JP4245241B2 - プラスチックフィルムの連続巻取り方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチックフィルムを巻取りリールに連続的に巻取る巻取り方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タイヤ業界においては、押出し機から押し出された生ゴムからなる帯状部材を一時保管するために、巻取りリールに一旦巻取るようにしているが、このような帯状部材は粘着力によって互いに粘着してしまうおそれがあるため、細長いプラスチックフィルム、例えばポリエチレンフィルムと重ね合わせながら巻取りリールに巻取り、帯状部材同士の粘着を防止するようにしている。
【0003】
ここで、前述のプラスチックフィルムは、巻取りリールに近接配置された巻出しリールから巻出し供給するようにしているが、このような巻出しリールからのプラスチックフィルムが帯状部材の巻取り途中において終了してしまうことがある。
【0004】
このような場合には、帯状部材およびプラスチックフィルムの巻取りリールへの供給を一時中断した後、巻出しリールをプラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールと交換するとともに、巻取りリールに巻取られているプラスチックフィルムの終端部と新品リールのプラスチックフィルムの始端部とを接合し、その後、巻出しリールとなった新品リールからプラスチックフィルムを巻出すとともに、帯状部材の供給を再開し、これにより、これらを巻取りリールに連続的に巻取るようにしている。
【0005】
そして、従来においては、前述のような巻出しリールと新品リールとの交換作業および両リールのプラスチックフィルム同士の接合作業は、全て作業者が行うようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような巻出しリール、新品リールは大型でかつ大質量であるため、前述の作業に大変な労力と長い時間が必要となり、作業能率が低下してしまうという問題点があった。
【0007】
この発明は、リールの管替えおよびプラスチックフィルムの追い継ぎを迅速かつ確実に行うことができるプラスチックフィルムの連続巻取り方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、第1に、巻出し位置の巻出しリールからプラスチックフィルムが終端近くまで巻出されたとき、該巻出しリールから巻取りリールに至るプラスチックフィルムのパスラインと、プラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールとを、パスラインの下方に設置された新品リールを略上方に移動させることで相対的に接近させて、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムを押し当てる工程と、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムの始端部を前記押し当て位置において接合する工程とを備えたプラスチックフィルムの連続巻取り方法において、前記パスラインに接近するよう移動している新品リールにより巻出しリールを巻出し位置から押し出すことで、巻出しリールを新品リールに交換するようにしたプラスチックフィルムの連続巻取り方法により、
【0009】
第2に、巻出し位置に設置され、周囲にプラスチックフィルムが巻付けられている巻出しリールと、該巻出しリールを回転可能に支持する支持台と、巻出しリールから巻出された後、パスラインを通過してきたプラスチックフィルムを巻取る巻取りリールと、前記プラスチックフィルムのパスラインから離れて設置され、プラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールと、巻出しリールにおけるプラスチックフィルムが終端近くまで巻出されたとき、前記プラスチックフィルムのパスラインと前記新品リールとを、パスラインの下方に設置された新品リールを略上方に移動させることで相対的に接近させて、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムを押し当てる駆動手段と、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムの始端部を前記押し当て位置において接合する接合手段とを備えたプラスチックフィルムの連続巻取り装置において、前記駆動手段により前記パスラインに接近するよう移動している新品リールによって、巻出しリールを巻出し位置から押し出すことで、巻出しリールを新品リールに交換するようにしたプラスチックフィルムの連続巻取り装置により、達成することができる。
【0010】
今、巻出し位置の巻出しリールから巻出されたプラスチックフィルムが、巻出しリールから巻取りリールに至るパスラインを通過し、巻取りリールに巻取られているとする。そして、前記プラスチックフィルムが終端近くまで巻出されると、駆動手段を作動して前記パスラインとプラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールとを相対的に接近させ、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムを押し当てる。次に、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムの始端部を、接合手段により前記押し当て位置において接合する。
【0011】
このとき、駆動手段により新品リールを巻出し位置まで移動させることで巻出しリールを新品リールに交換するが、この交換時期はパスラインと新品リールとの相対接近時あるいはプラスチックフィルムの接合後のいずれでもよい。その後、前述と同様に巻出しリールからプラスチックフィルムを巻出し、巻取りリールに巻取る。このように巻出しリールと新品リールとの管替え作業およびプラスチックフィルムの追い継ぎ作業をそれぞれ駆動手段、接合手段によって機械的に行うようにしたので、これら作業を迅速かつ確実に行うことができる。
【0012】
また、回転していない新品リールを移動させることになるので、移動が容易となり、さらに、離脱のための特別な作業、例えば把持、移送作業が不要となって、作業能率が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2、3において、11は床面12に立設された固定フレームであり、この固定フレーム11の上端部でその左右端部には同軸のシリンダ13が設置されている。これらシリンダ13は軸方向内側に向かうピストンロッド14を有し、これらピストンロッド14の先端部(軸方向内端部)にはそれぞれ、先端(軸方向内側)に向かうに従い先細りとなった截頭円錐状の外側回転ホルダー15が軸受16を介して回転可能に支持されている。前記シリンダ13間の固定フレーム11にはブラケット17が固定され、このブラケット17の左右側面には前記ピストンロッド14と同軸の固定軸18がそれぞれ固定されている。そして、これら固定軸18の先端部(軸方向外端部)には軸受19を介して先端(軸方向外側)に向かうに従い先細りとなった截頭円錐状の内側回転ホルダー20が回転可能に支持されている。
【0014】
23は熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンから構成されたプラスチックフィルムFが周囲に巻付けられている巻出しリールであり、この巻出しリール23の中心軸(回転軸)上には貫通した貫通孔24が形成されている。そして、このような巻出しリール23は、ブラケット17の左側に配置された外側、内側回転ホルダー15、20間、および右側に配置された外側、内側回転ホルダー15、20間にほぼ同軸関係を保ってそれぞれ搬入された後、シリンダ13のピストンロッド14が突出して外側回転ホルダー15が貫通孔24に軸方向外側から接近し、外側、内側回転ホルダー15、20が貫通孔24の軸方向両端部にそれぞれ挿入されることで、これら外側、内側回転ホルダー15、20に両端で支持される。
【0015】
前述したシリンダ13、ブラケット17、固定軸18は全体として、外側、内側回転ホルダー15、20が設けられた支持台25を構成し、この支持台25は前記外側、内側回転ホルダー15、20を介して複数個、ここでは2個の巻出しリール23を回転可能に支持する。そして、これら外側、内側回転ホルダー15、20、支持台25に支持された巻出しリール23が回転すると、該巻出しリール23からプラスチックフィルムFが巻出されるため、この巻出しリール23が支持されている位置が巻出し位置Mとなる。ここで、前述のような外側、内側回転ホルダー15、20によって巻出しリール23を支持するようにすれば、巻出しリール23および後述の新品リールの芯が、これら外側、内側回転ホルダー15、20の回転軸から多少ずれていても、支持作業、即ち外側、内側回転ホルダー15、20を貫通孔24に挿入する作業の際に、自動的に芯合わせすることができる
【0016】
28は巻出し位置Mより前方の巻取り位置Tに配置されている複数、ここでは巻出しリール23と同数である2個の巻取りリールであり、これらの巻取りリール28は図示していない駆動手段により駆動回転される。そして、これら巻取りリール28が回転すると、前記巻出しリール23から巻出された後、巻出しリール23から巻取りリール28に至るパスラインPを通過してきたプラスチックフィルムFが、該巻取りリール28の周囲に巻取られる。このように巻出しリール23および巻取りリール28をそれぞれ複数個設置するとともに、これら複数個の巻出し、巻取りリール23、28間でプラスチックフィルムFを同時に巻出し、巻取るようにすれば、作業能率が向上する。なお、29、30は前記パスラインPの途中に配置されたガイドローラであり、これらのガイドローラ29、30は走行中のプラスチックフィルムFをガイドしながら適宜方向転換させる。
【0017】
33は巻出し位置Mの直下の床面12上に敷設された左右方向に延びる一対の案内レールであり、これら案内レール33には移動台車34の下面に固定された複数のスライドベアリング35が摺動可能に係合しており、この結果、前記移動台車34は案内レール33に移動可能に支持されていることになる。そして、この移動台車34は図示していないシリンダ等により案内レール33に沿って左右方向に移動される。
【0018】
前記移動台車34の後端部上面には複数対、ここでは2対の支持ブロック37が固定され、これら各対の支持ブロック37同士は左右方向に離れて設置され、しかも、対を構成している支持ブロック37同士も左右方向に離れて設置されている。38は対を構成している支持ブロック37に両端部が回転可能に支持された左右方向に延びる回転軸であり、各回転軸38の両端部には前方に向かって延びる揺動アーム39の後端部が固定されている。
【0019】
41は移動台車34の左、右端部上面にそれぞれ取り付けられたモータであり、これらモータ41の出力軸に固定されスプロケット42と前記回転軸38に固定されたスプロケット43との間にはチェーン44が掛け渡されている。この結果、前記モータ41が作動してチェーン44が走行すると、揺動アーム39は回転軸38を中心として上下に揺動する。
【0020】
47は対をなす揺動アーム39の先端部および中央部に両端が固定された左右方向に延びる支持ロッドであり、これら支持ロッド47上には前述の巻出しリール23と同一構成の新品リール48が載置されている。このように前記プラスチックフィルムFのパスラインPから下方に離れた位置には複数、ここでは2個の新品リール48が設けられているが、これら新品リール48の周囲には前述と同様のプラスチックフィルムFが多数回、満巻となるまで巻付けられている。
【0021】
そして、巻出し位置Mの直下、即ち待機位置Kに配置されている揺動アーム39がモータ41の作動によって上方に揺動すると、支持ロッド47上の2個の新品リール48は円弧を描きながら前記パスラインPに接近するよう略上方に移動する。このようにパスラインPに対する新品リール48の接近を、パスラインPの下方に設置された新品リール48を略上方に移動させることで行うようにすれば、新品リール48を移動させる駆動手段をパスラインPの上方ではなく下方に設置することができ、しかも、回転していない新品リール48を移動させることになるので、駆動手段の構造が簡単、安価となるとともに、移動が容易となる。
【0022】
ここで、前述のように新品リール48がパスラインPに接近するよう移動すると、該新品リール48のプラスチックフィルムFが巻出しリール23のプラスチックフィルムFに当接するが、このとき、巻出しリール23が支持台25による支持から開放されていると、該巻出しリール23は巻出し位置Mから押し出されて離脱する。一方、前述の新品リール48は巻出しリール23を巻出し位置Mから押し出した後も移動し、最終的には巻出し位置Mまで移動して巻出しリール23と交換される。そして、前述のようにパスラインPに接近するよう移動している新品リール48により巻出しリール23を巻出し位置Mから押し出すことで、巻出しリール23を新品リール48に交換するようにすれば、離脱のために特別な作業、例えば、把持、移送作業が不要となって、作業能率が向上するとともに、そのための特別な手段も不要となって構造が簡単となる。
【0023】
51は新品リール48の直後の移動台車34に取り付けられた左右方向に延びる保管ケースであり、この保管ケース51は断面L形で上方に向かって開放している。そして、この保管ケース51には、前述のようにして巻出し位置Mから離脱した巻出しリール23が、固定フレーム11に固定されたガイド52にガイドされながら落下し、一時保管される。このように移動台車34に巻出し位置Mから離脱した巻出しリール23を一時保管する保管ケース51を設けるようにすれば、離脱した巻出しリール23を処理する特別な手段が不要となるとともに、2本まとめて処理できるので、その後処理も容易となる。
【0024】
ここで、前述のように巻出しリール23が巻出し位置Mから保管ケース51まで落下すると、巻出しリール23に巻付けられていたプラスチックフィルムFは若干巻出されてパスラインPが長くなるが、このパスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFの途中は前記新品リール48のプラスチックフィルムFが押し当てられることで、図4に示すように略U字形に折れ曲がる。前述した支持ブロック37、回転軸38、モータ41、スプロケット42、43、チェーン44、支持ロッド47は全体として、パスラインPのプラスチックフィルムFと新品リール48とを相対的に接近させて、パスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFに新品リール48のプラスチックフィルムFを押し当てる駆動手段54を構成する。
【0025】
56は固定フレーム11の上端に取り付けられ巻出し位置Mに向かって延びるシリンダであり、このシリンダ56のピストンロッド57の先端には図示していないヒーターにより加熱された溶着ヘッド58が固定されている。そして、前述のようにパスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFに新品リール48の最外周のプラスチックフィルムFが押し当てられているとき、シリンダ56のピストンロッド57が突出して溶着ヘッド58が前記プラスチックフィルムF同士の押し当て位置に押し付けられると、これらパスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFに新品リール48のプラスチックフィルムFの始端部が溶融接着される。
【0026】
前述したシリンダ56、溶着ヘッド58は全体として、パスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFに新品リール48のプラスチックフィルムFの始端部を前記押し当て位置において接合する接合手段59を構成する。そして、前述のようにプラスチックフィルムF同士の接合を溶着により行うようにすれば、接着テープ等による接合に比較して接合が簡単かつ確実となる。
【0027】
61は前記シリンダ56の直下の固定フレーム11に取り付けられ前記シリンダ56にほぼ平行なシリンダであり、このシリンダ61のピストンロッド62の先端にはカッター63が取り付けられたブラケット64が固定されている。そして、前述のような接合手段59によるプラスチックフィルムF同士の接合時あるいはそれ以後に、シリンダ61のピストンロッド62が突出してカッター63が前記接合位置と巻出しリール23との間に張り渡されているプラスチックフィルムFに押し当てられると、該プラスチックフィルムFは押し当てられた位置においてカッター63により幅方向に切断される。
【0028】
前述したシリンダ61、カッター63、ブラケット64は全体として、接合位置と巻出しリール23との間に張り渡されているプラスチックフィルムFを幅方向に切断する切断手段65を構成する。そして、前述のようにカッター63によりプラスチックフィルムFを前記位置において切断するようにすれば、プラスチックフィルムFが二重に重なり合っている部分の長さを短くすることができる。
【0029】
68は各揺動アーム39の中央部に基端が固定され、該揺動アーム39に直交して上方に延びる直交アームであり、これら直交アーム68には該直交アーム68に沿って延びるロッドレスシリンダ69が固定され、これらロッドレスシリンダ69の移動ブロックには左右方向に延びる変位部材として変位ロール70の両端が連結されている。
【0030】
そして、この変位ロール70は、プラスチックフィルムFが切断される直前に、ロッドレスシリンダ69の作動によってカッター63に接近するよう直交アーム68の先端に向かって移動した後、図4に示すように切断位置近傍、ここでは切断位置より若干巻出しリール23寄りの位置のプラスチックフィルムFに押し当てられる。これにより、該部位のプラスチックフィルムFは厚さ方向に変位させられて、その内部に長手方向の張力が与えられ、この結果、プラスチックフィルムFは張力作用下で切断されることとなって、切断が簡単、確実となる。そして、これら変位ロール70はプラスチックフィルムFが切断された後、直交アーム68の基端に向かって、揺動アーム39の揺動時に巻出し位置Mの新品リール48(巻出しリール23)と干渉することのない、初期位置まで移動する。
【0031】
71はガイドローラ30の直上から後方に向かって延びる複数、ここでは巻出しリール23と同数の2台の搬送コンベアであり、これら搬送コンベア71は、例えば図示していない押出し機から押し出された後、幅方向中央で2本に分断された生ゴムからなる帯状部材Bを、パスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムF上にそれぞれ供給する。この結果、前記帯状部材BはプラスチックフィルムFと共に巻取りリール28に供給され、該巻取りリール28の周囲に互いに重なり合いながら巻取られる。
【0032】
次に、この発明の一実施形態の作用について説明する。
今、2個の巻取りリール28が駆動手段に駆動されて共に回転しているとする。このとき、巻出し位置Mの巻出しリール23から巻出されたプラスチックフィルムFはパスラインPを通過するが、このとき、搬送コンベア71の作動により前方に搬送されてきた帯状部材Bが前記パスラインPにおけるプラスチックフィルムFに合流し、互いに重ね合わされる。その後、これらプラスチックフィルムFおよび帯状部材Bは重ね合わされた状態で巻取りリール28に供給され、その周囲に次々と巻取られる。
【0033】
そして、巻出しリール23からプラスチックフィルムFが終端近くまで巻出されたにも拘らず、巻取りリール28には未だプラスチックフィルムF、帯状部材Bが満巻となるまで巻取られていないときには、継続して巻取りリール28にプラスチックフィルムF、帯状部材Bを巻取るために、巻出しリール23を満巻の新品リール48に交換するとともに、プラスチックフィルムFの追い継ぎを行う。
【0034】
この場合には、まず、巻取りリール28、巻出しリール23の回転および搬送コンベア71の走行を一旦停止させる。次に、巻出し位置Mの直下に位置する揺動アーム39を、モータ41を作動させて回転軸38を回動させることにより、上方に揺動させ、2本の新品リール48をパスラインPに接近するよう略上方に移動させる。このとき、変位ロール70は直交アーム68の基端近傍の初期位置で待機しているので、巻出しリール23と干渉することはない。
【0035】
そして、新品リール48のプラスチックフィルムFが巻出しリール23のプラスチックフィルムFに当接する直前となると、シリンダ13のピストンロッド14を引っ込めて外側、内側回転ホルダー15、20を貫通孔24から抜き出し、巻出しリール23を支持から解放する。この直後に新品リール48のプラスチックフィルムFが巻出しリール23のプラスチックフィルムFに当接するため、該巻出しリール23は新品リール48により巻出し位置Mから押し出されて支持台25から離脱した後、ガイド52にガイドされながら保管ケース51に落下し、該保管ケース51に一時保管される。
【0036】
前述の押し出し後においても揺動アーム39は上方への揺動を継続し、この結果、支持ロッド47によって下方から支持された新品リール48は巻出し位置Mに到達し、外側、内側回転ホルダー15、20間にこれらとほぼ同軸関係を保ってそれぞれ搬入される。次に、シリンダ13のピストンロッド14が突出して外側回転ホルダー15が貫通孔24に軸方向外側から接近することで、貫通孔24の軸方向両端部に外側、内側回転ホルダー15、20がそれぞれ挿入され、これにより、新品リール48は巻出しリール23と交換される。
【0037】
そして、前述のように巻出しリール23が巻出し位置Mから落下すると、巻出しリール23に巻付けられていたプラスチックフィルムFは若干巻出されてパスラインPが長くなるが、このパスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFの途中には前記巻出し位置Mに位置する新品リール48のプラスチックフィルムFが押し当てられる。次に、シリンダ56のピストンロッド57を突出させて溶着ヘッド58を前記プラスチックフィルムF同士の押し当て位置に押し付けると、パスラインPに張り渡されているプラスチックフィルムFに新品リール48のプラスチックフィルムFの始端部が溶着により接合され追い継ぎされる。その後、シリンダ56を作動して溶着ヘッド58を初期位置に復帰させる。
【0038】
このとき、ロッドレスシリンダ69を作動させて変位ロール70を直交アーム68の先端に向かって移動させ、切断位置近傍のプラスチックフィルムFに押し当てる。この結果、該部位のプラスチックフィルムFは厚さ方向に変位し、該プラスチックフィルムFの内部に長手方向の張力が発生する。この状態でシリンダ61を作動してピストンロッド62を突出させ、カッター63を接合位置と巻出しリール23との間に張り渡されているプラスチックフィルムFに押し当てる。これにより、該プラスチックフィルムFは押し当てられた位置においてカッター63により幅方向に簡単かつ確実に切断される。その後、ロッドレスシリンダ69を作動させて変位ロール70を初期位置に復帰させるとともに、シリンダ61のピストンロッド62を引っ込めてカッター63を初期位置に復帰させる。
【0039】
次に、モータ41を作動して空となった揺動アーム39を下方に揺動させ初期位置に復帰させる。その後、巻取りリール28を再び駆動回転させるとともに、搬送コンベア71を駆動走行させ、これにより、追い継ぎされたプラスチックフィルムFを新しい巻出しリール23(以前は新品リール48)から巻出すとともに、巻出されたプラスチックフィルムFに帯状部材Bを重ね合わせ、この状態で巻取りリール28に巻取る。このように巻出しリール23と新品リール48との管替え作業およびプラスチックフィルムFの追い継ぎ作業をそれぞれ、駆動手段54、接合手段59によって機械的に行うようにしたので、これら作業を迅速かつ確実に行うことができる
【0040】
そして、前述のような巻取り時にシリンダを作動して移動台車34を案内レール33に沿って左右方向に移動させ、満巻の新品リール48を巻出し位置Mの直下の待機位置Kまで移送する。その後、巻出し位置Mの巻出しリール23が再び終端近くまで巻出されると、前述と同様にリールの管替えを行うとともに、プラスチックフィルムFの追い継ぎを行う。
【0041】
このようにリールの管替えを2回行うと、移動台車34上に載置されていた満巻の新品リール48がなくなるが、この場合には、前述のような巻取り時に移動台車34上に複数個、ここでは4個の満巻新品リール48を載置して補充する。このように移動台車34上に新品リール48を載置補充するだけで、リールの管替えを複数回、ここでは2回迅速に行うことができ、これにより、作業能率が向上する。
【0042】
なお、前述の実施形態においては、新品リール48を円弧に沿って移動させるようにしたが、この発明においては、上方に向かって直線的に移動させた後、巻出し位置Mに向かって水平移動させるようにしてもよい。
【0043】
さらに、前述の実施形態においては、新品リール48が巻出し位置Mまで移動した後、プラスチックフィルムF同士を接合するようにしたが、この発明においては、新品リールのプラスチックフィルムFがパスラインPのプラスチックフィルムFに接触した時点から、新品リールが巻出し位置Mに到達する時点までの途中段階においてプラスチックフィルムF同士を接合するようにしてもよい。また、前述の実施形態においては、新品リール48がパスラインPのプラスチックフィルムFに接近しているとき、新品リール48を巻出し位置Mまで移動させて巻出しリール23と交換させたが、この発明においては、プラスチックフィルムF同士の接合後に新品リールと巻出しリールとを交換するようにしてもよい。
【0044】
さらに、前述の実施形態においては、巻取りを中断させた状態でプラスチックフィルムF同士の接合を行うようにしたが、この発明においては、ヒーターにより加熱されたフリー回転する溶着ローラをプラスチックフィルムFに押し付けることで接合を行うようにしてもよく、この場合にはプラスチックフィルムFの巻取りを行いながら溶着接合することができる。
【0045】
また、前述の実施形態においては、全ての新品リール48が揺動アーム39からなくなったとき、揺動アーム39に新品リール48を補充するようにしたが、この発明においては、新品リールが巻出しリールに交換される度に移動台車を移動させて空となった揺動アームを待機位置Kから離脱させるとともに、該空となった揺動アーム上に必要数の新品リールを補充するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、リールの管替えおよびプラスチックフィルムの追い継ぎを迅速かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す概略全体斜視図である。
【図2】 図1のIーI矢視図である。
【図3】 図2のIIーII矢視断面図である。
【図4】 リール交換時の状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
15、20…回転ホルダー 23…巻出しリール
24…貫通孔 25…支持台
28…巻取りリール 34…移動台車
48…新品リール 51…保管ケース
54…駆動手段 59…接合手段
63…カッター 70…変位部材
M…巻出し位置 K…待機位置
P…パスライン F…プラスチックフィルム
Claims (2)
- 巻出し位置の巻出しリールからプラスチックフィルムが終端近くまで巻出されたとき、該巻出しリールから巻取りリールに至るプラスチックフィルムのパスラインと、プラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールとを、パスラインの下方に設置された新品リールを略上方に移動させることで相対的に接近させて、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムを押し当てる工程と、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムの始端部を前記押し当て位置において接合する工程とを備えたプラスチックフィルムの連続巻取り方法において、前記パスラインに接近するよう移動している新品リールにより巻出しリールを巻出し位置から押し出すことで、巻出しリールを新品リールに交換するようにしたことを特徴とするプラスチックフィルムの連続巻取り方法。
- 巻出し位置に設置され、周囲にプラスチックフィルムが巻付けられている巻出しリールと、該巻出しリールを回転可能に支持する支持台と、巻出しリールから巻出された後、パスラインを通過してきたプラスチックフィルムを巻取る巻取りリールと、前記プラスチックフィルムのパスラインから離れて設置され、プラスチックフィルムが多数回巻付けられている新品リールと、巻出しリールにおけるプラスチックフィルムが終端近くまで巻出されたとき、前記プラスチックフィルムのパスラインと前記新品リールとを、パスラインの下方に設置された新品リールを略上方に移動させることで相対的に接近させて、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムを押し当てる駆動手段と、前記パスラインに張り渡されているプラスチックフィルムに新品リールのプラスチックフィルムの始端部を前記押し当て位置において接合する接合手段とを備えたプラスチックフィルムの連続巻取り装置において、前記駆動手段により前記パスラインに接近するよう移動している新品リールによって、巻出しリールを巻出し位置から押し出すことで、巻出しリールを新品リールに交換するようにしたことを特徴とするプラスチックフィルムの連続巻取り装置。
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