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JP4225859B2 - Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法 - Google Patents

Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法、更に詳しくは特にリチウム二次電池正極活物質として有用なMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法に関するものである。
近年、家庭電器においてポータブル化、コードレス化が急速に進むに従い、ラップトップ型パソコン、携帯電話、ビデオカメラ等の小型電子機器の電源としてリチウムイオン二次電池が実用化されている。このリチウムイオン二次電池については、1980年に水島等によりコバルト酸リチウムがリチウムイオン二次電池の正極活物質として有用であるとの報告(「マテリアル リサーチブレティン」vol15,P783-789(1980))がなされて以来、コバルト酸リチウムに関する研究開発が活発に進められており、これまで多くの提案がなされている。
しかしながら、Coは地球上に偏在し、希少な資源であるため、コバルト酸リチウムに代わる新たな正極活物質として、例えば、LiNiO2、LiMn24、LiFeO2、LiFePO4等の開発が進められている。
この中、リチウム鉄リン系複合酸化物に関して、LiFePO4のFeをMnで置換したMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体が提案され(特許文献1〜3参照。)、このMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を正極活物質として用いたリチウム二次電池は、高放電容量となることが報告されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
従来このMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法として、固相反応を行うものに関して、例えば、炭酸リチウム、シュウ酸鉄、リン酸二水素アンモニウム、炭酸マンガン及び導電性炭素材料を反応原料する方法(例えば、特許文献1〜3参照。)が提案されている。この炭酸リチウム、シュウ酸鉄、リン酸二水素アンモニウム及び炭酸マンガンの反応は、下記反応式(1)
Figure 0004225859
に従って進行するため、製造時の有毒ガスの発生の問題や、原料系が複雑であるためLi、Fe、Mn、Pの各元素の組成調整が難しく、また、リチウム二次電池の正極活物質として用いる場合に要望される物性として、平均粒径が0.5μm以下の微粒でX線回折的に単相のものが得られ難いと言う問題がある。
また、特許文献1(特開2002−117908号公報)には、用いることができる原料の一例として各種のリン酸塩が使用できるとの記載はあるが、本件特許発明に係るLi源、Fe源、Mn源の全ての原料をリン酸塩とすることに関しては具体的な記載はなく、示唆もない。更に、特許文献1では少なくとも平均粒径が数μm程度のものを対象としているのに対して、本件特許発明では平均粒径が0.5μm以下のものを対象としている点でも相違する。
特開2002−117908号公報、第3頁。 特開2001−307732号公報、第5頁。 WO 00/60679号公報、第17頁。 特開2003−157845号公報、第1頁。
本発明者らは、かかる実情に鑑み、製造時に副生する有毒ガスの発生がなく、Li、Fe、Mn、Pの各元素の組成調整が容易で、尚且つリチウム二次電池の正極活物質として使用することができるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を得る方法について鋭意研究を重ねた結果、原料としてリン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素質材料を用いると、製造時に有毒ガスの発生がなく、また、Li、Fe、Mn、Pの各元素の組成調整が容易となり、更に、該原料を含む混合物を特定比容積まで粉砕処理して反応前駆体としたものを特定温度範囲で焼成することにより、リチウム二次電池の正極活物質として必要な平均粒径0.5μm以下の微細な粒子でX線回折分析からみて単相のリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体となることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の目的は、製造時に有毒ガスの発生もなく、Li、Fe、Mn、Pの各元素の組成調整が容易で、且つ平均粒径が0.5μm以下でX線回折分析からみて単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を工業的に有利な方法で製造する方法の提供にある。
本発明が提供しようとするMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法は、リン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素質材料を混合する第一工程、次いで、得られる混合物を乾式で粉砕処理して比容積が1.5mL/g以下の反応前駆体を得る第二工程、次いで、該反応前駆体を500〜700℃で焼成する第三工程を含み、該第一工程のリン酸リチウムが、平均粒径が10μm以下且つ格子面(010)面の半値幅が0.2°以上のリン酸リチウムであることを特徴とするMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法である。
かかるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法において、前記第二工程後、得られる反応前駆体を加圧成形する工程を設けるが好ましい。
また、前記第一工程のリン酸第一鉄は、平均粒径が5μm以下で、格子面(020)面の半値幅が0.20°以上のリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)を用いることが好ましい
た、前記第一工程のリン酸マンガンは、平均粒径が10μm以下のものを用いることが好ましい。
本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法によれば、製造時に有毒ガスの発生もなく、また、Li、Fe、Mn、Pの各元素の組成調整が容易で、且つリチウム二次電池の正極活物質としての用途に期待できる平均粒径が0.5μm以下の粒子で、X線回折分析からみて単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を工業的に有利に製造することができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の第一工程は、リン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素材料を混合し原料混合物を調製する工程である。
第1の原料のリン酸第一鉄は工業的に入手可能なものであれば特に制限されるものではないが、一般式Fe3(PO42・8H2Oで表されるリン酸第一鉄含水塩で、レーザー回折法により求められる平均粒径が5μm以下、好ましくは1〜5μmで、更に線源としてCuKα線を用いて該リン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)をX線回折分析したときに2θ=13.1近傍の回折ピーク(020)面の半値幅が0.20°以上、好ましくは0.20〜0.40°である結晶性が低く粉砕等の加工性及び反応性に優れたリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)を用いると後述する反応前駆体の比容積を容易に1.5mL/g以下とすることができることから特に好ましい。
このような物性を有するリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)は、2価の鉄塩とリン酸を含む水溶液に、アルカリを添加して反応を行うことにより容易に製造することができる。
かかるリン酸第一鉄含水塩の製造方法において用いることができる2価の鉄塩としては、例えば、硫酸第一鉄、酢酸鉄、蓚酸鉄等が挙げられ、これらは、含水物であっても無水物であってもよい。この中、硫酸第一鉄7水和物(FeSO4・7H2O)が安価で高純度のものが工業的に入手しやすいことから特に好ましい。
また、用いることができるリン酸としては、工業的に入手できるものであれば特に制限はない。
また、用いることができるアルカリとしては、特に制限はなく、例えば、アンモニアガス、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、NaHCO3、Na2CO3、LiOH、K2CO3、KHCO3、Ca(OH)2等の無機アルカリ、またはエタノールアミン等の有機アルカリ等が挙げられる。これらのアルカリは1種又は2種以上で用いることができ、この中、水酸化ナトリウムが安価で工業的に入手しやすいことから特に好ましい。
これらの原料の2価の鉄塩、リン酸及びアルカリは、高純度のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を得る上で不純物含有量が少ないものを用いることが特に好ましい。
具体的な反応操作としては、まず、リン酸を2価の鉄塩中の鉄原子に対するモル比で0.60〜0.75、好ましくは0.65〜0.70となるように2価の鉄塩とリン酸を溶解した水溶液を調製する。この場合水溶液の濃度は、2価の鉄塩とリン酸を溶解できる濃度であれば特に制限はないが、通常2価の鉄塩として0.1モル/L以上、好ましくは0.5〜1.0モル/Lとすることが好ましい。
次いで、この水溶液にアルカリを添加し、リン酸第一鉄を析出させる。リン酸第一鉄の析出反応は、このアルカリの添加により速やかに進行する。アルカリの添加量は、2価の鉄塩に対するモル比で1.8〜2.0、好ましくは1.95〜2.0である。
このアルカリの添加温度は、特に制限はなく、通常5〜80℃、好ましくは15〜35℃である。また、アルカリの滴下速度等は特に制限されるものではないが、安定した品質のものを得るため一定の滴下速度で除々に反応系内に導入することが好ましい。
反応終了後、常法により固液分離して、析出物を回収し、洗浄、乾燥して製品とする。
なお、洗浄は、特に、アルカリとして水酸化ナトリウムを用いた場合には、析出したリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)のNa含有量が1重量%以下、好ましくは0.8重量%以下となるまで水で十分に洗浄することが好ましい。
また、乾燥は、35℃未満では乾燥に時間がかかり、50℃を超えると2価の鉄の酸化や結晶水の脱離が起こるため35〜50℃で行うことが好ましい。
かくして得られるリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)は、レーザー回折法により求められる平均粒径が5μm以下、好ましくは1〜5μmで、X線回折分析から求められる格子面(020)面の回折ピークの半値幅が0.20°以上、好ましくは0.20〜0.40°であり、更に好ましい物性としては、不純物としてのNa含有量が1重量%以下、好ましくは0.8重量%以下であることが特に好ましい。
第2の原料のリン酸リチウムは、工業的に入手できるものであれば特に制限はないが、走査型電子顕微鏡写真から求められる平均粒径が10μm以下、好ましくは1〜5μmで、更に線源としてCuKα線を用いて該リン酸リチウムをX線回折分析したときに2θ=16.8°近傍の回折ピーク(010)面の半値幅が0.2°以上、好ましくは0.2〜0.3°の結晶性が低く粉砕等の加工性及び反応性に優れたリン酸リチウムを用いると後述する反応前駆体の比容積を容易に1.5mL/g以下とすることができることから特に好ましく、また、該リン酸リチウムは上記特性に加えて、安息角が50度以下、好ましくは30〜50度の微細な一次粒子が一次粒子の集合体を形成してなり、該一次粒子の集合体の平均粒径が当該範囲の10μm以下のリン酸リチウム凝集体を用いると各原料の均一分散性が良好となるため特に好ましい。
このようなリン酸リチウムは、水酸化リチウムを含む水溶液とリン酸を含む水溶液との反応によりリン酸リチウムを製造する方法において、用いる水酸化リチウム水溶液の濃度を4〜6重量%とし、更に反応条件において反応温度を70℃以下、好ましくは5〜40℃で反応を行うことにより製造することができる。
用いることができる水酸化リチウムは、工業的に入手可能なものであれば特に制限はなく含水物であっても無水物であってもよいが、高純度のリン酸リチウムを得る上で不純物含有量が少ないものを用いることが好ましく、特に工業的に入手可能な水酸化リチウムにはNaが20ppm以上、Caが60ppm以上、Alが100ppm以上、Siが100ppm以上含有されていることから、これらの不純物を除去した精製水酸化リチウムを用いることが高純度のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を得る上で特に好ましい。この精製水酸化リチウムは、水酸化リチウムを含む水溶液を精密濾過した後、晶析を行うことによりNa、Ca、Al、Si等の不純物を低減した精製水酸化リチウムであることが好ましい(特願2003−131032号参照。)。
第3の原料のリン酸マンガンは、工業的に入手できるものであれば特に制限はないが、レーザー回折法により求められる平均粒径が10μm以下、好ましくは5μm以下の微細な反応性に優れたリン酸マンガンを用いると後述する反応前駆体の比容積を容易に1.5mL/g以下とすることができることから特に好ましい。このような微細で反応性に優れたリン酸マンガンは、例えば、硫酸マンガンをMnSO4として0.1モル/L以上、好ましくは0.1〜1.0モル/L含み、リン酸を硫酸マンガン中のMn原子に対するモル比で0.60〜0.75、好ましくは0.65〜0.70となるように硫酸マンガンとリン酸を溶解した水溶液を調製した後、次いで、この水溶液にアルカリを添加して5〜80℃で反応を行うことにより容易に製造することができる。
第4の原料の導電性炭素材料としては、例えば、鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛及び土状黒鉛等の天然黒鉛及び人工黒鉛等の黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維等が挙げられ、これらは1種又は2種以上で用いることができる。この中、ケッチェンブラックが微粒なものを工業的に容易に入手できるため特に好ましい。
これらの導電性炭素材料は走査型電子顕微鏡写真(SEM)から求められる平均粒径が0.5μm以下、好ましくは0.1μm以下、特に好ましくは0.01〜0.1μmであると得られるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物の粒子表面に高分散状態で付着させることができることから好ましい。
第一工程の操作は、まず、前記第1〜第4の原料のリン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガンおよび導電性炭素材料を所定量混合する。
リン酸第一鉄、リン酸リチウムおよびリン酸マンガンの配合割合は、リン酸第一鉄中のFe原子、リン酸リチウム中のLi原子およびリン酸マンガン中のMn原子のモル比として、Li/(Fe+Mn)で0.9〜1.1、好ましくは1.00〜1.05であると、Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物の単相が得られる点で特に好ましい。なお、本発明において、Fe原子とMn原子のモル比は任意に設定することができる。
また、導電性炭素材料は、焼成前に比べて焼成後では導電性炭素材料に含まれるC原子の量が若干ながら減少する傾向があることから、導電性炭素材料の配合量がリン酸第一鉄、リン酸リチウム及びリン酸マンガンの総量に対して0.08〜15.5重量%、好ましくは3.8〜9.5重量%であると、導電性炭素材料の被覆量は、Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物に対するC原子の含有量で0.1〜20重量%、好ましくは5〜12重量%となる。この導電性炭素材料の配合量が0.08重量%未満では、例えば、該Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体をリチウム二次電池の正極活物質として用いた場合に十分に導電性を付与することができなくなるため得られるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を正極活物質とするリチウム二次電池において内部抵抗が上昇しやすくなり、一方、15.5重量%を超えると逆に重量或いは体積当たりの放電容量が減少しやすくなるため好ましくない。
なお、第一工程において、後述する第二工程を実施するに当り予め各原料が均一に混合するようにブレンダー等を用いて乾式で十分に混合しておくことが好ましい。
第二工程は、これらの第1〜第4の原料混合物を、更に反応性をよくするため粉砕機を用いて乾式で十分に混合及び粉砕処理して反応前駆体を得る工程である。
この第二工程では、前記原料混合物を後述する比容積の範囲となるまで十分に乾式で混合及び粉砕処理することが重要な要件となる。
ここで前記反応前駆体とは前記第1〜第4の原料のリン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素材料を含有する混合物を後の焼成に先だって反応性をよくするために、各原料を高分散させると共に各原料間の粒子間距離を可能なかぎり近づけ、各原料の接触面積を高めたものである。
本発明においてこの粉砕処理後の混合物は比容積が1.5ml/g以下、好ましくは1.0〜1.4ml/gであると500〜700℃の低温の焼成温度で焼結による粒成長もなく、走査型電子顕微鏡写真から求められる平均粒径が0.5μm以下で、X線回折分析において単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物の粒子表面を導電性炭素材料で均一に被覆したMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体が得られることから、当該範囲の比容積の原料混合物を反応前駆体とする。
なお、本発明における比容積とはJIS−K−5101に記載された見掛け密度又は見掛け比容の方法に基づいて、タップ法により50mlのメスシリンダーにサンプル10gをいれ、500回タップし静置後、容積を読みとり、下記式により求めたものである。
Figure 0004225859
(式中、F;受器内の処理した試料の質量(g)、V;タップ後の試料の容量(ml)を示す。)
更に、本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法において、前記反応前駆体は、比容積が当該範囲であることに加えて、該反応前駆体中に含まれる原料のリン酸第一鉄の結晶がほぼ非晶質状態であると,粒子径の成長を抑制する目的で500〜700℃の低温で焼成した場合においても反応が完全に進行しMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物の単相が得られることから特に好ましい。
用いることができる乾式粉砕機としては、強力なせん断力を有する粉砕機が好ましく、このような強力なせん断力を有する粉砕機としては、転動ボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体攪拌ミル等を用いることが好ましい。この種の粉砕機は、容器中にボール、ビーズ等の粉砕媒体が入っており、主として媒体の剪断・摩擦作用によって粉砕を行う粉砕機である。このような装置としては市販されているものを利用することができる。
粒状媒体の粒径は1〜25mmであると粉砕が十分に行えるため好ましい。この粒状媒体の材質は、ジルコニア、アルミナのセラミックビーズが、硬度が高く磨耗に強いこと及び材料の金属汚染を防止することができることから特に好ましい。
また、前記粒状媒体は、空間容積50〜90%で容器内に収納し、流動媒体による剪断力と摩擦力を適切に管理するため、粉砕機の運転条件を適宜調整して粉砕処理することが好ましい。
また、本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法において、必要に応じて、上記粉砕処理に加えて該反応前駆体を加圧成形処理して、更に各原料の接触面積を高めると、より完全に反応を進行させることができる。この場合、成形圧は、プレス機、仕込み量等により異なり、特に限定されるものではないが、通常5〜200MPaである。プレス成形機は、打錠機、ブリケットマシン、ローラコンパクター等好適に使用できるがプレスできるものであればよく、特に制限はない。
次いで、第三工程において、第二工程で得られた反応前駆体を焼成する。
焼成温度は500〜700℃、好ましくは550〜650℃である。本発明において、この焼成温度を当該範囲とする理由は、焼成温度が500℃未満では、反応が十分に進行しないため未反応原料が残存し、一方、700℃を越えると上記したとおり焼結が進行して粒子成長が起こるためリチウム二次電池の正極活物質の用途に適しない特性を有するようになるため好ましくない。
焼成時間は、2〜20時間、好ましくは5〜10時間とすることが好ましい。
焼成は、Fe及びMn元素の酸化を防止するため窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気中又は水素や一酸化炭素等の還元雰囲気中で行うことが好ましい。また、これらの焼成は必要により何度でも行うことができる。
焼成後は、適宜冷却し、必要に応じ粉砕又は分級してMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物の粒子表面を導電性炭素材料で均一に被覆したMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を得る。なお、FeおよびMn元素の酸化を防止するため、冷却中は反応系内を窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気又は水素や一酸化炭素等の還元雰囲気として行うことが好ましい。また、必要に応じて行われる粉砕は、焼成して得られるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体がもろく結合したブロック状のものである場合等に適宜行うが、本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の好ましい実施形態の製造方法によれば、該Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の粒子自体は下記の特定の平均粒径、BET比表面積を有するものである。即ち、得られるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体は、走査型電子顕微鏡写真(SEM)から求められる平均粒径が0.5μm以下、好ましくは0.05〜0.5μmであり、BET比表面積が10〜100m2/g、好ましくは30〜70m2/gである。
本発明に係るMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法によれば、リン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素材料を反応原料とし、リン酸第一鉄、リン酸リチウム及びリン酸マンガンの反応は下記反応式(2)
Figure 0004225859
に示すが如く、製造時に副生するのは水のみで、また、本発明は基本的に3つの原料系で固溶反応を行うため従来の4つの原料系の反応と比べて容易に所望のLi、Fe、Mn、Pの組成調整を行うことができる。更に、本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法において、第一工程で前記第1〜第4の原料混合物を得、第二工程で得られた原料混合物を乾式粉砕処理して当該範囲内の比容積の反応前駆体を調製することで、第三工程の焼成温度を粒子成長が起こらないような低温での焼成を行ってもX線回折分析からみて単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体を得ることができる。
このような微細でX線回折分析からみて単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体は、特にリチウム二次電池の正極活物質としての用途に期待できる。この場合、その形態は、平均粒径0.05μm以上0.5μm以下の一次粒子が集合してなる平均粒径1μm以上75μmの一次粒子集合体であってもよい。更に、上記一次集合体において全体積の70%以上、好ましくは80%以上が粒径1μm以上20μm以下であることが好ましく、また、該Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体は大気中で粉砕等を行うと得られる該リチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体には、3000ppm以上の水分が含有されているため、正極活物質として用いる前に真空乾燥等の操作を施して該リチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の水分含有量を2000ppm以下、好ましくは1500ppm以下として用いることが好ましい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[合成例1];リン酸第一鉄の合成
硫酸第一鉄7水和物(FeSO4・7H2O)907g(3モル)と75%リン酸(H3PO4)261g(2モル)を水3Lに溶解させ、混合溶液を作成した(温度17℃、pH1.6)。この混合溶液に、16 %水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液1500mL(6 モル)を83 mL/minの滴下速度で18分で滴下し、リン酸第一鉄を析出させた(温度31℃、pH6.7)。
次に、ろ過してリン酸第一鉄を回収し、この回収したリン酸第一鉄を水4.5Lで入念に洗浄した。
次いで、洗浄後のリン酸第一鉄を温度50℃で23時間乾燥し、乾燥品490gを得た。得られた乾燥品をX線回折で分析したところJCPDSカード番号30−662と回折パターンが一致していることから、この乾燥品はFe3(PO42・8H2Oであることを確認した(収率98%)。
得られたFe3(PO42・8H2Oの諸物性値を表1に示す。
また、得られたFe3(PO42・8H2Oを線源としてCuKα線を用いてX線回折分析を行い2θ=13.1°近傍のピーク(020)面の半値幅を測定した。
なお、Na、Si、Al、Ca、Ti、Mn、Zn、Cr、Ni、Cu、Coの含有量は、ICP分光法により求めた。また、SO4含有量はICP分光法によるS原子濃度測定結果を換算して求め、該乾燥品のP含有量を吸光光度法により求めた。また、平均粒径はレーザー回折法により求めた。
Figure 0004225859
注)表1中の「N.D.」は検出限界1ppm以下を示す。
[合成例2];リン酸マンガンの合成
硫酸マンガン1水和物(MnSO4・H2O)1352 g(8モル)と75%リン酸(H3PO4)697 g(5.3モル)を水25 Lに溶解させ、混合溶液を作成した(pH 1.3)。この混合溶液に、4重量%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液16 L(16モル)を161mL/minの滴下速度で約100分で滴下し、リン酸マンガンを析出させた(pH6.5)。
次に、濾過してリン酸マンガンを回収し、この回収したリン酸マンガンを水40Lで入念に洗浄した。
次いで、洗浄後のリン酸マンガンを温度50℃で23時間乾燥し、乾燥品1241gを得た。得られた乾燥品をX線回折で分析したところ、文献(RUSS.J.Inorg.Chem.23、341、1978)記載のデータと面間隔および回折強度が一致していること、およびMn含有量が34.8重量%、PO4含有量が40.2重量%であることからこの乾燥品はMn3(PO42・6H2Oであることを確認した(収率98%)。
得られたMn3(PO42・6H2Oの諸物性値を合成例1と同様に求め,表2に示す。
Figure 0004225859
注)表2中の「N.D.」は検出限界1ppm以下を示す。
[合成例3];リン酸リチウムの合成
水酸化リチウムは、市販の水酸化リチウム1水塩を下記の精製操作を施したものを使用しリン酸リチウムの合成原料とした。
この市販の水酸化リチウム試料中の主な不純物含有量を表3に示す。
なお、この不純物含有量は、ICP質量分析法及び比濁法によって求めた値である。
Figure 0004225859
上記した粗製水酸化リチウム1水塩1062gを純水5000gに50℃で溶解し水溶液を調製した。
次いで、上記で調製した粗製水酸化リチウムを溶解した水溶液を40℃で孔径0.5μmのPTFE製メンブランフィルターを使用して濾過を行った。
次いで、95℃に加温し、減圧下に水分を抑留しながら4時間晶析を行った。なお、回収した水分は3300gであった。冷却後、常法により固液分離して析出した水酸化リチウムを回収し、次いで、減圧下に乾燥を行って精製水酸化リチウム試料とした。また、得られた精製水酸化リチウム(LiOH・H2O)試料中の主な不純物含有量を表4に示した。
Figure 0004225859
上記で調製した精製水酸化リチウム1水塩126gを純水に溶解し1500gとし、4.8重量%水酸化リチウム水溶液を調製した(pH 11.6)。
次いでこの反応容器にリン酸を9.8重量%含むリン酸水溶液1000gを83mL/分の速度で反応系の温度を40℃以下に維持しながら全量を約12分間かけて滴下しリン酸リチウムを析出させた(pH 10.5)。
次に、ろ過してリン酸リチウムを回収した。
次いで、回収したリン酸リチウムを温度110℃で20時間乾燥し、微細な一次粒子が集合した集合体の乾燥品を得た。得られた乾燥品をX線回折で分析したところJCPDSカード番号(25−1030)と回折パターンが一致していることから、この乾燥品はLi3PO4であることを確認した。
得られたLi3PO4の諸物性値を合成例1と同様に求め,合わせて安息角を測定し、その結果を表5に示す。
また、得られたLi3PO4を線源としてCuKα線を用いてX線回折分析を行い2θ=16.8近傍の回折ピーク(010)面の半値幅を測定した。また、一次粒子と一次粒子の集合体の粒径は走査型電子顕微鏡写真(SEM)により求めた。
Figure 0004225859
注)表5中の「N.D.」は検出限界1ppm以下を示す。
実施例1〜3及び参考例1〜2
上記で合成したリン酸第一鉄,リン酸マンガン,リン酸リチウム及び平均粒径が0.05μmのケッチェンブラック(ケッチェンブラックインターナショナル社製、商品名ECP)を表6に示したように,鉄とマンガンの総量に対するマンガンのモル比 x(=Mn/(Fe+Mn))が0,0.25,0.5,0.75,1.0となるように所定量秤量し,ミキサーで混合した。この混合物を振動ミルを用いて粉砕処理し,反応前駆体を得た。また、振動ミル粉砕品の比容積は、50mLのメスシリンダーにサンプル10gを入れ、ユアサアイオニクス(株)製、DUAL AUTOTAP装置にセットし、500回タップした後、容積を読みとり下記式により求めた。
Figure 0004225859
(式中、F;受器内の処理した試料の質量(g)、V;タップ後の試料の容量(mL)を示す。)
なお、振動ミルの運転条件は以下の通りである。
・振動数;1000Hz
・処理時間;3分
・原料の仕込量;12g
得られた反応前駆体の主物性を表6に示す。
次に、反応前駆体10gをハンドプレスにより44MPaでプレス成形した。次いで、得られた粉砕品を窒素雰囲気下に600℃で5時間焼成し,冷却後,粉砕した。得られた粉体の平均粒径を走査型電子顕微鏡写真(SEM)で求めた以外は主物性を合成例1と同様に求め,表6に示す。また,得られた粉体に対して,線源としてCuKα線を用いてX線回折分析を行い,得られたXRDパターンを図1に示す。
図1よりXRDパターンはオリビン構造を有する単相であることが分かった。XRDパターンの(200)面のピーク位置を詳細に見ると,xの値が0から1に向かって変化するにつれ,ピーク位置がリン酸鉄リチウムのピーク位置である29. 7°からリン酸マンガンリチウムのピーク位置である29.2°に向かって連続的に変化していることが分かった(図1参照)。これらのことから,得られた粉体は,鉄とマンガンが固溶したオリビン構造単相を示し,組成式LiFe1-xMnxPO4で表されるリチウム鉄リン系複合酸化物であるといえる。
Figure 0004225859
注)表6中の注1)xは原料仕込み量から求められるMn/(Fe+Mn)のモル比、注2)xは焼成品をICP質量分析法して求めたMn/(Fe+Mn)の実測値を示す。
表6の結果より、本発明のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法によれば原料仕込み量から求められる理論的なMn/(Fe+Mn)のモル比と焼成品(Mn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体)の実測値から求められるMn/(Fe+Mn)のモル比がほぼ一致していることから、Li、Fe、Mn、Pの組成調整が容易であることが分かる。また、図1及び表6の結果より、本発明の製造方法で得られるMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体は、何れも平均粒径が0.5μm以下の微細な粒子で、また、X線回折分析からみて単相のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体であることが分かる。
実施例1〜3及び参考例1〜2で得られたリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体のX線回折図。

Claims (4)

  1. リン酸第一鉄、リン酸リチウム、リン酸マンガン及び導電性炭素質材料を混合する第一工程、次いで、得られる混合物を乾式で粉砕処理して比容積が1.5mL/g以下の反応前駆体を得る第二工程、次いで、該反応前駆体を500〜700℃で焼成する第三工程を含み、該第一工程のリン酸リチウムが、平均粒径が10μm以下且つ格子面(010)面の半値幅が0.2°以上のリン酸リチウムであることを特徴とするMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法。
  2. 前記第二工程後、得られる反応前駆体を加圧成形する工程を設ける請求項1記載のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法。
  3. 前記第一工程のリン酸第一鉄は、平均粒径が5μm以下で、格子面(020)面の半値幅が0.20°以上のリン酸第一鉄含水塩(Fe3(PO42・8H2O)を用いる請求項1又は2記載のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法。
  4. 前記第一工程のリン酸マンガンは、平均粒径が10μm以下のものを用いる請求項1乃至記載のMn原子を含有するリチウム鉄リン系複合酸化物炭素複合体の製造方法。
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