JP4283048B2 - 光制御モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信に用いられる光制御モジュールに関するものであり、より詳細には、波長多重光伝送などで利用され、複数の光伝送路を有する装置において、特定の波長または特定の光量の光信号を、各光伝送路に対して抽出または挿入することを可能とする光制御モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の、波長多重伝送技術の発展に伴い、複数の光伝送路(ポート)をもつ機能デバイスに注目が集まっている。
具体的には、一つの共通ポートと複数の入出力ポートを有し、それぞれの入出力ポートから、特定の波長の光信号を抽出または挿入することができる合分波素子、共通ポートと特定の入出力ポートとの間の光学的な接続を任意に切り替えることができる光スイッチなどがその例として挙げられる。
【0003】
また、これら合分波素子や光スイッチを組み合わせた光アドドロップマルチプレクサ装置や、合分波素子と複数の発光素子または受光素子を組み合わせた光送受信器にも同様に注目が集まっている。
特に、波長多重伝送において不可欠である合分波素子については、小型低コスト化、低損失化などの特性を実現するために、多様な方式および構造のものが提案されている。
【0004】
下記特許文献1は、光分波素子に関する技術文献の例である。
この特許文献1における光分波素子は、図42(この図42は特許文献1の図1と同じであるが、符号は変更している)に示すように、特定の波長の光線のみを透過させ、それ以外の波長の光線を反射させる波長フィルタ01〜04を配置し、リレー集束鏡05〜07を利用して各波長フィルタ01〜04から反射される波長の光線を、リレー式に伝播させる方式を採用している。各波長フィルタ01〜04を透過した光線は、各波長フィルタ01〜04ごとに用意された検出器08〜011において、単一波長の光信号として検出される構成となっている。なお012が入射光である。
【0005】
下記特許文献2は、合分波素子に関する技術文献の例である。
この特許文献における合分波素子は、図43(この図43は特許文献2の図2と同じであるが、符号は変更している)に示されているように、単一モードファイバ(SMF)021の端部にグレーデッドインデックスファイバ(GIF)022を連結した一つの光伝送路がアレイ状に形成された基板023,024を、二枚対向させる構成となっており、第一の基板023の平滑端面には反射膜が形成されており、第二の基板024の平滑端面には、各GIFが形成された位置にバンドパスフィルタが形成されており、これらの基板023,024の間を光線が多重反射することにより合分波をおこなう方式を採用している。
【0006】
下記特許文献3は、光合分波素子または光アドドロップ素子に用いられる、レンズアレイ透明ブロックに関する技術文献の例である。
この特許文献3におけるレンズアレイ透明ブロックは、図44(この図44は特許文献3の図1と同じであるが、符号は変更している)に示すように、透明ブロック003−1a,003−2aに、複数の凸レンズ002−1〜002−8が一体形成されたレンズアレイ透明ブロック003−1,003−2を製造し、そのレンズアレイ透明ブロックを、一方の凸レンズアレイブロック003−1と他方の凸レンズアレイブロック003−2と平行透明ブロック004に分割し、これらのレンズアレイ透明ブロック003−1,003−2の間に、凸レンズ002−0を備えた平行透明ブロック004を挟み込む構成となっている。
【0007】
平行透明ブロック004の表面には、特定の波長の光線のみを透過させ、それ以外の波長の光線を反射させる波長フィルタ006−1〜006−8が複数形成されており、この平行透明ブロック004の内部を光線が多重反射することにより合分波を行う方式を採用している。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−162466号公報
【特許文献2】
特開平11−190809号公報
【特許文献3】
特開2002−40283号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ただし、特許文献1(図42)に示す従来技術では、光学ブロックを一体形成する場合、ガラスを利用すると製造コストと各種部品の成型精度がトレードオフの関係になるため、高精度な加工をおこなうためには製造コストが増大するという課題がある。また、樹脂を利用すると伝播損や反射損が増大するという課題も存在する。
【0010】
また特許文献2(図43)に示す従来技術では、フィルタの透過特性や入出力GIF間の結合効率を維持しつつ、GIFアレイのピッチを拡大できないという課題が存在する。例えば、基板間の距離を変化させずにピッチを拡大すると、バンドパスフィルタを透過・反射する光線の入射角も大きくなり、フィルタの透過特性が劣化する。また、フィルタの透過特性の劣化を防ぐために、上記の入射角を維持しつつ基板間の距離を拡大すると、多重反射する光線のコリメート性が劣化するため入出力GIF間の結合効率が低下する。
【0011】
また特許文献3(図44)に示す従来技術では、このレンズアレイ透明ブロックの外部に、単一モード光ファイバや発光素子などの光学部品をアレイ状に配置する場合、これらの光学部品と透明ブロックのレンズアレイとの相対的な位置ずれの許容誤差は小さく、その許容誤差以内に光学部品を実装するためのコストが増加してしまう。また、各ポートにおける損失の、ポート間ばらつきを抑止するためには、各ポートに配置する光学部品の位置、または、各ポートのレンズアレイ透明ブロックに形成する凸レンズ形状を最適化する必要が発生し、量産、組立てなどのコスト低減効果が失われるという課題も存在する。
【0012】
本発明は、以上述べたような課題、すなわち、複数の光伝送路(ポート)を有するモジュールにおいて、モジュール内部の伝播光線を多重反射させる方式により、特定の波長または特定の光量の光線を、複数の光伝送路に対して抽出または挿入する場合に発生する、
1)モジュール製造コスト増大
2)伝播損の増大
3)反射損の増大
4)ポート間ピッチ拡大時の性能劣化
5)ポート間損失ばらつき
6)各ポートに配置するモジュール外部の光学部品の実装コスト増大
などの課題を解決することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する発明は、第1のアレイ素子搭載面と第2のアレイ素子搭載面が平行に配置され、
第1のアレイ素子搭載面に平行な平面上には、入射光線の一部を透過させ他の一部を反射させる光線分岐素子と、入射光線を反射させる第1反射部とが、交互に複数配置され、
第2のアレイ素子搭載面に平行な平面上には、断面略山状となる反射面を備える第2反射部を複数備え、
前記光線分岐素子と前記第2反射部とは、前記光線分岐素子の中心を通る法線が前記第2反射部の断面略山状の前記反射面の頂点付近を通過するように配置され、
入射光線の前記光線分岐素子への入射角は、前記第1反射部への入射角に比して小さいことを特徴とする。
また、前記光線分岐素子と、第1反射部は、すべて第1のアレイ素子搭載面に平行な平面上に配置され、前記光線分岐素子と第1反射部との間隔がすべて等しく、
第2反射部はすべて第2のアレイ素子搭載面に平行な平面上に配置され、各第2反射部間の間隔がすべて等しいことを特徴とする。
また、第1反射部は凹面ミラーであることを特徴とする。
また、第1のアレイ素子搭載面は、光線を導入する、あるいは、出力するための透過窓を備えることを特徴とする。
また、前記光線分岐素子は、多層膜光フィルタであることを特徴とする光制御モジュール。
【0014】
以降の詳細説明の便宜のため、
光線分岐素子、アレイ素子搭載面の反射面のうち実際に光線が入反射する微小反射平面の総称を「光制御素子」、
光制御素子に入反射する光線の、入射光軸と反射光軸の交点を「素子反射点」、
光制御素子に入射する光線から、反射光軸を決定する微小平面を「素子反射面」、
光制御モジュールの外部に実装され、光制御モジュールのポート位置に配置され、光制御モジュールの内部に入力する光線を出射したり、光制御モジュールの内部から出力される光線を結合したりすることを目的とし、具体的には、光ファイバ、レーザダイオードなどの発光素子、フォトダイオードなどの受光素子、レンズ系、およびそれらの組合せ、また、これらの部材がモジュール化されたものの総称を「外部光素子」と定義する。
【0015】
光線分岐素子としては、波長選択素子や光量分割素子がある。
波長選択素子の具体例として、特定の波長を固定して利用する場合は、多層膜を利用したバンドパスフィルタ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタなどが考えられる。また、透過させる波長は外部からの制御によりそれぞれ独立に変化させてもよい。その場合は、EO効果またはTO効果を利用した波長可変フィルタ、MEMS技術を利用したエタロンフィルタなどが考えられる。
【0016】
また、波長選択素子が透過させる波長帯が、入射光線の全ての波長帯を含む場合も考えられ、その場合は光学的な透過窓に相当する。逆に、入射光線の全ての波長帯を透過させない場合は、平面ミラーと同等の機能を有する。
【0017】
光量分割素子の具体例としては、反射型の光アッテネータなどが考えられる。また、透過させる光量は外部からの制御により変化させてもよく、透過させる光量の制御範囲が、入射光線の全ての光量に相当する場合、反射型の光スイッチと同等の機能を有する。
【0018】
これらの波長選択素子、または、光量分割素子はアレイ素子搭載ブロックの表面に貼り付けてもよいが、アレイ素子搭載ブロックに窪みまたは貫通穴を形成することができる場合は、その内部に埋め込むこともできる。貫通穴の内部に埋め込む場合は、媒質の屈折率差に由来するフレネル損や、アレイ素子搭載ブロックの材質に由来する伝播損を低減することができる。
【0019】
アレイ素子搭載ブロックのうち、波長選択素子、光量分割素子が形成されていない領域の表面には、金属または多層膜などで反射面を形成することができる。あるいは、別途用意した平面ミラーチップなどを、アレイ素子搭載ブロックに貼り付けたり埋め込んだりして反射面とすることもできる。
【0020】
金属または多層膜などで反射面を形成する場合、アレイ素子搭載面が複雑な形状であっても、均質な反射面を一括形成できるので、製造工程が削減でき、反射損およびモジュール製造コストの低減が可能である。
【0021】
具体的には、アレイ素子搭載ブロックの材質として、樹脂、金属、ガラス、シリコンなど目的に応じたものを選び、その表面に切削、射出形成、エッチングなどの加工法で斜面、窪み、突起、曲面などの複雑な構造を形成し、その後に、構造の表面に反射膜を形成するという手法が考えられる。
【0022】
反射膜の形成方法については、アレイ素子搭載ブロックの表面に対して、金属または多層膜を蒸着、メッキ、スパッタリングなどおこなう手法が考えられる。多層膜を利用することで、反射率の向上、反射の際の偏波依存性を低減する設計なども可能である。
【0023】
アレイ素子搭載ブロックに直接反射膜を形成する場合、反射膜の平滑性や密着性が得られなければ、平滑性や密着性を向上させるための膜を、反射膜の下層に数種類形成することもできる。この場合、一種類の膜で複数の機能を提供することも可能である。
【0024】
アレイ素子搭載ブロックのうち、光制御素子が形成されていない領域について光線を透過させる場合も、いくつかの手法が考えられる。一つはアレイ素子搭載ブロックそのものを、光学的に透明な材質で製造する手法である。一般的にはガラスまたは透明樹脂が利用されるが、波長選択素子や光量分割素子を透過する光線を外部から制御する場合は、シリコンなどの材質を用い、制御のための集積回路を一体形成することも可能である。また、光学的に不透明な材質でアレイ素子搭載ブロックを製造する場合は、光線を透過させたい領域に物理的な貫通穴を形成してもよい。また、前述したように、入射光線の全ての波長を透過させる波長選択素子を利用し、光線を透過させてもよい。
【0025】
二つのアレイ素子搭載ブロックが対向している間隙は、多重反射光が伝播する低損失な領域であり、一般的には空気や不活性なガスなどが存在しているが、真空にすることもできる。この場合、ガラスや透明樹脂の内部を光線が伝播する場合に比べると、伝播損はほとんど無視できる。
【0026】
本発明の動作原理は以下のとおりである。
外部光素子から出射された光線は、光学的に透明な領域や物理的な貫通穴である透過窓、光線分岐素子のいずれかを通過してモジュール内部へ入力される。
【0027】
モジュール内部へ入力された光線は、第一のアレイ素子搭載ブロックのアレイ素子搭載面と第二のアレイ素子搭載ブロックのアレイ素子搭載面の間の領域を、複数の光制御素子及び反射面からの反射を繰り返すことにより伝播する。
【0028】
光制御素子が波長選択素子または光量分割素子の場合、特定の波長または特定の光量の光線が光制御素子を透過し、光制御モジュールの外部に出射される。それ以外の波長または残りの光量の光線は光制御素子により反射され、対向するアレイ素子搭載面の別の光制御素子に届けられる。
【0029】
波長選択素子または光量分割素子を透過し、モジュールの外部に出射された光線のうち、少なくとも一本の光線は外部光素子により受光される。
【0030】
以上のような動作をおこなうように、外部光素子の設置位置と設置角度、光制御素子の素子反射点と素子反射面を設計する。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
つまり、本発明は、
複数の光伝送路(ポート)を有するモジュールにおいて、モジュール内部の伝播光線を多重反射させる方式により、特定の波長または特定の光量の光線を、複数の光伝送路に対して抽出または挿入する場合に発生する課題を解決することを目的としている。そして、以上述べたように、本発明によれば、
1)モジュール製造コスト低減
2)伝播損の低減
3)反射損の低減
4)ポート間ピッチ拡大
5)各ポートに配置するモジュール外部の光学部品の実装コスト低減
6)各ポートに配置するモジュール外部の光学部品の配置自由度向上
7)モジュール内部の伝播光線の波長帯の広帯域化
8)モジュール内部の伝播光線の光軸設計自由度向上
などの効果を有する光制御モジュールを提供することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を具体的に説明するが、以下の実施の形態は本発明を限定するものではない。
【0060】
<第1の参考例>
図1は、本発明の第1の参考例に係る光制御モジュール100の概略構成図である。なお、同図には、モジュールに入射され、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0061】
符号101,102が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号103,104,105が示す部材は凸レンズであり、符号106,107が示す部材は波長選択素子であり、符号108は平面ミラーであり、符号109,110は光学的な透過窓である。
【0062】
以降、入射光線をすべて反射すると共に、特定の位置に反射光線の焦点を結ばせる光制御機能を有する素子を光反射集光素子と定義する。
光反射集光素子(凸レンズ)103,104,105は、入射光線をすべて反射すると共に、特定の位置に反射光線の焦点を結ばせる光制御機能を有している。
波長選択素子106,107は、入射光線のうち、特定の波長の光線を透過させそれ以外の波長の光線を反射させる光制御機能を有している。
平面ミラー108は、入射光線をすべて反射する光制御機能を有している。
【0063】
第一のアレイ素子搭載ブロック101には、透過窓109と複数の光反射集光素子103〜105が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック102には、平面ミラー108、複数の波長選択素子106,107、透過窓110が等間隔に設置されている。
【0064】
この場合、第一のアレイ素子搭載ブロック101の面のうち予め決めた一つの表面であるアレイ素子搭載面101aに、各光制御素子103〜105,109が形成されている。また、第二のアレイ素子搭載ブロック102の面のうち予め決めた一つの表面であるアレイ素子搭載面102aに、各光制御素子106〜108,110が形成されている。
【0065】
第一のアレイ素子搭載ブロック101と第二のアレイ素子搭載ブロック102は、空間を介し平行に対向させられている。つまり、アレイ素子搭載面(仮想平面)101aとアレイ素子搭載面(仮想平面)102aとか離間しつつ平行状態で対向する状態となるように、アレイ素子搭載ブロック101とアレイ素子搭載ブロック102は、保持構造(図示省略)により支持されつつ配置されている。アレイ素子搭載面101aとアレイ素子搭載面102aとの間の部分が空間となっている。
【0066】
この光制御モジュール100では、透過窓109,110または波長選択素子106,107を介してアレイ素子搭載面101aとアレイ素子搭載面102aとの間の部分(空間)に入力された光線が、アレイ素子搭載面101aに形成した光反射集光素子103〜105とアレイ素子搭載面102aに形成した波長選択素子106,107及び平面ミラー108により、交互に順次反射されて、アレイ素子搭載面101aとアレイ素子搭載面102aとの間でジグザグの光路に沿い伝播していくように、アレイ素子搭載ブロック101,102の配置位置及び配置角度、ならびに、各光制御素子103〜108の配置位置及び配置角度が設定されている。
【0067】
以下具体例として、本参考例に係る光制御モジュール100を、分波器として利用する場合の動作の原理を説明する。
【0068】
外部からの入射光線が、透過窓109を通過し、モジュールの内部に導波される。導波された伝播光線は、平面ミラー108に入反射し、光反射集光素子103〜105と波長選択素子106,107に交互に入反射し、モジュール内部を伝播する。分波器としての利用形態の場合、伝播光線のうち、すべての波長選択素子106,107で反射された波長を含む光線は、透過窓110を通過させることで、モジュール外部に出射することもできる。
【0069】
伝播光線は、それぞれの波長選択素子106,107に入射するたびに、特定の波長を含む光線がモジュール外部に出射され、それ以外の波長を含む光線は反射され、光反射集光素子103〜105を経由して、隣接する波長選択素子に伝播される。これらの過程を繰り返すことにより、伝播光線が分波される。
【0070】
伝播光線のうち、すべての波長選択素子106,107で反射された波長を含む光線は、透過窓110を経由してモジュール外部に一本の光線として出射される。この光線は、光結合用のレンズ系などで光ファイバに結合させ、送信用の光信号として再利用することもできる。また、別の光制御モジュールの入力ポートに光学的に結合させ、複数の光制御モジュールを連結させて利用することも可能である。また、伝播光線のうち、すべての波長選択素子106,107で反射された波長を含む光線が不要な場合は、透過窓110を通過させモジュール外部に出射させることで、モジュール内部での迷走を防止することができる。
【0071】
上記のように分波器として利用する場合の光線の進行方向を逆向きにすることで、本モジュールを合波器として利用することもできる。すなわち、複数の外部からの入射光線を、複数の波長選択素子106,107や透過窓110を通過するように互いに平行に入射させる。その際に、波長選択素子106,107を透過し、内部に入射した特定の波長を含む光線が、光反射集光素子103〜105により反射され、その反射光が隣接する波長選択素子に入射するような入射角度に設置する。このようにして、外部からの入射光線がモジュール内部を伝播することにより合波され、透過窓109から一本の光線となり外部に出射される。
【0072】
ただし、合波器としての利用形態の場合は、外部から波長選択素子106,107に入射した光線のうち、モジュール内部を伝播する際に、別の波長選択素子により透過させられる特定の波長の光線は、合波されることなくモジュール外部に出射される。
【0073】
上記の分波器としての利用例において、波長選択素子106,107の一部または全部を光量分割素子と置き換えて利用することもでき、また光制御素子の数も限定するものではない。
【0074】
図2は、図1に示した第1の参考例の詳細説明図であり、波長選択素子106,107の具体的な動作例や設置例を示している。なお、同図には、波長選択素子に入射され、反射される光線と透過される光線を概念的に示してある。
【0075】
符号2−1が示す部材は、アレイ素子搭載ブロックに形成された貫通穴に設置された波長選択素子である。符号2−2が示す部材は、光学的に透明なアレイ素子搭載ブロックの表面に貼り付けられた波長選択素子である。符号2−3は、外部からの制御により、透過させる光線に含まれる波長が変化することを特徴とする波長選択素子が、アレイ素子搭載ブロックに形成されている場合の概念図である。符号2−4が示す部材は、アレイ素子搭載ブロックに形成された貫通穴に設置され、アレイ素子搭載ブロックの表面の平面に対して、斜め方向の角度で設置された波長選択素子である。符号2−5は、アレイ素子搭載ブロックに形成された貫通穴に設置された波長選択素子の両側の表面から、複数の光線が入射する場合の概念図である。
【0076】
以上の説明においては、波長選択素子が形成されている部分を光量分割素子に置き換えて利用することもできる。
【0077】
符号2−2の形態の場合、アレイ素子搭載ブロックの平面領域に、平板状の波長選択素子を貼り付けることができるため、複雑なアレイ素子搭載面を形成する必要が無く、波長選択素子をアレイ素子搭載ブロックに形成する際の角度ずれを大幅に低減でき、モジュール製造コストを低減できる。
また、符号2−3の形態の場合、任意のポートに任意の波長の光線を挿入または抽出することができる。
また、符号2−4の形態の場合、モジュール内部の伝播光線の光軸設計自由度向上が可能である。
また、符号2−5の形態の場合、一つの波長選択素子に光線入力用の外部光素子と光線受光用の外部光素子を同時に実装することができる。
【0078】
図3は、図1に示した第1の参考例の詳細説明図であり、モジュール内部を伝播する光線がアレイ素子搭載ブロックの表面で反射される場合の具体例を示している。なお、同図には、入反射光線を概念的に示してある。
【0079】
アレイ素子搭載ブロックの表面で光学反射が起こらない場合、必要に応じてその表面に反射面を形成する必要がある。符号3−1は、アレイ素子搭載ブロックの表面が平面の場合、その表面に反射膜を形成することで、伝播光線を反射する場合の概念図である。符号3−2は、アレイ素子搭載ブロックに平面ミラーなどを埋め込むことで、伝播光線を反射する場合の概念図である。符号3−3は、アレイ素子搭載ブロックの表面が平面の場合、その表面に平板状の平面ミラーを貼り付けることで、伝播光線を反射する場合の概念図である。
【0080】
図4は、図1に示した第1の参考例の詳細説明図であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、光線を透過させる場合の具体例を示している。なお、同図には、入射光線を概念的に示してある。
【0081】
符号4−1は、アレイ素子搭載ブロックに物理的な貫通穴を形成して、光線を透過させる場合の概念図である。符号4−2は、光学的に透明なアレイ素子搭載ブロックを利用して、光線を透過させる場合の概念図である。
【0082】
図5は、図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、アレイ素子搭載ブロックの表面に対する窪み状構造を形成することで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示している。なお、同図には、入反射光線を概念的に示してある。
【0083】
符号5−1は、一つの鋸歯状構造が形成されている場合の概念図である。符号5−2は、二つの鋸歯状構造が隣接して形成され、全体として山状構造を形成している場合の概念図である。符号5−3は、二つの鋸歯状構造が隣接して形成され、全体として谷状構造を形成している場合の概念図である。
山状構造または谷状構造を形成する場合、一つの工程で二つの光制御素子を形成できるため、製造コストが低減できる。
【0084】
図6は、図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、アレイ素子搭載ブロックの表面に対する突起状構造を形成することで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示している。なお、同図には、入反射光線を概念的に示してある。
【0085】
符号6−1は、一つの鋸歯状構造が形成されている場合の概念図である。符号6−2は、二つの鋸歯状構造が隣接して形成され、全体として山状構造を形成している場合の概念図である。符号6−3は、二つの鋸歯状構造が隣接して形成され、全体として谷状構造を形成している場合の概念図である。
【0086】
山状構造または谷状構造を形成する場合、一つの工程で二つの光制御素子を形成できるため、製造コストが低減できる。
【0087】
図7は、図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、平面ミラーを斜めに形成し、鋸歯状の反射面を形成する場合の具体例を示している。
【0088】
符号7−1は、アレイ素子搭載ブロックの表面に、平面ミラーを斜めに埋め込み構造を形成することで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示している。
符号7−2は、アレイ素子搭載ブロックの表面の平面領域に、楔状の平面ミラーを貼り付けることで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示している。
【0089】
楔状の平面ミラーを貼り付ける場合、平板状のアレイ素子搭載ブロックを利用できるため、製造コストが低減できる。
【0090】
図8は、図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域に光反射集光素子を形成する場合の具体例を示している。なお、同図には、入反射光線を概念的に示してある。
【0091】
符号8−1は、アレイ素子搭載ブロックの表面に反射面が形成され、さらにその上にガラスまたは透明樹脂、透明高分子などで凸レンズ状の構造を形成した場合の概念図である。
符号8−2は、アレイ素子搭載ブロックの表面に、フレネルレンズの原理を応用した微小な突起構造を一体形成し、さらにその表面に反射面を形成した場合の概念図である。
符号8−3は、アレイ素子搭載ブロックの表面に凹面状の曲面構造を一体形成し、さらにその表面に反射面を形成することで、凹面ミラーを形成した場合の概念図である。
【0092】
図9(a)(b)は、図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、突起または窪み状の構造を利用し、斜面や球面などの構造を複数箇所一体形成し、その後、金属または多層膜などにより、表面に反射膜を形成する場合の具体例を示している。反射膜の平滑性や密着性が得られなければ、平滑性や密着性を向上させるための膜を、反射膜の下層に数種類形成することもできる。当然、一種類の膜で複数の機能を提供することも可能である。
【0093】
<第1の参考例の変形例>
図10は、図1に示した第1の参考例の変形例に係る光制御モジュール100Aを示す。アレイ素子搭載ブロック101,102は、保持構造112により支持されて配置されている。そしてアレイ素子搭載面101aとアレイ素子搭載面102aとの間の部分に、整合液111を充填している。整合液111は、例えば、アレイ素子搭載ブロック101,102の屈折率と同程度の屈折率を有し、透明樹脂よりも伝播損が小さな整合液を用いる。この場合、屈折率差から由来する損失を低減する効果がある。
整合液111の代わりに、光学的に透明な各種の導波部材を充填することもできる。
【0094】
<第2の参考例>
図11は、本発明の第2の参考例に係る光制御モジュール1000の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0095】
符号1001が示す部材は第一のアレイ素子搭載ブロックであり、符号1002が示す部材は第二のアレイ素子搭載ブロックであり、符号1003,1004が示す部材は光反射集光素子であり、符号1005,1006,1007が示す部材は波長選択素子である。
【0096】
モジュール内部を伝播する光線について、ある光反射集光素子から反射された光線が、反射直後に入射する波長選択素子に焦点をむすぶような光学設計がされている。全ての光反射集光素子1003,1004の光学設計を同一化することで、すべての波長選択素子1005〜1007に焦点をむすぶように光線を入射させることができる。
【0097】
第2の参考例は、特に、上記のような構成により、伝播光線がガウシアンビームの場合、波長選択素子1005〜1007にビームウエストを形成することができ、ビームはほぼ平面波とみなすことができるため、フィルタ特性上有利である。
【0098】
<第3の参考例>
図12は、本発明の第3の参考例に係る光制御モジュール1100の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0099】
符号1101,1102が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1103,1104,1105が示す部材は光反射集光素子であり、符号1106,1107が示す部材は波長選択素子であり、符号1108は平面ミラーであり、符号1109,1110は光学的な透過窓である。
【0100】
第一のアレイ素子搭載ブロック1101には、透過窓1109と複数の光反射集光素子1103〜1105が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1102には、平面ミラー1108、複数の波長選択素子1106,1107、透過窓1110が等間隔に設置されている。光反射集光素子1103,1104,1105は、第一のアレイ素子搭載ブロック1101に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック1101と第二のアレイ素子搭載ブロック1102は、空間を介し平行に対向させられている。
【0101】
第3の参考例は、特に、上記のような構成により、一つのアレイ素子搭載ブロック1101に全ての光反射集光素子1103〜1105を一括形成かつ一体形成することが可能であるため、製造コストの低減が可能である。
【0102】
<第4の参考例>
図13は、本発明の第4の参考例に係る光制御モジュール1300の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0103】
符号1301,1302が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1303〜1308が示す部材は光反射集光素子であり、符号1309,1310が示す部材は波長選択素子であり、符号1311は光学的な透過窓である。
【0104】
第一のアレイ素子搭載ブロック1301には、透過窓1311、波長選択素子1310、複数の光反射集光素子1304,1305,1308が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1302には、波長選択素子1309、複数の光反射集光素子1303,1306,1307が等間隔に設置されている。光反射集光素子1303〜1308は、第一及び第二のアレイ素子搭載ブロック1301,1302に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック1301と第二のアレイ素子搭載ブロック1302は、空間を介し平行に対向させられている。
【0105】
第4の参考例は、特に、上記のように、第一のアレイ素子搭載ブロック1301と第二のアレイ素子搭載ブロック1302の両方に波長選択素子1309,1310を形成することにより、外部光素子を、モジュールの両側面に配置することができ、実装スペースの有効利用、実装自由度の向上が可能である。
【0106】
<第5の参考例>
図14は、本発明の第5の参考例に係る光制御モジュール1400の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0107】
符号1401,1402が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1403〜1406が示す部材は光反射集光素子であり、符号1407,1408が示す部材は波長選択素子であり、符号1409,1410が示す部材は平面ミラーであり、符号1411は光学的な透過窓である。
【0108】
第一のアレイ素子搭載ブロック1401には、透過窓1411、複数の光反射集光素子1403〜1406が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1402には、複数の波長選択素子1407,1408、複数の平面ミラー1409,1410が等間隔に設置されている。光反射集光素子1403〜1406は、第一のアレイ素子搭載ブロック1401に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック1401と第二のアレイ素子搭載ブロック1402は、空間を介し平行に対向させられている。
【0109】
第5の参考例は、特に、第二のアレイ素子搭載ブロック1402に等間隔に形成されている波長選択素子1407,1408と平面ミラー1409,1410を、交互に設置することにより、外部光素子の設置間隔を二倍に拡大することが可能である。また、外部光素子の設置間隔を拡大させずに、モジュール内部を伝播させる光線が各光制御素子に入反射する角度を小さくすることも可能である。
【0110】
<第6と第7の参考例>
図15(a)(b)は、本発明の第6,第7の参考例に係る光制御モジュール1500,1510の概略構成図であり、図14に示した第5の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0111】
図15(a)に示す第6の参考例である光制御モジュール1500を以下に説明する。
符号1501,1502が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1503〜1505が示す部材は光反射集光素子であり、符号1506,1507が示す部材は波長選択素子である。
【0112】
第一のアレイ素子搭載ブロック1501には、複数の光反射集光素子1503,1505が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1502には、複数の波長選択素子1506,1507、光反射集光素子1504が等間隔に設置されている。光反射集光素子1503〜1505は、アレイ素子搭載ブロック1501,1502に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック1501と第二のアレイ素子搭載ブロック1502は、空間を介し平行に対向させられている。
【0113】
図15(b)に示す第7の参考例である光制御モジュール1510を以下に説明する。
符号1511,1512が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1513,1514が示す部材は光反射集光素子であり、符号1515,1516が示す部材は波長選択素子であり、符号1517が示す部材は平面ミラーである。
【0114】
第一のアレイ素子搭載ブロック1511には、光反射集光素子1514と平面ミラー1517が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1512には、複数の波長選択素子1515,1516、光反射集光素子1513が等間隔に設置されている。光反射集光素子1513,1514および平面ミラー1517は、アレイ素子搭載ブロック1511,1512に一体形成されている。第一のアレイ素子搭載ブロック1511と第二のアレイ素子搭載ブロック1512は、空間を介し平行に対向させられている。
【0115】
第6,第7の参考例は、特に、上記の二例のように、第一のアレイ素子搭載ブロック1501,1511と第二のアレイ素子搭載ブロック1502,1512の両方に光反射集光素子1503,1504,1505,1513,1514を形成することにより、複数の光反射集光素子の組合せにより、波長選択素子1506,1507,1515,1516の位置に焦点をむすばせることが可能であるため、モジュール内部を伝播させるビームの光学設計自由度を向上させることが可能である。
【0116】
<第8の参考例>
図16は、本発明の第8の参考例に係る光制御モジュール1600の概略構成図であり、図1に示した本光制御モジュールの応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0117】
符号1601,1602が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1603〜1606が示す部材は光反射集光素子であり、符号1607〜1610が示す部材は波長選択素子であり、符号1611,1612が示す部材は平面ミラーであり、符号1613,1614が示す部材は光学的な透過窓である。
【0118】
第一のアレイ素子搭載ブロック1601には、複数の透過窓1613,1614と複数の光反射集光素子1603〜1606が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1602には、複数の平面ミラー1611,1612、複数の波長選択素子1607〜1610が等間隔に設置されている。第一のアレイ素子搭載ブロック1601と第二のアレイ素子搭載ブロック1602は、空間を介し平行に対向させられている。
【0119】
第8の参考例は、特に、各アレイ素子搭載ブロック1601,1602に形成する、透過窓や光制御素子の配置パターンを周期的に繰り返すことで、複数の光制御モジュールを二つのアレイ素子搭載ブロックに一括形成することが可能であるため、実装コストや実装スペースを大幅に増大させること無く、光制御モジュールを集積化することが可能である。
【0120】
<第9の参考例>
図17は、本発明の第9の参考例に係る光制御モジュール1700の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0121】
符号1701,1702が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1703〜1707が示す部材は光反射集光素子であり、符号1708〜1712が示す部材は波長選択素子であり、符号1713が示す部材は平面ミラーであり、符号1714が示す部材は光学的な透過窓である。
【0122】
第一のアレイ素子搭載ブロック1701には、一つの透過窓1714と複数の光反射集光素子1703〜1707が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1702には、平面ミラー1713、複数の波長選択素子1708〜1712が等間隔に設置されている。第一のアレイ素子搭載ブロック1701と第二のアレイ素子搭載ブロック1702は、空間を介し0平行に対向させられている。
【0123】
透過窓1714から内部に入射した光線は、透過窓1714に近い領域に設置された複数の波長選択素子1708,1709により分波されモジュール外部に出射され、透過窓1714から遠い領域に設置された複数の波長選択素子1711,1712から内部に入射した光線は、モジュール内部で合波され、透過窓1714から外部に出射される。
【0124】
分波動作を行うための波長選択素子1708,1709と合波動作を行うための波長選択素子1711,1712の間に、合分波動作の波長の干渉を防止するための波長選択素子1710を配置し、合分波動作で不要な波長帯域の光線をモジュール外部に出射することもできる。また、合波動作を行うための波長選択素子と、分波動作を行うための波長選択素子の配置位置を入れ替えることも可能である。
【0125】
第9の参考例は、
特に、上記のような構成により、一つの共通ポートを有する一つの光制御モジュールによって合波動作と分波動作の両方を同時に実現することが可能である。
【0126】
<第10の参考例>
図18は、本発明の第10の参考例に係る光制御モジュール1800の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0127】
符号1801,1802が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1803〜1805が示す部材は光反射集光素子であり、符号1806,1807が示す部材は波長選択素子であり、符号1808,1809が示す部材は光学的な透過窓である。
【0128】
第一のアレイ素子搭載ブロック1801には、複数の光反射集光素子1803〜1805が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1802には、透過窓1808,1809と複数の波長選択素子1806,1807が等間隔に設置されている。光反射集光素子1803〜1805は、第一のアレイ素子搭載ブロック1801に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック1801と第二のアレイ素子搭載ブロック1802は、空間を介し.平行に対向させられている。
【0129】
第10の参考例は、特に、上記のように、透過窓1808,1809や波長選択素子1806,1807など、モジュール外部との光線の入出力に必要なポートを第二のアレイ素子搭載ブロック1802のみに形成することにより、モジュール外部に実装するアレイ状の光素子やそれらを組合せたブロックを、モジュールの一方の側面に配置することができ、実装コストを低減できる。さらにこの場合、複数の光反射集光素子1803〜1805を第一のアレイ素子搭載ブロック1801のみに形成することが可能であり、製造コストも低減することが可能である。
【0130】
<第11の参考例>
図19は、本発明の第11の参考例に係る光制御モジュール1900の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0131】
符号1901,1902が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号1903〜1905が示す部材は平面ミラーであり、符号1906,1907が示す部材は波長選択素子であり、符号1908,1909が示す部材は光学的な透過窓である。
【0132】
第一のアレイ素子搭載ブロック1901には、複数の平面ミラー1903〜1905が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック1902には、透過窓1908,1909と複数の波長選択素子1906,1907が等間隔に設置されている。第一のアレイ素子搭載ブロック1901と第二のアレイ素子搭載ブロック1902は、空間を介し平行に対向させられている。
【0133】
第11の参考例は、特に、上記のように、平面ミラー1903〜1905などの素子反射面の一部を、他の光制御素子の素子反射面の延長面に含まれない位置に配置することで、モジュール内部を伝播させる光線の光路長を一部変化させたり、アレイ素子搭載ブロックに形成する透過窓や波長選択素子などの配置間隔を一部変化させることができる。なお、当該平面ミラーや光反射集光素子を形成する領域は、窪み状構造ではなく突起状構造の頂面でもよい。
【0134】
<第12の参考例>
図20は、本発明の第12の参考例に係る光制御モジュール2000の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0135】
符号2001,2002が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2003〜2005が示す部材は光反射集光素子であり、符号2006〜2008が示す部材は波長選択素子であり、符号2009が示す部材は光学的な透過窓であり、符号2010が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2011が示す部材は本光制御モジュールを実装する場合のパッケージ壁面であり、符号2012が示す部材は保持構造である。
【0136】
第一のアレイ素子搭載ブロック2001には、複数の光反射集光素子2003〜2005と平面ミラー2010が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2002には、透過窓2009と複数の波長選択素子2006〜2008が等間隔に設置されている。光反射集光素子2003〜2005は、第一のアレイ素子搭載ブロック2001に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック2001と第二のアレイ素子搭載ブロック2002は、空間を介し平行に対向させられている。
【0137】
斜面に形成された平面ミラー2010は、透過窓2009を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0138】
第12の参考例は、特に、上記のような構成により、本光制御モジュールの共通ポートが配置される側の側面、および波長選択素子が形成されていないアレイ素子搭載ブロック側の側面に空間を確保することができるため、本光制御モジュールをパッケージに実装する場合に、パッケージ隅などに実装可能であり、実装スペースを有効利用することができる。
【0139】
<第13の参考例>
図21は、本発明の第13の参考例に係る光制御モジュール2100の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0140】
符号2101,2102が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2103〜2105が示す部材は光反射集光素子であり、符号2106,2107が示す部材は波長選択素子であり、符号2108が示す部材は光学的な透過窓であり、符号2109が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2110が示す部材は本光制御モジュールを実装する場合のパッケージ壁面であり、符号2111,2112が示す部材は、発光素子または受光素子であり、符号2113が示す部材は保持構造である。
【0141】
第一のアレイ素子搭載ブロック2101には、複数の光反射集光素子2103〜2105と透過窓2108が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2102には、平面ミラー2109と複数の波長選択素子2106,2107が等間隔に設置されている。光反射集光素子2103〜2105は、第一のアレイ素子搭載ブロック2101に一体形成された凹面ミラーである。第二のアレイ素子搭載ブロック2102の外部には、波長選択素子から入出力される光線を受光または発光するための光素子2111,2112が実装されている。第一のアレイ素子搭載ブロック2101と第二のアレイ素子搭載ブロック2102は、空間を介し平行に対向させられている。
【0142】
斜面に形成された平面ミラー2109は、透過窓2108を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0143】
第13の参考例は、特に、上記のような構成により、本光制御モジュールの共通ポートが配置される側の側面に空間を確保することができる。また、波長選択素子が形成されているアレイ素子搭載ブロック側の側面に配置する外部光素子が、発光素子や受光素子など、電気信号との変換をおこなうための素子などの場合、光ファイバやレンズ系を実装する場合に比べて必要な空間を縮小することができる。したがって、本光制御モジュールをパッケージに実装する場合に、パッケージ隅などに実装可能であり、実装スペースを有効利用することができる。
【0144】
また、光反射集光素子2103〜2105を単なる反射面である平面ミラーに置き換えてもよい。
【0145】
<第14の参考例>
図22は、本発明の第14の参考例に係る光制御モジュール2200の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0146】
符号2201,2202が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2203〜2206が示す部材は光反射集光素子であり、符号2207〜2210が示す部材は波長選択素子であり、符号2211,2212が示す部材は光学的な透過窓であり、符号2213,2214が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2215が示す部材は本光制御モジュールを実装する場合のパッケージ壁面であり、符号2216,2217が示す部材は、第一のグループの発光素子または受光素子であり、符号2218,2219が示す部材は、第二のグループの発光素子または受光素子であり、符号2220が示す部材が保持構造である。
【0147】
第一のアレイ素子搭載ブロック2201には、複数の光反射集光素子2203〜2206と二つの透過窓2211,2212が設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2202には、平面ミラー2213,2214と複数の波長選択素子2207〜2210が設置されている。光反射集光素子2203〜2206は、第一のアレイ素子搭載ブロック2201に一体形成された凹面ミラーである。第二のアレイ素子搭載ブロック2202の外部には、波長選択素子から入出力される光線を受光または発光するための光素子2216〜2219が実装されている。第一のアレイ素子搭載ブロック2201と第二のアレイ素子搭載ブロック2202は、空間を介し平行に対向させられている。
【0148】
斜面に形成された平面ミラー2213,2214は、透過窓2211,2212を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0149】
第一のグループの光素子2216,2217が全て発光素子であり、第二のグループの光素子2218,2219が全て受光素子の場合を考える。発光素子2216,2217から出射される複数の光線は、モジュール内部に入射し、モジュール内部を伝播する際に合波され、透過窓2211からモジュール外部に出射される。また、透過窓2212を通してモジュール外部から内部に入射される光線は、モジュール内部を伝播する際に分波され、波長選択素子2209,2210から外部に出射され、受光素子2218,2219に入射する。
【0150】
第14の参考例は、特に、上記のような構成により、二つの共通ポートを有する一つの光制御モジュールによって合分波動作の両方を同時に実現することが可能であり、一つの光制御モジュールに、波長多重通信に対応した光送信機と光受信機を一体化することが可能である。
【0151】
また、光反射集光素子2103〜2106を平面ミラーに置き換えてもよい。
【0152】
<第15の参考例>
図23は、本発明の第15の参考例に係る光制御モジュール2300の概略構成図であり、図22に示した第14の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0153】
符号2301,2302が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2303〜2305が示す部材は光反射集光素子であり、符号2306〜2310が示す部材は波長選択素子であり、符号2311,2312が示す部材は光学的な透過窓であり、符号2313,2314が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2315が示す部材は本光制御モジュールを実装する場合のパッケージ壁面であり、符号2316,2317が示す部材は、第一のグループの発光素子または受光素子であり、符号2318〜2320が示す部材は、第二のグループの発光素子または受光素子であり、符号2321が示す部材が保持構造である。
【0154】
第一のアレイ素子搭載ブロック2301には、複数の波長選択素子2306〜2310と二つの透過窓2311,2312が設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2302には、平面ミラー2313,2314と複数の光反射集光素子2303〜2305が設置されている。光反射集光素子2303〜2305は、第二のアレイ素子搭載ブロック2302に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック2301の外部には、波長選択素子から入出力される光線を受光または発光するための光素子2316〜2320が実装されている。第一のアレイ素子搭載ブロック2301と第二のアレイ素子搭載ブロック2302は、空間を介し平行に対向させられている。
【0155】
斜面に形成された平面ミラー2313,2314は、透過窓2311,2312を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0156】
第一のグループの光素子2316,2317が全て発光素子であり、第二のグループの光素子2318〜2320が全て受光素子の場合を考える。発光素子2316,2317から出射される複数の光線は、モジュール内部に入射し、モジュール内部を伝播する際に合波され、透過窓2311からモジュール外部に出射される。また、透過窓2312を通してモジュール外部から内部に入射される光線は、モジュール内部を伝播する際に分波され、波長選択素子2308〜2310から外部に出射され、受光素子2318〜2320に入射する。
【0157】
第15の参考例は、特に、上記のような構成により、二つの共通ポートを有する一つの光制御モジュールによって合分波動作の両方を同時に実現することが可能であり、一つの光制御モジュールに、波長多重通信に対応した光送信機と光受信機を一体化することが可能である。
【0158】
また、この場合、モジュール外部との光線の入出力に必要なポートを第一のアレイ素子搭載ブロック2301のみに形成することにより、モジュール外部に実装するアレイ状の光素子やそれらを組合せたブロックを、モジュールの一方の側面に配置することができ、実装コストを低減できる。さらに、光反射集光素子2303〜2305、および、平面ミラー2313,2314は一つのアレイ素子搭載ブロック2302に形成されているため、これらの光制御素子を一体形成かつ一括形成することが可能であり、製造コストを低減することができる。
【0159】
また、上記の例では2316〜2320の光素子は全て受光素子または発光素子であったが、これらの全部または一部が光ファイバと結合レンズ系が組合せられたモジュールでもよい。
【0160】
<第16の参考例>
図24は、本発明の第16の参考例に係る光制御モジュール2400の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0161】
符号2401,2402が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2403〜2407が示す部材は光反射集光素子であり、符号2408〜2411が示す部材は波長選択素子であり、符号2412が示す部材は第一の光学的な透過窓であり、符号2413が示す部材は第二の光学的な透過窓であり、符号2414,2415が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2416が示す部材は保持構造である。
【0162】
第一のアレイ素子搭載ブロック2401には、複数の光反射集光素子2403〜2407と二つの透過窓2412,2413が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2402には、二つの平面ミラー2414,2415と複数の波長選択素子2408〜2411が等間隔に設置されている。光反射集光素子2403〜2407は、第一のアレイ素子搭載ブロック2401に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック2401と第二のアレイ素子搭載ブロック2402は、空間を介し平行に対向させられている。
【0163】
斜面に形成された平面ミラー2414,2415は、透過窓2412,2413を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0164】
第一の透過窓2412を通じてモジュール外部から内部に入射される光線は、モジュール内部を伝播する際に分波され、波長選択素子2408〜2411から外部に出射される。全ての波長選択素子によって反射された波長を含む光線は、平面ミラー2415によって反射され、第二の透過窓2413によってモジュール外部に一本の光線として出射される。この光線は、光結合用のレンズ系などで光ファイバに結合させ、本光制御モジュールから送信される光信号として再利用することもできる。
【0165】
第16の参考例は、特に、上記のような構成により、透過窓2412からモジュール内部に入力する入射光軸と、透過窓2413からモジュール外部へ出力される出射光軸の両方を、アレイ素子搭載ブロックの表面に対して垂直に設置できるため、本光制御モジュールの共通ポートが配置される側の両側面に空間を確保することができる。したがって、本光制御モジュールをパッケージに実装する場合に、実装スペースを有効利用することができる。
また、分波としての機能のみを有する多ポート多波長型の光アドドロップマルチプレクサ装置を一つの本光制御モジュールで実現できるため、製造コスト、装置サイズを大幅に低減できる。
【0166】
また、波長選択素子2408〜2411から外部に出射される光線を、外部に実装したアレイ状の受光素子などで電気信号に変換する場合、アレイ状の光ファイバやレンズ系などに光線を結合させる場合に比べて光学系を簡素化できるため、実装に必要な空間を縮小することができる。したがって、本光制御モジュールをパッケージに実装する場合に、パッケージ隅などに実装可能であり、実装スペースを有効利用することができる。
【0167】
また、波長選択素子2408〜2411から外部に出射される光線を、電気信号に変換せず、アレイ状の光ファイバやレンズ系に光線を結合させる場合でも、これらの出射光軸は互いに平行であり、出射光軸とアレイ素子搭載ブロックの表面とのなす角度は全て同一である。したがって、図16に示した第8の参考例のように、複数の光制御モジュールを一組のアレイ素子搭載ブロックに一括形成する場合でも、複数の入出力光軸の衝突が起こる可能性をなくすことができる。
【0168】
<第17の参考例>
図25は、本発明の第17の参考例に係る光制御モジュール2500の概略構成図であり、図1および図24に示した第1および第16の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0169】
符号2501,2502が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2503〜2507が示す部材は光反射集光素子であり、符号2508〜2511が示す部材は波長選択素子であり、符号2512が示す部材は第一の光学的な透過窓であり、符号2513が示す部材は第二の光学的な透過窓であり、符号2514,2515が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2516が示す部材は保持構造である。
【0170】
第一のアレイ素子搭載ブロック2501には、複数の光反射集光素子2503〜2507と二つの透過窓2512,2513が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2502には、二つの平面ミラー2514,2515と複数の波長選択素子2508〜2511が等間隔に設置されている。光反射集光素子2503〜2507は、第一のアレイ素子搭載ブロック2501に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック2501と第二のアレイ素子搭載ブロック2502は、空間を介し平行に対向させられている。
【0171】
斜面に形成された平面ミラー2514,2515は、透過窓2512,2513を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0172】
複数の波長選択素子のうち、第一のグループ2508,2509を合波動作のために利用し、第二のグループ2510,2511を分波動作のために利用する場合を考える。
【0173】
第一の透過窓2512を通してモジュール外部から内部に入射される光線は、モジュール内部を伝播する際に分波され、第二のグループの波長選択素子2510,2511から外部に出射される。全ての波長選択素子2508〜2511によって反射された波長を含む光線は、平面ミラー2515によって反射され、第二の透過窓2513によってモジュール外部に一本の光線として出射される。第一のグループの波長選択素子2508,2509を透過し、モジュール内部に入射される複数の光線は、モジュール内部を伝播する際に合波され、平面ミラー2515によって反射され、第二の透過窓2513によってモジュール外部に一本の光線として出射される。
【0174】
第二のアレイ素子搭載ブロック2502に形成される波長選択素子のうち、合波動作に利用される第一のグループの波長選択素子2508,2509が形成される位置は、分波動作に利用される第二のグループの波長選択素子2510,2511が形成される位置と比較した場合、分波動作のための外部からの光線をモジュール内部に導波させる第一の透過窓2512に近い領域に形成することで、合分波動作により波長選択素子から入出力される光軸の衝突を防ぐことができる。
【0175】
第17の参考例は、特に、上記のような構成により、多ポート多波長型の光アドドロップマルチプレクサ装置を一つの本光制御モジュールで実現できるため、製造コスト、装置サイズを大幅に低減できる。
【0176】
<第18の参考例>
図26は、本発明の第18の参考例に係る光制御モジュール2600の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例、図25に示した第17の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0177】
符号2601,2602が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2603,2604が示す部材は平面ミラーであり、符号2605,2606が示す部材は波長選択素子であり、符号2607が示す部材は受光素子であり、符号2608が示す部材は発光素子である。
【0178】
第一のアレイ素子搭載ブロック2601には、複数の平面ミラー2603,2604が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2602には、複数の波長選択素子2605,2606が等間隔に設置されている。第一のアレイ素子搭載ブロック2601と第二のアレイ素子搭載ブロック2602は、空間を介し平行に対向させられている。
【0179】
複数の波長選択素子2605,2606については、合波動作のために利用される波長選択素子2606と、分波動作に利用される波長選択素子2605が、交互に設置されている。分波動作に利用される波長選択素子2605の外部には受光素子2607が実装されており、合波動作に利用される波長選択素子2606の外部には発光素子2608が実装されている。
【0180】
第18の参考例は、特に、上記のような構成により、発光素子2608と受光素子2607の組み合わせで、モジュール外部に送受信機が構成でき、その送受信機をモジュールに複数設置することが可能であり、必要に応じて取り付けたり取り外したりすることが可能である。
【0181】
<第19の参考例>
図27は、本発明の第19の参考例に係る光制御モジュール2700の概略構成図であり、図1および図25に示した第1および第17の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール内部を伝播し、モジュール外部に出射される光線を概念的に示してある。
【0182】
符号2701,2702が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2703〜2706が示す部材は光反射集光素子であり、符号2707〜2711が示す部材は波長選択素子であり、符号2712が示す部材は第一の光学的な透過窓であり、符号2713が示す部材は第二の光学的な透過窓であり、符号2714,2715が示す部材は鋸歯状構造の斜面に形成された平面ミラーであり、符号2716が示す部材が保持構造である。
【0183】
第一のアレイ素子搭載ブロック2701には、複数の光反射集光素子2703,2704と波長選択素子2709〜2711が等間隔に設置されており、二つの透過窓2712,2713が設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック2702には、二つの平面ミラー2714,2715が設置されており、複数の波長選択素子2707,2708と光反射集光素子2705,2706が等間隔に設置されている。光反射集光素子2703〜2706は、アレイ素子搭載ブロック2701,2702に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック2701と第二のアレイ素子搭載ブロック2702は、空間を介し平行に対向させられている。
【0184】
斜面に形成された平面ミラー2714,2715は、透過窓2712,2713を通してモジュール内部に入出力される光線の光軸が、アレイ素子搭載ブロックの表面と直交するような角度で形成されており、共通ポートに設置するモジュール外部の光素子を、モジュール表面に対して垂直に配置することができる。
【0185】
複数の波長選択素子のうち、第一のグループ2709〜2711を合波動作のために利用し、第二のグループ2707,2708を分波動作のために利用する場合を考える。
【0186】
第一の透過窓2712を通してモジュール外部から内部に入射される光線は、モジュール内部を伝播する際に分波され、第二のグループの波長選択素子2707,2708から外部に出射される。全ての波長選択素子2707〜2711によって反射された波長を含む光線は、平面ミラー2715によって反射され、第二の透過窓2713によってモジュール外部に一本の光線として出射される。第一のグループの波長選択素子2709〜2711を透過し、モジュール内部に入射される複数の光線は、モジュール内部を伝播する際に合波され、平面ミラー2715によって反射され、第二の透過窓2713によってモジュール外部に一本の光線として出射される。
【0187】
第一のグループの波長選択素子2709〜2711から入出力される光線の光軸の位置、第二のグループの波長選択素子2707,2708から入出力される光線の光軸の位置は、それぞれ、透過窓2712,2713から入出力される光線の光軸と衝突しない位置に設置するのが望ましい。
【0188】
第19の参考例は、特に、上記のような構成により、第二のアレイ素子搭載ブロック2702に形成される波長選択素子2707,2708は全て分波動作に利用され、第一のアレイ素子搭載ブロック2701に形成される波長選択素子2709〜2711は全て合波動作に利用することができる。
【0189】
したがって、合分波動作により波長選択素子から入出力される光軸の衝突を防ぐことが可能であり、第一のグループの波長選択素子2707,2708、第二のグループの波長選択素子2709〜2711のそれぞれに最適な外部の光素子の種類や実装方法を選択できる。
【0190】
<第20の参考例>
図28は、本発明の第20の参考例に係る光制御モジュール2800の概略構成図であり、図1に示した第1の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0191】
符号2801,2802が示す部材は、光制御素子、透過窓などが形成されたアレイ素子搭載ブロックであり、符号2803が示す部材は、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間を介して対向させるための保持構造である。
【0192】
第20の参考例は、特に、第一のアレイ素子搭載ブロック2801と第二のアレイ素子搭載ブロック2802がともに平板状構造である場合、保持構造2803の形状を簡略化することが可能であり、製造コストを低減できる。
【0193】
<第21の参考例>
図29は、第22の参考例であり、図28に示した第20の参考例の詳細説明図である。
符号2901が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号2902が示す部材は、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造の一部であり、符号2903が示す部材は、保持構造の一部に、位置精度よく形成された突起状構造である。
【0194】
上記の構成により、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させる際に、その間隙を簡易かつ精度よく位置決めすることが可能であり、実装コスト、製造コストを低減することが可能である。
【0195】
<第22の参考例>
図30は、本発明の第22の参考例に係る光制御モジュール3000の概略構成図であり、図28に示した第20の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0196】
符号3001が示す部材は、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロックであり、符号3002が示す部材は、複数の光制御素子や透過窓などが形成された第二のアレイ素子搭載ブロックであり、符号3003〜3005が示す部材は、導波ブロック3001に一体形成された光反射集光素子である。
【0197】
導波ブロック3001には、光反射集光素子以外にも、斜面、窪み、突起、曲面などの複雑な構造を形成することも可能である。また、物理的な貫通穴を形成し、導波ブロック3001から光線をモジュール内部に入射させることもできる。
【0198】
また、上記の例では第一のアレイ素子搭載ブロックと、アレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造が一体形成されているが、第二のアレイ素子搭載ブロックと、アレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造が一体形成されていてもよい。
【0199】
第22の参考例は、特に、上記のような構成により、導波ブロック3001の上部に、アレイ素子搭載ブロック3002を載せるだけで、二つのアレイ素子搭載ブロックの間隙を精度よく位置決めすることが可能であり、アライメントコストを低減できるため、製造コストを低減することが可能である。
【0200】
<第23の参考例>
図31は、本発明の第23の参考例に係る光制御モジュール3100の概略構成図であり、図30に示した第22の参考例の応用例である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0201】
符号3101が示す部材は、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロックであり、符号3102が示す部材は、複数の光制御素子や透過窓などが形成された第二のアレイ素子搭載ブロックであり、符号3103〜3106が示す部材は、第二のアレイ素子搭載ブロック3102の外部に実装される、光ファイバもしくは電気伝導性の配線、レンズ系、受光素子、発光素子やそれらが組み合わせられていることを特徴とする筒状モジュールであり、符号3107が示す部材は、第二のアレイ素子搭載ブロック3102の外部に実装される、筒状モジュール3103〜3106の設置位置と設置角度を位置決めし、固定するための外部モジュール支持構造である。符号3108〜3110が示す部材は、導波ブロック3101に一体形成された光反射集光素子である。
【0202】
導波ブロック3101には、第二のアレイ素子搭載ブロック3102、および、外部素子支持構造3107との相対的な設置位置を精度よく位置決めするための階段状構造が形成されている。導波ブロック3101と外部モジュール支持構造3107のそれぞれは、加工・成型の際に要求される形状やそのサイズおよび精度が異なるため、樹脂、金属、シリコンなどの材質から最適なものを選んで製造することが望ましい。
【0203】
第23の参考例は、特に、上記の構成により、第一のアレイ素子搭載ブロックに形成された平面ミラーや光制御素子、第二のアレイ素子搭載ブロックに形成された平面ミラーや光制御素子、第二のアレイ素子搭載ブロックの外部に実装される複数の筒状モジュールについて、これらの部品の相対的な設置位置と設置角度を、簡易かつ精度よく位置決めすることが可能であり、実装コストを低減することが可能である。
【0204】
<第24の参考例>
図32は、図31に示した第23の参考例の詳細説明図である。
符号3201は、複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロックの一部であり、符号3202は、第二のアレイ素子搭載ブロックの一部であり、符号3203は、第二のアレイ素子搭載ブロックの外部に実装される、筒状モジュールの設置位置と設置角度を位置決めし、固定するための外部モジュール支持構造の一部であり、符号3204は、前記導波ブロック3201一部に、位置精度よく形成された突起状構造である。
【0205】
上記の構成により、導波ブロック3201、第二のアレイ素子搭載ブロック3202、外部モジュール支持構造3203について、これらの部品の相対的な設置位置を、簡易かつ精度よく位置決めすることが可能であり、実装コストを低減することが可能である。
【0206】
<第25の参考例>
図33は、図30に示した第22の参考例の詳細説明図である。
複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロック3001aを製造する場合、アレイ素子搭載ブロックに形成された光制御素子の反射面に対して垂直な側壁が三面に形成されている場合が考えられる。
【0207】
上記のような構成により、導波ブロックの強度を保ちつつ、導波ブロックの奥行きを側壁一面分削減することができる。また、アレイ素子搭載面の表面積を確保することが可能であるため、アレイ素子搭載ブロックを製造する際のアレイ素子搭載面の表面の平滑性、平面性などを向上させることができる。
【0208】
<第26の参考例>
図34は、図30に示した第22の参考例の詳細説明図である。
複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロック3001bを製造する場合、アレイ素子搭載ブロックに形成された光制御素子の反射面に対して垂直な側壁が四面に形成されている場合が考えられる。
【0209】
上記のような構成により、二つのアレイ素子搭載ブロックの間隙を密閉することが可能であるため、本光制御モジュールの外部からの異物の進入を防ぐことができる。場合によっては、二つのアレイ素子搭載ブロックの間隙を空気以外の媒質で充填したり、真空状態にすることも可能である。
【0210】
<第27の参考例>
図35は、図30に示した第22の参考例の詳細説明図である。
複数のアレイ素子搭載ブロックを空間中で対向させるための保持構造と、第一のアレイ素子搭載ブロックが一体形成された導波ブロック3001cを製造する場合、アレイ素子搭載ブロックに形成された光制御素子の反射面に対して垂直な側壁が対向する二面に形成されている場合が考えられる。
【0211】
上記のような構成により、導波ブロックの奥行きを側壁二面分削減することができ、アレイ素子搭載面の表面積を確保しつつ、本光制御モジュールを小型化できる。
【0212】
<第28の参考例>
図36(a)(b)は、図5および図6に示した応用例の別の例である。
図36(a)は素子反射面がアレイ素子搭載ブロックの窪み状構造として形成されている場合、図36(b)は素子反射面がアレイ素子搭載ブロックの突起状構造として形成されている場合の概念図である。
【0213】
モジュール内部を伝播する光線の光軸を含む平面を伝播平面とすると、伝播光線が鋸歯の斜面に入射し、反射する光線の反射光軸が、伝播平面に対して垂直となるように、アレイ素子搭載ブロックの表面に斜面構造を形成する。
【0214】
上記のような構成により、反射光線の光軸をアレイ素子搭載ブロックの表面に対して平行になるように設計することが可能であり、光制御モジュールの共通ポートに相当する外部光素子の配置自由度を大幅に向上させることができる。
【0215】
<第29の参考例>
図37は、図8の符号8−3に示した応用例の別の例であり、アレイ素子搭載ブロック3701に一体形成する光反射集光素子が球面状の凹面ミラーの場合の概念図である。
【0216】
アレイ素子搭載ブロック3701に一体形成する光反射集光素子が球面状の凹面ミラーの場合、球面ミラーの中心に光線が入射すれば、アレイ素子搭載ブロック3701の表面(平面)に対して、その入射光線3702の入射角と反射光線の反射角は一致する。
【0217】
ここで、入射光線を平行移動させ、球面ミラーの中心からずれた位置に光線を入射させると、アレイ素子搭載ブロックの表面(平面)に対して、その入射光線3703の入射角と反射光線の反射角は一致せず、また設計により、反射光線の光軸とアレイ素子搭載ブロックの表面(平面)を直交させることもできる。
【0218】
<第30の参考例>
図38は、本発明の第30の参考例に係る光制御モジュールの概略構成図である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0219】
符号3901,3902が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号3903,3904,3905が示す部材は光反射集光素子であり、符号3906,3907が示す部材は波長選択素子であり、符号3908は平面ミラーであり、符号3909,3910は光学的な透過窓である。
【0220】
第一のアレイ素子搭載ブロック3901には、透過窓3909と複数の光反射集光素子3903〜3905が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック3902には、平面ミラー3908、複数の波長選択素子3906,3907、透過窓3910が等間隔に設置されている。光反射集光素子3903,3904,3905は、第一のアレイ素子搭載ブロック3901に一体形成された凹面ミラーである。
【0221】
第一のアレイ素子搭載ブロック3901と第二のアレイ素子搭載ブロック3902は、空間中で対向させられており、光学的な透過窓3909から入射した光線が、第一のアレイ素子搭載ブロック3901に入反射する際に、反射光線の光軸が第二のアレイ素子搭載ブロック3902と直交するように設計されている。
【0222】
第30の参考例は、特に、上記の構成により、鋸歯状の斜面の上に光反射集光素子を形成することなく、アレイ素子搭載面とモジュール外部の外部光素子の光軸を直交させ、外部光素子の光軸の設置角度を単純化し、実装コストを低減することができる。
【0223】
また、光反射集光素子3903,3904,3905を平面ミラーに置き換えてもよい。その場合は、アレイ素子搭載ブロックの製造コストを低減することができる。
【0224】
<第31の参考例>
図39は、本発明の第31の参考例に係る光制御モジュール4000の概略構成図である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0225】
符号4001,4002が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号4003,4004,4005が示す部材は光反射集光素子であり、符号4006〜4008が示す部材は波長選択素子であり、符号4009は光学的な透過窓である。
【0226】
第一のアレイ素子搭載ブロック4001には、透過窓4009と複数の光反射集光素子4003〜4005が設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック4002には、複数の波長選択素子4006〜4008が等間隔に設置されている。光反射集光素子4003,4004,4005は、第一のアレイ素子搭載ブロック4001に一体形成された凹面ミラーである。第二のアレイ素子搭載ブロック4002は光学的に透明な材質で製造された平板状の構造物であり、その表面に平板状の波長選択素子4006〜4008が貼り付けられている。
【0227】
第一のアレイ素子搭載ブロック4001と第二のアレイ素子搭載ブロック4002は、空間中で対向させられており、光学的な透過窓4009から入射した光線が、第一のアレイ素子搭載ブロック4001に入反射する際に、反射光線の光軸が第一のアレイ素子搭載ブロック4001と直交するように設計されている。
【0228】
第31の参考例は、特に、上記のような構成により、アレイ素子搭載面と共通ポートに相当するモジュール外部の外部光素子の光軸を直交させ、外部光素子の光軸の設置角度を単純化し、実装コストを低減する場合に、鋸歯状の斜面の上に波長選択素子を形成する必要が無い。したがって、モジュール製造コストを低減できる。
【0229】
また、光反射集光素子4003〜4005を、斜面に形成された平面ミラーに置き換えてもよい。その場合は、アレイ素子搭載ブロックの製造コストを低減することができる。
【0230】
<第32の参考例>
図40は、本発明の第32の参考例に係る光制御モジュール4100の概略構成図である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0231】
符号4101,4102が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号4103,4104,4105が示す部材は光反射集光素子であり、符号4106,4107が示す部材は波長選択素子であり、符号4108は平面ミラーであり、符号4109,4110は光学的な透過窓である。
【0232】
第一のアレイ素子搭載ブロック4101には、透過窓4109と複数の光反射集光素子4103〜4105が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック4102には、平面ミラー4108、複数の波長選択素子4106,4107、透過窓4110が等間隔に設置されている。光反射集光素子4103,4104,4105は、第一のアレイ素子搭載ブロック4101に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック4101と第二のアレイ素子搭載ブロック4102は、空間を介し平行に対向させられている。
【0233】
平面ミラー4108、光反射集光素子4103〜4105、波長選択素子4106,4107は、アレイ素子搭載面に鋸歯状に形成されている。また、アレイ素子搭載ブロック4101,4102に入反射する入射光軸および反射光軸の両方について、アレイ素子搭載面となす角度が90度よりも小さくなるように設計されている。
【0234】
第32の参考例は、特に、上記のような構成により、第二のアレイ素子搭載ブロック4102に形成されている波長選択素子4106,4107の配置間隔を維持しつつ、波長選択素子4106,4107や光反射集光素子4103〜4105に入反射する光線の入射角を低減することができる。したがって、波長選択素子4106,4107の透過光のフィルタ特性の向上や光反射集光素子4103〜4105のコマ収差の低減などが可能である。
【0235】
また、光反射集光素子4103〜4105を、斜面に形成された平面ミラーに置き換えてもよい。その場合は、アレイ素子搭載ブロックの製造コストを低減することができる。
【0236】
<第1の実施の形態>
図41は、本発明の第1の実施の形態に係る光制御モジュールの概略構成図である。なお、同図には、モジュール外部に入出力される光線を概念的に示してある。
【0237】
符号4201,4202が示す部材はアレイ素子搭載ブロックであり、符号4203,4204が示す部材は山状構造の平面ミラーであり、符号4205,4206が示す部材は波長選択素子であり、符号4207〜4209は光反射集光素子である。
【0238】
第一のアレイ素子搭載ブロック4201には、山状構造の平面ミラー4203,4204が等間隔に設置されており、第二のアレイ素子搭載ブロック4202には、複数の波長選択素子4205,4206と光反射集光素子4207〜4209が交互に等間隔に設置されている。光反射集光素子4207,4208,4209は、第二のアレイ素子搭載ブロック4202に一体形成された凹面ミラーである。第一のアレイ素子搭載ブロック4201と第二のアレイ素子搭載ブロック4202は、空間を介して平行に対向させられている。
【0239】
第二のアレイ素子搭載ブロック4202に形成された光反射集光素子4207から反射された光線は、第一のアレイ素子搭載ブロック4201に形成された山状構造の平面ミラー4203の第一の斜面に入射し、第二のアレイ素子搭載ブロック4202に形成された波長選択素子4205に入射する。その波長選択素子4205から反射された光線は山状構造の平面ミラー4203の第二の斜面に入射し、第二のアレイ素子搭載ブロック4202に形成された別の光反射集光素子4208に入射する。以上のような動作を繰り返し、光制御モジュールの内部を光線が伝播する。その際、アレイ素子搭載面に伝播光線が入反射する場合、波長選択素子に入反射する光線の入射角は小さく、光反射集光素子に入反射する光線の入射角は大きくなるように、その角度を交互に変調させながら伝播する。
【0240】
第1の実施の形態は、特に、上記のような構成により、波長選択素子4205,4206からモジュールの外部へ出射される光線を受光する外部光素子の配置間隔を拡大しつつ、波長選択素子4205,4206に入反射する光線の入射角を低減できる。
【0241】
また、山状構造の平面ミラー4203,4204は、二つの素子反射点および素子反射面を含むため、多くの光制御素子を一括かつ高精度に形成できる。したがって、波長選択素子4205,4206の透過光のフィルタ特性を向上させつつ、外部光素子の配置自由度を大幅に向上させ、さらにモジュール製造コストを低減することができる。
【0242】
また、光反射集光素子4207〜4209を平面ミラーに置き換えてもよい。その場合は、アレイ素子搭載ブロックの製造コストを低減することができる。
【0243】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光制御モジュールによれば、複数の光伝送路(ポート)を有するモジュールにおいて、モジュール内部の伝播光線を多重反射させる方式により、特定の波長または特定の光量の光線を、複数の光伝送路に対して抽出または挿入する場合に発生する課題を解決することが可能であり、
1)モジュール製造コスト低減
2)伝播損の低減
3)反射損の低減
4)ポート間ピッチ拡大
5)各ポートに配置するモジュール外部の光学部品の実装コスト低減
6)各ポートに配置するモジュール外部の光学部品の配置自由度向上
7)モジュール内部の伝播光線の波長帯の広帯域化
8)モジュール内部の伝播光線の光軸設計自由度向上
9)フィルタ特性の向上
等の効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図2】 図1に示した第1の参考例に用いる波長選択素子の具体的な動作例や設置例を示す説明図である。
【図3】 図1に示した第1の参考例のモジュール内部を伝播する光線がアレイ素子搭載ブロックの表面で反射される場合の具体例を示す説明図である。
【図4】 図1に示した第1の参考例のアレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、光線を透過させる場合の具体例を示す説明図である。
【図5】 図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、アレイ素子搭載ブロックの表面に対する窪み状構造を形成することで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示す説明図である。
【図6】 図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、アレイ素子搭載ブロックの表面に対する突起状構造を形成することで、鋸歯状の表面を形成する場合の具体例を示す説明図である。
【図7】 図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、平面ミラーを斜めに形成し、鋸歯状の反射面を形成する場合の具体例を示す説明図である。
【図8】 図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域に光反射集光素子を形成する場合の具体例を示す説明図である。
【図9】 図1に示した第1の参考例の応用例であり、アレイ素子搭載ブロックの特定の領域において、突起または窪み状の構造を利用し、斜面や球面などの構造を複数箇所一体形成し、その後、金属または多層膜などにより、表面に反射膜を形成する場合の具体例を示す説明図である。
【図10】 本発明の第1の参考例に係る光制御モジュールの変形例を示す概略構成図である。
【図11】 本発明の第2の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図12】 本発明の第3の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図13】 本発明の第4の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図14】 本発明の第5の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図15】 本発明の第6,第7の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図であり、(a)が第6の参考例、(b)が第7の参考例を示している。
【図16】 本発明の第8の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図17】 本発明の第9の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図18】 本発明の第10の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図19】 本発明の第11の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図20】 本発明の第12の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図21】 本発明の第13の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図22】 本発明の第14の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図23】 本発明の第15の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図24】 本発明の第16の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図25】 本発明の第17の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図26】 本発明の第18の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図27】 本発明の第19の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図28】 本発明の第20の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図29】 第20の参考例の詳細部である第21の参考例を示す説明図である。
【図30】 本発明の第22の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図31】 本発明の第23の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図32】 第23の参考例の詳細部である第24の参考例を示す説明図である。
【図33】 第22の参考例の詳細部である第25の参考例を示す説明図である。
【図34】 第22の参考例の詳細部である第26の参考例を示す説明図である。
【図35】 第22の参考例の詳細部である第27の参考例を示す説明図である。
【図36】 本発明の第28の参考例を示す説明図である。
【図37】 アレイ素子搭載ブロックに一体形成する光反射集光素子が球面状の凹面ミラーである第29の参考例を示す概念図である。
【図38】 本発明の第30の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図39】 本発明の第31の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図40】 本発明の第32の参考例に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図41】 本発明の第1の実施の形態に係る光制御モジュールを示す概略構成図である。
【図42】 第1の従来技術を示す構成図である。
【図43】 第2の従来技術を示す構成図である。
【図44】 第3の従来技術を示す構成図である。
【符号の説明】
100,100A,1000,1100,1300,1400,1500,1510,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200,2300,2400,2500,2600,2700,2800,3000,3100,3900,4000,4100,4200 光制御モジュール
101,102,1001,1002,1101,1102,1301,1302,1401,1402,1501,1502,1511,1512,1601,1602,1701,1702,1801,1802,1901,1902,2000,2001,2002,2101,2102,2201,2202,2301,2302,2401,2402,2501,2502,2601,2602,2701,2702,2801,2802,2901,3002,3102,3202,3701,3901,3902,4001,4002,4101,4102,4201,4202 アレイ素子搭載ブロック
101a,102a アレイ素子搭載面
103,104,105,1003,1004,1103,1104,1105,1303,1304,1305,1306,1307,1308,1403,1405,1406,1503,1504,1505,1513,1514,1603,1604,1605,1606,1703,1704,1705,1706,1707,1803,1804,1805,2003,2004,2005,2103,2104,2105,2203,2204,2205,2206,2303,2304,2305,2403,2404,2405,2406,2407,2503,2504,2505,2506,2507,2703,2704,2705,2706,3003,3004,3005,3108,3109,3110,3903,3904,3905,4003,4004,4005,4103,4104,4105,4207,4208,4209 光反射集光素子
106,107,1005,1006,1007,1106,1107,1309,1310,1407,1408,1506,1507,1515,1516,1607,1608,1609,1610,1708,1709,1710,1711,1712,1806,1807,1906,1907,2006,2007,2008,2106,2107,2207,2208,2209,2210,2306,2307,2308,2309,2310,2408,2409,2410,2411,2508,2509,2510,2511,2605,2606,2707,2708,2709,2710,2711,3906,3907,4006,4007,4008,4106,4107,4205,4206 波長選択素子
108,1108,1409,1410,1517,1611,1612,1713,1903,1904,1905,2010,2109,2213,2214,2313,2314,2414,2415,2514,2515,2603,2604,2714,2715,3908,4108,4203,4204 平面ミラー
109,110,1109,1110,1311,1411,1613,1614,1714,1808,1809,1908,1909,2009,2108,2211,2212,2311,2312,2412,2413,2512,2513,2712,2713,3909,3910,4009,41094110 透過窓
2011,2110,2215,2315 パッケージ壁面
2111,2112,2216,2217,2218,2219,2316,2317,2318,2319,2320,2607,2608 発光素子または受光素子
112,2012,2113,2220,2321,2416,2516,2716,2803,2902 保持構造
2903,3204 突起構造
3001,3101,3201,3001a,3001b,3001c 導波ブロック
3103,3104,3105,3106 筒状モジュール
3107,3203 外部モジュール支持構造
3702,3703 入射光線
Claims (5)
- 第1のアレイ素子搭載面と第2のアレイ素子搭載面が平行に配置され、
第1のアレイ素子搭載面に平行な平面上には、入射光線の一部を透過させ他の一部を反射させる光線分岐素子と、入射光線を反射させる第1反射部とが、交互に複数配置され、
第2のアレイ素子搭載面に平行な平面上には、断面略山状となる反射面を備える第2反射部を複数備え、
前記光線分岐素子と前記第2反射部とは、前記光線分岐素子の中心を通る法線が前記第2反射部の断面略山状の前記反射面の頂点付近を通過するように配置され、
入射光線の前記光線分岐素子への入射角は、前記第1反射部への入射角に比して小さいことを特徴とする光制御モジュール。 - 請求項1に記載の光制御モジュールにおいて、
前記光線分岐素子と、第1反射部は、すべて第1のアレイ素子搭載面に平行な平面上に配置され、前記光線分岐素子と第1反射部との間隔がすべて等しく、
第2反射部はすべて第2のアレイ素子搭載面に平行な平面上に配置され、各第2反射部間の間隔がすべて等しいことを特徴とする光制御モジュール。 - 請求項1または請求項2に記載の光制御モジュールにおいて、
第1反射部は凹面ミラーであることを特徴とする光制御モジュール。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光制御モジュールにおいて、
第1のアレイ素子搭載面は、光線を導入する、あるいは、出力するための透過窓を備えることを特徴とする光制御モジュール。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の光制御モジュールにおいて、
前記光線分岐素子は、多層膜光フィルタであることを特徴とする光制御モジュール。
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