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JP4306469B2 - 密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置 - Google Patents

密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置 Download PDF

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JP4306469B2 JP2004015683A JP2004015683A JP4306469B2 JP 4306469 B2 JP4306469 B2 JP 4306469B2 JP 2004015683 A JP2004015683 A JP 2004015683A JP 2004015683 A JP2004015683 A JP 2004015683A JP 4306469 B2 JP4306469 B2 JP 4306469B2
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Description

本発明は上流側より順にホッパと破砕機とミキサーと圧送ポンプと焼却炉を密閉状態を維持できるように連結して備えて、ホッパに投入した産業廃棄物や都市ごみ等の一般廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにより混練して高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備にて処理対象物の爆発や引火を防止すべく設備系内に不活性ガスを封入するために用いる密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置に関するものである。
近年、産業廃棄物の処理は、深刻な社会問題の1つとなっている。産業廃棄物の排出量は年々増加しているが、その処理方法としては、有害物質の自然界への投棄による公害や大気汚染等の問題、最終処分場の問題等により、埋立処理に関する法規制が一層厳しくなり、今日では焼却処理が主流になってきている。
このように産業廃棄物を焼却処理する場合、産業廃棄物の中でも特にドラム缶等の容器に密閉状態に詰めた状態で集積、運搬等の取り扱いを行う廃油や、廃塗料、廃溶剤等の化学系廃棄物や重金属を含む可燃性廃棄物、あるいは、医療系廃棄物の如き事業系産業廃棄物は、その取り扱いが大変難しいため、これらの産業廃棄物が大気に曝されたり、作業者がこれらの産業廃棄物に接触する虞がない状態で処理できるようにすることが望まれる。
そのため、これらドラム缶に収納した状態で搬入された産業廃棄物を、殆ど人手を介さずに完全密閉式の状態のままで焼却処理できるようにして、ドラム缶の蓋を開けて中から取り出すときに作業者が産業廃棄物に曝される虞を排除できると共に、産業廃棄物を取り出したドラム缶の後処理工程を不要にでき、更に、完全密閉式であるため、防臭が可能であると共に、衛生的である等の利点を有する密閉式の廃棄物焼却処理設備が開発されてきている。
かかる密閉式廃棄物焼却処理設備は、図2にその一例の概略を示す如く、上流から順にホッパ1、二軸破砕機の如き破砕機2、ミキサー(混練装置)3、ピストンポンプの如き圧送ポンプ4、輸送管5、ロータリーキルンの如き焼却炉6、その他、必要な排ガス処理装置等(図示せず)を密閉状態を維持できるように連結して備えた構成としてある。これにより、ドラム缶7内に密閉状態に詰められた産業廃棄物を、ドラム缶7の蓋を開けることなくドラム缶7ごとホッパ1内に投入した後、破砕機2にてドラム缶7を破砕することにより該ドラム缶7に詰められていた産業廃棄物の取り出しを行うと同時に、ドラム缶7自体を、後段のミキサー3による混練や圧送ポンプ4による圧送時に支障の出ない細かいサイズにまで破砕する。又、この際、ホッパ1に、コンテナ8内に入れられていた雑芥等の一般廃棄物9を産業廃棄物の輸送補助媒体(キャリア)として一緒に投入して破砕機2にて細かく破砕させるようにする。その後、上記破砕機2にて破砕された破砕物を、ミキサー3に供給して混練(ミキシング)させることにより、ポンプ圧送可能な性状を備えた均質な廃棄物の高粘度廃棄物10を形成させるようにしてある。しかる後、上記ミキサー3にて形成された高粘度廃棄物10を、圧送ポンプ4により輸送管5を通して圧送して焼却炉6内に投入させ、該焼却炉6にて焼却処理させるようにしてある。
ところで、上記破砕機2では、ドラム缶7等の処理物を破砕するときに火花が発生する場合がある。一方、上記ドラム缶7に詰められている焼却処理すべき産業廃棄物には溶剤等の爆発性あるいは引火性を有する物質が含まれることがあり、このために、ドラム缶7が上記ホッパ1に投入された後、破砕機2にて破砕されて開封処理されたり、破砕処理、粉砕処理が行われるときには、爆発性や引火性を有するガスが発生することがある。したがって、たとえ、上記破砕機2におけるドラム缶7に詰められている産業廃棄物の開封処理、破砕処理、粉砕処理に伴って爆発性や引火性を有するガスが発生したとしても、該ガスの爆発や引火を防止できるようにする必要がある。
そのために、上記ホッパ1におけるドラム缶7の投入部となるドラム缶搬送コンベヤ11の下流側端部との接続部に、インターロッキングチャンバ12を介在させて設けると共に、上記ホッパ1におけるコンテナ8に収容された一般廃棄物9を投入するためのコンテナリフト13の下流側端部との接続部に、インターロッキングチャンバ14を介在させて設け、且つ上記各インターロッキングチャンバ12,14に、不活性ガスの発生源としての窒素発生装置15を、窒素封入管16を介しそれぞれ接続した構成としてある。これにより、上記ドラム缶搬送コンベヤ11にて搬送されるドラム缶7は、上記インターロッキングチャンバ12内に一旦受け入れると共に、該インターロッキングチャンバ12内に上記窒素発生装置15より窒素封入管16を経て導かれる窒素ガス17を封入させることにより、ドラム缶7の周りの雰囲気を窒素ガス17雰囲気に置換させた後、上記ホッパ1へ投入させるようにする。一方、上記コンテナ8に収容された一般廃棄物9は、コンテナ8と一体にコンテナリフト13にて搬送した後、該コンテナ8内より上記インターロッキングチャンバ14内へ一旦受け入れさせ、上記ドラム缶7の場合と同様に上記窒素発生装置15より窒素封入管16を経て導かれる窒素ガス17を封入させることで、該一般廃棄物9の周りの雰囲気を窒素ガス17雰囲気に置換させた後、上記ホッパ1へ投入させるようにしてある。
更に、上記破砕機2、ミキサー3、及び、その他の設備各部の図示しない所要個所に、上記窒素封入管16と同様に窒素発生装置15より導いた窒素ガス17を封入するための窒素封入管16をそれぞれ接続して、窒素ガス17を上記破砕機2、ミキサー3、その他の設備各部へ常時封入させることができるようにしてある。
したがって、上記各インターロッキングチャンバ12,14により、ホッパ1内に投入されるドラム缶7や一般廃棄物9に同伴されて外部の空気が進入することを防止すると共に、各窒素封入管16から破砕機2及びミキサー3へ適宜窒素ガス17を封入してパージさせることにより、設備内部の酸素濃度が一定濃度以下(たとえば、4%以下)に保持されるようにして、上記破砕機2におけるドラム缶7に詰められた産業廃棄物の開封処理、破砕処理、粉砕処理に伴い系内で爆発性や引火性のガスが発生しても火災の発生を未然に防止できるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
又、上記破砕機2の下流側で且つ混練装置3の上流側位置に、タンクローリー等により搬入される排油や溶剤等の廃液18を受け入れて貯留するようにしてある廃液受入槽19より廃液18を導くことができるようにしてある廃液供給管20を接続すると共に、上記廃液受入槽19の内底部に溜まるスラッジ21を搬送できるようにしてあるチェーンコンベヤの如きスラッジ供給装置22を接続した構成として、上記破砕機2にて破砕された破砕物をミキサー3へ供給して混練させるときに、必要に応じて上記廃液受入槽19より上記廃液供給管20を経て導かれる廃液18や、スラッジ供給装置22にて搬送されるスラッジ21を、それぞれ粘度調整成分として添加して共に混練させることにより、該ミキサー3内で形成される高粘度廃棄物10の粘度を調整させるようにすることも従来提案されてきている(たとえば、特許文献2参照)。
なお、従来、可燃性の内部ガスが発生する虞のある装置にて、該内部ガスの発火、引火を未然に防止できるよう装置内へ不活性ガスを封入する際の該不活性ガスの封入量を制御する手法としては、たとえば、赤熱コークスを不活性ガスの循環により乾式消火するコークス乾式消火設備にて、上流側に冷却塔の底部から冷却コークスを切り出すための上部ゲート弁を有し、下流側に切出されたコークスを一定量貯留した後これを外部へ切り出すための下部ゲート弁を有する切出用中間バンカ内へ、該中間バンカに設けた可燃成分濃度検知器にて検知される中間バンカ内の可燃性成分の濃度に応じた流量となるよう不活性ガスを常時供給しておき、更に、この不活性ガスの常時供給状態においても、万一、上記中間バンカに設けた発火検知器にて該中間バンカ内における火災の発生が検知された場合には、上記不活性ガスの流量を増大させて消火を図るようにする引火防止装置が従来提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
又、燃料電池本体が収納されている電池容器内に、燃料電池本体からのカソードガス、アノードガスのリークに伴って酸素や可燃性ガス等の爆発の起因となるガスが漏れ出た場合に、該電池容器内へ不活性ガスを供給することにより、上記爆発の起因となるガスを希釈すると共に容器外部へ排出させて、爆発を未然に防止できるようにするための燃料電池容器ガスの供給機構において、上記電池容器に酸素濃度検知器又は可燃性ガス濃度検知器を取り付け、これらの検知器により、アノードガス、カソードガスのリークにより爆発の起因となる酸素又は可燃性ガス等のガスの上記電池容器内における濃度を検出し、検出される濃度が、爆発を起こす虞のない値に予め設定してある規定値の範囲内にあるときには、上記電池容器への不活性ガスの供給を停止させるようにしておき、上記検知器による爆発の起因となるガスの検出濃度が上記規定値を超える場合にのみ、上記電池容器内へ不活性ガスの供給を行なわせるようにして、これにより、不活性ガスの消費量の低減化を図るようにすることも従来提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
特開2003−154252号公報 特開2003−130320号公報 実公昭62−34977号公報 特開平5−266905号公報
ところが、上記図2に示した従来の密閉式廃棄物焼却処理設備は、破砕機2、ミキサー3、各インターロッキングチャンバ12,14に、窒素発生装置15より窒素封入管16を経て導かれる不活性ガスである窒素ガス17を常時封入させるようにしてあるため、爆発性、引火性を有する産業廃棄物の詰められたドラム缶7を処理する場合であっても装置内における火災の発生を未然に防止して安全に処理できるものである。しかし、窒素ガス17を連続的に供給して封入させるようにしてあるために、窒素ガス17の消費量が多く、このため、該窒素ガス17の供給源である窒素発生装置15としてはキャパシティの大きなものを使用しなければならないというのが実状である。
なお、特許文献3に記載されたものは、コークス乾式消火設備における切出用中間バンカ内へ、該中間バンカ内の可燃性成分の濃度に応じた流量となるよう不活性ガスを常時供給し、更に、万一、上記中間バンカ内に火災が発生した場合には、上記不活性ガスの流量を増大させて消火を図るようにしたものであるため、上記切出用中間バンカ内における可燃性成分の引火の防止には有効である。しかし、本発明の対象とする密閉式廃棄物焼却処理設備では、処理すべきドラム缶7に詰められている産業廃棄物は一定ではなく、そのため、破砕機2で各ドラム缶7の産業廃棄物の開封処理、破砕処理、粉砕処理を行うときに発生する爆発性、引火性のガスは、その成分や発生量が非連続的に変化することがある。
そのため、上記特許文献3に記載された手法のように、系内の可燃性成分の濃度を検出し、該検出濃度に応じて不活性ガスである窒素ガスの供給量を制御することは難しい。更に、火災の発生を検知してから不活性ガスである窒素ガスの供給量を増大させるという対応は、ドラム缶7内に詰められた産業廃棄物より爆発性のガスが発生する場合に、該ガスの爆発の阻止を確実に行なう対策としては不十分になる虞も懸念される。
特許文献4に記載されたものは、燃料電池本体を収納している電池容器内への燃料電池本体からのカソードガス、アノードガスのリーク時に、上記電池容器内における爆発の起因となるガスの検出濃度に応じて、上記電池容器への不活性ガスの供給停止状態と供給状態とを切り換えさせるものであるため、上記電池容器内における爆発の起因となるガスの爆発を未然に防止する対策としては有効である。しかし、上記電池容器への不活性ガスの供給時に、後述する本発明の密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置のように、不活性ガスの供給を間欠的に行なうようにするという考えは全く示されていない。
そこで、本発明は、密閉式廃棄物焼却処理設備にて、爆発性、引火性を有する産業廃棄物の詰められたドラム缶を処理する場合であっても装置内における火災の発生を未然に防止できるよう不活性ガスを封入させる際の不活性ガスの消費量を低減できて、該不活性ガスの供給源に要求されるキャパシティを小さくすることができる密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に、該系内の酸素濃度を低下させるべく不活性ガスを封入させるときに、該密閉式廃棄物焼却処理設備の各部の所要個所に接続してある不活性ガス封入管上の開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行なうようにする密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法、及び、上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備において、該設備の所要個所に、途中に開閉弁を備えた不活性ガス封入管の先端側をそれぞれ接続すると共に、該各不活性ガス封入管の基端部を、不活性ガス供給源に接続してあるリザーバタンクにそれぞれ接続し、更に、上記各不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるようにするための指令を与える制御器を備えた構成を有する密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入装置とする。
更に、上記構成における密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に不活性ガスを封入している個所に、設備系内の酸素濃度を検出する酸素濃度センサを設け、該酸素濃度センサにて検出される設備系内の酸素濃度が4%以上のときに不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるための指令を与えるようにする機能を制御器にもたせた構成とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に、該系内の酸素濃度を低下させるべく不活性ガスを封入させるときに、該密閉式廃棄物焼却処理設備の各部の所要個所に接続してある不活性ガス封入管上の開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行なうようにする密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法、及び、上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備において、該設備の所要個所に、途中に開閉弁を備えた不活性ガス封入管の先端側をそれぞれ接続すると共に、該各不活性ガス封入管の基端部を、不活性ガス供給源に接続してあるリザーバタンクにそれぞれ接続し、更に、上記各不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるようにするための指令を与える制御器を備えた構成を有する密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入装置としてあるので、制御器からの指令に基づいて開閉弁を間欠的に開操作させることに伴って、不活性ガス封入管より設備系内へ不活性ガスの封入を行った後、該不活性ガスの封入を中止しているときに、先行する開閉弁の開操作時に装置内に封入させた不活性ガスを、設備系内へ拡散させることができ、このため、不活性ガスの封入と拡散を交互に行なうことにより、少量の不活性ガスで効率よく設備系内に低酸素状態を形成させることができる。
(2)又、不活性ガス供給源より連続的に供給される不活性ガスは、不活性ガス封入管上の開閉弁を閉止させているときにはリザーバタンクに溜めることができるため、次に各不活性ガス封入管上の開閉弁を開操作して該各不活性ガス封入管より設備系内へ不活性ガスを封入させる際には、不活性ガスの封入を一気に行わせることができる。このため、上記不活性ガス供給源に要求されるキャパシティを従来に比して小さくすることが可能になる。
(3)密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に不活性ガスを封入している個所に、設備系内の酸素濃度を検出する酸素濃度センサを設け、該酸素濃度センサにて検出される設備系内の酸素濃度が4%以上のときに不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるための指令を与えるようにする機能を制御器にもたせた構成とすることにより、密閉式廃棄物焼却処理設備系内の酸素濃度が4%未満のときには、該設備系内への不活性ガスの封入を停止させることができるため、不活性ガスの消費量の更なる低減化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置の実施の一形態を示すもので、図2に示したと同様の構成としてある密閉式廃棄物焼却処理設備における不活性ガス供給源としての窒素発生装置15に、リザーバタンク23を接続する。図2に示した窒素封入管16と同様に、先端側をそれぞれ破砕機2、ミキサー3、各インターロッキングチャンバ12,14、その他の設備各部の図示しない所要個所に接続した不活性ガス封入管としての窒素封入管16aの基端部を、それぞれ上記リザーバタンク23に接続し、該各窒素封入管16aの途中に開閉弁24を取り付ける。更に、少なくとも破砕機2の付近を含む設備各部の所要個所に、設備系内の酸素濃度を検出するための酸素濃度センサ25を設ける(図では、破砕機2の上流側近傍位置に設けた場合を示してある)と共に、該酸素濃度センサ25より入力される酸素濃度の検出信号に基づいて、上記各窒素封入管16a上の開閉弁24に対して間欠的な開閉指令を与えるための制御器26を備える。
詳述すると、上記制御器26は、上記酸素濃度センサ25によって検出される酸素濃度が4%以上になると、各窒素封入管16a上の各開閉弁24へ所要の時間間隔で開放状態が所要時間継続するよう開閉指令を与えて、上記各開閉弁24を間欠的に、たとえば、10秒間の開放状態と20秒間の閉止状態を交互に繰り返させるよう開閉を行なわせることができるようにしてある。
なお、その他の構成は図2に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
上記本発明の密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入装置を使用する場合、上記窒素発生装置15は連続的に運転して、上記各開閉弁24を閉止状態としている間も窒素ガス17を発生させることができるようにしておく。
この状態において、密閉式廃棄物焼却処理設備を従来と同様に運転すると、産業廃棄物を詰めたドラム缶7内に、該産業廃棄物と一緒に空気が入り込んでいた場合には、破砕機2にて該ドラム缶7が破砕されて内部に入っていた空気が放出されることに伴い、上記密閉式廃棄物焼却処理設備の設備系内における酸素濃度が高まることがある。この際、酸素濃度センサ25により設備系内の酸素濃度が4%以上であると検出されると、該酸素濃度センサ25の検出信号に基づいて、制御器26より各窒素封入管16a上の開閉弁24に上記したような間欠的な開閉指令が与えられる。この際、上記各窒素封入管16a上の開閉弁24が開操作されるときには、上記窒素発生装置15よりリザーバタンク23を経て各窒素封入管16aに導かれる窒素ガス17が、該各窒素封入管16aより破砕機2、ミキサー3、インターロッキングチャンバ12,14及びその他の設備各部の所要個所へ封入される。次いで、上記制御器26からの指令により上記各窒素封入管16a上の各開閉弁24が閉止させられる。この該各開閉弁24の閉止中、すなわち、窒素ガス17の封入中止中には、上記設備系内では、先行する開閉弁の開操作時に該設備系内へ封入された窒素ガス17が拡散される。又、該窒素ガス17の封入中止中には、上記窒素発生装置15にて製造される窒素ガス17はリザーバタンク23に溜められる。
その後、制御器26からの指令により再び上記各窒素封入管16a上の開閉弁24が開操作されると、上記リザーバタンク23に溜められていた窒素ガス17が、各窒素封入管16aより一気に設備系内へ封入される。
しかる後、上記各窒素封入管16aからの設備系内への窒素ガス17の封入と、封入中止中における該窒素ガス17の設備系内への拡散を交互に行なわせることにより、少量の窒素ガス17で設備系内を効率よく低酸素状態とさせることができる。上記制御器26による各窒素封入管16a上の開閉弁24の間欠的な開閉操作に伴う窒素ガス17の設備系内への封入は、酸素濃度センサ25によって検出される設備系内の酸素濃度が4%未満となるまで継続される。このため、上記密閉式廃棄物焼却処理設備の設備系内は、酸素濃度が4%未満となるように常に制御されるようになる。したがって、爆発性や引火性のある産業廃棄物が詰められたドラム缶7がホッパ1へ投入され、破砕機2にて破砕されて開封処理、破砕処理、粉砕処理が行われる場合に、爆発性や引火性のあるガスが発生しても、該ガスの爆発や引火は未然に防止することができる。
更に、上記窒素発生装置15は窒素ガス17を連続的に製造させるようにしてあると共に、各窒素封入管16a上の各開閉弁24を閉止させる窒素ガス17の封入中止中に上記窒素発生装置15で製造される窒素ガス17は、リザーバタンク23に溜めて、次に上記各不活性ガス封入管16a上の開閉弁24を開操作する窒素ガス封入時に有効利用できるようにしてあるため、上記窒素発生装置15に要求されるキャパシティを従来に比して小さくすることが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に封入させる不活性ガスとしては、窒素ガス17を用いるものとして説明したが、酸素濃度が0〜1%程度と通常空気の酸素濃度21%に比して低い気体であれば、たとえば、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素、水蒸気、もしくはそれぞれの混合気体等、窒素以外の不活性ガスを使用してもよい。窒素ガス17の供給源となる窒素発生装置15としては、圧力スウィング(PSA:pressure swing absorption)装置や液体窒素のタン
ク等を採用でき、更には、窒素ガス供給源としては、外部より窒素ガス17を導くパイプラインを採用するようにしてもよい。同様に、上記した窒素以外の不活性ガスの供給源としては、該各不活性ガスのタンクからの供給、更に、不活性ガスとして水蒸気を使用する場合には、該水蒸気の供給源として各種ボイラからの供給等、使用する不活性ガスを連続供給できれば、任意の不活性ガス供給源を使用するようにしてよい。酸素濃度センサ25は、設備系内の複数個所における酸素濃度を検出できるよう複数個設けるようにしてもよい。制御器26による各窒素封入管16a上の開閉弁24の間欠的な開閉操作は、10秒間開放して20秒間閉止させるものとして説明したが、開放と閉止の継続時間は、それぞれ変更してもよい。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置の実施の一形態の概要を示す図である。 従来用いられている密閉式廃棄物焼却処理設備の概要を示す図である。
符号の説明
1 ホッパ
2 破砕機
3 ミキサー
4 圧送ポンプ
5 輸送管
6 焼却炉
7 ドラム缶(廃棄物)
9 一般廃棄物(廃棄物)
10 高粘度廃棄物
15 窒素発生装置(不活性ガス供給源)
16a 窒素封入管(不活性ガス封入管)
23 リザーバタンク
24 開閉弁
25 酸素濃度センサ
26 制御器

Claims (3)

  1. 上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に、該系内の酸素濃度を低下させるべく不活性ガスを封入させるときに、該密閉式廃棄物焼却処理設備の各部の所要個所に接続してある不活性ガス封入管上の開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行なうようにすることを特徴とする密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法。
  2. 上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持できるように備えて、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した後、ミキサーにてミキシングして高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物焼却処理設備において、該設備の所要個所に、途中に開閉弁を備えた不活性ガス封入管の先端側をそれぞれ接続すると共に、該各不活性ガス封入管の基端部を、不活性ガス供給源に接続してあるリザーバタンクにそれぞれ接続し、更に、上記各不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるようにするための指令を与える制御器を備えた構成を有することを特徴とする密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入装置。
  3. 密閉式廃棄物焼却処理設備の系内に不活性ガスを封入している個所に、設備系内の酸素濃度を検出する酸素濃度センサを設け、該酸素濃度センサにて検出される設備系内の酸素濃度が4%以上のときに不活性ガス封入管上の開閉弁に、該開閉弁を所要の時間間隔で解放状態が所要時間継続するよう開閉させて不活性ガスの封入と封入中止とを交互に行わせるための指令を与えるようにする機能を制御器にもたせた請求項2記載の密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入装置。
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