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JP4269134B2 - 有機半導体装置 - Google Patents

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JP4269134B2
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智子 小山
丈夫 金子
宣雄 小口
武冨 上川
篤 原田
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Seiko Epson Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/491Vertical transistors, e.g. vertical carbon nanotube field effect transistors [CNT-FETs]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機半導体層を用いた新規な有機半導体装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】
半導体集積回路は近年、さらなる高集積化および高密度化が期待されている。しかしながら、近い将来、従来の素子動作原理による高集積化および高密度化が限界であることも予想され、質的に新たな技術が望まれている。
【0003】
本発明の目的は、有機半導体層を用いた新規な有機半導体装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(第1の有機半導体装置)
本発明にかかる第1の有機半導体装置は、
基板に設けられた凹部に配置された有機半導体層と、
ドレイン電極およびソース電極と、
前記有機半導体層に対してゲート絶縁層を介して配置されたゲート電極と、
を含む。
【0005】
本明細書において、「ソース電極」とは、電子を放出する電極をいい、「ドレイン電極」とは、電子を取り込む電極をいう。
【0006】
本発明の第1の有機半導体装置によれば、前記ドレイン電極、前記ソース電極、前記ゲート電極、および前記有機半導体層によって、電界効果トランジスタ(FET: field Effect Transistor、以下、「トランジスタ」とする)が構成され、前記ドレイン電極と前記ソース電極との間にドレイン電流が流れる。すなわち、前記ドレイン電極と前記ソース電極との間に挟まれている前記有機半導体層中にチャネル領域が形成される。ここで、このチャネル領域におけるチャネル長は、前記有機半導体層の膜厚によって規定される。
【0007】
本発明の第1の有機半導体装置によれば、前記凹部の幅または深さや、前記ドレイン電極または前記ソース電極の膜厚を適宜設定することにより、前記有機半導体層を所定の膜厚に形成することができる。これにより、所望のチャネル長を有する前記トランジスタを形成することができる。
【0008】
(第2の有機半導体装置)
本発明にかかる第2の有機半導体装置は、
基板の上に配置された絶縁層と、
前記絶縁層に設けられた凹部に配置された有機半導体層と、
ドレイン電極およびソース電極と、
前記有機半導体層に対してゲート絶縁層を介して配置されたゲート電極と、
を含む。
【0009】
ここで、「基板の上に配置された絶縁層」とは、前記基板上に前記絶縁層が直接形成された場合のみならず、前記基板上に所定の層を介して前記絶縁層が配置された場合を含む。また、後述する箇所において、「前記ドレイン電極または前記ソース電極の上に、前記絶縁層の少なくとも一部が配置され」た場合、「前記有機半導体層の上に、前記ソース電極または前記ドレイン電極が配置された」場合、「該電極の上に前記有機半導体層が配置され」た場合、「前記ドレイン電極および前記ソース電極のうち他方の電極が前記有機半導体層の上に配置された」場合、「前記第1電極部の上に前記有機半導体層が配置され」た場合、および「前記第2電極部が前記有機半導体層の上に配置された」場合においても同様である。
【0010】
この場合、前記ドレイン電極または前記ソース電極の上に、前記絶縁層の少なくとも一部が配置され、前記有機半導体層の上に、前記ソース電極または前記ドレイン電極が配置できる。すなわち、前記ドレイン電極の上に前記絶縁層の少なくとも一部が配置でき、前記有機半導体層の上に前記ソース電極が配置できる。あるいは、前記ソース電極の上に前記絶縁層の少なくとも一部が配置でき、前記有機半導体層の上に前記ドレイン電極が配置できる。
【0011】
本発明の第2の有機半導体装置によれば、前述した本発明の第1の有機半導体装置と同様の作用および効果を奏することができる。
【0012】
本発明の第1および第2の有機半導体装置においては、以下に示す各種態様を取りうる。
【0013】
(A)前記ドレイン電極および前記ソース電極を、前記有機半導体層を挟むように配置できる。
【0014】
(B)前記ドレイン電極および前記ソース電極を、前記凹部の側面に配置できる。
【0015】
(C)前記ドレイン電極および前記ソース電極のうちいずれか一方の電極が前記凹部の底面に配置され、かつ、該電極の上に前記有機半導体層が配置され、
さらに、前記ドレイン電極および前記ソース電極のうち他方の電極が前記有機半導体層の上に配置されることができる。
【0016】
(D)前記ゲート電極は前記凹部の側面に配置できる。
【0017】
(E)前記ゲート電極は、第1電極部および第2電極部から構成され、
前記有機半導体層は、前記ゲート電極を構成する前記第1電極部と前記第2電極部との間に、前記ゲート絶縁層を介して挟まれた状態で配置されることができる。
【0018】
この場合、前記ゲート電極を構成する前記第1電極部が前記凹部の底面に配置され、かつ、前記第1電極部の上に前記有機半導体層が配置され、
さらに、前記ゲート電極を構成する前記第2電極部が前記有機半導体層の上に配置されることができる。
【0019】
(F)前記ドレイン電極および/または前記ソース電極を、前記基板に埋め込むことができる。
【0020】
(G)前記ゲート電極を、前記基板に埋め込むことができる。
【0021】
(H)前記ドレイン電極と前記ソース電極との間を流れる電流の方向を、前記基板の面方向と平行にすることができる。ここで、基板の面方向とは、ここで、前記基板において凹部が形成される側の面と平行な方向をいう。
【0022】
(I)前記ドレイン電極と前記ソース電極との間を流れる電流の方向を、前記基板の面方向と垂直にすることができる。
【0023】
本発明の有機半導体装置は、各種の電子機器に適用することができる。このような電子機器としては、例えば、電子ブック、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ディジタルスチルカメラ、電子ペーパー、電子ノート、液晶テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が例示できる。
【0024】
次に、本発明にかかる有機半導体装置の各部分に用いることができる材料の一部を例示する。これらの材料は、公知の材料の一部を示したにすぎず、例示したもの以外の材料を選択できることはもちろんである。
【0025】
(有機半導体層)
本発明において、有機半導体層とは、少なくとも有機半導体材料を含む層をいう。具体的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半導体材料を含む有機層である。この有機半導体材料は、公知の化合物から選択される。この有機半導体材料としては、例えば、公知の導電性高分子が挙げられる。前記導電性高分子としては、例えば、固体物理36巻3号139−146頁(2001)に開示されているポリアセチレン、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリパラフェニンビニレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセン等が挙げられる。
【0026】
また、前記有機半導体材料として、前述した刊行物に開示されているアンスラセン、テトラセン、ペンタセンのほか、特開平10−153967号公報に開示された、アロマティックジアミン誘導体(TPD)、オキシジアゾール誘導体(PBD)、オキシジアゾールダイマー(OXD−8)、ジスチルアリーレン誘導体(DSA)、ベリリウム−ベンゾキノリノール錯体(Bebq)、トリフェニルアミン誘導体(MTDATA)、ルブレン、キナクリドン、トリアゾール誘導体、ポリフェニレン、ポリアルキルフルオレン、ポリアルキルチオフェン、アゾメチン亜鉛錯体、ポリフィリン亜鉛錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、フェナントロリンユウロピウム錯体などが例示できる。
【0027】
より具体的には、特開昭63−70257号公報、同63−175860号公報、特開平2−135361号公報、同2−135359号公報、同3−152184号公報、さらに、同8−248276号公報および同10−153967号公報に記載されているものなど、公知のものが有機半導体材料として使用できる。これらの化合物は単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0028】
また、本発明の有機半導体層は、前述したように、前記有機半導体材料を含む有機層である。具体的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半導体材料を有機材料に分散または溶解させて形成される場合がある。
【0029】
(電極層)
ソース電極としては、仕事関数の小さい(例えば4eV以下)電子注入性金属、合金電気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることができる。このような電極物質としては、例えば特開平8−248276号公報に開示されたものを用いることができる。
【0030】
ドレイン電極としては、仕事関数の大きい(例えば4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物またはこれらの混合物を用いて形成ことができる。例えば、CuI,ITO,SnO2,ZnOなどの導電性透明材料や、金などの金属を用いることができる。
【0031】
ゲート電極としては、例えばAuやSi等の金属から形成することができる。また、ゲート電極の表面を酸化してゲート電極の周囲に絶縁層を形成する場合、Ta、Ti、Al等を用いることができる。
【0032】
また、本発明の有機半導体装置が後述する電子輸送/注入層を含む場合、この電子輸送/注入層に接続されるソース電極としては、以下の関係が成立することが望ましい。
【0033】
[ソース電極を構成する材料の仕事関数<電子輸送/注入層を構成する材料の電子親和力]
さらに、本発明の有機半導体装置が後述するホール輸送/注入層を含む場合、このホール輸送/注入層に接続されるドレイン電極としては、以下の関係が成立することが望ましい。
【0034】
[ホール輸送/注入層を構成する材料のイオン化ポテンシャル<ドレイン電極を構成する材料の仕事関数]
なお、基板に複数の凹部を設け、この凹部に電極形成材料を埋め込むことにより、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を形成する場合、これらの電極を形成するために用いる電極形成材料として、例えばAuなどの金属を用いることもできる。
【0035】
(ホール輸送/注入層)
本発明の有機半導体装置においては、さらに、ホール輸送/注入層を含むことができる。このホール輸送/注入層は、ホール(正孔)を前記有機半導体層へと輸送し、注入する機能を有する。このホール輸送/注入層は、前記ドレイン電極と前記有機半導体層との間に配置させる。なお、このホール輸送/注入層を有機層から形成することができる。
【0036】
ホール輸送/注入層を形成するための材料としては、公知の光伝導材料のホール注入材料として用いられているもの、あるいは有機発光装置のホール輸送/注入層に使用されている公知のものの中から選択して用いることができる。ホール輸送/注入層の材料には、ホールの注入あるいは電子の障壁性のいずれかの機能を有するものを用いる。その具体例としては、例えば、特開平8−248276号公報に開示されているものを例示することができる。
【0037】
(電子輸送/注入層)
本発明の有機半導体装置においては、さらに、電子輸送/注入層を含むことができる。この電子輸送/注入層は、電子を前記有機半導体層へと輸送し、注入する機能を有する。この電子輸送/注入層は、前記ソース電極と前記有機半導体層との間に配置させる。なお、この電子輸送/注入層を有機層から形成することができる。
【0038】
有機層を電子輸送/注入層として機能させるためには、当該有機層がソース電極より注入された電子を前記有機半導体層に伝達する機能を有していればよく、このような有機層を形成するための材料は、公知の物質から選択することができる。その具体例としては、例えば、特開平8−248276号公報に開示されたものを例示することができる。
【0039】
また、本発明の有機半導体装置の各層は、公知の方法で形成することができる。例えば、有機半導体装置の各層は、その材質によって好適な成膜方法が選択され、具体的には、蒸着法、スピンコート法、LB法、インクジェット法などが例示できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
(デバイスの構造)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態にかかる有機半導体装置100を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図1(c)は、図1(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【0041】
有機半導体装置100は、ドレイン電極30、ゲート電極40、ソース電極50、および有機半導体層80を含み、これらによってトランジスタとして動作する。これらの層は、課題を解決するための手段の欄で例示された材料から形成される。
【0042】
本実施の形態においては、図1(a)〜図1(c)に示すように、基板10に凹部20が設けられている。また、この凹部20に有機半導体層80が配置されている。すなわち、有機半導体層80は、凹部20に埋め込まれている。
【0043】
基板10は、絶縁性に優れた材料からなる。基板10に用いる材料としては、絶縁性に優れた材料であれば、種類は限定されず、例えば、ガラスのような無機材料、あるいはポリイミドのような有機材料が例示できる。
【0044】
また、図1(a)〜図1(c)においては、凹部20の平面形状が矩形である場合を示したが、凹部20の形状は特に限定されるわけではなく、例えば、多角形、台形、円形、楕円形等の平面形状を有するものであってもよい。
【0045】
ドレイン電極30およびソース電極50は、有機半導体層80を挟むように配置されている。このドレイン電極30およびソース電極50は、凹部20の側面に配置されている。このため、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と平行方向(X−Y平面に平行な方向)に電流が流れる。これらの電極はそれぞれ、外部端子(図示せず)と電気的に接続するために、凹部20の側面から基板10の上面に引き出されている。
【0046】
ゲート電極40は、有機半導体層80に対してゲート絶縁層60(60a,60b)を介して配置されている。このゲート電極40には、所定の電圧が印加される。本実施の形態の有機半導体装置100において、このゲート電極40は、図1(c)に示すように、基板10の側面に配置され、かつ、基板10の上面に引き出されている。また、ゲート絶縁層60は、基板10の側面において、ゲート電極40を覆うように配置されている。このゲート絶縁層60は、ゲート電極40と有機半導体層80とを絶縁するために設けられている。ゲート絶縁層60は、ゲート電極40と有機半導体層80とを絶縁することができるのであれば、材質は特に限定されないが、有機層にてゲート絶縁層60を形成する場合、例えば、ポリイミドを用いることができる。
【0047】
また、ゲート電極40は、第1電極部40aおよび第2電極部40bから構成される。第1電極部40aと第2電極部40bとは所定の隔間をおいて配置され、この隔間には後述する有機半導体層80が形成されている。具体的には、図1に示すように、この第1電極部40aおよび第2電極部40bが、有機半導体層80を挟むように配置されている。また、第1電極部40aは、有機半導体層80に対してゲート絶縁層60aを介して配置され、第2電極部40bは、有機半導体層80に対してゲート絶縁層60bを介して配置されている。
【0048】
有機半導体層80は、前述したように、ドレイン電極30とゲート電極50との間に、ドレイン電極30とゲート電極50とによって挟まれるように配置され、かつ、ゲート電極40を構成する第1電極部40aと第2電極部40bとの間に、この第1電極部40aと第2電極部40bとによって挟まれるように配置される(図1(a)〜図1(c)参照)。
【0049】
また、本実施の形態の有機半導体装置100においては、図1(a)〜図1(c)に示すように、凹部20に、有機半導体層80とともに、必要に応じて、ホール輸送/注入層70および電子輸送/注入層90を配置できる。この場合、より多くの電子あるいはホールを注入することが可能となる。このホール輸送/注入層70および電子輸送/注入層90はそれぞれ、課題を解決するための手段の欄で例示された材料から形成することができる。
【0050】
(デバイスの動作)
本実施の形態にかかる有機半導体装置100は、以下のメカニズムによってトランジスタとして動作する。なお、本実施の形態においては、有機半導体層80を構成する有機半導体材料として、ペンタセンを用いた場合について説明するが、前記有機半導体材料はペンタセンに限定されるわけではなく、課題を解決するための手段の欄で例示された材料を用いた場合でも同様に動作可能である。
【0051】
また、有機半導体装置100は、ゲート電極40に対して印加する電圧によって、N型トランジスタもしくはP型トランジスタとして動作する。
【0052】
(1)はじめに、有機半導体装置100がN型トランジスタとして動作する場合について説明する。
【0053】
まず、ゲート電極40に対して正電圧を印加した状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電極30との間に電圧を印加する。ゲート電極40に正電圧を印加することにより、有機半導体層80にチャネル領域が形成されて、有機半導体層80中を電子が移動しやすくなる。したがって、ドレイン電極30とソース電極50の間において電流(ドレイン電流)が流れやすくなる。これにより、トランジスタがONした状態となる。
【0054】
一方、この場合において、ゲート電極40に対して電圧を印加しない状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電極30との間に電圧を印加した場合、有機半導体層80にチャネル領域が形成されず、有機半導体層80中を電子が移動しにくくなる。したがって、ドレイン電極30とソース電極50の間においてドレイン電流が流れにくくなる。これにより、トランジスタがOFFした状態となる。
【0055】
以上のように、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電極30との間に電圧を印加した場合において、ゲート電極40に対して正電圧を印加するとトランジスタがONし、ゲート電極40に対して電圧を印加しないとトランジスタがOFFする。この場合において、ドレイン電極30とソース電極50の間を電子が移動することから、有機半導体装置100はN型トランジスタとして動作する。
【0056】
(2)次に、有機半導体装置100がP型トランジスタとして動作する場合について説明する。
【0057】
まず、ゲート電極40に対して負電圧を印加した状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電極30との間に電圧を印加する。これにより、有機半導体層80にチャネル領域が形成されて、有機半導体層80中をホールが移動しやすくなる。したがって、ドレイン電極30とソース電極50の間においてドレイン電流が流れやすくなる。これにより、トランジスタがONした状態となる。
【0058】
一方、この場合において、ゲート電極40に対して電圧を印加しない状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電極30との間に電圧を印加した場合、有機半導体層80にチャネル領域が形成されず、有機半導体層80中をホールが移動しにくくなる。したがって、ドレイン電極30とソース電極50の間においてドレイン電流が流れにくくなる。これにより、トランジスタがOFFした状態となる。
【0059】
以上のように、ドレイン電極30側がソース電極50側より高電位になるように、ドレイン電極30とソース電極50との間に電圧を印加した場合において、ゲート電極40に対して負電圧を印加するとトランジスタがONし、ゲート電極40に対して電圧を印加しないとトランジスタがOFFする。この場合において、ドレイン電極30とソース電極50の間をホールが移動することから、有機半導体装置100はP型トランジスタとして動作する。
【0060】
なお、有機半導体層80を構成する有機半導体材料として、ペンタセン以外の材料を用いた場合、前述した(1)の場合にP型トランジスタとして機能し、前述した(2)の場合にN型トランジスタとして機能する場合もある。
【0061】
(デバイスの製造方法)
次に、図2(a)〜図3(c)を参照して、本実施の形態の有機半導体装置100の製造方法について説明する。図2(a)および図3(a)は、図1(a)〜図1(c)に示す有機半導体装置100の一製造工程を模式的に示す平面図である。図2(b)は、図2(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図2(c)は、図2(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。また、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図3(c)は、図3(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【0062】
(1)まず、図2(a)〜図2(c)に示すように、基板10に凹部20を形成する。凹部20の形成方法は特に限定されるわけではなく、基板10の材質に応じて適宜選択される。例えば、基板10がポリイミド等の有機材料からなる場合、フォトリソグラフィ法またはスタンピング法などの方法を用いることができる。
【0063】
(2)つづいて、図3(a)〜図3(c)に示すように、凹部20の側面に、マスクスパッタ法にて、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40(第1電極部40aおよび第2電極部40b)を形成する。なお、本実施の形態においては、これらの電極を同一工程にて形成する場合について説明するが、これらの電極を別々の工程にて形成することもできる。また、上記工程において、図3(a)〜図3(c)に示すように、ドレイン電極30とソース電極50、およびゲート電極40を構成する第1電極部40aと第2電極部40bが、それぞれ対向するように配置される。
【0064】
次いで、図3(c)に示すように、ゲート電極40を構成する第1電極部40aの上にゲート絶縁層60aを形成し、ゲート電極40を構成する第2電極部40bの上にゲート絶縁層60bを形成する。ゲート絶縁層60(60a,60b)は、例えばポリイミド等の有機層から形成することができる。この場合、例えば、フォトリソグラフィ工程を経て、ゲート絶縁層60を形成する。
【0065】
なお、この工程において、ゲート電極40がTa、Ti、Al等の金属からなる場合、凹部20の側面にゲート電極40を形成した後、ゲート電極40の表面を酸化することにより、ゲート絶縁層60a,60bを形成することもできる。
【0066】
(3)つづいて、凹部20において、ドレイン電極30に隣接するように、ホール輸送/注入層70を形成する。また、凹部20において、ソース電極50に隣接するように、電子輸送/注入層90を形成する。さらに、凹部20において、ホール輸送/注入層70と電子輸送/注入層90との間に有機半導体材料を埋め込むことにより、有機半導体層80を形成する。なお、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90を形成する順序については、特に限定されない。
【0067】
凹部20に、有機半導体層80ならびにホール輸送/注入層70および電子輸送/注入層90を形成する方法としては、例えばインクジェット法を用いることができる。インクジェット法を用いて凹部20にこれらの層を形成する場合、凹部20がバンクとしての役割を果たすので、これらの層を簡便に形成することができる。以上の工程により、有機半導体装置100が得られる(図1(a)〜図1(c)参照)。
【0068】
(作用および効果)
本実施の形態の有機半導体装置100によれば、以下に示す作用および効果が得られる。
【0069】
(1)本実施の形態の有機半導体装置100においては、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲート電極40、および有機半導体層80によってトランジスタが構成され、ドレイン電極30とソース電極50との間にドレイン電流が流れる。すなわち、ドレイン電極30とソース電極50との間に挟まれている有機半導体層80中(本実施の形態の有機半導体装置100のように、有機半導体層80のほかに、ホール輸送/注入層70や電子輸送/注入層90を含む場合は、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90中)にチャネル領域が形成される。ここで、このチャネル領域におけるチャネル長は、ホール輸送/注入層70、電子輸送/注入層90、および有機半導体層80の膜厚(図1(b)においては、X方向における膜厚)によって規定される。すなわち、凹部20の幅(図1(b)においては、X方向における幅)と、ドレイン電極30およびソース電極50の膜厚とを適宜設定することにより、所望のチャネル長を有する前記トランジスタを形成することができる。
【0070】
(2)また、凹部20の平面形状を所定の大きさに形成することにより、ドレイン電極30とソース電極50との間でドレイン電流が流れる領域を適宜設定することができる。
【0071】
(3)加えて、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40を、マスクスパッタ法を用いて同一工程にて形成することができる。また、有機半導体層80は、例えばインクジェット法を用いて凹部20に有機半導体材料を埋め込むことにより形成することができる。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0072】
(変形例)
図4(a)〜図4(c)は、本実施の形態の有機半導体装置100の一変形例(有機半導体装置110)を示す断面図である。図1で示す部材と実質的に同じ機能を有する部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。この有機半導体装置110では主に、凹部220の平面形状が楕円形である点で、凹部20の平面形状が矩形である第1の形態の有機半導体装置100と異なる。前述したように、本実施の形態の有機半導体装置において、凹部の平面形状は適宜設定することができる。
【0073】
また、この有機半導体装置110では、本実施の形態の有機半導体装置100と同様に、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と平行方向に電流が流れる。
【0074】
この有機半導体装置110の動作、ならびに作用および効果については、本実施の形態の有機半導体装置100とほぼ同様であるため、説明は省略する。
【0075】
[第2の実施の形態]
(デバイスの構造)
図5(a)は、本発明の第2の実施の形態にかかる有機半導体装置200を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図5(c)は、図5(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。図1で示す部材と実質的に同じ機能を有する部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0076】
この有機半導体装置200では主に、ドレイン電極30が凹部20の一側面および底面に配置されている点、ソース電極50が有機半導体層80上に配置されている点、およびホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90がこの順でドレイン電極30上に配置されている点以外は、図1に示す有機半導体装置100とほぼ同様の構造を有する。すなわち、この有機半導体装置200では、ソース電極50およびドレイン電極30が、有機半導体層80を挟むように配置されている点、およびゲート電極40を構成する第1電極部40aおよび第2電極部40bが有機半導体層80を挟むように配置されている点で、図1に示す有機半導体装置100と同様の構造を有する。
【0077】
本実施の形態の有機半導体装置200においては、ドレイン電極30は凹部20の底面に配置されている。さらに、このドレイン電極30は、凹部20の底面から一側面を経て、基板10の上面に引き出されている。また、凹部20においては、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90がこの順でドレイン電極30上に積層されている。したがって、凹部20において、ドレイン電極30上にホール輸送/注入層70を介して有機半導体層80が配置されている。一方、ソース電極50は、有機半導体層80の上に電子輸送/注入層90を介して配置されている。有機半導体装置200においては、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と垂直方向(Z方向または−Z方向)に電流が流れる。
【0078】
(デバイスの動作)
本実施の形態の有機半導体装置200の動作は、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と垂直方向に電流が流れる点を除いて、第1の実施の形態の有機半導体装置100の動作とほぼ同一であるため、説明は省略する。
【0079】
(デバイスの製造方法)
次に、図6(a)〜図7(c)を参照して、本実施の形態の有機半導体装置200の製造方法について説明する。図6(a)および図7(a)は、図5(a)〜図5(c)に示す有機半導体装置200の一製造工程を模式的に示す平面図である。図6(b)は、図6(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図6(c)は、図6(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。また、図7(b)は、図7(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図7(c)は、図7(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。なお、第1の実施の形態の有機半導体装置100の製造工程と同一の工程については、説明を省略する。
【0080】
(1)まず、基板10に凹部20を形成する(図2(a)〜図2(c)参照)。凹部20の形成については、第1の実施の形態の有機半導体装置100の製造工程と同様であるため、説明は省略する。
【0081】
(2)つづいて、図6(a)〜図6(c)に示すように、凹部20の底面および一側面にかけて、マスクスパッタ法にてドレイン電極30を形成する。また、凹部20の側面にゲート電極40(第1電極部40aおよび第2電極部40b)を形成する。ドレイン電極30およびゲート電極40の形成方法は、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法を用いる。次いで、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、ゲート電極40を構成する第1電極部40a上にゲート絶縁層60aを形成し、ゲート電極40を構成する第2電極部40b上にゲート絶縁層60bを形成する。
【0082】
(3)つづいて、図7(a)〜図7(c)に示すように、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、凹部20において、ドレイン電極30上に、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90を順に積層する。さらに、電子輸送/注入層90上に、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、ソース電極50を形成する。以上の工程により、有機半導体装置200(図5(a)〜図5(c)参照)が得られる。
【0083】
(作用および効果)
本実施の形態の有機半導体装置200においては、第1の実施の形態の有機半導体装置100と同様に、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲート電極40、および有機半導体層80によってトランジスタが構成され、ドレイン電極30とソース電極50との間にドレイン電流が流れる。また、ドレイン電極30とソース電極50との間に挟まれているホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90中にチャネル領域が形成される。ここで、このチャネル領域におけるチャネル長は、ホール輸送/注入層70、電子輸送/注入層90、および有機半導体層80の膜厚(図5(b)において、Z方向における膜厚)によって規定される。したがって、これらの層の膜厚を適宜設定することによって、所望のチャネル長を有する前記トランジスタを形成することができる。
【0084】
ホール輸送/注入層70、電子輸送/注入層90、および有機半導体層80はそれぞれ、ドレイン電極30上に、これらの層を積層することにより形成される。したがって、本実施の形態の有機半導体装置200においては、有機半導体層80と、ホール輸送/注入層70および電子輸送/注入層90との多層化が容易である。
【0085】
このほかの本実施の形態の有機半導体装置200の作用および効果は、第1の実施の形態の有機半導体装置100の作用および効果とほぼ同一であるため、説明は省略する。
【0086】
[第3の実施の形態]
(デバイスの構造)
図8(a)は、本発明の第3の実施の形態にかかる有機半導体装置300を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図8(c)は、図8(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。図1で示す部材と実質的に同じ機能を有する部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0087】
この有機半導体装置300では主に、ドレイン電極30が基板10上に配置され、基板10およびドレイン電極30の少なくとも一部分の上に絶縁層22が配置されている点、この絶縁層22に凹部120が設けられている点、および凹部120に有機半導体層80が埋め込まれている点で、第1の実施の形態の有機半導体装置100(図1(a)〜図1(c)参照)と異なる構造を有する。一方、この有機半導体装置300においては、ドレイン電極30の上に、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90がこの順に配置されている点において、有機半導体装置200と同様の構造を有する。すなわち、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90は、図8(b)においてZ方向に積層されている。
【0088】
また、本実施の形態の有機半導体装置300においては、ドレイン電極30が基板10上に形成されている。また、凹部120において、ドレイン電極30は、凹部120の底面に配置されている。凹部120にはホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90が配置されている。さらに、このドレイン電極30は、基板10の上面に引き出されている。
【0089】
一方、ソース電極50は、電子輸送/注入層90上に配置されている。このため、有機半導体装置300においては、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と垂直方向に電流が流れる。
【0090】
(デバイスの動作)
本実施の形態の有機半導体装置300の動作は、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と垂直方向に電流が流れる点を除いて、第1の実施の形態の有機半導体装置100の動作とほぼ同一であるため、説明は省略する。すなわち、本実施の形態の有機半導体装置300の動作は、第2の実施の形態の有機半導体装置200とほぼ同様である。
【0091】
(デバイスの製造方法)
次に、図9(a)〜図10(c)を参照して、本実施の形態の有機半導体装置200の製造方法について説明する。図9(a)および図10(a)は、図8(a)〜図8(c)に示す有機半導体装置300の一製造工程を模式的に示す平面図である。図9(b)は、図9(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図9(c)は、図9(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。また、図10(b)は、図10(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図10(c)は、図10(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。なお、第1の実施の形態の有機半導体装置100の製造工程と同一の工程については、説明を省略する。
【0092】
(1)まず、図9(a)〜図9(c)に示すように、基板10上にドレイン電極30を形成する。ドレイン電極30の形成については、第1の実施の形態の有機半導体装置100と同様の方法を用いる。
【0093】
(2)つづいて、図10(a)〜図10(c)に示すように、基板10およびドレイン電極30上に、所定の凹部120を含む絶縁層22を形成する。凹部120は、絶縁層22の材質によって、適当な方法によって形成する。例えば、絶縁層22が有機材料からなる場合、スタンピング法によって凹部120を形成することができる。
【0094】
(3)次いで、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、凹部120の側面にマスクスパッタ法でゲート電極40(第1電極部40aおよび第2電極部40b)を形成した後、ゲート電極40を構成する第1電極部40a上にゲート絶縁層60aを形成し、ゲート電極40を構成する第2電極部40b上にゲート絶縁層60bを形成する。
【0095】
(4)つづいて、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、凹部120において、ドレイン電極30上に、ホール輸送/注入層70、有機半導体層80、および電子輸送/注入層90を順に積層する。さらに、電子輸送/注入層90上にソース電極50を形成する。以上の工程により、有機半導体装置300(図8(a)〜図8(c)参照)が得られる。
【0096】
(作用および効果)
本実施の形態の有機半導体装置300の作用および効果は、第2の実施の形態の有機半導体装置200の作用および効果とほぼ同一である。加えて、本実施の形態の有機半導体装置300においては、ドレイン電極30が基板10上に引き出されているので、特に、この有機半導体装置300のアレイ化を図る場合には、電極の取出しが容易である。この結果、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0097】
[第4の実施の形態]
(デバイスの構造)
図11(a)は、本発明の第4の実施の形態にかかる有機半導体装置400を模式的に示す平面図であり、図11(b)は、図11(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図11(c)は、図11(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。図1で示す部材と実質的に同じ機能を有する部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0098】
この有機半導体装置400では主に、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40(40a,40b)が基板10上に埋め込まれている点で、第1の実施の形態の有機半導体装置100(図1(a)〜図1(c)参照)と異なる構造を有する。すなわち、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40は、有機半導体層80と同様に、基板10に設けられた凹部に所定の材料を埋め込むことによって形成される。
【0099】
また、本実施の形態の有機半導体装置400においては、第1の実施の形態の有機半導体装置100と同様に、ゲート電極40が第1電極部40aおよび第2電極部40bから構成されている。第1電極部40aは、有機半導体層80に対してゲート絶縁層160aを介して配置される。また、第2電極部40bは、有機半導体層80に対してゲート絶縁層160bを介して配置されている。ゲート絶縁層160aは、ゲート電極40を構成する第1電極部40aと有機半導体層80とを絶縁する機能を有し、ゲート絶縁層160bは、ゲート電極40を構成する第2電極部40bと有機半導体層80とを絶縁する機能を有する。このゲート絶縁層160(160a,160b)は、基板10をパターニングすることにより形成される。したがって、このゲート絶縁層160a,160bは、基板10と同じ材質からなる。
【0100】
また、本実施の形態の有機半導体装置400においては、第1の実施の形態の有機半導体装置100と同様に、ドレイン電極30とソース電極50との間において、基板10の面方向と平行方向に電流が流れる。
【0101】
(デバイスの動作)
本実施の形態の有機半導体装置400の動作は、第1の実施の形態の有機半導体装置100の動作とほぼ同一であるため、説明は省略する。
【0102】
(デバイスの製造方法)
次に、図12(a)〜図13(c)を参照して、本実施の形態の有機半導体装置400の製造方法について説明する。図12(a)および図13(a)は、図11(a)〜図11(c)に示す有機半導体装置400の一製造工程を模式的に示す平面図である。図12(b)および図13(b)はそれぞれ、図12(a)および図13(a)のA−A線における断面を模式的に示す図である。また、図12(c)および図13(c)はそれぞれ、図12(a)および図13(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。なお、第1の実施の形態の有機半導体装置100の製造工程と同一の工程については、説明を省略する。
【0103】
(1)まず、図12(a)〜図12(c)に示すように、基板10に凹部42,44,46を形成する。これらの凹部の形成は、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法を用いることができる。また、この工程により、ゲート絶縁層160(160a,160b)が形成される。このゲート絶縁層160は、基板10をパターニングすることにより形成される。すなわち、このゲート絶縁層160は、基板10と同じ材質からなる。
【0104】
ここで、凹部42はゲート電極40を構成する第1電極部40aを、凹部44はゲート電極40を構成する第2電極部40bを、凹部46はドレイン電極30、ソース電極50、および有機半導体層80を、それぞれ形成するために設けられる。この工程において、凹部42と凹部44とが対向するように設けられる。
【0105】
また、凹部46は、凹部42に対してゲート絶縁層160aを介して配置され、かつ、凹部44に対してゲート絶縁層160bを介して配置される。この凹部46には、後述する工程において、有機半導体層80を挟んでドレイン電極30とゲート電極50とが対向するように形成される。
【0106】
(2)次いで、図13(a)〜図13(c)に示すように、凹部42,44,46にそれぞれ電極形成材料を埋め込むことにより、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40を形成する。電極形成材料としては、例えばAuが例示できる。この工程において、電極形成材料の埋め込みには、例えばインクジェット法を用いることができる。なお、図13(a)および図13(b)に示すように、凹部46にドレイン電極30およびソース電極50を形成することにより、凹部46aが形成される。すなわち、ドレイン電極30およびソース電極50は凹部46aを挟んで対向するように形成される。この凹部46aは、後述する工程において、有機半導体層80を形成するために設けられる。
【0107】
(3)続いて、第1の実施の形態で示した方法と同様の方法にて、凹部46aに有機半導体材料を埋め込む。これにより、ドレイン電極30とソース電極50との間に有機半導体層80が形成される。以上の工程により、有機半導体装置400(図11(a)〜図11(c)参照)が得られる。
【0108】
(作用および効果)
本実施の形態の有機半導体装置400の作用および効果は、第1の実施の形態の有機半導体装置100の作用および効果とほぼ同一である。加えて、本実施の形態の有機半導体装置400においては、ドレイン電極30、ソース電極50、およびゲート電極40が、基板10に形成した凹部に電極形成材料を埋め込むことにより形成される。特に、これらの電極を、インクジェット法等を用いて同一の電極形成材料で形成する場合、これらの電極の形成を同一工程にて行なうことができる。これにより、製造工程のさらなる簡略化を図ることができる。
【0109】
また、ゲート電極40と有機半導体層80とを絶縁するゲート絶縁層160a,160bは、凹部42,44,46の形成時に基板10をパターニングすることにより形成される。このため、ゲート絶縁層を別途形成する工程を省略することができる。
【0110】
なお、本実施の形態の有機半導体装置400においては、ドレイン電極30とソース電極50との間に有機半導体層80のみが配置されている例について示したが、第1〜第3の実施の形態の有機半導体装置100〜300と同様に、ドレイン電極30とソース電極50との間に、有機半導体層80とともに、ホール輸送/注入層70および電子輸送/注入層90を配置することもできる(図14(a)〜図14(c)参照)。
【0111】
以上、本発明の好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれらに限定されず、発明の要旨の範囲内で各種の態様を取りうる。
【0112】
例えば、第2の実施の形態の有機半導体装置200(図5参照)において、基板10に設けられた凹部20の底面にドレイン電極30が配置され、ドレイン電極30上に有機半導体層80が配置され、さらに有機半導体層80の上にソース電極50が配置されている場合について説明したが、あるいは、基板10に設けられた凹部20の底面にソース電極(図示せず)が配置され、当該ソース電極上に有機半導体層(図示せず)が配置され、かつ、当該有機半導体層の上にドレイン電極(図示せず)が配置されていてもよい。なお、第3の実施の形態の有機半導体装置300についても同様の構成をとることができる。
【0113】
あるいは、第2の実施の形態の有機半導体装置200(図5参照)においては、凹部20の底面にドレイン電極30が配置され、ドレイン電極30の上に有機半導体層80を介してソース電極50が配置され、かつ、凹部20の側面にゲート電極40が配置されている場合について説明したが、あるいは、凹部20の底面に、ゲート電極を構成する第1電極部(図示せず)を配置し、当該第1電極部の上に有機半導体層(図示せず)を介して、ゲート電極を構成する第2電極部(図示せず)を配置し、かつ、凹部20の側面にドレイン電極およびソース電極(図示せず)を配置することもできる。なお、第3の実施の形態の有機半導体装置300についても同様の構成をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態にかかる有機半導体装置を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図1(c)は、図1(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図2】図2(a)は、図1(a)〜図1(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図2(c)は、図2(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図3】図3(a)は、図1(a)〜図1(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図3(c)は、図3(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第1の実施の形態にかかる有機半導体装置の一変形例を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図4(c)は、図4(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第2の実施の形態にかかる有機半導体装置を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図5(c)は、図5(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図6】図6(a)は、図5(a)〜図5(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図6(c)は、図6(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図7】図7(a)は、図5(a)〜図5(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図7(c)は、図7(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第3の実施の形態にかかる有機半導体装置を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図8(c)は、図8(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図9】図9(a)は、図8(a)〜図8(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図9(b)は、図9(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図9(c)は、図9(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図10】図10(a)は、図8(a)〜図8(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図10(b)は、図10(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図10(c)は、図10(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図11】図11(a)は、本発明の第4の実施の形態にかかる有機半導体装置を模式的に示す平面図であり、図11(b)は、図11(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図11(c)は、図11(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図12】図12(a)は、図11(a)〜図11(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図12(b)は、図12(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図12(c)は、図12(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図13】図13(a)は、図11(a)〜図11(c)に示す有機半導体装置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図13(b)は、図13(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図13(c)は、図13(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【図14】図14(a)は、本発明の第4の実施の形態にかかる有機半導体装置の一変形例を模式的に示す平面図であり、図14(b)は、図14(a)のA−A線における断面を模式的に示す図であり、図14(c)は、図14(a)のB−B線における断面を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 基板
20,42,44,46,46a,120,220 凹部
22 絶縁層
30 ドレイン電極
40 ゲート電極
40a 第1電極部
40b 第2電極部
50 ソース電極
60,60a,60b,160,160a,160b ゲート絶縁層
70 ホール輸送/注入層
80 有機半導体層
90 電子輸送/注入層
100,110,200,300,400,410 有機半導体装置

Claims (15)

  1. 凹部を有する基板と、
    前記凹部に位置する有機半導体と、
    第1絶縁部および第2絶縁部を含むゲート絶縁と、
    第1電極部および第2電極部を含むゲート電極と、
    ソース電極またはドレイン電極である第1の電極と、
    ドレイン電極またはソース電極である第2の電極と、を含み、
    前記凹部は、第1の側面、第2の側面、第3の側面および第4の側面を有し、
    前記第1の側面および第2の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第3の側面および第4の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第1絶縁部は、前記第1の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第1電極部は、前記第1の側面と前記第1絶縁部との間に位置し、
    前記第2絶縁部は、前記有機半導体を前記第1絶縁部と挟むように前記第2の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第2電極部は、前記有機半導体を前記第1電極部と挟むように前記第2の側面と前記第2絶縁部との間に位置し、
    前記第1の電極は、前記第3の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第2の電極は、前記有機半導体層を前記第1の電極と挟むように前記第4の側面と前記有機半導体との間に位置することを特徴とする有機半導体装置。
  2. 凹部を有する基板と、
    前記凹部に位置する有機半導体と、
    第1絶縁部および第2絶縁部を含むゲート絶縁と、
    第1電極部および第2電極部を含むゲート電極と、
    ース電極またはドレイン電極である第1の電極と、
    レイン電極またはソース電極である第2の電極と、を含み、
    前記凹部は、第1の側面および第2の側面を有し、
    前記第1の側面および第2の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第1絶縁部は、前記第1の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第1電極部は、前記第1の側面と前記第1絶縁部との間に位置し、
    前記第2絶縁部は、前記有機半導体を前記第1絶縁部と挟むように前記第2の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第2電極部は、前記有機半導体を前記第1電極部と挟むように前記第2の側面と前記第2絶縁部との間に位置し、
    前記第1の電極は、前記凹部の底面と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第2の電極は、前記有機半導体層を前記第1の電極と挟むように前記有機半導体層上に位置することを特徴とする有機半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の有機半導体装置において、
    前記第1の電極の一部が前記凹部の外に延在するものであることを特徴とする有機半導体装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の有機半導体装置において、
    前記ゲート絶縁の一部が前記凹部の外に延在するものであることを特徴とする有機半導体装置。
  5. 凹部を有する基板と、
    前記凹部に位置する有機半導体と、
    第1絶縁部および第2絶縁部を含むゲート絶縁層と、
    第1電極部および第2電極部を含むゲート電極と、
    ース電極またはドレイン電極である第1の電極と、
    レイン電極またはソース電極である第2の電極と、を含み、
    前記凹部は、第1の側面および第2の側面を有し、
    前記第1の側面および第2の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第1絶縁部は、前記凹部の底面と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第1電極部は、前記凹部の底面と前記第1絶縁部との間に位置し、
    前記第2絶縁部は、前記有機半導体層を前記第1絶縁部と挟むように前記有機半導体層上に位置し、
    前記第2電極部は、前記有機半導体層を前記第1電極部と挟むように前記第2絶縁部上に位置し、
    前記第1の電極は、前記第1の側面と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第2の電極は、前記有機半導体層を前記第1の電極と挟むように前記第2の側面と前記有機半導体層との間に位置することを特徴とする有機半導体装置。
  6. 基板と、
    前記基板上に位置し、凹部を有する絶縁と、
    前記凹部に位置する有機半導体と、
    第1絶縁部および第2絶縁部を含むゲート絶縁と、
    第1電極部および第2電極部を含むゲート電極と、
    ース電極またはドレイン電極である第1の電極と、
    レイン電極またはソース電極である第2の電極と、を含み、
    前記凹部は、第1の側面および第2の側面を有し、
    前記第1の側面および第2の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第1絶縁部は、前記第1の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第1電極部は、前記第1の側面と前記第1絶縁部との間に位置し、
    前記第2絶縁部は、前記有機半導体を前記第1絶縁部と挟むように前記第2の側面と前記有機半導体との間に位置し、
    前記第2電極部は、前記有機半導体を前記第1電極部と挟むように前記第2の側面と前記第2絶縁部との間に位置し、
    前記第1の電極は、前記基板と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第2の電極は、前記有機半導体層を前記第1の電極と挟むように前記有機半導体層上に位置することを特徴とする有機半導体装置。
  7. 請求項に記載の有機半導体装置において、
    前記第1の電極の一部が前記絶縁の上に延在するものであることを特徴とする有機半導体装置。
  8. 請求項6または7に記載の有機半導体装置において、
    前記ゲート絶縁の一部が前記絶縁の上に延在するものであることを特徴とする有機半導体装置。
  9. 基板と、
    前記基板上に位置し、凹部を有する絶縁と、
    前記凹部に位置する有機半導体と、
    第1絶縁部および第2絶縁部を含むゲート絶縁層と、
    第1電極部および第2電極部を含むゲート電極と、
    ース電極またはドレイン電極である第1の電極と、
    レイン電極またはソース電極である第2の電極と、を含み、
    前記凹部は、第1の側面および第2の側面を有し、
    前記第1の側面および第2の側面は、前記有機半導体層を挟むように位置し、
    前記第1絶縁部は、前記基板と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第1電極部は、前記基板と前記第1絶縁部との間に位置し、
    前記第2絶縁部は、前記有機半導体層を前記第1絶縁部と挟むように前記有機半導体層上に位置し、
    前記第2電極部は、前記有機半導体層を前記第1電極部と挟むように前記第2絶縁部上に位置し、
    前記第1の電極は、前記第1の側面と前記有機半導体層との間に位置し、
    前記第2の電極は、前記有機半導体層を前記第1の電極と挟むように前記第2の側面と前記有機半導体層との間に位置することを特徴とする有機半導体装置。
  10. 請求項8または9に記載の有機半導体装置において、
    前記絶縁が前記有機半導体を囲むものであることを特徴とする有機半導体装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の有機半導体装置において、
    前記有機半導体と前記第1の電極との間に電子輸送/注入層が位置することを特徴とする有機半導体装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の有機半導体装置において、
    前記有機半導体と前記第2の電極との間にホール輸送/注入層が位置することを特徴とする有機半導体装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載の有機半導体装置において、
    前記第1の電極がソース電極であり、前記第2の電極がドレイン電極であることを特徴とする有機半導体装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか一項に記載の有機半導体装置において、
    前記ゲート電極の表面に酸化絶縁が形成されていることを特徴とする有機半導体装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の有機半導体装置を用いた、電子機器。
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