JP4230819B2 - 調理食品用素材及び調理食品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、調理食品用素材及び調理食品に関し、より詳しくは、少なくとも2つの素材からなり、オーブン又はオーブントースターで加熱調理して米の調理食品を作るための素材及び当該素材を用いて得ることのできる新規な米の調理食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
リゾットはイタリアの米料理であり、わが国ではイタリア料理の専門店などで提供され、最近では一般の家庭でも食されるようになってきている。このリゾットにもいろいろな種類や作り方が存在する中で、その代表例としては、米をオリーブ油で炒めてからスープストックで煮たものが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
また、家庭でリゾットなどの調理食品を簡便かつ短時間に作ることのできる素材に関する提案もなされている。例えば、特許文献1は、適宜調理素材を追加して予め定めた1種以上の特定の食品にリ・アレンジし得るように調味基準を調整した調理済みクリームシチュー様レトルト食品を開示しており、調理素材としてライスを使用してリ・アレンジすることにより、簡便かつ短時間にライスグラタンやリゾットなどの米の調理食品が得られることを提案している。
【0004】
一方、特許文献2は、調味ソースと加工した澱粉系粉粒物とを組み合わせてなるオーブン加熱調味料用の食品素材を開示している。この食品素材は、獣鳥肉、魚介類、野菜等の生の食材に用いられる。具体的には、鶏肉や魚等の生の食材に調味ソースを上掛けし、さらに粉粒物を掛けてこれをオーブンで焼き上げて調理する。しかし、この食品素材は、米に用いられるものではない。
【0005】
【非特許文献1】
五十嵐脩外2名編集代表,「丸善食品総合辞典」,平成10年3月25日,丸善株式会社発行,第1136頁
【特許文献1】
特開平7−23755号公報
【特許文献2】
特開平11−127808号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
リゾットの一つとして、米をスープストックで煮た後、更にフライパンなどを用いて表面の部分を焼いたものがあり一部の専門店で提供されている。このリゾットは、その焼かれた表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する美味しいものである。
【0007】
本発明の目的は、このような独特の食感を有する米の調理食品を簡便かつ短時間に作ることのできる素材を提供するものであり、フライパンなどの調理器具で表面部分を焼くという煩雑な作業を行うことなく、オーブン又はオーブントースターで加熱調理することで、表面部分がカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する米の調理食品を作ることができる素材を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、油脂含有澱粉系粉粒物を用いて、表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する、従来にない新規な米の調理食品を提供することにある。
【0008】
第1の本発明は、調味素材と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、炊飯米に前記調味素材と必要により所定量の水とを加えて得られる混合物の表面に前記上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材であって、前記混合物が62〜75質量%の水分を含むことになることを特徴とする調理食品用素材である。
また、第2の本発明は、調味素材と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、水分が20質量%以下の米に前記調味素材と必要により所定量の水とを加え且つ加熱処理を施して得られる混合物の表面に前記上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材であって、前記混合物が62〜90質量%の水分を含むことになることを特徴とする調理食品用素材である。
【0009】
また、第3の本発明は、調味素材と米との混合物と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、前記調味米の表面に前記上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材であって、前記混合物が62〜90質量%の水分を含むことを特徴とする調理食品用素材である。
また、第4の本発明は、調味素材と米とを含み且つ水分が62〜90質量%の混合物の表面に油脂含有澱粉系粉粒物が載せられ、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材である。
更に、第5の本発明は、調味素材と米とを含み且つ水分が59〜87質量%の混合物の表面に油脂含有澱粉系粉粒物が載せられ、オーブン又はオーブントースターで加熱調理されてなることを特徴とする調理食品である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明の第1の態様は、調味素材と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、炊飯米に前記調味素材と必要により所定量の水とを加えて得られる混合物の表面に前記上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理する調理食品用素材である。この調理食品用素材によれば、例えば、家庭の炊飯米を使用して、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するだけで、簡単かつ簡便に調理食品を作ることができる。尚、本明細書において、炊飯米とは、炊飯された米を意味する。
【0011】
第1の態様の調理食品用素材では、調理食品を作る際に、炊飯米に調味素材と必要により所定量の水とを加えて得られる混合物が、62〜75質量%、好ましくは68〜75質量%の水分を含むことになるのが重要である。すなわち、この混合物の水分が上記範囲を超えると、この混合物の表面に上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理したときに、上掛け素材が混合物中の水分を吸収して、得られる調理食品の表面部分がカリッとした乾いた食感を有し難くなる。一方、上記範囲に満たないと、調理食品の中心部分が柔らかくてしっとりとした食感を有しなくなる。
【0012】
尚、本件明細書において、混合物の水分とは、秤量缶(口の内径55mm、底の内径50mm、深さ35mmのもので、恒量を求めたもの)に、混合物15gを秤量し、これを105℃で16時間乾燥し、これにより蒸発した水分量(g/100g)を測定したものを指す。但し、調味素材が米以外の具材を含む場合には、10mmよりも大きな米以外の具材は秤量しないこととする。
【0013】
第1の態様において、調味素材は、液状、ペースト状又は粉末状の何れの形態でもよい。この調味素材は、例えば、野菜や果実のペースト、各種エキス類、各種ブイヨン類、ワイン、食塩、砂糖、グルタミン酸ナトリウム等の化学調味料、胡椒等の香辛料、チーズ、乳製品、香料などの調味料を求める調理食品に応じて適宜選択し、これらを混合、加熱するなどして調製することができる。また、この調味素材には、上記のような調味料の他にも、澱粉や増粘多糖類、油脂などを含ませてもよい。更に、この調味素材には、具材として、例えば、玉葱、マッシュルーム、トマトなどの野菜や果実、鶏肉などの肉類、魚介類などを含ませてもよい。
【0014】
第1の態様の調理食品用素材は、炊飯米に調味素材を加えるだけで、前記水分を含む混合物が得られるように設定してもよく、また、調味素材とともに所定量の水を加えることによって前記水分を含む混合物が得られるように設定してもよい。前者の場合には、調味素材が、炊飯米100質量部に対して40〜110質量部、より好ましくは50〜100質量部の割合となる量の水分を含むのがよい。この場合、調味素材に含ませる水分は、ブイヨンなどの水分の多い調味料や水を用いて適宜調整することができる。一方、後者の場合には、炊飯米と調味素材の水分を考慮して添加する水の量を設定し、これを所定量の水として例えば製品パッケージなどに表記すればよい。尚、後者の場合、調味素材と所定量の水とは、炊飯米に加える前に予め混合するようにしてもよい。
【0015】
上掛け素材は、油脂含有澱粉系粉粒物だけを含むものであってもよく、また、香辛料や香辛野菜、チーズ、香料など他の成分を更に含ませたものであってもよい。また、他の成分は、油脂とともに澱粉系粉粒物中に含有させてもよい。本明細書において、澱粉系粉粒物とは、澱粉を主成分として含む粉粒体の全てを指す。具体的には、例えば、粉体としては、小麦粉、米粉、とうもろこし粉などの各種穀粉、これらの加工品、粒体としては、各種穀粒、これらの加工品およびパン粉などが挙げられる。これらの中でも、焼色を付与しつつカリッとした食感を付与できる点から、パン粉が最も好ましい。
【0016】
また、澱粉系粉粒物に含有させる油脂としては、特に種類を問わず使用できるが、カリッとした食感を好適に付与する上で、硬化油を使用するのが好ましい。澱粉系粉粒物に含有させる油脂の量としては、調理食品の表面部分にカリッとした食感を付与し、かつ、油脂の風味が強くなり過ぎないようにする上で、澱粉系粉粒物中10〜40質量%、より好ましくは20〜30質量%であるのがよい。尚、油脂含量は、塩酸分解法により求めることができる。
【0017】
また、調理食品の表面部分にカリッとした乾いた食感を付与する観点から、上掛け素材の水分が、好ましくは1〜14質量%、より好ましくは1〜8質量%であるのがよい。尚、ここで、上掛け素材の水分は、前記の秤量缶に、上掛け素材5gを秤量し、これを105℃で16時間乾燥し、これにより蒸発した水分量(g/100g)を測定したものを指す。この上掛け素材は、混合物の表面全体に載せることができるように、例えば前記の混合物100質量部に対して1〜10質量部、より好ましくは1.5〜5質量%の割合となるのがよい。
【0018】
調味素材と上掛け素材は、それぞれ別々の包装体に収納してから、更に1個の包装体(製品パッケージ)に収納して市場に供することができる。また、調味素材が比較的水分を多く含む調味ソースなどの形態である場合には、調味素材をパウチなどの包装体に収納密封し、レトルト殺菌処理などの加熱殺菌処理をしておくのがよい。また、調理食品用素材には、調味素材および上掛け素材の他に、更に別の素材も付加してもよい。具体的には、例えば、家庭の炊飯米を使用する代わりに、追加の素材として無菌米飯を加えることができる。
【0019】
以上に説明した調理食品用素材によれば、例えば、次のようにして調理食品を作ることができる。すなわち、(1)一定量の炊飯米と調味素材と必要により所定量の水とを耐熱皿に入れ、好ましくは混合して混合物を調製する。(2)この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せる。(3)耐熱皿をオーブン又はオーブントースターに入れて4〜8分間程度加熱調理する。尚、オーブンで加熱調理する場合には、例えば220〜250℃程度の温度で調理するのがよい。
【0020】
このように加熱調理して得られた調理食品は、調味素材と米とを含み且つ水分が59〜72質量%、好ましくは65〜72質量%の混合物の表面に、油脂含有澱粉系粉粒物が載った形態を有する新規な食品である。そして、この調理食品は、前述のリゾットのように、表面部分がカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する。
【0021】
次に、本発明の第2の態様について説明する。本発明の第2の態様は、調味素材と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、水分が20質量%以下、より具体的には5〜20質量%の米に前記調味素材と必要により所定量の水とを加え且つ加熱処理して得られる混合物の表面に上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材である。この調理食品用素材によれば、生米やα化米などを使用して、調味素材と必要により所定量の水とを加え、上掛け素材を載せる前に加熱処理によって米を煮てから、上掛け素材を載せてオーブン又はオーブントースターで加熱調理することにより調理食品を作ることができる。
【0022】
第2の態様では、水分が20質量%以下の米に調味素材と必要により所定量の水とを加え且つ加熱処理して得られる混合物が、62〜90質量%、好ましくは68〜80質量%、より好ましくは68〜75質量%の水分を含むことになるのが重要である。これにより表面部分がカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分が柔らかくてしっとりとした食感を有する調理食品を得ることが可能になる。尚、第2の態様では、上記加熱処理によって米が比較的多くの水分を吸収することから、第1の態様よりも混合物の水分範囲の上限を広く設定することができる。
【0023】
第2の態様の調理食品用素材については、第1の態様の調理食品用素材と共通する要素についての説明は省略するが、水分が20質量%以下の米に調味素材を加えるだけで(所定量の水を加えないで)前記水分を含む混合物が得られるように設定する場合には、調味素材が、水分が20質量%以下の米100質量部に対して300〜1500質量部の割合となる量の水分を含むのがよい。また、更に別の素材としてα化米を加えるようにしてもよい。この場合には、通常の生米を使用する場合よりも短時間で調理食品を作ることができる。尚、ここで、α化米とは、精白米を適量の水で炊飯あるいは蒸煮し、α化型分子構造を維持したまま乾燥させたものをいう。
【0024】
第2の態様の調理食品用素材によれば、次のようにして調理食品を作ることができる。すなわち、(1)鍋やフライパンに一定量の米と調味素材と必要により所定量の水とを入れ、95〜102℃で、生米の場合は10〜30分間程度(α化米の場合は5〜30分間程度)加熱処理を施す。(2)加熱処理して得られた混合物を耐熱皿に移し替え、その混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せる。(3)耐熱皿をオーブン又はオーブントースターに入れて4〜8分間程度加熱調理する。尚、オーブンで加熱調理する場合には、例えば220〜250℃程度の温度で調理するのがよい。
【0025】
このように加熱調理して得られた調理食品は、調味素材と米を含み且つ水分が59〜87質量%、好ましくは65〜77質量%、より好ましくは65〜72質量%の混合物の表面に、油脂含有澱粉系粉粒物が載った形態を有する。そして、この調理食品も表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する。
【0026】
次に、本発明の第3の態様は、調味素材と米との混合物と、油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材とを有し、前記混合物の表面に前記上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材である。この調理食品用素材は、混合物の中に予め米を含ませているので、別途米を用意することなく、調味素材と米との混合物の表面に上掛け素材を載せて、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するだけでよい。
【0027】
第3の態様では、上記調味素材と米との混合物が62〜90質量%、好ましくは68〜80質量%、より好ましくは68〜75質量%の水分を含むのが重要である。これにより、表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する調理食品を得ることが可能になる。尚、第3の態様では、上記混合物の中で、米が比較的多くの水分を吸収することから、第1の態様の混合物の水分範囲よりも上限を広く設定することができる。
【0028】
第3の態様の調理食品用素材は、予め米を含ませた調味素材と米との混合物を用いる点で、第1の態様の調理食品用素材と異なる。また、この第3の態様における混合物は、比較的多くの水分を含むことから、レトルト殺菌処理など加熱殺菌処理をしておくのがよく、また、このように加熱殺菌処理することによって混合物中の米を煮ることもできる。
【0029】
第3の態様の調理食品用素材によれば、(1)調味素材と米との混合物を耐熱皿に入れ、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せ、次いで、(2)耐熱皿をオーブン又はオーブントースターに入れて4〜8分間程度加熱調理する。尚、オーブンで加熱調理する場合には、例えば220〜250℃程度の温度で調理するのがよい。
【0030】
そして、このように加熱調理して得られた調理食品は、調味素材と米とを含み且つ水分が59〜87質量%、好ましくは65〜77質量%、より好ましくは65〜72質量%の混合物の表面に、油脂含有澱粉系粉粒物が載った形態を有する。そして、この調理食品も表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、かつ、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する。
【0031】
本発明の第4の態様は、第3の態様の調理食品用素材を改変したものである。すなわち、第4の態様は、調味素材と米との混合物の表面に、予め油脂含有澱粉系粉粒物を含む上掛け素材を載せ、好ましくは冷凍することによって、調味素材と米とを含み且つ水分が62〜90質量%、好ましくは68〜80質量%、より好ましくは68〜75質量%の混合物の表面に油脂含有澱粉系粉粒物を載せた、オーブン又はオーブントースターで加熱調理するための調理食品用素材として提供する。この調理食品用素材は、そのままオーブン又はオーブントースターで加熱調理するだけで調理食品を作ることができる。
【0032】
第4の態様の調理食品用素材は、そのままオーブン又はオーブントースターで加熱調理できるように耐熱性容器に収容しておくとよい。また、調理食品用素材が冷凍したものである場合には、オーブン又はオーブントースターで加熱調理する前に、電子レンジなどで解凍するようにしてもよい。そして、オーブン又はオーブントースターで加熱調理して得られる調理食品は、調味素材と米とを含み且つ水分が59〜87質量%、好ましくは65〜77質量%、より好ましくは65〜72質量%の混合物の表面に、油脂含有澱粉系粉粒物が載った形態を有する。
【0033】
【実施例1】
(1)調味素材
先ず、7〜12mmの大きさにカットしたタマネギ200質量部、ペースト状のニンニク6質量部、オリーブオイル6質量部、砂糖15質量部、及び水200質量部を95〜102℃で煮込み、煮込みタマネギを得た。
【0034】
次に、この煮込みタマネギ427質量部に、トマトピューレ50質量部、畜肉エキス23質量部、ワイン12質量部、食塩11質量部及び水100質量部を加えて品温が98℃で達するまで混合加熱した後、更に澱粉21質量部及び水68質量部の混合溶液を加えて再び品温が98℃で達するまで混合加熱して液状ソースを調製した。
【0035】
次に、この液状ソース116g、更に具材として、10〜20mmの大きさにカットしたトマト20g、7〜12mmの大きさにカットした鶏肉6g、約4mm幅でスライスしたマッシュルーム5g及び7〜10mmの大きさにカットしたピーマン3gをパウチに充填密封した後、122℃、13分間の条件でレトルト殺菌処理して、パウチ入りの加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)を調製した。
【0036】
(2)上掛け素材
硬化油(ラード)77質量部を100℃に加熱し、これにパン粉200質量部を添加混合した後、更に粉末状のパセリ2.7質量部及び粉末状のチーズ20質量部を添加混合した後、品温20℃に冷却して油脂含有パン粉を調製した。そして、この油脂含有パン粉6gをパウチに充填密封して、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。尚、この油脂含有パン粉(上掛け素材)は、油脂の含有量が25質量%、水分が6質量%であった。
【0037】
(3)調理食品用素材
パウチ入り加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)と、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)とを紙カルトン(製品パッケージ)に詰めて調理食品用素材とした。この調理食品用素材は、別途炊飯米140gを使用するように設定しており、また、調味素材は、この炊飯米140gに対して102gに相当する量の水分を含んでいた。
【0038】
(4)調理食品
耐熱皿に炊飯米140gと調味素材を入れて耐熱皿の中で混合し、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次に、耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理した。ここで、上記混合物(加熱調理前の混合物)は、72質量%の水分を含み、また、得られた調理食品は、(加熱調理後の)混合物の中心部分の水分が69質量%であった。
【0039】
【比較例1】
(1)調味素材
実施例1と同様にして調製した液状ソースを116gに代えて180gパウチに充填密封すること以外は実施例1と同様にして、パウチ入り加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)を調製した。尚、この調味素材は、炊飯米140gに対して159gに相当するの量の水分を含んでいた。
(2)上掛け素材
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。
【0040】
(3)調理食品
耐熱皿に炊飯米140gと調味素材を入れて耐熱皿の中で混合し、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次に、耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理した。尚、ここで、上記混合物は、76質量%の水分を含み、また、得られた調理食品は、中心部分の水分が74質量%であった。
【0041】
【比較例2】
(1)調味素材
実施例1と同様にして調製した液状ソースを116gに代えて50gパウチに充填密封すること以外は実施例1と同様にして、パウチ入り加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)を調製した。尚、この調味素材は、炊飯米140gに対して44gに相当する量の水分を含んでいた。
【0042】
(2)上掛け素材
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。
(3)調理食品
耐熱皿に炊飯米140gと調味素材を入れて耐熱皿の中で混合し、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次に、耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理した。尚、ここで、上記混合物は、61質量%の水分を含み、また、得られた調理食品は、その中心部分の水分が58質量%であった。
【0043】
【比較試験】
実施例1及び比較例1〜2の調理食品の各々について、その表面部分及び中心部分の食感について評価した結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
表1から明らかなように、実施例1の調理食品は、表面の部分はカリッとした食感を有し、かつ、中心の部分はしっとりとした食感を有している。これに対して、比較例2の調理食品は、中心の部分はしっとりとした食感を有しているが、表面の部分はカリッとした食感を有していないことが分かる。また、比較例2のの調理食品は、表面の部分はカリッとした食感を有しているが、中心の部分はしっとりとした食感を有していないことが分かる。
【0046】
【実施例2】
(1)調味素材
チーズ50質量部、砂糖0.5質量部、食塩6質量部、硬化油(ラード)3質量部、煮込みタマネギ12質量部、キサンタンガム0.5質量部、ブイヨン15質量部、澱粉15質量部と水50質量部の混合溶液、及び水580質量部を品温が90℃に達するまで混合加熱した後、更に植物性クリーム50質量部を加えてクリームソースを調製した。
【0047】
次に、このクリームソース124g、更に具材として、7〜15mmの大きさにカットしたベーコン5g、約4mm幅でスライスしたマッシュルーム8g及び7〜10mmの大きさにカットしたピーマン3gずつパウチに充填密封し、122℃、13分間の条件でレトルト殺菌処理して、パウチ入り液状クリームソース(調味素材)を調製した。
【0048】
(2)上掛け素材(油脂含有パン粉)
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。
【0049】
(3)調理食品用素材
紙カルトン(製品パッケージ)に、パウチ入り液状クリームソース(調味素材)と、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)とを詰めて調理食品用素材とした。この調理食品用素材は、炊飯米140gを使用するように設定しており、また、調味素材は、炊飯米140gに対して109gに相当するの量の水分を含んでいた。
【0050】
(4)調理食品
耐熱皿に炊飯米140gと調味素材を入れて耐熱皿の中で混合し、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次いで、この耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理した。尚、ここで、上記混合物は、70質量%の水分を含むものであった。また、得られた米調理食品は、その中心部分の水分が67質量%であった。この調理食品は、表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、それでいて、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有し、クリームの風味が活かされた美味しい調理食品であった。
【0051】
【実施例3】
(1)調味素材
先ず、7〜12mmの大きさにカットしたタマネギ200質量部、ペースト状のニンニク6質量部、オリーブオイル6質量部、砂糖15質量部を95〜98℃で煮込み、煮込みタマネギを得た。
【0052】
次に、この煮込みタマネギ117質量部に、トマトピューレ50質量部、畜肉エキス23質量部、ワイン12質量部、食塩11質量部を加えて品温が98℃で達するまで混合加熱した後、更に澱粉21質量部及び水68質量部の混合溶液を加えて再び品温が98℃で達するまで混合加熱してペースト状ソースを調製した。
【0053】
次に、このペースト状ソース20g、更に具材として、10〜20mmの大きさにカットしたトマト20g、7〜12mmの大きさにカットした鶏肉6g、約4mm幅でスライスしたマッシュルーム5g及び7〜10mmの大きさにカットしたピーマン3gをパウチに充填密封した後、122℃、13分間の条件でレトルト殺菌処理して、パウチ入りの加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)を調製した。
【0054】
(2)上掛け素材(油脂含有パン粉)
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。
【0055】
(3)調理食品用素材
パウチ入り加熱殺菌済みペースト状ソース(調味素材)と、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)とを紙カルトン(製品パッケージ)に詰めて調理食品用素材とした。この調理食品用素材は、炊飯米140gを使用し、かつ、この炊飯した米140gに対して調味素材とともに水90gを加えるように設定しており、その旨紙カルトン(製品パッケージ)に表記する。
【0056】
(4)調理食品
耐熱皿に炊飯米140gと調味素材と水100gとを入れて耐熱皿の中で混合し、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次いで、この耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理して調理食品を得た。尚、ここで、上記混合物は、74質量%の水分を含むものであった。また、得られた調理食品は、その中心部分の水分が70質量%であった。この調理食品は、実施例1と同様に、表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する美味しい調理食品であった。
【0057】
【実施例4】
(1)調味素材
実施例1と同様にして調製した煮込みタマネギ427質量部に、トマトピューレ50質量部、畜肉エキス23質量部、ワイン12質量部、食塩11質量部及び水582質量部を加えて品温が98℃で達するまで混合加熱した後、更に澱粉21質量部及び水68質量部の混合溶液を加えて再び品温が98℃で達するまで混合加熱して液状ソースを調製した。
次に、この液状ソース196gをパウチに充填密封すること以外は実施例1と同様にして、パウチ入り加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)を調製した。
【0058】
(2)上掛け素材
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を得た。
【0059】
(3)調理食品用素材
パウチ入り加熱殺菌済み液状ソース(調味素材)と、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)とを紙カルトン(製品パッケージ)に詰めて調理食品用素材とした。この調理食品用素材は、生米60gを使用するように設定しており、また、調味素材は、この生米60gに対して182gに相当するの量の水分を含んでいる。
【0060】
(4)調理食品
フライパンに生米60gと調味素材とを入れて95〜102℃で15分間煮た。次いで、この混合物を耐熱皿に移し替えてその表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次いで、この耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理して調理食品を得た。尚、ここで、上記混合物は、70質量%の水分を含むものであった。また、得られた調理食品は、その中心部分の水分が67質量%であった。この調理食品は、表面部分はカリッとした乾いた食感を有していた。また、この調理食品の中心部分は、実施例1の調理食品よりも米がやや硬めの食感を有しているが、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する美味しい調理食品であった。
【0061】
【実施例5】
(1)調味素材と米との混合物
実施例1と同様にして調製した液状ソース116g、トマト20g、鶏肉6g、マッシュルーム5g、ピーマン3g及び水80g並びに生米60gをパウチに充填密封した後、122℃、13分間の条件でレトルト殺菌処理して、パウチ入りの調味素材と米との混合物を調製した。
【0062】
(2)上掛け素材
実施例1と同様にして、パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)を調製した。
【0063】
(3)調理食品用素材
紙カルトン(製品パッケージ)に、上記パウチ入りの混合物と、上記パウチ入り油脂含有パン粉(上掛け素材)とを詰めて調理食品用素材とした。尚、上記混合物は74質量%の水分を含んでいた。
【0064】
(4)調理食品
耐熱皿に上記混合物を入れ、この混合物の表面に上掛け素材を振り掛けて載せた。次いで、耐熱皿をオーブントースターに入れて6分間加熱調理した。得られた調理食品は、その中心部分の水分が71質量%であった。この調理食品は、表面部分がカリッとした乾いた食感を有していた。一方で、この調理食品の中心部分は、実施例1の調理食品よりも米が柔らかい食感を有し、また、しっとりとした食感を有する美味しい調理食品であった。
【0065】
【実施例6】
(1)調理食品用素材
実施例1と同様にして調製した液状ソース116g、更に具材として、10〜20mmの大きさにカットしたトマト20g、7〜12mmの大きさにカットした鶏肉6g、約4mm幅でスライスしたマッシュルーム5g及び7〜10mmの大きさにカットしたピーマン3gを混合し、次いで、これに更に炊飯米140gを加えて混合した。次いで、得られた混合物をマイクロ波透過性の耐熱容器に収容し、この混合物の表面に実施例1と同様にして調製した油脂含有パン粉を振り掛けて載せ、冷凍して、冷凍の調理食品用素材とした。なお、上記混合物は72質量の水分を含んでいた。
【0066】
(2)調理食品
得られた冷凍の調理食品用素材を耐熱容器ごと電子レンジで解凍してから、オーブントースターに入れて6分間加熱調理した。得られた調理食品は、中心部分の水分が69質量%であった。この調理食品は、表面部分はカリッとした乾いた食感を有し、それでいて、中心部分は柔らかくてしっとりとした食感を有する美味しい調理食品であった。
Claims (3)
- 液状ソースと米の混合物の上に油脂含有パン粉を載せ、オーブン又はオーブントースターで加熱調理した米の調理食品を得るための調理食品用素材であって、
上記調理食品用素材が、加熱殺菌されたパウチ入り液状ソースと米の混合物とパウチ入り油脂含有パン粉からなり、
上記液状ソースが少なくとも野菜ペースト、食塩、砂糖、水を含むものであり、上記混合物の水分含量が68〜80質量%であることを特徴とする調理食品用素材。 - 油脂含有パン粉の油脂含量が10〜40質量%で、水分含量が1〜14質量%であることを特徴とする請求項1記載の調理食品用素材。
- 請求項1に記載のパウチ入り液状ソースと米の混合物から該混合物を耐熱皿に取り出し、その表面にパウチ入り油脂含有パン粉から取り出した該パン粉を振り掛けて載せた後、オーブン又はオーブントースターで加熱調理することを特徴とする調理食品の製造方法。
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