JP4333831B2 - 無菌病室 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、免疫機能が不全または低下した患者、または伝染病などの患者を隔離して治療する無菌病室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、あらゆる分野においてグローバル化が進み、海外への渡航者や海外からの入国者が急増している。このため、疾病の疑いのある者の出入国の増加や、地球環境の温暖化による国内の気候変化によって、熱帯性伝染病の大規模な感染が懸念されている。そこで一般に、空気媒介の病原菌の拡散や感染を防止するために各種の病室が使用され、多様な提案がおこなわれている。例えば、感染症患者のためには、患者から外部への感染菌の拡散を防止するために室内を陰圧とした閉鎖型対策室があり、免疫不全症患者のためには、患者に外部からの細菌感染を防止するために室内を陽圧とした無菌病室がある。前者は、MRSA、結核、肝炎、その他の熱帯性伝染病疾患などの治療にも使用される。後者は、造血幹細胞、遺伝子治療や臓器の移植、再生治療、手術前後の治療にも使用される。
【0003】
すなわち、ベッドの周囲を略気密に包囲したブースを形成し、ブース内にベッドを長手方向に挟んで、給気ユニットと排気ユニットを対向させて設置した無菌病室が知られている(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、この無菌病室では、排気ユニットによる排気量を、給気ユニットによる供給空気量よりも大きく設定することにより、ブース内を陰圧にするようにしている。他方、気密な無菌病室の出入口に連通して気密な前室を設け、この前室に清浄空気を導入して前室内を陽圧にし、かつ無菌病室内を陰圧に保持するようにした無菌病室が知られている(例えば、特許文献2参照。)。したがって、この無菌病室によれば、外部からの空気が前室を通過して無菌病室内に侵入したり、無菌病室内から空気が前室を通過して外部に流出したりすることを阻止でき、外気に含まれる雑菌を遮断するとともに、無菌病室内から病原菌の拡散を防止している。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−241318号公報
【特許文献2】
特開平7−250870号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の無菌病室においては、陰圧または陽圧の無菌病室はそれぞれ専用に設備された病室なので、不経済であるという問題がある。すなわち、陰圧の無菌病室と、陽圧の無菌病室とは別々に設置されていた。このため、対象とする患者によっては、病室の使用が一方に片寄って、病室全体の利用効率が低下した。他方、伝染病の疑念のあるすべての患者が一旦、陰圧の無菌病室に収容して隔離され、検査によって病症名が判明してから、その病症に応じて、そのまま陰圧の無菌病室で治療を継続したり、陽圧の無菌病室に移送して治療したりしていた。このため、後者では、患者を移送する人手や手間、時間がかかり、患者自体にも負担をかけるという不都合がある。
【0006】
他方、上記の無菌病室は、患者に対して心理的な影響が配慮されていないという不都合があった。すなわち、無菌病室は密閉環境の中に機器が配置されているので、機器が室の中央を占めたり、患者の周囲に機器の作動音が充満したりしていた。このため、患者に閉塞感、圧迫感、不快感などを与えてしまう。したがって、患者にストレスが生じて、患者の免疫力が低下してしまう。この結果、病勢に対する抵抗力や治癒能力が低下してしまうので、治療効果が充分に得られないという問題がある。特に免疫不全の患者は、免疫力が低いので、治療期間が長期化するおそれがある。
【0007】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、陰陽圧の切り替えが可能で、良好な室内環境を得ることができる無菌病室を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、平面矩形状の病室が、長手方向に沿った側壁(3a)と直交する隔壁(5)により、治療室(3)と、この治療室へ出入りするための出入り口(3A)を有した前室(4)と、に区画され、患者のベッド(2)が、前記隔壁(5)と前記治療室の側壁(3a)とに挟まれた隅部(A)に設置され、気密性と柔軟性を有した透明または半透明の材質からなるカーテン(6)で囲まれて、前記ベッドの周りの前記隔壁(5)と前記側壁(3a)以外の部分が、平面L字状に前記治療室から仕切られて、患者を隔離する領域(B)が、前記治療室内の一角に形成されている病室(1)であって、外気から新鮮な空気を導入する導入ユニット(29)が、前記治療室内、且つ前記領域(B)外の天井面に設置され、前記前室(4)から空気を吸気し前記領域(B)に清浄な空気を供給する給気ユニット(7)が、前記領域(B)に面する前記隔壁(5)に設置され、前記領域(B)から空気を吸気し外気に清浄な空気を排気する排気ユニット(8)が、前記領域(B)に面する前記側壁(3a)に沿って設置され、前記排気ユニット(8)は、給気ユニット(7)からの空気流を排気ユニット側に導く誘導ガイド板(25)と、該排気ユニットに向かった空気流を排気ユニットに導くフランジ板(26)と、該排気ユニットが吸込む気流に速度勾配を付与するための速度勾配板(27)とを有し、前記誘導ガイド板(25)は、透明または半透明な材質からなり、且つ、前記ベッド(2)の幅以上の横幅を確保した長板状に形成され、前記領域(B)の前記カーテン(6)の内側に前記ベッドの端部から所定間隔をおいて平行にして設置され、前記フランジ板(26)は、所定の横幅を確保した長板状に形成され、前記排気ユニットの吸込み口(17)の開口面と同一平面となるように、前記排気ユニットの側部に固定され、前記速度勾配板(27)は、所定に配列された複数の吸入孔(27a)が形成され、これらの吸入孔は、前記給気ユニット(7)から離れる方向に進むに伴い開口面積が大きくなるように設定されて、前記排気ユニット(8)の吸込み口(17)に設置され、前記給気ユニット(7)の給気流量が前記排気ユニット(8)の排気流量より少なくなるよう設定されたLo位置と、前記給気ユニット(7)の給気流量が前記排気ユニット(8)の排気流量より多くなるよう設定されたHi位置と、を択一的に選択可能なスイッチが設けられ、前記給気ユニット(7)及び前記排気ユニット(8)が、直交する2つの前記隔壁(5)と前記側壁(3a)とに沿って配置されることにより、前記ベッド(2)上の患者の視界が前記隔壁と前記側壁以外の前記カーテン側の2方向において確保されていると共に、前記ベッド上の患者からの感染菌の拡散を防止する必要がある場合には、前記スイッチをLo位置にして前記領域(B)が前記治療室内の他の領域に対して陰圧となるようにし、前記ベッド上の患者に対して細菌感染を防止する必要がある場合には、前記スイッチをHi位置にして前記領域(B)が前記治療室内の他の領域に対して陽圧となるようにし、前記領域(B)の陰圧又は陽圧の切り替えが可能となっていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記前室(4)の天井面には、給気チェンバ(23)が設けられ、該給気チェンバと前記排気ユニットとは、循環ダクト(21)で接続され、前記領域(B)から排気された空気は、前記循環ダクトを経由して給気チェンバでろ過されて前記前室(4)に供給され、更に前記給気ユニットでろ過されて再び前記領域(B)に供給され、所定の配分で循環利用可能となっていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記隔壁(5)には、開放弁を有したバロメトリックダンパが設けられ、前記領域以外の前記治療室内の他の領域と前記前室との差圧が所定圧に調整されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記排気ユニット(8)の吸込み口の開口下端は、前記給気ユニット(7)の吹出し口の開口下端、且つ、前記ベッド(2)の上面よりも低い位置となるよう設置され、前記給気ユニットの吹出し口から前記ベッド上の患者を通過して排気ユニットの吸込み口に至る気流が、下方に向かう流れとなっていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記治療室(3)には、無菌手洗い(34)、無菌ウオシュレット(35)、無菌シャワー(36)が前記領域(B)と反対側の側壁(3b)の壁際に設置されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。図1は、無菌病室の全体構成を示す平面図であり、図2は、無菌病室の全体構成を示す斜視図である。
【0017】
無菌病室1は、図1および図2に示すように、ベッド2が設置された治療室3と、この治療室3へ出入りするための出入り口である治療室扉3Aを有した前室4とを有している。すなわち、密閉構造の部屋を隔壁5によって間仕切ることにより、治療室3と前室4とが形成されている。ベッド2は、隔壁5と治療室3の側壁3aとで挟まれた隅部Aに、ベッド2の長手方向が側壁3aに沿うようにして設置されている。このベッド2の近傍の隔壁5および側壁3a以外がカーテン6で囲まれて、治療室3から仕切られた領域Bが形成されている。この領域Bに清浄な空気を供給する給気ユニット7が隔壁5に設置される一方、この領域Bから排気する排気ユニット8が側壁3aに設置されている。
【0018】
なお、前室4の片隅には、下駄箱10と殺菌ロッカー11が置かれており、患者自身または治療者や訪問者などが有した履物や外套などの衣服のように、雑菌や埃などが付着しているので治療室3に持ち込むことが好ましくないものを収納するようにしている。12は、屋内の図示しない通路などから前室4に出入りするための前室扉であり、閉状態で前室4の気密状態を充分に確保できる構成とされている。
【0019】
カーテン6は、ビニールなどの気密性と柔軟性を有した透明または半透明の材質で形成され、隔壁5からベッド2の側部に沿って進み、所定径のR半径で湾曲して側壁3aに向かうよう設置されている。すなわち、天井には、カーテン6の経路に沿った軌跡形状を有したカーテンレール13が設置されており、カーテン6の上端が金具などを介してカーテンレール13に支持されて、天井から垂下されている。このため、ベッド2を囲んでカーテン6で区画した領域Bの気密性を確保できるようにしている。
【0020】
すなわち、カーテンレール13の外周側には、一定間隔を置いてエプロンカーテン14が設置されており、エプロンカーテン14の上端は天井に密着されて、天井から垂下されている。したがって、領域B内の陰圧または陽圧に応じて、カーテン6またはエプロンカーテン14が他方に面状に接して両者6,14間の塞いだり、気流が漏れ出しにくい程度に隙間を減少させることになる。この結果、領域Bを形成するようにカーテン6を展開した場合には、カーテン6の上側の天井付近の気密性を充分に確保した閉状態とできる。他方、カーテン6の下側は、床面に接触されていないが、床面との間に僅かな間隙を形成するようにしている。
【0021】
給気ユニット7は、ベッド2の対応した位置で隔壁5に形成された開口に嵌め込まれて隔壁5に取り付けられている。給気ユニット7の吸気口15は、前室4内に位置した給気ユニット7の両側面部に設けられ、前室4内の空気を取り入れるようにしている。給気ユニット7のベッド2に対向した面の全体が吹出し口16とされ、この吹出し口16から取り入れた空気をベッド2に向けて吹出すようにしている。吹出し口16には、図示しない整流板が取り付けられており、この整流板には、同一径の多数の吹出し孔がパンチングにより整列して形成されている。したがって、吹出し口16から吹き出される気流は、整流板の吹出し孔を通過して、ベッド2の長手方向に一様な速度の平行な気流が送出される。給気ユニット7は、図示しない給気ファンとHEPAフィルタとを内蔵している。したがって、給気ファンの作動により吸気口15から吸入された前室4内の空気は、HEPAフィルタによりろ過され清浄化されて、吹出し口16から整流板を介して送出される。給気ファンを駆動するモータをインバータ制御することによって、給気ユニット7の給気量を設定するようにしている。インバータ制御をおこなうコントローラは、図示しないスイッチに接続されている。
【0022】
排気ユニット8は、側壁3aに密着してベッド2の非隔壁側の端部に対向するように配置されている。排気ユニット8は、ベッド2に対向した面の全体が吸込み口17とされ、この吸込み口17にベッド2上を流れてくる気流を吸込むようにしている。排気ユニット8は、図示しない排気ファンとHEPAフィルタとを内蔵しており、排気ファンの作動で吸気したエアをHEPAフィルタでろ過するとともに、ろ過したエアを所定の配分で排出および循環利用するようにしている。すなわち、排気ユニット8は、排気ダクト口18と循環ダクト口19とを有し、前者の排気ダクト口18を介してエアの約20%の分量が換気のために屋外に排出され、後者の循環ダクト口19を介して残余の80%の分量が前室4内に復帰させるようにしている。このように排出するために、排気ユニット8の排気ダクト口18には、排気ダクト20の一端が接続され、排気ダクト20の他端は、屋外に配置された排気口22に接続されている。排気ダクト20の中間には、排気ファン20aが設置され、排気ダクト20の全体形状や長さにかかわらず、排気ダクト20内のエアを排気口22に送給できるようにしている。
【0023】
他方、エアを循環利用するために、排気ユニット8の循環ダクト口19には循環ダクト21の一端が接続され、循環ダクト21の他端は、前室4内の天井に配置されている。循環ダクト21の中間には、循環ファン21aが設置され、循環ダクト21内のエアのスムーズな流れを確保するようにしている。循環ダクト21の他端の出口には、給気チェンバ23が取り付けられている。給気チェンバ23には、図示しないHEPAフィルタが内蔵され、HEPAフィルタにより循環ダクト21を介して送給されたエアをろ過して、前室4内に送出するようにしている。なお、上記の各HEPAフィルタは、同一性能を有しており、HEPAフィルタを通過する空気に含まれる粒径がO.3μm以上の微細な埃などを、99.99%以上の集塵率で捕捉できるフィルタ性能を有している。
【0024】
したがって、給気ユニット7のHEPAフィルタでろ過されて前室4から領域Bに供給された空気は、排気ユニット8のHEPAフィルタでろ過され、給気チェンバ23のHEPAフィルタでろ過されてから、前室4に戻され、循環利用される。この結果、ベッド2上に形成される気流により、ベッド2の患者による呼吸域の清浄度を、クリーンルーム規格でクラス100で常時確保できる。
【0025】
排気ユニット8の吸込み口17は、給気ユニット7の吹出し口16よりも下方の位置に設置され、給気ユニット7から排気ユニット8に至る気流が高低方向で下方に向かう下方流となるようしている。すなわち、例えば吹出し口16の開口寸法が幅1120mmで高さが1330mmのほぼ正方形状とし、吸込み口17が同一寸法の同一形状とすると、吹出し口16が治療室3の床面から470mmから1822mmを占める高さ位置に設置され、吸込み口17が床面から40mmから1370mmを占める高さ位置に設置されている。他方、マットが敷かれていない状態のベッド2の上面は、床面から355mmから655mmまでの高さ位置で調整可能とされ、必ず吸込み口17の開口下端の高さ位置よりも高い位置を占めるようになっている。したがって、給気ユニット7から排気ユニット8に至る気流が、上下方向で下方流とされているので、患者の呼気に含まれる感染菌を効率的に下方流に取り込んで捕捉することができる。
【0026】
排気ユニット8には、吸込み口17の吸入を補助するための誘導ガイド板25と、フランジ板26と、速度勾配板27とが設けられている。すなわち、誘導ガイド板25は、透明または半透明な材質で、ベッド2の幅以上の横幅を確保した長板状に形成されている。誘導ガイド板25は、カーテン6の内側で、ベッド2の排気ユニット8側の側部と所定の間隔をおいて側部に平行となるようにして設置されており、誘導ガイド板25の幅方向の端部が排気ユニット8の側部に接続されている。したがって、カーテン6に比べて剛性強度の高い誘導ガイド板25によって、給気ユニット7から送られてくる気流を、排気ユニット8側に向けて向きを変えることができる。他方、排気ユニット8の吸引力によって、カーテン6自体が排気ユニット8に引き寄せられることを防止できる。このため、カーテン6が引っ張られて、カーテン6が垂下された状態から斜めの状態となり、排気ユニット8付近の気流を乱すことやカーテン6による気密性が低下することを回避できる。なお、誘導ガイド板25は、折り畳み式にしてもよく、気流が生成されない不必要な場合には、折り畳んで収納できるので、使い勝手を向上できる。
【0027】
フランジ板26は、透明または半透明な材質で、排気ユニット8側に吸引されて流れてくる気流を誘導できる程度の幅、例えば約15cm以上の横幅を確保した長板状に形成され、排気ユニット8の吸込み口17の開口面と同一平面となるように、排気ユニット8の側部に固定されている。したがって、排気ユニット8側に流れてくる気流が、排気ユニット8を行き過ぎて排気ユニット8の側面に回り込むことを防止できる。このような気流をフランジ板26によって排気ユニット8の前面側の吸引範囲内に留めることができるので、効率よく排気ユニット8に吸引することができる。
【0028】
速度勾配板27が、排気ユニット8の吸込み口17に取り付けられている。すなわち、速度勾配板27が無い場合には、図3(C)に示すように、吸込み口17の付近の気流の速度が、その幅方向で均一な場合には、渦流が生じたりして、気流のスムーズな流れが乱れる。このため、ベッド2上で気流に覆われない箇所が生じるので、陰圧または陽圧を確保できても、ベッド2の一様な清浄度が充分に得られないおそれがある。そこで、図3(A)に示される速度勾配板27を、吸込み口17に設置して、排気ユニット8が吸込む気流に速度勾配を付与するようにしている。すなわち、速度勾配板27は、所定に配列された複数の吸入孔27aが形成されており、これらの吸入孔27aは、給気ユニット7から離れる方向、つまりベッド2の長手方向に進むに伴い開口面積が大きくなるように設定されている。
【0029】
このため、開口面積の小さい吸入孔27a付近では、吸入量が少なくなるので、吸入孔27aに吸込まれる気流の速度が低くなる。そして、開口面積が大きくなるに伴って吸入量が多くなるので、その吸入孔27aに吸込まれる気流の速度が順次高くなる。このため、排気ユニット8が吸込む気流の幅方向の速度分布を、給気ユニット7に近い側の低い速度から、給気ユニット7から離れるに従って速度が高まる速度分布とできる。換言すれば、各吸入孔27aによる吸引力の到達範囲を、給気ユニット7から離れるに従って大きくすることができる。
【0030】
したがって、図3(B)に示すように、給気ユニット7から排気ユニット8に到達するまでの気流の経路を、ベッド2の長手方向に進み、次にカーテン6のR部に沿って大きく回りながら、直角に向きを変えて、排気ユニット8に進むように形成できる。すなわち、給気ユニット7から押出された平行な気流を、速度勾配を付与した吸引気流に接続させることができる。この結果、気流の経路が片寄ることを防止でき、気流にむらが生じることを回避できる。
【0031】
これらの結果、ベッド2の長手方向に進んできた気流が、排気ユニット8の近傍で吸込み方向の気流となる場合には、両気流の間に乱流を生じさせずに済み、気流の高い流れ効率が確保できる。したがって、領域B内において、矢印で示すように給気ユニット7の吹出口8からベッド2上の患者の脚部から頭部に向けて清浄な空気が絶えず供給され、この空気流に患者の呼吸域が包み込まれて、患者を無菌環境状態に保持することができる。
【0032】
なお、排気ユニット8の全排気量は、例えば23立方m/minの排気量に固定されて設定されている。給気ユニット7の全給気量は、給気ユニット7に接続されたスイッチの操作によって、例えば18立方m/minの給気量または31立方m/minの給気量のいずれかを択一的に選択できるようにしている。すなわち、上記のスイッチの操作によって、領域B内の状態を陰圧または陽圧状態のいずれかに切り替えることができる。
【0033】
再び図1および図2に示すように、治療室3内には、屋外の外気を治療室3内に導入する導入ユニット29が設置されている。すなわち、導入ユニット29は、空調機29aとHEPAフィルタ29bとを内蔵して、上記の領域B外の天井に設置されている。導入ユニット29は、屋外に設置された取り入れ口30に導入ダクトで接続され、導入ダクトの中間には外気取り入れファンが設けられている。したがって、導入ユニット29により屋外から取り入れた新鮮空気は、空調機により調整され、次にHEPAフィルタによるろ過処理されてから、上記の領域B外の治療室3内に供給される。導入ユニット29の外気導入流量は、例えば5立方m/minなどのように、排気ユニット8の屋外への排出流量と同一に設定されている。したがって、導入ユニット29による外気導入によって、治療室3内の圧力を変動させないようにしている。
【0034】
隔壁5には、図示しない開放弁を有したバロメトリックダンパ(差圧調整器)32が設置されている。したがって、治療室3が前室4に比べて所定に陽圧の場合には、バロメトリックダンパ32の開放弁が開放されて、治療室3から前室4に気流が流れ、両室3,4間の差圧を自動的に解消するようにしている。
【0035】
治療室3のベッド2が置かれていない側壁3bには、衛生設備が配置されている。すなわち、34は、無菌手洗い、35は、無菌ウオシュレット、36は、シャワーパン36aとシャワーカーテン36bとを有した無菌シャワーとされている。したがって、このように衛生設備が側壁3bの壁際に設置されているので、患者に閉塞感や圧迫感を与えることがなく、治療室3に単一の広いスペースを確保することができる。他方、これらの衛生機器34〜36に、給排水するための図示しない配管も側壁3b側にまとめられることになり、設備工事がしやすく、配管の保守点検もおこないやすくなる。
【0036】
次に、この無菌病室1の動作を説明する。すなわち、陰圧の無菌病室1として使用する場合には、スイッチがLo位置に設定される。すると、給気ユニット7が18立方m/minの給気流量で、排気ユニット8が23立方m/minの排気流量で作動する。この結果、排気流量が給気流量を上回るので、領域Bが、この領域B以外の治療室3に対して陰圧状態となる。
【0037】
他方、陽圧の無菌病室1として使用する場合には、スイッチをHi位置に設定する。すると、給気ユニット7が31立方m/minの給気流量で、排気ユニット8が陰圧の場合と同様に23立方m/minの排気流量で作動する。この結果、給気流量が排気流量を上回るので、領域Bが、この領域B以外の治療室3に対して陽圧状態となる。
【0038】
このように実施形態によれば、隔壁5と側壁3aとで挟まれる隅部に設置したベッド2をカーテン6により区画し、この区画された領域B内を隔壁5に埋め込んで設置した給気ユニット7と側壁3aに密着させて配置した排気ユニット8とによって陰圧状態または陽圧状態としたことにより、両ユニット7,8がそれぞれ部屋の一部である隔壁5や側壁3aと一体化されているので、ベッド2上の患者に心理的な不快感を与えることを回避できる。このため、患者のストレスが軽減され、免疫力の低下を防止できる。この結果、治療効果を高めることが可能となる。なお、上記の実施形態では、排気ユニット8の排気流量が一定で、給気ユニット7の給気流量を可変に構成した例を説明したが、これに限られることなく、給気ユニット7の給気流量が一定で、排気ユニット8の排気流量を可変に構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】
この発明は前記のようであって、請求項1の発明によれば、ベッドの長手方向から挟むように給気ユニットと排気ユニットとを設置しないで、給気ユニットを隔壁に、排気ユニットを側壁に設置したことにより、治療室内にスペースを確保でき、ベッド上の患者にストレスを与えることを軽減できる。すなわち、排気ユニットを壁側に配置したので、治療室内に単一の広いスペースを確保できる。このため、検査や治療のための作業性を向上できる。これに加えて、治療室が屋外に面した窓を有している場合には、この窓からの自然採光を室内に行き渡らせることができるので、治療室内の雰囲気を明るくできる。
【0040】
他方、ベッドから壁以外の方向が装置などで占められることなく、カーテンを介した視界が確保されているので、患者に圧迫感や閉塞感を与えることを解消できる。このため、患者のストレスが軽減され、患者の免疫力が低下することを回避できる。特に、免疫力が低下している免疫不全の患者に対しては好ましいものとなる。この結果、治療効果を高めることができる。給気ユニットおよび排気ユニットが、それぞれ隔壁、側壁に設置されているので、各ユニットの作動音を壁に吸収して低減できる。このため、作動音による患者のストレスも軽減させることができる。
また、排気ユニットは、給気ユニットからの空気流を排気ユニット側に導く誘導ガイド板を有しているので、カーテンに比べて剛性強度の高い誘導ガイド板によって、給気ユニットから送られてくる気流を、排気ユニット側に向けて向きを変えることができる。このため、給気ユニットから排気ユニットに至る気流がベッドのすみずみまでを覆うことになる。この結果、ベッド上の患者に清浄な空気を供給することができる。
さらに、排気ユニットは、該排気ユニットに向かった空気流を排気ユニットに導くフランジ板を有しているので、排気ユニット側に流れてくる気流を取りこぼし無く吸引して、排気することができる。この結果、排気ユニットの排気効率を高めることができる。
さらにまた、排気ユニットの吸込み口には、排気ユニットに向かう気流に速度勾配を付与するための速度勾配板が設置されているので、給気ユニットから供給された気流を、速度勾配を付与した吸引気流で吸引させることができる。このため、給気ユニットから排気ユニットに至る気流がベッドの全域を覆うことになる。すなわち、この気流をベッドの長手方向に進み、次にベッドの外周コーナーに沿って大きく回りながら、直角に向きを変えて、排気ユニットに進むように形成できる。この結果、ベッド上の患者に清浄な空気を供給することができる。
それに加え、給気ユニットによる給気流量または排気ユニットよる排気流量を変更して、治療室に対して領域内を陰圧または陽圧に切り替えることができるので、陰圧専用または陽圧専用の無菌治療室を個別に設けることなく、必要に応じて流用することができる。このため、経済性を向上でき、患者に対する治療室の割り当てを柔軟化できる。他方、この無菌病室によれば、治療途中で、患者を陰圧から陽圧の無菌病室に移す必要が生じても、陰圧または陽圧に切り替えれば済む。このため、患者の負担を軽減でき、患者を移送する人手や手間、時間を不要とできる。
【0041】
請求項2の発明によれば、前室の天井面には、給気チェンバが設けられ、給気チェンバと排気ユニットとは、循環ダクトで接続され、前記領域(領域B)から排気された空気は、循環ダクトを経由して給気チェンバでろ過されて前室に供給され、更に給気ユニットでろ過されて再び前記領域に供給され、所定の配分で循環利用可能となっているので、エアを循環利用することができるだけでなく、ベッド上の患者の呼吸域の清浄度を、クリーンルーム規格でクラス100以内に常時確保することができる。
【0042】
請求項3の発明によれば、隔壁に開放弁を有したバロメトリックダンパを設けたので、前記領域(領域B)以外の治療室内の他の領域と前室との差圧が所定圧に調整することができる。
【0046】
請求項4の発明によれば、給気ユニットの吹出し口からベッド上の患者を通過して排気ユニットの吸込み口に至る気流が、下方に向かう流れとなっているので、患者の呼気に含まれる感染菌を、確実に排気ユニットで捕集できる。すなわち、患者を給気ユニット側に脚部を向け、排気ユニット側に頭部を向けた姿勢でベッド上に横臥させれば、患者が咳やくしゃみした場合にも、咳やくしゃみなどによるヒューム状(煙霧状)の微粒子や感染菌を下方流で包み込みながら、下方に向かう流れに載せて捕捉でき、近傍の排気ユニットですみやかに捕集することができる。特に、下方に向かう流れなので、上方に向かう咳やくしゃみなどの勢いを減殺して捕捉できる。このため、感染菌が周囲に飛散することを防止でき、隔離性能を向上できる。
【0047】
請求項5の発明によれば、治療室に無菌手洗い、無菌ウオシュレット、無菌シャワーなどの衛生機器が設置されているので、患者が治療室を離れることなく、普通の居住空間と同様な衛生状態を維持しながら入院生活することが可能となる。このように、患者を外気から隔離しながら、衛生状態を確保できるので、治療効果を高めることが可能となる。それに加え、これらの衛生機器が前記領域(領域B)と反対側の側壁の壁際に設置されているので、患者に閉塞感や圧迫感を与えることがなく、治療室に単一の広いスペースを確保することができる。他方、これらの衛生機器(無菌手洗い34、無菌ウオシュレット35、無菌シャワー36)に、給排水するための配管も前記領域(領域B)と反対側の側壁側にまとめられることになり、設備工事がし易く、配管の保守点検も行い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示し、無菌病室の全体構成を示す平面図である。
【図2】この実施形態の実施形態を示し、無菌病室の全体構成を示す斜視図である。
【図3】この実施形態の排気ユニットの速度勾配板を示し、(A)は、速度勾配板の構成を示す正面図であり、(B)は、速度勾配板がある場合の気流の流れを示す平面図であり、(C)は、速度勾配板がない場合の気流の流れを示す平面図である。
【符号の説明】
1 無菌病室 2 ベッド
3 治療室 3A 治療室扉
3a ベッドが置かれた側の側壁 3b 衛生設備が置かれた側の側壁
4 前室 5 隔壁
6 カーテン 7 給気ユニット
8 排気ユニット 15 給気ユニットの吸気口
16 給気ユニットの吹出し口 17 排気ユニットの吸込み口
25 誘導ガイド板 26 フランジ板
27 速度勾配板 27a 速度勾配板の吸入孔
34 無菌手洗い 35 無菌ウオシュレット
36 無菌シャワー A 隅部
B 領域
Claims (5)
- 平面矩形状の病室が、長手方向に沿った側壁(3a)と直交する隔壁(5)により、治療室(3)と、この治療室へ出入りするための出入り口(3A)を有した前室(4)と、に区画され、患者のベッド(2)が、前記隔壁(5)と前記治療室の側壁(3a)とに挟まれた隅部(A)に設置され、気密性と柔軟性を有した透明または半透明の材質からなるカーテン(6)で囲まれて、前記ベッドの周りの前記隔壁(5)と前記側壁(3a)以外の部分が、平面L字状に前記治療室から仕切られて、患者を隔離する領域(B)が、前記治療室内の一角に形成されている病室(1)であって、
外気から新鮮な空気を導入する導入ユニット(29)が、前記治療室内、且つ前記領域(B)外の天井面に設置され、
前記前室(4)から空気を吸気し前記領域(B)に清浄な空気を供給する給気ユニット(7)が、前記領域(B)に面する前記隔壁(5)に設置され、
前記領域(B)から空気を吸気し外気に清浄な空気を排気する排気ユニット(8)が、前記領域(B)に面する前記側壁(3a)に沿って設置され、
前記排気ユニット(8)は、給気ユニット(7)からの空気流を排気ユニット側に導く誘導ガイド板(25)と、該排気ユニットに向かった空気流を排気ユニットに導くフランジ板(26)と、該排気ユニットが吸込む気流に速度勾配を付与するための速度勾配板(27)とを有し、
前記誘導ガイド板(25)は、透明または半透明な材質からなり、且つ、前記ベッド(2)の幅以上の横幅を確保した長板状に形成され、前記領域(B)の前記カーテン(6)の内側に前記ベッドの端部から所定間隔をおいて平行にして設置され、
前記フランジ板(26)は、所定の横幅を確保した長板状に形成され、前記排気ユニットの吸込み口(17)の開口面と同一平面となるように、前記排気ユニットの側部に固定され、
前記速度勾配板(27)は、所定に配列された複数の吸入孔(27a)が形成され、これらの吸入孔は、前記給気ユニット(7)から離れる方向に進むに伴い開口面積が大きくなるように設定されて、前記排気ユニット(8)の吸込み口(17)に設置され、
前記給気ユニット(7)の給気流量が前記排気ユニット(8)の排気流量より少なくなるよう設定されたLo位置と、前記給気ユニット(7)の給気流量が前記排気ユニット(8)の排気流量より多くなるよう設定されたHi位置と、を択一的に選択可能なスイッチが設けられ、
前記給気ユニット(7)及び前記排気ユニット(8)が、直交する2つの前記隔壁(5)と前記側壁(3a)とに沿って配置されることにより、前記ベッド(2)上の患者の視界が前記隔壁と前記側壁以外の前記カーテン側の2方向において確保されていると共に、前記ベッド上の患者からの感染菌の拡散を防止する必要がある場合には、前記スイッチをLo位置にして前記領域(B)が前記治療室内の他の領域に対して陰圧となるようにし、前記ベッド上の患者に対して細菌感染を防止する必要がある場合には、前記スイッチをHi位置にして前記領域(B)が前記治療室内の他の領域に対して陽圧となるようにし、前記領域(B)の陰圧又は陽圧の切り替えが可能となっていることを特徴とする無菌病室。 - 前記前室(4)の天井面には、給気チェンバ(23)が設けられ、該給気チェンバと前記排気ユニットとは、循環ダクト(21)で接続され、
前記領域(B)から排気された空気は、前記循環ダクトを経由して給気チェンバでろ過されて前記前室(4)に供給され、更に前記給気ユニットでろ過されて再び前記領域(B)に供給され、所定の配分で循環利用可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の無菌病室。 - 前記隔壁(5)には、開放弁を有したバロメトリックダンパが設けられ、前記領域以外の前記治療室内の他の領域と前記前室との差圧が所定圧に調整されていることを特徴とする請求項2に記載の無菌病室。
- 前記排気ユニット(8)の吸込み口の開口下端は、前記給気ユニット(7)の吹出し口の開口下端、且つ、前記ベッド(2)の上面よりも低い位置となるよう設置され、前記給気ユニットの吹出し口から前記ベッド上の患者を通過して排気ユニットの吸込み口に至る気流が、下方に向かう流れとなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の無菌病室。
- 前記治療室(3)には、無菌手洗い(34)、無菌ウオシュレット(35)、無菌シャワー(36)が前記領域(B)と反対側の側壁(3b)の壁際に設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無菌病室。
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