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JP4302039B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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JP4302039B2
JP4302039B2 JP2004318644A JP2004318644A JP4302039B2 JP 4302039 B2 JP4302039 B2 JP 4302039B2 JP 2004318644 A JP2004318644 A JP 2004318644A JP 2004318644 A JP2004318644 A JP 2004318644A JP 4302039 B2 JP4302039 B2 JP 4302039B2
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Description

本発明は、制御対象の操作位置を切り換えるモータの回転位置を制御するモータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、特許文献1(特開2002−323127号公報)に示すように、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転軸に減速機構を介して出力軸を連結し、この出力軸によってレンジ切換機構を駆動して自動変速機のレンジを切り換えるようにしている。この場合、モータには、回転角を検出するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダの出力パルスのカウント値に基づいてモータを目標のレンジに相当する目標位置(目標カウント値)まで回転させることで、レンジ切換機構を目標のレンジに切り換えるようにしている。
ところで、モータの回転量(回転角)は、減速機構等の回転伝達系を介して制御対象の回転量(レンジ切換機構の操作量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構の歯車間に遊び(バックラッシ)があり、また、減速機構の回転軸の先端部に形成した断面非円形(角形、Dカット形状等)の連結部を制御対象の連結軸の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。このように、モータの回転量を制御対象の操作量に変換する回転伝達系には、遊び(ガタ)が存在するため、回転角センサの検出値に基づいてモータの回転角を正確に制御しても、制御対象の連結軸の回転角(レンジ切換機構の操作量)には回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、特許文献2(特開2004−23932号公報)に示すように、モータをレンジ切換機構の可動範囲の限界位置(壁)に突き当たるまで回転させる突き当て制御を行って回転伝達系の遊び量を学習し、この学習値を考慮して目標位置を設定(補正)する技術が研究されている。
特開2002−323127号公報(第3頁〜第4頁等) 特開2004−23932号公報(第1頁等)
ところで、上記特許文献2では、回転伝達系の遊び量を学習する際に、レンジ切換機構の可動範囲の一方の限界位置(壁)への突き当て制御を実施した後、他方の限界位置(壁)への突き当て制御を実施して、一方の限界位置から他方の限界位置までモータが回転する間に出力されるエンコーダ信号をカウントすることでレンジ切換機構の可動範囲を実測し、この可動範囲の実測値と設計値との差分を回転伝達系の遊び量として学習するようにしている。
上記特許文献2に記載されたレンジ切換機構は、2つのレンジ(PレンジとNotPレンジ)のみを切り換える構成であるため、エンジン始動後に最初にPレンジ又はNotPレンジに切り換える際に、Pレンジ側及びNotPレンジ側の突き当て制御を順次実施して回転伝達系の遊び量を学習することができる。
しかし、例えば、P、R、N、Dの4つのレンジを切り換える場合は、回転伝達系の遊び量を学習する際に、Pレンジ側の突き当て制御を実施した後、P→R→N→Dの順にレンジを切り換えてDレンジ側の突き当て制御を実施する必要がある。このため、エンジン始動後にP、R、Nの間でレンジを切り換える間は、Dレンジ側の突き当て制御を実施することができない(エンジン運転中に運転者の意思に反して勝手にDレンジに切り換えると、不用意に車両が前進してしまう懸念があるためである)。このため、運転者がシフトレバーをDレンジに切り換えるまでは、回転伝達系の遊び量を学習することができず、レンジ切換機構の操作量に回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、運転者のシフトレバーの操作通りにレンジを切り換えれない可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、モータの回転を制御対象に伝達する回転伝達系に遊び(ガタ)が存在するシステムにおいて、回転伝達系の遊び量を学習する前でも、回転伝達系の遊び(ガタ)の影響を受けずに制御対象の操作量を精度良く制御することができ、制御対象の操作位置の切り換え精度を向上させることができるモータ制御装置を提供することにある。
モータの回転を制御対象に伝達する回転伝達系に遊び(ガタ)が存在するシステムでは、モータの回転開始当初は、回転伝達系のガタが無くなるまでモータのみが空転し、その後、モータの回転が制御対象に伝達される。従って、モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置まで回転させただけでは、モータの回転開始当初の空転量(遊び量)分だけ制御対象の操作量が不足することになる。
この点を考慮して、請求項1に係る発明は、モータの回転位置を制御して制御対象の操作位置を切り換える際に、モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行する機能を備えたモータ制御装置において、モータを制御対象の可動範囲の限界位置に突き当たるまで回転させて回転伝達系の遊び量を学習する学習手段を備え、遊び量が学習される前は、制御対象の操作位置を切り換える際に前記オーバーシュート制御を実行し、遊び量が学習された後は、制御対象の操作位置を切り換える際に、遊び量の学習値とモータの回転方向を考慮して目標位置を設定し、モータをオーバーシュートさせることなく該目標位置で停止させるようにすることを特徴としている。オーバーシュート制御を実行する機能を備えたモータ制御装置によれば、モータの回転開始当初に、回転伝達系の遊び(ガタ)が無くなるまでモータのみが空転しても、オーバーシュート制御によってモータの回転開始当初の空転量(遊び量)分だけモータを余分に回転させて制御対象の操作位置を目標とする操作位置に切り換えることが可能となると共に、モータをオーバーシュート位置から逆戻りさせる際に、制御対象の操作位置を逆戻りさせずに、回転伝達系の遊び(ガタ)分だけモータのみを空転させることが可能となる。これにより、回転伝達系の遊び量を学習する前でも、回転伝達系の遊び(ガタ)の影響を受けずに制御対象の操作量を精度良く制御することができ、制御対象の操作位置の切り換え精度を向上させることができる。
この場合、請求項2のように、モータのオーバーシュート量と逆戻り量とを同一に設定するようにすると良い。仮に、モータのオーバーシュート量が回転伝達系の実際の遊び量よりも大きくなると、制御対象の操作位置がオーバーシュート量と遊び量との差分だけ目標とする操作位置を通り越すようになるが、このような場合でも、オーバーシュート量と逆戻り量とを同一に設定することで、モータの逆戻りによって制御対象の操作位置を目標とする操作位置まで確実に逆戻りさせることができる。
もし、モータのオーバーシュート量が回転伝達系の遊び量よりも小さいと、モータのオーバーシュート量が回転開始当初の空転量よりも小さくなって、制御対象の操作量が少し不足することになる。反対に、モータのオーバーシュート量が大きくなり過ぎると、オーバーシュート制御による制御対象の切換制御の遅れが無視できなくなる可能性がある。
この点を考慮して、請求項3のように、モータのオーバーシュート量を回転伝達系の遊び量の最大値又はそれよりも少し大きい値に設定すると良い。このようにすれば、常にモータのオーバーシュート量が回転開始当初の空転量(遊び量)以上となり、制御対象の操作位置を目標とする操作位置に確実に切り換えることができると共に、オーバーシュート制御による制御対象の切換制御の遅れを必要最小限にとどめることができる。
また、請求項1に係る発明では、モータを制御対象の可動範囲の限界位置に突き当たるまで回転させて回転伝達系の遊び量を学習する学習手段を備え、遊び量が学習される前は、制御対象の操作位置を切り換える際に前記オーバーシュート制御を実行し、遊び量が学習された後は、制御対象の操作位置を切り換える際に、遊び量の学習値とモータの回転方向を考慮して目標位置を設定し、モータをオーバーシュートさせることなく該目標位置で停止させるようにしている。このようにすれば、遊び量を学習する前のみ、オーバーシュート制御が実行され、遊び量が学習された後は、オーバーシュート制御が実行されないため、制御対象の操作位置を応答良く切り換えることができる。
ところで、モータの回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合には、モータの回転開始当初から回転伝達系のガタが詰められた状態になっているため、モータの回転開始当初からモータが空転することなく、モータの回転量(回転角度)がそのまま全て制御対象の操作量に変換される。
この点を考慮して、請求項のように、モータの回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合には、オーバーシュート制御を実行せずにモータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置に制御するようにすると良い。このようにすれば、モータの回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合に、オーバーシュート制御が実行されないため、制御対象の操作位置を応答良く切り換えることができる。
以上説明した請求項1〜に係る発明は、モータを駆動源とする様々な位置切換装置に適用でき、例えば、請求項のように、車両の自動変速機のレンジを切り換えるレンジ切換機構をモータで切り換えるシステムに本発明を適用しても良い。これにより、信頼性の高いモータ駆動式のレンジ切換機構を構成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を自動変速機のレンジ切換制御装置にて具体化した一実施例を説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換機構11の構成を説明する。レンジ切換機構11は、自動変速機12のレンジを、パーキングレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ドライブレンジ(D)に切り換えるためのものである。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ13は、例えばスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)等の同期モータにより構成され、減速機構14(図2参照)を内蔵し、この減速機構14の回転軸に嵌合連結された出力軸15の回転角を検出する出力軸センサ16が設けられている。この出力軸センサ16は、モータ13の減速機構14の出力軸15の回転角に応じて出力電圧がリニアに変化する回転角センサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって現在の出力軸15の回転角、ひいては現在のレンジがPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
上記出力軸15には、自動変速機12の油圧回路のマニュアルバルブ17を切り換えるためのディテントレバー18が固定されている。このディテントレバー18にはL字形のパーキングロッド19が固定され、このパーキングロッド19の先端部に設けられた円錐体20がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体20の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ23をロック/ロック解除するようになっている。このパーキングギヤ23は、自動変速機12の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ23がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
また、ディテントレバー18には、マニュアルバルブ17のスプール弁24が連結され、モータ13によって出力軸15と一体にディテントレバー18を回動させることで、マニュアルバルブ17の操作量(スプール弁24の位置)を切り換えて、自動変速機12のレンジを、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれかに切り換える。ディテントレバー18には、スプール弁24を上記各レンジに対応する位置に保持するための4個の保持凹部25(図3参照)が形成されている。
一方、ディテントレバー18を各レンジに対応する位置に保持するためのディテントバネ26がマニュアルバルブ17に固定され、このディテントバネ26の先端に設けられた係合部27がディテントレバー18の目標レンジの保持凹部25に嵌まり込むことで、ディテントレバー18が目標レンジの回転角で保持されて、マニュアルバルブ17のスプール弁24の位置が目標レンジの位置で保持されるようになっている。
Pレンジでは、パーキングロッド19がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体20の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ23に嵌まり込んでパーキングギヤ23をロックした状態となり、それによって、自動変速機12の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド19がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体20の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降し、それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機12の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
モータ13には、ロータの回転角を検出するためのエンコーダ31が設けられている。このエンコーダ31は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ13のロータの回転に同期してA相、B相、Z相のパルス信号をレンジ切換制御装置32に出力するように構成されている。レンジ切換制御装置32のECU33(制御手段)は、エンコーダ31から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのエンコーダカウント値に応じてモータドライバ34,35によってモータ13の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ13を回転駆動する。
この際、A相信号とB相信号の発生順序によってロータの回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ13が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ13の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ13の回転角を検出して、その回転角に対応した相の巻線に通電してモータ13を回転駆動する。尚、エンコーダ31のZ相信号は、モータ13のロータの基準回転角を検出するのに用いられる。
ところで、モータ13の回転量(回転角度)は、減速機構14、出力軸15、ディテントレバー18等からなる回転伝達系を介してレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構14の歯車間のバックラッシが存在し、また、モータ13の回転軸の先端部に形成した断面非円形の連結部を出力軸15の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。
また、図3に示すように、ディテントバネ26の係合部27がディテントレバー18のPレンジ側やDレンジ側の各保持凹部25に嵌まり込んだときに、係合部27と各保持凹部25の側壁との間に僅かな隙間(ガタ)が存在する。このように、モータ13の回転量をレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換する回転伝達系には、バックラッシや部品間の隙間等による遊び(ガタ)が存在するため、エンコーダカウント値に基づいてモータ13の回転量(回転角度)を正確に制御しても、レンジ切換機構11の操作量には回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、本実施例では、回転伝達系の遊び量を学習する機能(学習手段)をECU33に持たせている。具体的には、回転伝達系の遊び量を学習する際に、ディテントバネ26の係合部27がレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ保持凹部25の側壁(以下「Pレンジ壁」という)に突き当たるまでモータ13を逆回転させる“Pレンジ壁突き当て制御”を実施して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値Np(Pレンジ壁位置学習値)を学習すると共に、レンジ切換機構11の可動範囲のDレンジ側の限界位置であるDレンジ保持凹部25の側壁(以下「Dレンジ壁」という)に突き当たるまでモータ13を回転させる“Dレンジ壁突き当て制御”を実施して、Dレンジ壁位置のエンコーダカウント値Nds(Dレンジ壁位置学習値)を学習する。この後、Pレンジ壁位置からDレンジ壁位置までのエンコーダカウント値の増減量(Nds−Np)をレンジ切換機構11の可動範囲の実測値として求めた後、この可動範囲の実測値と該可動範囲の設計値との差分を回転伝達系の遊び量として学習する。この後は、モータ13を目標位置(目標カウント値)まで回転させる際に、当該目標位置を回転伝達系の遊び量の学習値とモータ13の回転方向を考慮して設定する。このようにすれば、回転伝達系に遊び(ガタ)があっても、その遊び(ガタ)を含めた目標位置を設定することができ、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御することができる。
本実施例のレンジ切換機構11は、P、R、N、Dの4つのレンジを切り換える構成であるため、回転伝達系の遊び量を学習する際に、Pレンジ壁突き当て制御を実施した後、P→R→N→Dの順にレンジを切り換えてDレンジ壁突き当て制御を実施する必要がある。このため、エンジン始動後にP、R、Nの間でレンジを切り換える間は、Dレンジ壁突き当て制御を実施することができない(エンジン運転中に運転者の意思に反して勝手にDレンジに切り換えると、不用意に車両が前進してしまう懸念があるためである)。このため、運転者がシフトレバーをDレンジに切り換えるまでは、回転伝達系の遊び量を学習することができず、レンジ切換機構11の操作量に回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、運転者のシフトレバーの操作通りにレンジを切り換えれない可能性がある。
そこで、本実施例では、回転伝達系の遊び量が学習される前は、レンジを切り換える際に、モータ13の回転位置を本来の目標レンジ位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行する。この場合、モータ13のオーバーシュート量と逆戻り量とは同一に設定され、且つ、オーバーシュート量は、回転伝達系の設計上の遊び量の最大値ΔGmax に設定されている。回転伝達系の遊び量が学習された後は、レンジを切り換える際に、遊び量の学習値とモータ13の回転方向を考慮して目標カウント値(目標位置)を設定し、モータ13をオーバーシュートさせることなく、エンコーダカウント値が目標カウント値に一致した位置でモータ13を停止させる。
ここで、図4乃至図6を用いて、遊び量学習前にPレンジとNレンジとの間でレンジを切り換える制御方法を説明する。一般に、イグニッションスイッチのオン操作時(エンジン始動時)には、自動変速機12のシフトレバーがPレンジ(目標レンジがPレンジ)であるため、イグニッションスイッチのオン操作直後に、ディテントバネ26の係合部27がPレンジ壁に突き当たるまでモータ13を逆回転させるPレンジ壁突き当て制御を実施してPレンジ壁位置のエンコーダカウント値Np(Pレンジ壁位置学習値)を求める。
この後、図5の時刻t1 で、シフトレバーがPレンジからRレンジに操作されて、目標レンジがRレンジに切り換えられると、目標カウント値がRレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nr)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値(Np+Nr+ΔGmax )にセットされる。この際、オーバーシュート量ΔGmax は、回転伝達系の設計上の遊び量の最大値に設定される。これにより、モータ13がPレンジからRレンジの方向(正回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のRレンジの目標位置に到達し、モータ13の回転位置が本来のRレンジの目標位置を越えてオーバーシュートする。
このオーバーシュート動作を終了した時点t2 で、目標カウント値が本来のRレンジの目標カウント値(Np+Nr)に戻される。これにより、モータ13の回転位置がオーバーシュート量ΔGmax (設計上の遊び量の最大値)分だけ逆戻りする。この際、ディテントレバー18は逆戻りせずに、回転伝達系の遊び(ガタ)分だけモータ13のみが空転することになる。
この場合、モータ13のオーバーシュート量ΔGmax が回転伝達系の実際の遊び量よりも大きくなると、ディテントレバー18がオーバーシュート量ΔGmax と遊び量との差分だけ目標位置を通り越すようになるが、このような場合でも、オーバーシュート量ΔGmax と逆戻り量とを同一に設定することで、モータ13の逆戻りによってディテントレバー18の操作位置を目標位置まで確実に逆戻りさせることができる。
その後、図5の時刻t3 で、シフトレバーがRレンジからNレンジに操作されて、目標レンジがNレンジに切り換えられると、目標カウント値がNレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nn)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値(Np+Nn+ΔGmax )にセットされる。これにより、モータ13がRレンジからNレンジの方向(正回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のNレンジの目標位置に到達し、モータ13の回転位置が本来のNレンジの目標位置を越えてオーバーシュートする。
このオーバーシュート動作を終了した時点t4 で、目標カウント値が本来のNレンジの目標カウント値(Np+Nn)に戻される。これにより、モータ13の回転位置がオーバーシュート量ΔGmax (設計上の遊び量の最大値)分だけ逆戻りする。この際、ディテントレバー18は逆戻りせずに、回転伝達系の遊び(ガタ)分だけモータ13のみが空転することになる。
この後、図5の時刻t5 で、シフトレバーがNレンジからRレンジに戻されて、目標レンジがRレンジに戻されると、目標カウント値が本来のRレンジの目標カウント値(Np+Nr)にセットされる。つまり、NレンジからRレンジへの切り換えは、モータ13を逆回転させるため、モータ13の回転方向がオーバーシュート制御の逆戻り動作と同じ方向となり、この方向に対しては、モータ13の回転開始当初から回転伝達系のガタが詰められた状態になっているため、モータ13の回転開始当初からモータ13が空転することなく、モータ13の回転角度がそのまま全てディテントレバー18の回転角度に変換される。この関係から、NレンジからRレンジへの切り換えのように、レンジをモータ13の逆回転方向に切り換える場合は、オーバーシュート量ΔGmax を加算せずに目標カウント値をセットする(オーバーシュート制御は実施されない)。これにより、モータ13がNレンジからRレンジの方向(逆回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のRレンジの目標位置に到達したところで停止する。
この後、図5の時刻t6 で、シフトレバーがRレンジからPレンジに戻されて、目標レンジがPレンジに戻されると、目標カウント値が本来のPレンジの目標カウント値Npにセットされる(オーバーシュート量ΔGmax は加算されない)。これにより、モータ13がRレンジからPレンジの方向(逆回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のPレンジの目標位置(Pレンジ壁位置)に到達したところで停止する。
この後、図6の時刻t11で、シフトレバーがPレンジからDレンジに操作されて、目標レンジがDレンジに切り換えられると、目標カウント値がDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値(Np+Nd+ΔGmax )に暫定的にセットされる。これにより、モータ13がPレンジからDレンジの方向(正回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のDレンジの目標位置に到達し、モータ13の回転位置が本来のDレンジの目標位置を越えてオーバーシュートする。
この後、図6の時刻t12で、Dレンジ壁突き当て制御を実施する。このDレンジ壁突き当て制御では、目標カウント値を最大値にセットしてモータ13を正回転方向に回転させ、ディテントバネ26の係合部27をDレンジ壁に突き当てて、Dレンジ壁位置のエンコーダカウント値Nds(Dレンジ壁位置学習値)を求めた後、Pレンジ壁位置(Np)からDレンジ壁位置(Nds)までのエンコーダカウント値の増減量(Nds−Np)をレンジ切換機構11の可動範囲の実測値として求める。そして、この可動範囲の実測値(Nds−Np)と該可動範囲の設計値ΔNsとの差分を回転伝達系の遊び量ΔGとして学習して、これをECU33のメモリに記憶する。
ΔG=(Nds−Np)−ΔNs
この遊び量ΔGの学習を終了した時点t13で、目標カウント値がDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)に遊び量学習値ΔGを加算した値(Np+Nd+ΔG)にセットされる。これにより、モータ13が逆回転方向に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のDレンジの目標位置に戻される。
以上説明したレンジ切換制御は、ECU33によって図7乃至図10の各ルーチンに従って実行される。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
図7の遊び量学習ルーチンは、イグニッションスイッチのオン後に所定周期(例えば8ms周期)で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、遊び量学習完了フラグXgがON(遊び量学習完了後)であるか否かを判定し、もし、遊び量学習完了フラグXgがONであれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、遊び量学習は、イグニッションスイッチのオン期間中に1回のみ行われる。尚、遊び量学習完了フラグXgは、イグニッションスイッチのオン直後に実行される初期化処理ルーチン(図示せず)によってOFFにリセットされる。
一方、上記ステップ101で、遊び量学習完了フラグXgがOFF(遊び量学習完了前)と判定されれば、ステップ102に進み、目標レンジがPレンジで、且つ、Pレンジ壁突き当て完了フラグXpがOFF(Pレンジ壁突き当て完了前)であるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ103に進み、Pレンジ壁突き当て制御ルーチンを実行して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値Np(Pレンジ壁位置学習値)をECU33のメモリに記憶する。
また、上記ステップ102の判定結果が「No」であれば、ステップ104に進み、目標レンジがDレンジで、且つ、Dレンジ壁突き当て完了フラグXdがOFF(Dレンジ壁突き当て完了前)であるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ105に進み、Dレンジ壁突き当て制御ルーチンを実行して、Dレンジ壁位置のエンコーダカウント値Nds(Dレンジ壁位置学習値)をECU33のメモリに記憶する。
この後、ステップ106に進み、Pレンジ壁とDレンジ壁の両方の突き当て制御を完了したか否か(Pレンジ壁突き当て完了フラグXp=ON、且つ、Dレンジ壁突き当て完了フラグXd=ONであるか否か)を判定し、Pレンジ壁とDレンジ壁のいずれか一方でも突き当て制御が完了していなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、Pレンジ壁とDレンジ壁の両方の突き当て制御を完了していれば、ステップ107に進み、Pレンジ壁位置学習値NpとDレンジ壁位置学習値Ndsを用いて、Pレンジ壁からDレンジ壁までのモータ13の可動範囲(ディテントレバー18の可動範囲)の実測値ΔNactを次式により算出する。
ΔNact=Nds−Np
この後、ステップ108に進み、モータ13の可動範囲(ディテントレバー18の可動範囲)の実測値ΔNactと該可動範囲の設計値ΔNsとの差分を回転伝達系の遊び量ΔGとして学習し、これをECU33のメモリに記憶する。
ΔG=ΔNact−ΔNs
ここで、可動範囲の設計値ΔNsは、予め設計データに基づいて算出しても良いし、量産品の可動範囲の製造ばらつきの中心値(標準品の可動範囲の実測値)を用いても良い。
この後、ステップ108に進み、遊び量学習完了フラグXgを、遊び量学習完了を意味するONにセットして、本ルーチンを終了する。
図8乃至図10に示す目標カウント値設定ルーチンは、イグニッションスイッチのオン後に所定周期(例えば8ms周期)で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、Pレンジ壁又はDレンジ壁のいずれかの突き当て制御を実行中であるか否かを判定し、いずれかの突き当て制御実行中であれば、ステップ202に進み、目標カウント値Acntを突き当て目標カウント値Agに設定する。この突き当て目標カウント値Agは、Pレンジ壁突き当て制御中は最小値(Pレンジ壁に確実に突き当たる値)にセットされ、Dレンジ壁突き当て制御中は最大値(Dレンジ壁に確実に突き当たる値)にセットされる。
これに対して、突き当て制御実行中でなければ、ステップ203に進み、目標レンジがPレンジであるか否かを判定し、Pレンジであれば、ステップ204に進み、Pレンジ壁突き当て制御を完了したか否か(Pレンジ壁突き当て完了フラグXp=ONであるか否か)を判定し、Pレンジ壁突き当て制御が完了していれば、ステップ205に進み、目標カウント値AcntをPレンジ壁位置学習値Npに設定する。
Acnt=Np
一方、Pレンジ壁突き当て制御が完了していない場合は、ステップ204で「No」と判定されて、ステップ206に進み、目標カウント値AcntをPレンジの暫定的な目標カウント値である“0”に設定する。
上記ステップ203で、目標レンジがPレンジでないと判定されれば、図9のステップ207に進み、目標レンジがRレンジであるか否かを判定し、Rレンジであれば、ステップ208に進み、モータ13の回転方向が正回転方向(P→Rレンジ方向)であるか否かを判定する。その結果、モータ13の回転方向が正回転方向(P→Rレンジ方向)であると判定されれば、ステップ209に進み、遊び量学習完了フラグXgがON(遊び量学習完了)であるか否かを判定し、ON(遊び量学習完了)であれば、ステップ210に進み、目標カウント値AcntをRレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nr)に回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nr+ΔG
ここで、NpはPレンジ壁位置学習値、NrはPレンジ−Rレンジ間のエンコーダカウント値(設計値)である。
これに対して、上記ステップ209で、遊び量学習完了フラグXgがOFF(遊び量学習完了前)と判定されれば、ステップ211に進み、オーバーシュート完了フラグXosがOFF(オーバーシュート完了前)であるか否かを判定して、OFF(オーバーシュート完了前)であれば、ステップ212に進み、目標カウント値AcntをDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nd+ΔGmax
ここで、NdはPレンジ−Dレンジ間のエンコーダカウント値(設計値)である。オーバーシュート量ΔGmax は、回転伝達系の遊び量の最大値(設計値)に設定されている。
この後、ステップ213に進み、オーバーシュート完了フラグXosをON(オーバーシュート完了)にセットする。
一方、上記ステップ211で、オーバーシュート完了フラグXosがON(オーバーシュート完了)であると判定された場合、又は、上記ステップ208で、モータ13の回転方向が逆回転方向(N→Rレンジ方向)であると判定された場合は、ステップ214に進み、Rレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nr)をそのまま目標カウント値Acntに設定する。
Acnt=Np+Nr
この後、ステップ215に進み、オーバーシュート完了フラグXosをOFF(オーバーシュート完了前)にセットする。NレンジからRレンジへの切り換えのように、レンジをモータ13の逆回転方向に切り換える場合は、オーバーシュート量ΔGmax を加算せずに目標カウント値Acntを設定する。
また、上記ステップ207で、目標レンジがRレンジでないと判定されれば、図10のステップ221に進み、目標レンジがNレンジであるか否かを判定し、Nレンジであれば、ステップ222に進み、モータ13の回転方向が正回転方向(P→Nレンジ方向)であるか否かを判定する。その結果、モータ13の回転方向が正回転方向(P→Nレンジ方向)であると判定されれば、ステップ223に進み、遊び量学習完了フラグXgがON(遊び量学習完了)であるか否かを判定し、ON(遊び量学習完了)であれば、ステップ224に進み、目標カウント値AcntをNレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nn)に回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nn+ΔG
ここで、NnはPレンジ−Nレンジ間のエンコーダカウント値(設計値)である。
これに対して、上記ステップ223で、遊び量学習完了フラグXgがOFF(遊び量学習完了前)と判定されれば、ステップ225に進み、オーバーシュート完了フラグXosがOFF(オーバーシュート完了前)であるか否かを判定して、OFF(オーバーシュート完了前)であれば、ステップ226に進み、目標カウント値AcntをNレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nn)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nn+ΔGmax
ここで、NnはPレンジ−Nレンジ間のエンコーダカウント値(設計値)である。
この後、ステップ227に進み、オーバーシュート完了フラグXosをON(オーバーシュート完了)にセットする。
一方、上記ステップ225で、オーバーシュート完了フラグXosがON(オーバーシュート完了)であると判定された場合、又は、上記ステップ222で、モータ13の回転方向が逆回転方向(D→Nレンジ方向)であると判定された場合は、ステップ228に進み、Nレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nn)をそのまま目標カウント値Acntに設定する(オーバーシュート量ΔGmax を加算しない)。
Acnt=Np+Nn
この後、ステップ229に進み、オーバーシュート完了フラグXosをOFF(オーバーシュート完了前)にセットする。
また、上記ステップ221で、目標レンジがNレンジでないと判定されれば、ステップ230に進み、Dレンジ壁突き当て完了フラグXdがON(Dレンジ壁突き当て完了)であるか否かを判定し、ON(Dレンジ壁突き当て完了)であれば、ステップ231に進み、目標カウント値AcntをDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)に回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nd+ΔG
一方、上記ステップ230で、Dレンジ壁突き当て完了フラグXdがOFF(Dレンジ壁突き当て完了前)と判定されれば、ステップ232に進み、目標カウント値AcntをDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値に暫定的に設定する。
Acnt=Np+Nd+ΔGmax
このようにして、Dレンジの暫定的な目標カウント値Acntを設定した後は、図6に示すように、Dレンジ壁突き当て制御を実施してDレンジ壁位置学習値Ndsを学習した後、Pレンジ壁位置(Np)からDレンジ壁位置(Nds)までの実測値(Nds−Np)とその設計値ΔNsとの差分を回転伝達系の遊び量学習値ΔGとして算出し、この遊び量学習値ΔGをDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)に加算した値(Np+Nd+ΔG)を目標カウント値Acntに設定する。
以上説明した本実施例によれば、回転伝達系の遊び量ΔGを学習する前は、レンジを切り換える際に、モータ13の回転位置を本来の目標レンジ位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行するようにしたので、モータ13の回転開始当初に、回転伝達系の遊び(ガタ)が無くなるまでモータ13のみが空転しても、オーバーシュート制御によってモータ13の回転開始当初の空転量(遊び量)分だけモータ13を余分に回転させてレンジを目標レンジに切り換えることが可能となると共に、モータ13をオーバーシュート位置から逆戻りさせる際に、レンジ切換機構11のディテントレバー18を逆戻りさせずに、回転伝達系の遊び(ガタ)分だけモータ13のみを空転させることが可能となる。これにより、回転伝達系の遊び量を学習する前でも、回転伝達系の遊び(ガタ)の影響を受けずにレンジを精度良く目標レンジに切り換えることができ、レンジ切り換え精度を向上させることができる。
この場合、モータ13のオーバーシュート量が回転伝達系の実際の遊び量よりも大きくなると、レンジ切換機構11のディテントレバー18の操作位置がオーバーシュート量と遊び量との差分だけ目標位置を通り越すようになるが、このような場合でも、本実施例のように、オーバーシュート量と逆戻り量とを同一に設定することで、モータ13の逆戻りによってディテントレバー18の操作位置を目標位置まで確実に逆戻りさせることができる。
もし、モータ13のオーバーシュート量が回転伝達系の遊び量よりも小さいと、モータ13のオーバーシュート量が回転開始当初の空転量よりも小さくなって、ディテントレバー18の操作量が少し不足することになる。反対に、モータ13のオーバーシュート量が大きくなり過ぎると、オーバーシュート制御によるレンジ切換制御の遅れが無視できなくなる可能性がある。
この点を考慮して、本実施例では、モータ13のオーバーシュート量を回転伝達系の遊び量の設計上の最大値に設定するようにしたので、常にモータ13のオーバーシュート量が回転開始当初の空転量(遊び量)以上となり、ディテントレバー18の操作位置を目標位置に確実に切り換えることができると共に、オーバーシュート制御によるレンジ切換制御の遅れを必要最小限にとどめることができる。尚、モータ13のオーバーシュート量を回転伝達系の遊び量の設計上の最大値よりも少し大きい値に設定しても、ほぼ同様の効果を得ることができる。
ところで、モータ13の回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合には、モータ13の回転開始当初から回転伝達系のガタが詰められた状態になっているため、モータ13の回転開始当初からモータ13が空転することなく、モータ13の回転量(回転角度)がそのまま全てディテントレバー18の操作量に変換される。
この点を考慮して、本実施例では、モータ13の回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合には、オーバーシュート制御を実行しないようにしたので、レンジを応答良く切り換えることができる。
尚、本実施例のレンジ切換装置は、P,R,N,Dの4つのレンジを切り換えるようにしたが、これに加えて、例えば、セカンドレンジ(2)やローレンジ(L)を追加しても良い(本発明は3つ以上のレンジを切り換えるレンジ切換装置に適用して実施できる)。
その他、本発明は、レンジ切換装置に限定されず、モータを駆動源とする各種の位置切換装置に適用して実施できることは言うまでもない。
本発明の一実施例のレンジ切換装置を示す斜視図である。 レンジ切換装置の制御システム全体の構成を概略的に示す図である。 ディテントレバーの保持凹部とディテントバネの係合部との関係を説明する図である。 回転伝達系の遊び量学習前のP→Rのレンジ切換制御を説明する図である。 回転伝達系の遊び量学習前のP,R,Nレンジ間のレンジ切換制御の一例を示すタイムチャートである。 回転伝達系の遊び量学習前のP→Dのレンジ切換制御の一例を示すタイムチャートである。 遊び量学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 目標カウント値設定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 目標カウント値設定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 目標カウント値設定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである(その3)。
符号の説明
11…レンジ切換機構、12…自動変速機、13…モータ、14…減速機構、15…出力軸、17…マニュアルバルブ、18…ディテントレバー、19…パーキングロッド、21…ロックレバー、23…パーキングギヤ、25…保持凹部、26…ディテントバネ、27…係合部、31…エンコーダ、33…ECU(制御手段,学習手段)

Claims (5)

  1. 制御対象の操作位置を切り換える駆動源としてモータを用い、該モータの回転位置を制御することで前記制御対象の操作位置を切り換える制御手段を備えたモータ制御装置において、
    前記モータを前記制御対象の可動範囲の限界位置に突き当たるまで回転させてその回転伝達系の遊び量を学習する学習手段を備え、
    前記制御手段は、前記学習手段により前記遊び量が学習される前は、前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行し、前記学習手段により前記遊び量が学習された後は、前記制御対象の操作位置を切り換える際に、前記遊び量の学習値と前記モータの回転方向を考慮して前記目標位置を設定し、前記モータをオーバーシュートさせることなく該目標位置で停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータのオーバーシュート量と逆戻り量とは同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータのオーバーシュート量は、該モータの回転を前記制御対象に伝達する回転伝達系の遊び量の最大値又はそれよりも少し大きい値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記モータの回転方向が前回のオーバーシュート制御による逆戻り動作と同じ方向となる場合には、前記オーバーシュート制御を実行せずに前記モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置に制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御対象は、車両の自動変速機のレンジを切り換えるレンジ切換機構であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のモータ制御装置。
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