JP4246275B2 - 可変動弁機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁を機関の運転状態に応じたタイミングで開閉制御する、可変動弁機構に関し、特に、入力回転の回転速度を一回転中で増減しながら出力しうる不等速継手を利用した、可変動弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
往復動式内燃機関(以下、エンジンという)には、吸気弁や排気弁(以下、これらを総称して機関弁又は単にバルブともいう)がそなえられるが、このようなバルブは、カムの形状や回転位相に応じたバルブリフト状態で駆動されるので、バルブの開閉タイミング及び開放期間(バルブを開放している期間をクランクの回転角度の単位で示した量)も、カムの形状や回転位相に応じることになる。
【0003】
ところで、エンジンにそなえられた吸気弁や排気弁の場合には、エンジンの負荷状態や速度状態に応じて最適な開閉タイミングや開放期間が異なる。そこで、このようなバルブの開閉タイミングや開放期間を変更できるようにした、所謂可変バルブタイミング装置(可変動弁機構)が各種提案されている。
特に、カムとカムシャフトとの間に、偏心機構を用いた不等速継手を介装し、カムシャフト側回転軸に対してカム側回転軸を偏心した位置に設定することで、カムシャフトが1回転する間にカムをカムシャフトの回転速度に対して増減又は位相変化させうるようにして、偏心機構におけるかかるカム側回転軸の偏心状態(即ち、カム側回転軸の軸心軸位置)を調整することで、バルブの開閉タイミング及び開放期間を調整できるようにした技術も開発されている。
【0004】
このような不等速継手を用いた技術は、例えば特公昭47−20654号,特開平3−168309号,特開平4−183905号,特開平6−10630号等にて提案されている。
このような可変バルブタイミング装置の構成について簡単に説明すると、カム軸(カムシャフト)には、バルブを開閉駆動するカム部材が、上記カム軸に対して回転自在に嵌挿されており、このカム軸とカム部材との間には、カム軸に対して所定量偏心した偏心部材が配設されている。
【0005】
また、カム軸の回転駆動力は、一旦偏心部材に伝達され、この偏心部材によりカム軸の回転駆動力が不等速にカム部材に伝達される。ここで、カム軸の回転中心に対してカム部材の回転中心が所定量偏心していることにより、カム軸が1回転する間にカム部材の回転速度が増減するのである。
そして、この偏心部材を回転させて偏心位相を調整することにより、バルブタイミングが変更されるのである。
【0006】
ところで、このような可変バルブタイミング装置を吸気弁側と排気弁側との両方に設ける場合には、吸気弁側の偏心部材と排気弁側の偏心部材との両方の偏心位相を調整する必要がある。
そこで、各偏心部材の位相を調整するためのアクチュエータ(駆動手段)が必要となるが、吸気弁側と排気弁側との両方にこのようなアクチュエータを設けると、エンジンが大型化し、これにともない重量やコストも増加してしまう。
【0007】
そこで、特開平3−168309号公報等では、吸気弁側の偏心部材を調整するためのギアと排気弁側の偏心部材を調整するためのギアとを設けるとともに、これら2つのギアに噛合する伝達手段(制御駆動ギア)を設け、この制御駆動ギアを駆動することで、吸気弁側及び排気弁側の両方の偏心部材の位相を同時に調整するようにした技術が開示されている(特開平3−168309号公報の第6図参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の技術では、シリンダヘッド又はシリンダブロックの側面に制御駆動ギアの支持軸が設けられているが、このようなシリンダヘッド又はシリンダブロックの側面には、種々の補機類が配設されるため、制御駆動ギアを配設するための十分な空間を確保するのが困難である。
【0009】
そこで、図12に示すように、シリンダヘッド101の端部を加工して穴部101aを設け、この穴部に制御駆動ギア(伝達手段)140を配設することも考えられるが、このように構成した場合には、シリンダヘッド101に大幅な加工が必要となり、コストが上昇してしまう。
しかも、従来の技術のように、制御駆動ギア140の回転中心を、偏心部材の位相を調整するギア139の回転中心より下方に配設した場合には、可変バルブタイミング装置の組み付け時に、最初に制御駆動ギア140を取り付けてから吸気側及び排気側の動弁機構を組み付けなければならず、作業性が良くないという課題がある。
【0010】
すなわち、上述のような可変バルブタイミング装置をそなえた動弁機構では、吸気弁側及び排気弁側の偏心部材が所定の位相となるように各ギアの位置を調整して動弁機構の組み付け作業を行なう必要がある。これは、実際の組み付け状態が設計上の組み付け状態と異なってしまうと、バルブの開弁期間が設計値と異なってしまうからであり、組み付け作業時には、ギアの歯の位置を確実に所定の位置に合わせて作業を行なうことが要求される。
【0011】
しかしながら、上述のように、偏心部材の位相を調整するギア139より下方に制御駆動ギア140を配設した場合には、偏心部材の位相を所定の状態に保って組み付けるのが困難であり、制御駆動ギア140とギア139との噛み合い状態にずれが生じやすいという課題がある。
また、各ギアの噛み合い状態にずれが生じないように組み付け作業を行なおうとすると、作業工数が増大してしまい生産性がよくないという課題があった。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、シリンダヘッドに大幅な変更を施すことなく、組み付け作業性に優れた、可変動弁機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の可変動弁機構は、内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ、該内燃機関のクランク軸から回転駆動力が伝達されるカムシャフトと、該内燃機関の吸気側及び排気側に各気筒毎にそれぞれ設けられ吸気弁及び排気弁の少なくとも開弁時期を調整可能な弁作動調整手段と、該内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ該弁作動調整手段に接続されれるとともに位相を変更することにより吸気弁及び排気弁の開弁時期を変更するコントロールシャフトと、該吸気側及び該排気側の該コントロールシャフトにそれぞれ設けられたギア部と、該内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ該吸気及び排気側のギア部とそれぞれ噛合するギア部材と、該吸気側又は該排気側のコントロールシャフトの一方を回転駆動し該弁作動調整手段を運転状態に応じて作動させるアクチュエータと、該吸気側又は該排気側のコントロールシャフトの一方の回転駆動力を該吸気側又は該排気側のコントロールシャフトの他方に伝達するギア機構とをそなえ、該ギア機構が、少なくとも1つのギアと該ギアを軸支するキャリアとを有し、該ギアが該吸気側のギア部材及び該排気側のギア部材の両方と噛合し、該キャリアがカムシャフトの支持をするべく平滑に形成されたシリンダヘッドの上面と同一平面の取付面に取り付けられることを特徴としている。
【0014】
また、請求項2記載の本発明の可変動弁機構は、上記請求項1記載の機構において、該弁作動調整手段が、上記カムシャフトの回転軸線とは異なり且つ該回転軸線と平行な回転軸線を有する軸支部をそなえ該カムシャフトの外周に相対回転可能又は揺動可能に設けられた軸支部材と、該軸支部材に軸支された中間回転部材と、該カムシャフトと該中間回転部材とを連結して該中間回転部材を該カムシャフトと連動して回転可能とする第1接続部材と、該カムシャフトの回転軸線回りに回転し該吸気弁又は排気弁を開閉駆動するカム部を有する第2回転軸部材と、該中間回転部材と該第2回転軸部材とを連結して該第2回転軸部材を該中間回転部材と連動して回転可能とする第2接続部材とをそなえ、該ギア機構が、該吸気側のコントロールシャフトと該排気側のコントロールシャフトとの軸線間に配置されるとともに、該クランク軸の回転力の入力側と反対側の該シリンダヘッド端部に設けられていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施形態について説明する。なお、図1〜図9は、本発明の一実施形態としての可変動弁機構を示すものであり、図10,図11はその変形例を示す図である。
【0016】
本実施形態にかかる内燃機関は、レシプロ式の内燃機関であり、また、この実施形態にかかる可変動弁機構は、気筒上方に設置された吸気弁又は排気弁(これらを総称して、機関弁又は単にバルブという)を駆動するようにそなえられている。
【0017】
まず、可変動弁機構の全体構成について説明する。
図5,図6,図7は本可変動弁機構を示す斜視図,断面図,模式的配置図(軸方向端面から見た模式図)であり、図5,図6に示すように、シリンダヘッド1には、図示しない吸気ポート又は排気ポートを開閉すべくバルブ(吸気弁又は排気弁)2が装備されており、このバルブ2のステム端部2Aには、バルブ2を閉鎖側に付勢するバルブスプリング3(図7参照)が設置されている。
【0018】
さらに、バルブ2のステム端部2Aには、ロッカアーム8が当接しており、このロッカアーム8にカム6が当接している。そして、カム6の凸部(カム山部分)6Aによってバルブスプリング3の付勢力に抗するようにしてバルブ2が開方向へ駆動される。本可変動弁機構は、このようなカム6を回動させるためにそなえられている。
【0019】
本可変動弁機構には、図5,図6に示すように、ベルト(タイミングベルト)41とプーリ42とを介して、エンジンのクランク軸(図示略)に連動してクランク軸の1/2の回転速度で回転駆動されるカムシャフト(第1回転軸部材)11と、このカムシャフト11の外周に設けられたカムローブ(第2回転軸部材)12とをそなえ、カム(カム部)6はこのカムローブ12の外周に突設されている。このカムローブ12の外周は、図6に示すように、シリンダヘッド1側の軸受部(カムキャップ)7によって回転自在に軸支されている。
【0020】
また、カムシャフト11はこのカムローブ12を介して軸受部7に支持されるが、カムシャフト11の端部は、同一軸心線上に結合された端部部材43を介してシリンダヘッド1の軸受部1Aに軸支されている。
【0021】
なお、軸受部7は、図6,図7に示すように、二つ割れ構造になっており、シリンダヘッド1に形成された軸受下半部7Aと、この軸受下半部7Aに上方から接合される軸受キャップ7Bと、軸受下半部7Aに軸受キャップ7Bを結合するボルト7Cとから構成される。
また、図7に示すように、軸受下半部7Aと軸受キャップ7Bとの接合面7Dは、図示しないシリンダの軸心線と直交するようにほぼ水平に設定されており、図6,図7におけるほぼ鉛直方向(上下方向)に向けて締結されるボルト7Cによって、軸受下半部7Aと軸受キャップ7Bとがほぼ鉛直方向に強固に結合されている。
【0022】
また、カムシャフト11とカムローブ12との間には不等速継手13が設けられており、これらカムローブ12及び不等速継手13により、バルブ開弁時期を連続的又は段階的に調整しうる弁作動調整手段50が構成されている。
なお、本可変動弁機構は、多気筒エンジンに適しており、多気筒エンジンに適用した場合には、各気筒毎に、カムローブ12及び不等速継手13を設けるようにする。ここでは、一例として本可変動弁機構を直列4気筒エンジンに適用した場合を説明する。
【0023】
この不等速継手13は、カムシャフト11の外周に回動可能に支持されたコントロールディスク(軸支部材)14と、このコントロールディスク14に一体的に設けられた偏心部(軸支部)15と、この偏心部15の外周に遊嵌された係合ディスク(中間回転部材)16と、係合ディスク16に接続された第1スライダ部材(第1接続部材、又はカム軸側ピン部材)17及び第2スライダ部材(第2接続部材、又はカムローブ側ピン部材)18とをそなえている。なお、コントロールディスク(軸支部材)14をハーモニックギアともいい、係合ディスク16をハーモニックリングともいう。
【0024】
偏心部15は、図6に示すように、カムシャフト11の回転中心(第1回転中心軸線)O1 から偏心した位置に回転中心(第2回転中心軸線)O2 を有しており、係合ディスク16はこの偏心部15の中心O2 の回りに回転するようになっている。
第1スライダ部材17及び第2スライダ部材18は、図5に示すように、それぞれその先端にスライダ本体部(切り欠き部)21,22をそなえ、その他端側にドライブピン部23,24をそなえている。
【0025】
また、係合ディスク16の一面には、図6に示すように、半径方向(ラジアル方向)に、第1スライダ部材17のスライダ本体部21が摺動自在に嵌合したスライダ用溝16Aと、第2スライダ部材18のスライダ本体部22が摺動自在に嵌合したスライダ用溝16Bとが形成されている。ここでは、2つのスライダ用溝16A,16Bが互いに180°だけ回転位相をずらせるように同一直径上に配置されている。
【0026】
また、カムシャフト11にはドライブアーム19が設けられ、カムローブ12にはアーム部20が設けられている。このうち、ドライブアーム19には、第1スライダ部材17のドライブピン部23が回転自在に嵌入する穴部19Aが設けられ、アーム部20には、第2スライダ部材18のドライブピン部24が回転自在に嵌入する穴部20Aが設けられている。
【0027】
なお、ドライブアーム19は、カムローブ12とコントロールディスク14との間のアーム部20を除く空間に、カムシャフト11から半径方向(ラジアル方向)に突出するように設けられ、ロックピン25によりカムシャフト11と一体回転するように結合されている。一方、アーム部20はカムローブ12の端部を、係合ディスク16の一側面に近接する位置まで半径方向(ラジアル方向)及び軸方向へ突出させるように一体形成されている。
【0028】
ところで、スライダ本体部21と溝16Aとの間では、図7に示すように、スライダ本体部21の外側平面21B,21Cと溝16Aの内壁平面28A,28Bとの間で、溝16Bとスライダ本体部22との間では、溝16Bの内壁平面28C,28Dとスライダ本体部22の外側平面22B,22Cとの間で、それぞれ回転力の伝達が行なわれる。
【0029】
このように回転を伝達する際に、係合ディスク16が偏心していることにより、係合ディスク16はカムシャフト11に対して先行したり遅延したりすることを繰り返し、また、カムローブ12は係合ディスク16に対して先行したり遅延したりすることを繰り返しながら、カムローブ12がカムシャフト11とは不等速で回転するようになっている。
【0030】
したがって、例えば機関の回転数(回転速度)等の機関の運転状態に応じて、第2回転中心軸線O2 の位置を連続的又は段階的に調整すれば、機関の運転状態に常に適した特性でバルブ2を駆動させることができる。
係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2 を位置調整するためには、係合ディスク16を偏心状態に支持する偏心部15を回転させればよいので、本機構には、偏心部15を有するコントロールディスク14を回転させて偏心部15の偏心位置を調整する偏心位置調整機構30が設けられている。
【0031】
この偏心位置調整機構30は、図5,図6に示すように、コントロールディスク14の外周に形成された偏心制御ギア31と、この偏心制御ギア31と噛合するコントロールギア35をそなえカムシャフト11と平行に設置された制御用部材としてのギア軸(コントロールシャフト)32と、このコントロールシャフト32を回転駆動するためのアクチュエータ(駆動手段)33とをそなえて構成されており、ECU34を通じて作動を制御するようになっている。
【0032】
つまり、図5に示すように、ECU34に、エンジン回転数センサ(図示略)からの検出情報(エンジン回転数情報),スロットルポジションセンサからの検出情報(TPS情報),エアフローセンサ(図示略)からの検出情報(AFS情報)等が入力されるようになっており、偏心位置調整機構30におけるモータの制御は、これらの情報に基づいて、エンジンの回転速度や負荷状態に応じて行なうようになっている。
【0033】
そして、例えばエンジンの高速時や高負荷時には、バルブの開放期間を長期間にするようにコントロールディスク14の回転位相を調整する。また、エンジンの低速時や低負荷時には、バルブの開放期間を短期間にするようにコントロールディスク14の回転位相を調整する。
【0034】
ところで、図5に示すように、コントロールシャフト32にそなえられたコントロールギア35は、2つのギア35A,35Bからなるシザースギアであって、一方のギア35Aはコントロールシャフト32に固定されているが、他方のギア35Bはコントロールシャフト32に対して回転可能に装備されている。つまり、ギア35Bは、ギア35Aに当接するように配設されており、コントロールシャフト32の外周に固定されるジャーナル36との間に装備されたねじりスプリング38によって、回転方向への付勢力を受けるように設置され、両ギア35A,35Bによって、コントロールディスク14側の偏心制御ギア31とコントロールギア35とがガタつくことなく噛合するようになっている。
【0035】
なお、偏心位置調整機構30の設置にあたっては、既に設置されているカムシャフト11外周のコントロールディスク14側の偏心制御ギア31に対して、両ギア35A,35Bを噛合させた上で、ジャーナル36をコントロールシャフト32に対して回転させながら軸方向所定位置に配置することで、ギア35Bに軸方向付勢力及び回転方向付勢力を与えておいてから、ジャーナル36を回り止めピン36Aによりコントロールシャフト32と一体回転するように固定する。
【0036】
また、本可変動弁機構を多気筒エンジン(本実施形態の場合は、4気筒エンジン)に適用した場合には、各気筒毎にカムローブ12及び不等速継手13(即ち、弁作動調整手段50)を設けることになるが、ここでは、各気筒に、吸気弁駆動用の可変動弁機構と、排気弁駆動用の可変動弁機構とをそなえている。つまり、図8に示すように、吸気弁用カムシャフト11INと排気弁用カムシャフト11EXとをそなえ、吸気弁用カムシャフト11INにおいても排気弁用カムシャフト11EXにおいても、それぞれ各気筒毎にカムローブ12及び不等速継手13がそなえられる。
【0037】
そして、偏心位置調整機構30は、吸気弁用カムシャフト11INに各気筒毎に装備されたコントロールディスク14側の偏心制御ギア31と、排気弁用カムシャフト11EXにやはり各気筒毎に装備されたコントロールディスク14側の偏心制御ギア31と、吸気弁用カムシャフト11INに隣接した吸気弁側コントロールシャフト32と、排気弁用カムシャフト11EXに隣接した排気弁側コントロールシャフト32と、これらの各コントロールシャフト32において各気筒毎に設置されて各偏心制御ギア31と噛合するコントロールギア35及びジャーナル36及びスプリング38とをそなえている。
【0038】
一方、アクチュエータ33はスプロケット(端部部材)43と反対側端部の図示しないシリンダヘッド側部分に1つだけそなえられ、ここでは、排気弁用カムシャフト11EXの軸端部にアクチュエータ33がそなえられる。
なお、このアクチュエータ33の取り付け位置は特に限定されるものではなく、吸気用カムシャフト11INの軸端部に設けてもよい。
【0039】
このアクチュエータ33は、ジョイント33Aを介して排気弁側ドライブギア機構39Aに接続されており、アクチュエータ33の駆動力は、排気弁側ドライブギア機構39Aから排気弁側コントロールシャフト32に伝達され、排気弁用カムシャフト11EXの各偏心制御ギア31の回転駆動が行なわれるようになっている。
【0040】
この一方、排気弁側ドライブギア機構39Aはインタメディエイトギア機構(伝達機構)40を介して吸気弁側ドライブギア機構39Bに接続されており、アクチュエータ33の駆動力は、排気弁側ドライブギア機構39A,インタメディエイトギア機構40,吸気弁側ドライブギア機構39Bを経て吸気弁側コントロールシャフト32に伝達され、吸気弁用カムシャフト11INの各偏心制御ギア31の回転駆動が行なわれるようになっている。
【0041】
したがって、図9に示すように、排気弁側(図中EX参照)では、アクチュエータ33の駆動力は、ドライブギア機構39A,排気弁側コントロールシャフト32及び各コントロールギア35を介して各偏心制御ギア31に伝達され、吸気弁側(図中IN参照)では、アクチュエータ33の駆動力は、ドライブギア機構39A,インタメディエイトギア機構40,ドライブギア機構39B,吸気弁側コントロールシャフト32及び各コントロールギア35を介して各偏心制御ギア31に伝達されるようになっている。
【0042】
なお、図8に示すように、各ドライブギア機構39A,39Bは、いずれも、ドライブギア(ギア部材)39eと、コントロールシャフト32の端部に固定されたギア(ギア部)39fとから構成されている。このうちドライブギア39eは、軸39aに固定された固定ギア39bと、スプリング39cを介して装備された可動ギア39dとの2枚のギアからなるシザースギアにより構成されており、可動ギア39dがスプリング39cにより回転方向に付勢された状態で、固定ギア39bと共にギア39fと噛合してドライブギア機構39A,39Bにガタが生じないようになっている。
【0043】
なお、各ドライブギア機構39A,39Bのシザースギア(ドライブギア)39e(即ち、ギア39b,39d)は各偏心制御ギア31と等しい歯数に設定され、各ドライブギア機構39A,39Bのギア39fは各コントロールギア35と等しい歯数に設定されており、アクチュエータ軸の回転角度と偏心制御ギア31の回転角度とが等しくなるように設定されている。
【0044】
さて、ここで上述のインタメディエイトギア機構(伝達機構)40について説明すると、このインタメディエイトギア機構40は、図8に示すように、アクチュエータ33の配設された側、即ち、クランク軸の回転力の入力側とは反対側のシリンダヘッド1の端部に設けられている。
また、図1〜図3に示すように、インタメディエイトギア機構40は、互いに噛合する2つのギア40a,40bと、これらのギア40a,40bを軸支するキャリア(基台)40dとから構成されている。
【0045】
また、このキャリア40dには、図2に示すように、各ギア40a,40bを支持するための支持部40d−1,40d−2が設けられており、各ギア40a,40bは、互いに噛合しながらこれらの支持部40d−1,40d−2にそれぞれ回転可能に支持されている。
そして、図1に示すように、このインタメディエイトギア機構40では、排気弁側のドライブギア39eとギア40aとが噛合し、吸気弁側のドライブギア39eとギア40bとが噛合するようになっており、この場合には、吸気弁側のドライブギア39eは、排気弁側のドライブギア39eの回転方向と逆方向に同速度で回転駆動されるようになっている。
【0046】
一方、図4に示すように、シリンダヘッド1の上面には、シリンダヘッド枠部部100と同一平面となるようにキャリア取付面40fが形成されており、キャリア40dはこの取付面40fに取り付けられるようになっている。
そして、インタメディエイトギア機構40をこのように構成することにより、アクチュエータ33からの回転駆動力は、排気弁側のドライブギア39eからギア40a,40bを介して吸気弁側のドライブギア39eに伝達され、この吸気弁側のドライブギア39eに噛合したギア39fを介して吸気弁側のコントロールシャフト32に伝達されることになる。
【0047】
すなわち、吸気弁側のコントロールシャフト32が回転駆動されることにより、コントロールシャフト32上に設けられたコントロールギア35を介して偏心制御ギア31が回転駆動され、係合ディスク16の回転中心位置が調整されるのである。
ところで、本可変動弁機構では、上述したようにキャリア40dをシリンダヘッド1の上面に取り付けることにより、インタメディエイトギア機構40のギア40a,40bの回転中心がドライブギア39e,39eの回転中心よりも上方に配設される。
【0048】
つまり、図8に示すように、吸気弁側及び排気弁側のドライブギア39e,39eはともにカムシャフト11(11EX,11IN)と同軸上に設けられているので、キャリア40dをシリンダヘッド1の上面に設けることにより、各ギア40a,40bの軸心をドライブギア39e,39eの軸心よりも上方に配置することができるのである。
【0049】
そして、本可変動弁機構では、各ギア40a,40bの軸心をドライブギア39e,39eの軸心よりも上方に配置することで、可変動弁機構の組み付け作業時には、まず、シリンダヘッド1上に吸気弁側及び排気弁側の動弁機構を所定の状態で配設した後、インタメディエイトギア機構40を吸気弁側と排気弁側との動弁機構の間隙部A(図4参照)から矢印の方向にスライドさせて、取付面40fに組み付けることができるため、作業性が大きく向上する。
【0050】
すなわち、このような可変動弁機構では、組み付け作業時にはシリンダヘッド1上に吸気弁側及び排気弁側の動弁機構を所定の状態となるように配設してからインタメディエイトギア機構40を組み付けるが、この場合に、吸気側のドライブギア39eと排気側のドライブギア39eとの歯の位置が所定の噛合状態で組み付けられないと、吸気側と排気側とのバルブ2の開弁期間が、組み付け後の実際のバルブ開弁特性と組み付け前の設計上のバルブ開弁特性とで異なり、可変動弁機構の性能を十分に引き出せなくなるという不具合がある。
【0051】
このため、従来では、インタメディエイトギア機構40の組み付け時に各ドライブギア39e,39eとの歯の噛み合いが所定の状態となるよう、別途固定治具を用いて所定位置に固定した状態で組み付けを行なう必要があり、作業効率が悪化していた。
これに対し、本発明の可変動弁機構では、上述したように、インタメディエイト機構40をドライブギア39eの歯すじ方向にスライドさせて、取付面40fに組み付けることができ、特別な固定治具を用いずに吸気側と排気側とのドライブギア39e,39e回転方向のずれを生じさせることなく容易に組み付け作業ができる。
【0052】
また、本実施形態では、インタメディエイトギア機構40を予めキャリア40dの支持部40d−1,40d−2に各ギア40a,40bを取り付けて、アッセンブリ化してから、このインタメディエイトギア機構40のアッセンブリをシリンダヘッド1の取付面40fに取り付るため、さらに容易な組み付け作業ととなる。
【0053】
本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構は、上述のように構成されているので、このような可変動弁機構をそなえた内燃機関では、偏心位置調整機構30を通じて、コントロールディスク14の回転位相を調整しながら、バルブの開度特性が制御される。
【0054】
つまり、ECU34において、エンジン回転数情報や吸入空気量情報等に基づき、エンジンの回転速度や負荷状態に応じたコントロールディスク14の回転位相を設定して、ポジションセンサの検出信号に基づいて、コントロールディスク14の実際の回転位相が設定された状態になるように、アクチュエータ33の作動制御を通じてコントロールディスク14を駆動する。
【0055】
そして、このECU34によるアクチュエータ33の作動制御を通じて、偏心部15を回動させて位相角度を調整し、係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2 を変位させながら、例えばエンジンの回転速度やエンジンの負荷が高くなるほど、バルブ開放期間を長くしていき、逆に、エンジンの回転速度やエンジンの負荷が低くなるほど、バルブ開放期間を短くしていく。
【0056】
このようにして、エンジンの運転状態に応じてコントロールディスク14の回転位相(位置)を制御しながら、エンジンの運転状態に適したバルブ駆動を行なえるようになる。特に、バルブのリフト特性は、連続的に調整することができるので、常にエンジンの運転状態に最適の特性でバルブ駆動を行なえるようになるのである。
【0057】
そして、本可変動弁機構では、アクチュエータ33からの回転駆動力は排気弁側のドライブギア39eからインタメディエイトギア機構40を介して吸気弁側のドライブギア39eに伝達される。また、吸気弁側のドライブギア39eに伝達された回転駆動力は、ギア39fを介して吸気弁側のコントロールシャフト32に伝達され、このコントロールシャフト32上に設けられたコントロールギア35を介して吸気側のコントロールディスク14の回転位相が制御される。
【0058】
一方、排気弁側では、アクチュエータ33の回転駆動力は、排気弁側のドライブギア39eから直接排気弁側のギア39fを介して排気弁側のコントロールシャフト32に伝達され、コントロールシャフト32上に設けられたコントロールギア35を介して排気側コントロールディスク14の回転位相が制御される。
そして、本可変動弁機構では、インタメディエイトギア機構40の各ギア40a,40bをドライブギア39e,39eよりも上方に配設し、各ギア40a,40bを軸支するキャリア40dをシリンダヘッド1の上面に取り付けるようにすることで、可変動弁機構の組み付け時の作業性が大幅に向上する。
【0059】
すなわち、このような可変動弁機構の組み付け作業時には、まず、シリンダヘッド1上に吸気弁側及び排気弁側の動弁機構を所定の状態で配設する。そして、その後、インタメディエイトギア機構40が組み付けられる。
この場合には、インタメディエイトギア機構40は、キャリア40dの支持部40d−1,40d−2に各ギア40a,40bを取り付けて、アッセンブリ化してから、このインタメディエイトギア機構40のアッセンブリをシリンダヘッド1の間隙部A(図4参照)からスライドさせてキャリア40dを取付面40fに取り付ける。
【0060】
そして、本発明の可変動弁機構では、シリンダヘッド1の上方からインタメディエイトギア機構40のアッセンブリを取り付けるように構成することで、インタメディエイトギア機構40と各ドライブギア39e,39eとの噛み合い状態がずれることなく、容易に組み付け作業を行なうことができるのである。また、組み付け作業自体も容易なものとなる。
【0061】
なお、本実施形態のように、インタメディエイトギア機構40を構成するギアを複数とすることにより、インタメディエイトギア機構40の高さを抑制することができ、小型で軽量な可変動弁機構を提供することができる。
また、インタメディエイトギア機構40を、アクチュエータ33の配設された側(即ち、クランク軸の回転力の入力側とは反対側)のシリンダヘッド1の端部に設けることにより、特別なスペースを確保せずに、シリンダヘッド1上にインタメディエイトギア機構40を配設することができる。つまり、シリンダヘッド1のクランク軸の回転力の入力側には、プーリ42及びタイミングベルト41等が配設されているため、このようなインタメディエイトギア機構40を取り付けるのが困難であるが、クランク軸の回転力の入力側とは反対側にインタメディエイトギア機構40を設けることで、シリンダヘッド1の大型化を招くことなくインタメディエイトギア機構40を配設することができるという利点がある。
【0062】
さらには、シリンダヘッド1には、取付面40fを同一平面で加工するだけでよいので、従来の技術のように、シリンダヘッド1に大幅な加工を施す必要がなくなり、加工工数やコストを低減することができる。
また、本実施形態のように、インタメディエイトギア機構40を構成するギアの数が偶数(例えば2個)であれば、シリンダヘッド1の上方(図1中矢印B)からの組み付けが可能となる。すなわち、ギアの数が偶数であれば、各ドライブギア39e,39eの回転方向が逆方向となるため、キャリア40dをシリンダヘッド1の取付面40fに完全に当接させる以前に各ギア(この場合ギア40a,40b)をそれぞれドライブギア39e,39eに噛合させ、その後、各ギア40a,40b,39e,39eを回転駆動させながら、キャリア40dをシリンダヘッド1の取付面40fに一致するようにインタメディエイトギア機構40の取り付け作業を行なうことができる。この場合、相対的なギアの歯の噛み合いのずれは生じず、本実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0063】
また、インタメディエイトギア機構40のキャリア40dのみを先にシリンダヘッド1に取り付けて、各ギア40a,40bを歯すじ方向に沿ってキャリア40dの軸支部40d−1,40d−2に取り付けるようにしてもよい。このような組み付けによっても、インタメディエイトギア機構40と各ドライブギア39e,39eとの噛み合い状態がずれることなく、容易に組み付け作業を行なうことができる。
【0064】
また、本実施形態では、インタメディエイトギア機構40を2つのギア40a,40bにより構成した場合について説明したが、ギアの数は勿論2つに限定されるものではなく、3つ以上でもよく、また1つであってもよい。このようなギアの数は、吸気側及び排気側のカムシャフト11の軸間距離やシリンダヘッド1の高さ方向の空間の余裕等に応じて適宜決定すればよいが、車両用のエンジンに本可変動弁機構を適用する場合には、2つ又は3つが好ましい。
次に、本発明の一実施形態の変形例について図10,図11を用いて説明すると、この変形例では、上述のインタメディエイトギア機構40のギアを3つのギア40a,40b,40cで構成した場合を示すものであり、これ以外は、上述の実施形態と同様に構成されたものである。
【0065】
すなわち、図10に示すように、排気弁側のドライブギア39eと吸気弁側のドライブギア39eとの間には、3つのギア40a,40b,40cをそなえたインタメディエイトギア機構40が設けられており、各ギア40a,40b,40cにより、排気弁側のドライブギア39eの回転が吸気側のドライブギア39eに伝達されるようになっている。
【0066】
したがって、この場合には、吸気弁側のドライブギア39eは、排気弁側のドライブギア39eの回転方向と同方向に同速度で回転駆動されるようになっているのである。
また、各ギア40a〜40cは、図11に示すようなキャリア40dに軸支されるとともに、このキャリア40dは、シリンダヘッド1に取り付けられている。
【0067】
そして、このようにインタメディエイト機構40を3つのギア40a,40b,40cにより構成することにより、やはり、インタメディエイトギア機構40の組み付け時に各ドライブギア39e,39eとの噛み合い状態がずれることなく、容易に組み付け作業を行なうことができる利点がある。
なお、この場合には、インタメディエイトギア機構40をアッセンブリ化してからシリンダヘッド1の上面側から組み付けるのが困難であれば、インタメディエイトギア機構40のキャリア40dのみを先にシリンダヘッド1に取り付けて、各ギア40a〜40cを歯すじ方向に沿ってキャリア40dに取り付けるのが好ましい。
【0068】
そして、このような組み付けにより、インタメディエイトギア機構40と各ドライブギア39e,39eとの噛み合い状態がずれることなく、容易に組み付け作業を行なうことができるのである。
なお、本発明の可変動弁機構は、上述のような実施形態やその変形例に限定されるものではなく、例えば特公昭47−20654号公報,特開平3−168309号公報,特開平4−183905号公報及び特開平6−10630号公報等に開示された動弁機構の吸気側と排気側とに設けた場合にも適用できる技術であり、これ以外にも、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変形が可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の可変動弁機構によれば、ギア機構をシリンダヘッドの上方から組み付けることができるので、組み付け作業時のギア部材とギア部との噛み合いにずれが生じることがなく、組み付け作業性に優れた可変動弁機構を提供することができる。また、キャリアがカムシャフトを支持するべく平滑に形成されたシリンダヘッドの上面と同一平面の取付面に取り付けられるので、取付面をシリンダヘッドの形成時に同時に加工できる。したがって、従来技術のようにシリンダヘッドに特別な加工を施す必要もないので、作業工数の低減を図ることができ、また、これにともないコストを抑制することができるという利点がある。
【0070】
また、請求項2記載の本発明の可変動弁機構によれば、ギア機構を取り付けるために大きなスペースを確保する必要がなくなり、シリンダヘッドの大型化を回避することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての可変動弁機構における要部構成を示す模式図であってエンジン正面から見た図である。
【図2】本発明の一実施形態としての可変動弁機構における伝達機構を説明するための図であって上面から見た図である。
【図3】本発明の一実施形態としての可変動弁機構における伝達機構を説明するための図であって、正面から見た図である。
【図4】本発明の一実施形態としての可変動弁機構の適用されるエンジンのシリンダヘッドの一部を示す上面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の要部縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構における不等速継手の要部配置を示す模式的な断面図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構における分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の偏心位置調整の動力伝達経路を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態としての可変動弁機構における変形例を示す図であって、エンジン正面から見た図である。
【図11】本発明の一実施形態としての可変動弁機構における変形例を示す図であって、エンジン上面から見た図である。
【図12】本発明の創案過程で考案された可変動弁機構の伝達機構を示す図である。
【符号の説明】
8 ロッカアーム
11 カムシャフト(第1回転軸部材)
12 カムローブ(第2回転軸部材)
13 不等速継手
14 コントロールディスク(軸支部材又はハーモニックギア)
15 偏心部(軸支部)
16 係合ディスク(中間回転部材又はハーモニックリング)
30 偏心位置調整機構
31 偏心制御ギア
32 制御用部材としてのギア軸(コントロールシャフト)
33 アクチュエータ(駆動手段)
40 インタメディエイトギア機構(伝達機構)
40a,40b,40c ギア
40d キャリア(基台)
40f キャリア取付面
50 弁作動調整手段
Claims (2)
- 内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ、該内燃機関のクランク軸から回転駆動力が伝達されるカムシャフトと、
該内燃機関の吸気側及び排気側に各気筒毎にそれぞれ設けられ吸気弁及び排気弁の少なくとも開弁時期を調整可能な弁作動調整手段と、
該内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ該弁作動調整手段に接続されれるとともに位相を変更することにより吸気弁及び排気弁の開弁時期を変更するコントロールシャフトと、
該吸気側及び該排気側の該コントロールシャフトにそれぞれ設けられたギア部と、
該内燃機関の吸気側及び排気側にそれぞれ設けられ該吸気及び排気側のギア部とそれぞれ噛合するギア部材と、
該吸気側又は該排気側の該コントロールシャフトの一方を回転駆動し該弁作動調整手段を運転状態に応じて作動させるアクチュエータと、
該吸気側又は該排気側の該コントロールシャフトの一方の回転駆動力を該吸気側又は該排気側の該コントロールシャフトの他方に伝達するギア機構とをそなえ、
該ギア機構が、少なくとも1つのギアと該ギアを軸支するキャリアとを有し、
該ギアが該吸気側のギア部材及び該排気側のギア部材の両方と噛合し、
該キャリアが該カムシャフトを支持するべく平滑に形成されたシリンダヘッドの上面と同一平面の取付面に取り付けられる
ことを特徴とする、可変動弁機構。 - 該弁作動調整手段が、
上記カムシャフトの回転軸線とは異なり且つ該回転軸線と平行な回転軸線を有する軸支部をそなえ該カムシャフトの外周に相対回転可能又は揺動可能に設けられた軸支部材と、
該軸支部材に軸支された中間回転部材と、
該カムシャフトと該中間回転部材とを連結して該中間回転部材を該カムシャフトと連動して回転可能とする第1接続部材と、
該カムシャフトの回転軸線回りに回転し該吸気弁又は排気弁を開閉駆動するカム部を有する第2回転軸部材と、
該中間回転部材と該第2回転軸部材とを連結して該第2回転軸部材を該中間回転部材と連動して回転可能とする第2接続部材とをそなえ、
該ギア機構が、該吸気側のコントロールシャフトと該排気側のコントロールシャフトとの軸線間に配置されるとともに、該クランク軸の回転力の入力側と反対側の該シリンダヘッド端部に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の可変動弁機構。
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