JP4334702B2 - 詰め替え用パウチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状物など流動性を有する内容物を密封包装し、流通に供すると共に、使用時に内容物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに関し、特に、内容物を他の容器に移し替える際の操作性がよく、比較的粘度の高い内容物であっても、最後まで安全且つ容易に移し替えられるようパウチ形状を改善した詰め替え用パウチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液状物などの流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に内容物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチとしては、例えば、パウチの上部の一部に幅を狭くした突出する形状の注出口部を設けたもの、また、その注出口部が注出の途中で閉塞しないよう、更に注出口部にエンボス加工などを施して開口部の保形性を向上させたもの、或いは、プラスチックの成形物などによる別体の注出口をパウチの上部の一部に熱接着して取り付けたものなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パウチの上部の一部に幅を狭くした突出する形状の注出口部を設けたもの、また、更にその注出口部にエンボス加工などを施して開口部の保形性を向上させたものは、粘度の低い内容物に対しては良好に使用することができるが、内容物の粘度が高くなると急激に注出速度が低下し、注出に時間がかかり、また、注出の最終段階で内容物がパウチ内に残りやすい問題があった。
【0004】
また、プラスチック成形物などによる別体の注出口をパウチの上部の一部に取り付けたものも、内容物の粘度が比較的低い場合は、好適に使用できるものの、内容物の粘度が高くなると前記と同様な問題があるほか、パウチの製造工程が増え、注出口自体にも費用がかかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚さが増すため、保管や運搬の費用も割高となり、内容物の充填の際にも、特別な充填装置を必要とする上、充填機のフィーダー部への空パウチの積み込み数が大幅に減少し、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を行う必要を生じるなど、全体としてコストアップと工程および作業の煩雑さが増す問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、且つ、内容物の使用時には、比較的粘度の高い内容物であっても、簡単な操作で迅速に、また、内容物を外にこぼすようなこともなく安全に移し替えることができるという安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチであって、底部が、前後両面の壁面フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部の前後のひだ状部のうち、一方のひだ状部の下端の中央部に、両面のフィルム、即ち、壁面フィルムとそれに対向する底面フィルムとを延長して、外周がヒートシールされてなる狭い幅の注出口部が下方向に向かって直線状に先細りとなり突出するように設けられると共に、該注出口部が設けられた側のひだ状部の両側が、両側の上隅から注出口部の両側基部にかけて両側が窄まり、注出口部の両側のヒートシール部につながる形状のシールパターンでヒートシールされ、また、もう一方のひだ状部が、内側が両側から中央部にかけて鈍角のV字形に凹状となるシールパターンでヒートシールされ、更に、該パウチに内容物を充填した後には、下方向に突出する注出口部を該パウチの底面側に90°折り曲げて、粘着シールでパウチ底部に貼着するようにしたことを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
【0007】
上記において、もう一方のひだ状部、即ち、注出口部が設けられていない方のひだ状部のシールパターンに関しては、内側が両側から中央部にかけて凹状となるシールパターンであればよく、例えば、内側が鈍角のV字形で形成されるシールパターンのほか、内側が湾曲線で形成される船底形、または一定幅の底部から両側が外側に傾斜を持って直線状に立ち上がる形状の船底形などのシールパターンが、パウチに自立性を付与しやすい点で適しており、特に、内側が鈍角のV字形のシールパターンは、自立性に加えて、パウチに充填された内容物を他の容器に移し替える際、内容物の内圧で注出口部のフィルムが両側に広がった時、注出口部の底面フィルム側に、V字形の下端から注出口部の先端の開口部に向けて一層シャープな稜線が形成されるので、開口した注出口部の保形性を更に向上できる点で一層好ましい。
【0008】
このような構成を採ることにより、パウチの製造が容易で、内容物の充填の際には、注出口部がパウチの底側に設けられているので、パウチの上部全体を充填口に使用することができ、内容物を容易に充填し、シールすることができる。
そして、内容物が充填されたパウチは、例えば、底部の下端から下方向に突出する注出口部を内側に90°折り曲げて、粘着シールなどでパウチ本体に固定することにより、底部がフラットになり、前記シールパターンによる底部ガセット部の前後のひだ状部のヒートシール部と相まって自立性が付与されるので、取り扱いやすく、店頭での陳列効果にも優れている。
【0009】
また、充填された内容物を他の容器に移し替える際には、一旦、パウチの底部を上にして、前記注出口部をパウチ本体に固定した粘着シールを剥がし、注出口部の先端部を切り取って開封し、開口部を容器の口部に向けて傾けることにより、内容物が注出口部の開口部に向かって流動し、その内圧により、注出口部を含むガセット部の底面フィルムが外側に広げられる。
この時、前記ガセット部の注出口部が設けられていない側のひだ状部のシールパターン、即ち、内側が両側から中央部にかけて凹状となるシールパターンの凹部の下端から開口部に向けて、底面フィルムが稜線を形成して広がるので、注出口の開口部の保形性が向上し、注出の途中で注出口部が閉塞するようなこともなくなる。
【0010】
注出口部の幅は、内容物の粘度に対応して、注出速度が小さくなり過ぎない範囲で狭く調節することができ、また、注出口部が、パウチの底部に下向きの垂直方向に形成されているので、移し替えを行う容器の口径が比較的大きい場合は、注出口部を容器の口部に差し込み、パウチ本体部を容器の口部の上に置くようにして、内容物を移し替えることができるので、移し替えの操作が楽になり、最後まで安全且つ容易に移し替えることができる。
【0011】
また、請求項1に記載した発明では、前記注出口部が、下方向に向かって直線状に先細りとなる形状に設けられた構成としている。
【0012】
このような構成を採ることにより、パウチに充填された内容物を注出する際、注出口部が漏斗形状に広げられるので、開口部の保形性を更に向上させることができる。
【0013】
更に、請求項1に記載した発明では、前記ガセット部の注出口部が設けられていない側のひだ状部が、内側が鈍角のV字形となるシールパターンでヒートシールされた構成としている。
【0014】
このような構成を採ることにより、パウチに充填された内容物を他の容器に移し替える際、先に説明したように、内容物の内圧で注出口部のフィルムが両側に広がった時、注出口部の底面フィルム側に、V字形の下端から注出口部の先端の開口部に向けて一層シャープな稜線が形成されるので、開口した注出口部の保形成を更に向上させることができる。
【0015】
そして、請求項2に記載した発明は、前記注出口部に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用パウチである。
【0016】
注出口部の開封位置には、印刷などにより切り取り線を設けることが好ましいが、この部分に更に易開封性手段を設けることができる。
易開封性手段としては、通常のパウチでも多用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット線、或いは、パウチの積層フィルム中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムは、その延伸方向が袋の開封方向と一致するように用いる)、更にはカットテープなどを貼着する方法などがあり、これらは単独で用いてもよく、また、例えば、ノッチとハーフカット線、またはノッチと一軸延伸フィルムの積層などのように適宜組み合わせて用いることもできる。
【0017】
前記ノッチは、通常、一字形やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に限定されず、切り取り方向に尖った部分を有する形状であれば何でも使用することができる。
また、ハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線で設けることもできる。
このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に各1本、または各2本など複数のハーフカット線を平行、または中心のハーフカット線に収斂する形状などに設けることもできる。
【0018】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、注出口部を開封する際、鋏などの道具を必要とせず、手だけで、所望の位置で容易に注出口部の先端部を切り取って、注出口部を開封できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の詰め替え用パウチに用いるフィルム、およびパウチの製造方法など発明の実施の形態について説明する。
本発明の詰め替え用パウチの製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に限定はされず、例えば、各種液体用パウチなどに用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができ、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など、使用条件に応じて適する積層フィルムを自由に選定して使用することができる。
本発明の詰め替え用パウチに使用できる積層フィルムの代表的な構成例として、以下のような構成が挙げられる。
【0020】
(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5) ONフィルム(シリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は、L・LDPE層)
(7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8) PETフィルム/接着剤/(アルミニウム蒸着層)ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(13)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
【0021】
例えば、袋の用途によっては、上記積層フィルムの表面の基材フィルムの内側など中間層に薄手の紙を積層することもできる。只、その場合、紙の両側を、PETフィルム、ONフィルム、PPフィルム、PEフィルムなどの防湿性材料で挟み込むようにして積層することが、紙自体の耐水性不足を補える点で好ましい。紙を積層することにより、積層フィルムの剛性を高められると共に、白色度が高められるので、パウチの形態安定性や印刷効果が向上し、意匠性を向上させることができる。
【0022】
尚、上記構成において、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。
また、アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0023】
また、前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウチに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパウチを開封する際の引き裂き方向と一致するように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させることができる。
そして、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着層、シリカ又はアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、主にガスバリヤー性を向上させるために積層するものである。
【0024】
また、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0025】
シーラント層には上記のほか、充填される内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用することができる。
【0026】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、本発明の詰め替え用パウチのように、胴部と底部のガセット部との間など、ヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
【0027】
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法について説明する。
本発明の詰め替え用パウチでは、その壁面フィルムと底面フィルムとに、同一構成の積層フィルムを用いてもよいが、底面フィルムは、剛性をそれほど必要としないため、その厚さを若干薄くすることができ、それによりコストメリットと同時に、前記ヒートシール部のフィルムの厚さの差による段差を小さくすることができるので、ヒートシールの安定性を向上させることができる。
【0028】
また、その製袋は、従来のスタンディングパウチ用の製袋機を利用して、底部のガセット部の前後のひだ状部をヒートシールするシールパターンを、注出口部を延設した側と、もう一方の側とで、それぞれに対応する形状で作製し、また、注出口部を形成するためのトリミング装置や、ノッチ、ハーフカット線などの易開封性手段を設けるための打ち抜き装置、レーザー光照射装置(ハーフカット線用)などを適宜付加することにより製袋することができる。
【0029】
特に、底部ガセット部のヒートシールにおいては、前記注出口部を設けた側のひだ状部と、注出口部を設けていない側のひだ状部とでシールパターンが異なるため、別々にヒートシールする必要があるが、複数のセクションに分割してヒートシールすることにより問題なく行うことができる。
【0030】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
【0031】
図1は、本発明の詰め替え用パウチの第1の実施例の構成を示す正面図である。
図1に示した詰め替え用パウチ100は、その底部が、ガセット部3を有する形式、即ち、前後2面の壁面フィルム(積層フィルム)1、1′の下部の間に、底面フィルム2を内側に向けて折り込み、その両側の下端近傍に底面フィルム切り欠き部4、4を設けて挿入し、前後に形成されるひだ状部をそれぞれ所定のシールパターンでヒートシールする形式で形成されると共に、該ガセット部3の前後のひだ状部のうち、一方(図において前側)のひだ状部の下端の中央部には、その両側のフィルム、即ち、壁面フィルム1とそれに対向する底面フィルム2とを延長して、外周が注出口部シール部9でヒートシールされ、下方向に同じ幅で突出する形状の注出口部8が設けられて形成されている。
【0032】
尚、前記ガセット部3の前後のひだ状部をヒートシールするシールパターンは、前側のひだ状部は、両側の上隅から注出口部8の両側基部にかけて両側が傾斜直線で窄まり、注出口部8の両側のヒートシール部につながる前側ひだ状部シール部5、5のシールパターンであり、後ろ側のひだ状部は、内側が鈍角のV字形となる後ろ側ひだ状部シール部6のシールパターンである。
【0033】
そして、胴部は、両面の壁面フィルム1、1′の両側端縁部を胴部シール部7、7でヒートシールして形成され、また、注出口部8の先端部近傍に、切り取り線10と、その端部に易開封性手段として、ノッチ11が設けられて構成されている。
尚、パウチ上部の上部シール部12は、この部分を内容物の充填口に利用するため、製袋の段階では、未シールの開口部とし、内容物の充填後にヒートシールするものである。
【0034】
このような構成を採ることにより、内容物の充填口にパウチ上部の幅全体を使用することができるので、内容物を容易に充填し、ヒートシールすることができる。
また、液状などの内容物が充填された詰め替え用パウチ100は、底部がガセット形式で形成されているため筒状に広がり、容量の割にコンパクトであり、また、底部のガセット部3の一方のひだ状部に、下方向に突出する狭い幅の注出口部8が延設されているが、例えば、図3に示した詰め替え用パウチ200の注出口部8の場合と同様に、その基部から内側に90°折り曲げて、粘着シールなどでもう一方のひだ状部(パウチ本体部)に固定することにより、底部をフラットにできるので、前記前後のひだ状部のヒートシール部と相まって自立性が付与され、取り扱いやすく、店頭での陳列効果にも優れている。
【0035】
そして、内容物を他の容器に移し替える際には、一旦、パウチ100の天地を逆にして、即ち、底部を上に向けて、前記粘着シールを剥がして注出口部8を垂直に伸ばした後、その先端部を、ノッチ11を利用して切り取り線10に沿って、手で引き裂くことにより、容易に注出口部8を開封することができる。
開封された注出口部8は、内容物の粘度に応じて注出速度が小さくなり過ぎない範囲で、狭い幅に調節されるので、パウチ100を、手で持って注出口部8を移し替えを行う容器の口部に向けて傾けることにより、内容物が注出口部に流動し、その内圧により、注出口部8を含む底部のガセット部3が、漏斗状に広げられ、注出が開始される。
【0036】
この時、ガセット部3の後ろ側ひだ状部シール部6が、内側が鈍角のV字形のシールパターンであるため、V字形の下端から注出口部8の先端方向に底面フィルム2が折れて稜線を形成し、対向する壁面フィルム1とで角錐状の広がり部を形成する。従って、その保形性がよく、その後は、注出口部8を容器の口部に差し込み、パウチ100を垂直に立てた状態で内容物を注出することができ、且つ、注出の途中で注出口が閉塞するようなこともなく、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。
【0037】
図2は、本発明の詰め替え用パウチの第2の実施例の構成を示す正面図である。
図2に示した詰め替え用パウチ200は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の構成において、底部のガセット部3の一方のひだ状部に下端の中央部に延設した注出口部8の形状のみを、同じ幅で下方向に突出する形状ではなく、図示したように、下方向に向かって直線状に先細りとなる形状に変更して構成したものである。
【0038】
このような構成を採った場合も、基本的には前記図1に示した詰め替え用パウチ100と同様な作用効果が得られるが、詰め替え用パウチ200の注出口部8の形状を、下方向に向かって直線状に先細りとなる形状に変更すことにより、内容物を注出する際、底部のガセット部3と注出口部8とでこの部分に形成される注出口の漏斗形状が一層明瞭に形成されるので、その保形性も更に向上し、一層安全且つ容易に内容物を移し替えられるようになる。
【0039】
また、図3〜図5は、図2に示した詰め替え用パウチ200の使用方法を説明する図であり、図3は、図2に示した詰め替え用パウチ200に内容物を充填した後、パウチ200を自立させられるよう、底部の一方のひだ状部に延設された注出口部8を内側に90°折り曲げて、粘着シール13でもう一方のひだ状部に固定した時の形状を示す要部の斜視図である。
図4は、図3に示した詰め替え用パウチの注出口部を折り曲げて固定していた粘着シールを剥がして、注出口部を伸ばした時の形状を示す要部の斜視図であり、内容物を注出する前のパウチ200の下部の形状を示す斜視図である。
【0040】
そして、図5は、図2に示した詰め替え用パウチに充填された内容物を他の容器に移し替え際の状況を説明する側面図である。
即ち、図4に示したように、注出口部を固定していた粘着シールを剥がして、注出口部を伸ばした後、底部を上にして、注出口部8の先端部をノッチ11を利用して切り取って開封し、パウチ200を手で持って、注出口部8を移し替えを行う容器50の口部に向けて傾けて注出を開始し、その後は、図5に示すように、パウチ200を垂直に立てることにより、注出口部8は、内容物の内圧で、両側の壁面フィルム1と底面フィルム2とが、自動的に漏斗状に広げられるので、開口部の保形性がよく、そのまま内容物を最後まで安全に移し替えることができる。
【0041】
また、移し替えを行う容器50の口径が大きい場合には、注出口部8を容器の口部に差し込み、パウチ200の底部を容器の口部の上に置くようにして内容物の移し替えを行うこともできるので、移し替えの操作を一層楽に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、容量の割にコンパクトに包装でき、且つ、内容物が充填されたパウチは、自立させることができて取り扱いやすく、更に、充填された内容物を使用する際には、比較的粘度の高い内容物であっても、簡単な操作で迅速且つ安全に他の容器に移し替えることができるという、安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め替え用パウチの第1の実施例の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の詰め替え用パウチの第2の実施例の構成を示す正面図である。
【図3】図2に示した詰め替え用パウチに内容物を充填した後、パウチを自立させられるよう、底部の一方のひだ状部に延設された注出口部を内側に90°折り曲げて、粘着シールでもう一方のひだ状部に固定した時の形状を示す要部の斜視図である。
【図4】図3に示した詰め替え用パウチの注出口部を折り曲げて固定していた粘着シールを剥がして、注出口部を伸ばした時の形状を示す要部の斜視図である。
【図5】図2に示した詰め替え用パウチに充填された内容物を他の容器に移し替える際の状況を説明する側面図である。
【符号の説明】
1、1′ 壁面フィルム
2 底面フィルム
3 ガセット部
4 底面フィルム切り欠き部
5 前側ひだ状部シール部
6 後ろ側ひだ状部シール部
7 胴部シール部
8 注出口部
9 注出口部シール部
10 切り取り線
11 ノッチ
12 上部シール部
13 粘着シール
50 容器
100、200 詰め替え用パウチ
Claims (2)
- 周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチであって、底部が、前後両面の壁面フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部の前後のひだ状部のうち、一方のひだ状部の下端の中央部に、両面のフィルム、即ち、壁面フィルムとそれに対向する底面フィルムとを延長して、外周がヒートシールされてなる狭い幅の注出口部が下方向に向かって直線状に先細りとなり突出するように設けられると共に、該注出口部が設けられた側のひだ状部の両側が、両側の上隅から注出口部の両側基部にかけて両側が窄まり、注出口部の両側のヒートシール部につながる形状のシールパターンでヒートシールされ、また、もう一方のひだ状部が、内側が両側から中央部にかけて鈍角のV字形に凹状となるシールパターンでヒートシールされ、更に、該パウチに内容物を充填した後には、下方向に突出する注出口部を該パウチの底面側に90°折り曲げて、粘着シールでパウチ底部に貼着するようにしたことを特徴とする詰め替え用パウチ。
- 前記注出口部に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29641899A JP4334702B2 (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 詰め替え用パウチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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