JP4310614B2 - ポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤およびエポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変性ポリアミノ化合物と特定構造のポリアミノ化合物を主成分とするポリアミノ組成物を特定範囲で混合した混合物からなるポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤、該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種ポリアミノ化合物がエポキシ樹脂硬化剤およびその原料として広く用いられていることは良く知られている。これらポリアミノ化合物はそのままエポキシ樹脂硬化剤として用いられることは少なく、通常は安全衛生面の改善、作業性の改善、硬化物性能の改善などの目的に応じて、それぞれのアミノ基の反応性、すなわち活性水素に起因する特徴に適した変性を行ってから用いられることが殆どである。これらのエポキシ樹脂硬化剤を利用したエポキシ樹脂組成物は、特に船舶・橋梁・陸海上鉄構築物用防食塗料などの塗料分野、コンクリート構造物のライニング・補強・補修、建築物の床材、上下水道設備のライニング、舗装材、接着材などの土木・建築分野に広く利用されている。
【0003】
代表的なポリアミノ化合物としては、脂肪族ポリアミノ化合物、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサメチレンジアミンなど、芳香環を持った脂肪族ポリアミノ化合物、例えばキシリレンジアミンなど、脂環族ポリアミノ化合物、例えばメンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノメチルピペラジンなど、芳香族ポリアミノ化合物、例えばフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォンなど、その他ポリエーテル骨格のポリアミノ化合物、ノルボルナン骨格のポリアミノ化合物などがあげられる。
【0004】
ポリアミノ化合物の代表的な変性方法としては、(1)フェノール系化合物とアルデヒド化合物とのマンニッヒ反応による変性、(2)エポキシ化合物との反応による変性、(3)カルボキシル基を有する化合物との反応による変性、(4)アクリル系化合物とのマイケル付加反応による変性、および(5)これらの組み合わせによる変性などがあげられる。
【0005】
ポリアミノ化合物の変性比率(変性度合)は、一般的には、得られる変性ポリアミノ化合物がポリアミノ化合物由来の活性水素を持つアミノ基を有する範囲で選ばれる。しかしながら、変性比率が低い場合には変性ポリアミノ化合物の粘度は低くなるが、未反応(未変性)ポリアミノ化合物含有量が高くなるために、エポキシ樹脂硬化剤として利用した場合に、十分なエポキシ樹脂硬化物性能が得られない場合がある。一方、変性比率が高い場合には未反応ポリアミノ化合物含有量は低くなるが、粘度が高くなるために、作業性の改善を目的に溶剤や希釈剤を添加して低粘度化が必要となる。溶剤の添加は環境問題から避けることが望まれ、希釈剤の添加はエポキシ樹脂硬化物性能の低下を生ずるために添加量を制限する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、低粘度で、未反応ポリアミノ化合物含有量が低く、良好なエポキシ樹脂硬化物性能を与えるポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤、該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、変性ポリアミノ化合物と特定構造のポリアミノ化合物を主成分とするポリアミノ組成物の混合物からなるポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤は、変性ポリアミノ化合物をエポキシ樹脂硬化剤と使用した場合と比較して、低粘度で、未反応ポリアミノ化合物含有量が低いこと、また、該ポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物は、変性ポリアミノ化合物をエポキシ樹脂硬化剤として含むエポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物の性能を損なうことなく、良好なエポキシ樹脂硬化物を与えることを見出して本発明に至った。
【0008】
即ち本発明は、分子内に少なくとも2個以上のアミノ基を有し、且つ該アミノ基に由来する活性水素を有するポリアミノ化合物Aを原料とする変性ポリアミノ化合物と、(1)式で示されるポリアミノ化合物Bとスチレンとの付加反応により得られ、(2)式で示される互いに側鎖基の構成が異なる各付加物から選ばれる少なくとも1つであるポリアミノ化合物Cを主成分とするポリアミノ組成物の混合物からなるポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤を提供する。
さらに本発明は、該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物を提供する。
【化3】
【化4】
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明で使用されるポリアミノ化合物Aは、分子内に少なくとも2個以上のアミノ基を有し、且つ該アミノ基に由来する活性水素を有する化合物であり、具体的には、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ポリアミノ化合物、キシリレンジアミン等の芳香環を持った脂肪族ポリアミノ化合物、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノメチルピペラジン等の脂環族ポリアミノ化合物、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等の芳香族ポリアミノ化合物、ポリエーテル骨格のポリアミノ化合物、ノルボルナン骨格のポリアミノ化合物等があげられる。これらは単独あるいは混合物として用いられる。
【0010】
本発明の変性ポリアミノ化合物は、前記ポリアミノ化合物Aを、以下の各変性方法、即ち、(1)フェノール系化合物とアルデヒド化合物とのマンニッヒ反応による変性、(2)エポキシ化合物との反応による変性、(3)カルボキシル基を有する化合物との反応による変性、(4)アクリル系化合物とのマイケル付加反応による変性、および(5)これらの組み合わせによる変性などにより変性することで合成される。
【0011】
本発明のポリアミノ化合物Aの変性比率は、得られる変性ポリアミノ化合物が活性水素を持つアミノ基を含有する様な比率であれば特に限定はされない。
【0012】
本発明で使用される(1)式で示されるポリアミノ化合物Bとしては、オルソキシリレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどがあげられる。これらの中で特に好ましいのは、メタキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンである。
【0013】
本発明で使用されるポリアミノ化合物Cとは、前記ポリアミノ化合物Bとスチレンとの付加反応により得られ、(2)式で示される互いに側鎖基の構成が異なる各付加物から選ばれる少なくとも1つの化合物である。ここで、互いに側鎖基の構成が異なる各化合物とは、(2)式において、R1、R2およびR3のいずれもが水素である付加物、いずれか2つが水素であり、残り1つがフェネチル基である付加物、いずれか2つがフェネチル基であり、残り1つが水素である付加物、およびいずれもがフェネチル基である付加物である。
本発明では、これらの付加物は単独あるいは混合物として用いられる。
【0014】
本発明において、ポリアミノ化合物Cを合成する際には、強塩基性を呈する触媒を使用することが好ましい。例えば、アルカリ金属、アルカリ金属アミド、アルキル化アルカリ金属などがあるが、好ましくはアルカリ金属アミド(一般式MNRR’:Mはアルカリ金属、Nは窒素、RおよびR’は各々独立して水素またはアルキル基である)であり、特にリチウムアミド(LiNH2)が好ましい。
【0015】
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、前記変性ポリアミノ化合物と、ポリアミノ化合物Cを主成分とするポリアミノ組成物の混合物である。変性ポリアミノ化合物とポリアミノ組成物の混合重量比は、2:8〜8:2の範囲、特に好ましくは4:6〜6:4の範囲で選ばれる。変性ポリアミノ化合物の混合重量比が2より低い場合には、変性ポリアミノ化合物をエポキシ樹脂硬化剤として使用した場合のエポキシ樹脂硬化物性能が損なわれる場合があり、8より高い場合には、ポリアミノ系硬化剤は低粘度化が十分でなく、また、未反応ポリアミノ化合物含有量低減化も十分ではないため、好ましくない。
【0016】
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とからなる。該組成物に使用されるエポキシ樹脂はビスフェノールA型エポキシ樹脂またはビスフェノールF型エポキシ樹脂が、それぞれ単独で、あるいは混合して用いられるが、本発明のエポキシ樹脂硬化剤の活性水素と反応するグリシジル基を持つエポキシ樹脂であればいずれも使用することができ、これに限定されるものではない。さらに本発明のエポキシ樹脂組成物には、充填材、可塑剤などの改質成分、希釈剤、揺変剤などの流動調整成分、顔料、レベリング剤、粘着付与剤などのその他の成分を用途に応じて添加して用いることができる。本発明のエポキシ樹脂組成物を硬化させることにより、硬化塗膜等の各種硬化物が得られる。
【0017】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0018】
〈変性ポリアミノ化合物の合成〉
合成例1
撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下漏斗、冷却管を備えた2リットルフラスコに、メタキシリレンジアミン(三菱ガス化学(株)製、以下MXDAと記す)612.9g(4.5モル)とフェノール(和光純薬(株)製、試薬一級)423.45g(4.5モル)を仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、ホルマリン(三菱ガス化学(株)製、8%メタノール含有37%水溶液)243.3g(3.0モル)を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃に昇温し、1.5時間反応を行った。その後生成水を留去しながら2時間かけて150℃まで昇温し、同温度で1時間反応を行い、マンニッヒ反応による変性ポリアミノ化合物A1068.2gを得た。変性ポリアミノ化合物Aの粘度は2450mPa・s/25℃、未反応MXDA量は30.0wt%であった。
【0019】
合成例2
合成例1と同様のフラスコにMXDA817.2g(6.0モル)を仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名:エピコート828、エポキシ当量:190g/eq)456.0gを2時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃に昇温して2時間反応を行い、変性ポリアミノ化合物B1264.8gを得た。変性ポリアミノ化合物Bの粘度は9840mPa・s/25℃、未反応MXDA量は48.4wt%であった。
【0020】
合成例3
合成例1において、MXDAを1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学(株)製、以下1,3-BACと記す)639.9g(4.5モル)に代えた以外は同様の条件で合成を行い、変性ポリアミノ化合物C1091.8gを得た。変性ポリアミノ化合物Cの粘度は4360mPa・s/25℃、未反応1,3-BAC量は31.2wt%であった。
【0021】
合成例4
合成例2において、MXDAを1,3-BAC853.2g(6.0モル)に代えた以外は同様の条件で合成を行い、変性ポリアミノ化合物D1298.4gを得た。変性ポリアミノ化合物Dの粘度は12500mPa・s/25℃、未反応1,3-BAC量は50.3wt%であった。
【0022】
〈ポリアミノ組成物の合成〉
合成例5
撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下漏斗、冷却管を備えた2リットルフラスコに、MXDA817.2g(6.0モル)とリチウムアミド(Merk社製、試薬)2.9g(0.13モル)を仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン(和光純薬(株)製、試薬特級)625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で1時間保った。その後、80℃の蒸留水618.2gを添加し、15分間撹拌後5分間静置した。2層に分離したフラスコ内液の下層を別のフラスコに移し、同様の操作を7回繰り返した後、下層に溶解した蒸留水を減圧蒸留して留去し、ポリアミノ組成物E1117.3gを得た。ポリアミノ組成物Eの粘度は66mPa・s/25℃、未反応MXDA量は0.7wt%であった。
【0023】
合成例6
合成例1と同様のフラスコに、1,3-BAC853.2g(6.0モル)とリチウムアミド3.0g(0.13モル)を仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で1時間保った。その後、80℃の蒸留水645.2gを添加し、合成例4と同様の操作を行い、ポリアミノ組成物F1126.2gを得た。ポリアミノ組成物Fの粘度は80mPa・s/25℃、未反応1,3-BAC量は0.6wt%であった。
【0024】
実施例1
合成例1で示した変性ポリアミノ化合物Aと合成例5で示したポリアミノ組成物Eを1:1の重量比で混合し、エポキシ樹脂硬化剤Gを得た。エポキシ樹脂硬化剤Gの粘度は329mPa・s/25℃、未反応MXDA量は15.4wt%であった。
エポキシ樹脂硬化剤GとビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(商品名:エポコート828、ジャパンエポキシレジン(株)製)を表1に示す割合で配合しエポキシ樹脂組成物を調製した。得られたエポキシ樹脂組成物を23℃、50%RH条件下で硬化させ、硬化塗膜および硬化物を作製し、性能評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0025】
実施例2
合成例2で示した変性ポリアミノ化合物Bと合成例5で示したポリアミノ組成物Eを1:1の重量比で混合し、エポキシ樹脂硬化剤Hを得た。エポキシ樹脂硬化剤Hの粘度は806mPa・s/25℃、未反応MXDA量は24.5wt%であった。
エポキシ樹脂硬化剤Gの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Hを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物から得られた硬化塗膜および硬化物の性能評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0026】
実施例3
合成例3で示した変性ポリアミノ化合物Cと合成例6で示したポリアミノ組成物Fを1:1の重量比で混合し、エポキシ樹脂硬化剤Iを得た。エポキシ樹脂硬化剤Iの粘度は535mPa・s/25℃、未反応1,3-BAC量は15.9wt%であった。
エポキシ樹脂硬化剤Gの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Iを表2に記載の割合で使用した以外は実施例1と同様にエポキシ樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物から得られた硬化塗膜および硬化物の性能評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0027】
実施例4
合成例4で示した変性ポリアミノ化合物Dと合成例6で示したポリアミノ組成物Fを1:1の重量比で混合し、エポキシ樹脂硬化剤Jを得た。エポキシ樹脂硬化剤Jの粘度は1040mPa・s/25℃、未反応1,3-BAC量は25.5wt%であった。
エポキシ樹脂硬化剤Gの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Jを表2に記載の割合で使用した以外は実施例1と同様にエポキシ樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物から得られた硬化塗膜および硬化物の性能評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0028】
比較例1〜4
合成例1〜4で得られた変性ポリアミノ化合物A〜Dをエポキシ樹脂硬化剤として使用した以外は実施例1と同様にエポキシ樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物から得られた硬化塗膜および硬化物の性能評価を行った。エポキシ樹脂との配合割合および評価結果を表1および表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
エポキシ樹脂硬化塗膜性能評価、エポキシ樹脂硬化物物性評価およびエポキシ樹脂硬化物接着性評価は以下の方法で行った。
〈硬化塗膜性能評価〉
硬化塗膜作製方法:エポキシ樹脂組成物を鋼板に200μの厚さに塗装した。層間密着性は下層を塗装した1日後に上層を塗装した。
外観:7日硬化後の塗膜外観を目視(光沢、透明性、平滑性)および指触(乾燥性)により評価した。
層間密着性:1+7日硬化後の塗膜をJIS K 5400のXカットテープ法を参考に評価した。
耐水性:1、4および7日硬化後の塗膜上に水滴を滴下し、1日後の塗膜の変化を目視により評価した。
耐薬品性:7日硬化後の塗装鋼板を各薬品に23℃で7日間浸漬し、塗膜の変化を目視により評価した。なお、塩水噴霧はJIS K 5400に準拠した。
評価:次の4段階で評価した。
◎:優秀 ○:良好 △:やや不良 ×:不良
〈硬化物物性評価〉
引張強度・弾性率:JIS K 7113に準拠した。
曲げ強度・弾性率:JIS K 7171に準拠した。
圧縮強度・弾性率:JIS K 7181に準拠した。
〈硬化物接着性評価〉
引張せん断接着強度:JIS K 6850に準拠した。
曲げ接着強度:JIS A 6024に準拠した。
【0032】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明の変性ポリアミノ化合物とポリアミノ組成物との混合物からなるポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤は低粘度で、未反応ポリアミノ化合物含有量が低く、該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物は、良好なエポキシ樹脂硬化物性能を与える。
Claims (4)
- 変性ポリアミノ化合物とポリアミノ組成物の混合重量比が2:8〜8:2の範囲で選ばれる請求項1記載のポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤。
- 請求項1記載のポリアミノ系エポキシ樹脂硬化剤およびエポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂組成物。
- 請求項3記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物。
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