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JP4237027B2 - 情報通信端末、スキャナ装置、情報配信サーバ、情報伝送システム及び情報伝送プログラム - Google Patents

情報通信端末、スキャナ装置、情報配信サーバ、情報伝送システム及び情報伝送プログラム Download PDF

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本発明は、流通コードスキャンによる情報の読み込み作業の高速化とデータ送信量の増大化を実現する情報通信端末、スキャナ装置、情報配信サーバ、情報伝送システム及び情報伝送プログラムに関するものである。
印刷物等に印刷された図1の一次元のバーコードや図32の二次元コード(以下、これらの流通コードを「流通コード」と記載)は市場においてよく使用されている。具体的にバーコードとは、JAN規格、標準ITF規格、CODE-128規格、CODE-39規格、コーダーバー(NW-7)規格の5種類のバーコードを指す。日本ではJAN流通コードがよく知られている。JAN流通コードとは「Japanese Article Number」の略で共通商品流通コードの意味を持つ。1978年にJIS(JIS-X0501)により規格化されPOSシステムなどの普及により、現在流通するほとんどの商品にマーキングされている。
JAN流通コードの特徴としては、単品を国際的に唯一の番号で識別可能であり、従来の包装資材、インクを用いて印刷できる低コストのシンボルであり、スキャナ等の自動読み取り装置による読み取り操作が容易であること等が挙げられる。二次元コードは、バーコードの情報量を増加させ、複製を容易に行えないように改良開発されたコードであり、バーコードと比較すると約30倍の情報量を有する。国内市場では計15種類が紹介されているがバーコードに比べると整備に遅れをとっており、統一化、規格化が求められている。
流通コードを用いたシステムとしては、1970年代のJAN流通コードによるPOSシステムから1980年代のITF流通コードによる梱包単位の物流管理システムに展開し、1990年代後半からはUCC/EAN128規格が登場し、多くの分野でアプケーション標準規格が制定された(非特許文献1参照。)。この他レーザースキャナ装置等による、遠距離からの流通コードスキャン装置も開発されている。
財団法人流通システム開発センター"流通コードの登録管理"、[online]、[平成15年9月11日検索]、インターネット<URL: http://www.dsri-dcc.jp/>
しかしながら従来の流通コードシステムでは、流通コードの規格等により使用可能なデータ量に限界があった。この為流通コードを印刷媒体上に複数印刷させる若しくは流通コード印刷媒体を複数枚用意して読み込む手法が取られている。しかしこの手法では、人手にて流通コードを読み込む際にそれぞれ別々の箇所に印字若しくは表示された流通コードに対して、一つ一つスキャナを移動させて読み込む必要がある。これにより、スキャナ装置を移動させる際に生じる時間が、大量の流通コードをすばやく読み込む際の障害となっていた。更に、流通コードの印刷媒体は大体が紙であるため、この紙上の空間的制約により送信できるデータ量に制限ができていた(第1の問題点)。
又、流通コードが複数枚存在すると人手によりスキャンする際にスキャンする角度や順序に間違いが生じることが多いので、これを防ぐ手段が必要となる。この為、流通コードをあらゆる角度からスキャンするモジュールや、流通コードが複数枚存在しても正確に読み取り可能とするプログラムがスキャナ装置には搭載されている。しかし、スキャンする情報が多量に有る場合、このモジュールやプログラムの処理時間が情報伝送を遅延させる原因ともなっていた(第2の問題点)。
従来、人手によりスキャンする際には、スキャナ装置使用者が1つの流通コードをある位置から読み取った後、次の流通コードの読み取り位置まで手首等を動かして読み取り位置を移動させねばならず、この移動時間及び人手による処理の煩雑さを考慮すると、平均4枚程度の流通コードを各々近い位置に並列等させて流通コードを印字させねばならなかった。つまり、流通コードが伝送する情報量に制限があり、且つ、情報を表示するための印刷媒体及び印刷媒体上の印刷位置にも制限があった(第3の問題点)。
更に、従来のJAN規格の流通コードでは、流通コードが印刷されているため、簡単に複製が可能であるという問題もあった(第4の問題点)。
そこで本発明は、流通コードスキャナによる情報の読み込み作業を高速かつ正確にし、データ送信量を増大させ、セキュリティ性の高い情報通信端末、スキャナ装置、情報配信サーバ、情報伝送システム及び情報伝送プログラムを提供することを目的とする。
上記問題点を鑑みて、本発明の第1の特徴は、他の装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置(12)と;流通コード記憶装置(12)内より取得した流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段(10c)と;生成された少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置(2)と;少なくとも2つ以上の流通コードの画像を他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段と(10f)と;を備え、切り替え表示制御手段(10f)は、流通コードの画像が設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示し、この表示後再び流通コードの画像を連続的に切り替え表示するよう制御する情報通信端末(1)であることを要旨とする。
ここで、「流通コード」とは、記号化された数値データの固まりであるものとする。例えば、通常JAN13規格では13桁の数字を表すバーの集合をバーコードと呼ぶが、これに準拠する。尚、流通コードとしては特に、1次元バーコード及び2次元コードを指す。「流通コードデータ」とは、流通コードを作成する為のデータを指すものとする。「流通コードの画像」とは、流通コードデータを具現化し、視覚的に流通コードであると認識できるように表示装置等の画像上に表したものとする。「識別子データ」とは、複数の流通コード画像の連続表示の終了を報知するために挿入するデータであり、一定の待ち時間データ及びオール0データ等がこれにあたる。「少なくとも2つ以上の流通コード」とは、同種類の流通コード規格によりなる2枚以上の流通コードの画像の基となるデータを指す。
本発明の第2特徴は、他の装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置(12)と;流通コード記憶装置(12)内より取得した流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段(10c)と;生成された少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置(2)と;少なくとも2つ以上の流通コードの画像を他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段と(10f)と;を備え、流通コード生成手段(10c)は、流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを生成し、切り替え表示制御手段(10f)は、枚数データ及び枚数データのヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを順序にて連続切り替え表示するよう制御することを特徴とする情報通信端末(1)であることを要旨とする。
本発明の第3特徴は、予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される流通コードの画像より受光する流通コード情報を少なくとも2つ以上読み取る流通コード読み取り手段(30a)と;読み取った流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段(30b)と;を備え、解析手段(30b)は、流通コードの画像が設定される間隔及び設定される順序にて表示される際に表示される識別子データを確認し、識別子データの次の流通コードの画像より流通コード情報の読み込み及び解析を開始するスキャナ装置(3)であることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される流通コードの画像より受光する流通コード情報を少なくとも2つ以上読み取る流通コード読み取り手段(30a)と;読み取った流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段(30b)と;を備え、流通コード情報は、流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、解析手段(30b)は、枚数データ及びヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを取得してから解析を開始するスキャナ装置(3)であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、流通コードを表示する情報通信端末(1)と流通コードを読み取るスキャナ装置(3)とを備える情報伝送システムであって、スキャナ装置(3)に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置(12)、流通コード記憶装置(12)内より取得した流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段(10c)、生成された少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置(2)、少なくとも2つ以上の流通コードの画像をスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段と(10f)、固定位置にて連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段(30a)、読み取った流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段(30b)と;を備えるスキャナ装置(3)とを備え、
切り替え表示制御手段(10f)は、少なくとも2つ以上の流通コードデータが設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示し、この表示後再び流通コードを連続的に切り替え表示するよう制御し、
解析手段(30b)は、識別子データを確認し、識別子データの次の流通コードより流通コード情報の読み込み及び解析を開始する情報伝送システムであることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、流通コードを表示する情報通信端末(1)と流通コードを読み取るスキャナ装置(3)とを備える情報伝送システムであって、スキャナ装置(3)に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置(12)、流通コード記憶装置(12)内より取得した流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段(10c)、生成された少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置(2)、少なくとも2つ以上の流通コードの画像をスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段と(10f)を備える情報通信端末(1)と;固定位置にて連続切り替え表示される流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段(30a)、読み取った流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段(30b)と;を備えるスキャナ装置(3)と;備え、
流通コード生成手段(10c)は、流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを生成し;切り替え表示制御手段(10f)は、枚数データ及び枚数データのヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを設定された表示順序にて連続切り替え表示するよう制御し;解析手段(30b)は、枚数データ及びヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを取得してから解析を開始する情報伝送システムであることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、表示した流通コードをスキャナ装置(3)に読み取らせることで情報を伝送する情報通信端末(1)に対し通信網を介してデータを配信する情報配信サーバ(5)であって、データを記憶する配信データ記憶装置(56)と;配信データ記憶装置(56)内より取得したデータより、設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び流通コードを連続的に切り替え表示するよう設定される少なくとも2つ以上の流通コードを生成する基となる流通コードデータを作成する配信データ作成手段(55a)と;スキャナ装置(3)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された流通コードデータを情報通信端末(1)に配信する配信データ送信手段(55d)とを備える情報配信サーバ(5)であることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、表示した流通コードをスキャナ装置(3)に読み取らせることで情報を伝送する情報通信端末(1)に対し通信網を介してデータを配信する情報配信サーバ(5)であって、データを記憶する配信データ記憶装置(56)と;少なくとも2以上の流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、枚数データ及びその枚数分の画像データを設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている流通コードの画像を生成する基となる流通コードデータを配信データ記憶装置(56)内より取得したデータより少なくとも2つ以上作成する配信データ作成手段(55a)と;スキャナ装置(3)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された流通コードデータを情報通信端末(1)に配信する配信データ送信手段(55d)を備える情報配信サーバ(5)であることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、表示される流通コード画像を少なくとも2つ以上読み取るコンピュータに、予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取らせる命令と;流通コードデータが設定される間隔及び設定される順序にて一巡して表示された後に表示される識別子データを確認させて、解析手段(30b)に識別子データの次の流通コードより流通コード情報の読み込み及び解析を開始させる命令とを実行させる情報伝送プログラムであることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、表示される流通コード画像を少なくとも2つ以上読み取るコンピュータに、予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取らせる命令と;流通コード情報の内、流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データを受信させる命令と;流通コード情報の内、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを受信させる命令と;枚数データ及びその枚数分の画像データを取得してから解析手段(30b)に解析を開始させる命令とを実行させる情報伝送プログラムであることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、生成する流通コード画像を表示し、表示された流通コード画像を読み取るコンピュータに、時刻を取得させる命令と;流通コード記憶装置(12)内より取得した流通コードデータに時刻のデータを付加して暗号化し、暗号化データを作成する命令と;暗号化データを受信すると、内部より内部時刻データを取得させる命令と;受信した暗号化データを復号化させる命令と;時刻のデータと内部時刻データとを比較して設定された時差内である場合に、暗号化データを解析させる命令とを有する情報伝送プログラムであることを要旨とする。
本発明の情報通信端末、スキャナ装置、情報配信サーバ、情報伝送システム及び情報伝送プログラムによると、表示装置に2枚以上の流通コードを繰り返し連続で表示することにより、スキャナ装置の移動を行わずに、つまりスキャナ装置を流通コード読み取り箇所に動かすのではなく、流通コード読み取り箇所をスキャナ装置の読み取り処理に合わせて動かすことにより、流通コードデータを一カ所において一度に読み込むことが可能となる。更に表示装置上の流通コードは、紙等上の流通コードのように空間的制限を持たないため、何枚でも表示することができ、伝送するデータ量を無限に増加させることができる。
また、スキャナ装置は、流通コードデータを一カ所において連続して読み込むことが出来るため、スキャナ装置の人手による読み込み順序間違いや、読み込みにかかる時間が短縮され、データ送信の高速化をはかることができる。
更に、複数の流通コードが表示装置上で動的に切り替わるため、複写が容易でなく、流通コードが保持する情報のセキュリティ性を高めることができる。
以下、本発明の第1〜5の実施の形態に係る表示装置、スキャナ装置及び情報処理装置及び情報配信サーバを用いた情報伝送システムについて説明する。尚、本発明の実施の形態において使用される機器、手法等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものでないことは勿論である。
(流通コードの伝送)
本発明の第1〜5の実施の形態に係る情報伝送システムは、流通コードを表示させる表示装置を備える情報端末と、スキャナ装置を備えている。表示装置上には所望の情報を有する流通コードが表示され、この流通コードをスキャナ装置が光学的に読み取ることによって情報は伝送される。
本発明の最大の特徴は、流通コードを表示し、流通コード上の情報を伝送する媒体がプログラムにより生成された複数枚の画像であることである。更にこの複数枚の流通コード画像は、一定時間毎に次の画面に入れ替えられる。この画像表示時間はスキャナ装置の画像読み取りの精度及びスピードに従って決定される。例えば図5に示すように、0.1秒毎に、4枚の画像を用いて情報を伝達したりする。この読み取り操作中、スキャナ装置の操作者は図6に示すように、表示装置の画像上の一定位置にスキャナを固定させておけば良い。
更に、図5では4枚の画像を使用しているが、この画像は前述したようにプログラムにより生成されるため、無限に生成することが可能である。つまり、これまで情報伝送に使用される流通コードが4枚程度であったのは、操作者の読み取り処理における負担、読み取り処理に要する時間及び読み取り処理のミスの発生等を考慮した結果であったが、本発明のように複数の流通コード画像をスキャナ装置を固定させて読み取り出来る場合、読み取り処理に要する時間はスキャン時間のみで、読み取り処理のミスも発生しない。この為、情報伝送可能な情報量を無限に増加させることができる。しかも、操作者による読み取り時の操作ミスや、従来のような複数枚流通コードが存在する際の読み取り順序を適正に並び替えるプログラムを搭載する必要がなく、読み取り処理の高速化を図ることができる。
流通コードは図5のバーコードでも、図32の二次元コードであってもよいが、バーコードの場合は、現在市場に普及されている流通コード読み取り用のスキャナ装置を使用することが可能だが、二次元コードの場合、流通コード読み取り装置に専用のアプリケーションを搭載させる必要がある。
以下、本発明の第1〜5の実施の形態に係る情報伝送システムについて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
(情報伝送システム)
本発明の第1の実施の形態に係る情報伝送システム100は、図1に示すように、流通コードを表示させる表示装置2を備える情報通信端末1と、スキャナ装置3を備えている。
本発明の第1の実施の形態に係る表示装置2は、通信機能を備える携帯電話等の情報通信端末1に搭載される。この情報通信端末1は、図2に示すように、入力装置16、表示装置2、アンテナ14aを備える無線装置14、音声処理装置15、CODEC6、送話装置7、受話装置8、データ記憶装置9、処理制御装置(CPU)10、流通コード記憶装置12及び一時記憶装置13等を備えている。
入力装置16は、0から9までの数字と、“*”、“#”、“決定”、“取消”等のプッシュボタンから構成されたキーボードである。入力装置16はスクロールボタン等により構成されていてもよい。又、USB接続等を介して他のメモリ装置よりデータを入力しても構わない。表示装置2は、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロミルネッセンス(EL)パネル等が使用可能である。表示装置2は、流通コードや、入力された機能項目、現在の情報通信端末1の状態、通信結果等を表示するものであれば、表示装置2として使用可能である。
アンテナ14aは、電波を受信及び送信するもので、図2では、受信アンテナと送信アンテナを兼ねたものとして示している。無線装置14は、アンテナ14aを介して受信した受信データを復調してCPU10に出力し、CPU10から出力された送信データを変調してアンテナ14aへ出力するモジュールである。無線装置14はアンテナ14aに接続された低雑音増幅器、ミキサ、中間周波増幅器、復調器等より構成される周知の無線装置で構わない。
送話装置7はマイクであり、ユーザの音声を入力するモジュールである。受話装置8はスピーカであり、通話の相手の音声を出力するモジュールである。CODEC6は、音声のアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号をアナログ信号に変換するモジュールである。音声処理装置15は、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)であり、デジタル音声信号を音声符号化/復号化するモジュールである。データ記憶装置9は、ROM及びRAMが組み込まれている。ROMはCPU10で実行される受話装置としての全体的な制御を行うプログラム(認識流通コード)を格納しているメモリであり、RAMはCPU10におけるプログラム実行処理中に利用されるプログラムデータ等を格納したり、作業領域として利用されるメモリである。
流通コード記憶装置12は、送信された又は生成された流通コードを記憶する記憶領域である。一時記憶装置13は、流通コード生成・表示処理の作業途中に一時保存するための記憶領域である。
CPU10は、電話機能制御手段10a、流通コードデータ管理手段10b、流通コード生成手段10c及び切り替え表示制御手段10f等を備えている。電話機能制御手段10aは、従来の標準的な電話機能を制御するモジュールである。入力装置16からの入力及び呼出の受信に従って、発着制御や通話制御と、各種設定処理等を行う。流通コードデータ管理手段10bは、流通コード記憶装置12の流通コードデータの更新、削除等の管理を行うモジュールである。流通コード生成手段10cは、入力装置16より入力されたデータ及び無線装置14を介して送信されたデータを基に、流通コードを生成するモジュールである。切り替え表示制御手段10fは、表示装置2に表示する複数の流通コードの画像の連続切り替えを行うモジュールである。CPU10が、これらの手段を適宜ロードして演算処理することによりそれぞれの機能は実行される。
尚、図2においては特に図示していないが、これらの各装置が正常に機能するための電源回路や電池(バッテリー)等が備えられていることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態に係るスキャナ装置3は、半導体素子CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いて画像をスキャンする機能を有し、図3に示すように、CPU30、光源用LED31、ミラー32、レンズ33、CCDイメージセンサ34及びコード35等を備えている。
光源用LED31は、流通コード上に光を照射するモジュールである。ミラー32は、流通コードより反射された光を反射させるためのものである。レンズ33は、ミラー32からの反射光を拾い、CCDイメージセンサ34に受光させるために焦点をあわせるためのものである。CCDイメージセンサ34は、レンズ33からの光を画像として受信するためのものである。尚、光源用LED31は広い範囲で照射されるが、CCDイメージセンサ34が画像として受光するのは受光軸上の箇所のみである。コード35は受光した画像より解析される流通コード上の情報を外部のPOS端末等の情報処理装置に送信するためのものである。
CPU30は、図4に示すように、流通コード読み取り手段30a、解析手段30b及び解析データ送信手段30cを備え、主記憶装置30dと接続されている。流通コード読み取り手段30aは、受光軸上の画像を読み取るためのモジュールである。解析手段30bは、読み取られた流通コードの画像上のデータを解析するためのモジュールである。解析データ送信手段30cは、解析された流通コードが保持するデータを外部のPOS端末等に送信するモジュールである。CPU30が、これらの手段を適宜レジスタ領域等にロードして演算処理することによりそれぞれの機能は実行される。主記憶装置30dは、ROM及びRAMが組み込まれる。ROMはCPU30で実行される流通コード読み取り処理の全体的な制御を行うプログラムを格納しているメモリであり、RAMはCPU30におけるプログラム実行処理中に利用されるプログラムデータ等を格納したり、作業領域として利用されるメモリである。
(情報伝送システムの動作)
次に情報伝送システム100による流通コード情報伝送の動作について図7のフロー図を用いて説明する。
(a)先ずステップS101において、情報通信端末1は、図2の入力装置16又は無線装置14から流通コードの基となるデータを受信し、流通コード記憶装置12に格納する。データ受信の方法としては、入力装置16を介してのキーボードからの入力データ受信及びメモリスティック等の外部記憶装置からの受信、無線装置14を介してのパケットデータの受信等がある。図2の流通コードデータ管理手段10bは、受信した流通コードの基となるデータを流通コード記憶装置12に格納する。
(b)ステップS102において、入力装置16からのユーザの入力操作に従い、流通コード生成手段10cは流通コード記憶装置12より流通コードデータを取得し、流通コードとして生成する。生成される流通コードが何枚になるかは、伝送させる情報の量によって決定される。流通コード生成には、例えばJAN13規格に基づいて流通コードを生成する場合、図8の表に記載された色を組み合わせ表示する。流通コードは図9に示すように構成され、レフトマージン、レフトガードバー、左側奇数用キャラクタ4桁分、センター、右側偶数用キャラクタ3桁分、チェックデジット1桁、ライトガードバー、ライトマージンより構成される。レフトマージン及びライトマージン、レフトガードバー、ライトガードバー及びセンターは規定によって固定されている。左側奇数用キャラクタ及び右側偶数用キャラクタ並びにチェックデジット1桁の全8桁の内、チェックデジット1桁は、左側奇数用キャラクタ及び右側偶数用キャラクタを計算し、その計算結果の数値を表すように構成される。実際に使用可能な桁数は7桁で、この7桁で具体的な情報を伝送する。この際、使用できるキャラクタは「0」〜「9」の数値のみである。
流通コードの動的な切り替えのタイミングについてであるが、現在使用される液晶画面、CRT画面では1/60秒くらいの周期で画面を変えている。これに対しスキャナ装置は、1/50〜1/200秒程度で1枚の流通コードを読み取ることができる。これによると、現在のスキャナ装置においても複数の動的流通コード表示を読み取り可能とさせるためには、表示の切り替えは両方の時間の最小公倍数にすることが好ましく、1/10秒程度がふさわしいといえる。最大表示時間はスキャナ装置が同じデータを多重に読み込むことがないため節制はない。しかしながら運用上の視点より、流通コード表示周期は0.1〜0.5秒程度が好ましいといえる。
ステップS102において、生成された複数の流通コードデータは、設定された切り替え速度により、切り替え表示制御手段10fが、図5に示すように表示装置2に表示する。
(c)ステップS103において、スキャナ装置3は表示装置2上に表示される流通コードの読み取りを行う。読み取りの手順としては、図10に示すように、図3の光源用LED31は流通コード上にパルス発光させた光を照射し、ミラー32がこの光を反射させる。反射光はレンズ33により反転され、この反転された反射光をCCDイメージセンサ34は、画像として受光する。さらに図4の流通コード読み取り手段30aはCCDイメージセンサ34に受光した画像を端から端にスキャンさせ、アナログ波形を取得する。更にアナログ波形をA/D変換し、デジタル波形を取得する。このデジタル波形は規則に従いデコードされる。
(d)ステップS104において、デコードされた情報は図4の解析手段30bによって解析処理され、主記憶装置30dに記憶される。若しくはステップS105において解析データ送信手段30cが、読み取りデータとしてRS−232C(図3のコード35)等により外部に通信出力する。
ステップS104の解析手段30bによるデコードされた情報の解析手法については色々な手法が考えられるが、2つの解析具体例について以下に説明する。
第1の具体例としては、一般の流通コードをそのまま繰り返して表示装置2上に表示させる場合に、図11に示すように、1周期毎に一定の待ち時間を設けて繰り返し送信する手法がある。これを図12のフロー図を用いて説明する。
(a)先ずステップS201において、図4のCPU30は、流通コードの待ち時間を示す識別子を検出するまでは、読み込みを行わず、待機する。
(b)ステップS202において、待ち時間を検出すると、CPU30の流通コード読み取り手段30aが送信されるデコードされたデータを読み込み、図13に示すようにCPU30のレジスタ領域に登録する。ステップS203において、次の読み込みデータは「待ち時間」データであるか否かの判定をおこない、次の待ち時間データが読み込まれるまで、送信されるデコードされたデータをレジスタ内に登録する。
(c)ステップS204において、デコードされた1組のデータ群を全て読み込み、次の待ち時間データが読み込まれると、解析データ送信手段30cは、読み取りデータとして図3のコード35等により外部に通信出力する。
第2の具体例としては、表示装置2上に表示させる流通コード内にヘッダ情報を埋め込み、このヘッダ情報によりスキャナ装置3によるデータ受信後に不必要なデータを除去する手法がある。このヘッダ情報とは図14(a)に示すように、送信データの前に送信データの基となる流通コードの枚数を通知するためのデータを送信する。これは上位2桁が枚数データを示す“00”と設定し、その次の上位2桁で流通コードの枚数を設定する。例えば、4枚のデータを送信する場合、“000400000・・・”のように構成される。尚、各々の送信データの上位2桁には、順序を示すための“01”〜“04”等が設定される。これについて図15のフロー図を用いて説明する。
(a)先ずステップS301において、図4の流通コード読み取り手段30aは、1つの送信データを読み込む。ステップS302において、この送信データの上位2桁を読み、この2桁に対応するCPU30の流通コード記憶レジスタ(図16(a)参照)に格納する。
(b)次にステップS303において、読み込んだ2桁のデータが“00”であるか、つまり枚数データであるかを判断し、枚数データであった場合、ステップS304に進み、枚数データでなかった場合ステップS306へ進む。
(c)ステップS304では、枚数データの上位3〜4桁を取得し、登録する画像データの枚数を取得する。ステップS305にてこの枚数データは図16(b)のようにCPU30の枚数記憶レジスタの領域に格納される。
(d)ステップS306においては、枚数記憶レジスタに枚数情報が登録済か否かを判断する。登録済であった場合、ステップS307に進み、流通コード記憶レジスタに全ての画像データが登録されているか否か、例えば図16だと上位2桁が“01”“02”“03”“04”のデータが登録済かを判断する。登録済でなかった場合、ステップS301に戻り、枚数データと他の画像データの全てがレジスタに登録されるまでS301〜S306の動作を繰り返す。
(e)レジスタ内の全てのデータが登録された場合、ステップS308へ進み、図4の解析データ送信手段30cが、流通コードデータの情報(図14(b)参照)を読み取りデータとして図3のコード35等により外部に通信出力する。
(実施例)
第1の実施の形態において説明された情報通信端末1の表示装置2からスキャナ装置3への情報伝送と、従来の紙上の流通コードからスキャナ装置への情報伝送を実施し、2つの装置による情報伝送量と伝送処理速度を比較してみると、図17の表に示すような実験結果が得られた。この表より、どの流通コード枚数においても、紙媒体よりも表示装置2の方が高速に伝送処理が行われることが分かる。又、流通コード枚数4枚の際の処理スピードは紙だと「1.62秒」、表示装置だと「0.6秒」であり、流通コード枚数12枚の際の処理スピードは紙だと「5.51秒」、表示装置だと「1.8秒」である。即ち、流通コード枚数が増加するに従い、その処理スピードの差は顕著に現れることが分かる。
本発明の第1の実施の形態に係る表示装置、スキャナ装置及び情報伝送システムによると、流通コード読み取り箇所をスキャナ装置の読み取り処理に合わせて動かすことにより、複数の流通コードデータを一カ所において一度に読み込むことが可能となる。更に表示装置上の流通コードは、紙等上の流通コードのように空間的制限を持たないため、何枚でも表示することができ、伝送するデータ量を無限に増加させることができる。スキャナ装置の人手による読み込み順序間違いや、読み込みにかかる時間が短縮され、データ送信の高速化をはかることができる。複数の流通コードが表示装置上で動的に切り替わるため、複写が容易でなく、流通コードが保持する情報のセキュリティ性を高めることができる。
(第2の実施の形態)
(情報伝送システム)
本発明の第2の実施の形態に係る情報伝送システム200は、図18に示すように、流通コードを表示させる表示装置2aを備える情報通信端末1a、スキャナ装置3a及び情報処理装置4を備えている。情報処理装置4はスキャナ装置3aと接続され、スキャナ装置3aに入力されたデータに一定の処理を行う、例えばPOS端末等を指す。
表示装置2aは、通信機能を備える携帯電話等の情報通信端末1aに搭載される。この情報通信端末1aは、図19に示すように、入力装置16、表示装置2、アンテナ14aを備える無線装置14、音声処理装置15、CODEC6、送話装置7、受話装置8、データ記憶装置9、CPU10、時計装置11、流通コード記憶装置12及び一時記憶装置13等を備えている。CPU10は、電話機能制御手段10a、流通コードデータ管理手段10b及び流通コード生成手段10cを備え、流通コード生成手段10cは、時刻取得手段10d及び時刻暗号化手段10e等を備えている。
時計装置11は、内部時計モジュールであり、時刻を計測する。時刻取得手段10dは、時計装置11より時刻を取得するモジュールである。時刻暗号化手段10eは、時刻情報を含んだ流通コードを生成し、暗号化するモジュールである。その他の装置については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
スキャナ装置3aは、図3に示すように、CPU30、光源用LED31、ミラー32、レンズ33、CCDイメージセンサ34及びコード35等を備えている。CPU30(CPU30f)は、図20に示すように、流通コード読み取り手段30a及びデータ送信手段30eを備え、主記憶装置30dと接続されている。データ送信手段30eは、読み取った流通コードデータをコード35等を介して情報処理装置4へ送信するモジュールである。その他の装置については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
情報処理装置4は、入力装置41、出力装置42、表示装置43、データ入出力制御装置44、データ伝送制御装置45、CPU46、記憶装置47及び内部時計装置48等を有している。尚、複数の情報処理装置4が配置される場合、各情報処理装置4は、全ての情報処理装置4を統合的に管理する、図示しない上位装置に、例えば、LAN等で接続される。上位装置と各情報処理装置4とのデータ送受信は、データ伝送制御装置45を介して行われる。
記憶装置47は、CPU46がPOS端末として機能するために必要な動作メモリ領域を有している他に、売り上げファイル、ユーザファイル、商品マスタファイル、商品画像ファイル等の各種データを格納している。内部時計装置48は、時刻を計測するための装置である。
CPU46は、情報処理装置4及び情報伝送システム200の全体を管理しており、POS端末等としての基本的処理を実行する。CPU46は、データ復号手段46a、内部時刻取得手段46b、判断手段46c、解析手段46d及びデータ処理手段46eを備えている。
データ復号手段46aは、受信する暗号化されたデータを復号化するモジュールである。復号化には、公開鍵、秘密鍵の他、時刻データ、ワンタイムピンデータ等を用いる。内部時刻取得手段46bは、内部時計装置48より時刻を取得するモジュールである。判断手段46cは、復号化されたデータを解析処理すべきか否かを判断するモジュールである。解析手段46dは、復号化されたデータを解析するモジュールである。具体的にはデータの復号化後、図7のステップS104の解析手段30bによる解析手法による解析を行う。データ処理手段46eは、解析されたデータに対し一定の算術処理、例えば、売上総額計算等を行う。
データ入出力制御装置44は、CPU46、入力装置41、出力装置42及び表示装置43間のデータ送受信を制御している。入力装置41は、具体的にはユーザに操作されるキーボード、タッチパネル、スキャナ、カードリーダ・ライタ等を指す。出力装置42は、レシートジャーナル、プリンタ等を指す。表示装置43は、ユーザ等に対し、演算結果データ等を出力するものであり、複数存在しても構わない。
(情報伝送システムの動作)
次に情報伝送システム200による流通コード情報伝送の動作について図22のフロー図を用いて説明する。
(a)先ずステップS401において、情報通信端末1aは、図2の入力装置16又は無線装置14から流通コードの基となるデータを受信し、流通コード記憶装置12に格納する。図2の流通コードデータ管理手段10bは、受信した流通コードの基となるデータを流通コード記憶装置12に格納する。時刻取得手段10dは時計装置11より現在時刻を取得する。
(b)ステップS402において、入力装置16からのユーザの入力操作に従い、流通コード生成手段10cは流通コード記憶装置12より取得した流通コードデータに、時計装置11より取得した現在時刻X、例えば2003年8月8日16時50分であった場合「200308081650」の数値データを加え、これらデータを暗号化した流通コードを生成する。暗号化には、例えば、図23に示すように、周知の公開鍵方式や秘密鍵方式鍵を用いる。生成される流通コードが何枚になるかは、伝送させる情報の量によって決定される。流通コード生成には、例えばJAN13規格に基づいて流通コードを生成する。流通コード画像の表示周期は0.1〜0.5秒程度が好ましい。ステップS403において、生成された複数の流通コード画像は、設定された切り替え速度により表示装置2に表示される。
(c)ステップS404において、情報処理装置4は、スキャナ装置3aを介して、表示装置2a上に表示される流通コード画像の情報を取得する。スキャナ装置3aによる読み取りの手順は図7のステップS104において前述したので省略する。ステップS405において図21のデータ復号手段46aはこの読み取りデータを復号化する。ステップS406において、内部時刻取得手段46bは、内部時計装置48より現在時刻Yを取得する。
(d)ステップS407においては、判断手段46cが、情報通信端末1の現在時刻Xと、情報処理装置4の現在時刻Yとを比較する。このとき時刻Xと時刻Yが、例えば5分以内差であれば、ステップS408に進み、通常通りにデータを解析し、記憶装置47にデータを格納する(ステップS409)。もし、5分以上であれば、複製等された可能性があるとして、ステップS410にて処理をストップさせ、その流通コードを廃棄等する。
本発明の第2の実施の形態に係る表示装置、スキャナ装置、情報処理装置及び情報伝送システムによると、流通コード読み取り箇所をスキャナ装置の読み取り処理に合わせて動かすことにより、複数の流通コードデータを一カ所において一度に読み込むことが可能となる。更に表示装置上の流通コードは、紙等上の流通コードのように空間的制限を持たないため、何枚でも表示することができ、伝送するデータ量を無限に増加させることができる。スキャナ装置の人手による読み込み順序間違いや、読み込みにかかる時間が短縮され、データ送信の高速化をはかることができる。複数の流通コードが表示装置上で動的に切り替わり、又時刻による暗号処理を行うことで、流通コードの不正複製、改変等を防ぎ、流通コードが保持する情報を確実に保護することが出来る。
(変更例)
第2の実施の形態の暗号処理には時刻情報を用いたが、これは、例えば、乱数により発生されるワンタイムピンであっても構わない。先ず、図24に示すように、情報通信端末1aの流通コード生成手段10cは、ワンタイムピン取得手段10h及びワンタイムピン暗号化手段10gを備えている。尚、図21に示す装置(図示せず)も備えていることは勿論である。情報処理装置4は図21に示す装置に加え(図示せず)、ワンタイムピン生成手段46f及びワンタイムピン取得手段46gを備えている。以下、図25のフロー図を用いて暗号化の動作について説明する。
(a)先ず、ステップS501において、流通コード画像を表示装置2に表示して、スキャナ装置3aにより画像の読み取りを行う時に、情報通信端末1aのワンタイムピン取得手段10hは、入力装置16を介してのユーザからのキーボード入力等によりワンタイムピンを取得する。このワンタイムピンは、図24に示すように情報処理装置4のワンタイムピン生成手段46fにて乱数発生させた適当な数桁の数、例えば4桁の数「1234」であり、表示装置43表示されているものとする。ステップS502において、ワンタイムピン暗号化手段10gは、この数値データを送信する流通コードデータに含めて暗号化する。暗号化された流通コードデータは流通コード画像として表示装置2に表示される(ステップS503)。
(b)ステップS504において、情報処理装置4は、スキャナ装置3aを介して、表示装置2b上の流通コード画像より暗号化された流通コードデータを取得する。ステップS505において、データ復号手段46aはこれを復号化する。ステップS506において、ワンタイムピン取得手段46gは、情報処理装置4の表示装置43に表示されたワンタイムピン「1234」を取得する。
(d)ステップS507においては、判断手段46cが、情報通信端末1aのワンタイムピンと情報処理装置4のワンタイムピンが同一であるか判断する。このときワンタイムピンが同一であれば、ステップS508に進み、通常通りにデータを解析し、記憶装置47にデータを格納する(ステップS509)。もし、ワンタイムピンが同一でなければ、複製等された可能性があるとして、ステップS510にて処理をストップさせ、その流通コードを廃棄等する。
上記のようなワンタイムピンによる暗号処理を行うことで、流通コードの不正複製、改変等を防ぎ、流通コードが保持する情報等を確実に保護することが出来る。
(第3の実施の形態)
(情報伝送システム)
本発明の第3の実施の形態に係る情報伝送システム300は、図23に示すように、流通コードを表示させる表示装置2bを備える情報通信端末1b、スキャナ装置3b及び情報配信サーバ5を備えている。情報配信サーバ5は情報通信端末1bに対し支払いデータ、クーポン等の情報データを配信する。
情報配信サーバ5は、図24に示すように、入力装置51、出力装置52、通信制御装置53、主記憶装置54、CPU55、配信データ記憶装置56、情報通信端末アドレス記憶装置57及びプログラム記憶装置58等から構成される。
CPU55は、配信データ作成手段55a、配信データ更新手段55b、情報通信端末アドレス更新手段55c及び配信データ送信手段55d等を備えている。配信データ作成手段55aは、ユーザに対し配信するための画像データ等を作成する為のモジュールである。配信データ更新手段55bは、配信データ記憶装置56内のユーザに対し配信するための画像データ等を更新する為のモジュールである。情報通信端末アドレス更新手段55cは、情報通信端末1bのアドレスを更新するモジュールである。配信データ送信手段55dは、情報通信端末1bに対し配信データを送信する為のモジュールである。
配信データ記憶装置56は、ユーザの情報通信端末1bに配信するためのデータを格納する。配信データとしては例えば、支払いデータ、クーポン情報データ等がある。情報通信端末アドレス記憶装置57は、データの配信先である情報通信端末1bのURL等のアドレスを格納する。アドレス情報と共にユーザの氏名、住所等の個人情報を格納しても良い。プログラム記憶装置58は、CPU55にて演算処理を行う為のプログラムを格納する。
入力装置51は、他装置からの入力信号を受信するインタフェースである。出力装置52はは、他装置へ向けて出力信号を送信するインタフェースである。通信制御装置53は、無線、有線、光ファイバ等のネットワークを介してデータを送受信する為の制御信号を生成し、制御する。主記憶装置54は、処理の手順を記述したプログラムや処理されるべきデータを一時的に記憶し、CPU55の要請に従ってプログラムの機械命令やデータを引き渡す。CPU55で処理されたデータは主記憶装置54に書き込まれる。主記憶装置54とCPU55はアドレスバス、データバス、制御信号等で結ばれている。
表示装置2bは、通信機能を備える携帯電話等の情報通信端末1bに搭載される。この情報通信端末1bは、図19に示すように、入力装置16、表示装置2、アンテナ14aを備える無線装置14、音声処理装置15、CODEC6、送話装置7、受話装置8、データ記憶装置9、CPU10、時計装置11、流通コード記憶装置12及び一時記憶装置13等を備えている。CPU10は、電話機能制御手段10a、流通コードデータ管理手段10b、時刻取得手段10d及び時刻暗号化手段10e等を備えている。各装置は第2の実施の形態と同様であるため詳細な説明を省略する。
スキャナ装置3bは、図3に示すように、CPU30、光源用LED31、ミラー32、レンズ33、CCDイメージセンサ34及びコード35等を備えている。CPU30(CPU30f)は、図20に示すように、流通コード読み取り手段30a及びデータ送信手段30eを備え、主記憶装置30dと接続されている。各装置は第2の実施の形態と同様であるため詳細な説明を省略する。
(情報伝送システムの動作)
次に情報伝送システム300による流通コード情報伝送の動作について図25のフロー図を用いて説明する。
(a)まずステップS601において、情報通信端末1bを保持するユーザが、情報配信サーバ5が提供するサービスの利用を依頼し、サービス利用契約を締結すると、図27の情報通信端末アドレス更新手段55cは、この新規ユーザの氏名、住所、利用するサービスの種類等の情報及び情報通信端末1bのアドレス、例えばEメールアドレス等を情報通信端末アドレス記憶装置57に格納する。
(b)ステップS602において、情報配信サーバ5の配信データ作成手段55aは、情報通信端末1bに配信するためのデータを作成する。このデータは情報通信端末1bにおいて表示装置上に表示する流通コードの基となるものである。作成された配信データは配信データ記憶装置56にて格納される。
(c)ステップS603において、配信データ送信手段55dは、適宜この配信データに情報通信端末アドレス記憶装置57内のアドレスを付加し、サービス利用するユーザの情報通信端末1bに対して送信する。
尚、ステップS604〜S610においては、第1の実施の形態の図7のステップS101〜S105と同様であるため説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る情報配信サーバ、表示装置、スキャナ装置及び情報伝送システムによると、予めユーザが利用するサービス、ユーザの情報通信端末1bのアドレス等を格納させておくことにより、情報通信端末1bに対し、動的な複数の流通コードを所定の間隔毎に送信することができる。複数の流通コードは、一カ所において一度に読み込むことが可能で、紙等上の流通コードのように空間的制限を持たないため、伝送するデータ量を無限に増加させることができる。スキャナ装置読み込み処理が短縮されるため、データ送信の高速化をはかることができる。複数の流通コードが表示装置上で動的に切り替わり、複写が容易でない為、流通コードが保持する情報のセキュリティ性を高めることができる。
(その他の実施の形態)
第1〜3の実施の形態で説明した装置は、図29に示すように、流通コードを表示させる表示装置2cを備える情報通信端末1c、スキャナ装置3c、情報処理装置4b及び情報配信サーバ5aを備える情報伝送システム400として利用することができる。個々の装置については第1〜3の実施の形態で説明済であるので省略する。情報伝送システム400の動作は図30に示すようになる。ステップS601〜S602の動作については図28のステップS601〜S603にて、ステップS603〜S608の動作については図7のステップS101〜S105にて説明済みであるので省略する。
ステップS609においては、情報処理装置4bがスキャナ装置3cより解析処理済みのデータを受信する。ステップS610においては、図21のデータ処理手段46eがデータに対し累積算、総加算等の一定の演算処理を行う。最後にステップS611において、これらの演算結果は記憶装置47に格納される。
(システムの変更例)
尚、スキャナ装置3、3a、3b、3cは、図31に示すようなレザーダイオードを使用したものであっても構わない。ガルバノミラーがレザー光を反射して受光する場合、レザー光による残像及び表示装置の液晶バックライトによりスキャナ装置3、3a、3b、3cが受光しづらい場合がある為、適正にレザー光を反射させるよう表示装置の表示箇所カバーに使用するガラス、プラスチック等の材質の光屈折等を考慮する必要がある。
情報通信端末1,1a,1b,1cは、携帯電話でなくとも、流通コード作成アプリケーションを搭載し、それを表示可能な装置で有ればよい。更に通信機能を備えていることが好ましい。例えば、PDA、ノートパソコン、PHS等であっても構わない。
本発明の第1の実施の形態に係る情報伝送システムの概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報通信端末の構造図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスキャナ装置の構造図である。 スキャナ装置のCPUの構造図である。 表示装置の画面遷移図である。 スキャナ装置と情報通信端末の情報伝送の際の構造を示す図である。 情報通信端末からスキャナ装置にデータを送信する処理を表すフロー図である。 JAN13規格のモジュールの色の組み合わせを示す表である。 JAN13規格のバーの構成を示す図である。 デコードの動作を模式的に示す図である。 画像データの構造を示す図である。 解析処理の手順を示すフロー図である。 流通コード記憶レジスタ内の構造を示す図である。 送信データの構造を示す図である。 解析処理の手順を示すフロー図である。 流通コード記憶レジスタ及び枚数記憶レジスタ内の構造を示す図である。 流通コード読み取り時間を計測した結果を示す表である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報伝送システムの概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報通信端末の構造図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスキャナ装置の構造図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の構造図である。 情報通信端末から情報処理装置へと暗号化データを送信する処理を表すフロー図である。 情報通信端末から情報処理装置へと暗号化データを送信する処理の概略図である。 情報通信端末から情報処理装置へと暗号化データを送信する処理の概略図である。 情報通信端末から情報処理装置へと暗号化データを送信する処理を表すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報伝送システムの概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報配信サーバの構造図である。 情報配信サーバ、情報通信端末、スキャナ装置へとデータを送信する処理を表すフロー図である。 本発明の第4の実施の形態に係る情報伝送システムの概略図である。 情報配信サーバ、情報通信端末、スキャナ装置、情報処理装置へとデータを送信する処理を表すフロー図である。 レザーダイオードスキャナ装置の構造図である。 二次元コードの模式図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c…情報通信端末
2,2a,2b,2c…表示装置
3,3a,3b,3c…スキャナ装置
4,4b…情報処理装置
5,5a…情報配信サーバ
6…CODEC
7…送話装置
8…受話装置
9…データ記憶装置
10…CPU
10a…電話機能制御手段
10b…流通コードデータ管理手段
10c…流通コード生成手段
10d…時刻取得手段
10e…時刻暗号化手段
10f…表示制御手段
10g…ワンタイムピン暗号化手段
10h…ワンタイムピン取得手段
11…時計装置
12…流通コード記憶装置
13…一時記憶装置
14…無線装置
14a…アンテナ
15…音声処理装置
16…入力装置
30…CPU
30a…流通コード読み取り手段
30b…解析手段
30c…解析データ送信手段
30d…主記憶装置
30e…データ送信手段
30f…CPU
31…LED
32…ミラー
33…レンズ
34…CCDイメージセンサ
35…コード
41…入力装置
42…出力装置
43…表示装置
44…データ入出力制御装置
45…データ伝送制御装置
46…CPU
46a…データ復号手段
46b…内部時刻取得手段
46c…判断手段
46d…解析手段
46e…データ処理手段
46f…ワンタイムピン生成手段
46g…ワンタイムピン取得手段
47…記憶装置
48…内部時計装置
51…入力装置
52…出力装置
53…通信制御装置
54…主記憶装置
55…CPU
55a…配信データ作成手段
55b…配信データ更新手段
55c…情報通信端末アドレス更新手段
55d…配信データ送信手段
56…配信データ記憶装置
57…情報通信端末アドレス記憶装置
58…プログラム記憶装置
100,200,300,400…情報伝送システム

Claims (15)

  1. 他の装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置と、
    前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段と、
    生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置と、
    前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備え、
    前記切り替え表示制御手段は、前記流通コードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示し、この表示後再び前記流通コードの画像を連続的に切り替え表示するよう制御することを特徴とする情報通信端末。
  2. 他の装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置と、
    前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段と、
    生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置と、
    前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備え、
    前記流通コード生成手段は、前記流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する前記順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを生成し、
    前記切り替え表示制御手段は、前記枚数データ及び前記枚数データの前記ヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを前記順序にて連続切り替え表示するよう制御することを特徴とする情報通信端末。
  3. 予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される流通コードの画像より受光する流通コード情報を少なくとも2つ以上読み取る流通コード読み取り手段と、
    読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段
    とを備え、
    前記解析手段は、前記流通コードの画像が前記設定される間隔及び設定される順序にて表示される際に表示される読み取り開始位置を示す識別子データを確認し、前記識別子データの次の流通コードの画像より流通コード情報の読み込み及び解析を開始する
    ことを特徴とするスキャナ装置。
  4. 予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される流通コードの画像より受光する流通コード情報を少なくとも2つ以上読み取る流通コード読み取り手段と、
    読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段
    とを備え、
    前記流通コード情報は、前記流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、
    前記解析手段は、前記枚数データ及び前記ヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを取得してから解析を開始する
    ことを特徴とするスキャナ装置。
  5. 流通コードを表示する情報通信端末と前記流通コードを読み取るスキャナ装置とを備える情報伝送システムであって、
    前記スキャナ装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置、前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段、生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置、前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備える情報通信端末と、
    前記固定位置にて連続切り替え表示される前記少なくとも2つ以上の流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段、読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段とを備えるスキャナ装置と備え、
    前記切り替え表示制御手段は、前記少なくとも2つ以上の流通コードデータが前記設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示し、この表示後再び前記流通コードを連続的に切り替え表示するよう制御し、
    前記解析手段は、前記識別子データを確認し、前記識別子データの次の流通コードより前記流通コード情報の読み込み及び解析を開始する
    ことを特徴とする情報伝送システム。
  6. 流通コードを表示する情報通信端末と前記流通コードを読み取るスキャナ装置とを備える情報伝送システムであって、
    前記スキャナ装置に読み取らせるための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置、前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段、生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置、前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備える情報通信端末と、
    前記固定位置にて連続切り替え表示される前記流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段、読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段とを備えるスキャナ装置と備え、
    前記流通コード生成手段は、前記流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを生成し、
    前記切り替え表示制御手段は、前記枚数データ及び前記枚数データの前記ヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するよう制御し、
    前記解析手段は、前記枚数データ及び前記ヘッダ情報内の画像の枚数分の画像データを取得してから解析を開始することを特徴とする情報伝送システム。
  7. 前記流通コード生成手段は、時刻を取得する時刻取得手段と、前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータに前記時刻のデータを付加して暗号化する時刻暗号化手段を備え、
    前記解析手段は、内部時刻データを取得する内部時刻取得手段と、前記流通コードデータに前記時刻のデータを付加して暗号化されたデータを復号化する時刻復号化手段とを備え、前記時刻のデータと前記内部時刻データとを比較して設定された時差内である場合に、前記暗号化されたデータを解析する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報伝送システム。
  8. 表示した流通コードをスキャナ装置に読み取らせることで情報を伝送する情報通信端末に対し通信網を介してデータを配信する情報配信サーバであって、
    前記データを記憶する配信データ記憶装置と、
    前記配信データ記憶装置内より取得した前記データより、前記設定された表示順序にて一巡して表示された後に一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記流通コードを連続的に切り替え表示するよう設定される少なくとも2つ以上の前記流通コードを生成する基となる流通コードデータを作成する配信データ作成手段と、
    前記スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び前記設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記流通コードデータを前記情報通信端末に配信する配信データ送信手段
    とを備えることを特徴とする情報配信サーバ。
  9. 表示した流通コードをスキャナ装置に読み取らせることで情報を伝送する情報通信端末に対し通信網を介してデータを配信する情報配信サーバであって、
    前記データを記憶する配信データ記憶装置と、
    少なくとも2以上の流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記流通コードの画像を生成する基となる流通コードデータを前記配信データ記憶装置内より取得した前記データより少なくとも2つ以上作成する配信データ作成手段と、
    前記スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び前記設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記流通コードデータを前記情報通信端末に配信する配信データ送信手段
    とを備えることを特徴とする情報配信サーバ。
  10. 他の装置に配信するためのデータを記憶する配信データ記憶装置、前記配信データ記憶装置内より取得した前記データより、流通コードを生成する基となる流通コードデータを少なくとも2つ以上作成する配信データ作成手段を備える情報配信サーバと、
    前記情報配信サーバより受信した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段、生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置、前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備える情報通信端末と、
    前記固定位置にて連続切り替え表示される前記流通コードの画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段、読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して外部に送信可能となるよう解析する解析手段とを備えるスキャナ装置
    とを有することを特徴とする情報伝送システム。
  11. 少なくとも2つ以上の流通コードを表示する情報通信端末と前記流通コードを読み取るスキャナ装置と前記流通コードの情報を処理する情報処理装置を備える情報伝送システムであって、
    前記スキャナ装置に情報を伝送するための流通コードデータを記憶する流通コード記憶装置、前記流通コード記憶装置内より取得した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段、生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置、前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備える情報通信端末と、
    前記固定位置にて連続切り替え表示される前記流通コードの画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段、読み取った前記流通コード情報を、有線若しくは無線の通信媒体を介して前記情報処理装置に送信するデータ送信手段とを備えるスキャナ装置と、
    受信した前記流通コード情報が保持する情報を解析するデータ解析手段、解析された流通コード情報を格納する記憶装置とを備える情報処理装置
    とを有することを特徴とする情報伝送システム。
  12. 他の装置に配信するためのデータを記憶する配信データ記憶装置、前記配信データ記憶装置内より取得した前記データより、少なくとも2つ以上の流通コードを生成する基となる流通コードデータを作成する配信データ作成手段を備える情報配信サーバと、
    前記情報配信サーバより受信した前記流通コードデータを基に少なくとも2つ以上の流通コードを生成する流通コード生成手段、生成された前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を表示する表示装置、前記少なくとも2つ以上の流通コードの画像を前記他の装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段とを備える情報通信端末と、
    前記固定位置に連続切り替え表示される前記流通コードの画像より受光する流通コード情報を読み取る流通コード読み取り手段、読み取った前記流通コード情報を有線若しくは無線の通信媒体を介して送信するデータ送信手段とを備えるスキャナ装置と、
    受信した前記流通コード情報が保持する情報を解析するデータ解析手段、解析された流通コード情報を格納する記憶装置とを備える情報処理装置
    とを有することを特徴とする情報伝送システム。
  13. 表示される流通コード画像を少なくとも2つ以上読み取るコンピュータに、
    予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の前記流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取らせる命令と、
    前記流通コードデータが前記設定される間隔及び設定される順序にて一巡して表示された後に表示される識別子データを確認させて、解析手段に前記識別子データの次の流通コードより流通コード情報の読み込み及び解析を開始させる命令
    とを実行させることを特徴とする情報伝送プログラム。
  14. 表示される流通コード画像を少なくとも2つ以上読み取るコンピュータに、
    予め設定された時間間隔且つ設定された表示順序にて、固定位置に連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の前記流通コード画像より受光する流通コード情報を読み取らせる命令と、
    前記流通コード情報の内、前記流通コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データを受信させる命令と、
    前記流通コード情報の内、各々の流通コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを受信させる命令と、
    前記枚数データ及びその枚数分の画像データを取得してから前記解析手段に解析を開始させる命令
    とを実行させることを特徴とする情報伝送プログラム。
  15. 生成する流通コード画像を表示し、表示された前記流通コード画像を読み取るコンピュータに、
    時刻を取得させる命令と、
    流通コード記憶装置内より取得した流通コードデータに前記時刻のデータを付加して暗号化し、暗号化データを作成する命令と、
    前記暗号化データを受信すると、内部より内部時刻データを取得させる命令と、
    受信した前記暗号化データを復号化させる命令と、
    前記時刻のデータと前記内部時刻データとを比較して設定された時差内である場合に、前記暗号化データを解析させる命令
    とを有することを特徴とする情報伝送プログラム。
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