JP4256132B2 - 板状物の搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエーハ等の板状物を搬送するための搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリートといわれる切断ラインに沿ってダイシングすることにより個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。半導体チップの放熱性を良好にするためは、半導体チップの厚さをできるだけ薄く形成することが望ましい。また、半導体素子を多数用いる携帯電話、スマートカード、パソコン等の小型化を可能にするためにも、半導体素子の厚さをできるだけ薄く形成することが望ましい。
【0003】
半導体チップの厚さを薄くできる技術として、半導体ウエーハの裏面を研削する前に切削装置によりストリートに沿って表面から所定深さ(半導体チップの仕上がり厚さに相当する深さ)の切削溝を予め形成しておき、半導体ウエーハの裏面を研削装置により研削して切削溝を表出させることにより、個々の半導体チップに分割する所謂先ダイシング法が広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、半導体ウエーハの表面に切削溝を形成すると割れ易くなり、切削溝を形成した半導体ウエーハはその搬送中に割れが発生する。このような問題を解消するために、半導体ウエーハの表面に切削溝を形成する切削装置においては、切削溝を形成した半導体ウエーハを搬送する搬送装置の吸引保持機構として非接触式のベルヌーイパッドを用いている。しかるに、このベルヌーイパッドは円錐形のパッドの内面に沿って空気を流出させることによって負圧を発生させ、この負圧によって半導体ウエーハを吸引保持するように構成されているため、半導体ウエーハの全面に吸引作用が生じ、半導体ウエーハの厚さが薄いと中央部が大きく湾曲されて大きな曲げモーメントが発生するので、特に切削溝が形成されている場合には割れを確実に防止することができない。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、表面に切削溝が形成された板状物であっても割れることなく搬送することができる板状物の搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、板状物を吸引保持する吸引保持機構と、該吸引保持機構を第1の所定位置と第2の所定位置との間を移動せしめる移動機構と、を具備する板状物の搬送装置において、
該吸引保持機構は、板状物保持部材と、該板状物保持部材の中心領域下面に配設された少なくとも3個の非接触式吸引保持器と、該板状物保持部材の外周領域下面に配設され板状物の水平方向移動を規制する規制手段と、を備えており、
該規制手段は、該板状物保持部材の中心部から径方向へ放射状に形成された長孔と、該長孔に案内される外周支持部材とを備え、該外周支持部材は、該板状物保持部材の中心側へ向かって上方側へ傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面にはラバーシートを配設し、該外周支持部材は、板状物の外周部上面に接触して板状物の水平方向移動を規制するようにした、ことを特徴とする板状物の搬送装置。
【0007】
上記規制手段は、板状物の外周部上面に接触して板状物の水平方向移動を規制する少なくとも3個の外周支持部材と、該外周支持部材を該板状物保持部材の径方向に移動調整する調整手段とから構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された板状物の搬送装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1には、本発明に従って構成された板状物の搬送装置を装備したダイシング装置としての切削装置の斜視図が示されている。
図示の実施形態における切削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持するチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32が図示しない負圧制御手段に接続されている。従って、吸着チャック32の表面である載置面上に被加工物である例えば円板形状の半導体ウエーハを載置し、図示しない負圧制御手段によって吸着チャック32に負圧を作用せしめると、半導体ウエーハは吸着チャック32上に吸引保持される。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。
【0010】
図示の実施形態における切削装置は、切削機構としてのスピンドルユニット4を具備している。スピンドルユニット4は、図示しない移動基台に装着され割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されるスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転駆動される回転スピンドル42と、該回転スピンドル42に装着された切削ブレード43とを具備している。
【0011】
図示の実施形態における切削装置は、上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の表面に保持された半導体ウエーハの表面を撮像し、上記切削ブレード43によって切削すべき領域を検出したり、切削溝の状態を確認したりするための撮像機構5を具備している。なお、撮像機構5は顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。また、ダイシング装置は、撮像機構5によって撮像された画像を表示する表示手段6を具備している。
【0012】
図示の実施形態における切削装置は、カセット載置領域に配設され被加工物である半導体ウエーハを収容したカセット7を載置するカセット載置機構8を具備している。ここで、カセット載置機構8に載置するカセット7について説明する。図示の実施形態におけるカセット7は、一側部に半導体ウエーハを出し入れするための搬出入開口71を備えており、内部には半導体ウエーハ9を載置するための複数個のラック棚72が上下方向に設けられている。このカセット7を載置するカセット載置機構8は、カセット7を載置するカセットテーブル81と、該カセットテーブル81を昇降せしめる図示しない昇降機構とからなっている。カセットテーブル81は、上面に上記カセット7を載置したとき位置決めするための位置決め部材811が設けられているとともに、カセットが載置されていることを検出するカセットセンサー812が配設されている。また、図示の切削装置は、カセット載置機構8のカセットテーブル81上に載置されたカセット7に収容された被加工物としての半導体ウエーハ9を搬出する被加工物搬出機構11を備えている。この被加工物搬出機構11は、カセット載置機構8に載置されたカセット7に対して進退することにより、カセット7に収容された半導体ウエーハ10を仮置き領域に配設された位置合わせ機構12に搬送する。
【0013】
図示の実施形態における切削装置は、位置合わせ機構12に搬出された半導体ウエーハ9を上記チャックテーブル3上に搬送する第1の搬送装置13と、チャックテーブル3上において切削加工された半導体ウエーハ9を洗浄する洗浄手段14と、チャックテーブル3上において切削加工された半導体ウエーハ9を洗浄手段14へ搬送する第2の搬送装置15を具備している。なお、第1の搬送装置13は、洗浄手段14で洗浄された半導体ウエーハ9を上記位置合わせ機構12に搬送する搬送装置としても機能する。
【0014】
次に、上記第1の搬送装置13について、図2乃至図4をも参照して説明する。
第1の搬送装置13は、L字状の作動アーム131を備えている。このL字状の作動アーム131は、その一端部が昇降手段132に連結されている。昇降手段132は例えばエアピストン等からなっており、作動アーム131を図2において矢印130aで示すように上下方向に作動せしめる。また、作動アーム131の一端部と連結した昇降手段132は、正転・逆転可能な電動モータを含む移動機構133に連結されている。従って、移動機構133を正転方向または逆転方向に駆動することにより、作動アーム131は昇降手段132を中心として図2において矢印130bで示す方向に揺動せしめられる。この結果、作動アーム131は水平面内で作動せしめられ、この作動アーム131の他端部に装着部材135を介して装着される後述する吸引保持機構20が水平面内において、上記位置合わせ機構12と上記チャックテーブル3および上記洗浄手段14との間を移動せしめられる。
【0015】
上記作動アーム131の他端部に装着部材135を介して装着される吸引保持機構20は、図2に示すように円盤状の板状物保持部材21を具備している。板状物保持部材21の外周部には、径方向に複数個の長穴211が放射状に形成されている。この長穴211には、板状物保持部材21の外周領域下面に配設され半導体ウエーハ等の板状物の外周部上面に接触して板状物の水平方向移動を規制する規制手段として機能する外周支持部材22がそれぞれ装着されている。この外周支持部材22は、図3に示すように直方体状の移動ブロック221と、該移動ブロック221の下面に装着されたラバーシート222とからなっている。移動ブロック221は、その上面に上記長穴211に嵌合する被案内突起221aが設けられているとともに、ネジ穴221bが形成されている。なお、外周支持部材22は、その下面が上面に対してネジ穴221b側から被案内突起221a側に向けて近接するように傾斜して形成されている。このように構成された外周支持部材22は、板状物保持部材21の下面側から被案内突起221aを長穴211に嵌合し、板状物保持部材21の上面側から長穴211を通して調整ボルト23をネジ穴221bに螺合することによって板状物保持部材21に装着される。この装着時には、調整ボルト23を締めつける前に、外周支持部材22を長穴211に沿って移動し半導体ウエーハ等の板状物の外形寸法に対応する所定位置に位置付けた状態で、調整ボルト23を締めつける。従って、板状物保持部材21に形成された長穴211と調整ボルト23は、外周支持部材22を板状物保持部材21の径方向に移動調整する調整手段として機能する。このように、外周支持部材22は板状物保持部材21の径方向に移動調整可能に構成されているので、搬送する半導体ウエーハ等の板状物の大きさに対応することができる。なお、上記外周支持部材22は、板状物の外周部を安定して支持するために少なくとも3個が望ましい。
【0016】
上記板状物保持部材21の中心領域下面には、3個の非接触式吸引保持器24が配設されている。非接触式吸引保持器24は、図4に示すように円盤状の本体241と、該本体241の中心部に空気を下面に沿って噴出するノズル242と、本体241にノズル242とれんつうして形成された空気供給通路243とからなっている。なお、非接触式吸引保持器24を構成する本体241の上面には、空気供給通路243に連通する接続部244が突出して設けられている。この非接触式吸引保持器24は、空気供給通路243を通してノズル242から本体241の下面に沿って空気が噴出されると、中心部には負圧が発生し、この負圧によって板状物が引き寄せられるが、板状物が接近すると本体241の下面と板状物との間を流れる空気が反発力として作用し板状物との接触が阻止され非接触で板状物を吸引保持する。このように構成された非接触式吸引保持器24は、板状物保持部材21の中心領域下面に装着され、接続部244が板状物保持部材21に設けられた穴(図示せず)を挿通して配設される。また、接続部244は、上記装着部材135に設けられた穴(図示せず)にも挿通して配設され、図示しない送風空気制御回路と連通されたフレキシブルパイプ136に接続される。なお、非接触式吸引保持器24は、板状物の中央領域を広く安定して吸引するために少なくとも3個が望ましい。
【0017】
図示の実施形態における吸引保持機構20は以上のように構成されており、その作用について図5を参照して説明する。
吸引保持機構20を板状物である半導体ウエーハ9の上方位置に位置付け、3個の非接触式吸引保持器24のそれぞれに送風空気を供給してノズル242から空気を噴出すると、図4に示すように各非接触式吸引保持器24の中央部には負圧が発生する。この負圧によって半導体ウエーハ9が吸引されるが、上述したように半導体ウエーハ9が非接触式吸引保持器24に接近すると空気が反発力として作用し半導体ウエーハ9との接触が阻止され非接触で吸引保持される。このようにして半導体ウエーハ9が3個の非接触式吸引保持器24に吸引されると、半導体ウエーハ9の外周縁が板状物保持部材21の外周領域下面に配設された複数個の外周支持部材22を構成するラバーシート222に接触し、半導体ウエーハ9の水平方向移動が規制される。以上のようにして吸引保持機構20に吸引保持された半導体ウエーハ9は、その中央部が3個の非接触式吸引保持器24によって部分的に吸引されるため、中心部が大きく湾曲されることないので、後述するように切削溝が形成されていても割れることはない。
【0018】
次に、第2の搬送機構15について、図6を参照して説明する。
図示の実施形態における第2の搬送機構15は、作動アーム151を備えている。この作動アーム151は、その一端部が図示しない従来から用いられている往復移動機構に連結されている。従って、作動アーム151の他端部に装着される後述する吸引保持機構20が水平面内において、上記洗浄手段14と上記チャックテーブル3との間を移動せしめられる。作動アーム151の他端部に装着される吸引保持機構20は、上記図2乃至図5に示す第1の搬送機構13の吸引保持機構20と実質的に同一の構成であり、従って、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。吸引保持機構20を構成する板状物保持部材21の上面に取り付けられる装着部材135は、作動アーム151の他端部に配設された昇降手段152に装着されている。この昇降手段152は、例えばエアピストン等からなっている。
【0019】
本発明に従って構成された板状物の搬送装置を装備した切削装置は以上のように構成されており、以下その作用について図1を参照して説明する。
半導体ウエーハ9の切削を行うに際しては、半導体ウエーハ9を収容したカセット本体71を搬出入開口71を仮置き領域側に向けてカセット載置機構8のカセットテーブル81上載置することにより、切削作業の準備が完了する。
そして、切削作業の開始指令がなされると、被加工物搬出機構11が進退作動してカセット本体71の所定位置に収容された半導体ウエーハ9を位置合わせ機構12に搬送する。位置合わせ機構12に搬送された半導体ウエーハ9は、ここで中心位置合わせされた後、第1の搬送装置13によって上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の載置面上に搬送される。即ち、第1の搬送装置13を構成する昇降手段132および移動機構133(図2参照)を作動して吸引保持機構20を位置合わせ機構12で位置合わせされた半導体ウエーハ9の上方に位置付け、図示しない送風空気制御回路の作動によって吸引保持機構20に図5に示すように半導体ウエーハ9を吸引保持する。そして、昇降手段132および移動機構133を作動せしめて吸引保持機構20に吸引保持されている半導体ウエーハ9を上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の載置面上に搬送する。
【0020】
上記のようにして第1の搬送装置13によってチャックテーブル3の吸着チャック32上に搬送された半導体ウエーハ9は、第1の搬送装置13を構成する吸引保持機構20による吸引保持が解除されるとともに、吸着チャック32に吸引保持される。このようにして半導体ウエーハ9を吸引保持したチャックテーブル3は、撮像機構5の直下まで移動せしめられる。チャックテーブル3が撮像機構5の直下に位置付けられると、撮像機構5によって半導体ウエーハ8に形成されている切断ラインが検出され、スピンドルユニット4を割り出し方向である矢印Y方向に移動調節して精密位置合わせ作業が行われる。
【0021】
その後、切削ブレード43を所定の方向に回転させつつ、半導体ウエーハ9を吸引保持したチャックテーブル3を切削送り方向である矢印Xで示す方向(切削ブレード43の回転軸と直交する方向)に所定の切削送り速度で移動することにより、チャックテーブル3に保持された半導体ウエーハ8の表面にストリートに沿って半導体チップの仕上がり厚さに相当する深さの切削溝を形成する。即ち、切削ブレード43は割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されて位置決めされたスピンドルユニット4に装着され、回転駆動されているので、チャックテーブル3を切削ブレード43の下側に沿って切削送り方向に移動することにより、チャックテーブル3に保持された半導体ウエーハ8は切削ブレード43によりストリートに沿って所定の切り込み深さで切削される。このようにして半導体ウエーハ9の表面にストリートに沿って切削溝が形成されたならば、半導体ウエーハ9を保持したチャックテーブル3は、最初に半導体ウエーハ9を吸引保持した位置に戻され、ここで半導体ウエーハ9の吸引保持を解除する。
【0022】
次に、チャックテーブル3上において吸引保持が解除された半導体ウエーハ8は、第2の搬送装置15によって上記洗浄手段14に搬送される。即ち、第2の搬送装置15を構成する昇降手段152および図示しない往復移動機構を作動してチャックテーブル3上に載置されている半導体ウエーハ8の上方に位置付け、図示しない送風空気制御回路の作動によって吸引保持機構20に図5に示すように半導体ウエーハ9を吸引保持する。そして、昇降手段152および図示しない往復移動機構を作動せしめて吸引保持機構20に吸引保持されている半導体ウエーハ9を上記洗浄手段14に搬送する。このとき、吸引保持機構20に吸引保持される半導体ウエーハ9は、上述したようにその中央部が3個の非接触式吸引保持器24によって部分的に吸引されるため、中心部が大きく湾曲されることないので、大きな曲げモーメントが生ずることがなく、その表面に切削溝が形成されていても割れることはない。
【0023】
上記のようにして洗浄手段14に搬送された半導体ウエーハ9は、洗浄手段14によって上記切削時に生成されたコンタミが洗浄除去される。洗浄手段14によって洗浄された半導体ウエーハ9は、上記第1の搬送機構13によって上記位置合わせ機構12に仮置きれる。このとき、第1の搬送機構13を構成する吸引保持機構20に吸引保持される半導体ウエーハ9は、上述したようにその中央部が3個の非接触式吸引保持器24によって部分的に吸引されるため、中心部が大きく湾曲されることないので、大きな曲げモーメントが生ずることがなく、その表面に切削溝が形成されていても割れることはない。位置合わせ機構12に搬送された半導体ウエーハ9は、被加工物搬出手段11によってカセット7の所定位置に収納される。
【0024】
【発明の効果】
本発明による板状物の搬送装置は以上のように構成されており、板状物は中央部が少なくとも3個の非接触式吸引保持器によって部分的に吸引されるため、中心部が大きく湾曲されることないので、大きな曲げモーメントが生ずることがなく、その表面に切削溝が形成されていても割れることはない。従って、割れを避けるために吸引力を低下させる必要もないので、板状物の搬送時における脱落を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による本発明に従って構成された板状物の搬送装置を装備したダイシング装置としての切削装置の斜視図。
【図2】本発明に従って構成された搬送機構としての第1の搬送装置の吸引保持機構を分解して示す斜視図。
【図3】図2に示す吸引保持機構を構成する外周支持部材および調整ネジの斜視図。
【図4】図2に示す吸引保持機構を構成する非接触式吸引保持器の断面図。
【図5】図2に示す吸引保持機構により板状物を吸引保持した状態を示す断面図。
【図6】本発明に従って構成された搬送機構としての第2の搬送装置の吸引保持機構を示す斜視図。
【符号の説明】
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
31:吸着チャック支持台
32:吸着チャック
4:スピンドルユニット
41:スピンドルハウジング
42:回転スピンドル
43:切削ブレード
5:撮像機構
6:表示手段
7:カセット
8:カセット載置機構
81:カセットテーブル
9:半導体ウエーハ
11:被加工物搬出手段
12:位置合わせ機構
13:第1の搬送装置
131:作動アーム
132:昇降手段
133:移動機構
14:洗浄手段
15:第2の搬送装置
152:昇降手段
20:吸引保持機構
21:板状物保持部材
22:外周支持部材
23:調整ボルト
24:非接触式吸引保持器
Claims (2)
- 板状物を吸引保持する吸引保持機構と、該吸引保持機構を第1の所定位置と第2の所定位置との間を移動せしめる移動機構と、を具備する板状物の搬送装置において、
該吸引保持機構は、板状物保持部材と、該板状物保持部材の中心領域下面に配設された少なくとも3個の非接触式吸引保持器と、該板状物保持部材の外周領域下面に配設され板状物の水平方向移動を規制する規制手段と、を備えており、
該規制手段は、該板状物保持部材の中心部から径方向へ放射状に形成された長孔と、該長孔に案内される外周支持部材とを備え、該外周支持部材は、該板状物保持部材の中心側へ向かって上方側へ傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面にはラバーシートを配設し、該外周支持部材は、板状物の外周部上面に接触して板状物の水平方向移動を規制するようにした、
ことを特徴とする板状物の搬送装置。 - 該規制手段は、板状物の外周部上面に接触して板状物の水平方向移動を規制する少なくとも3個の外周支持部材と、該外周支持部材を該板状物保持部材の径方向に移動調整する調整手段とから構成されている、請求項1記載の板状物の搬送装置。
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