JP4231775B2 - イオントラップ/飛行時間型質量分析計 - Google Patents
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desorption ionization, MALDI)である。
MS/MSを繰り返すMS3やMS4は達成できない。
Mass Spectrometry, 213(2002), 45-62(非特許文献1)や特開2003−123685号公報(特許文献3)に開示されている。イオントラップ/TOFは、イオン源で生成したイオンを一旦イオントラップにトラップして、MS/MS等の工程を経て、生成されたイオンをTOFに送り込み質量分析する。
kV程度まで広範なエネルギーの広がりを持っている。そのため、エンドキャップ電極に隣接した電極に数100V程度印加しても、イオンを阻止することは出来ない。そのため、イオントラップの処理工程での不要イオンの放出は、TOFマススペクトルに化学ノイズを与え、TOFの高感度,高分解能などの特徴を損なうようになる。また、この化学ノイズは正常のイオンと区別がつかないために、誤った情報をユーザに与えるという問題が生じた。
66を覆う。金属製のシールド筒26内には、不活性ガスをガス導入系31から導入する。電極64,多重極イオンガイド65,電極66は直列に配置され、電極64に直流電圧V1、多重極イオンガイド65には高周波電圧Rfと直流オフセット電圧V2、電極66には直流電圧V3が印加される。各電極に電位を種々与えることにより、多重極イオンガイド65は異なった種々の働きを果たせるようになる。
(1)イオンガイド; イオンの移送
多重極イオンガイド65の電極に高周波電圧Rfを印加する。印加される直流電 圧がV1>V2>V3となるように設定する。このイオンガイドは左方向から入射 したイオンをイオンガイドの中心軸上に収束させながら、高い効率でイオンを右方 向に移送する事が出来る。V1より高い電圧で加速されたイオンは、電極64の中 心に開けられた細孔を通り、多重極イオンガイド65内に導入される。ここでイオ ンは高周波電界により加速減速され、多重極イオンガイド65中の不活性ガスと衝 突を繰り返す。この衝突によりイオンは次第に運動エネルギーを失う(サーマライ ズ)。その結果、イオンガイドによりイオンは高い効率で移送され電極66から外 部に放出される。
(2)リニアトラップ
多重極イオンガイド65に高周波電圧Rfが印加され、V1=V3>V2となる
ように直流電圧が印加されると多重極イオンガイド65は、その中にイオンを一定
時間蓄える事の出来るリニアトラップとなる。電圧V1以上で加速されたイオンは
、電極64を通過して多重極イオンガイド65中に進入する。ここでイオンはサー
マライズされ、イオンの電位はV2となる。イオンは高周波電界により中心軸上に
収束され、軸上を進行方向に対して前後に拡散する。電極66に到達したイオンは
V3>V2の電位差により、多重極イオンガイド65の中心方向に押し戻される。
一方、電極64方向に拡散したイオンも同様にV1>V2の電位差により多重極イ
オンガイド65の中心方向に押し戻される。この結果、イオンは多重極イオンガイ
ド65内に安定にトラップされるようになる。
(3)イオンシャッタ
多重極イオンガイド65への高周波電圧Rfを遮断するか、または遮断せずにそ
の高周波電圧Rfを低く設定する。直流電圧はV1>V2<V3となるように印加
する。V1とV3の電圧は揃える必要はない。
高周波電界が存在しないか、または存在しても非常に弱いため、イオンは収束され
ることはなく、逆に不活性ガスの中性ガス分子と衝突して急速に拡散する。イオン
は電極に衝突したり、電極の間から外部に拡散し、イオンの大半は失われる。また
、電極66付近に到達したイオンも広く拡散しているため、電極66の中心に開け
られた細孔を通り抜けることは出来ない。また、V3>V2の電圧印加により、イ
オンは押し戻され、最終的に多重極イオンガイド65内からイオンは消去される。
イオンを通過させない、即ち遮断の機能により、多重極イオンガイド65は、イオ
ン通過のON/OFF制御を行うイオンシャッタとして機能することが出来る。
本発明の第1の実施例を図1に示す。
26内には第1の多重極イオンガイド12,イオントラップ20,第2の多重極イオンガイド22が直列に配置されている。
52に入射、最終的にイオンは加速され、TOF空間53に放出される。イオンはTOF空間53を飛行し、イオンリフレクタ54を経て、検出器55に到達し、イオンの到達時間に対応したイオン電流値が計測され、データ処理装置40によりマススペクトルを与える。
40,100mTorrに対し、イオンの継続時間(80%以上のイオンが放出される時間)は7,15,40msecであった。パルス的(〜μsec )にイオントラップから一時に放出されたイオンが、第2の多重極イオンガイド22を経由することにより擬似的な連続流になっている。ガス圧を100mTorr以上に高めるとTOFの真空が悪化し、全体でのイオンの透過効率が急速に低下する。また、イオン移送空間29内でのグロー放電の危険も増加する。そのため、ガス圧は100mTorr〜1mTorrまでの領域、好ましくは70mTorr〜10mTorr内に調整導入するのが良い。
(1)イオントラップ20へのイオンの導入と、イオントラップ空間17におけるイオン
の蓄積
(2)MS/MS; 前駆イオンの単離(Isolation of Precursor Ion),前駆イオンの
励起,生成物イオン(Product Ion)の生成,蓄積
(3)イオントラップ20内のイオンの排出、第2の多重極イオンガイド22で排出され
たイオンのサーマライズ
(4)第2の多重極イオンガイド22からイオンをTOFに送り出し、イオンをイオン束
(パケット)化,マススペクトルの取得
(5)イオントラップ20や第2の多重極イオンガイド22内のイオンの消去
イオンの導入,蓄積の期間(図11のt0〜t1)における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図2に示す。
+100V程度の押し返し電圧が印加された電極21を簡単に通過して、第2の多重極イオンガイド22に進入してしまう。この期間中は、第2の多重極イオンガイド22の電極に印加される高周波電圧は切断され、電極は接地電位になっている。そのため、第2の多重極イオンガイド22に進入したイオン103は、高周波電圧による収束作用を受けずに第2の多重極イオンガイド22中を急速に拡散して、多重極の電極の間から外部に排出されるか、多重極の電極に衝突し電荷を失うことになる。拡散しながら電極23に達した一部のイオンは、その分布が電極23の細孔より広いために大半のイオンは細孔を通過できない。第2の多重極イオンガイド22の中心付近にわずかに存在するイオンも、電極23に印加された押し戻し電圧(+20V)によりイオンガイド22内に押し戻されて最終的に拡散して消滅する。
MS/MS工程(図11のt1〜t2,t2〜t3)における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図3に示す。
MS/MSの期間,イオン加速電極10やイオンゲート電極13にイオンと同極性の電圧(+100V)を印加してイオンがイオン移送空間29内に進入することを阻止する
(Close 状態)。前の工程でイオントラップ内にトラップされたイオンは、既知のFNF(Filtered Noise field)やSWIFT(Stored Waveform Inverse Fourier Transform)によるノッチ付の補助交流電圧をエンドキャップ電極14,19へ印加してイオンの励起する。ノッチに相当する特定の質量を有するイオン(前駆イオン)のみがイオントラップ空間17内に残される。一方、他のイオンはイオントラップの細孔18から外部に排出される。イオンの単離には、他に主高周波電圧を掃引する方式も知られている。この場合も、不要イオンの多くはエンドキャップ電極19の細孔18から外部に排出される。
イオントラップ20内に前駆イオンのみが残された後、前駆イオンの固有振動数と同じか、近傍の周波数の補助交流電圧を、補助交流電源42からエンドキャップ電極14,
19に印加する。前駆イオンは、印加された補助交流電圧と共鳴して、振幅が大きくなる。イオンはイオントラップ空間17内で、不活性ガスの分子と繰り返し衝突し、運動エネルギーの一部を内部エネルギーとして取り込むようになる。励起による内部エネルギーが分子の化学結合エネルギーを超えると、前駆イオンは解離する。これが衝突誘起解離
(Collision Induced Dissociation, CID)である。CIDで生成した生成物イオンが新たにイオントラップ空間内にトラップされる。このCIDの際に、励起された前駆イオンの一部や質量の小さな生成物イオンなどが、細孔18から外部に放出される。
図11のt3〜t4の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図4に示す。
55に到達して、イオン到達時間に相当するイオン電流値が検出される。TOF測定はステップ(3)の期間内において繰り返し行われ、取得したデータは積算されマススペクトルを与える。
図11のt4〜t5の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図5に示す。
図6に本発明の第2の実施例を示す。
TOF測定、(4)イオン消去が時分割,時系列的に行われる。本実施例2では、(1)イオンの導入,蓄積と、(2)MS/MS,TOF測定とを並列的に行い、所謂Duty
Cycleの向上を図る方式を示す。
図12のt0〜t1の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図7に示す。
57の電圧)>(第2の多重極イオンガイド22のオフセット直流電圧)>(電極23の電極に印加される直流電圧)となるよう設定すると、第2の多重極イオンガイド22内にトラップされたイオンはTOFの方に移動し、擬似連続流となりTOFのイオンパルサー部59に導入される。TOFのイオンパルサー部59のイオン押し出し電極50,イオン引き出し電極51に直流パルス電圧を印加してイオンパケットを生成する。その後イオンは加速され、質量スペクトルを与える。イオンパケット生成のための直流パルスは繰り返し印加され、マススペクトルを繰り返し取得する。
図12のt1〜t2,t2〜t3の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図8に示す。
MS工程に移ることができる。MS/MSでは、先ず前駆イオンの単離が行われる。この前駆イオンの単離は、エンドキャップ電極にノッチ付のホワイトノイズ(FNFやSWIFT)や、主高周波電圧を掃引する方法が知られている。既知の方法に従い単離された前駆イオンは、次に前駆イオンの固有振動数(secular motion)と同じ周波数の補助交流電圧をエンドキャップ電極に印加して励起される。励起された前駆イオンは繰り返し中性ガス分子と衝突し、最終的にイオンは解離して生成物イオンとなる。生成物イオン中から特定のイオンを選び、次の世代のMS/MS、即ちMS3 を行うことも出きる。イオントラップはこのMSn が可能であることが特徴である。このMS/MSの期間、イオン源で生成されたイオンがイオントラップ20に導入されることを阻止される。即ち、電極10には
+100Vの電圧が印加されイオン106は押し戻される。また、(電極10の印加電圧)>(第1の多重極イオンガイド12の直流オフセット電圧)<(電極13の印加電圧)の関係が保たれ、イオンは第1の多重極イオンガイド12を通過してイオントラップ20に導入されることはない。
TOFへのイオンの導入の阻止と、第2の多重極イオンガイド22のイオンの消去を可能にしている。
図12のt3〜t4の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図9に示す。
17の中央付近にトラップされていたイオン102は、イオントラップ空間17内に出来た傾斜電界により加速され、細孔18からイオントラップ20の外に排出される。第3,第2の多重極イオンガイド56,22に高周波電圧が印加され、更に(電極21の印加電圧)>(第3の多重極イオンガイド56の直流オフセット電圧)>(電極57に印加される電圧)>(第2の多重極イオンガイド22の直流オフセット電圧)>(電極23の印加電圧)となるよう設定されている。これによりイオンは多重極イオンガイド56,22を通過してTOFに導入され、マススペクトルを与えることが出来る。このイオントラップ20から第2の多重極イオンガイド22へのイオンの排出は1msec 程度で完了するため、第2の多重極イオンガイド22内のイオンがTOFに全て移送される前に(1)工程へ移行することにより、Duty Cycleを向上させることができる。
実施例2ではイオントラップ20とTOFの間に2つの多重極イオンガイドを配置して、イオン導入蓄積,MS/MSの工程とTOFによるMS測定の並列処理を可能にした例を示した。これに対して、この第3の実施例は、実施例2と同様の構成であるが、第2の多重極イオンガイド22の役割をイオンガイドではなく、リニアトラップとイオンガイドの両方の役割を果たすようにした例である。
本期間は、図13のt0〜t1の期間であり、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加は、実施例2のステップ(1)と同じである。即ち、図7に示された印加を行い、第1の多重極イオンガイド12はイオンをイオントラップ20に移送するイオンガイド、第2の多重極イオンガイド22はイオンをTOFに送り出すイオンガイド、第3の多重極イオンガイド56はイオンシャッタとして機能させる。
本期間は、図13のt1〜t2,t2〜t3の期間であり、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加は、実施例2のステップ(2)と同じである。即ち、図8に示された印加を行い、第1の多重極イオンガイド12はイオンシャッタ、第2の多重極イオンガイド22はイオンシャッタ、第3の多重極イオンガイド56はイオンシャッタとして機能させる。
図13のt3〜t4の期間における、イオン移送空間29内に配置された複数の電極への電圧の印加の様子を図10に示す。
17の中央付近にトラップされていたイオン102はイオントラップ空間17内にできた傾斜電界により加速され、細孔18からイオントラップ20の外に排出される。第3,第2の多重極イオンガイド56,22に高周波電圧が印加され、更に(電極21の印加電圧)>(第3の多重極イオンガイドの直流オフセット電圧)>(電極57に印加される電圧)>(第2の多重極イオンガイド22の直流オフセット電圧)、かつ(電極23の印加電圧)=(電極57の印加電圧)となるよう設定されている。これによりイオンは、第3の多重極イオンガイド56を通過して、第2の多重極イオンガイド22に送られる。第2の多重極イオンガイド22中のイオンはサーマライズされているため、電極57と電極23の電位の障壁を越えられず、第2の多重極イオンガイド22中にトラップされる。このイオントラップから第2の多重極イオンガイド22へのイオンの排出は1msec 程度で完了するため、第2の多重極イオンガイド22内のイオンがTOFに全て移送される前にイオン導入,蓄積の工程へ移行することにより、Duty Cycleを向上させることができる。
図17の上段(a)に、本発明を適用せずに、第2または第3の多重極イオンガイドを単なるイオンガイドとして使用した場合に得られた生成物イオンの質量スペクトルを示す。Nと記されたマスピークが化学ノイズに相当するイオンである。Pと記されたイオンが前駆イオンから生成した生成物イオンである。この化学ノイズは、微量成分の分析など、高感度測定をする際に顕著に出現する。化学ノイズは正常のイオンと識別が出来ず、マススペクトルの解析を著しく困難にする。
21,23,57…電極、12,22,56…多重極イオンガイド、14,19…エンドキャップ電極、15,18,24,25…細孔、16…リング電極、17…イオントラップ空間、20…イオントラップ、26…金属製のシールド筒、29…イオン移送空間、
30…ターボ分子ポンプ、31…ガス導入系、40…データ処理装置、42…補助交流電源、43,45,46…高周波電源、44…主高周波電源、50…イオン押し出し電極、51…イオン引き出し電極、52…イオン加速電極、53…TOF空間、54…リフレクタ、55…検出器、59…パルサー部。
Claims (6)
- 試料をイオン化するイオン源と、リング電極と一対のエンドキャップ電極を備え、前記イオン源から排出されたイオンを蓄積するイオントラップと、複数の円柱状電極から成り、前記イオントラップから排出されたイオンが導入される第1の多重極イオンガイドと、複数の円柱状電極から成り、前記第1の多重極イオンガイドから排出されたイオンが導入される第2の多重極イオンガイドと、前記第2の多重極イオンガイドから排出されたイオンが導入される飛行時間型質量分析計とで構成され、
前記イオントラップと前記第1の多重極イオンガイド間に、イオンが通過する細孔を備え、且つ電圧の印加によってイオンの通過を制御する第1のゲート電極を備え、
前記第1の多重極イオンガイドと前記第2の多重極イオンガイドの間に、イオンが通過する細孔を備え、且つ電圧の印加によってイオンの通過を制御する第2のゲート電極を備え、
前記第2の多重極イオンガイドと前記飛行時間型質量分析計の間に、イオンが通過する細孔を備え、且つ電圧の印加によってイオンの通過を制御する第3のゲート電極を備え、
前記多重極イオンガイド、及び前記第1,第2,第3のゲート電極に印加される電圧を制御して、イオンが前記第1の多重極イオンガイドを通過できなくなる期間と前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過可能な期間を選択的に設けるようにしたことを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。 - 請求項1において、
前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過できない期間は、前記第1の多重極イオンガイドは接地電位とし、前記第1,第2及び第3のゲート電極には電圧を印加することを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。 - 請求項1において、
前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過できる期間は、前記第1の多重極イオンガイドには高周波電圧が印加され、前記第1,第2及び第3のゲート電極にはイオンの進行方向に対して電圧勾配ができるような電圧を印加することを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。 - 請求項1において、
前記イオントラップは、(a)イオン導入・蓄積工程,(b)MS/MS工程,(c)イオン排出工程を繰り返し、
前記(a)イオン導入・蓄積工程は、前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過できない期間とし、且つ前記第2の多重極イオンガイドに高周波電圧を印加し、
前記(b)MS/MS工程は、前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過できない期間とし、且つ前記第2の多重極イオンガイドを接地電位とし、
前記(c)イオン排出工程は、前記第1の多重極イオンガイドをイオンが通過できる期間とし、且つ前記第2の多重極イオンガイドに高周波電圧を印加したことを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。 - 請求項1において、
前記イオントラップ、前記第1及び第2の多重極イオンガイド、前記第1,第2及び第3のゲート電極は、真空容器内に設置された一つの筐体内に収納され、当該筐体内に不活性ガスを導入するガス導入系を備えていることを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。 - 請求項1において、
前記筐体内の圧力が100mTorrから1mTorrの間になるように不活性ガスが導入されることを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
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