JP4312402B2 - 抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願発明は新しい抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
脳における意志の充実、即ち気力の充実は脳ホルモンと呼ばれるセロトニン、ノルアドレナリンによって支配され、この意志の充実に対応して随意筋は副腎骨髄質や神経筋上のクロム親和細胞から分泌され、副腎髄質ホルモンであるアドレナリンによって賦活される。
セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリンは生体モノアミンとよばれ、これらは、最長3時間以内にはモノアミンオキシダーゼという酵素によって酸化分解されるか又は神経組織などに再吸収されて分泌された殆どのモノアミンは作用を失う。
これはモノアミンが長時間作用することにより疲労をもたらすので、その疲労を防ぐための巧妙な人体のからくりである。
うつ病の発症はこれら生体モノアミン分泌能の低下により、意志、気力の充実を欠き憂うつな状態が維持されることによりおこり、時に強い自殺願望を生ずるまで気力が低下することがある。
これまで、うつ病に対応する処置としては、モノアミンオキシダーゼの作用を抑制する医薬品か、あるいは、これらモノアミンの再吸収を防ぐ医薬品を投与して分泌能の低下したこれらモノアミンの濃度を維持し、気力の極度の低下を防止するという消極的な対症療法を行っている。
しかし、この療法は生体モノアミンの分泌能低下という発症原因の除去を目指した根本的療法ではないので、長期的に及ぶ対症療法の間にモノアミン分泌能が自然回復することを期待する以外にない療法である。
その自然回復も常時モノアミンが存在するためにモノアミン分泌能を更に弱めるだけでなく、アドレナリンによる糖や脂質の過剰燃焼による疲労に原因した体力低下を起こしやすいという欠点を有する療法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かつてうつ病は希な病気であったが世界各国のうつ病発症率は近年増加の一途をたどり、東京都では150人に1人はうつ病患者であるといわれている。
最近、このうつ病発症増加の原因についての興味深い見解が発表された。
即ち、世界は一部の地域紛争を除き戦争という危険から遠のき、社会秩序も整えられて不測の事故に遭遇する機会も減少して、人体が危険に対して身構え気力を充実する必要も殆どなくなっている。
そのために生体アミン分泌の必要も極度に減り、その分泌能が退化した結果うつ病を発症しやすくなったという説である。
この説が正しいとすれば、若し、人工的に例えば1日1回生体モノアミン分泌促進の手段をとれば、うつ病の発症を防げるし、生体アミン分泌能の低下したうつ病患者も生体モノアミン分泌能を回復し、うつ病からも回復する可能性も生じてくる。
この出願発明は、この新しい医学理論等を基に、医薬品の開発を行ったものであり、うつ病、更年期障害、老人性痴呆症、アルツハイマーに極めて有効な医薬品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この出願発明は、a.クルクミン、b.シムノールおよび/またはシムノール硫酸エステル、およびc.イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体を含む抗うつ剤に関する。
この出願発明で抗うつ剤とは、うつ病の予防用及び/又は治療用の薬剤をいう。
【0005】
【発明の実施の形態】
この出願発明の辛味物質、苦味物質又は酸味物質は、辛味物質であることが好ましい。
辛味物質は、ウコンのクルクミン、
【化1】
トウガラシのカプサイシン、
【化2】
コショウのピペリン、
【化3】
ショウガのジンゲロン、
【化4】
ショウガの[6]−ショーガオール、
【化5】
ショウガの[6]−ジンゲロール
【化6】
であることが好ましく、クルクミンがとくに好ましい。
苦味物質は、スウェルチアマリン、ゲンチオピクリン、ロガニンが好ましい。
また、酸味物質は、クエン酸、乳酸が好ましい。
【0006】
辛味物質の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、10〜300mgがより好ましく、20〜70mgがとくに好ましい。
これらの単独使用の一日の投与量は、100〜800mgが好ましく、300〜500mgがとくに好ましい。
また、十全大補湯などの扶正の効果を持つ漢方製剤又は漢方薬との併用のときの一日の投与量は、100〜200mgが好ましい。
【0007】
この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質が含まれていればよいが、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が含まれていることが好ましく、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体は、大豆に含まれる大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体がとくに好ましい。
また、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体を使用するときは、コール酸を加えることが好ましい。
【0008】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体の一日の投与量は、1〜500mgが好ましく、5〜200mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
コール酸の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、2〜300mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
【0009】
この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質が含まれていればよいが、コール酸、および/または、シムノールおよび/またはシムノールエステルが含まれていることが好ましく、とくに、コール酸、および/または、シムノールおよび/またはシムノールエステルと、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体が含まれていることが好ましい。
コール酸の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、2〜300mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
シムノールおよび/またはシムノールエステルの一日の投与量は、0.1〜100mgが好ましく、0.1〜50mgがより好ましく、0.3〜10mgがとくに好ましい。
【0010】
その他の成分として、医薬品一般が使用され、ビタミン類、抗生物質、抗ガン剤、ヘム鉄、プルーンエキス、生薬が使用される。
生薬としては、扶正の効果を有するもの、例えば、自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活するもの、消化を助けるものが好ましい。
【0011】
自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活する生薬は十種以上が知られており、例えば、ニンジンその他があるが、ニンジンをはじめこれらの生薬の幾つかの有効成分は既に明らかにされている。
したがって、これらの有効成分を加えることが好ましい。これらの有効成分をさらに加えることにより、人体機能賦活作用を発揮することができる。
このような生薬としては、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)などがとくに好ましい。
【0012】
また、消化を助ける生薬である、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)などを加えることがとくに好ましい。
【0013】
シムノールおよび/またはシムノールエステルは、鮫の胆汁に含まれている。
シムノールはつぎの構造式で表される。
【化7】
また、シムノール硫酸エステルナトリウム塩はつぎの構造式で表される。
【化8】
【0014】
また、この出願発明において用いられるもうひとつの素材は、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体である。
大豆に含まれるこの目的のための有効成分はダイズイン(Daidzin)、グリシチン(Glycitin)、ゲニスチン(Genistin)などの数種のイソフラボン配糖体であり、また、そのアグリコンであるダイゼイン(Daidzein)、グリシテイン(Glycitein)、ゲニステイン(Genistein)などの数種のイソフラボンである。
大豆は大豆油の製造原料であるが、大豆油の需要量は大きく、その副産物である大豆粕は同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
【0015】
この出願発明の抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤を投与する剤形としては、とくに限定されないが、錠剤、粉末剤、固形剤、液剤等の内服薬、座薬、注射薬その他として投与される。
また、乳糖、デンプン等の賦形剤、植物油、その他が使用される。
【0016】
【実施例】
以下に、この出願発明を具体的に説明する。
使用する大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体の純度は40%とした。
また、純品以外の使用するコール酸の純度は90%である。
【0017】
実施例1
散剤
クルクミン 45mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 800mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
(1包1g 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して散剤を製造した。
【0018】
実施例2
顆粒剤
クルクミン 45mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 1500mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
(1包1g 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して顆粒剤を製造した。
【0019】
実施例3
錠剤
クルクミン 45mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
結晶セルロース 適量
乳糖 140mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
タルク 3mg
合計 1120mg
(1錠280mg 1回2錠 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して錠剤を製造した。
【0020】
実施例4
錠剤
クルクミン 45mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 250mg
人参末 2000mg
乳糖 886mg
結晶セルロース 適量
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 558mg
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 55mg
合計 5600mg
(1錠280mg 1回5錠 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して錠剤を製造した。
【0021】
実施例5
ハードカプセル
クルクミン 45mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 218mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 1150mg
(1号カプセル/分、4カプセル 1回2カプセル 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してハードカプセルを製造した。
【0022】
実施例6
ソフトカプセル
クルクミン 45mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
(1日分 4カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【0023】
実施例7
ドリンク剤
クルクミン 45mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
朝鮮人参エキス 10mg
ジオウエキス 10mg
ローヤルゼリー 100mg
硝酸チアミン 10mg
リン酸リボフラビンナトリウム 5mg
塩酸ピリドキシン 10mg
無水カフェイン 50mg
エタノール 1.2L
パラオキシ安息香酸エチル 4mg
精製水 適量
合計 50mL瓶
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【0024】
実施例8
ビタミン剤配合(ハードカプセル)
クルクミン 45mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
塩酸チアミン 25mg
塩酸ピリドキシン 10mg
リボフラビン 10mg
シアノコバラミン 12μg
ニコチン酸アミド 20mg
パントテン酸カルシウム 20mg
アスコルビン酸 60mg
L−システイン 10m
乳糖 263mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg
(1回2カプセル 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してハードカプセルを製造した。
【0025】
実施例9
注射剤
クルクミン 45mg
シムノール硫酸ナトリウム塩 1mg
純品大豆イソフラボン 20mg
ブドウ糖 500mg
pH調整用10%水酸化ナトリウムでpH7にして注射用蒸留水を加えて全量5mLとしてアンプルを融封後、滅菌する。
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して注射剤を製造した。
【0026】
実施例10
散剤
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【0027】
実施例11
顆粒剤
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【0028】
実施例12
球形顆粒
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 適量
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【0029】
実施例13
錠剤
クルクミン 45mg
コール酸 140mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5484mg(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【0030】
実施例14
ハードカプセル
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1153mg(1号カプセル1日4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【0031】
実施例15
ソフトカプセル
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg(1日分4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【0032】
実施例16
注射剤
クルクミン 45mg
純品コール酸 20mg
純品大豆イソフラボン配糖体 20mg
ブドウ糖 1000mg
pH調整剤炭酸ナトリウム 適量
注射用蒸留水を加えて全量5mlとする。
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して注射剤を製造した。
【0033】
実施例17
ドリンク剤
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【0034】
実施例18
顆粒剤
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
塩酸チアミン 10mg
塩酸ピリドキシン 100mg
塩酸ヒドロキソコバラミン 1.027mg
酢酸トコフェロール 100mg
乳糖 2700mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 4000mg(1包2g、1日2回)同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【0035】
実施例19
カプセル
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ビタミンA油 4mg
コレカルシフェロール 0.005mg
酢酸トコフェロール 10mg
ビタミンC 600mg
結晶セルロース 250mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg(1号カプセル、1日4カプセル)同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセルを製造した。
【0036】
実施例20
カプセル
クルクミン 45mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
セファレキシン 375mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 855mg(2号カプセル/3個)同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセルを製造した。
【0037】
クルクミン、ジンゲロン、ショーガオールのアドレナリン分泌促進作用についての研究はなされていなかったが、鼠を使用した動物実験において顕著な血中ブドウ糖濃度の上昇を示したことからアドレナリン分泌促進作用の存在が確認された。
【0038】
クルクミン15mg、コール酸20mg、大豆イソフラボン配糖体40mgを含む乳糖を用いた250mg錠を1日3錠、クルクミンとして45mgを1日1回、中国の扶正効果を持つ製剤を常用している10名に連続投与した結果を次表に示す。
【表1】
上表に示したように90%が有効であり、著効例は60%に及んでいる。
この結果から不可能といわれたうつ病から離脱できることを示す好結果である。
表に示した例は投与開始後2か月の結果であり、うつ病の再発の有無は尚、長期の観察が必要であるが、クルクミン使用者の多くがほぼ常人に近い日常生活が送れる状態に復帰できたことは事実で、この出願発明の抗うつ剤がうつ病の治療薬として極めて有効であることが立証された。コール酸の代わりにシムノール硫酸エステルNa1mgを含む乳糖を用いた250mg錠を投与したところ同様の結果が得られた。
また、同様に実施例2および実施例11の顆粒剤を、更年期障害によるくよくよしたり、うつ気分、めまいなどの症状を示す女性12名および14名に、クルクミンとして45mg/1日を投与したところ、服用後5日目から、くよくよしたり、うつ気分、めまいがそれぞれ5名、6名改善された。また、3週間後には、それぞれ合計11名、12名が改善された。
また、物忘れの多い老人性痴呆の前段階の10名に投与したところ、7名が物忘れが改善された。同様に、アルツハイマーにも有効である。
また、実施例2の顆粒剤を物忘れの多い老人性痴呆の前段階の10名に投与したところ、7名が物忘れが改善され、実施例11の顆粒剤を投与したところ同様の結果が得られた。また、アルツハイマーにも有効である。
クルクミンは、純度の高いクルクミンが市販されていて入手しやすい。
【0039】
うつ病患者にカプサイシン50mgを乳糖倍散にしてイソフラボン配糖体とコール酸と共にカプセル充填し、1日1回服用させた。
数日後、効果は劇的に現れ1週間後にはうつ状態からほぼ離脱した。
なお、カプサイシンは辛味が強い。
【0040】
【発明の効果】
この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質、とくに、辛味物質を投与することによりうつ病、更年期障害から脱離するものであり、積極的にうつ病、更年期障害、老人性痴呆症、アルツハイマーを治療できる抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤を提供することができるという優れた効果がある。
Claims (9)
- a.クルクミン、b.シムノールおよび/またはシムノール硫酸エステル、およびc.イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体を含むことを特徴とする抗うつ剤。
- 一日の投与量が、クルクミンは1〜1000mg、シムノールおよび/またはシムノール硫酸エステルは0.1〜100mg、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体は1〜500mgであることを特徴とする請求項1に記載の抗うつ剤。
- 一日の投与量が、クルクミンは10〜300mg、シムノールおよび/またはシムノール硫酸エステルは0.1〜50mg、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体は5〜200mgであることを特徴とする請求項1に記載の抗うつ剤。
- イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抗うつ剤。
- ビタミン剤を加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の抗うつ剤。
- 生薬を加えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の抗うつ剤。
- 生薬が、扶正の効果を有するものであることを特徴とする請求項6に記載の抗うつ剤。
- 生薬が、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)の1種以上であることを特徴とする請求項7に記載の抗うつ剤。
- 生薬が、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)の1種以上であることを特徴とする請求項7または8に記載の抗うつ剤。
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