JP4255319B2 - 位相制御装置及び光送信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位相制御装置及び光送信装置に関し、例えば、光時分割多重(Optical Time Division Multiplexing; OTDM)伝送方式を採用した光伝送システムにおいて、変調信号光のビット間の搬送波位相差を検知する位相制御装置及びこれを有する光送信装置に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】
例えば40Gbit/s以上の高速光伝送システムにおいて、より長距離伝送を拡大するためには、信号光の入力強度をより大きくして伝送する必要があるが、信号光の入力強度を大きくするためには、非線形効果による波形劣化が生じることとなり伝送品質を劣化させることとなる。
【0003】
このような波形劣化を防止する技術として、下記の非特許文献1に示すような、光ファイバ中の非線形性効果を抑圧する、分散耐力を向上し得る等の利点を有する搬送波抑圧RZ(Carrier Suppressed Return to Zero;CS−RZ)変調方式が利用されている。
【0004】
しかし、OTDM伝送方式を採用した光伝送システムにおいて、CS−RZ変調方式を利用して光伝送を行なう場合、伝送環境などの影響により搬送波の位相が不安定になりビット間の搬送波に位相のずれが生じてしまう場合がある。
【0005】
このようなビット間の搬送波の位相のずれを検出及び制御する技術として、変調信号光(CS−RZ変調信号)の一部を取り出し、遅延装置を用いて、2分波したそれぞれの変調信号光間で各搬送波に1ビット遅延量に相当する位相差を与え、更に合波することにより、隣り合うビット同士の搬送波の干渉を受けた光をモニタし、この光パワーの時間的平均値を電気的信号(モニタ電圧)に変換した値に基づいて搬送波位相差を検出及び制御するものがある。
【0006】
つまり、CS−RZ変調方式ではビット間の搬送波位相差がπの状態(すなわち搬送波の位相が反転した状態)とした場合に実現することができ、1ビット遅延を与えることにより、各変調信号光の搬送波の位相にずれがない場合は互いに搬送波は反転しているビットは、光の干渉が生じて、互いに打ち消し合い消光することとなる。また逆に、1ビット遅延を与えて、各変調信号光の搬送波の位相がπだけ位相がずれている場合には、互いの搬送波は同じであるので、光の干渉により互いに強め合うこととなる。
【0007】
この場合、1ビット遅延した干渉光のビット間の搬送波位相差がπである場合干渉光の光パワーに基づくモニタ電圧は極小値となり、0である場合モニタ電圧は極大値となる。
【0008】
よって、各変調信号光のビット間の搬送波の位相がπからずれた場合には、合波出力光(干渉光)のモニタ電圧は大きくなり、ビット間の搬送波位相差が0となった場合に合波出力光(干渉光)は最も強めあいモニタ電圧は極大値となる。
【0009】
このことより、ビット間の搬送波位相差がπから0と変化すると(位相のずれが生じると)、合波出力光の時間平均値は極小値から極大値へと変化し、この時間平均値をモニタし、光路差ヘフィードバックをかけることで、ビット間の搬送波位相差の制御が可能となる。
【0010】
【非特許文献1】
Y.Miyamoto et.al.,OAA’99,PDA4,1999.
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したビット間の搬送波位相差の検出及び制御方法は、変調信号光のあるタイムスロットの一部の光を取り出し、この変調信号光の一部の光に基づいて光パルスを干渉させるため、モニタに係る測定感度が低いという問題点がある。
【0012】
そのため、ビット間の搬送波位相差の検出に係る測定感度を向上させ、搬送波の位相のずれ制御する位相制御装置及び光送信装置が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の位相制御装置は、持続波光を発振する光源と、光源からの持続波光を光短パルス列に変換する光短パルス列変換手段と、光短パルス列変換手段から入力した光短パルス列を光時分割多重手段に出力するとともに光時分割多重手段からの信号を位相制御手段に出力する光路分離手段と、光路分離手段から光短パルス列を入力する第1入出力ポートと、第1入出力ポートに入力した光短パルス列を複数に分岐する第1分合波部と、第1分合波部により分岐された各光短パルス列をそれぞれ異なる複数のデータ信号で変調する変調部と、変調部により変調された変調信号光のそれぞれの間に所定の位相差を与えて合波する第2分合波部と、第2分合波部により合波された光時分割多重信号光を出力する第2入出力ポートとを有し、第1入出力ポートから第2入出力ポートまでの経路を光時分割多重に係る進行経路とする光時分割多重手段と、光時分割多重手段の第2入出力ポートから入力した光時分割多重信号光を出力すると共に、光源から入力した持続波光を上記光時分割多重手段の第2入出力ポートに出力するサーキュレータと、光時分割多重手段において分岐してから合波するまでのそれぞれの光路の光路長差を調整することで、光時分割多重手段における各変調信号光の搬送波の位相を制御する位相制御手段とを備え、光時分割多重手段は、第2入出力ポートから入力された持続波を光時分割多重に係る進行経路に対して逆進させ、変調部が第2分合波部により分岐された持続波光のそれぞれを変調し、それら複数の変調信号光を第1分合波部が合波し、その合波出力光を第1入出力ポートから出力し、光路分離手段が、第1入出力ポートから入力した合波出力光を光路分離手段を介して上記位相制御手段に出力し、位相制御手段が、光路分離手段から入力した合波出力光の光パワーを検出し、強度又は極値を維持するように光路長差を制御することを特徴とする。
第2の本発明の光送信装置は、第1の位相制御装置を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明の位相制御装置及び光送信装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
本実施形態は、CS−RZ変調方式により変調した2つの変調信号光を、光時分割多重するOTDM伝送方式を採用した光伝送システムに適用した場合を説明する。
【0016】
(A−1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る位相制御装置を有する光送信装置の全体構成図である。図1に示す本実施形態の光送信装置は、光回路系と電気回路系とに大別して構成される。
【0017】
以下では、本実施形態の光送信装置の構成について、光回路系と電気回路系とに分けて説明する。
【0018】
まず、光回路系について説明する。光回路系は、CW光源101と、スプリッタ109と、EA変調器102と、サーキュレータ103と、サーキュレータ104と、OTDMモジュール105とを有して構成される。
【0019】
CW光源101は、直流成分が安定な持続波光(Continuous Wave;CW)を発振する光源であり、広く適用することができる。CW光源101が発振したCW光は、EA変調器102に与えられると共に、一部がスプリッタ109により分岐される。
【0020】
EA変調器102は、CW光源101から出力されたCW光を受け取ると共に、バイアス印加回路114からクロック信号を受け取り、そのクロック信号に基づいてCW光を光短パルス列に変換し、その光短パルス列をサーキュレータ103に与えるものである。本実施形態では、この駆動するクロック信号の周波数をfGHzとする。
【0021】
サーキュレータ103は、入力した光を所定の進行経路で出力するものであり、EA変調器102から出力された光短パルス列をOTDMモジュール105に与える。このとき、サーキュレータ103は、図1に示すポート1(EA変調器102側ポート)からポート2(OTDMモジュール105側ポート)に進行させて出力する。
【0022】
また、サーキュレータ103は、後述するOTDMモジュール105から出力された信号光についても位相制御部117に与える。このとき、サーキューレータ103は、図1に示すポート2(OTDMモジュール105側ポート)からポート3(位相制御部117側ポート)に進行させて出力する。
【0023】
OTDMモジュール105は、サーキュレータ103から出力された光短パルス列を2分岐して、それら2つの光短パルス列に変調処理を行なうと共に、変調処理で得られた2つの変調信号光間で遅延量(本実施形態では1/2ビットの遅延量)に相当する位相差を与えて、光時分割多重を行ない出力するものである。
【0024】
また、OTDMモジュール105は、サーキュレータ104から入力したスプリッタ109からのCW光(以下、後方入力光ともいう)を2分岐して、それら2つのCW光を変調すると共に、変調処理で得られた2つの変調信号光間でビット間の搬送波位相差を与えた合波出力信号を出力するものである。
【0025】
ここで、OTDMモジュール105の詳細な内部構成について、図2に参照して説明する。
【0026】
図2に示すように、OTDMモジュール105は、2つの分岐合波回路10501及び10502と、2つの変調器10503及び10504と、2つのアーム回路10505及び10506とを有する。
【0027】
また、OTDMモジュール105は、光入出力部10507と、光入出力部10510と、各変調器10503及び10504にデータを入力する電気入力端子10508及び10509を有して構成される。
【0028】
アーム回路10505及び10506は、2つの分岐合波回路10501及び10502の間に設置された導波路であり、これらアーム回路10505及び10506の導波路は、2つの変調信号光を合波する時点でビット間に1/2ビットの搬送波位相差を与えるように光路長差が設けてある。本実施形態では、光短パルス列の周波数がfGHzであるため、1/2f×1000psに相当する光路差を設定する。
【0029】
光入出力部10507は、サーキュレータ103からの光短パルス列を入力するものであり、また光入出力部10507は、各変調器10503及び10504により変調された後方入力の2つの変調信号光を合波した合波出力信号を出力するものである。
【0030】
分岐合波回路10501は、光入出力部10507から入力した光短パルス列を2分岐して、各アーム回路10505及び10506に与えるものである。また、分岐合波回路10501は、アーム回路10505及び10506を進行して入力してきた後方入力の2つの変調信号光を合波して光入出力部10507に与えるものである。
【0031】
分岐合波回路10502は、アーム回路10505及び10506を進行して入力してきた2つの変調信号光を合波して光時分割多重光として光入出力部10510に与えるものであり、また分岐合波回路10502は、光入出力部10510から入力した後方入力光(CW光)を2分岐して、各アーム回路10505及び10506に与えるものである。
【0032】
各変調器10503及び10504は、それぞれアーム回路10505及び10506の進行上に設置されているものであり、電気入力端子10508及び10509からの入力データに基づいて、各アーム回路10505及び10506を進行してきた光短パルス列又はCW光を変調するものである。
【0033】
光入出力部10510は、分岐合波回路10510により合波された時分割多重信号を出力しサーキュレータ104に与えるものであり、また光入出力部10510は、サーキュレータ104からのCW光を入力するものである。
【0034】
サーキュレータ104は、入力した光を所定の進行経路で出力するものであり、OTDMモジュール105から出力された光時分割多重信号を出力端子113に与えるものである。このとき、サーキュレータ104は、図1に示すポート2(OTDMモジュール105側ポート)からポート3(出力端子113側ポート)に進行させて出力する。また、サーキュレータ104は、スプリッタ109により分岐したCW光を入力し、OTDMモジュール105に与えるものである。このとき、図1に示すポート1(スプリッタ109側ポート)からポート2(OTDMモジュール105側ポート)に進行させて出力する。
【0035】
位相制御部117は、サーキュレータ103から出力された変調信号光(後方入力したもの)を入力し、その変調信号光の時間的平均パワーを電気信号(電圧)に変換するものである。また、位相制御部117は、得られた電気信号に基づいて、OTDMモジュール105のアーム回路10505及び10506の導波路長を調整して、変調信号光間の搬送波の位相差を調整するものである。
【0036】
例えば、位相制御部117が、OTDMモジュール105のアーム導波路を温度制御する温度コントローラであり、取得した電圧に基づいてアーム回路10505及び10506の導波路に対して温度調整をして、進行する光の屈折率を調整することで光路長の細かな調整をするようにしてもよい。このとき、位相制御部117は、アーム回路10505及び10506の双方の導波路について温度調整をしてもよいし、又はいずれかの導波路について温度調整するようにしてもよい。
【0037】
次に、電気回路系について説明する。電気回路系は、クロック信号入力端子110に接続するドライバアンプ106と、データ入力端子112に接続するドライバアンプ107と、データ入力端子111に接続するドライバアンプ108と、バイアス印加回路114と、バイアス印加回路115と、バイアス印加回路116とを有して構成される。
【0038】
ドライバアンプ106は、クロック入力端子110から出力されたクロック信号を増幅して、バイアス印加回路114に与えるものである。
【0039】
バイアス印加回路114は、ドライバアンプ106から増幅されたクロック信号を受け取り、そのクロック信号にバイアス成分を重畳してEA変調器102に与えるものである。本実施形態では、EA変調器102に出力するクロック信号の周波数をfGHzとする。
【0040】
ドライバアンプ107及び108は、データ入力端子111及び112から出力されたデータ信号(電気信号)を増幅して、バイアス印加回路115及び116に与えるものである。
【0041】
バイアス印加回路115及び116は、ドライバアンプ107及び108から増幅されたデータ信号を受け取り、そのデータ信号にバイアス成分を重畳してOTDMモジュール105に与えるものである。
【0042】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態の光位相検知装置及び光送信装置の動作について図面を参照して詳説する。
【0043】
CW光源101により発振されたCW光は、EA変調器102に与えられる。このとき、スプリッタ109により発光された光の一部が分岐される。
【0044】
また、外部から入力したクロック信号は、クロック入力端子110を介してドライバアンプ106により増幅され、バイアス印加回路114によりバイアス成分を重畳されて、EA変調器102に与えられる。
【0045】
EA変調器102において、CW光源101からのCW光は、バイアス印加回路114からのクロック信号(周波数fGHz)により変調されて、光短パルス列が出力する。
【0046】
EA変調器102から出力した光短パルス列は、サーキュレータ103に与えられ、サーキュレータ103のポート1からポート2に進行して、OTDMモジュール105に与えられる。
【0047】
サーキュレータ103から出力された光短パルス列は、OTDMモジュール105の分岐回路10501で2分岐され、2分岐されたそれぞれ光短パルス列は、それぞれのアーム回路10505及び10506の導波路を進行し、変調器10503及び10504に入力する。
【0048】
各変調器10503及び10504において、入力した光短パルス列は、電気入力端子10508及び10509から入力した電気信号に基づいて変調され、変調信号光として出力される。
【0049】
各変調器10503及び10504により変調を受けた各変調信号光は、それぞれのアーム回路10505及び10506の導波路を進行して分岐合波回路10502で合波されて出力する。
【0050】
この2つのアーム回路10505及び10506の導波路間は、1/2ビットの遅延量((1/2f)×1000ps)が設けられており、2つの変調信号光は光時分割多重されて出力する。なお、この光時分割多重信号は周波数fGHzの2倍のビットレート(2fGbit/s)を持ったRZ信号列となる。
【0051】
分岐合波回路10502で合波された光時分割多重信号は、光入出力部10510から出力されサーキュレータ104に与えられる。
【0052】
サーキュレータ104に与えられた時分割多重信号は、サーキュレータ104のポート2からポート3に進行し出力端子113から出力する。
【0053】
一方、スプリッタ109により一部分岐されたCW光は、サーキュレータ104に入力される。
【0054】
サーキュレータ104に入力したCW光は、サーキュレータ104のポート1からポート2に進行して、OTDMモジュール105に与えられる。
【0055】
OTDMモジュール105に入力したCW光は、分岐合波回路10502で2分岐されて、それぞれのアーム回路10505及び10506の導波路を進行し、変調器10503及び10504に入力する。
【0056】
各変調器10503及び10504において、入力したCW光は、電気入力端子10508及び10509から入力した電気信号に基づいて変調されて、変調信号光として出力される。
【0057】
各変調器10503及び10504により変調を受けた各変調信号光は、それぞれのアーム回路10505及び10506の導波路を進行して分岐合波回路10501で合波されて出力する。
【0058】
ここで、後方入力光に基づいて搬送波位相差を与えた干渉光について図3を参照して説明する。なお、図3に示す縦の点線は1ビット期間を示す。
【0059】
図3に示すように、後方入力光はCW光であるため変調後はNRZ(Non―Return―to−Zero)信号となる。変調器10503により変調されアーム回路10505を進行した変調信号光を変調光1と示し、変調器10504により変調されアーム回路10506を進行した変調信号光を変調光2と示す。
【0060】
変調光1及び2は、アーム回路10505及び10506を進行して、(1/2f)×1000psの遅延量が与えられて、再結合時に光の干渉が生じ、その干渉光は次のようになる。
【0061】
各変調光のビット間の搬送波位相差がπのとき、1が重なり合うビットは打ち消しあう。また、ビット間の搬送波位相差が0のとき、1が重なるビットは強め合う。
【0062】
このようにして、OTDMモジュール105において、NRZ信号である後方入力光に基づいて、遅延量を与えることにより得た合波出力光(干渉光)は、サーキュレータ103に与えられる
サーキュレータ103に与えられた合波出力光(干渉光)は、サーキュレータ103のポート2からポート3に進行して、位相制御部117に入力する。
【0063】
位相制御部117において、サーキュレータ103から入力した合波出力光(平均パワー)は、電気信号に変換される。位相制御部117では、変換された電気信号に基づいて、変調信号光に与える遅延量を調整する。
【0064】
例えば、位相制御部117が温度コントローラであり、得られた電気信号に基づいて、OTDMモジュールの駆動温度を調整してアーム回路10505及び10506の導波路長を制御する等のフィードバック制御を行なう。
【0065】
ビット間の搬送波位相差が0である場合、NRZ信号でモニタする場合の光出力強度は、干渉した結果RZの信号で生じる干渉のa/w倍の強度になる。ただし、aはタイムスロット長、wは短パルスの半値全幅である。このため、同一の入力レベルに対して出力a/w倍となり、同じ雑音レベルに対する感度が向上する。
【0066】
図4は、ビット間の搬送波位相差と光出力強度との関係を示した図である。なお、図4は、従来の技術で示した40Gbit/sのRZ合波出力光を外部干渉計を用いてモニタした場合(図4では白丸プロット)と、40Gbit/sのNRZ信号である後方入力CW光に基づいて得た合波出力光をモニタした場合(図4では黒丸プロットで示す)とを示す。
【0067】
図4に示すように、NRZ信号をモニタする場合の方が、RZ信号をモニタする場合よりもモニタの測定感度を約1.8倍向上することができる。
【0068】
(A−3)実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、NRZ信号である変調信号光を合波した干渉光の光強度により搬送波のビット間位相差を制御することができるため、ビットの全てのタイムスロットにわたって、搬送波の位相のずれを制御することができる。
【0069】
(B)他の実施形態
(B−1)上述した実施形態では、OTDMモジュール105の変調器10508及び10509としてEA変調器を用いた例を示したが、これに限られることなく、LiNb03変調器や又はその他の変調機能を有する変調器を用いるようにしてもよい。
【0070】
(B−2)上述した実施形態では、位相制御部117がOTDMモジュール105にフィードバックをかけて搬送波の位相差を制御する方式について説明したが、検出したビット間の搬送波位相差に基づいて光の光路長を調整できるものであれば広く適用できる。例えば、回路中に光路長を調整できるように配置したガラスブロック部(例えばプリズムやハーフミラー等で構成された部)を設けるようにしてもよい。
【0071】
(B−3)上述した実施形態では、2個の変調信号光を光時分割多重する場合を説明したが、3以上の変調信号光を光時分割多重する場合にも適用できる。
【0072】
【発明の効果】
以上、本発明の位相制御装置及び光送信装置によれば、持続波光を発振する光源と、光源からの持続波光を光短パルス列に変換する光短パルス列変換手段と、光短パルス列変換手段から入力した光短パルス列を光時分割多重手段に出力する光路分離手段と、光路分離手段から光短パルス列を入力する第1入出力ポートと、第1入出力ポートに入力した光短パルス列を複数に分岐する第1分合波部と、第1分合波部により分岐された各光短パルス列をそれぞれ異なる複数のデータ信号で変調する変調部と、変調部により変調された変調信号光のそれぞれの間に所定の位相差を与えて合波する第2分合波部と、第2分合波部により合波された光時分割多重信号光を出力する第2入出力ポートとを有し、第1入出力ポートから第2入出力ポートまでの経路を光時分割多重に係る進行経路とする光時分割多重手段と、光時分割多重手段の第2入出力ポートから入力した光時分割多重信号光を出力すると共に、光源から入力した持続波光を光時分割多重手段の第2入出力ポートに出力するサーキュレータと、光時分割多重手段における各変調信号光の搬送波の位相を制御する位相制御手段とを備え、光時分割多重手段は、第2入出力ポートから入力された持続波を光時分割多重に係る進行経路に対して逆進させ、変調部が第2分合波部により分岐された持続波光のそれぞれを変調し、それら複数の変調信号光を第1分合波部が合波し、その合波出力光を第1入出力ポートから出力し、光路分離手段が、第1入出力ポートから入力した合波出力光を位相制御手段に出力し、位相制御手段が、光路分離手段から入力した合波出力光の光パワーを検出し、強度又は極値を維持するように位相制御要素を制御することにより、ビットの全てのタイムスロットにわたってモニタ強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の光送信装置の全体構成図である。
【図2】 本実施形態のOTDMモジュールの内部構成図である。
【図3】 本実施形態の後方入力光に基づく干渉光の強度を示す図である。
【図4】 ビット間の搬送波位相差と出力強度との関係を示す図である。
【符号の説明】
101…CW光源、102…EA変調器、103、104…サーキュレータ、
105…OTDMモジュール、10503、10504…変調器、
117…位相制御部。
Claims (4)
- 持続波光を発振する光源と、
上記光源からの持続波光を光短パルス列に変換する光短パルス列変換手段と、
上記光短パルス列変換手段から入力した上記光短パルス列を光時分割多重手段に出力するとともに上記光時分割多重手段からの信号を位相制御手段に出力する光路分離手段と、
上記光路分離手段から上記光短パルス列を入力する第1入出力ポートと、第1入出力ポートに入力した上記光短パルス列を複数に分岐する第1分合波部と、上記第1分合波部により分岐された上記各光短パルス列をそれぞれ異なる複数のデータ信号で強度変調する変調部と、上記変調部により変調された変調信号光のそれぞれの間に所定の位相差を与えて合波する第2分合波部と、上記第2分合波部により合波された光時分割多重信号光を出力する第2入出力ポートとを有し、上記第1入出力ポートから上記第2入出力ポートまでの経路を光時分割多重に係る進行経路とする上記光時分割多重手段と、
上記光時分割多重手段の上記第2入出力ポートから入力した上記光時分割多重信号光を出力すると共に、上記光源から入力した上記持続波光を上記光時分割多重手段の上記第2入出力ポートに出力するサーキュレータと、
上記光時分割多重手段において分岐してから合波するまでのそれぞれの光路の光路長差を調整することで、上記光時分割多重手段における上記各変調信号光の搬送波の位相を制御する上記位相制御手段と
を備え、
上記光時分割多重手段は、第2入出力ポートから入力された上記持続波を上記光時分割多重に係る進行経路に対して逆進させ、上記変調部が上記第2分合波部により分岐された上記持続波光のそれぞれを強度変調し、それら複数の変調信号光を上記第1分合波部が合波し、その合波出力光を第1入出力ポートから出力し、
上記光路分離手段が、上記第1入出力ポートから入力した上記合波出力光を上記光路分離手段を介して上記位相制御手段に出力し、
上記位相制御手段が、上記光路分離手段から入力した上記合波出力光の光パワーを検出し、極小値を維持するように上記光路長差を制御する
ことを特徴とする位相制御装置。 - 上記位相制御手段が、上記合波出力光の光パワーを電気強度に変換し、その電気強度に基づいて、上記位相差付与部が各変調信号光に与える位相差を、上記光路長差を調整することでフィードバック制御する位相差制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の位相制御装置。
- 上記位相差制御部が、上記位相差付与部の温度を調整する温度コントローラを備えることを特徴とする請求項2に記載の位相制御装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の位相制御装置を有する光送信装置。
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