JP4294942B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源装置は、従来より知られており、各種の電子機器にパワーを供給する電源として広く用いられている。近年、その出力特性が向上したことにより、それまで直列制御方式の電源しか使用されていなかった分野でも用いられるようになってきている。
【0003】
多出力型スイッチング電源の低電圧制御方式には、チョッパ方式又はマグアンプ(磁気増幅器)方式が用いられている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。図8は従来回路の第1の例を示す図であり、チョッパ方式の多出力型スイッチング電源装置の一例を示している。直流電源1に接続されたトランス2の1次巻線2a及び主スイッチング回路を構成する主スイッチング素子としてのMOSFET3と、トランス2の1次巻線2aと電磁的に結合する2次巻線2bと、該2次巻線2bに接続され、かつ直流出力電圧V01を発生する整流平滑回路4と、該整流平滑回路4の出力端子に接続され、かつ付加的直流出力電圧V02を発生するチョッパ回路10と、MOSFET3のオン/オフ時間を制御して整流平滑回路4の直流出力電圧V01を一定のレベルに保持する主制御回路9とを備えている。
【0004】
整流平滑回路4は、トランス2の2次巻線2bに接続された整流ダイオード5及び還流ダイオード6と、該還流ダイオード6に対して直列に接続された平滑リアクトル(チョークコイル)7及び平滑コンデンサ8とを有する。チョッパ回路10は、コレクタ端子が平滑コンデンサ8の一端に接続されたトランジスタ11と、平滑コンデンサ8の他端とトランジスタ11のエミッタ端子との間に接続された還流ダイオード12と、該還流ダイオード12に対して直列に接続された平滑リアクトル13及び平滑コンデンサ14と、トランジスタ11のオン/オフ時間を制御して平滑コンデンサ14の出力電圧V02を一定のレベルに保持するチョッパ制御回路15とを有する。
【0005】
主制御回路9及びチョッパ制御回路15は、平滑コンデンサ8,14の電圧V01,V02の基準値に対する高低によりデューティ比が変化するPWM(パルス幅変調)信号を出力する公知のPWM回路である。
【0006】
このように構成された回路において、整流平滑回路4は所定の直流電圧を発生する。この出力電圧はV01となる。出力電圧V01は、主制御回路9によりモニタされており、そのフィードバック信号はMOSFET3のゲートに与えられ、オン時間を制御するようになっている。この安定化電源はチョッパ回路10に入力されている。該チョッパ回路10では、チョッパ制御回路15が、出力電圧V02が一定になるように、トランジスタ11のベースに与えるチョッパ信号を制御している。この結果、チョッパ回路10の出力V02は安定化されたものとなる。
【0007】
図9は従来回路の第2の例を示す図であり、チョッパ方式の多出力型スイッチング電源装置の他の例を示す。直流電源1に対して直列に接続されたトランス2の1次巻線2a及びMOSFET3と、トランス2の1次巻線2aと電磁的に結合する2次巻線2b及び付加的2次巻線2cと、2次巻線2bに接続され、かつ直流出力電圧V01を発生する整流平滑回路4aと、付加的2次巻線2cに接続された付加的整流平滑回路4bと、該付加的整流平滑回路4bの出力端子に接続され、かつ付加的直流出力電圧V02を発生するチョッパ回路10と、MOSFET3のオン/オフ時間を制御して整流平滑回路4aの直流出力電圧V01を一定のレベルに保持する主制御回路9とを備えている。整流平滑回路4a及び付加的整流平滑回路4bとチョッパ回路10は、何れも図8に示す整流平滑回路4及びチョッパ回路10と同一の構成を有するので、詳細な説明は省略する。
【0008】
図10は従来回路の第3の例を示す図であり、マグアンプ方式の多出力型スイッチング電源装置の一例を示す。直流電源1に対して直列に接続されたトランス2の1次巻線2a及びMOSFET3と、トランス2の1次巻線2aと電磁的に結合する2次巻線2b及び付加的2次巻線2cと、2次巻線2bに接続され、かつ直流出力電圧V01を発生する整流平滑回路4aと、付加的2次巻線2cに接続され、かつ付加的直流出力電圧V02を発生する付加的整流平滑回路4bと、付加的2次巻線2cと付加的整流平滑回路4bとの間に接続された可飽和リアクトル16と、MOSFET3のオン/オフ時間を制御して整流平滑回路4aの直流出力電圧V01を一定のレベルに保持する主制御回路9と、可飽和リアクトル16の励磁電流を制御して付加的整流回路4bの直流出力電圧V02を一定のレベルに保持するチョッパ制御回路17とを備えている。
【0009】
図11は従来回路の第4の例を示す図であり、2次側出力電圧帰還型のスイッチング電源の回路図である。図において、トランスTRには1次巻線n1、2次巻線n2及び補助巻線nsが設けられている。入力電圧源25は、例えば商用の交流電源からの交流電圧を整流平滑化して直流電圧Vinを生成するもので、1次巻線n1に接続されていると共にトランジスタ等のスイッチング素子Qによりオン/オフされている。
【0010】
すると、2次側巻線n2にはスイッチング電圧信号が誘起されるので、ダイオードD1と出力コンデンサC1の整流平滑化回路によって直流化された出力電圧Voutが負荷27に供給される。ここでは、オン/オフ方式若しくはフライバックコンバータと呼ばれる方式を採用しているので、スイッチング素子Qがオンしている期間にトランスTRにエネルギーが蓄えられ、スイッチング素子Qがオフしている期間には、オン期間中に増加したトランスTRの磁束を減少させている。ここで、図で囲った部分がフライバックコンバータ部80である。
【0011】
出力電圧の安定化は、次の構成により行なわれる。即ち、誤差アンプ21は、出力電圧Voutと基準電圧とを比較してこの誤差電圧に比例するデューティ比の誤差信号を出力する。フォトカプラ22は、スイッチング電源の1次側と2次側を絶縁するもので、ここでは誤差アンプ21の出力する誤差信号に応答するオン/オフ信号に変換している。
【0012】
ドライブ回路23は、フォトカプラ22から送られたオン/オフ信号を入力し、出力電圧Voutと基準電圧とが一致する方向のスイッチング制御信号をスイッチング素子Qに印加する。補助電源回路24はドライブ回路23の動作用電圧を発生するもので、補助巻線nsに誘起されたスイッチング信号をダイオードD2とコンデンサC2の整流平滑化回路によって直流化して、補助電源電圧を発生する。
【0013】
図12は従来回路の第5の例を示す図であり、ハーフブリッジ回路方式を示している。入力電圧EiはトランジスタQ10、Q11の一端に接続されており、該入力電圧EiはコンデンサC5とC6により分圧されている。この分圧電圧は、トランスTRの1次巻線の一端に接続されている。また、入力電圧Eiの両端にはダイオードD5、D6の直列回路が接続されており、この直流回路の接続点はトランスTRの1次巻線の他端に接続されている。
【0014】
トランジスタQ10のエミッタはトランジスタQ11のコレクタに接続されている。トランジスタQ11のエミッタは、前記入力電圧Eiの一端に接続されている。トランスTRの2次巻線の両端には、それぞれダイオードD7、D8が接続されている。2次巻線の中点はコモンラインとなっている。2次巻線に発生した電圧は、ダイオードD7、D8により全波整流されており、リアクトルLとコンデンサC7とで構成される平滑回路に入るようになっている。そして、この平滑回路の出力が出力電圧Voとなる。
【0015】
このように構成された回路の出力電圧Voは、
Vo=(1/2)・(n2/n1)・(Ton/T)・Eiとなる。ここで、n1はトランスTRの1次巻数、n2はトランスTRの2次巻数、Tonは1周期の中のオン時間、Tは1周期時間幅、Eiは入力電圧である。
【0016】
このような回路において、入力電圧Eiが変動した場合、2次出力電圧Voからのフィードバックで出力電圧Voが一定値になるようにオンパルス幅tonを変化させるようになっている。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−136141号公報(第2頁、第3頁、図7、図8、図9)
【特許文献2】
特開平8−331844号公報(第3頁、図1)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
▲1▼ 前述した図8〜図10の多出力スイッチング電源装置では、主制御回路9にフィードバックされている出力電圧V01は、負荷変動に対して、安定であるが、平滑リアクトル7、7aを流れる電流が不連続、即ち軽負荷になると、パルス幅が狭くなり、他出力電圧V02を低下させるため、チョッパ回路10を追加するかマグアンプ方式の励磁電流制御回路を追加する必要があった。
【0019】
また、出力V01の負荷が無負荷の場合は、主スイッチ素子(MOSFET)3のオンパルス幅が非常に小さくなる。そうすると、出力V02段に追加した制御回路では対応できなくなるため、出力V01段にダミー抵抗を付加し、必要なパルス幅を確保し、出力V02の安定化を図っている。
【0020】
このように、V01以外の出力段に追加回路や、オーディオ用電源のように付加が無負荷から最大負荷まで変化する電源においては、ダミー抵抗が必要となり、部品の追加のみならず、ダミー抵抗の消費電力の損失も生じるという問題がある。
▲2▼ 図11に示す従来のスイッチング電源装置では、図に示すようにトランスの補助巻線nsからの補助電源を発生させる回路と、フィードバック回路である誤差アンプ21とフォトカプラ22による回路構成が必要であり、小型化が困難であるという問題がある。
▲3▼ 図12に示す一般的スイッチング電源装置においては、スイッチング素子がオン/オフする時、スイッチング素子の立ち上がり時間、立ち下がり時間によりスイッチング損失が発生する。この損失は、スイッチング周波数に比例するため、スイッチング周波数を高くして電源装置の小型化、軽量化を図ることが困難であるという問題がある。
【0021】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、安定な出力電圧を発生させることができ、かつ効率のよいスイッチング電源装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
【0024】
(1)請求項1記載の発明は、入力電圧を受けてパルス幅変調方式により所定の出力電圧を発生する第1のスイッチング回路と、該第1のスイッチング回路の出力側に設けた、変換トランスが接続された回路を一定のパルス幅でスイッチングするハーフブリッジによる第2のスイッチング回路と、少なくとも1つの2次巻線を有する変換トランスと、2次側出力段に設けた整流用のダイオードとこのダイオードと接続される平滑用のコンデンサとからなる電源回路とを具備し、出力電圧の安定化は前記第1のスイッチング回路で行ない、2次側出力への電力供給は、前記ハーフブリッジの第2のスイッチング回路と前記変換トランスの自己インダクタンスを利用して行なうと共に、前記変換トランスの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用して前記第2のスイッチング回路のスイッチング素子をゼロ電圧スイッチングさせるように構成したことを特徴とする。
【0025】
このように構成すれば、変換トランスの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用してハーフブリッジのスイッチング素子をゼロ電圧スイッチングさせることができ、損失を軽減して変換効率を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態例を示す回路図である。図において、30は入力電圧Einを受けてパルス幅変調方式により所定の出力電圧V1を発生する第1のスイッチング回路、TRは該スイッチング回路30により駆動される変換トランスである。Qは変換トランスTRの1次巻線の他端に接続されるメインスイッチである。該メインスイッチQとしては、例えばFETが用いられる。31はメインスイッチQを固定したパルス幅で駆動する第2のスイッチング回路である。D10は、変換トランスTRの2次巻線に接続された整流ダイオード、C10は整流ダイオードD10のカソードとその一端が接続されるコンデンサである。
【0028】
該コンデンサC10の他端は2次巻線の他端に接続されている。この2次出力側の出力電圧をV01とする。この出力電圧は、フィードバック信号として、前記スイッチング回路30に入力されている。D11は、変換トランスTRの3次巻線に接続された整流ダイオード、C11は整流ダイオードD11のカソードとその一端が接続されるコンデンサである。該コンデンサC11の他端は3次巻線の他端に接続されている。この2次出力側の出力電圧をV02とする。変換トランスTRの1次巻線の巻数をN1、2次巻線の巻数をN2、3次巻線の巻数をN3とする(以下、これらN1〜N3を巻線を示す符号としても用いる)。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0029】
一般のスイッチング電源の出力電圧は、スイッチング周波数の周期をT、1周期の間でオンになる時間をTonとすると、デューティ(Ton/T)に左右されるが、本発明は、1次側電圧V1を制御して、変換トランスTRの駆動はスイッチング回路31で固定パルス幅Tonでオン/オフする。
【0030】
2次巻線、3次巻線の出力は、巻数比に対応したものとなり、入力電圧V1を(N2/N1)倍、(N3/N1)倍となる。従って、出力電圧V01、V02はそれぞれ次式で表される。
【0031】
V01=(N2/N1)V1
V02=(N3/N1)V1
ここで、メイン出力V01に対応した信号は、スイッチング回路30に制御信号としてフィードバックされる。この結果、入力電圧Einの変動や、負荷変動に対して出力V01を一定値に安定化させるように、1次側電圧V1を制御する。
【0032】
一方、スイッチング素子であるFETQは、スイッチング回路31からの固定したパルス幅で変換トランスTRの1次側をオン/オフさせ、2次側に巻数比に対応した電圧を伝達する。即ち、1次側電圧V1の電圧制御により多出力電圧を安定化させる。出力電圧V01、V02にはTonの定数がかからないため、温度等によるTon時間変化に対して出力電圧は変化しないという特徴を持つ。
【0033】
このように、この実施の形態例によれば、メイン出力よりフィードバック信号を第1のスイッチング回路に帰還させ、入力電圧の変動や負荷変動に対して出力電圧を安定化させるように第1のスイッチング回路30の出力を制御し、第2のスイッチング回路31で固定したパルス幅で変換トランスの1次巻線をオン/オフさせることで、安定な出力電圧を得ることができる。
【0034】
図2は本発明の第2の実施の形態例を示す回路図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、30は入力電圧Einをスイッチングし、所定の電圧V1を発生させるパルス幅変調方式(PWM)スイッチング回路である。SW1、SW2はオン/オフスイッチであり、このSW1とSW2の直列回路は、スイッチング回路30の出力とコモンライン間に接続されている。31Aは、これらスイッチSW1、SW2を交互にオン/オフさせるスイッチング回路である。スイッチSW1、SW2としては、例えばMOSFETが用いられる。
【0035】
CsはスイッチSW1とSW2の接続部とコモンライン間に存在する浮遊容量である。また、この接続部は変換トランスTRの1次巻線N1の一端と接続されている。C15、C16はコンデンサであり、このコンデンサC15、C16の直列接続回路はスイッチSW1,SW2の直列回路と並列に接続されている。
【0036】
コンデンサC15とC16の接続点は、変換トランスTRの1次巻線N1の他端と接続されている。変換トランスTRの2次側は第2巻線N2と第3巻線N3が接続されており、それぞれの巻線側で、ダイオードによる全波整流を行なっている。D10、D12は全波整流用のダイオード、D11とD13も全波整流用のダイオードである。それぞれの巻線の中点がコモンラインとなり、直流出力電圧を発生するようになっている。C10、C11は平滑用コンデンサである。それぞれの電源回路の出力には、負荷が接続される。そして、メインの出力であるV01は、フィードバック信号としてスイッチング回路30に与えられている。
【0037】
このように構成された回路において、図1に示す回路と同様に、変換トランスTRの1次側電圧V1をPWM方式のスイッチング回路30で制御している。そして、変換トランスTRの駆動は、固定パルス幅で交互にオン/オフするハーフブリッジ方式のスイッチング回路31Aで駆動される。即ち、スイッチング回路31Aの出力は、スイッチSW1とSW2を交互に駆動し、変換トランスTRの1次側の電圧を2次側に伝達する。この結果、出力電圧V01とV02は、それぞれ以下のようになる。
【0038】
V01=(N2/N1)V1
V02=(N3/N1)V1
この回路は、変換トランスTRの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用してハーフブリッジのスイッチング素子SW1、SW2をゼロ電圧スイッチングさせる。ここで、ゼロ電圧スイッチングとは、スイッチング素子SW1とSW2の両端にかかる電圧が0の状態でスイッチングすることをいう(詳細後述)。
【0039】
このように構成すれば、変換トランスTRの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用してハーフブリッジのスイッチング素子をゼロ電圧スイッチングさせることができ、損失を軽減して変換効率を向上させることができる。
【0040】
図3は本発明の第3の実施の形態例を示す回路図である。図1、図2と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、SWは交流電源einをオン/オフするスイッチ、35は交流電源einを整流するダイオードより構成された整流回路である。該整流回路35としては、例えばダイオードブリッジが用いられる。C1は整流回路35の出力段に接続された平滑用コンデンサである。
【0041】
40は整流回路35の出力Einを受けて所定の電圧V1を出力する昇圧チョッパ回路である。該昇圧チョッパ回路40は、整流回路35の出力に直列に接続されたリアクトルLと、該リアクトルLと接続されたダイオードD1と、リアクトルLの一端が接続されたスイッチング素子としてのFETQ1と、メイン出力からのフィードバック信号を受けてFETQ1のPWM方式によるスイッチング制御を行なうPWM制御部36から構成されている。
【0042】
50は前記昇圧チョッパ回路40の出力と接続され、電圧V1を所定のパルス幅でスイッチングするハーフブリッジ回路である。該ハーフブリッジ回路50は、電圧V1を交互にオン/オフするスイッチング素子としてのFETQ2、Q3と、これらFETQ2、Q3を一定幅のパルスで駆動するスイッチング回路31Aと、FETQ2、Q3の直列回路に並列に接続されたコンデンサC15、C16の直列回路と、変換トランスTRの1次巻線N1から構成されている。ここで、FETQ2、Q3としては、例えばMOSFETが用いられる。前記1次巻線N1の一端はFETQ2とQ3の接続点に接続され、他端はコンデンサC15とC16の接続点に接続されている。
【0043】
TRは変換トランスであり、その2次側には2次巻線N2と3次巻線N3が設けられている。2次巻線N2は全波整流用のダイオードD10とD12に接続されており、ダイオードD10とD12による整流出力は、平滑用コンデンサC10により平滑されるようになっている。そして、その出力(メイン出力)V01は負荷Z1に接続されている。3次巻線N3は全波整流用のダイオードD11とD13に接続されており、ダイオードD11とD13による整流出力は、平滑用コンデンサC11により平滑されるようになっている。そして、その出力V02は負荷Z2に接続されている。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0044】
交流入力einは、整流回路35に接続され、脈流に変換され、該脈流は平滑コンデンサC1により平坦な直流に変換される。この平滑された直流電圧Einは続く昇圧チョッパ回路40により直流電圧V1(V1≧Ein)に変換される。この昇圧チョッパ回路40は、メイン出力V01からフィードバックされた信号がPWM制御部36に入力され、該PWM制御部36によりFETQ1のオン/オフが制御され、出力V01が一定値の電圧になるようにその出力V1を制御する。
【0045】
次段のハーフブリッジ回路50は、固定された一定幅のパルスをスイッチングFETQ2、Q3に与え、交互にオンさせる。通常のハーフブリッジ回路のパルス幅は可変、即ちPWM方式であるが、本発明は一定幅であるのが特徴である。ハーフブリッジ回路50により変換トランスTRの1次巻線N1はオン/オフされ、変換トランスTRの2次側に設けられた2次巻線N2、3次巻線N3に交流電圧を発生させ、その交流電圧は、続く全波整流回路により直流に変換される。この2次側の直流出力電圧V01、V02はそれぞれ変換トランスTRの巻数を1次巻線がN1、2次巻線がN2、3次巻線がN3とすると、それぞれ次式で表される。
【0046】
V01=(N2/N1)・(V1/2)
V02=(N3/N1)・(V1/2)
なお、一般のハーフブリッジ回路の2次側出力は、ダイオードD10とコンデンサC10との間に平滑リアクトルが必要で、その場合の出力V01は1周期の期間をT、パルス幅(オン幅)をTonとすると、次式で表される。
【0047】
V01=(N2/N1)・(Ton/T)・(V1/2)
本発明によれば、出力V01の負荷が無負荷になっても、ハーフブリッジ回路50のパルス幅は変化はなく一定値であり、
V01=(N2/N1)・(V1/2)であるから、第2出力V02も
V02=(N3/N1)・(V1/2)となり、負荷変動に対しても一定値を保つ。また、入力電圧einの変化等で整流回路35の出力Einが変化した場合、フィードバック作用により、出力電圧を安定化させるように電圧V1が制御される。
【0048】
この実施の形態例によれば、メイン出力よりフィードバックを第1のスイッチング回路に帰還させ、入力電圧の変動や負荷変動に対して出力電圧を安定化させるように第1のスイッチング回路の出力を制御し、第2のスイッチング回路で発振器からの固定したパルス幅で変換トランスの1次巻線をオン/オフさせることで、安定な出力電圧を得ることができる。
【0049】
図4は本発明の第4の実施の形態例を示す回路図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、SWは交流電源のオン/オフを行なうスイッチ、35は交流電圧を整流する整流回路、C1は整流回路35の出力段に接続された平滑用コンデンサ、37はその一端が整流回路35の出力と接続され、PWM制御部36を駆動する駆動回路、36はスイッチング素子としてのFETQ1をパルス幅変調方式でスイッチングするPWM制御部である。
【0050】
Lは電圧整流回路35の出力と接続されるリアクトル、D1は該リアクトルLと接続されるダイオード、Q1はスイッチング用FETであり、リアクトルLの一端とコモンライン間に接続されている。Q2、Q3はハーフブリッジ回路のスイッチング素子であり、ここではFETが用いられている。31AはこれらFETQ2、Q3を交互にオンするスイッチング回路である。変換トランスTRの2次側で出力電圧V01とV02を発生する構成は、図3のそれと同一であるからその構成の説明は省略する。
【0051】
61は変換トランスTRに設けられた補助巻線である。この補助巻線61の巻数をNsとする。60は補助巻線Nsの出力を受けて直流電圧Vccに変換する整流回路である。C17は整流回路60の出力とコモンライン間に接続された平滑用コンデンサである。該補助電源の出力Vccは、前記スイッチング回路31A、及び起動回路37に供給されている。また、この補助電圧Vccは抵抗R1とR2の分圧回路に供給されており、この抵抗R1とR2による分圧電圧は、図3におけるフィードバック信号に代わる制御信号としてPWM制御部36に与えられている。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0052】
PWM制御部36が制御FETQ1をオン/オフ制御し、出力電圧V01とV02を安定化する構成と、FETQ2、Q3によりハーフブリッジ回路を交互にオンする構成は、図3において説明したので、その説明は省略する。ここでは、新たに設けられた補助電源の機能について説明する。
【0053】
補助巻線Nsに発生した交流電圧は、整流回路60、平滑コンデンサC17により直流に変換される。この変換された出力電圧Vccは、次式で表される。
【0054】
Vcc=(Ns/N1)・(V1/2)
である。一方、メイン出力V01は前述したように、
V01=(N2/N1)・(V1/2)
である。(2)式からV1=(2N1/N2)・V01
となる。一方、Vccは(1)式で示すように表されるから、
Vcc=(Ns/N1)・(1/2)・(2N1/N2)V01
=(Ns/N2)・V01
となる。
【0055】
このことから、V01の変化は、Vccに(Ns/N2)の比率で発生することになる。つまり、整流回路60の出力は、メイン出力V01に対応したものとなっている。そこで、この電圧Vccを抵抗R1とR2の分圧回路で分圧して、PWM制御部36にフィードバック信号に代わるものとして与えることができる。この結果、PWM制御部36は、メイン出力V01が一定になるように、FETQ1のオン/オフ制御をすることになる。また、この電圧Vccは、スイッチング回路31Aの電源としても供給されている。
【0056】
以上、説明したように、この実施の形態例によれば、出力電圧比は補助巻線61から発生する電圧に同じ比率で発生する。従って、この補助電源を、スイッチング回路31Aの動作電源としても、またフィードバック信号としても利用することができる。
【0057】
図5は本発明の第5の実施の形態例を示す回路図である。図2、図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、70は入力電圧Einを受けて電圧V1を発生するDC/DCコンバータである。このDC/DCコンバータ70は、メイン出力電圧Voからフィードバック信号を受けて、出力Voが一定となるように制御している。
【0058】
スイッチング回路31AとスイッチSW1、SW2からなる回路と、コンデンサC15、C16からなる回路とはハーフブリッジ回路を構成している。CR1はスイッチSW1がFETである場合の寄生ダイオード、CR2はスイッチSW2がFETである場合の寄生ダイオードである。CsはスイッチSW1とSW2の接続点からコモンライン間に存在する浮遊容量である。これをコンデンサCsとする。
【0059】
変換トランスTRの2次側には、出力電圧V0を発生する整流平滑回路と、補助巻線から出力電圧を発生する整流平滑回路71が設けられている。該整流平滑回路71の構成は、基本的にメイン出力電圧発生用の整流平滑回路と同様である。この整流平滑回路71の出力をVsとする。この電圧は、例えば電子機器やスイッチング回路31A動作用の電源として用いられる。72は整流平滑回路に直列に接続された電圧安定化用のビーズコアである。また、メイン出力電圧Voは、前記DC/DCコンバータ70に出力を一定に制御するためのフィードバック信号として入力されている。このように構成された回路の動作を図6に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。
【0060】
図6は図5に示す回路の各部の動作波形を示すタイムチャートである。(a)はスイッチSW1の駆動パルス、(b)はスイッチSW2の駆動パルス、(c)はa点(スイッチSW1とSW2の接続点)の電圧、(d)は入力電圧Einのオン/オフ波形、(e)は1次巻線に流れる電流、(f)は2次側の整流出力V2を示している。
【0061】
スイッチング回路31Aは、スイッチSW1、SW2を交互にオン/オフさせる固定パルス幅Tonを発生させる。また、交互のTon間に、必要最小時間のデッドタイムτが設けられている。このデッドタイムτは、スイッチング時に起きる損失を低減するためのものである。ここで、整流ダイオードD10とD12の順方向電圧を無視すると、2次側整流回路の出力V2は次式で表わされる。
【0062】
V2=(N2/N1)・(V1/2)
また、この実施の形態例では、τ<<Tonであるため、出力電圧VoとV2はほぼ等しくなる。
【0063】
入力電圧Einの変化や、負荷電流変化、変換トランスTRの巻線抵抗による電圧変化が出力電圧Voに及ぼす影響は、出力電圧VoをDC/DCコンバータ70にフィードバックしているため、DC/DCコンバータ70は、出力電圧Voを一定にするように出力電圧V1を変化させる。
【0064】
次に、スイッチSW1とSW2によるゼロボルトスイッチングについて説明する。
(t0〜t1間)
この間は、スイッチSW1がオン状態で、電流はV1→SW1→N1(変換トランスTRの1次巻線)の方向に流れている。
(t1〜t2間)
t1でスイッチング回路31AからSW1をオフにさせる信号(SW1立ち下がり)によりSW1はオフになる。一方、変換トランスTRの1次巻線N1には自己インダクタンスの励磁電流IL1がCs→N1(トランス1次巻線)の方向に流れる。この結果、a点の電位が0Vになると、電流がCR2→N1(トランス1次巻線)の方向に流れる。a点が0Vの状態で、t2でスイッチング回路31Aからの信号でスイッチSW2をオンにすれば、SW2はゼロボルトスイッチングとなる。
(t2〜t3間)
スイッチSW2がオンの状態で、電流はN1(トランス1次巻線)→SW2の方向に流れている。
(t3〜t4間)
t3でスイッチング回路31AからスイッチSW2をオフさせる信号(SW2立ち下がり)によりSW2はオフになる。一方、1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流IL1はN1(トランス1次巻線)→Csの方向に流れ、a点がV1になると、N1(トランス1次巻線)→CR1→V1の方向に流れる。a点がV1の状態t4でスイッチング回路31Aからの信号でSW1をオンにすれば、SW1はゼロボルトスイッチングとなる。以上、説明したようなゼロボルトスイッチングによると、SW1、SW2とにも両端にかかる電圧が0Vの状態でオンになるので、損失はなく、効率が向上する。
【0065】
ここで、変換トランスTRの自己インダクタンスをLN1、N1(トランス1次巻線)の両端電圧をVN1とすれば、IL1は次式で計算できる。
【0066】
【数1】
【0067】
このIL1は、変換トランスTRの2次側全てを無負荷にした時のN1(トランス1次巻線)を流れる電流と同じである。即ち、IL1は、無負荷時の1次側巻線N1を流れる電流である。
【0068】
次に、多出力電圧について説明する。スイッチSW1、SW2のオン/オフは、負荷変動に関係なく固定パルス幅でオン/オフを交互に行なっているため、フィードバック出力以外の2次側出力Vsはほぼ一定値である。
【0069】
一方、従来の基本的な回路(例えば図12)について、その動作特性を説明する。 では、1次側巻線n1の端子電圧Vn1と、2次側巻線n2の端子電圧Vn2とは、巻数としてn1、n2をそのまま用いて次式で表わされる。
【0070】
Vn1=Ei/2
Vn2=(n2/n1)・Vn1
=(n2/n1)・(Ei/2)
これから2次側の出力電圧Voは(3)式より次式で表わされる。
【0071】
Vo=(1/2)・(n2/n1)・(Ton/T)・Ei
ここで、Tは1周期幅、Tonはオン時間幅、Eiは入力電圧、n1はトランスの1次巻線数、n2は2次巻線数である。
【0072】
図13は図12に示す回路の各部の動作波形を示す図である。(a)はトランジスタQ10のベース・エミッタ間電圧VBE、(b)はトランジスタQ11のベース・エミッタ間電圧VBE、(c)はトランジスタQ11のコレクタ・エミッタ間電圧VCE、(d)はトランジスタQ11に流れる電流I、(e)は2次巻線に発生する電圧Vn2である。Tonは1周期T中のオン時間幅である。
【0073】
図14は図12の回路の2次側出力電圧Vn2より出力Vo間の回路を示す図である。図15は図14に示す回路の動作波形を示す図である。図15において、(a)は1次側発生電圧Vn1、(b)はリアクトルLの臨界電流の波形を示す図である。(b)において、Ioは負荷Zに流れる負荷電流平均値、ΔIは負荷電流最大値である。
【0074】
負荷に流れる負荷電流平均値Ioは、Io=ΔI/2で表わされる。また、前記ΔIはeLをチョークコイルLの両端電圧として次式で表わされる。
【0075】
【数2】
【0076】
Ton間はeL=Vn2−Vo
である。Ton間のΔIonは次式で表わされる。
【0077】
ΔIon=(Vn 2−Vo)・Ton/L (1)
一方、Toff間のΔIoffは次式で表わされる。
【0078】
ΔIoff=−Vo・Toff/L (2)
Toff=T−Tonであるから、ΔIon+ΔIoff=0より、出力電圧Voは次式で表わされる。
【0079】
Vo=Ton・Vn2/T (3)
(3)式が成立するためには、平均電流Io=ΔI/2が流せる状態であることが必要である。即ち、出力負荷Zの最大値はZ=Vo/Ioとなる。
(3)式より次式が得られる。
【0080】
Ton=Vo・T/Vn2 (4)
一方、ΔIは(1)式より以下のようになる。
【0081】
ΔI=ΔIon=(Vn2−Vo)・Ton/L(5)
この結果、負荷Zは次式で表わされる。
【0082】
【数3】
【0083】
ここで、fはスイッチング周波数であり、f=1/Tで表わされる。(6)式は、図14の回路を基本回路とした場合である。図12の一般的ハーフブリッジ回路では、Vn2に前式のVn2=(n2/n1)・(Ei/2)を代入すれば、(6)式は次式のようになる。
【0084】
【数4】
【0085】
また、スイッチング周波数fは、Vn2による全波整流による周波数であるので、図12のハーフブリッジ回路によるスイッチング周波数fpはfp=f/2となる。これから、負荷Zは次式で表わされる。
【0086】
【数5】
【0087】
ここで、もし、
【0088】
【数6】
【0089】
であるものとすると、フィードバックにより出力電圧Voが既定値になるように動作する。即ち、パルス幅Tonを狭くしてVoを既定値にすることになる。Tonが狭くなると、他の出力電圧が低下してしまう(平均電流Io=Vo/ZとなるようにTonが狭くなる)。
【0090】
図16は負荷Zの値に対応した各部の動作波形を示す図である。Zの値に応じて、負荷電流Ioが示されている。
【0091】
次に、スイッチSW1、SW2の半導体素子について説明する。スイッチSW1、SW2として、パワーMOSFETを使用すれば、パワーMOSFETの内蔵ダイオードがCR1、CR2の作用を行ない、出力容量CossがCsの作用を行なう。
【0092】
次に、フィードバックについて説明する。本発明回路でのフィードバックは、一般的な2次出力電圧Voよりフィードバックを構成しているが、実際の回路では、変換トランスTRの矩形波をトランスにより1次側のスイッチング回路の電源電圧レベルに電圧変換し、整流平滑した直流電圧をフィードバック電圧信号のみならず、スイッチング素子の電源としても用いている。
【0093】
図7は本発明の第6の実施の形態例を示す回路図である。この回路は、出力電流が多く、トランスの2次巻線の抵抗による電圧低下が無視できない場合のフィードバック信号と補助電源の共用方法を示している。この図は、図4のN3、C17、整流回路60は削除し、図7に示す回路となる以外は、図4のそれと同じである。即ち、図7の90がその回路である。図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。
【0094】
変換トランスTRの2次巻線と並列に補助トランスTsの1次巻線とが並列に接続されている。ここで、補助トランスTsの1次巻数をN4、2次巻数をNsとする。60はこの補助トランスTsを用いて作成される整流回路である。該整流回路60の出力段には、平滑コンデンサC17が接続されている。この整流回路(補助電源)60の出力をVccとする。変換トランスTRの1次巻線が接続されている回路は、図4に示す回路と同じ回路であるものとする。即ち、PWM制御部36とスイッチング回路31A等よりなるハーフブリッジ方式の回路である。
【0095】
出力V01の負荷電流が多く、巻線N2の抵抗値が無視できない場合、巻線N2の一方から別のトランスである補助トランスTsの巻線N4と接続して、整流回路60と平滑コンデンサC17により直流電圧Vccを発生させ、巻線N2による電圧ドロップを補正するようにしている。
【0096】
以上、説明した本発明の効果を列挙すれば、以下の通りである。
▲1▼本発明の多出力電源は、負荷としてオーディオアンプ等負荷変動が大きい装置の電源として安定な電圧を供給することができる。
▲2▼フィードバック信号を補助電源と共用することにより、フィードバック回路を削除し、電源装置の小型軽量化と、コスト低減に寄与する。
▲3▼スイッチング損失が減少するため、スイッチング周波数を高くすることが可能となるため、インダクタンス(L)とコンデンサ(C)の小型化、軽量化ができ、放熱板の簡易化も図れる。
▲4▼前記▲1▼〜▲3▼を組み合わせることにより、多出力電源で負荷変動が大きいオーディオ装置対応のスイッチング電源装置として特に有効である。
【0097】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、変換トランスの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用してハーフブリッジのスイッチング素子をゼロ電圧スイッチングさせることができ、損失を軽減して変換効率を向上させることができる。
【0098】
このように、本発明によれば、安定な出力電圧を発生させることができ、かつ効率のよいスイッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態例を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態例を示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態例を示す回路図である。
【図6】図5に示す回路の各部の動作波形を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第6の実施の形態例を示す回路図である。
【図8】従来回路の第1の例を示す図である。
【図9】従来回路の第2の例を示す図である。
【図10】従来回路の第3の例を示す図である。
【図11】従来回路の第4の例を示す図である。
【図12】従来回路の第5の例を示す図である。
【図13】図12に示す回路の各部の動作波形を示す図である。
【図14】図12の回路のVn2より出力Vo間の回路を示す図である。
【図15】図14に示す回路の動作波形を示す図である。
【図16】負荷Zの値に対応した各部の動作波形を示す図である。
【符号の説明】
30 PWM方式のスイッチング回路
31 スイッチング回路
Q1 スイッチング素子
TR 変換トランス
D10、D11 ダイオード
C10、C11 コンデンサ
N1 1次巻線
N2 2次巻線
N3 3次巻線
Claims (1)
- 入力電圧を受けてパルス幅変調方式により所定の出力電圧を発生する第1のスイッチング回路と、
該第1のスイッチング回路の出力側に設けた、変換トランスが接続された回路を一定のパルス幅でスイッチングするハーフブリッジによる第2のスイッチング回路と、
少なくとも1つの2次巻線を有する変換トランスと、2次側出力段に設けた整流用のダイオードとこのダイオードと接続される平滑用のコンデンサとからなる電源回路と、
を具備し、
出力電圧の安定化は前記第1のスイッチング回路で行ない、2次側出力への電力供給は、前記ハーフブリッジの第2のスイッチング回路と前記変換トランスの自己インダクタンスを利用して行なうと共に、前記変換トランスの1次巻線の自己インダクタンスの励磁電流によるエネルギーを利用して前記第2のスイッチング回路のスイッチング素子をゼロ電圧スイッチングさせるように構成したことを特徴とするスイッチング電源装置。
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