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JP4285462B2 - 光学装置および投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射型液晶表示装置により変調光を合成する光学装置およびそれを用いた投影装置に関するものである。
空間光変調装置に印加される電気信号に従い、入射光を空間変調して出射し、出射光を集めて投影することで、映像表示を行う投射型表示装置がある。一般的に、カラー表示可能な投影装置は、光源としてランプと集光鏡を持ち、光源から発せられた光を、3つの波長帯域に分離し、分離した光を対応する空間光変調装置に集光して照明する照明光学系と、空間光変調装置で変調された光を合成する光合成プリズムと、光合成プリズムの出射光をスクリーンなどに投影する投影レンズを有する(投影装置をプロジェクタと呼ぶ)。
液晶プロジェクタは、液晶材料を用いた空間光変調装置(以下、液晶パネルという)を用いた液晶プロジェクタである。プロジェクタ装置として、液晶パネル内を被変調光を透過させ、被変調光が液晶パネルを透過する過程で変調をうける透過型プロジェクタ装置と、被変調光を液晶パネルに照射し、照射された被変調光が液晶パネルで反射されるとき変調されて偏光軸を変化される反射型プロジェクタ装置とが知られている。
反射型液晶パネルを用いた反射型液晶プロジェクタは、小型パネルで高解像度のものが実現できる。そして、反射型液晶プロジェクタには、直交する2つの直線偏光(s偏光とp偏光)を合成・分離できる、偏光素子が必要となる。
この偏光素子として、ガラスブロックで構成される偏光ビームスプリッタが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されているように、2つのガラスの間に複数の薄膜を形成することで、2つの直線偏光を分離または合成することが可能となる。
しかし、このようなガラス材料で構成される偏光ビームスプリッタは、その特性が、ガラスの歪の影響を受けるために、低歪ガラスを用いなくてはならない。これには、鉛などをガラス内に溶解することが必要であり、非常に比重の高いガラスとなり、その重量の増加が問題となる。
これに対して、軽量で反射型液晶パネル光学系を実現するものとして、反射型偏光板を用いるものが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2には、金属導体を格子状に形成することで、入射光を2つの直交する直線偏光に分離し、1つは、板を透過し、もう一方は板を反射するワイヤグリッド素子を用いた投影装置が提案されている。このような、反射型偏光板を用いる光学系では、軽量化を図ることができる。
反射型液晶パネルを3枚用いて、各パネルに、光の三原色を入力し、変調された光を再び合成すると、フルカラー表示が可能となる投影装置が実現できる。
図1は、液晶パネルを3枚用いた、白黒ではなくカラー表示可能な液晶プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。
この液晶プロジェクタ10は、図1に示すように、ランプ111と集光鏡112を有する光源11、照明光学系12、3枚の反射型液晶パネル13R,13G,13B、光合成プリズム14、および投影レンズ15を有する。
そして、照明光学系12は、光源11から発せられた光を所定の偏光(たとえばp偏光)に揃える機能を有する光学系から出力された光が、反射型液晶パネル13R,13G,13Bに照射されるように配向するレンズ121と、赤色の波長領域の光LRと、緑色および青色の波長領域の光LGBとを分離するダイクロイックミラー122と、ダイクロイックミラー122で分離された赤光LRを反射する反射ミラー123と、ダイクロイックミラー122で分離された緑および青光LGBを反射する反射ミラー124と、反射ミラー124で反射された光LGBのうち緑色の波長領域のみ反射し、青色の波長領域が透過するダイクロイックミラー125と、反射ミラー123で反射されたp偏光である赤光LRを透過して反射型液晶パネル13Rに入射させ、反射型液晶パネル13Rで空間変調され、s偏光に変換された赤光を反射して光合成プリズム14に入射させる偏光板126Rと、ダイクロイックミラー125で反射されたp偏光である緑光LGを透過して反射型液晶パネル13Gに入射させ、反射型液晶パネル13Gで空間変調され、s偏光に変換された緑光を反射して光合成プリズム14に入射させる偏光板126Gと、ダイクロイックミラー125を透過したp偏光である青光LBを透過して反射型液晶パネル13Bに入射させ、反射型液晶パネル13Bで空間変調され、s偏光に変換された青光を反射して光合成プリズム14に入射させる偏光板126Bと、各偏光板126R,126G,126Bの入射側に配置された光学レンズ127〜129と、を有する。
液晶プロジェクタ10において、光源11より出力された白色光は、図示せぬ均一化光学系(インテグレータ)により均一化され、偏光変換素子(P−Sコンバータ)により所定の偏光に揃えられる。そしてその出力光が、照明光学系11のレンズ121により反射型液晶パネル13R,13G,13Bを照射するように配向された後、色分離ミラーとしてのダイクロイックミラー122,125等により3つの波長帯域の光に分離される。分離された各色光は、反射型偏光板に入射し、ある一方向の偏光方向の光のみが、偏光板126R,126G,126Bによって選択されて、反射型液晶パネル13R,13G,13Bに入射する。各反射型液晶パネル13R,13G,13Bには、RGBの光が入射することになる。
反射型液晶パネル13R,13G,13Bには入射光に対応した色の映像信号が印加され、映像信号に従い、入射光の偏光方向を回転させて変調出力する。液晶パネルから出射した被変調光は、再び偏光板126R,126G,126Bに入射する。偏光板126R,126G,126Bに入射した偏光から90度回転した偏光成分のみ選択され、光合成プリズム14に入射する。3枚の反射型液晶パネルにて変調された各色光は、光合成プリズム14において、同じ方向に合成されて出射される。光合成プリズム14からの出射合成光は、投影レンズ15により、スクリーンなどに投影出力される。
特開2001−350024号公報 特表2003−508813号公報
反射型偏光板を用いる上述した光学系では、以下のような不利益が存在する。
液晶プロジェクタ10においては、3枚の反射型液晶パネル13R,13G,13Bにより得られた映像光を、反射型偏光板126R,126G,126Bや映像光を合成する光合成プリズム14を通して、投影レンズ15により、スクリーン上で、3つの像を重ね合わせる。スクリーンで3つのパネルの像が重なるように液晶パネルの位置を調整し、接着剤等で、パネルを固定する。固定後、各々の反射型液晶パネルや、投影レンズまでの部材が、移動してしまうと、スクリーン上の投影像において、各液晶パネルの重ねあわせがずれてしまい、問題となる。これをレジストレーションずれと呼ぶ。
従来、反射型偏光板を用いる光学系では、図2に示すように、ベースシャーシ16の上に、光合成プリズム14を接着などで固定し、反射型偏光板126R,126G,126Bをベースシャーシ16に固定することで光合成プリズム14に対する、反射型偏光板の位置を固定していた。
しかし、ベースシャーシ16は一般的には金属部材が用いられる。金属部材としては、型複製を考慮すると、アルミニウム(線膨張係数23.5x10−6[/K])、マグネシウム(線膨張係数27x10−6[/K])が考えられる。しかし、両者ともに、熱膨張係数(線膨張係数)が、比較的大きい。このため、装置の外気の温度変化などにより、ベースシャーシが膨張/収縮してしまい、反射型偏光板と、合成プリズムの位置関係が変化しやすく、レジストレーションずれが起こる可能性が高かった。
以上、簡単な構成により、レジストレーションずれの発生を抑止できる光学装置および投影装置を実現することが望まれている。
本発明の第1の観点の光学装置は、3つの光入射面を有し、当該3つの光入射面から3つの異なる波長帯域の光が入射し、3つの入射光を合成出力する光合成プリズムと、3つの反射型液晶パネルと、上記3つの反射型液晶パネルに対応して設けられ、それぞれが上記3つの異なる波長帯域のうちの異なる一の波長帯域の光が入射し、第1の偏光成分を選択して上記対応する反射型液晶パネルに入射させ、当該反射型液晶パネルに空間変調され第2の偏光成分に変換された変調光を上記合成プリズムの3つの光入射面のうちの対応する入射面に入射させる、3つの板状の反射型偏光素子と、一面が上記光合成プリズムの3つの光入射面に接合可能な少なくともつの固定プレートと、を有し、上記固定プレートは三角柱板に形成され、上記光合成プリズムの光入射面の上下縁部に2個の上記固定プレートが略平行に接合され、該固定プレートの上記三角柱板の第1側面に上記光合成プリズムの対応する光入射面が接合され、第2側面に上記反射型偏光素子が取付られ、第3側面に上記反射型液晶パネルが取付けられている。
好適には、上記光合成プリズムの光入射面には、光学的に透明なスペーサが接合され、上記固定プレートは当該スペーサの側部に支持された状態で上記光入射面に対して接合される。
好適には、上記固定プレートに対してプリズム側ブラケットが接合され、上記反射型液晶パネルには、パネル側ブラケットが締結され、上記プリズム側ブラケットと上記パネル側ブラケットが接合されて、上記反射型液晶パネルが固定プレートを介して上記光合成プリズムの対応する光入射面に固定されている。
好適には、上記固定プレートは、線膨張係数が10x10−6[/K]以下である。好適には、上記固定プレートはガラス材料からなる。好適には、上記固定プレートはステンレスもしくはコバール(FeNiCo)により形成されている。
本発明の第2の観点の投射装置は、光源と、上記光源から発生られた光を、波長帯域に従い3つに分離して変調し、3つの変調光を合成して出射する光学装置と、上記光学装置から出射した光を投影出力する投影手段と、を有し、上記光学装置は、3つの光入射面を有し、当該3つの光入射面から3つの異なる波長帯域の光が入射し、3つの入射光を合成出力する光合成プリズムと、3つの反射型液晶パネルと、上記3つの反射型液晶パネルに対応して設けられ、それぞれが上記3つの異なる波長帯域のうちの異なる一の波長帯域の光が入射し、第1の偏光成分を選択して上記対応する反射型液晶パネルに入射させ、当該反射型液晶パネルに空間変調され第2の偏光成分に変換された変調光を上記合成プリズムの3つの光入射面のうちの対応する入射面に入射させる、3つの板状の反射型偏光素子と、一面が上記光合成プリズムの3つの光入射面に接合可能な少なくともつの固定プレートと、を有し、上記固定プレートは三角柱板に形成され、上記光合成プリズムの光入射面の上下縁部に2個の上記固定プレートが略平行に接合され、該固定プレートの上記三角柱板の第1側面に上記光合成プリズムの対応する光入射面が接合され、第2側面に上記反射型偏光素子が取付られ、第3側面に上記反射型液晶パネルが取付けられている。
本発明によれば、光合成プリズムの光入射面に対して、たとえば比較的線膨張係数の低い固定プレートを介して板状(フィルム状も含む)偏光素子が固定される。
本発明によれば、簡単な構造で、液晶プロジェクタのレジストレーションずれを防ぐことが可能となる。
〔プロジェクタ装置の主要な構成要素〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るプロジェクタを、図3に関連付けて説明する。なお、図3において、図1に関連付けて説明した構成と同じ照明光学系については図1と同じ符号を付す。
この液晶プロジェクタ100は、図3に示すように、ランプ111と集光鏡112を有する光源11、照明光学系12、3枚の反射型液晶パネル201,202,203、第1偏光ビームフィルタ(第1PBF:Polarized Beam Filter)261、第2偏光ビームフィルタ(第2PBF:Polarized Beam Filter)262、第3偏光ビームフィルタ(第3PBF:Polarized Beam Filter)263、光合成プリズム210、および投影レンズ216を有する。
そして、照明光学系12は、光源11から発せられた光を所定の偏光(たとえばp偏光)に揃える機能を有する光学系から出力された光が、反射型液晶パネル201,202,203に照射されるように配向するレンズ121と、赤色の波長領域の光LRと、緑色および青色の波長領域の光LGBとを分離するダイクロイックミラー122と、ダイクロイックミラー122で分離された赤光LRを反射する反射ミラー123と、ダイクロイックミラー122で分離された緑および青光LGBを反射する反射ミラー124と、反射ミラー124で反射された光LGBのうち緑色の波長領域のみ反射し、青色の波長領域が透過するダイクロイックミラー125と、反射ミラー123で反射されたp偏光である赤光LRを透過して反射型液晶パネル210に入射させ、反射型液晶パネル210で空間変調され、s偏光に変換された赤光を反射して光合成プリズム210に入射させる第1PBF261と、ダイクロイックミラー125で反射されたp偏光である緑光LGを透過して反射型液晶パネル202に入射させ、反射型液晶パネル202で空間変調され、s偏光に変換された緑光を反射して光合成プリズム210に入射させる第2PBF262と、ダイクロイックミラー125を透過したp偏光である青光LBを透過して反射型液晶パネル203に入射させ、反射型液晶パネル203で空間変調され、s偏光に変換された青光を反射して光合成プリズム210に入射させる第3PBF263と、第1、第2及び第3PBF261,262,263の各々の入射側に配置された光学レンズ127〜129と、を有する。
そして、第1、第2および第3PBF261,262,263、並びに反射型液晶パネル201,202,203が、固定プレート310−1,310−2,310−3を介して各々光合成プリズム210の対応する光入射面に固定されている。
液晶プロジェクタ100において、光源11より出力された白色光は、図示せぬ均一化光学系(インテグレータ)により均一化され、偏光変換素子(P−Sコンバータ)により所定の偏光に揃えられる。そしてその出力光が、照明光学系11のレンズ121により反射型液晶パネル201,202,203を照射するように配向された後、色分離ミラーとしてのダイクロイックミラー122,125等により3つの波長帯域の光に分離される。分離された各色光は、反射型偏光板に入射し、ある一方向の偏光方向の光のみが、第1、第2および第3PBF261,262,263により選択されて、反射型液晶パネル201,202,203に入射する。各反射型液晶パネル201,202,203には、RGBの光が入射することになる。
反射型液晶パネル201,202,203には入射光に対応した色の映像信号が印加され、映像信号に従い、入射光の偏光方向を回転させて変調出力する。液晶パネルから出射した被変調光は、再びPBF261,262,263に入射する。PBF261,262,263に入射した偏光から90度回転した偏光成分のみ選択され、光合成プリズム210に入射する。3枚の反射型液晶パネルにて変調された各色光は、光合成プリズム210において、同じ方向に合成されて出射される。光合成プリズム210からの出射合成光は、投影レンズ216により、スクリーンなどに投影出力される。
〔光学装置の構造〕
まず、光学装置300の各PBF等の取付構造について説明する。
図4(A),(B)は光合成プリズムの入射面および出射面について説明するための図である。
光(色)合成プリズム210は、たとえば、複数のガラスプリズム(4つの略同形状の直角二等辺プリズム)を接合することによって構成されており、各ガラスプリズムの接合面には、所定の光学特性を有する2つの干渉フィルタが形成されている。第1干渉フィルタは、青色光を反射し、赤色光および緑色光を透過する。第2干渉フィルタは、赤色光を反射し、緑色光および青色光を透過する。したがって、反射型液晶パネル201,202,203によって変調された各色光は合成されて、投射レンズ216に入射する。
光合成プリズム210は、立方体あるいは直方体形状をなし、第1面2101が第3PBF263で反射された液晶パネル203による変調光の入射面を形成し、第1面2101に直交する第2面2102が第2PBF262で反射された液晶パネル202による変調光の入射面を形成し、第1面2101に対向し第2面2102に直交する第3面2103が第1PBF261で反射された液晶パネル201による変調光の入射面を形成する。また、光合成プリズム210においては、第1面2101と第3面2103に直交し第2面2102に対向する第4面2104が合成光の出射面を形成している。
本実施形態においては、光合成プリズム210の3つの入射面である第1面2101、第2面2102、および第3面2103に対して、たとえばガラス材料に形成される固定プレートを接合して、この固定プレートに対して、第1〜第3PBF261〜263および反射型液晶パネル201〜203が取り付けられる。
図5は、本実施形態に係る固定プレートの構成例を示す図である。
固定プレート310は、図5に示すように、たとえば側断面が直角二等辺三角形をなす三角柱板により形成される。そして、3つの側面311〜313のうち、側面311が光合成プリズムと接する面であり、側面312が反射型偏光素であるPBFと接する面であり、側面313が反射型液晶パネルを保持する面となる。
図6は、光合成プリズムの3つの入射面に対して固定プレートを接合した状態を示す図である。
図6に示すように、光合成プリズム210と、固定プレート310は接合される。この図の例では光合成プリズム210の1つの入射面に、図6において上下縁部に2個の固定プレートが接合されている。具体的には、光合成プリズム210の第1面2101に、同形、同サイズの固定プレート310−1Uと310−1Bの側面311が接着剤等により接合されている。合成プリズム210の第2面2102に、同形、同サイズの固定プレート310−2Uと310−2Bの側面311が接着剤等により接合されている。合成プリズム210の第3面2103に、同形、同サイズの固定プレート310−3Uと310−3Bの側面311が接着剤等により接合されている。
このとき、光合成プリズム210の同じ入射面に取り付けられる2つの固定プレート310−1Uと310−1B、310−2Uと310−2B、および310−3Uと310−3Bの反射型偏光素子である第1〜第3PBF261〜263を接合する面312は、平行もしくは略行であって、鉛直方向においては、略同一面上にある。
図7(A),(B)は、固定プレートに反射型偏光素子であるPBFを取り付けた状態を示す図である。
図7(A),(B)に示すように、反射型偏光素子である第1〜第3PBF261〜263がそれぞれ2つの固定プレート310−1Uと310−1B、310−2Uと310−2B、および310−3Uと310−3Bの、反射型偏光素子を接合する面312に取付けられる。
図8(A),(B)は、固定プレートに反射型液晶パネルを取り付けた状態を示す図である。
図8(A),(B)に示すように、反射型液晶パネル201,202,203は、2つの固定プレート310−1Uと310−1B、310−2Uと310−2B、および310−3Uと310−3Bの反射型液晶パネルを保持する面313に対して、たとえば接着剤等により取り付けされる。
図9(A),(B)は、固定プレートに対する反射型液晶パネルの好適な取り付け構造例を示す図である。
3枚の反射型液晶パネル201,202,203を、それらの投影位置が等しくなるように、位置を調整して固定するために、たとえば図9(A),(B)のような構造が採用される。固定プレート310U,310Bに対し、「プリズム側ブラケット320U,320B」を接合する。反射型液晶パネル201〜203には、「パネル側ブラケット321U,321B」をねじ等で固定する。そして、プリズム側ブラケット320U,320Bと、パネル側ブラケット321U,321Bを接着する。プリズム側ブラケット320U,320Bは断面が略L状をなし、固定プレート310U,310Bを安定に支持できるように形成される。
図9(A),(B)の取付構造の利点として、液晶パネルを交換する際に、パネル側ブラケットと液晶パネルを取り外すのはビス322−1U,322−2U、322−1B,322−2Bを外すだけでよいことが上げられる。液晶パネルは高価であり、再利用が望ましいためである。図8(A),(B)に示すように、直接固定プレート310に接続されていると、液晶パネルを外した後、再利用する際、接合に用いた接着剤や、ハンダなどを除去することが必要となるためである。
なお、プリズム側ブラケットを用いず、パネル側ブラケットを直接固定プレートに固定しても良い。
以上のように、本実施形態においては、光合成プリズム210に対して、3個の反射型液晶パネル201〜203と反射型偏光素子としてのPBF261〜263が、固定プレート310U,310Bによって、接合されて固定される。そして、固定プレートはガラス材料でできている。
関連技術の場合、マグネシウムや、アルミニウムなど、線膨張係数の大きい材料を用いていたため、温度変化などの外乱により、3つの液晶パネルの投影画像の位置がずれることがあった。
本実施形態においては、反射型液晶パネル201〜203と反射型偏光素子としてのPBF261〜263が同一の固定プレート310により、光合成プリズム210に固定することで、液晶パネル・反射型偏光素子の、熱膨張等に起因する動きが小さい。固定プレート310をガラス材料などの、線膨張係数が10x10−6[/K]未満とすることで、動き量が大きく減ることになる。
図10〜図14は、固定プレートに反射型偏光素子であるPBF並びに反射型液晶パネルを取り付ける、さらに好適な取付構造を説明するための図である。
この取付構造においては、まず、図10および図11に示すように、光合成プリズム210の光入射面2101,2102,2103に、透明の基板(柱状)331〜333を接着する。この基板331〜333は、光合成プリズム210の高さよりも短い。すなわち、各面2101,2102,2103の上下縁部に固定プレート310が光合成プリズム210の面と透明基板331〜333により確実に支持可能に形成されている。ここで、透明基板331〜333をガラススペーサと呼ぶことにする。
そして、図12および図13に示すように、ガラススペーサ331〜333の一面を、光合成プリズム210の入射面2101,2102,2103によってできる面に突き当てて接合・固定する。他の固定プレートも同様にして接合する。これにより、固定プレートの接合を、他の保持部材等を介在させずに、固定プレートの一面と合成プリズム210の入射面との2面間で行うことができ、精度の高い安定した接合が可能となる。図14に、反射型液晶パネルを取り付けた場合を図示する。
また、このような構成により、たとえば液晶パネル202と光合成プリズム210との間に取り付け等に必要なスペースを設けることができ、また、投射レンズ216のバックフォーカスの増加を軽減させることができる。
すなわち、空気の屈折率とガラススペーサ331〜333の屈折率Nが異なるため、空気層とガラススペーサ331〜333との境界において、通過する光は屈折する。この屈折の現象は、スネルの法則に従う。このため、投影レンズ216から、液晶パネルまでの光学距離(媒体が空気であると換算した場合)は、ガラススペーサ331〜333を配置したほうが短くなる。たとえば厚さdのガラススペーサ331〜333を配置した場合、d(1−1/N)の空気換算長だけ短くなる。これによって、ガラススペーサ331〜333を配置しない場合より、投影レンズ216のバックフォーカスを短くできる。
なお、固定プレート310は、ガラス材料・石英・コバール(FeNiCo)などで作られる。線膨張係数は10x10−6[/K]である。
以上の取付構造を採用することにより、簡単な構造で、液晶プロジェクタのレジストレーションずれを防ぐことが可能となる。すなわち、レジストレーションずれは合成プリズム210の反射面210a、210bに対する入射角のずれにより発生する。精度よく加工された光合成プリズム210の入射面2101,2102,2103を基準面とし、その入射面に接合された固定プレートにPBF261〜263を保持することにより、反射面210a、210bに対する入射角のずれの要因となる少なくともPBF261〜263の温度変化による位置ずれを、小型の固定プレート310の寸法変化として最小に抑えることができる。
なお、以上の説明では、固定プレート310を個別に形成されたものを使用する例を示していたが、図15に示すように、一体的に形成したものを適用することも可能である。この場合、図10〜図14に関連付けて取付構造に適用することで、取付工程の簡略化を図れ、実用的である。
図16(A),(B)は本発明の第2の実施形態に係る光学装置を採用した液晶プロジェクタ装置を示す斜視図である。図17は図16(A),(B)に図解したプロジェクタ装置に適用可能な光源の構成例を示した図である。図18は第2の実施形態において固定プレートに反射型液晶パネルを取り付けた状態を示す図である。図19は図16(A),(B)に図解したプロジェクタ装置における部分構成と光線軌跡の1例を図解する図である。図20は図16(A),(B)に図解したプロジェクタ装置に配設されているクロスプリズム周辺の光学系の配置の概要を示す図である。
〔プロジェクタ装置の主要な構成要素〕
図16(A),(B)において、プロジェクタ装置200は、図解の中央部分に光合成プリズム(以下、クロスプリズム)210Aを有し、その前方に投射レンズ216Aを有する。プロジェクタ装置200は、光合成プリズム210Aの両側と、光合成プリズム210Aを挟んで投射レンズ216Aと対向する側との合計3方向に下記の光学系を有する。
図1(A),(B)において、光合成プリズム210Aの左側に、第1光学系として、第1反射型液晶パネル201Aと、第1偏光ビームフィルタ(第1PBF:PolarizedBeamFilter)261Aと、第1直線偏光板211と、第1の1/n(nは2以上の整数)波長板221とを有する。図16(A),(B)において、光合成プリズム210Aを挟んで投射レンズ216Aと対向する側に、第2光学系として、第2反射型液晶パネル202Aと、第2偏光ビームフィルタ(第2PBF)262Aと、第2直線偏光板212とを有する。図16(A),(B)において、光合成プリズム210Aの右側に、第3光学系として、第3反射型液晶パネル203Aと、第3偏光ビームフィルタ(第3PBF)263Aと、第3直線偏光板213と、第3の1/n波長板223とを有する。
そして、光合成プリズム210Aと、第1反射型液晶パネル201A、第1偏光ビームフィルタ261A(第1PBF)、第1直線偏光板211、および第1の1/n波長板221を有する第1光学系と、第2反射型液晶パネル202A、第2偏光ビームフィルタ(第2PBF)262A、第2直線偏光板212を有する第2光学系と、第3反射型液晶パネル203A、第3偏光ビームフィルタ(第3PBF)263A、第3直線偏光板213、第3の1/n波長板223を有する第3光学系により、本発明に係る光学装置300が形成されている。
なお、第2光学系には、第1および第3の波長板221、223に該当する第2の波長板が設けられていない。その理由について述べる。光合成プリズム210A内において3原色光を合成させるとき、3原色光のうちの2原色光について、図20に図解した例示においては、第1光学系から光合成プリズム210A内の反射面210a’に入射する光271mおよび第3光学系から光合成プリズム210A内の反射面210b’に入射する光273mについて、光合成プリズム210A内の反射面210a’、210b’で反射されることにより90度位相が変わる。他方、第2光学系から光合成プリズム210Aに入射する光は光合成プリズム210A内で反射されない。このような位相反転を調整するため、第1光学系および第3光学系には1/n波長板221、223を設けており、第2の光学系については1/n波長板を設ける必要がない。
3原色光のうちの2原色光をどう選択するかについては、適宜選択することができる。なお、光合成プリズム210Aにおいて、s偏光は反射に適しており、p偏光は透過に適している。したがって、本実施の形態においては、例示のごとく偏光状態を選択している。
光合成プリズム210Aと投射レンズ216Aとはほぼ同一面に配設されている。光合成プリズム210Aを挟んで、第1光学系の第1PBF261Aと第1直線偏光板211と第1の1/n波長板221と、第2光学系の第2PBF262Aと第2直線偏光板212と、第2光学系の第3PBF263Aと第3直線偏光板213と第3の1/n波長板223とがほぼ同一面に配設されている。このように、プロジェクタ装置200を構成する光学系は、光合成プリズム210Aを挟んで、ほぼ同一面に配設(配置)されている。
本発明の実施の形態のプロジェクタ装置200は上述した光学系の構成要素(光学部品)に加えて、3原色光、すなわち、青色(B)光、緑色(G)光、赤色(R)光を出力する3種の光源251〜253を有するがその詳細は後述する。
本実施形態において、3個の反射型液晶パネル201A〜203Aは、3原色光、すなわち、青色(B)光、緑色(G)光、赤色(R)光のうちの1色光を画像空間変調させる働きをする。これら反射型液晶パネル201A〜203Aの構成自体は、第2光学系において1/n波長板が設けられてないことに起因することを除いて、ほぼ同じであり、これらのいずれかが、青色(B)光、緑色(G)光、赤色(R)光のうちのいずれかを画像空間変調させるかは、任意に決定できる。すなわち、第1反射型液晶パネル201A、第2反射型液晶パネル202A、第3反射型液晶パネル203Aをどの原色光を変調させるかは、任意に設計できる。
本実施の形態においては、例示として、第1反射型液晶パネル201Aが赤色光を画像変調させる赤色用反射型液晶パネルとして機能させ、第2反射型液晶パネル202Aが緑色光を画像変調させる緑色用反射型液晶パネルとして機能させ、第3反射型液晶パネル203Aが青色光を画像変調させる青色用反射型液晶パネルとして機能させる場合について述べる。もちろん、そのためには、図示しない画像信号処理装置から、赤色用反射型液晶パネル201Aに赤色を変調させる画像信号、緑色用反射型液晶パネル202Aに緑色を変調させる画像信号および青色用反射型液晶パネル203Aに青色を変調させる画像信号を画像表示内容に応じて出力する。ただし、画像信号処理装置の詳細な記述は割愛する。
〔光学装置の構造〕
次にプロジェクタ装置200に用いられる光学装置の構成を示す。図18は、前述したように、プロジェクタ装置200において固定プレートに反射型液晶パネルを取り付けた状態を示す図である。
図18に示すように、反射型偏光素子である第1〜第3PBF261A〜263Aがそれぞれ2つ(一対)の固定プレート310A−1、310A−2、および310A−3の、反射型偏光素子を接合する面312Aに取付けられる。また、反射型液晶パネル201A,202A,203Aは、合成プリズム210Aの上方側(同じ側)に、各々が2つ(一対)の固定プレート310A−1、310A−2、および310A−3の反射型液晶パネルを保持する面に対して、たとえば接着剤等により取り付けられる。
このような構成にすることにより、周囲温度が変化した場合に、固定プレート310Aの寸法変化によりPBF261A〜263Aの位置ずれ(角度ずれ)があっても、それに伴う投射された映像の位置ずれが、反射型液晶パネル201A,202A,203Aについて同一の方向に発生するため、重ね合わされた映像について実質的にレジストレーションのずれが起こらないか、もしくは、さらに軽減される。
〔光源〕
プロジェクタ装置200は、赤色用反射型液晶パネル201Aの面に直交して赤色光271を照射する赤色照明光源251、緑色用反射型液晶パネル202Aの面に直交して緑色光272を照射する緑色照明光源252、青色用反射型液晶パネル203Aの面に直交して青色光273を照射する青色照明光源253を有する。これら赤色照明光源251、緑色照明光源252、青色照明光源253の構成および配置は種々の形態をとることができるが、本実施の形態においては、図17に例示した構成のものを用いることができる。ただし、本発明の実施形態の画像投射装置において、光源は必須の要件ではなく、図17に図解したもの以外にも種々の他の形態をとることができる。したがって、図17に図解した光源は単なる例示である。
図17に図解した光源500は、白色光を出力するランプ501と、フライアイ(蠅の目)・インテグレーター502,503と、p偏光とs偏光とを変換するPS変換素子504と、赤色反射ダイクロイックミラー506と、緑青反射ダイクロイックミラー507と、全反射ミラー508、509、512、511、513と、コンデンサレンズ515、516とを有する。
ランプ501から発せられた白色光は、フライアイ・インテグレーター502,503により均一化された照明光となり、PS変換素子504により偏光方向が揃えられる。こうしてPS変換素子504において偏光方向が揃って均一化された白色照明光520は、メインコンデンサーレンズ505により反射型液晶パネル201A〜203Aに向かって集光される。白色光520は、赤色反射ダイクロイックミラー506、緑青反射ダイクロイックミラー507により分離されて、青色、緑色、赤色が分離される。赤色反射ダイクロイックミラー506によって反射された赤色反射光521は、全反射ミラー509で向きを変えられ(偏向され)、コンデンサレンズ516により集光され、全反射ミラー513でこの光源500の上方に位置する赤色用反射型液晶パネル201Aの方向に向かって反射されて、赤色光271となる。緑青反射ダイクロイックミラー507により反射された緑および青色のスペクトルを持つ反射光522は全反射ミラー508により向きを変えられ(偏向され)、緑色反射ダイクロイックミラー510に至る。この緑色反射ダイクロイックミラー510により、全反射ミラー511方向に緑色光は反射されて向きを変えられ(偏向され)、全反射ミラー511により光源500の上方向へ向きを変えられ、コンデンサレンズ514により、プロジェクタ装置100の緑色用反射型液晶パネル202Aに向かって集光されて、緑色光272となる。全反射ミラー508で反射された光がコンデンサレンズ515で集光されて、全反射ミラー512でプロジェクタ装置100の青色用反射型液晶パネル203Aに向かって集光されて、青色光273となる。
本明細書および図面においては便宜的に、図17に図解した光源500のうち、赤色光271を出力する部分を赤色照明光源251と呼び、緑色光272を出力する部分を緑色照明光源252と呼び、青色光273を出力する部分を赤色照明光源253と呼び、図16(A)、(B)においては破線で図解している。
図19は代表して、第1反射型液晶パネル201Aと、赤色照明光源251と、これらの間に配設された第1PBF261Aとの位置関係を拡大して図解した断面図である。
図19に図解したように、図解プロジェクタ装置200は、赤色照明光源251と赤色用反射型液晶パネル201Aとの間に、赤色用反射型液晶パネル201Aの面に45度傾斜した状態で配置されている第1偏光ビームフィルタ(第1PBF)261Aを有する。第1PBF261Aは、赤色照明光源251から出力されて赤色用反射型液晶パネル201Aに面にほぼ直交して入射する赤色光271に対してもほぼ45度傾斜した状態で配置されている。
同様に、プロジェクタ装置200は、緑色照明光源252と緑色用反射型液晶パネル202Aとの間に、緑色用反射型液晶パネル202Aの面に45度傾斜した状態で配置されている第2偏光ビームフィルタ(第2PBF)262Aを有する。第2PBF262Aは、緑色照明光源252から出力されて緑色用反射型液晶パネル202Aの面にほぼ直交して入射する緑色光272に対してもほぼ45度傾斜した状態で配置されている。
また同様に、プロジェクタ装置200は、青色照明光源253と青色用反射型液晶パネル203Aとの間に、青色用反射型液晶パネル203Aの面に45度傾斜した状態で配置されている第3偏光ビームフィルタ(第3PBF)263Aを有する。第3PBF263Aは、青色照明光源253から出力されて青色用反射型液晶パネル203Aの面にほぼ直交して入射する緑色光273に対してもほぼ45度傾斜した状態で配置されている。
〔赤色の光線軌跡〕
図19(A)、(B)を参照して、赤色用反射型液晶パネル201Aと赤色照明光源251と第1偏光ビームフィルタ(第1PBF)261Aとの関係の詳細を述べる。赤色照明光源251は第1PBF261Aを通して、赤色用反射型液晶パネル201Aの面に直交する赤色光271を照射する。本実施の形態においては,赤色照明光源251は赤色用反射型液晶パネル201Aの下部から赤色用反射型液晶パネル201Aに向かって赤色光271を照射する。赤色照明光源251から出力された赤色光271は、紙面に平行なp偏光軸を持つ第1PBF261Aを通過して赤色用反射型液晶パネル201Aに入射する。図19(A)に図解したように、赤色光271が赤色用反射型液晶パネル201Aにおいて変調を受けない場合は、p偏光軸を持つ赤色光271は赤色用反射型液晶パネル201Aで反射されて、そのまま第1PBF261Aに再度入射されて、赤色照明光源251に戻る。図19(B)に図解したように、他方、赤色光271が赤色用反射型液晶パネル201Aにおいて反射のときに変調を受けると、紙面に平行なp偏光軸を持つ赤色光271は紙面に垂直なs偏光軸を持つ赤色変調光271mとなって第1PBF261Aに入射し、第1PBF261Aで光合成プリズム210A側に反射されて、第1直線偏光板211、第1の1/n波長板221を透過して光合成プリズム210Aに向かう。
赤色照明光源251は、第1PBF261Aに対してp偏光になるように、図解の偏光軸(図面と平行な軸)を持つような赤色光271を出力するように、事前に偏光軸の調整が行われている。第1PBF261Aの向きは、当該第1PBF261Aに対するp偏光を透過し、s偏光を反射する向きに設定されている。したがって、図解の偏光軸を持つ赤色照明光源251から出射された赤色光271は第1PBF261Aを透過して赤色用反射型液晶パネル201Aに入射する。
赤色用反射型液晶パネル201A、緑色用反射型液晶パネル202Aおよび青色用反射型液晶パネル203Aは、0%黒色を表示している場合は入射された光の偏光面を回転させず、それぞれ100%の青、赤、緑を表示している場合は、これら反射パネル201A〜203Aが入射された光の偏光面をほぼ90度回転させるように偏光面を変調するよう設定されている。各反射型液晶パネル201A〜203Aにどの色を表示させるための変調作業を行わせるかは、たとえば、画像信号処理装置(図示せず)から、これら反射型液晶パネル201A〜203Aに入力された画像信号に依存する。
図19(A)に図解したように、赤色用反射型液晶パネル201Aが0%黒表示の場合は、赤色光271は第1PBF261Aを透過して赤色用反射型液晶パネル201Aに入射するが、そのまま赤色用反射型液晶パネル201Aで反射され、再び第1PBF261Aを透過して赤色照明光源251側に戻る。
図19(B)に図解したように、赤色用反射型液晶パネル201Aが100%赤表示の場合は、赤色光271は第1PBF261Aを透過して赤色用反射型液晶パネル201Aに入射し、赤色用反射型液晶パネル201Aで反射される際に赤色用反射型液晶パネル201Aにより偏光軸が90度回転させられるため、p偏光軸を持つ赤色変調光271mとなり、その時の赤色変調光271mの偏光軸は紙面に直交するs軸となり、第1PBF261Aに対してs偏光となり、第1PBF261Aにおいて反射され、第1直線偏光板211を通り、第1の1/n波長板221を経由して光合成プリズム210Aの方向へ進行する。赤色変調光271mは、このように、光合成プリズム210Aに入射する前に、第1PBF261Aとプリズム210Aとの間に配置された、第1直線偏光板211と、第1の1/n波長板221を通過する。第1直線偏光板211はその偏光透過軸が、第1PBF261Aに対するs偏光とほぼ同じ向きに設定されており、赤色変調光271mはそのまま第1直線偏光板211を透過できる。第1の1/n波長板221はその偏光軸に対し、45度の角度をなすように軸が設定されており、第1の1/n波長板221を通過した赤変調光271mの偏光軸は光合成プリズム210Aの反射面に対しs偏光となる向きとなる。
図20に図解したように、光合成プリズム210Aの反射面210a’は赤色を反射する被覆(コート)が形成(被膜)されており、反射面210a’で赤色変調光271mは反射されて、投射レンズ216Aの方に向かい、投射レンズ216Aにより投射レンズ216Aの前方に位置するスクリーン(図示せず)に投影(投射)される。
〔青色の光線軌跡〕
次に青色の光線軌跡(パス)について述べる。青色の光線軌跡も基本的には、上記赤色の光線軌跡と同じである。青色用反射型液晶パネル203Aおよび第3偏光ビームフィルタ(第3PBF)263Aの下部に位置する青色照明光源253から出力された青色光273は、第3PBF263Aを通り、青色用反射型液晶パネル203Aに入射する。青色光273は第3PBF263Aに対してp偏光になるような偏光軸を持つよう、事前に偏光軸の調整が行われている。第3PBF263Aの向きは当該第3PBF263Aに対するp偏光軸を透過し、s偏光を反射する向きに設定されているため、上記偏光軸を持つ青色光273は透過させ、青色用反射型液晶パネル203Aに入射させる。
青色用反射型液晶パネル203Aが0%黒表示の場合は、第3PBF263Aを透過し青色用反射型液晶パネル203Aに入射した青色光273は、そのまま青色用反射型液晶パネル203Aでパネルで反射され、p偏光軸を保ったまま、再び第3PBF263Aを透過して青色照明光源253側に向けて戻る。
青色用反射型液晶パネル203Aが100%青表示の場合は、第3PBF263Aを透過し、青色用反射型液晶パネル203Aに入射した青色光273は青色用反射型液晶パネル203Aで反射される際に、偏光軸が90度回転させられてs偏光軸を持つ青色変調光273mとなる。この青色変調光273mはs偏光となる偏光軸を持ち、第3PBF263Aに対してs偏光となるため、第3PBF263Aで反射されて、第3直線偏光板213および第3の1/n波長板223を経由して光合成プリズム210Aの方向へ進行する。このように、青色変調光273mは、光合成プリズム210Aに入射する前に、第3PBF263Aと光合成プリズム210Aとの間に配置された、第3直線偏光板213と第3の1/n波長板223を通過する。第3直線偏光板213はその偏光透過軸が、第3PBF263Aに対するs偏光と概略同じ向きに設定されており、青色変調光273mはそのまま透過できる。第3の1/n波長板223は、その偏光軸に対し45度の角度をなすように軸が設定されており、これを通過した青色変調光273mの偏光軸は、光合成プリズム210Aの反射面に対しs偏光となる向きとなる。またプリズム210Aの反射面210b’は青色を反射する被覆(コート)が形成されており、反射面210b’で青色変調光273mが反射されて、投射レンズ216Aの方に向かい、当該投射レンズ216Aによりスクリーンに投影(投射)される。
〔緑色の光線軌跡〕
緑色の光線軌跡(パス)について述べる。緑色の光線軌跡も基本的には、上記青色の光線軌跡と同じである。緑色用反射型液晶パネル202Aおよび第2偏光ビームフィルタ(第2PBF)262Aに下部に位置する緑色照明光源252から出力された緑色光272は第2PBF262Aを透過して緑色用反射型液晶パネル202Aに入射する。緑色照明光源252から出力される緑色光272は、第2PBF262Aに対してp偏光になるような偏光軸を持つよう、事前に偏光軸の調整が行われている。第2PBF262Aの向きは、当該第2PBF262Aに対するp偏光軸を透過し、s偏光軸を反射する向きに設定されているため、第2PBF262Aはs偏光の偏光軸を持つ緑色光272を透過し、緑色用反射型液晶パネル202Aに入射させる。
緑色用反射型液晶パネル202Aが0%黒表示の場合は、緑色光272はそのまま緑色用反射型液晶パネル202Aで反射され、p偏光軸を保ったまま、第2PBF262Aを透過し、緑色照明光源252側に向けて戻る。
緑色用反射型液晶パネル202Aが100%緑表示の場合は、第2PBF262Aを透過して緑色光272は緑色用反射型液晶パネル202Aで反射される際に偏光軸が90度回転させられるため、s偏光の偏光軸を持つ緑色変調光272mとなる。緑色変調光272mはs偏光の偏光軸を持ち、第2PBF262Aに対してs偏光となるため、第2PBF262Aで反射されて光合成プリズム210Aの方向へ進行する。緑色変調光272mは光合成プリズム210Aに入射する前に、第2PBF262Aと光合成プリズム210Aとの間に配置された第2直線偏光板212を通過する。第2直線偏光板212はその偏光透過軸が、第2PBF262Aに対するs偏光とほぼ同じ向きに設定されており、緑色変調光272mはそのまま第2直線偏光板212を透過できる。
なお、上述したように、第2光学系には、第1および第3の波長板に該当する第2の波長板は設けられていない。光合成プリズム210Aの反射面210a’、210b’は、それぞれ青色、赤色を反射する被覆(コート)が形成されているが、反射面210a’、210b’は緑色は通過することから、プリズム210Aに入射した緑色変調光272mは透過されて、投射レンズ216Aの方向に向かい、当該投射レンズ216Aによりスクリーンに投影(投射)される。
〔評価〕
図21(A)はプロジェクタ装置200に使用した第1PBF261A〜第3PBF263A(以下、偏光ビームフィルタ(PBF))の波長λと透過率μとの関係を、たとえば、赤色光271の赤色用反射型液晶パネル201Aへの入射角度45°、55°について図解したグラフである。図21(B)は関連する技術のプロジェクタ装置に使用した偏光ビームスプリッタ(PBS)の波長λと透過率μとの関係を、たとえば、赤色光の赤色用反射型液晶パネルへの入射角度45°、55°について図解したグラフである。
(1)偏光ビームスプリッタ(PBS)と偏光ビームフィルタ(PBF)とを比較すると、PBFはPBSに比較して波長依存性が非常に低い。すなわち、PBFを用いると、波長の異なる青色、緑色、赤色のいずれも同じ程度の透過率であるから、3原色の種類に依存した波長差に起因する透過率の変化が少ない。その結果、たとえば、プリズム210Aに到達する各色のレベルは同じ条件となる。このように、本発明の実施の形態によれば、輝度の低下が少なく、コントラストの低下が少ない。換言すれば、PBSを用いたプロジェクタ装置に比較して、PBFを用いた本発明の実施の形態としてのプロジェクタ装置200のFナンバーは小さくなり、その結果、輝度は高くなり、コントラストも高くなる。
(2)PBFはPBSより入射角度依存性が低い。したがって、PBFを用いた本発明の実施の形態のプロジェクタ装置200は反射型液晶パネル201A〜203Aへの入射光に多少の傾きがあっても透過率の低下は少ない(透過率の変動が少ない)。その結果、たとえば、赤色照明光源251と赤色用反射型液晶パネル201Aと第1偏光ビームフィルタ(第1PBF)261Aとの配置に余裕が出る。すなわち、赤色照明光源251、第1PBF261A、赤色用反射型液晶パネル201Aの光学的配置が多少ずれても、輝度の低下、コントラストの低下は少ない。その結果、光学系を組み立てた後などの光学部品の位置の微調整が不要となる。
図16(A)、(B)に図解したプロジェクタ装置200の構成または構造を考察すると、図20に概略的に図解したように、光合成プリズム210Aの周囲に、3原色用の3個の光学系が理路整然と配置されている。平面的に考察すると、たとえば、光合成プリズム210Aの左側には、赤色用の第1光学系(赤色用反射型液晶パネル201A、第1PBF261A、第1直線偏光板211、第1の1/n波長板221)が配置され、光合成プリズム210Aの右側には緑色用の第2の光学系(青色用反射型液晶パネル202A、第2PBF262A、第2直線偏光板212、第2の1/n波長板222)が配置され、光合成プリズム210Aを挟んで投射レンズ216Aと対向する側には、青色用の第3の光学系(青色用反射型液晶パネル203A、第3PBF263A、第3直線偏光板213)が配置されており、これら3個の光学系が光合成プリズム210Aの3方向に理路整然と配置されている。立体的に考察すると、光合成プリズム210Aの面に上記3個の光学系が同じ平面位置に配置されているからプロジェクタ装置200の高さ方向の寸法を小さくできる。このような配置において、赤色光271、緑色光272、青色光723を仕分けるための付属的な光学系、たとえば、全反射ミラーなどが一切不要である。以上を考察すると、プロジェクタ装置200は配置設計が容易であり、構成要素の収容効率も高いから、コンパクトに収容でき、小型、軽量化を図ることができる。
偏光ビームフィルタ(PBF)は偏光ビームスプリッタ(PBS)に比較して、小型であり、軽量である。その結果、プロジェクタ装置200はさらに小型化、軽量化を図ることができる。
プロジェクタ装置において、光源のランプ部分と、液晶パネル部分は電力消費が高く、高温になるから、冷却が要求される。図16A,Bおよび図17に図解したプロジェクタ装置200においては、赤色用反射型液晶パネル201A、緑色用反射型液晶パネル202A、青色用反射型液晶パネル203Aは画像信号が印加され、液晶パネルを駆動するから、プロジェクタ装置200の中での電力消費が多く、高温になり、冷却が必要になる。当然、光源500のランプ501部分も電力消費が多く、高温になり、冷却が必要になる。赤色用反射型液晶パネル201A、緑色用反射型液晶パネル202Aおよび青色用反射型液晶パネル203Aの冷却は、これらが同じ高さに配置されているから、これら反射型液晶パネル201A〜203Aの面に沿って、たとえば、冷却ファンから水平方向に冷却用風を流すなど冷却対策が容易であり、冷却効果も高い。
図16(A)、(B)に図解した例示においては、赤色照明光源251、緑色照明光源252および青色照明光源253は全て、たとえば、図17に例示した1個の光源500で構成でき、赤色照明光源251、緑色照明光源252および青色照明光源253、すなわち、光源500は、プリズム210Aおよび上記3個の光学系の下部に位置する。このように、光源500と光学系を立体的に分離できるから、冷却対策も別個に行うことができる。
光源500のランプ501の放熱量と、反射型液晶パネル201A〜203Aの放熱量とは大きく異なり、ランプ501の放熱量が圧倒的に多い。上述したように、光源500と、反射型液晶パネル201A〜203Aを含む上記光学系は分離して配置できるから、反射型液晶パネル201A〜203Aなどが光源500のランプ501の熱の影響を受けないようにすることができる。したがって、反射型液晶パネル201A〜203Aの冷却対策は自己の冷却対策のみ講ずればよく、無用な冷却対策を講ずる必要はない。その観点からも、冷却用ファンは小型でよく、プロジェクタ装置200を一層小型、軽量にできる。冷却用ファンの騒音も低い。
光源500、とりわけ、ランプ501を、図16(A)、(B)に図解した構成要素を収容してプロジェクタ装置200の筐体の外部に配置し、ランプ501からの白色光520のみを導入するように構成すれば、冷却対策は非常に簡単になる。
反射型液晶パネル201A〜203Aの配線接続部(多数のケーブルが接続されるように図解されている部分)は、それぞれ、別個の方向を向いている。しかも、反射型液晶パネル201A〜203Aは上部に位置しているから、これらの配線接続部への配線は容易である。反射型液晶パネル201A〜203Aへのケーブル本数はかなりの数になるから、実装面が大きな効果を奏する。このように、プロジェクタ装置200は、配線周り(布線)の容易さ、配線のためのスペースが少なくてすみ、コンパクトに配線できるという効果も得られる。
図16(A),(B)に図解したように、投射レンズ216Aの周囲に構成要素が配置されないため、投射レンズ216Aの配置の柔軟性が高く投射レンズ216Aの上下シフト機構等も実装しやすい。
図16(A),(B)に図解したように、反射型液晶パネル201A〜203Aは下向きに配置されている。したがって、プロジェクタ装置200の筐体内を浮遊するゴミなどが反射型液晶パネル201A〜203Aのパネル面につきにくく、ゴミの付着による偏光光のレベル低下は少なく、表示画質の低下が少ない。
光合成プリズム210Aの周りに反射型液晶パネル201A〜203Aを含めた結像光学系がコンパクトに配置されており、機構構造的な剛性を向上しやすい。そのため、3枚の反射型液晶パネル201A〜203A間の画素位置ずれ等が発生しにくく、高い画質の画像が得られる。
本発明の画像投射装置の実施に際しては上述した例示に限定されず、上述した実施の形態と同等または類似する種々の変形態様をとることができる。
たとえば、図16(A),(B)に図解したプロジェクタ装置200の向きは、光源500(赤色照明光源251、緑色照明光源252、青色照明光源253)を上にして、光合成プリズム210Aなどをした上下逆に配置することもできるし、光源500と光合成プリズム210Aなどを同じ平面に横並びに配置することもできる。
図1は関連する技術における反射型液晶プロジェクタの構成例を示す図である。 図2は反射型偏光素子をベースプレートに装着する例を示す図である。 図3は本発明の第1の実施形態に係る光学装置を採用した液晶プロジェクタを示す図である。 図4(A),(B)は光合成プリズムの入射面および出射面について説明するための図である。 図5は本実施形態に係る固定プレートの構成例を示す図である。 図6は光合成プリズムの3つの入射面に対して固定プレートを接合した状態を示す図である。 図7(A),(B)は固定プレートに反射型偏光素子であるPBFを取り付けた状態を示す図である。 図8(A),(B)は固定プレートに反射型液晶パネルを取り付けた状態を示す図である。 図9(A),(B)は固定プレートに対する反射型液晶パネルの好適な取り付け構造例を示す図である。 図10は固定プレートに反射型偏光素子であるPBF並びに反射型液晶パネルを取り付ける、さらに好適な取付構造を説明するための上面図である。 図11は固定プレートに反射型偏光素子であるPBF並びに反射型液晶パネルを取り付ける、さらに好適な取付構造を説明するための斜視図である。 図12は固定プレートに反射型偏光素子であるPBF並びに反射型液晶パネルを取り付ける、さらに好適な取付構造を説明するための斜視図である。 図13は固定プレートに反射型偏光素子であるPBF並びに反射型液晶パネルを取り付ける、さらに好適な取付構造を説明するための斜視図である。 図14は図10〜図13の取付構造を採用した場合の光学装置の組み立て後の構成を示す図である。 図15は一体的に形成した固定プレートの例を示す図である。 図16(A),(B)は本発明の第2の実施形態に係る光学装置を採用した液晶プロジェクタを示す斜視図である。 図17は図16(A),(B)に図解した画像投射装置における光源の1例を図解した図である。 図18は第2の実施形態において固定プレートに反射型液晶パネルを取り付けた状態を示す図である。 図19(A),(B)は図16(A),(B)に図解した画像投射装置の部分構成および光線軌跡を図解した図である。 図20は図16(A),(B)に図解した光合成プリズムの周辺の光線軌跡を図解した図である。 図21(A),(B)はそれぞれ、偏光ビームフィルタ(PBF)と、偏光ビームスプリッタ(PBS)との特性を示すグラフである。
符号の説明
100…液晶プロジェクタ、200…反射型プロジェクタ装置、201,201A…赤色用反射型液晶パネル(第1反射パネル)、202,202A…緑色用反射型液晶パネル(第2反射パネル)、203,203A…青色用反射型液晶パネル(第3反射パネル)、210,210A…光合成プリズム、211〜213…直線偏光板、216,216A…投影レンズ、221、223…1/n波長板、251…赤色照明光源、252…緑色照明光源、53…青色照明光源、261〜263…偏光ビームフィルタ(PBF)、300…光学装置、310,310−1U,310−1B、310−2U,310−2B、310−3U,310−3B…固定プレート、311〜313…側面(取付面)、320U,320B…プリズム側ブラケット、321U,321B…パネル側ブラケット、322−1U,322−2U、322−1B,322−2B…ビス、500…光源、501…ランプ、502、503…フライアイ・インテグレーター、504…PS変換素子、505…メインコンデンサーレンズ、506…赤色反射ダイクロイックミラー、507…緑青反射ダイクロイックミラー、508、509…全反射ミラー、510…緑色反射ダイクロイックミラー、511、512、513…全反射ミラー、515、516…コンデンサレンズ。

Claims (8)

  1. 3つの光入射面を有し、当該3つの光入射面から3つの異なる波長帯域の光が入射し、3つの入射光を合成出力する光合成プリズムと、
    3つの反射型液晶パネルと、
    上記3つの反射型液晶パネルに対応して設けられ、それぞれが上記3つの異なる波長帯域のうちの異なる一の波長帯域の光が入射し、第1の偏光成分を選択して上記対応する反射型液晶パネルに入射させ、当該反射型液晶パネルに空間変調され第2の偏光成分に変換された変調光を上記合成プリズムの3つの光入射面のうちの対応する入射面に入射させる、3つの板状の反射型偏光素子と、
    一面が上記光合成プリズムの3つの光入射面に接合可能な少なくともつの固定プレートと、を有し、
    上記固定プレートは三角柱板に形成され、上記光合成プリズムの光入射面の上下縁部に2個の上記固定プレートが略平行に接合され、該固定プレートの上記三角柱板の第1側面に上記光合成プリズムの対応する光入射面が接合され、第2側面に上記反射型偏光素子が取付られ、第3側面に上記反射型液晶パネルが取付けられている
    光学装置。
  2. 上記光合成プリズムの光入射面には、光学的に透明なスペーサが接合され、上記固定プレートは当該スペーサの側部に支持された状態で上記光入射面に対して接合される
    請求項1記載の光学装置。
  3. 上記固定プレートに対してプリズム側ブラケットが接合され、上記反射型液晶パネルには、パネル側ブラケットが締結され、上記プリズム側ブラケットと上記パネル側ブラケットが接合されて、上記反射型液晶パネルが固定プレートを介して上記光合成プリズムの対応する光入射面に固定されている
    請求項記載の光学装置。
  4. 上記固定プレートは、線膨張係数が10x10−6[/K]以下である
    請求項1記載の光学装置。
  5. 上記固定プレートはガラス材料からなる
    請求項1記載の光学装置。
  6. 上記固定プレートはステンレスもしくはコバール(FeNiCo)により形成されている
    請求項1記載の光学装置。
  7. 光源と、
    上記光源から発生られた光を、波長帯域に従い3つに分離して変調し、3つの変調光を合成して出射する光学装置と、
    上記光学装置から出射した光を投影出力する投影手段と、を有し、
    上記光学装置は、
    3つの光入射面を有し、当該3つの光入射面から3つの異なる波長帯域の光が入射し、3つの入射光を合成出力する光合成プリズムと、
    3つの反射型液晶パネルと、
    上記3つの反射型液晶パネルに対応して設けられ、それぞれが上記3つの異なる波長帯域のうちの異なる一の波長帯域の光が入射し、第1の偏光成分を選択して上記対応する反射型液晶パネルに入射させ、当該反射型液晶パネルに空間変調され第2の偏光成分に変換された変調光を上記合成プリズムの3つの光入射面のうちの対応する入射面に入射させる、3つの板状の反射型偏光素子と、
    一面が上記光合成プリズムの3つの光入射面に接合可能な少なくともつの固定プレートと、を有し、
    上記固定プレートは三角柱板に形成され、上記光合成プリズムの光入射面の上下縁部に2個の上記固定プレートが略平行に接合され、該固定プレートの上記三角柱板の第1側面に上記光合成プリズムの対応する光入射面が接合され、第2側面に上記反射型偏光素子が取付られ、第3側面に上記反射型液晶パネルが取付けられている
    投影装置。
  8. 上記光合成プリズムの光入射面には、光学的に透明なスペーサが接合され、上記固定プレートは当該スペーサの側部に支持された状態で上記光入射面に対して接合される
    請求項記載の投影装置。
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