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JP4295571B2 - 非接触式カード錠 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばホテル等の建物の部屋への入室を許可された者が所持する非接触ICカードに記憶されたカード情報を非接触で読み取り、この読み取ったカード情報に基づいてドアの電気錠を制御(解錠制御、施解錠制御)する非接触式カード錠に関するものである。
例えばホテルでは、客のチェックインからチェックアウトまでを1枚の磁気カードにより管理するカードロックシステムが知られている。
さらに説明すると、このカードロックシステムでは、図4に示すように、各室のドア51に配設されたエスカチオン(座金)52に磁気カード53の磁気情報を読み取るためのカードリーダ54が装備されている。また、このカードリーダ54のカード挿入口54aに挿入される磁気カード53には、例えば部屋番号、チェックイン・チェックアウトの日付けや時間等の磁気情報がホストコンピュータからの書き込みによって記憶されるようになっている。
例えば客がホテルに宿泊する場合を例にとって説明する。客がフロントでチェックインの手続きを済ませると、フロントから磁気カード53が客に手渡される。この磁気カード53には、客が宿泊する部屋の部屋番号とチェックインの日付け時間が磁気情報として記憶される。客が宿泊する部屋のドア51に設置されたカードリーダ54のカード挿入口54aに磁気カード53を挿入すると、その磁気カード53の磁気情報が読み込まれる。そして、読み込まれた磁気情報が入室を許可して良い情報と判断されると、その部屋のドア51の電気錠が自動的に解錠制御され、ドア51の開放が可能となる。これにより、磁気カード53を所持する客はその部屋に入室することができる。
特開平9−297865号公報
しかし、上述した従来のカードロックシステムでは、磁気カード53の磁気情報をカードリーダ54によって読み取るため、磁気カード53をわざわざカードリーダ54のカード挿入口54aに挿入しなければならず、その操作が煩わしいという問題があった。また、磁気カード53の磁気情報は、カードリーダ54の磁気ヘッドが磁気カード53の磁気面に直接接触して読み取られるので、読み取り時の磨耗やゴミの付着等があり、カードの耐久性に欠けるという問題があった。しかも、磁気情報を読み取るカードリーダ54は、電池によって駆動電源が供給されるようになっているが、磁気カード53の読み取りを行わない状態でも常時カードリーダ54に駆動電源が供給される。このため、無駄に電力を消費して電池が消耗し、電池の交換時期を早めるという問題があった。
ところで、上述したカードロックシステムでは、磁気カード53の磁気情報をカードリーダ54の磁気ヘッドに接触させて読み取る接触型のものであるが、例えば上記特許文献1に開示される入退室管理装置のように、カード情報を発信するICカードを用い、ICカードから発信されるカード情報を非接触で受信し、受信したカード情報に基づいて電気錠の解錠を制御するカードロックシステムも知られている。
しかしながら、上記特許文献1に開示される入退室管理装置を含め、この種のICカードを用いた非接触型のカードロックシステムでは、ICカードのカード情報を読み取るカードリーダへの駆動電源の供給が配線を介して行われるので、配線の引き回しが面倒であった。しかも、カードリーダには常時電源が供給され、無駄に電力を消費するので、省電力化を図ることができなかった。このため、上記配線による電源供給に代えて電池を内蔵させる構成も考えられるが、常時電力を消費するという課題を解決するには至らなかった。さらに、カードリーダ側に押しボタンを設け、この押しボタンが操作されたときに、カードリーダに駆動電源を供給して起動し、ICカードの情報を読み取る構成も考えられるが、押しボタンを操作するという煩わしい操作が必要となる。また、人感センサー等では、カードを通さなくても人が通るだけで誤認識があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、無駄に電力を消費せずに省電力化を図りつつ、操作の煩わしさもなく非接触でカードの識別及びカード情報の読み取りを行うことができる非接触式カード錠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、建物の部屋への入室を許可された者が所持する非接触ICカードのカード情報を非接触で読み取り、この読み取ったカード情報に基づいて前記部屋のドアの電気錠を解錠及び又は施錠制御する非接触式カード錠において、
駆動電源を供給するための電池と
め設定されたカード検知周波数の電磁波を前記電池からの駆動電源の供給によって間欠的に出力し、この電磁波の出力に伴う前記非接触ICカードのLC共振回路の共振により当該非接触ICカードの存在を識別するカード検知手段と、
前記カード検知手段が前記非接触ICカードの存在を識別したときに前記電池からの駆動電源の供給によって前記非接触ICカードとデータ通信し、当該非接触ICカードのカード情報と前記電気錠の制御を許可する条件を示す登録情報とを照合比較し、前記カード情報と前記登録情報が一致したときに前記電気錠を解錠及び又は施錠制御するための制御信号を出力するデータ通信手段と、
所定周期をカウントする毎にカウント値がリセットされる周期タイマーを有する制御手段と、
前記制御手段によってオン/オフ制御され、前記カード検知手段に前記電池からの駆動電源を周期的に供給するための第1電源供給ラインを前記電池と前記カード検知手段との間に形成するための第1電源スイッチと、
前記制御手段によってオン/オフ制御され、前記データ通信手段に前記電池からの駆動電源を供給するための第2電源供給ラインを前記電池と前記データ通信手段との間に形成するための第2電源スイッチとを備え、
前記制御手段は、待機状態のときに、前記周期タイマーが所定周期をカウントする毎の間隔おきに前記第1電源スイッチをオン/オフ制御し前記電池から前記第1電源供給ラインを経由して前記カード検知手段に駆動電源を周期的に供給するとともに前記第2電源スイッチをオフ制御し前記電池から前記第2電源供給ラインを経由する前記データ通信手段への駆動電源の供給を断ち、前記カード検知手段からの間欠的な電磁波の出力に伴って当該カード検知手段が前記非接触式ICカードの存在を識別したときには、前記第1電源スイッチをオフ制御し前記電池から前記第1電源供給ラインを経由する前記カード検知手段への駆動電源の供給を断つとともにこれに連動して前記第2電源スイッチをオン制御し前記電池から前記第2電源供給ラインを経由して前記データ通信手段に駆動電源を供給することを特徴とする。
本発明の非接触式カード錠では、電池からカード検知手段(カード検知用RF回路、検出回路)に駆動電源が供給されている間はデータ通信手段(データ通信用RF回路)、駆動制御手段(カードロック制御回路)、電気錠への駆動電源の供給が断たれる。そして、カード検知手段が間欠的な電磁波の出力によって非接触ICカードの存在を識別すると、カード検知手段への駆動電源の供給が断たれ、データ通信手段、駆動制御手段、電気錠に駆動電源が供給される。これにより、データ通信手段が非接触ICカードとデータ通信を行い、非接触ICカードのカード情報と登録情報とを照合比較する。そして、この照合比較結果、カード情報と登録情報が一致すると、駆動制御手段が電気錠を例えば解錠制御する。
本例の非接触式カード錠によれば、非接触ICカードの存在の識別、カード情報の読み取り、電気錠の解錠制御までの一連の動作における電力消費を必要最小限に低減し、従来に比べて大幅に省電力化を図ることができる。
非接触ICカードを使用し、このカードの存在の識別やカード情報を非接触で読み取る際、必要な回路に対してのみに駆動電源が供給されるので、従来のようなカードリーダにカードを挿入する操作やカードリーダを起動するためのボタン操作が不要となり、非接触ICカードを所持する者が検知領域内に入っただけでカードの識別やカード情報の読み取りを行うことができる。しかも、カード情報の読み取りを非接触で行うので、磁気カードを用いたものよりもカードの耐久性も増す。
非接触ICカードを検知するための構成(カード検知手段)、非接触ICカードとデータ通信を行う構成(データ通信手段)、電気錠を解錠制御する構成(カードロック制御回路)がロジックとして別々の構成に分かれているので、データ通信手段の回路構成の選択の自由度が増し、非接触ICカードの識別とカード情報の読み書きに同じアンテナを使用でき、用途に応じてはカード検知手段とデータ通信用手段でアンテナの分離も可能となる。
各構成がロジックとして分かれ、電圧一定で動作するデータ通信用RF回路7と、検知手段(カード検知用RF回路、検出回路)とが別体に構成されるので、非接触ICカードのカード検知周波数が独立して選択可能となる。しかも、非接触ICカードを識別する際のカード検知電力の可変も容易に行うことができる。これにより、非接触ICカードの検知範囲距離の設定をある程度自由に行うことができる。
各構成がロジックとして分かれた構成により、非接触ICカードの識別、非接触ICカードとの間のデータ通信、カードロック制御において電源が同時に消費されることが無いので、待機時の消費電流が少なくて済み、省電力化を図ることができる。
図1は本発明に係る非接触式カード錠の概略構成を示すブロック図、図2(a),(b)は本発明に係る非接触式カード錠が組み込まれるエスカチオンの平面図及び側面図、図3は本発明に係る非接触式カード錠の動作を示すフローチャート図である。
本例では、非接触式カード錠の制御対象を例えばホテルの各部屋(客室)のドアに組み込まれた電気錠として説明している。本例の非接触式カード錠は、ホテルの各部屋(客室)のドアに組み込まれ、部屋への入室を許可された者が所持する非接触式カードとしての非接触式ICカードが特定カードか否かを非接触で識別し、特定カードと識別したカード内のカード情報を非接触で読み取り、読み取ったカード情報に基づいてドアの電気錠の解錠制御を行っている。
図1に示すように、非接触式カード錠1は、制御手段としてのコントローラ2、電池3、第1電源スイッチとしての周期電源スイッチ4、第2電源スイッチとしての主電源スイッチ5、カード検知用RF回路6aと検出回路6bを含むカード検知手段6、データ通信手段としてのデータ通信用RF回路7、駆動制御手段としてのカードロック制御回路8、電気錠9を備えて概略構成される。非接触式カード錠は、上記構成部品がユニット化され、例えば図2に示すドアのスカチオン21の内部に組み込まれ、アンテナ部分がエスカチオン21の上部に設けられるカバー部21aの内側に配置される。
非接触ICカード10は、電気錠9の解錠制御に使用される。この非接触ICカード10は、アンテナ10a、LC共振回路10b、CPU及びメモリを備えたICチップ10cが内部に搭載されたものである。非接触ICカード10は、基本的にその建物の部屋への入室を許可された者が所持する。ここでは、ホテルの各部屋のドアの電気錠を解錠制御する場合を例にとって説明するので、ホテルのチェックインを済ませた者が非接触ICカード10を所持することになり、その非接触ICカード10には宿泊する部屋に関するカード情報(物件コード、部屋番号、有効期限、チェックイン・チェックアウトの日付時間、滞在期間など)が記憶される。
図1におけるコントローラ2は、内部に周期タイマー2aを備え、電池3から常時電源が供給されており、周期タイマー2aが周期的に時間をカウントし、所定周期をカウントする毎にカウント値がリセットされる。このコントローラ2は、周期タイマー2aによる所定周期のカウント値やカード検知手段6(検出回路6b)からの検知信号に基づいて周期電源スイッチ4及び主電源スイッチ5に切替信号を出力して接点を切り替え、周期電源スイッチ4及び主電源スイッチ5を連動してオン/オフ制御している。なお、コントローラ2は、電池3から供給される電力を各部(カード検知手段6、データ通信手段7、駆動制御手段8、電気錠9)の駆動に必要な電力に変換する変換回路を備えている。
図1における電池3は、着脱交換が可能であり、電源供給ライン(図1の周期電源供給ラインL1、主電源供給ラインL2)を介してコントローラ2、カード検知手段6(カード検知用RF回路6a、検出回路6b)、データ通信用RF回路7、カードロック制御回路8、電気錠9等の各部に駆動電源を供給している。
図1において、第1電源スイッチをなす周期電源スイッチ4は、コントローラ2とカード検知手段6(カード検知用RF回路6a)との間に設けられる。この周期電源スイッチ4は、コントローラ2からの切替信号により第2電源スイッチをなす主電源スイッチ5と連動して接点が切り替えられ、オン/オフ制御される。すなわち、周期電源スイッチ4は、待機状態のときに、周期タイマー2aが所定周期をカウントする間隔おきにコントローラ2から入力される切替信号により接点が開閉され、オン/オフ制御される。また、周期電源スイッチ4は、検出回路6bが非接触ICカード10の存在を識別したときに、コントローラ2からの切替信号により接点を開いてオフするように切替制御される。さらに、周期電源スイッチ4は、コントローラ2からの切替信号により第2電源スイッチをなす主電源スイッチ5と連動して切替制御され、主電源スイッチ5の接点が閉じてオンしている間では接点が開いてオフしている。
図1におけるカード検知用RF回路6aは、周期電源スイッチ4を介してコントローラ2に接続され、周期電源スイッチ4の接点が閉じてオンしているときに電池3からコントローラ2を介して駆動電源が周期的に供給され、間欠的に電磁波を出力している。この間欠的に出力される電磁波は、その出力電圧を可変することにより、カード検知範囲の距離を変えることができる。
図1における検出回路6bは、カード検知用RF回路6aに接続され、カード検知用RF回路6aからの間欠的な電磁波の出力によって非接触ICカード10内のLC共振回路が共振したときに、非接触ICカードの存在を識別し、その旨の検知信号をコントローラ2に出力している。
図1におけるデータ通信用RF回路7は、検出回路6bが非接触ICカード10を識別して検知信号がコントローラ2に入力され、主電源スイッチ5の接点が閉じてオンしたときに、電池3からコントローラ2を介して駆動電源が供給される。このデータ通信用RF回路7は、電圧一定で動作する回路であり、存在が識別された非接触ICカード10との間でデータ通信を行い、非接触ICカード10から読み取ったカード情報と、予め設定された部屋への入室を許可する条件を示す登録情報(入室を許可する情報:例えば部屋番号、滞在期間、チェックインの日付や時間など)とを比較照合し、この比較照合結果から非接触ICカード10を所持する者の入室を許可して良いかを判断している。そして、データ通信用RF回路7は、入室を許可して良いと判断したときに、カードロック制御回路8に電気錠9の解錠許可を促す制御信号を出力している。
カードロック制御回路8は、データ通信用RF回路7から制御信号が入力されたときに、電気錠9に解錠信号を出力して電気錠9を解錠制御している。
なお、図示はしないが、電気錠9は、ノブ、ラッチボルド、デッドボルトなどとともに錠箱(ハウジング)に組み込まれた施解錠機構の一部を構成している。そして、電気錠9は、カードロック制御回路8から解錠信号が入力されたときに、不図示のアクチュエータの駆動によりデッドボルトが退避して解錠される。
このように、本例の非接触式カード錠1は、電池3からカード検知手段6(カード検知用RF回路6a、検出回路6b)に駆動電源が供給されている間はデータ通信用RF回路(データ通信手段)7、カードロック制御回路(駆動制御手段)8、電気錠9への駆動電源の供給が断たれる。そして、カード検知用RF回路6aからの間欠的な電磁波の出力に伴って検出回路6bが非接触ICカード10の存在を識別すると、カード検知手段6への駆動電源の供給が断たれ、データ通信用RF回路7、カードロック制御回路8、電気錠9に駆動電源が供給されるようになっている。これにより、データ通信用RF回路7が非接触ICカード10とデータ通信を行い、非接触ICカード10から読み取ったカード情報を登録情報と比較照合する。そして、この比較照合結果、その部屋への入室を許可して良いと判断すると、カードロック制御回路8が電気錠9を解錠制御する。
次に、上記のように構成された非接触式カード錠1の解錠時の動作について図3のフローチャートを参照しながら説明する。
待機状態(ST1〜ST3)では、コントローラ2の周期タイマー2aが所定周期をカウントする毎の間隔(例えば500msec)おきに周期電源スイッチ4の接点を開閉してオン/オフ制御する。これにより、カード検知手段6(カード検知用RF回路6a、検出回路6b)には、電池3からコントローラ2を介して駆動電源が周期電源供給ラインL1を通じて周期的に供給される(ST4)。カード検知用RF回路6aは、電池3から駆動電源が供給されると、予め設定されたカード検知周波数(例えば13.56MHz)の電磁波を間欠的に出力する(ST5)。このとき、主電源スイッチ5は接点が開いてオフしている。これにより、電池3から主電源供給ラインL2を介してのデータ通信用RF回路7、カードロック制御回路8、電気錠9への駆動電源の供給が断たれている。
この状態で非接触ICカード10を所持した者がドアに近づき、非接触ICカード10がカード検知領域内に入ると(例えば非接触ICカード10がドアのエスカチオン21のカバー部21a上にかざすと)、カード検知手段6(カード検知用RF回路6a、検出回路6b)によって非接触ICカード10の存在の有無が識別される。そして、非接触ICカード10の存在が識別されて特定のカードと判断すると、すなわちカード検知用RF回路6aに設定されたカード検知周波数(例えば13.56MHz)のカードであれば、その非接触ICカード10内のLC共振回路10bがカード検知用RF回路6aからの間欠的な電磁波により共振する。そして、非接触ICカード10内のLC共振回路10bが共振すると(ST6)、検出回路6bがこの共振周波数を検出して非接触ICカード10の存在を識別し、その旨の検知信号をコントローラ2に出力する(ST7)。
コントローラ2は、検出回路6bから非接触ICカード10の存在を識別した旨の検知信号が入力されると、周期電源スイッチ4の接点を開いてオフし、主電源スイッチ5の接点を閉じてオンするように周期電源スイッチ4及び主電源スイッチ5を連動して切替制御する(ST8)。これにより、カード検知手段6への駆動電源の供給が断たれ、データ通信用RF回路7、カードロック制御回路8、電気錠9に対して電池3から駆動電源が供給される(ST9)。
そして、データ通信用RF回路7は、電池3から駆動電源が供給されると、非接触ICカード10との間で通信を行い、非接触ICカード10から読み取ったカード情報と、予め設定された登録情報(入室を許可する情報:例えば部屋番号、滞在期間、チェックインの日付や時間など)とを比較照合する(ST10)。そして、データ通信用RF回路7は、カード情報の内容が入室を許可して良い内容と判断したときに、カードロック制御回路8に電気錠9の解錠許可を促す制御信号を出力する。
カードロック制御回路8は、データ通信用RF回路7から制御信号が入力されると、電気錠9に解錠信号を出力して不図示のアクチュエータを駆動し、デッドボルトを退避させて電気錠9を解錠制御する(ST11)。これにより、非接触ICカード10を所持した者は、その部屋のドアを開けて入室することができる。
このように、本例の非接触式カード錠1では、待機状態において周期的にカード検知手段6に電池3から電源を周期的に供給して間欠的に電磁波を出力し、この電磁波の出力に伴う共振の有無に基づいて非接触ICカード10の存在を識別している。そして、このカードの識別を行う間は、非接触ICカード10との間のデータ通信を行うためのデータ通信用RF回路7への電源供給が断たれ、非接触ICカード10の存在が確認されると、データ通信用RF回路7に電池3から電源を供給して非接触ICカード10との間でデータ通信を行い、非接触ICカード10のカード情報と登録情報とを比較照合し、この比較照合結果に基づいて電気錠9を解錠制御している。
したがって、本例の非接触式カード錠によれば、非接触ICカードの存在の識別、カード情報の読み取り、電気錠の解錠制御までの一連の動作における電力消費を必要最小限に低減し、従来に比べて大幅に省電力化を図ることができる。
また、非接触ICカードを使用し、このカードの存在の識別やカード情報を非接触で読み取る際、必要な回路に対してのみに駆動電源が供給されるので、従来のようなカードリーダにカードを挿入する操作やカードリーダを起動するためのボタン操作が不要となり、非接触ICカードを所持する者が検知領域内に入っただけでカードの識別やカード情報の読み取りを行うことができる。しかも、カード情報の読み取りを非接触で行うので、磁気カードを用いたものよりもカードの耐久性も増す。
そして、本例の非接触式カード錠1では、非接触ICカード10を検知するための構成(カード検知手段6)、非接触ICカード10とデータ通信を行う構成(データ通信手段7)、電気錠9を解錠制御する構成(カードロック制御回路8)がロジックとして別々の構成に分かれている。これにより、データ通信用RF回路7の選択の自由度が増す。また、カード検知用RF回路6aとデータ通信用RF回路7により同じアンテナで非接触ICカード10の識別とカード情報の読み書きを行うことができ、用途に応じてカード検知用RF回路6aとデータ通信用RF回路7でアンテナの分離も可能となる。
また、各構成がロジックとして分かれ、電圧一定で動作するデータ通信用RF回路7と、検知手段(カード検知用RF回路、検出回路)とが別体に構成されるので、非接触ICカード10のカード検知周波数を13.56MHzに限らず独立して選択可能となる。しかも、非接触ICカード10を識別する際のカード検知電力の可変も容易に行うことができる。これにより、非接触ICカード10の検知範囲距離の設定をある程度自由に行うことができる。
さらに、各構成がロジックとして分かれた構成により、非接触ICカード10の識別、非接触ICカード10との間のデータ通信、カードロック制御において電源が同時に消費されることが無いので、待機時の消費電流が少なくて済み、省電力化を図ることができる。
ところで、上述した形態では、非接触式カード錠をドアに組み込む構成しているが、ドアに組み込まず、別体のユニットで構成して例えばドアに近接した壁面に取り付けることも可能である。
また、上述した形態では、本例の非接触式カード錠1をホテルの各部屋(客室)のドアに採用した場合について説明したが、非接触ICカード10のカード情報を非接触で識別して照合比較を行うものであれば、ホテルの各部屋のドアに限らず各種ドアの解錠制御に採用できる他、電気錠の解錠制御だけでなく施解錠制御を行う構成としても良い。この場合、非接触ICカードのカード情報を読み取り、読み取ったカード情報が登録情報と一致する毎に解錠制御と施錠制御が繰り返される。例えば電気錠が解錠状態のときに非接触ICカードのカード情報が読み取られてカード情報が登録情報と一致すれば電気錠が施錠制御され、その後、非接触ICカードのカード情報が読み取られて登録情報と一致すれば電気錠が解錠制御される。
さらに、本例では、周期電源スイッチ(第1電源スイッチ)4及び主電源スイッチ(第2電源スイッチ)5をコントローラ(制御手段)2からの制御信号で接点を切り替えてオン・オフ制御する構成として説明したが、コントローラ2からソフトウエア上で周期電源スイッチ4及び主電源スイッチ5をオン・オフ制御して切り替えを行う構成とすることもできる。また、カード検知用RF回路6aとデータ通信用回路7は、ロジックとして分かれているので、1枚基板でも構成することができる。
本発明に係る非接触式カード錠の概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)本発明に係る非接触式カード錠が組み込まれるエスカチオンの平面図及び側面図である。 本発明に係る非接触式カード錠の動作を示すフローチャート図である。 従来のカードロックシステムに採用されるカードリーダの概略構成図である。
符号の説明
1…非接触式カード錠、2…コントローラ(制御手段)、2a…周期タイマー、3…電池、4…周期電源スイッチ(第1電源スイッチ)、5…主電源スイッチ(第2電源スイッチ)、6…カード検知手段、6a…カード検知用RF回路、6b…検出回路、7…データ通信用RF回路(データ通信手段)、8…カードロック制御回路(駆動制御手段)、9…電気錠、10…非接触ICカード。

Claims (1)

  1. 建物の部屋への入室を許可された者が所持する非接触ICカードのカード情報を非接触で読み取り、この読み取ったカード情報に基づいて前記部屋のドアの電気錠を解錠及び又は施錠制御する非接触式カード錠において、
    駆動電源を供給するための電池と
    め設定されたカード検知周波数の電磁波を前記電池からの駆動電源の供給によって間欠的に出力し、この電磁波の出力に伴う前記非接触ICカードのLC共振回路の共振により当該非接触ICカードの存在を識別するカード検知手段と、
    前記カード検知手段が前記非接触ICカードの存在を識別したときに前記電池からの駆動電源の供給によって前記非接触ICカードとデータ通信し、当該非接触ICカードのカード情報と前記電気錠の制御を許可する条件を示す登録情報とを照合比較し、前記カード情報と前記登録情報が一致したときに前記電気錠を解錠及び又は施錠制御するための制御信号を出力するデータ通信手段と、
    所定周期をカウントする毎にカウント値がリセットされる周期タイマーを有する制御手段と、
    前記制御手段によってオン/オフ制御され、前記カード検知手段に前記電池からの駆動電源を周期的に供給するための第1電源供給ラインを前記電池と前記カード検知手段との間に形成するための第1電源スイッチと、
    前記制御手段によってオン/オフ制御され、前記データ通信手段に前記電池からの駆動電源を供給するための第2電源供給ラインを前記電池と前記データ通信手段との間に形成するための第2電源スイッチとを備え、
    前記制御手段は、待機状態のときに、前記周期タイマーが所定周期をカウントする毎の間隔おきに前記第1電源スイッチをオン/オフ制御し前記電池から前記第1電源供給ラインを経由して前記カード検知手段に駆動電源を周期的に供給するとともに前記第2電源スイッチをオフ制御し前記電池から前記第2電源供給ラインを経由する前記データ通信手段への駆動電源の供給を断ち、前記カード検知手段からの間欠的な電磁波の出力に伴って当該カード検知手段が前記非接触式ICカードの存在を識別したときには、前記第1電源スイッチをオフ制御し前記電池から前記第1電源供給ラインを経由する前記カード検知手段への駆動電源の供給を断つとともにこれに連動して前記第2電源スイッチをオン制御し前記電池から前記第2電源供給ラインを経由して前記データ通信手段に駆動電源を供給することを特徴とする非接触式カード錠。
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