JP4225620B2 - Mri装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用の磁気共鳴イメージング(MRI)技術に係り、とくに、マルチエコーシーケンスを用いて、血流などの移動している対象を画像化するイメージングに関する。さらに詳しくは、本発明は、FSE法(高速スピンエコー法;FastSpin Echo法)や、これを発展させたFASE法(高速asymmetricSE法)を用いて血流などの対象の流れを安定して描出するMRI装置、および、位相コントラスト法と同様の手法を併用して流速分布を描出するMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージングは、静磁場の中に置かれた被検体の原子核スピンをそのラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号を使って画像を再構成する手法である。
【0003】
近年、この磁気共鳴イメージングの分野において通常よく用いられる断面撮像の1つの方法として、FSE法が知られている。このFSE法は、静磁場の不均一性の影響を回避できるなどの利点を有する。とくに最近の傾向として、ハードウエア技術の進歩に依って、エコー間隔(Echo Train Spacing:ETS)を短縮することができるようになった。このエコー間隔の短いFSE法に基づくパルスシーケンスあるいはこれを発展させたFSE系のパルスシーケンスが用いられ、これまではあまり試みられなかった血流などの動きのあるターゲットも造影剤無しで描出され始めている(例えば、“Miyazaki M et al, A novel MR angiogra-phy technique : SPEED acquisition using half Fourier RARE, JMRI 8: 505-507, 1998",“DW Kaandorp, et al., Three-dimensional Flow IndependentAngiography of Aortic Aneurysms using standard Fast Spin Echo, In“Proceedings, ISMRM, 6th Annual Meeting" Chidney, Australia, p792,1998",“M. Miyazaki et al., Fresh Blood Imaging at 0.5-T: Natural BloodContrast 3D MRA within Single Breathhold, In “Proceedings, ISMRM, 6thAnnual Meeting" Chidney, Australia, p780, 1998", 及び“Y. Kassai, etal., 3D Half-Fourier RARE with MTC for Cardiac Imaging, In“Proceedings,ISMRM, 6th Annual Meeting" Chidney, Australia, p806, 1998" 参照)。
【0004】
つまり、これまでのイメージングは、対象とする血管において血流速度が小さい心時相を狙ってR波からの遅延時間を適宜に設定するECGゲーティング法や、関心血流の方向を描出能の高い位相エンコード方向に合わせるなどの手法を採用している。
【0005】
また、従来の血流イメージングの別のアプローチとして、流れの影響を抑制するため、傾斜磁場モーメントのヌリング(nulling)法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のイメージング法をもってしても、依然として、安定した血流描出を行なうことができなかった。例えば、位相エンコード方向に沿った血流は描出能が高いが、読出し方向に沿った血流は描出できないことが報告されている。また、マルチエコーの内、偶数番目のエコーと奇数番目のエコーの信号の振動に因り、いわゆる「N/2アーチファクト」が発生することも報告されている。さらに、傾斜磁場のヌリング法の場合、傾斜磁場の切換え時間が余分に必要なため、流速の低い場合にしか実施できないなど、適用範囲が限られるという不都合があった。
【0007】
本発明は、このような従来のMRイメージングが直面している状況に鑑みてなされたもので、FSE系のパルス列を含むマルチエコーのパルスシーケンスを用い、血流などの動いている対象を造影剤無しで安定して描出し、信頼性の高い臨床診断画像を提供できるようにすることをその目的とする。
【0008】
また、本発明は、上述の目的に加えて、流速の大小などに影響されず、広範囲な対象を撮像できるようにすることを、その別の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるため、本発明では以下に説明するイメージングの原理およびこの原理に基づいた構成を採用している。なお、以下の説明において、必要に応じて、励起用RFパルスを単に「フリップパルス」と、リフォーカス用のRFパルスを単に「フロップパルス」と呼ぶことにする。
【0010】
最初にイメージングの原理を従来の手法と対比させながら説明する。
【0011】
FSE法では、フロップ−フロップパルス間の時間長をτ(すなわち、エコー間隔(Echo Train Spacing : ETS)とすると、最初のフリップ−フロップ間の時間長τ′を正確にτ′=τ/2に設定すること、および、フリップ−フロップ間の傾斜磁場パルスの印加量(つまり、シーケンスダイアグラム上での傾斜磁場パルスの面積)A′を、これに続く傾斜磁場パルスの印加量Aの半分に正確に設定することが重要である。このため、従来のFSE法に基づくパルスシーケンスを設計する場合、フロップパルス以降のパルス列として、τ′=τ/2およびA′=A/2に十分に調整された基本パルス列を繰り返している。
【0012】
このようにして設計されるFSE法のパルスシーケンスの一例を図1(b)に、その位相ダイアグラムを図1(a)にそれぞれ示す。なお、このパルスシーケンスではフリップパルス、複数のフロップパルスおよび読出し方向傾斜磁場Grのみ図示し、スライス方向傾斜磁場Gsおよび位相エンコード方向傾斜磁場Geの図示は省略している。
【0013】
図1(a)の位相ダイアグラムにあっては、その縦軸は磁化スピンの位相のディフェイズ(dephase)の程度を表す一方で、横軸は時間tを表す。斜め方向に伸びる実線はディフェイズが進行している横磁化の状態(transverse path)を示し、横向きの点線はディフェイズ状態を縦磁化として保存している縦磁化の状態(longitudinal path)の状態を示す。前述した時間条件τ′=τ/2および面積条件A′=A/2を満たしたFSE法のパルスシーケンスの場合、横磁化および縦磁化の状態は図6(a)に示すように整然と表され、アーチファクトの無いMR像が得られる。
【0014】
また、従来では、このFSE法を用いて動いている対象を撮像する場合、上述した時間条件および面積条件を満たし、かつ、フローコンペンセーション法(Flow Compensation法:FC法)または傾斜磁場モーメントヌリング法(Gradient Moment Nulling法:GMN法)を実施するイメージング法が“RS.Hinks, et al., Gradient Moment Nulling in Fast Spin Echo, MRM 32 : 698-706, 1994"により提案されている。
【0015】
しかし、このFC法またはGMN法を併用するFSE法は、通常のFSE法のパルスの他に別の傾斜磁場パルスの印加が加わるため、例えばフロップ−フロップパルス間の時間長(すなわち、エコー間隔ETS)が延長されてしまう。すなわち、1励起当たりのパルスシーケンスの実行時間が長くなるので、データ収集効率が低下し、全体の撮像時間が長期化してしまう。それに伴い、血流などの対象の流速が速くなると、かえって、確実に対象を捕らえて描出することができないという問題があった。
【0016】
さらに、近年では、前述したようにエコー間隔ETSを例えば5msec短縮して、動いている血流や心臓などの画像化が試みられている。ちなみに、このETS短縮のパルスシーケンスにあっては、傾斜磁場パルスやRFパルスが時間軸上に極めて短い間隔で詰められるので、FC法やGMN法を併用する余地はない。このETS短縮のパルスシーケンスを使用する場合、前述したように、位相エンコード方向に沿った血流の描出能は高いが、読出し方向に沿った血流のそれは劣るし、複数エコーの内、偶数エコーと奇数エコーとによる信号の振動に因って、いわゆる「N/2アーチファクト」が発生する。
【0017】
ここで、このN/2アーチファクトを含む、従来のFSE法に基づくパルスシーケンスにおける信号の挙動を、図2を参照して説明する。この信号挙動の例は、ETS=5ms、フロップ角FA=150°、撮像領域35cmのFSE法のパルスシーケンスによってシミュレートしたもので、対象の流速を30cm/sとした状態を想定した流速依存性を示す例である。読出し方向の傾斜磁場によって生じる「動きに因り生じる位相シフト効果」の影響を反映しながら、位相ダイアグラムにしたがってエコー信号の位相と強度を算出したものである。
【0018】
図2の上段の各データは、第1エコーから第32エコーまでエコー信号の位相と強度の軌跡を複素表示したものである。このエコー信号をフーリエ変換して得られた実空間の再構成像に相当するデータは図2下段に示す。
【0019】
図2上段の図から、エコー信号の段階においては、1)全体として、基準となる実部方向からの位相のシフト(対象が静止している場合、エコー信号は本来的には実部方向を向いている)、2)偶数番目のエコー信号と奇数番目のエコー信号との間で生じる信号の振動、および3)エコー信号が複素座標上での移動、かが分かる。
【0020】
図2下段のフーリエ変化した実空間のデータにおいては、上述の1)〜3)の現象に対応して、夫々、1′)エコー信号と同様の位相シフトの発生、2′)本来の画像信号に加えて、N/2アーチファクトの発生、3′)画像信号の減衰(流速v=50cm/sでは画像は消失)、が生じている。
【0021】
フロップ角FAを変えながら同様のシミュレーション(流速v=15cm/sとする)を行なった、フロップ角依存性を示すk空間(k−space)および実空間(R−space)における信号の挙動例を図3の上段および下段に夫々示す。図3から分かるように、フロップ角FAを下げていくと、偶数番目のエコーと奇数番目のエコーとの間で生じる信号の振動はより複雑になり、しかも、FA=60°以下では画像は消失してしまう。
【0022】
このような信号挙動の中で、これまで報告されてきた画像上の問題を引き起こす大きな原因の1つは、上記2)項における信号の振動である。そこで、この信号の振動について、図4を参照し、スピンエコー(位相分散しているスピンがRFパルスの印加によって反転して生成するエコー成分)に注目して説明する。
【0023】
【外1】
初期位相シフトφ′まで累積した図4(a)の段階から、第1回目のフロップパルスの印加によって位相シフトが−φ′に反転し(図4(b))、第2番目のフロップパルスの印加までにφだけ位相シフトして位相「φ−φ′」となり(図4(c))、第2番目のフロップパルスの印加によって位相「φ′−φ」に反転し(図4(d))、再び、第3番目のフロップパルスの印加までにφだけ位相シフトして位相φ′となり(図4(e))、以下、同様に繰り返す。この結果、図4(f)に示す如く、φ/2を挟んで偶数番目のエコーと奇数番目のエコーが振動することが分かる。
【0024】
【外2】
【外3】
前述した従来のFSE法に拠るパルスシーケンスの場合、上述したようにシーケンス設計上の制約条件があって、容易にシーケンスの変形ができない事情がある。
【0025】
そこで、本発明では、これを打破できるパルスシーケンスを用いたイメージングを提案する。
【0026】
本願の第1の発明として、マルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR像を得るMRI装置において、前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形して前記パルスシーケンスを実行する手段と、この実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集する手段と、収集された前記マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生じるエコーの少なくとも一部を用いて前記MR画像を生成する手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
例えば、前記パルスシーケンス実行手段は、j次傾斜磁場モーメントは速度モーメントに相当するj=1に設定される。また、例えば、MR画像生成手段は、前記マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生じるエコーの全部を用いて前記MR画像が生成される。
【0028】
さらに例えば、前記マルチエコー型のパルスシーケンスは、複数のリフォーカスパルスを印加してそのマルチエコーを発生させるパルスシーケンスである。この場合、一例として、マルチエコー型のパルスシーケンスは、前記j次傾斜磁場モーメントを速度モーメントに相当するj=1に設定される。
【0029】
また、好適な一例は、前記リフォーカスパルスを用いたマルチエコー型のパルスシーケンスとして、全てのインダイレクトエコーも含めて重ね合わせる高速SE法に拠るパルスシーケンスを用いることである。例えば、前記パルスシーケンスは、シングルショットタイプのパルスシーケンスである。
【0030】
また、例えば、前記パルスシーケンスにおける傾斜磁場は読出し方向傾斜磁場である。さらに、好適には、前記高速SE法に拠るパルスシーケンスの第1エコーから第n−1エコーに対する前記読出し方向傾斜磁場は時間についてずらして印加する傾斜磁場であって、リフォーカスパルスによる反転数に応じた符号を付してずれ時間量を加算したときにその和が所望値になるように当該傾斜磁場を時間軸方向においてずらして設定することである。
【0031】
また、前記パルスシーケンスは、DIET(Dual Interval Echo Train)法に基づくパルスシーケンスであってもよい。この場合、前記DIET法に基づくパルスシーケンスは、先行する最初のエコー間隔部分で印加するリフォーカスパルスの時間的前後にて傾斜磁場モーメントヌリングを行い、且つ最初のエコーの直前にて前記傾斜磁場モーメントの設定条件を満たすように形成したパルスシーケンスであるように形成できる。
【0032】
さらに、前記パルスシーケンスは、前記エコーに付加する位相エンコードの順序をk空間における位相エンコード方向の中心付近からその周辺に向かって収集するセンタリングオーダー方式の順序に設定したシーケンスであってもよい。また、前記パルスシーケンスは、部分フーリエ法に基づくパルスシーケンスであってもよい。さらに、前記パルスシーケンスは心電同期法または脈波同期法を併用して実行するようにしてもよい。このとき、前記心電同期法または前記脈波同期法は、前記対象としての血管の血流速が相対的に小さくなる時相にて前記パルスシーケンスの実行を行なうように遅延制御を行なうことが好適である。
【0033】
また、本願の第2の発明は、マルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR像を得るMRI装置において、前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形した前記パルスシーケンスを実行する手段とを備えたことを特徴とする。
【0034】
さらにまた、本願の第3の発明は、複数のリフォーカスRFパルスを有するマルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象を画像化するMRI装置において、前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形したパルスシーケンスであって当該パルスシーケンスをm個(mは複数)の傾斜磁場モーメントM(M1,M2,…,Mm)の付与の元で実行する手段と、この実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集する手段と、収集された前記マルチエコーに伴う複数のMRデータの組から前記対象のj次の情報を画像化する手段とを備えたことを特徴とする。
【0035】
例えば、前記パルスシーケンス実行手段におけるm個の傾斜磁場モーメントは、所望の傾斜磁場モーメントM0との差分が位相コントラスト法に関わる量を有する。この場合、一例として、前記パルスシーケンス実行手段における所望の傾斜磁場モーメントM0は、傾斜磁場モーメントヌリングを実行するときにM0=0に設定されている。
【0036】
上述の構成によって実現される「φ/2条件」を満足するFSE法のパルスシーケンス(対象の流速をv=30cm/sとし、フロップ角FA=150°とする)を実行することで得られる効果の一例を、エコー信号の振る舞いとして図6(b)に示す。図6(b)において、上段は複素座標上のエコーの振る舞いを示し、下段は実空間上のフーリエ変換されたエコー信号の振る舞いを示す。図6(a)には、比較のため、従来のFSE法に基づくパルスシーケンスを実行することで得られるエコー信号の振る舞いを同様に示す。従来法で問題となっていた現象の内、偶数番目のエコーと奇数番目のエコーとの間での信号の振動が大幅に減少し(図6(a)および(b)の上段)、信号振動の減少に因り生じていたN/2アーチファクトも大幅に低減していることがわかる(図6(a)および(b)の下段)。
【0037】
なお、これまでは、スピンの挙動を「位相シフト」という用語で説明したが、位相シフトは傾斜磁場モーメントと流速の積に比例するので、あるパルスシーケンスが与えられた場合、傾斜磁場モーメントは一定なので、位相シフトは流速に比例することになる。例えば流速10cm/sでφ=30゜とすると、
【外4】
などとなり、流速値の如何に関わらず「φ/2条件」は成り立つ。物理的には「傾斜磁場モーメント」と表現するのが厳密であるが、ここでは、「位相シフト」という用語を用いて表しても一般性を失わない。以下の説明においても、より具体的な概念である位相シフトという用語で記述することにする。
【0038】
以下、本発明に係るφ/2条件を満足させるイメージング法をVISS法(VVelocity Independent phase-Shift Stabilization)法と呼ぶことにする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
【0041】
最初に、以下の実施形態で共通に用いられるMRI(磁気共鳴イメージング)装置の概略構成を図7に示す。
【0042】
このMRI装置は、被検体としての患者Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部と、被検体Pの心時相を表す信号としてのECG信号を計測する心電計測部とを備えている。なお、心電計測部の代わりに、被検体の脈波を計測する脈波計測部を設けてもよい。
【0043】
静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0を発生させる。なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられている。このシムコイル14には、後述するホスト計算機の制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のための電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0044】
傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイルユニット3は、互いに直交するX、Y及びZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,zコイル3x〜3zを備える。傾斜磁場部はまた、x,y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンサ5の制御のもと、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0045】
傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸である3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成して、互いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エンコード方向傾斜磁場Ge、および読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に設定・変更することができる。スライス方向、位相エンコード方向、および読出し方向の各傾斜磁場は、静磁場H0に重畳される。
【0046】
送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。この送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5の制御のもとで動作する。送信器8Tは、核磁気共鳴(NMR)を励起させるためのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル7に供給する。受信器8Rは、RFコイル7が受信したMR信号(高周波信号)を取り込み、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、A/D変換してMR信号のデジタル量データ(原データ)を生成する。
【0047】
さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器12、および入力器13を備える。この内、ホスト計算機6は、後述するように種々の態様に基づく、予め記憶したソフトウエア手順により、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を指令するとともに、装置全体の動作を統括する機能を有する。
【0048】
シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシーケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電源4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御するとともに、受信器8Rが出力したMR信号のデジタルデータを一旦入力し、これを演算ユニット10に転送するように構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3zに印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含む。
【0049】
また、演算ユニット10は、受信器8Rが出力したデジタルデータ(原データまたは生データ)をシーケンサ5を通して入力し、その内部メモリ上のフーリエ空間(k空間とも呼ばれる)に原データを配置し、この原データを各組毎に2次元または3次元のフーリエ変換に付して実空間の画像データに再構成する。また演算ユニット10は、画像に関するデータの合成処理、差分演算処理などを行うことが可能にもなっている。
【0050】
記憶ユニット11はメモリを有し、再構成された画像データのみならず、上述の合成処理や差分処理が施された画像データを保管することができる。また、記憶ユニット11は、MRイメージングにおけるマルチエコー型のパルスシーケンスをプログラムの形態で記録され且つコンピュータで読み取り可能な記憶媒体(図示せず)を備える。この記憶媒体には、前述した本発明の原理に係るパルスシーケンスの情報が記憶されている。このパルスシーケンスは、マルチエコーの内、第n(n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′が、第kエコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定されたシーケンスである。
【0051】
表示器12は画像を表示する。また入力器13を介して、術者が希望する撮影条件、パルスシーケンス、画像合成や差分演算に関する情報をホスト計算機6に入力できる。
【0052】
さらに、心電計測部は、被検体の体表に付着させてECG信号を電気信号として検出するECGセンサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5に出力するECGユニット18とを備える。この心電計測部による計測信号は、イメージングスキャンを実行するときにシーケンサ5により用いられる。これにより、ECGゲート法(心電同期法)による同期タイミングを適切に設定でき、この同期タイミングに基づくECGゲート法のイメージングスキャンを行ってデータ収集できるようになっている。
【0053】
第1の実施形態
上述のMRI装置によりVISS法に基づいて実施される、本発明の第1の実施形態に係るイメージングを、図8〜図10を参照して説明する。この実施形態は以下のように種々の態様で実施される実施例として展開される。
【0054】
実施例1
実施例1は、VISS法に基づくイメージングをDIET(Dual Interval Echo Train)法で実施したものである。すなわち、最初のエコーの初期位相シフト量φ′を調整するために、DIET法を利用する。
【0055】
DIET法は、特開平7−155309号公報、および、論文「H.Kanazawa,et al., “Contrast Neutralization of Fast Spin Echo Imaging : A FatReduction Technique Free from Field Inhomogeneity", 2nd SMR ScientificProgram, p.486, 1994/8"」で知られており、その1つの態様は、FSE法のパルスシーケンスを、90°RFパルスを印加してから最初のエコーを得るまでの時間間隔が、隣合う2つのエコー間の時間間隔の3以上の奇数倍となるように設定するものである。具体的な一例としては、90°RFパルスを印加してから最初のエコーを得るまでに印加する読出し方向傾斜磁場の時間積分値が、2番目以降の隣り合うエコー間に印加する読出し方向傾斜磁場の時間積分値の3以上の奇数倍とするものである。
【0056】
図8に、実施例1に係るパルスシーケンスを示す。なお、このシーケンスは図1と同様に、読出し方向傾斜磁場について図示しており、スライス方向傾斜磁場および読出し方向傾斜磁場は周知の手法で印加される。立ち上がり時間は十分に速いとして模式的に表現しているが、実際に実装できる例である。このパルスシーケンスに関するパルスシーケンス情報がホスト計算機6からシーケンサ5に渡される。シーケンサ5はこのシーケンスに沿って傾斜磁場電源4、送信器8Tなどのユニットの動作を制御する。
【0057】
図8から分かるように、ここでは、最初のフロップパルスPflを挟んで、DIET法としての傾斜磁場面積の条件を満たすように、2次のGMNを満足するような1−3−3−1型の波形を付加している。これにより、血流などの流速に起因した位相シフトが補償される。さらに、最初に発生するエコーの直前に「半分だけGMNを行う」ための傾斜磁場パルスPhを付加し、初期位相シフト量φ′を、それ以降の繰返し部分での位相シフト量φの半分になるように設定している。
【0058】
この傾斜磁場の与え方はあくまで一例であり、FSE法として一般に要請される条件、DIET法として要請される傾斜磁場の面積条件、前述したφ/2条件を満たしながら、傾斜磁場波形を変形させるバリエーションは種々取り得る。DIET法の最初のエコー間隔を決めるDIETファクタも種々取り得ることは、勿論である。
【0059】
実施例2
この実施例は、上述したDIET法をベースにしたVISS法に拠るイメージングの変形である。
【0060】
上述した図8の実施例1において、第1フロップパルスPflのフロップ角を180度又はそれに近いフロップ角のパルスに設定する。これにより、最初のエコー形成までのLongitudinal Path成分を抑制することができ、DIET法の本来の目的をより効果的に達成できる。
【0061】
なお、DIET法における最初のエコー形成までの時間的な余裕を利用してその特性を良くすることもできる。第1フロップパルスPflがSinc波形であれば、その打ち切り時間を伸ばすことで達成できる。あるいは、第1フロップパルスPflとして、別の最適設計されたリフォーカス用RFパルスを用いてもよい。
【0062】
実施例3
実施例3は、通常のFSE法において最初の数エコーを発生させるための傾斜磁場の印加パターンの繰り返しを、本発明のVISS法に沿って設計したパルスシーケンスを用いるイメージング法である。これは、非常にシンプルではあるが、画期的なイメージング法である。
【0063】
前述したように、通常のFSE法に基づくパルスシーケンスでは、最初のフロップパルス以降のパルス列は十分に調整された基本型を繰り返す方式が用いられていた。これに対して、この実施例記載のイメージング法は、最初の数エコーにおいてはその基本型の繰返しパターンを変形し、その非対称性から生じる傾斜磁場モーメントのずれを初期位相シフト量φ′の調整に用いるものである。
【0064】
図9(b)および(c)に、読出し方向傾斜磁場の場合を例にとり、本実施例に係るパルスシーケンスの一例を示す。図9(a)は、比較のために記述した通常のFSE法のパルス列である。図9の例は、読出し方向傾斜磁場Grの印加タイミングを単純にシフトしたパルス列を示もので、フリップ角=90°はフリップパルスを、フロップ角=β1〜β6はフロップパルスを示している。本手法は、読出し方向傾斜磁場に適用する場合にとくに相性がよい。
【0065】
エコー間隔ETS=5msに設定したときには、初期位相シフト量φ′の調整に使用するエコーは、第1エコーのみのn=2で十分である。図9(b)に示すパルスシーケンスのモデルでは、1回目の読出し方向傾斜磁場パルスの印加を早める調整時間量δ1は一例としてδ1=0.6msに設定される。これは実際の実装でも十分に可能な量である。第1エコーは、画像再構成には使用されず、捨てられる。この「第1エコーは位相シフトの調整に専念させ、画像再構成には使用しない」という、画像再構成には殆ど支障の無い僅かなペナルティでφ/2「φ/2条件」を満足させることができる。
【0066】
図9(c)に示すように、初期位相シフト量φ′の調整に使用するエコーを第2エコーまでとするn=3の例では、1回目の読出し方向傾斜磁場パルスの印加を早める調整時間量δ1=0.3ms、2回目のそれを遅くする調整時間量δ2=−0.3msとすればよい。この場合も、第1および第2エコーは捨てることとし、画像再構成には使用しない。
【0067】
以下、n=4以上の任意数の場合でも同様に時間シフトして位相量が調整され、φ/2条件が満足される。
【0068】
このように時間シフトするときの一般式は以下のように表される。FSE法の上記基本型が与えられ、第jエコーの読出し方向傾斜磁場の印加タイミングのシフトをδjだけ行うとする(時間軸前向きが十符号で表すとする)。この場合、
【数1】
とすれば、DIET法を併用せずとも、通常FSE法のシーケンスにおいて、第nエコーにてφ/2条件が満たされる。nはエコー数である。ここで、τ′は、フリップ−フロップ間で印加する読出し方向傾斜磁場波形の重心の時刻t1と、第1エコー生成用の読出し方向傾斜磁場波形の内、印加開始からエコー中心までの部分の重心となる時刻t2までとの時間差である。τは、第kエコー生成用の読出し方向傾斜磁場波形の内、エコー中心から印加終了までの部分の重心となる時刻t3と、第(k+1)エコー生成用の読出し方向傾斜磁場波形の内、印加開始からエコー中心までの部分の重心となる時刻t4までとの時間差である。
【0069】
ここでは、基準となる通常FSEシーケンスからの時間軸方向への傾斜磁場波形のシフトによりφ/2条件を満足させる態様を例示したが、傾斜磁場波形の重心が同じ位置にシフトするように波形そのものを変えてもよい。例えば、読出し方向傾斜磁場Grを時刻t0[ms]から強度G[mT/m]で2[ms]の間印加するとき、時間的に前に0.5[ms]ずらすことは、時刻t0から強度2G[mT/m]で1[ms]の間印加することと(傾斜磁場の0次モーメントと1次モーメントに関しては)等価である。このように種々の変形が可能である。
【0070】
実施例4
この実施例4は、上述した読出し方向傾斜磁場Grに代えて、スライス方向傾斜磁場Gsについて本発明を実施した例である。スライス方向については読出し方向よりもストレートなアプローチで済む利点がある。
【0071】
図10(a)に第1エコーにてφ/2条件を満たす例(n=1)を、図10(b)に第2エコーにてφ/2条件を満たす例(n=2)を夫々示す。いずれも通常FSEシーケンスにおいて印加するスライス方向傾斜磁場Gsの形状を変更することで、前述したφ/2条件を満足させるパルスシーケンスである。
【0072】
図10(a)に示すパルスシーケンスでは、フリップ角FA=90°のフリップパルスに重畳するスライス方向傾斜磁場Gsを反転させ、第1エコーの生成前にスピンの位相シフトを予め半分だけ戻しておくものである。フリップパルスの印加後のスライス方向傾斜磁場はこの実施例では、フロップパルスの半分にしている。図10(b)に示すパルスシーケンスでは、第1エコーの生成時までに累積した位相シフトは大き過ぎるので、第2エコー生成前にφ/2条件が満たされるように位相シフトを戻すようにしている。
【0073】
スライス方向についてはn=1でも実現可能な形はあるが、このようにフリップパルス印加時に重畳する傾斜磁場を反転したり、あるいは波形を複雑にして大きな強度も必要な形状になるかのどちらかである。特に後者ではスライス方向の位相エンコードも必要な3Dスキャンでは無理が生じる。図10(b)のn=2の場合、第1エコーを使用しないという前提で考えると大幅に自由度が上がる。ここに示したのはその1例に過ぎないが、nが2以上のVISS法では無理なく実現できる。
【0074】
実施例5
この実施例5は絶対値画像の生成に関する。
【0075】
上述した何れの実施例においても、また一般にφ/2条件を満たすパルスシーケンスを実施する例においても、動きのあるピクセルについては速度に応じた位相シフトを持つ再構成画像となる。そこで、絶対値画像を従来周知の演算法により作成することで、血流などの動きを強調した画像を提供することができる。
【0076】
この絶対値画像のデータは演算ユニット10に実行させればよい。
【0077】
実施例6
実施例6は、部分フーリエ法(またはハーフフーリエ法)と呼ばれるイメージング法に関する。
【0078】
この部分フーリエ法(ハーフフーリエ法)は一般に、低周波成分のみ位相エンコードの正負部分のデータを取得し、低空間周波数成分の位相分布を求め、その方向を「実部」として画像を得る手法である。血管系は中程度の空間周波数成分から高い空間周波数成分をもつため、対象血管に対応した程度の高い周波数成分まで表現できる部分フーリエの収集再構成条件を選択する。例えば、FOV=350mm、読出し方向に走行する血管径を20mmの腹部大動脈を描出対象とした場合、350/20=17.5で、k空間の中心付近は最低限±9ライン分の位相エンコードが必要となる。さらに余裕を持させる場合は、例えば±16ライン程度の位相エンコードを設定することが望ましい。ただし、流れ部分からのアーチファクトの抑制だけを目的としている場合には、位相シフトの生じている部分の信号値が低下するだけで、N/2アーチファクトの低減効果はあるので、特に問題は生じないこともある。
【0079】
実施例7
この実施例は収集する位相エンコード順に関する。
【0080】
前述した図6に示したように、本発明の基本原理に係るφ/2条件を満足させると、奇数番目エコーと偶数番目エコーと間のエコーの振動は抑制できるものの、エコーはスピンエコー以外の信号の影響に因り、100%安定しているわけではない。そこで、k空間の中心付近の重要なデータを、最初のエコーの方で収集する、いわゆるセンタリングオーダー方式の手法を加えると有効である。
【0081】
例えば、シングルショットタイプのデータ収集においては、位相エンコード順を、φ/2条件を満たす第nエコー以降、
【数2】
の順番に収集するように位相エンコード量を設定する。また、部分フーリエ法を用いる場合、従来のように、
【数3】
として、−15〜16の位相エンコード量を低周波成分のイメージングに用いてもよいが、
【数4】
のように収集して、−15〜16を低周波成分のイメージングに用いてもよい。
【0082】
実施例8
この実施例は、移動している対象の2次以上のモーメント(すなわち、速度項ではなく、加速度項以上の高次の項)に拠るイメージングに関する。
【0083】
これまでは、速度項についての位相差からの画像化について述べたが、従来より与えられている1次の傾斜磁場モーメントヌリング法(Gradient MomentNulling法:GMN法)を適用したシーケンスをもとにして、0次、1次の傾斜磁場モーメントが零で、2次のモーメントが第nエコーまでをM′、それ以降のエコー間でMとしたときにM′=M/2なる関係が成り立つように設定すると、加速度成分に比例した一定の位相シフトを有するマルチエコーを収集できる。
【0084】
つまり、総括的には、0次からj−1次までの傾斜磁場モーメントを零として、j次のモーメントが第nエコーまでをM′、それ以降のエコー間でMとしたときにM′=M/2なる関係が成り立つように設定すると、j次の位置変化量に比例した一定の位相シフトを有するマルチエコーを収集できる。
【0085】
実施例9
この実施例は、血流描出において併用する心電同期(ECGゲート)法における遅延時間の適宜な設定を活用する、VISS法に拠るイメージングに関する。
【0086】
既に報告されているように、血流描出のためには、心電同期法を併用し、スキャン開始タイミングを例えばR波から適当な時間だけ遅延させることで、血流の遅い時間帯を選択することができ、血流イメージングに有効である。
【0087】
VISS法に拠るイメージングはボクセル全体の位相シフトを一定値になるように制御できるものの、ボクセル内でディフェーズが生じる。そこで、かかる遅延時間を適宜に設定し、血流速度の低速時を狙ってデータ収集する。これにより、血管の描出能を向上させることができる。
【0088】
なお、心電同期法の代わりに、脈波同期法を併用してVISS法に拠るイメージングを実行してもよい。
【0089】
実施例10
この実施例は、傾斜磁場リフォーカス型のマルチエコーイメージングにVISS法を実施する態様に関する。
【0090】
エコープラナーイメージングに代表される、傾斜磁場リフォーカス型のマルチエコーイメージングにおいては、前述した初期位相シフト量φ′をφ/2に設定すると、それ以降のエコーの位相は、
【数5】
となる。リフォーカス用RFパルス(フロップパルス)を用いたマルチエコーイメージングと異なり、位相シフトは一定値とはならないが、その絶対量が最小化され、また偶数番目エコーおよび奇数番目エコー共に同等のディフェーズを呈するため、誤差が最小化されるという効果がある。
【0091】
第2の実施形態
本発明の第2の実施形態を図11に基づき説明する。この実施形態は、FSE法に拠る位相コントラスト法に拠るイメージングに関する。
【0092】
FSΕ系のイメージングにおいては、φ/2条件を満たすと、第nエコー以降のエコー間の傾斜磁場モーメントと速度の積とに比例する位相シフトが生じる。正確には、傾斜磁場モーメントおよび速度ともに3次元のベクトル量であり、両者の内積に比例する位相シフトが生じる。いま、基本となるシーケンスの傾斜磁場モーメントをM0′、M0(M0′=M0/2)とする。M0は3次元ベクトル量である。この基本シーケンスを図11(a)に示す。このシ−ケンスをS0とする。
【0093】
速度エンコード用の傾斜磁場として、図11(b)に示すシーケンスを考える。このシーケンスをA1とする。これも初期位相MA1′と、繰り返し位相MA1は、MA1′=MA1/2の関係を満たすように設定する。
【0094】
このシーケンスA1を基本シーケンスS0に加えたシーケンスS0+A1をS1とする。この加算したシーケンスS1もφ/2条件(初期位相M1′と、繰り返し位相M1は、M1′=M1/2)を満たす。
【0095】
シーケンスS0で得られた画像とシーケンスS1で得られた画像とでは、M0/2と速度vとの内積に比例した値の位相差が生じる。したがって、従来周知の位相コントラスト法に相当するデータを得ることができる。
【0096】
シーケンスS1と同様に、シーケンスS1,S2,…,Smを与えると、これらは異なるモーメントM1,M2,…,Mmを有する。
【0097】
実施例1
第2の実施形態の実施例1は、最も基本的な位相コントラスト法(PC法)を説明する。
【0098】
この位相コントラスト法に対応するモーメントの設定の仕方は次のようになる。
【外5】
実施例2
この実施例は、4点法というアダマール変換を利用した位相コントラスト法に関する。
【0099】
この位相コントラスト法に対応するモーメントの設定の仕方は次のようになる。
【0100】
・M1−M0、M2−M0、M3−M0とM4−M0が、順に、読出し方向、位相エンコード方向、スライス方向のモーメントとして、(μ,μ,μ)、(μ,−μ,−μ)、(−μ,μ,−μ)、(−μ,−μ,μ)を有する。μはある一定値である。
【0101】
実施例3
この実施例はさらに傾斜磁場モーメントヌリングを併用する形態に関する。
【0102】
上述したシーケンスS0は、傾斜磁場モーメントヌリングを施したものとする。これにより、エコー間隔の短縮には限界があるが、血流が比較的遅い流れであれば測定精度を向上させることができる。この場合、傾斜磁場モーメントM0はヌリングにより零なので、上記の記述は、それぞれ次のように表される。
【外6】
【0103】
第3の実施形態
本発明の第3の実施形態を図12に示す。この実施形態は、低フロップ型ブラックブラッド・イメージングと呼ばれる血流イメージングに関する。
【0104】
この実施形態のイメージング法は、前述した第1および第2の実施形態に係るイメージング法とは異なり、血流信号をほぼ完全に消失させる(black blood)イメージング法である。
【0105】
図12に示す如く、低フロップ角(例えば90°以下)のFSE法に基づくパルスシーケンスを実行してデータ収集を行なうことにより、血流信号の描出能は急激に低下する。そこで、第3の実施形態はこの事実に着目してなされたもので、リフォーカス用RFパルス(フロップパルス)を用いたマルチエコーイメージングにおいて、フロップパルスのフロップ角を、通常のFSEイメージングでは使用しない低フロップ角(例えば90度以下の角度)に設定し、このパルスシーケンスの情報をホスト計算機6からシーケンサ5に渡すように構成する。これにより、ブラック・ブラッドの血流イメージングを行なうことができる。
【0106】
本発明は前述した実施形態のものに限定されることなく、請求項記載の発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形可能である。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるイメージング法およびMRI装置によれば、マルチエコー法を用いた場合に生じる、血流など動きのある対象から発生するN/2ゴーストや信号の減衰を大幅に抑制させることができる、安定したイメージングを行なうことができる。
【0108】
これにより、特に大血管系などの血流画像が、造影剤無しで安定して得られるとともに、通常の撮影において発生するフローに因るゴーストアーチファクトを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例としての通常のFSE法に拠るパルスシーケンスとその位相ダイアグラムとを示す図。
【図2】 シミュレーションによるエコー信号の算出例(信号位相強度の流速依存性)を示す図。
【図3】 シミュレーションによるエコー信号の算出例(信号位相強度のフロップ角依存性)を示す図。
【図4】 従来法に拠るマルチスピンエコーでの位相シフトの状態を模式的に示す図。
【図5】 本発明に係るマルチスピンエコーでの位相シフトの状態を模試的に示す図。
【図6】 エコー信号の位相強度に関する、φ/2条件による改善状態の算出例を示す図。
【図7】 本発明の各実施形態に係るMRI装置の概略構成図。
【図8】 第1の実施形態に係る実施例1および2として、DIET法による読出し方向傾斜磁場のパルス列に本発明を適用したパルスシーケンスの図。
【図9】 第1の実施形態に係る実施例3として、読出し方向傾斜磁場の印加タイミングの変更に本発明を適用した、通常のFSE法に拠るシーケンスと伴に示すパルスシーケンスの図。
【図10】 第1の実施形態に係る実施例4として、スライス方向傾斜磁場の形状変更に本発明を適用したパルスシーケンスの図。
【図11】 本発明の第2の実施形態に係る、本発明の位相コントラスト法への適用を説明するパルスシーケンスの図。
【図12】 本発明の第3の実施形態に係る、低フロップ角型のFSE法に拠るパルスシーケンスを説明する図。
【符号の説明】
1 静磁場磁石
3 傾斜磁場コイル
4 傾斜磁場電源
5 シーケンサ
6 ホスト計算機
8T 送信器
8R 受信器
10 演算ユニット
Claims (19)
- マルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR像を得るMRI装置において、
前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形して前記パルスシーケンスを実行する手段と、この実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集する手段と、収集された前記マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生じるエコーの少なくとも一部を用いて前記MR画像を生成する手段とを備えたことを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンス実行手段は、j次傾斜磁場モーメントを速度モーメントに相当するj=1に設定したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記MR画像生成手段は、マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生じるエコーの全部を用いて前記MR画像を生成することを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記マルチエコー型のパルスシーケンスは、複数のリフォーカスパルスを印加してそのマルチエコーを発生させるパルスシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項4に記載のMRI装置において、
前記マルチエコー型のパルスシーケンスは、j次傾斜磁場モーメントを速度モーメントに相当するj=1に設定したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項4に記載のMRI装置において、
前記RFリフォーカスパルスを用いたマルチエコー型のパルスシーケンスとして、全てのインダイレクトエコーも含めて重ね合わせる高速SE法に拠るパルスシーケンスを用いたことを特徴としたMRI装置。 - 請求項6に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスは、シングルショットタイプのパルスシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスにおける傾斜磁場は読出し方向傾斜磁場であることを特徴としたMRI装置。 - 請求項8に記載のMRI装置において、
前記高速SE法に拠るパルスシーケンスの第1エコーから第n−1エコーに対する前記読出し方向傾斜磁場は時間についてずらして印加する傾斜磁場であって、リフォーカスパルスによる反転数に応じた符号を付してずれ時間量を加算したときにその和が所望値になるように当該傾斜磁場を時間軸方向においてずらして設定したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項6に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスは、DIET(Dual Interval Echo Train)法に基づくパルスシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項10に記載のMRI装置において、
前記DIET法に基づくパルスシーケンスは、先行する最初のエコー間隔部分で印加するリフォーカスパルスの時間的前後にて傾斜磁場モーメントヌリングを行い、且つ最初のエコーの直前にて前記傾斜磁場モーメントの設定条件を満たすように形成したパルスシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスは、前記エコーに付加する位相エンコードの順序をk空間における位相エンコード方向の中心付近からその周辺に向かって収集するセンタリングオーダー方式の順序に設定したシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスは、部分フーリエ法に基づくパルスシーケンスであることを特徴としたMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンスは心電同期法または脈波同期法を併用して実行するようにしたことを特徴としたMRI装置。 - 請求項14に記載のMRI装置において、
前記心電同期法または前記脈波同期法は、前記対象としての血管の血流速が相対的に小さくなる時相にて前記パルスシーケンスの実行を行なうように遅延制御を行なうようにしたことを特徴としたMRI装置。 - マルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR像を得るMRI装置において、
前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形した前記パルスシーケンスを実行する手段とを備えたことを特徴とするMRI装置。 - 複数のリフォーカスRFパルスを有するマルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象を画像化するMRI装置において、
前記マルチエコーの内、第n(n=2,3,…)エコーまでの零でない(M′≠0)累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定し、かつ前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅について変形したパルスシーケンスであって当該パルスシーケンスをm個(mは複数)の傾斜磁場モーメントM(M1,M2,…,Mm)の付与の元で実行する手段と、この実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集する手段と、収集された前記マルチエコーに伴う複数のMRデータの組から前記対象のj次の情報を画像化する手段とを備えたことを特徴としたMRI装置。 - 請求項17記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンス実行手段におけるm個の傾斜磁場モーメントは、所望の傾斜磁場モーメントM0との差分が位相コントラスト法に関わる量を有することを特徴としたMRI装置。 - 請求項18記載のMRI装置において、
前記パルスシーケンス実行手段における所望の傾斜磁場モーメントM0は、傾斜磁場モーメントヌリングを実行するときにM0=0に設定されていることを特徴としたMRI装置。
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