸または入力側の駆動機械のクランク軸に支承されたフレックスプレートに相対回動不能に結合されている、請求項1から44までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- トルク連行装置として形成された前記プレートが、前記フレックスプレートに、半径方向外側で特にねじ締結により結合されている、請求項45記載のトルクコンバータ。
- トルク連行装置として形成された前記プレートが、半径方向内側に、軸方向のセンタリングハブを有しており、該センタリングハブが、出力軸またはクランク軸に設けられた中心の切欠きに設けられた軸方向のセンタリング面に突入して支承されている、請求項45または46記載のトルクコンバータ。
- トルク連行装置として形成された前記プレートが、半径方向内側で中心の円形の開口を有しており、該開口の内面が、出力軸またはクランク軸に設けられた軸方向のセンタリング面に被さって支承されている、請求項45または46記載のトルクコンバータ。
- 第1のハウジングシェルが、半径方向内側に軸方向のセンタリング突起を有しており、該センタリング突起が、伝動装置入力軸または出力ハブに設けられた軸方向のセンタリング面に突入して支承されている、請求項45から48までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- トルク連行装置として形成された前記プレートが、正三角形の形状を有しており、該正三角形の各頂点範囲が前記フレックスプレートに、該フレックスプレートに向かって凹設された複数のエンボス成形部の範囲で固定されている、請求項45から49までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
- トルク連行装置として形成された前記プレートが、第1のハウジングシェルに外側で溶接されている、請求項45から50までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
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