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JP4316924B2 - 両側リクライニング装置 - Google Patents

両側リクライニング装置 Download PDF

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JP4316924B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッション側に取り付けられた第1プレートと、該第1プレートに対して回転可能に設けられ、シートバック側に取り付けられた第2プレートと、該第2プレートの回転を禁止するロック手段とを有する第1リクライニング機構、第2リクライニング機構がそれぞれシートの両側に設けられ、第1リクライニング機構、前記第2リクライニング機構のうちの一方のリクライニング機構のロック手段の動きを、前記第1リクライニング機構、第2リクライニング機構の第1プレート、第2プレートの回転中心に設けられた穴を貫通するコネクティングパイプで伝達する両側リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
両側にリクライニング機構が設けられた両側リクライニング装置においては、一方の側のリクライニング機構を操作する操作レバーを操作するとその操作力は他方の側のリクライニング機構へも伝達されるようになっている。この操作力の伝達には、リクライニング機構の回転軸上に設けられたコネクティングパイプを用いるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような両側リクライニング装置を有するシートを製造する場合、シートを前後方向に移動可能とするシートトラックやシートバックをシートクッションに対して前後方向に傾動可能とするクライニング機構を製造するメーカと、クシートクッションやシートバックを製造し、シートを組み付けるメーカとは異なる場合が多い。一方、シートトラックやリクライニング機構を製造するメーカは、左右のシートトラックやリクライニング機構を組んだ状態でシート組み付けメーカに納入すると、納入形態が嵩張るので、図9に示すように、第1リクライニング機構1とシートクッションが取り付けられるロアアーム3と、ロアアームが移動可能に係合し、ロアアームと共にシートトラックを構成するロアレール4と、シートバックが取り付けられるアッパアーム5とを組んだ第1組み付け体7と、第2リクライニング機構9とシートクッションが取り付けられるロアアーム11と、ロアアーム11が移動可能に係合し、ロアアーム11と共にシートトラックを構成するロアレール2と、シートバックが取り付けられるアッパアーム13とを組んだ第2組み付け体15と、コネクティングパイプ17と、コネクティングパイプ17に取り付けられる操作レバー19との4つ部品に分けて納入している。
【0004】
そして、組付けメーカでは、以下のような工程でシートを組み付ける。
(1)第1組付け体7と第2組み付け体15をセットし、コネクティングパイプ17を取り付ける。
(2)シートバック、シートクッションを取り付ける。
(3)操作レバー19を取り付ける。
【0005】
上記組み付けでは、第1リクライニング機構、第2リクライニング機構9はそれぞれロアアーム3、11と、アッパアーム5、13とに組み付けられた状態でシート組み付けメーカへ納入される。即ち、リクライニング機構の調整が済んだ状態で納入されるので、組み付け後、シート組み付けメーカでのリクライニング機構の特別な調整は不要である。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−190760号公報(図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す両側リクライニング装置にウォークイン機構を設ける場合がある。ウォークイン機構とは、シートバックが前傾すると、シートトラックをロック解除する機構である。このウォークイン機構として、リクライニング機構の回転中心に、シートバックの前傾に押されて回転するレバーを設け、このレバーの回転をワイヤ、ロッド、リンク等の伝達手段を介してシートトラックのロック機構をロック解除するものがある。
【0008】
図10に示すように、シートバックが前倒れすると、アッパアーム13に設けられた突起14に押されて回転するウォークインレバー21をコネクティングパイプ17に回転可能に設ける場合、シート組付けメーカでは以下のような工程で行われる。
(1)第1組付け体7と第2組み付け体15をセットし、コネクティングパイプ17を取り付ける。
(2)コネクティングパイプ17にウォークインレバー21を回転可能に取り付ける。
(3)シートバック、シートクッションを取り付ける。
(4)操作レバー19を取り付ける。
【0009】
この場合、シート組み付けメーカで、ウォークイン機構の調整、即ち、ウォークインレバー21の回転量の調整が必要となり、組付け性が悪い問題点がある。
【0010】
又、納入形態も、第1組み付け体7、第2組み付け体15、コネクティングパイプ17、操作レバー19、ウォークインレバー21の5つの部品となり、納入部品点数も増える問題点がある。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その第1の課題は、組付け性が向上する両側リクライニング装置を提供することにある。第2課題は納入部品点数が少なくなる両側リクライニング装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートクッション側に取り付けられた第1プレートと、該第1プレートに対して回転可能に設けられ、シートバック側に取り付けられた第2プレートと、該第2プレートの回転を禁止するロック手段とを有する第1リクライニング機構、第2リクライニング機構がそれぞれシートの両側に設けられ、第1リクライニング機構、前記第2リクライニング機構のうちの一方のリクライニング機構のロック手段の動きを、前記第1リクライニング機構、第2リクライニング機構の第1プレート、第2プレートの回転中心に設けられた穴を貫通するコネクティングパイプで伝達する両側リクライニング装置において、一方のリクライニング機構の前記第1プレート側、前記第2プレート側のいずれか一方のプレート側に取り付けられ、前記コネクティングパイプが挿通する内筒部を有する筒体と、該筒体の外筒部に回転可能に設けられ、前記シートバックが前倒れすると前記シートバックに押されて回転するウォークインレバーとを設けたことを特徴とする両側リクライニング装置である。
【0013】
一方のリクライニング機構の前記第1プレート側、前記第2プレート側のいずれか一方のプレート側に取り付けられ、前記コネクティングパイプが挿通する内筒部を有する筒体と、該筒体の外筒部に回転可能に設けられ、前記シートバックが前倒れすると前記シートバックに押されて回転するウォークインレバーとを設けたことにより、組付け工程に納入する場合、ウォークインレバーをリクライニング機構に取り付けた状態で納入可能となる。即ち、両側リクライニング装置をシートに組み付けする前、ウォークイン機構の調整が済んだ状態で、納入可能となり、組付け性が向上する。更に、納入部品点数も少なくなる。
【0014】
請求項2記載の発明は、前記筒体は、前記第1プレート、前記第2プレートのいずれか一方のプレートに溶接により取り付けられるブラケットに嵌合することを特徴とする請求項1記載の両側リクライニング装置である。
【0015】
リクライニング機構を構成する部品の中には、硬度を高めるために焼きいれ等の熱処理を施すものがある。筒体を直接第1プレート、第2プレートのいずれか一方のプレートに溶接で取り付ける場合、溶接の火花がリクライニング機構内に入り、熱処理した部品の性能が低下する場合がある。
【0016】
本発明では、前記筒体は、前記第1プレート、前記第2プレートのいずれか一方のプレートに溶接により取り付けられるブラケットに嵌合することにより、溶接の火花がプレートの穴を介してリクライニング機構の内部に入ることを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。図1は本発明の実施の形態例の両側リクライニング装置が設けられたシートの斜視図である。
【0018】
図1において、シートのインナ側は、フロア側に設けられるロアレール29と、ロアレール29に移動可能に係合するアッパレール27とからなるシートトラック30が設けられる。又、アッパアーム35はシートバック側に設けられ、シートトラック30のアッパレール31(シートクッション側)にはロアアーム33が設けられる。アッパアーム35、ロアアーム33との間には、アッパアーム35の回転を禁止する第1リクライニング機構89が設けられる。
【0019】
シートのアウタ側には、フロア側に設けられるロアレール32と、ロアレール32に移動可能係合するアッパレール31とからなるシートトラック34が設けられる。又、アッパアーム43はシートバック側に設けられ、シートトラック34のアッパレール31(シートクッション側)にはロアアーム36が設けられる。アッパアーム43、ロアアーム36との間には、アッパアーム43の回転を禁止する第2リクライニング機構90が設けられる。
【0020】
又、37は、第2リクライニング機構90の動きを第1リクライニング機構89へ伝達する、断面形状が平行な2辺を有する小判形のコネクティングパイプである。
【0021】
次に、図4〜図6を用いて第2リクライニング機構90の説明を行う。図4は第2リクライニング機構90の分解斜視図、図5は図4のC方向矢視図、図6は図4のC′方向矢視図である。尚、第1リクライニング機構89は第2リクライニング機構90と同じ構成なので重複する説明は省略する。
【0022】
第2リクライニング機構90では、シートクッション側のロアアーム36に、第1プレートとしてのベースアーム100がとして取り付けられ、シートバック側のアッパアーム43に、第2プレートとしてのラチェット130が取り付けられる。ベースアーム100には、コネクティングパイプ37を回転可能に支持する嵌合穴101が中央部に形成され、さらに、この嵌合穴101の周囲には、嵌合穴101と同軸的に、ラチェット130側に突き出た二つの同一形状の断面円弧状支持部102,103が対向するように形成されている。
【0023】
ラチェット130の中央部の嵌合穴131には、断面円弧状支持部102,103が回転自在に嵌合しており、このため、ベースアーム100に対してラチェット130は傾動可能となっている。そして、ベースアーム100の外周部とラチェット130の外周部とは、図示しない取り付け金具により、相対回転可能に接合されている。ラチェット130のベースアーム100との対向面には、図5に示すように、ラチェット130の傾動中心を中心とする略円形の凹部132が形成され、該凹部内周面には内歯133,134が刻設されている。
【0024】
ベースアーム100上の、ラチェット130の凹部132との対向面にも、凹部104が形成され、該凹部104の底面上部には、ラチェット130に向けてガイド突起105,106が突設され、底面下部には、ラチェット130に向けてガイド突起107,108が突設されている。
【0025】
ポール140は、ガイド突起105,106のガイド面105a,106a(ガイド面106aは図示せず)に挟まれて、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯141がラチェット130の内歯133に噛合できるように構成されている。ポール150についても同様に、ガイド突起107,108のガイド面107a,108a(ガイド面108aは図示せず)に挟まれて、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯151がラチェット130の内歯134に噛合できるように構成されている。
【0026】
又、図4および図6に示すように、ポール140,150のベースアーム100との対向面には、ベースアーム100方向に突出する略矩形の凸部140a,150a(図4では凹部として現れる)が形成され、この凸部140a,150aはベースアーム100に形成され、ポール140,150を傾動の中心軸と直交する方向に案内する溝100a,100b(第2のガイド手段)に係合している。
【0027】
カム170の回転中心には、筒体301が設けられている。この筒体301は、基端部がカム170に固着され、先端側がカム170の回転中心軸上に沿ってインナ側リクライニング機構方向へ延出し、断面形状が平行な2辺を有する小判形である。そして、筒体301の先端面は開放面となり、筒体301の内筒は、カム170まで挿通する小判穴171となっている。コネクティングパイプ37には、カム170の小判穴171にコネクティングパイプ37が挿入され、コネクティングパイプ37と、カム170とは一体となって回転するようになっている。このカム170には、ベースアーム100の断面円弧状支持部102,103が遊嵌する円弧状長穴172,173が穿設されており、カム170はベースアーム100に対して一定範囲内で回転できるようになっている。
【0028】
すなわち、カム170は、コネクティングパイプ37とともに回転し、押圧部174,175でもって、ポール140,150の背面142,152の被押圧部142a,152aをその外歯141,151方向に押して、ポール140,150の外歯141,151をラチェット130の内歯133,134に噛合させるものである。
【0029】
カム170には、ラチェット130側に突き出た突起176,177が形成されており、この突起176,177がレリーズプレート180の穴181,182に嵌合されている。このため、カム170とレリーズプレート180とは連動して回転することになる。
【0030】
このレリーズプレート180には、ポール140,150の板厚方向の突起143,153に嵌合する長穴状のカム穴183,184が形成されており、このカム穴183,184の形状は、操作レバーをロック解除方向に回転させたとき、カム穴183,184のカム面が突起143,153を押圧し、ポール140,150を背面側に後退させ、前端部の外歯141,151をラチェット130の内歯133、134から離脱させるように形成されている。
【0031】
図6に示すように、スパイラルスプリング191,195は、内端がベースアーム100のフック111,112に掛止され、外端がカム170の段部178,179に掛止され、カム170がポール140,150の背面を押すようにカム170を回動付勢するものである。
【0032】
ここで、リクライニング機構90の作動を説明する。通常は、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の背面を押し、ポール140,150の外歯141,151がラチェット130の内歯133,134に噛合し、ラチェット(シートバック)130の回転が禁止されている(ロック状態)。
【0033】
図6において、スパイラルスプリング191,195の付勢力に抗して、コネクティングパイプ37を時計方向(矢印方向)に回転させると、カム170,レリーズプレート180が時計方向に回転する。
【0034】
すると、カム170のポール140,150の背面への押圧が解除されるとともに、レリーズプレート180のカム穴183,184のカム面がポール140,150の突起143,153を押圧し、ポール140,150を背面側に後退させる。このため、ポール140,150はガイド突起105〜108のガイド面105a〜108aに案内されて、背面側に移動し、ポール140,150の外歯141,151とラチェット130の内歯133,134との噛合が解除され、ラチェット(シートバック)130は、傾動可能となる(アンロック状態)。
【0035】
シートバックを所望の角度まで傾動させ、操作レバーへの操作力を解除すると、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の背面を押し、ポール140,150の外歯141,151がラチェット130の内歯133,134に再び噛合し、ラチェット(シートバック)130の回転が禁止された状態に復帰する。
【0036】
次に、図1〜図3、図7を用いて、ウォークイン機構を説明する。図2は図1のA方向矢視図、図3は図2の切断線B−Bでの断面図、図7は図3のブラケットとブッシュの斜視図である。尚、インナ側(第1リクライニング機構89が設けられる側)とアウタ側(第2リクライニング機構90が設けられた側)とは略同じ機構であるので、アウタ側の説明を行い、インナ側はアウタ側との相違点だけ説明する。
【0037】
アッパアーム43の上部には突起201が、下部には突起203が設けられる。更に、ロアアーム36にも突起205が設けられている。内端部がアッパアーム43に係止され、外端部がロアアーム36の突起205に係止されるスパイラルスプリング209により、アッパアーム(シートバック)43は前倒れ方向に付勢されている。
【0038】
又、アッパアーム43には、コネクティングパイプ37が挿通する穴43aが形成され(図3参照)、その穴43上には、筒体としてのブッシュ261が配置される。このブッシュ261の内筒部は、コネクティングパイプ37が挿通可能となっている。更に、ブッシュ261はスパイラルスプリング209の内部空間を挿通している。一方、アッパアーム43の穴43aの回りには、ブラケット251が配置される。図7に示すように、ブラケット251の周縁から突出する2つのアーム253、255がアッパアーム43に溶接にて取り付けられている。ブラケット251の中心部には、ブッシュ261の外筒部が挿通する穴257が形成されている。この穴257は、円を直線で一部切り欠いた形状とした。一方、ブッシュ261は、断面形状が円環状の小径部263と、その断面形状が円を直線で一部切り欠いた形状で、ブラケット251の穴257に嵌合する中径部265と、中径部265より一回り大きなカシメ部267と、ブラケット251の穴257より大きな基部269とからなっている。そして、ブラケット251の穴257にブッシュ261の中径部265が嵌合し、カシメ部267がカシメられることにより、ブッシュ261はブラケット251に取り付けられる。
【0039】
図1に戻って、ブッシュ261の小径部263にはウォークインレバー273が回転可能に嵌合し、ブッシュ261の小径部に嵌合するリング274で抜け止めがなされている。ウォークインレバー273の上部は、シートバックが前傾した際に、アッパアーム43の突起201に押されて回転するようになっている。更に、このウォークインレバー273の下部には、ロッド275の一方の端部が接続されている。
【0040】
シートトラック34には、アッパレール31の移動を禁止するロック機構が設けられている。このロック機構のロックレバー277がアッパレール31の側部に突出している。アッパレール31のロックレバー277の近傍には、ロックレバー277を押下可能なレリーズレバー279が設けられている。レリーズレバー279は図示しない付勢手段により、ロックレバーより離れる方向に付勢されている。前述したロッド275の他方の端部がレリーズレバー279に接続されている。
【0041】
ブッシュ261の小径部263から突出したコネクティングパイプ37には、リクライニング機構の操作レバー281が取り付けられている。
【0042】
尚、インナ側の構成は、操作レバー、ウォークインレバーがない。そして、アウタ側のウォークインレバーの動きは、図示しないワイヤ、ロッド、リンク等の伝達機構を介して、インナ側のレリーズレバーに伝達されるようになっている。
【0043】
ここで、ウォークイン機構の説明を行なう。着座していない状態で、操作レバー281を操作すると、第1リクライニング機構89、第2リクライニング機構90とがロック解除され、スパイラルスプリング209の付勢力により、シートバックが前倒れする。このシートバックの前倒れにより、ウォークインレバー273が回転し、レリーズレバー279が回転する。すると、シートトラック34、シートトラック30のロック機構のロックレバー277が押し下げられ、アッパレール27、アッパレール31は移動可能な状態となる。
【0044】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)コネクティングパイプ37が挿通する内筒部を有するブッシュ261と、ブッシュ261の外筒部に回転可能に設けられ、シートバックが前倒れするとシートバックに押されて回転するウォークインレバー273とを設けたことにより、組付け工程に納入する場合、ウォークインレバー273を第2リクライニング機構90に取り付けた状態で納入可能となる。即ち、両側リクライニング装置をシートに組み付けする前、ウォークイン機構の調整が済んだ状態で、納入可能となり、組付け性が向上する。更に、納入部品点数も少なくなる。
(2)ブッシュ261は、ラチェット130が取り付けられるアッパアーム43に溶接により取り付けられるブラケット251に嵌合することにより、溶接の火花が第2リクライニング機構90の内部に入ることを防止できる。従って、第2リクライニング機構90内の熱処理した部品の性能低下がなくなる。
【0045】
尚、本発明は上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例では、ブッシュ261はアッパアーム43に取り付けられるブラケット251で支持するようにしたが、ロアアーム36に取り付けられるブラケットで支持するようにしてもよい。更に、図8に示すように、ロアアーム36側に図示しないアクチュエータを設け、このアクチュエータの駆動力をリンク機構401を介してコネクティングパイプ37を回転させ、第1リクライニング機構89、第2リクライニング機構90のロック/アンロックを行うようにした両側リクライニング装置では、コネクティングパイプ37に係合するリンク機構401の最終のリンク403にコネクティングパイプ37が挿通する筒体であるブッシュ405を取り付けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、一方のリクライニング機構の前記第1プレート側、前記第2プレート側のいずれか一方のプレート側に取り付けられ、前記コネクティングパイプが挿通する内筒部を有する筒体と、該筒体の外筒部に回転可能に設けられ、前記シートバックが前倒れすると前記シートバックに押されて回転するウォークインレバーとを設けたことにより、組付け工程に納入する場合、ウォークインレバーをリクライニング機構に取り付けた状態で納入可能となる。即ち、両側リクライニング装置をシートに組み付けする前、ウォークイン機構の調整が済んだ状態で、納入可能となり、組付け性が向上する。更に、納入部品点数も少なくなる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、前記筒体は、前記第1プレート、前記第2プレートのいずれか一方のプレートに溶接により取り付けられるブラケットに嵌合することにより、溶接の火花がプレートの穴を介してリクライニング機構の内部に入ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態例の両側リクライニング装置が設けられたシートの斜視図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図2の切断線B−Bでの断面図である。
【図4】第2リクライニング機構90の分解斜視図である。
【図5】図4のC方向矢視図である。
【図6】図4のC′方向矢視図である
【図7】図3のブラケットとブッシュの斜視図である。
【図8】他の実施例を説明する図である。
【図9】従来の両側リクライニング装置の斜視図である。
【図10】図9にウォークイン機構を加えたときの斜視図である。
【符号の説明】
37 コネクティングパイプ
251 ブラケット
261 ブッシュ
273 ウォークインレバー

Claims (2)

  1. シートクッション側に取り付けられた第1プレートと、
    該第1プレートに対して回転可能に設けられ、シートバック側に取り付けられた第2プレートと、
    該第2プレートの回転を禁止するロック手段とを有する第1リクライニング機構、第2リクライニング機構が
    それぞれシートの両側に設けられ、
    第1リクライニング機構、前記第2リクライニング機構のうちの一方のリクライニング機構のロック手段の動きを、前記第1リクライニング機構、第2リクライニング機構の第1プレート、第2プレートの回転中心に設けられた穴を貫通するコネクティングパイプで伝達する両側リクライニング装置において、
    一方のリクライニング機構の前記第1プレート側、前記第2プレート側のいずれか一方のプレート側に取り付けられ、前記コネクティングパイプが挿通する内筒部を有する筒体と、
    該筒体の外筒部に回転可能に設けられ、前記シートバックが前倒れすると前記シートバックに押されて回転するウォークインレバーと、
    を設けたことを特徴とする両側リクライニング装置
  2. 前記筒体は、前記第1プレート、前記第2プレートのいずれか一方のプレートに溶接により取り付けられるブラケットに嵌合することを特徴とする請求項1記載の両側リクライニング装置。
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