JP4264161B2 - 顔料分散用樹脂及び顔料分散ペースト組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に顔料分散性及びレットダウン安定性に優れる新規な顔料分散用アクリル樹脂、この樹脂を用いてなる顔料分散ペースト組成物及び該顔料分散ペースト組成物を用いた着色塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、塗料、インキ等には着光、遮光、美観、防錆などを目的として有機、無機の顔料が幅広く用いられている。これらの顔料を塗料やインキ等に分散する場合、顔料の分散安定性が不十分で再凝集したり、流動性が悪かったり、塗膜にしたときの色相がズレたり光沢が不十分だったりする。このような問題を解決するために、これまで様々な提案がなされている。
【0003】
例えば、特開昭59-96175号公報、特開平02-36252号公報、特開平10-81849号公報などには、顔料分散時に分散される顔料と同一骨格を有する顔料誘導体を添加したり、それらの顔料誘導体で処理された顔料を使用するといった提案がなされているが、これらの提案による方法は、いずれも顔料分散効果がいまだに不十分であるばかりか、多種類の顔料誘導体が必要となるので汎用性に劣り、さらに製造上、高価であるといった欠点がある。
【0004】
また、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステル変性ウレタン樹脂系など様々な顔料分散剤が市販されており広く用いられているが、これらの顔料分散剤は、耐候性、物理的性能等の塗膜性能の低下の原因となり、特に塗料中に多量に配合すると塗膜性能の低下が顕著となるといった問題があり、必ずしも満足のいくものではない。
【0005】
さらに近年、自動車用塗料業界などにおいては、塗料に対して、耐候性、物理的性能等の塗膜性能はもちろんのこと、現在一般に用いられている顔料分散樹脂や助剤では満足できないような高鮮映性、透明性、高発色性といった高級感のある塗膜外観の要求が掲げられている。また、要求される塗膜外観は、今後ますます多種多様になっていくことが予想され、これに対応する種々の色彩材料に対する顔料分散性能が要求される。
【0006】
さらに近年、地球環境保全の点から塗料の有機溶剤量を低減させ高固形分化することが、塗料業界の急務となっている。高固形分化の手法としては、一般に塗料用樹脂を低分子量化して粘度を下げる方向で検討が進められている。しかしながら、樹脂の分子量を下げると硬化性が低下したり、塗膜性能が低下する等の問題を生じることになる。
【0007】
塗料の高固形分化を図る手法としては、塗料用樹脂の低分子量化のほかに、塗料の高顔料濃度化(同一量の顔料を分散するのに使用する樹脂量の低減)も挙げられる。しかしながら一般に塗料を高顔料濃度化しようとすると、顔料ペーストの増粘、顔料ペーストや塗料中における顔料同士の凝集、さらには塗料化する際のレットダウン安定性の欠如等が起こりやすく、安定な顔料ペーストや塗料を得ることが困難であるといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、顔料分散性、顔料の発色性及びレットダウン安定性が大幅に向上した顔料ペーストを得ることができ、かつ塗膜の仕上がり外観、耐候性、物理的性質等の塗膜性能を損なうことのない顔料分散用アクリル樹脂を提供することである。
【0009】
また、本発明の目的は、高顔料濃度化しても安定な顔料ペーストを得ることができる顔料分散用樹脂を提供することである。
【0010】
さらに、本発明の目的は、顔料の発色性、塗膜の仕上がり外観、並びに耐候性及び物理的性質等の塗膜性能に優れ、しかも顔料の分散安定性が良好で高顔料濃度化可能な塗料組成物を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の親水性官能基を有する重合性不飽和モノマーと水酸基含有重合性不飽和モノマーと特定の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーを有するモノマー混合物を共重合してなる顔料分散用アクリル樹脂によって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、(a)アミノ基、第4級アンモニウム塩基及びスルホン酸基から選ばれる少なくとも1種の親水性官能基を含有する重合性不飽和モノマー 0.1〜10重量部、
(b)水酸基含有重合性不飽和モノマー 2〜30重量部、
(c)下記式(I)
【0013】
【化3】
【0014】
(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素原子数1〜6のアルキル基を表し、R3 は水素原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基を表す)で示される部分を持つ炭素原子数8〜24の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー 5〜50重量部及び
(d)その他の重合性不飽和モノマー10〜92.9重量部
のモノマー混合物を共重合してなる重量平均分子量10,000〜100,000の範囲内の顔料分散用アクリル樹脂を提供するものである。
【0015】
また本発明は、顔料分散用アクリル樹脂と、顔料と、必要に応じて溶剤を含有することを特徴とする顔料分散ペースト組成物を提供するものである。
【0016】
さらに本発明は、上記顔料分散用ペーストと塗料用バインダ樹脂とを含有することを特徴とする着色塗料組成物を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳しく説明する。
まず、本発明の顔料分散用アクリル樹脂について説明する。
【0018】
本発明の顔料分散用アクリル樹脂(以下、「アクリル樹脂(A)」と略称することがある)は、特定の親水性官能基を含有する重合性不飽和モノマー(a)、水酸基含有重合性不飽和モノマー(b)、特定の炭素原子数10〜24の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー(c)及びその他の重合性不飽和モノマー(d)からなるモノマー混合物を共重合してなるアクリル樹脂である。本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート又はメタアクリレート」を意味するものとする。
【0019】
上記モノマー(a)における親水性官能基は、アミノ基、第4級アンモニウム塩基、スルホン酸基から選ばれる基であり、モノマー(a)は1分子中に1個の重合性不飽和基と1個以上の親水性官能基を有するモノマーであり、以下「モノマー(a)」と略称することがある。
【0020】
モノマー(a)の具体例としては、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の第3級アミノ基を含有するアミノアルキル(メタ)アクリレート;メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩基含有モノマー;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有重合性不飽和モノマー等が挙げられる。これらの化合物は1種で、又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0021】
上記モノマー(a)において、特に酸性顔料や中性顔料に対しては第3級アミノ基含有アミノアルキル(メタ)アクリレートモノマー及び/又は第4級アンモニウム塩基含有重合性不飽和モノマー;塩基性顔料に対してはスルホン酸基含有重合性不飽和モノマーを使用して、共重合することによって、それぞれの顔料に対する顔料分散性が良好なアクリル樹脂(A)を得ることができる。
【0022】
上記水酸基含有重合性不飽和モノマー(b)は、1分子中に1個以上の水酸基を含有する重合性不飽和モノマーであり、以下、「モノマー(b)」と略称することがある。
【0023】
上記モノマー(b)の具体例としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及びポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノエステル化物;上記多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノエステル化物にε−カプロラプトンを開環重合した化合物等を挙げることができる。これらは1種で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0024】
特定の炭素原子数10〜24の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー(c)(以下、「モノマー(c)」と略称することがある)は、炭素原子数10〜24の分岐アルキル基中に、下記式(I)
【0025】
【化4】
【0026】
(式中、R1 及びR2 は同一又は異なってメチル基又はエチル基を表し、R3 は水素原子、メチル基又はエチル基を表す)で示される部分を有する。
【0027】
上記モノマー(c)の具体例としては、例えば下記式(II)
【0028】
【化5】
【0029】
(式中、R4 は水素原子又はメチル基を表す)で示される化合物;Cardura(カージュラ)E10(シェルケミカル社製、登録商標、炭素原子数9〜11の分岐高級脂肪酸のグリシジルエステル)とアクリル酸又はメタクリル酸との等モルエステル化物などを挙げることができる。これらの化合物は1種で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0030】
その他の重合性不飽和モノマー(d)は、上記モノマー(a)、モノマー(b)及びモノマー(c)以外の重合性不飽和モノマーであり、必要とする樹脂の特性などに応じて適宜使用されるモノマーであり、以下、「モノマー(d)」と略称することがある。
【0031】
上記モノマー(d)の具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のC1 〜 9 アルキル(メタ)アクリレート;スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、フェニル(メタ)アクリレート等のベンゼン環含有重合性不飽和モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等を挙げることができる。これらの化合物は1種で、又は2種以上を組合せて使用することができる。
【0032】
本発明の顔料分散用アクリル樹脂を製造する際の上記モノマー(a)、(b)、(c)及び(d)の配合量は、アクリル樹脂(A)を構成する全モノマー成分の合計量に対して以下の範囲内にあることが適当である。
【0033】
モノマー(a):0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜8重量%、
モノマー(b):2〜30重量%、好ましくは4〜25重量%、
モノマー(c):5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
モノマー(d):10〜92.9重量%、好ましくは30〜70重量%。
【0034】
上記モノマー(b)の配合量は、通常、水酸基価が10〜200mgKOH/g 、好ましくは20〜150mgKOH/g となる範囲である。
【0035】
本発明のアクリル樹脂(A)を製造する際のモノマー配合割合が上記の範囲内にあることによって、顔料や無機粉体等の分散安定性や塗膜物性、仕上がり外観等の点から好適である。ここでモノマー(a)の量は顔料の種類、顔料粒子の比表面積や粒子径、顔料表面処理剤の有無又は性質、分散媒の極性等に応じて適宜選択することができる。モノマー(b)は架橋反応性基である水酸基を含み、塗膜の硬化性、耐候性及び物理的性能などの点から上記範囲内が好適である。モノマー(c)は、前記式(I)で示される部分を持つ長鎖アルキル基を有するので、このモノマー(c)が上記量的範囲内にあることによって、立体反発層を形成し顔料同士の凝集を防ぎレットダウン安定性に優れるので、高顔料濃度化(高固形分化)も可能となる。
【0036】
上記モノマー(a)、(b)、(c)及び(d)からなるモノマー混合物を共重合してアクリル樹脂(A)を得る方法としては、それ自体既知の重合方法である塊状重合法、溶液重合法、塊状重合後に懸濁重合を行う塊状−懸濁二段重合法等をあげることができる。
【0037】
本発明のアクリル樹脂(A)を共重合によって得るに際して、重合開始剤としては、アクリル重合体等の製法で一般的に用いられている重合開始剤が用いられ、その量は、通常、モノマー(a)、(b)、(c)及び(d)の合計量に対して、0.1〜8重量%の範囲内である。
【0038】
上記重合開始剤としては、例えば2,2´−アゾビスイソブチルニトリル、アゾビス−2−メチルブチロニトリル、アゾビスジバレロニトリル等のアゾ系重合開始剤;t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,2−ビス(4,4−ジt−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等の有機過酸化物系重合開始剤などを挙げることができる。
【0039】
本発明のアクリル樹脂(A)を得る方法としては、なかでも溶液重合法が好適である。溶液重合法による方法としては、例えば前記モノマー混合物を有機溶媒に溶解又は分解せしめ、ラジカル重合開始剤の存在下で、通常80℃〜200℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法を挙げることができる。反応時間は通常1〜10時間程度が適当である。
【0040】
上記有機溶媒としては、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、 sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル系溶剤;コスモ石油社製のスワゾール310、スワゾール1000、スワゾール1500等の芳香族石油系溶剤等を挙げることができる。これらの有機溶剤は1種で又は2種以上を組合せて使用することができる。共重合時において、上記有機溶剤は、モノマー(a)、(b)、(c)及び(d)の合計量に対して、通常、400重量%以下となる範囲で使用される。
【0041】
本発明のアクリル樹脂(A)を得る共重合反応において、モノマー成分や重合開始剤の添加方法は特に制約されるものではないが、重合開始剤は重合初期に一括仕込みするよりも重合初期から重合後期にわたって数回に分けて分割滴下することが、不良な架橋物の生成の抑制などの点から好適である。
【0042】
上記共重合によって得ることができる本発明の顔料分散用アクリル樹脂(A)は、側鎖に分岐アルキル基を有する、いわゆる櫛型樹脂である。アクリル樹脂(A)は重量平均分子量が10,000〜100,000、好ましくは15,000〜50,000の範囲であることが、顔料分散性、塗膜の諸性能(例えば耐候性、耐酸性、耐擦り傷性)、樹脂の取り扱い易さ(著しく高くない樹脂粘度)及び塗膜の仕上がり外観などの点から適当である。
【0043】
次に本発明の顔料分散ペースト組成物について説明する。
【0044】
本発明の顔料分散ペースト組成物は、上記顔料分散用アクリル樹脂(A)及び顔料(B)ならびに必要に応じて有機溶剤を含有するものである。
【0045】
上記顔料(B)としては、例えばアルミニウム粉、銅粉、ニッケル粉、ステンレス粉、クロム粉、雲母状酸化鉄、酸価チタン被覆マイカ粉、酸化鉄被覆マイカ粉及び光輝性グラファイト等の光輝性顔料;ピンクEB、シアニンブルー、シアニングリーン、アゾ系やキナクリドン系等の有機赤系顔料、ベンゾイミダゾロン系、イソインドリノン系、イソインドリン系及びキノフタロン系等の有機黄色顔料;チタン白、チタンイエロー、ベンガラ、カーボンブラック、黄鉛、及び各種焼成顔料等の無機着色顔料等が挙げられる。
【0046】
必要に応じて用いられる上記有機溶剤としては、顔料分散用アクリル樹脂(A)を溶解可能な有機溶剤であれば特に制限なく使用でき、具体例として、例えばトルエン、キシレン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶剤、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールなどのエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、イソブタノール等のアルコール溶媒、n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル系、コスモ石油社製のスワゾール310、スワゾール1000、スワゾール1500等の芳香族石油溶剤系等を挙げることができる。該有機溶剤は1種で又は2種以上混合して使用できる。
【0047】
上記顔料分散ペースト組成物は、塗料用バインダ樹脂、及び必要に応じて、有機溶剤、ポリマー微粒子、硬化触媒、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、塗面調整剤、酸化防止剤、流動性調整剤、シランカップリング剤等の添加剤等と配合せしめることによって塗料組成物を得ることができる。
【0048】
上記塗料用バインダ樹脂としては、塗料用に使用できる基体樹脂、硬化剤が包含され、例えば、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ基含有アクリル樹脂、アミノ樹脂、ブロック化していてもよいポリイソシアネート化合物、カルボキシル基含有高酸価ポリエステル樹脂、カルボキシル基含有高酸価アクリル樹脂などを挙げることができ、これらは、1種で又は2種以上組合せて使用することができる。上記ブロック化していてもよいポリイソシアネート化合物は、イソシアナト基がブロック化されたブロック化ポリイソシアネート化合物及び非ブロック化ポリイソシアネート化合物の両者を包含する。
【0049】
上記塗料用バインダ樹脂としては、なかでも、水酸基含有アクリル樹脂及び水酸基含有ポリエステル樹脂から選ばれる少なくとも1種の基体樹脂と、アミノ樹脂及びブロック化していてもよいポリイソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種の硬化剤との組合せ;エポキシ樹脂及びエポキシ基含有アクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂と、高酸価ポリエステル樹脂及び高酸価アクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種のカルボキシル基含有樹脂との組合せを好適に使用することができる。
【0050】
上記必要に応じて使用される有機溶媒としては、前記顔料分散ペースト組成物が含有できる有機溶剤として例示したものと同様の各種有機溶剤を用いることができる。
【0051】
上記ポリマー微粒子は、本発明塗料組成物中で溶解せず微粒子として分散するポリマーであり、通常、平均粒子径が0.01〜1μmの範囲内のものが好適である。該ポリマー微粒子は、粒子内部が架橋されていてもされていなくてもよいが、内部架橋したものが望ましい。該微粒子はそれ自体既知のものであり、このものから適宜選択して使用できる。
【0052】
上記硬化触媒としては、硬化剤がブロック化していてもよいポリイソシアネート化合物である場合には、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミン、ジエタノールアミン等が挙げられ、硬化剤がメラミン樹脂などのアミノ樹脂である場合には、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸などのスルホン酸化合物やこれらのスルホン酸化合物のアミン中和物などを挙げることができる。
【0053】
上記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系、サリシレート系、蓚酸アニリド系などの化合物を挙げることができる。上記紫外線安定剤としては、ヒンダードアミン系化合物を挙げることができる。
【0054】
【実施例】
以下、製造例、実施例、及び比較例を掲げて本発明をより一層明らかにする。なお、特に断らない限り「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0055】
顔料分散用アクリル樹脂溶液の製造
実施例1
撹拌機、温度計、還流冷却器等の備わったアクリル樹脂反応槽にキシロール50部、n−ブチルアルコール20部を仕込み、加熱撹拌し、115℃に達してから下記の単量体等の混合物を3時間かけて滴下した。
【0056】
メチルメタクリレート 48.5部
プラクセルFM−3X(注1) 20部
イソステアリルアクリレート(注2) 30部
ジメチルアミノエチルメタクリレート 1.5部
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル 1部
n−ブチルアルコール 5部
上記単量体の混合物を滴下終了後、更に30分間115℃に保持した後、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.5部とキシロール5部との混合物である追加触媒溶液を1時間要して滴下した。さらに115℃で1時間撹拌を続けた後、冷却した。このものにn−ブチルアルコールを加えて希釈し、固形分濃度50%の顔料分散用アクリル樹脂溶液(A−1)を得た。得られたアクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は28,000、水酸基価は24mgKOH/g であった。
【0057】
(注1)プラクセルFM−3X:ダイセル化学工業(株)製、商品名、ε−カプロラクトンが開環されたポリエステル鎖を有するメタクリル酸エステル。
(注2)イソステアリルアクリレート:大阪有機化学工業(株)製、商品名、前記式(II)において、R4 が水素原子であるアクリル酸エステル化合物。
【0058】
(注3)イソステアリルメタクリレート:前記式(II)において、R4 がメチル基であるメタクリル酸エステル化合物。
【0059】
実施例2〜9及び比較例1〜4
実施例1において、アクリル樹脂溶液の製造の際に滴下する単量体等の混合物の組成を下記表1に示す組成とする以外は実施例1と同様の方法にて反応を行った。実施例2、8及び9ならびに比較例1、3及び4においては、反応後、実施例1と同様に冷却を行い、n−ブチルアルコールを加えて希釈し、固形分濃度50%の各顔料分散用アクリル樹脂溶液を得た。また、実施例3〜7及び比較例2においては、反応後、冷却前に、昇温して共沸により系中の水分の除去を行った。留出液が5部となった時点で昇温をやめ冷却した。ついで、このものにn−ブチルアルコールを加えて希釈し、固形分濃度50%の顔料分散用アクリル樹脂溶液を得た。得られたアクリル樹脂の特数値は下記表1に列記した。
【0060】
【表1】
【0061】
実施例10〜18及び比較例5〜8
上記実施例及び比較例で製造した各アクリル樹脂溶液と顔料と混合溶剤とを、下記表2に示す組成にて混合し、ペイントシェイカーにて4時間分散し(容量225ccの広口ガラスビン、直径約1.3mmφガラスビーズを使用)、各顔料分散ペーストを得た。
【0062】
得られた各顔料分散ペーストについて下記試験方法に基いて性能試験を行った。試験結果を後記表2に示す。
【0063】
試験方法
塗膜外観:各顔料分散ペーストを、100×200mmの透明なPETフィルム上にバーコータにて乾燥膜厚が15μmとなるように塗布し、140℃で30分間焼付けた。フィルム上に形成された塗膜の濁り程度を下記基準にて目視評価した。
【0064】
○:均一で濁りが全くない
△:わずかに濁りが認められる
×:かなり濁りが認められる。
【0065】
光沢:JIS K5400 7.6(1990)に準じて、各塗膜の60度鏡面反射率を測定した。
【0066】
透明性:濁度計(COH−300)を用いて、下式のように光透過率(%)を測定した。
【0067】
光透過率(%)=100×〔1−(散乱光強度/ 照射光強度)〕
粘弾性特性:粘弾性測定解析装置「MR−300」(レオロジー社製)にて粘度(Pa・s)及び降伏値(dyn/cm2 )を測定した。
【0068】
【表2】
【0069】
表2における(註)はそれぞれ下記の意味を有する。
【0070】
(注4)MONARCH1300:Cabot社製、カーボンブラック顔料の商品名、モナーク1300。
【0071】
(注5)HOSTAPERM PINK EB TRANSPARENT:Clariant社製、有機系赤顔料の商品名、ホスタパーム ピンク イービートランスパレント。
【0072】
(注6)シアニンブルー5206:大日精化(株)製、銅フタロシアニンブルー顔料の商品名。
【0073】
塗料用樹脂の製造
製造例1
撹拌機、温度計、還流冷却器等の備わったアクリル樹脂反応槽にスワゾール1000(コスモ石油社製、芳香族炭化水素系溶剤)30部、n−ブチルアルコール5部を仕込み、加熱撹拌し、130℃に達してから下記の単量体等の混合物を3時間かけて滴下した。
【0074】
スチレン 20部
メチルメタクリレート 50部
n−ブチルアクリレート 15部
2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 15部
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル 5部
n−ブチルアルコール 5部
上記単量体などの混合物を滴下終了後、更に30分間130℃に保持した後、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.5部と8部のスワゾール1000との混合物である追加触媒溶液を1時間要して滴下した。さらに130℃で1時間撹拌を続けた後、冷却した。このものにn−ブチルアルコール8部を加えて希釈し、固形分濃度60%のアクリルポリマー溶液(AP−1)を得た。
【0075】
製造例2
製造例1において、滴下する単量体等の混合物の組成を後記表3に示すとおりとする以外は製造例1と同様の方法で固形分濃度60%のアクリルポリマー溶液(AP−2)を合成した。
【0076】
製造例3
製造例1において、滴下する単量体等の混合物の組成を後記表3に示すとおりとし、反応温度及び熟成温度を130℃から120℃に変更する以外は製造例1と同様の方法で行い、固形分濃度60%のグリシジル基含有アクリルポリマー溶液(GP−1)を合成した。
【0077】
製造例4
撹拌機、温度計、還流冷却器等の備わったアクリル樹脂反応槽にキシレン40部及び3−メトキシブチルアセテート15部を仕込み、加熱撹拌し、125℃に達してから下記の単量体等の混合物を4時間かけて滴下した。
【0078】
スチレン 5部
n−ブチルメタクリレート 30部
イソブチルメタクリレート 24部
ラウリルメタクリレ−ト 25部
メタクリル酸 6部
アクリル酸 10部
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル 5部
上記単量体などの混合物を滴下終了後、更に30分間125℃に保持した後、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.5部と3−メトキシブチルアセテート15部との混合物である追加触媒溶液を1時間要して滴下した。さらに125℃で1時間撹拌を続けた後、冷却して固形分濃度60%の高酸価アクリルポリマー溶液(CP−1)を得た。
上記製造例1〜4で得たアクリルポリマーの樹脂特性を下記表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】
製造例5
撹拌機、温度計、精留塔、窒素導入管、還流冷却器等の備わった反応槽に、イソフタル酸2.4モル、ヘキサヒドロフタル酸4.8モル、アジピン酸2.7モル、ネオペンチルグリコール5.1モル、1,6−ヘキサンジオール3.3モル、トリメチロールプロパン2.5モルを仕込み、加熱撹拌して160℃に達してから3時間かけて240℃まで昇温した。昇温後1.5時間熟成した後、精留塔を還流冷却器に切り換え、キシレン1.4モルを導入し還流下にて反応を行った。そのまま240℃で12時間反応を行い、スワゾール1000を添加して固形分濃度60%のポリエステルポリマー溶液(PP−1)を得た。
【0081】
製造例6
製造例5において、使用する原料を後記表4に示すとおりとする以外は製造例3と同様の方法で固形分濃度60%のポリエステルポリマー溶液(PP−2)を合成した。
上記製造例5及び6で得たポリエステルポリマーの樹脂特数値を下記表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】
着色塗料組成物の製造
実施例19
実施例10で得た顔料分散ペースト(B−1)を130部(固形分量で80部)、製造例1で得たアクリルポリマー溶液(AP−2)300部(固形分量で180部)、ニカラックMS25(三和ケミカル(株)製、商品名、固形分約70%のブチルエーテル化メラミン樹脂溶液)85.7部(固形分量で60部)、Nacure5225(ネイキュア5225、米国 キング・インダストリイズ社製、商品名、スルホン酸化合物のアミン中和物溶液である硬化触媒溶液、有効成分25%)1.1部及びディスパロンLC−955(楠本化成(株)製、商品名、表面調整剤)1.4部を混合して着色塗料組成物を得た。
【0084】
実施例20〜29及び比較例9〜12
実施例19において、組成配合を後記表5に示すとおりとする以外は実施例19と同様に行い、各着色塗料組成物を得た。
【0085】
表5における(註)は、それぞれ下記の意味を有する。
【0086】
(注7)デスモデュールN3500:住友バイエルウレタン社製、商品名、ブロックイソシアネート化合物。
【0087】
(注8)TBAB:テトラブチルアンモニウムブロマイド。
【0088】
実施例19〜29及び比較例9〜12で得た各着色塗料組成物を用いて、下記試験塗板の作成方法に基づいて各試験塗板を作成した。
【0089】
試験塗板の作成方法
リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmの冷延ダル鋼板上に、エポキシ樹脂系カチオン電着塗料を乾燥膜厚が約20μmとなるように電着塗装し焼付けた電着塗膜上に、自動車用ポリエステル樹脂系中塗り塗料を乾燥膜厚が約20μmとなるように塗装し焼付けた。この塗装板を#400のサンドペーパーで水研、水切り乾燥し、石油ベンジンで脱脂した。ついでこの脱脂板上に上記各着色塗料組成物を塗料粘度25秒(フォードカップ#4、25℃)に粘度調整し乾燥膜厚が約40μmとなるように塗装し、室温で約3分間放置してセッティングした後、電気熱風乾燥器にて140℃で30分間焼付けて各試験塗板を作成した。
【0090】
これらの試験塗板について下記試験方法に基づいて種々の試験を行った。その試験結果を後記表5に示す。
【0091】
試験方法
塗膜外観:塗膜の仕上がり外観をツヤ感、肉持ち感から総合的に調査し次の基準で評価した。
○:良好、 △:不良、 ×:著しく不良。
【0092】
密着性:JIS K−5400 8.5.2(1990)碁盤目−テ−プ法に準じて、試験板の塗膜表面にカッターナイフで素地に到達するように、直交する縦横11本ずつの平行な直線を1mm間隔で引いて、1mm×1mmのマス目を100個作成した。その表面にセロハン粘着テ−プを密着させ、テ−プを急激に剥離した際のマス目の剥れ程度を観察し下記基準で評価した。
○:塗膜のマス目の90個以上が残存、
△:塗膜が剥離し、マス目の残存数は50個以上で90個未満、
×:塗膜が剥離し、マス目の残存数は50個未満。
【0093】
耐酸性:下記組成の人口雨を試験板の塗膜上に0.5cc滴下し、80℃に加熱したホットプレート上で30分間加熱した後、水洗し、塗面を目視にて観察し次の基準で評価した。
○:塗面に変化が認められない、
△:塗面に白化、フクレは認められないが境界部に段差が認められる、
×:塗面に白化又はフクレが認められる、
使用した人工雨は、1mg/gのNaNO3 水溶液19.6g、1mg/gのKNO3 水溶液5.2g、1mg/gのCaCl2 ・2H2 O水溶液3.7g、1mg/gのMgSO4 ・7H2 O水溶液8.2g、1mg/gの(NH4 )2 SO4 水溶液73.3g、0.1NのH2 SO4 水溶液30.0g、0.1NのHNO3 水溶液20.0g、0.05NのHCl水溶液10.0g及び1mg/gのNaF水溶液4.7gを配合し、pHをH2 SO4 で1.0に調整したものである。
【0094】
耐溶剤性:20℃の室内において、メチルエチルケトンをしみ込ませたガーゼにて塗面に約1kg/cm2 の荷重をかけて、約5cmの長さの間を50回往復させた後の塗面状態を目視にて下記基準で評価した。
○:塗面に変化が認められない、
△:塗面にキズが認められる、
×:塗膜の白化又は膨潤が認められる。
【0095】
耐衝撃性:JIS K−5400 8.3.2(1990)デュポン式耐衝撃性試験に準じて、試験塗板の塗膜面を上に向けて、落錘重量500g、撃芯の尖端直径1/2インチの条件で行ない、塗膜に損傷を生じない最大落錘高さを表示する。なお50cmを最大値とする。
【0096】
【表5】
【0097】
【発明の効果】
本発明の顔料分散用樹脂を用いることによって、顔料分散性、顔料の発色性及びレットダウン安定性が大幅に向上した顔料分散ペースト組成物を得ることができる。
【0098】
また、本発明の顔料分散用樹脂の使用によって、塗料組成物における塗膜の仕上がり外観、耐候性、物理的性質等の塗膜性能が損なわれることなく、塗料組成物における顔料分散性が向上されたものである。
【0099】
また、本発明の顔料分散用樹脂の使用によって、高顔料濃度化しても安定な顔料ペーストを得ることができる。したがって、顔料の発色性、塗膜の仕上がり外観、並びに耐候性及び物理的性質等の塗膜性能に優れ、しかも顔料の分散安定性が良好で高顔料濃度化可能な塗料組成物を得ることができる。
Claims (6)
- (a)アミノ基、第4級アンモニウム塩基及びスルホン酸基から選ばれる少なくとも1種の親水性官能基を含有する重合性不飽和モノマー 0.1〜10重量部、
(b)水酸基含有重合性不飽和モノマー 2〜30重量部、
(c)下記式(I)
(d)その他の重合性不飽和モノマー 10〜92.9重量部
のモノマー混合物を共重合してなる重量平均分子量10,000〜100,000の範囲内の顔料分散用アクリル樹脂。 - 上記請求項1記載の顔料分散用アクリル樹脂と、顔料と、必要に応じて溶剤を含有することを特徴とする顔料分散ペースト組成物。
- 上記請求項3記載の顔料分散用ペーストと塗料用バインダ樹脂とを含有することを特徴とする着色塗料組成物。
- 塗料用バインダ樹脂が、水酸基含有アクリル樹脂及び水酸基含有ポリエステル樹脂から選ばれる少なくとも1種の基体樹脂と、アミノ樹脂及びブロック化していてもよいポリイソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種の硬化剤とを含有するものであることを特徴とする請求項4記載の塗料組成物。
- 塗料用バインダ樹脂が、エポキシ樹脂及びエポキシ基含有アクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂と、高酸価ポリエステル樹脂及び高酸価アクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種のカルボキシル基含有樹脂とを含有するものであることを特徴とする請求項4記載の塗料組成物。
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