JP4222534B2 - 3縦列型昇降式駐車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、昇降式駐車装置を縦方向に3列に並べた3縦列型昇降式駐車装置に係り、特にパレットに載せた自動車へ運転者が楽に乗降することができる3縦列型昇降式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建屋内に形成した上下方向の昇降路内を昇降する主リフトと、この昇降路に沿ってその両側に多段に設けた駐車棚とを有し、この主リフトによりパレットを介して自動車を搬送し、各駐車棚に格納する昇降式駐車装置が提案されている。この昇降式駐車装置の駐車台数を増加させるため、縦方向(自動車の長手方向)に複数並べて配置する縦列型昇降式駐車装置がある。
【0003】
例えば、3縦列型昇降式駐車装置では、自動車を入庫又は出庫させるときは、一階の入出庫スペースの両側に設けた補助リフトを1階と2階との間を昇降させることにより行う。先ず、1階に位置する補助リフトから一階の入出庫スペースに空のパレットを横送りする。同時に、2階に位置する補助リフトには空のパレットを載せる。
【0004】
次に、自動車が入出庫スペースに進入して、パレット上に載せると、この自動車を載せたパレットを、一階に位置する補助リフトの横送り用レール上を横行させ、この補助リフトを2階まで上昇させる。これと同時に2階に位置する補助リフトを下降させ、入出庫スペースに空のパレットを横送り用レール上を横送りさせる。このように、2つの補助リフトは並行して作動し、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペースにおける入庫及び出庫を連続して円滑に行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、横送り用レール上のパレットに載せた自動車は、図8に示すように、パレット5の高さ分(例えば、130mm程度)とパレット5の車輪5aの高さ分(例えば、170mm程度)だけ高くなっていた(300mm程度)。そこで、このように自動車とこの乗降する床面との間に約300mmの高低差があるため、パレット5に載せた自動車から運転者が降車するときに、高い位置から乗降位置(補助リフト位置)まで足を下ろすことになる。一方、自動車を出庫させるときにも、自動車と乗降位置(補助リフト位置)との間に約300mmの高低差があると、自動車の運転者は床面から高い位置にある自動車まで足を上げることになり、自動車へ乗降することが困難になるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、パレットに載せた自動車と運転者の乗降する位置との高低差を少なくすることで、入庫又は出庫させる自動車に対して運転者が容易に乗降することができる3縦列型昇降式駐車装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
参考例によれば、縦方向に縦列した手前側(A)、中央(B)、奥側(C)の3基の昇降式駐車装置から成り、各昇降式駐車装置はパレット横送り装置(7)を内蔵し、昇降路(2)内を昇降する主リフト(3)と、3階以上の前記昇降路(2)を挟んで多段に設けた駐車棚(4)とを備え、前記主リフト(3)と各駐車棚(4)との間でパレット(5)に載せた自動車(6)を幅方向に横送りして受け渡しをする3縦列型昇降式駐車装置であって、1階部分は、手前側(A)の全面が前面空地(10)になっており、中央(B)の主リフト(3)の下部が入出庫スペース(9)になっており、2階部分に、前記昇降路(2)を挟んで両側の手前側(A)と奥側(C)にパレット縦送り装置(20)をそれぞれ配置し、前記入出庫スペース(9)の両側に、1階と2階の間を昇降する補助リフト(13)を設け、1階に位置する該補助リフト(13)から前記パレット(5)を前記入出庫スペース(9)へ移載した後に、該補助リフト(13)を、運転者が自動車(6)への乗降に必要な高さ上昇させるように構成した、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置が提供される。
【0008】
上記参考例の構成では、先ず、自動車(6)の入出庫時には、一方の補助リフト(13)を1階に位置させる。一階の入出庫スペース(9)のパレット横送り装置(21)により、1階に位置する補助リフト(13)から入出庫スペース(9)に空のパレット(5)を横送りする。また、2階に位置する補助リフト(13)には空のパレット(5)を載せる。次に、自動車(6)を入出庫スペース(9)に進入させて、パレット(5)上に載せると、この自動車(6)を載せたパレット(5)を一階に位置する補助リフト(13)上に横行させ、この補助リフト(13)を2階まで上昇させる。これと同時に2階に位置する補助リフト(13)を下降させ、入出庫スペース(9)のパレット横送り装置(21)により空のパレット(5)を入出庫スペース(9)に横送りする。このように、2つの補助リフト(13)は並行して作動し、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペース(9)における入庫を連続して円滑に行うことができる。逆に出庫を連続的に行う場合も同様であり、更に、入庫と出庫を同時に行う場合も、空のパレット(5)を出庫予定の自動車(6)を載せたパレット(5)において代わる点を除き同様である。但し、2階に位置する補助リフト(13)からの作動順序は、中央のB棟の場合と、手前側のA棟と奥側のC棟の場合で若干相違する。
【0009】
B棟に駐車する場合には、2階に位置する補助リフト(13)からB棟の主リフト(3)上にパレット(5)を移載し、主リフト(3)を上昇させて、B棟の所定の駐車棚(4)に自動車(6)を載せたパレット(5)を移載して入庫を完了させる。更に、B棟に入庫する場合には、別の駐車棚(4)から空のパレット(5)を主リフト(3)上に移載し、2階まで下降させて2階に位置する補助リフト(13)上に空のパレット(5)を移載する。
【0010】
A棟又はC棟に駐車する場合には、補助リフト(13)上のパレット縦送り装置(14)と、A棟又はC棟のパレット縦送り装置(20)とを連動させて、2階に位置する補助リフト(13)から予めA棟又はC棟にパレット(5)を縦送りする。その後の作動順序は、B棟の場合と同様である。また、入庫を続けて行う場合及び出庫する場合も、2階に位置する補助リフト(13)上においてパレット縦送り装置(14)によりパレット(5)を縦送りする必要がある点を除き、B棟の場合と同様である。
【0011】
特に、1階に位置する補助リフト(13)は、パレット(5)を入出庫スペース(9)へ移載した後に、補助リフト(13)が、運転者が自動車(6)への乗降に必要な高さ上昇するようになっている。そこで、運転者が自動車(6)に乗降するときは、パレット5の高さ及びこのパレット5の車輪5aの高さ分補助リフト(13)を上昇させることができるので、自動車(6)に乗降する乗降位置(補助リフト13位置)との段差を少なくすることができ、運転者は自動車(6)に容易に乗降することができる。
【0012】
本発明によれば、縦方向に縦列した手前側(A)、中央(B)、奥側(C)の3基の昇降式駐車装置から成り、各昇降式駐車装置はパレット横送り装置(7)を内蔵し、昇降路(2)内を昇降する主リフト(3)と、3階以上の前記昇降路(2)を挟んで多段に設けた駐車棚(4)とを備え、前記主リフト(3)と各駐車棚(4)との間でパレット(5)に載せた自動車(6)を幅方向に横送りして受け渡しをする3縦列型昇降式駐車装置であって、1階部分は、手前側(A)の全面が前面空地(10)になっており、中央(B)の主リフト(3)の下部が入出庫スペース(9)になっており、2階部分に、前記昇降路(2)を挟んで両側の手前側(A)と奥側(C)にパレット縦送り装置(20)をそれぞれ配置し、前記入出庫スペース(9)の両側に、1階と2階の間を昇降する補助リフト(13)を設け、前記入出庫スペース(9)において、自動車(6)を載せたパレット(5)を昇降させる昇降装置(22)を設け、前記昇降装置(22)が、前記入出庫スペース(9)における横送り用レール(12)に昇降機構(27)を取り付け、該昇降機構(27)を駆動させることにより、前記横送り用レール(12)が昇降し得るように構成した、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置が提供される。
【0013】
このように、入出庫スペース(9)に、横送り用レール(12)を昇降させる昇降装置(22)を設け、この横送り用レール(12)上のパレット(5)に載せた自動車(6)を、幅方向に補助リフト(13)の横送り用レール(17)へ移載させる際に、この昇降装置(22)が横送り用レール(12)を上昇させた状態にあるので、パレット(5)上の自動車(6)を補助リフト(13)の横送り用レール(17)へ円滑に移載させることができる。一方、運転者が自動車(6)に乗降するときは、昇降装置(22)で横送り用レール(12)を下降させることにより、パレット5の高さ及びこのパレット5の車輪5aの高さ分を下げることができるので、自動車(6)に乗降する乗降位置(補助リフト13位置)との段差を少なくすることができ、運転者が自動車(6)に容易に乗降することができる。
【0014】
更に、入出庫スペース(9)に、自動車(6)を方向転換させるターンテーブルを設けることもできる。このような場合は駐車装置の前面空地(10)のターンテーブル(11)が不要になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、参考例と本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。図1は参考例または本発明の3縦列型昇降式駐車装置を示す全体側断面図である。図2は図1のII−II線矢視図である。図3は駐車装置の1階部分(a)、2階部分(b)、及び3階以上(c)を示す平面図である。3縦列型昇降式駐車装置は、縦方向(図1では紙面の左右方向)に縦列した手前側のA棟、中央のB棟、奥側のC棟の3基の昇降式駐車装置からなる。この昇降式駐車装置は、建屋1内に形成した上下方向の昇降路2内を昇降する主リフト3と、この昇降路2に沿ってその両側に多段に設けた駐車棚4とを有し、主リフト3によりパレット5を介して自動車6を搬送し、各駐車棚4に格納するようになったものである。この昇降式駐車装置の駐車台数を増加させるため、縦方向(自動車6の長手方向)に複数並べて配置してある。各昇降式駐車装置、即ち手前側Aの駐車装置(以下「A棟」という)、中央Bの駐車装置(以下「B棟」という)及び奥側Cの駐車装置(以下「C棟」という)は、パレット横送り装置7を内蔵した主リフト3と駐車棚4との間でパレット5に載せた自動車6を幅方向(図1では紙面に直交方向)に横送りして受け渡しするようになっている。
【0016】
主リフト3は、昇降路2内を昇降するケージ3aと、このケージ3aをワイヤーロープ3bを介して吊り下げるリフト昇降装置3cとから成る。なお、ケージ3aの上にはパレット横送り装置7を設けている。このパレット横送り装置7は、図2に示すように、先端にローラの突起7aを有するアーム7bを旋回させて、この突起7aをパレット5の長手方向の側面に下方に開いた溝内に挿入し、更にアーム7bを旋回させることにより、パレット5を横行させるものである。パレット5は駐車棚4の長手方向の両端に設けたレール4a上と、ケージ3aの長手方向の両端に設けたレール3dの上との間で横行する(図3(c)参照)。
【0017】
3縦列型昇降式駐車装置の中央のB棟の1階部分には、図3(a)に示すように、自動車6の入出庫口扉8を有する入出庫スペース9を設けている。また、B棟の手前側(この図で左側)は手前側A棟であり、1階部分は全面が前面空地10になっており、そこにはターンテーブル11を設けている。B棟の奥側の棟はC棟である。
【0018】
上記入出庫スペース9には、先に説明した、主リフト3のケージ3a上のパレット横送り装置7と同様のパレット横送り装置21を設けている。また、長手方向の両端部に横送り用レール12を設けている。中央のB棟の入出庫スペース9の両側には、1階と2階との間を昇降する補助リフト13を設けている。この補助リフト13は、パレット縦送り装置14を内蔵すると共に、長手方向に縦送り用レール15を設けている。2階床部に補助リフト13が通過する吹抜け開口部16を設けている。更に補助リフト13は一体に昇降する天井部13aを有し、この天井部13aにより1階停止時に吹抜け開口部16を閉鎖するようになっている(図2参照)。また、補助リフト13は側面視略コの字状のケージであり、支柱に沿ってチェーン等の昇降手段18によって昇降するようになっている。この天井部13aにより、1階停止時に吹抜け開口部16が閉鎖されるので、利用者の安全性を高めている。
【0019】
2階床部は、図3(b)に示すように、吹抜け開口部16を除き、剛性の高い鉄骨19で構成している。このような構成により、主リフト3が下降する時にオーバーランした場合等でも、人の出入する入出庫スペース9の安全性を高めている。また、中央のB棟の入出庫スペース9にターンテーブル(図示していない)を設置することができる。このようにターンテーブルを設置することにより、入出庫スペース9において自動車6の向きを反転することができ、前進入庫、前進出庫が可能となる。このように入出庫スペース9にターンテーブルを内蔵したものは、駐車装置の前面空地10のターンテーブル11が不要になる。
【0020】
2階部分には昇降路2を挟んで両側の手前側のA棟と奥側のC棟にパレット縦送り装置20を配置してある。このパレット縦送り装置20は、パレット5の長手方向に延びかつ上下移動可能な縦送り用レール20aと、このレール20aに取り付けた鍔付ローラ20bとからなり、補助リフト13と共に縦送り用レール15を上昇させると、鍔付ローラ20bにパレット5が載り同時にパレット5の車輪5aが横送り用レール12から外れて、鍔付ローラ20bの回転によりパレット5を縦方向に移動させることができる。逆に補助リフト13と共に縦送り用レール15を下降させると、鍔付ローラ20bがパレット5から離れ同時にパレット5の車輪5aが横送り用レール17上に乗って、パレット横送り装置7,21によりパレット5を横方向に移動させることができる。
【0021】
上述した3縦列型昇降式駐車装置では、自動車6を入庫又は出庫させるときは、一方の補助リフト13を1階に位置させ、一階の入出庫スペース9のパレット横送り装置21により、1階に位置する補助リフト13から入出庫スペース9に空のパレット5が横送り用レール12上を横送される。また、2階に位置する補助リフト13には空のパレット5を載せておく。
次に、自動車6が入出庫スペース9に進入して、パレット5上に載せると、この自動車6を載せたパレット5を一階に位置する補助リフト13の横送り用レール12上を横行させ、この補助リフト13を2階まで上昇させる。これと、同時に2階に位置する補助リフト13を下降させ、入出庫スペース9のパレット横送り装置21により空のパレット5を入出庫スペース9に横送り用レール12上を横送りする。そこで、2つの補助リフト13は並行して作動し、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペース9における入庫を連続して円滑に行うことができる。
【0022】
図4(a)、(b)、(c)は、補助リフトを、運転者が自動車への乗降に必要な高さ上昇させる参考例を示す説明図である。この参考例では、1階に位置する補助リフト13からパレット5を入出庫スペース9へ移載した後に、この補助リフト13は、運転者が自動車6への乗降に必要な高さ上昇するようになっている。例えば、自動車6を入庫するときは、空のパレット5を載せた補助リフト13を1階に移動させる(図4(a))。このパレット5を補助リフト13から入出庫スペース9へ移載させる(図4(b))。移載後、補助リフト13をパレット5の高さ及びこのパレット5の車輪5aの高さ分を上昇させる(図4(c))。この後、自動車6をパレット5上に入庫させる。このように、補助リフト13を200〜350mm程度上昇させることにより、自動車6に乗降する乗降位置(補助リフト13位置)との段差を少なくすることができ、運転者が自動車(6)に容易に乗降することができる。
【0023】
このような1階に位置する補助リフト13を、運転者が自動車6に容易に乗降することができる短い間隔で昇降させる手段としては、例えばリミットスイッチ(図示していない)を上述した昇降手段18に組み込むことにより実施することができる。また、この補助リフト13用の昇降手段18とは別に、補助リフト13を短い間隔で昇降させる昇降装置を別に設けることも可能である。
【0024】
図5(a)、(b)は本発明の昇降装置によりパレットを上昇させる実施の形態を示すものである。図6は昇降装置が横送り用レールを下降させた状態を示す正面図である。この実施の形態における昇降装置22は、床下部23に横方向に取り付けた横フレーム25にブラケット26を取り付け、各ブラケット26に昇降機構として機能するリンク機構27を取り付けたものである。
【0025】
このリンク機構27は、2組の下側リンク片27aと上側リンク片27bからなり、各下側リンク片27aと上側リンク片27bとの接続部分27cには、他方のリンク片27a,27baの接続部分27cとを連結棹28で連結してある。この下側リンク片27aは、パワーシリンダ29のロッド30の前後動の動作により傾斜状態と直立状態にすることにより、同様に傾斜又は直立する上側リンク片27bの上部に連結した支持棒31を上下動させることができる。
【0026】
この支持棒31の上部には、例えば横送り用レール12を取り付けてあり、各支持棒31は、サポート32の貫通孔に自由に上下動するように挿入してある。このサポート32により、各支持棒31は安定した状態で支持し、横送り用レール12は円滑に昇降し得るようになっている。そこで、この横送り用レール12を運転者が補助リフト13側の床面との高低差を解消するだけの下降距離dを上下動するようになっている(図6参照)。
【0027】
なお、この昇降装置22のリンク機構27は、図5(a)に示すように、1組のリンク片27a,27bが起立状態にあるときも、正確な直立状態ではなく、やや左に傾斜した状態で起立位置になるようになっている。更に、このようにやや左に傾斜した状態の一方の下側のリンク片27aは、更に左方向に傾斜してリンク機構27が下降状態にならないようにストッパ33に当たるようになっている。
【0028】
また、この昇降装置22の適当な場所には、この横送り用レール12が上昇位置にあるのか、下降位置にあるのかを位置検出するリミットスイッチ34を取り付けてある。このリミットスイッチ34は上昇位置と下降位置の2箇所に接触子35を設けており、各接触子35に上下動する横送り用レール12に取り付けた作動子36が当たって、リンク機構27が上昇したことを検出してパワーシリンダ29の動作を停止させる。逆にリンク機構27が下降したときにも、その動作を検出してパワーシリンダ29の動作を停止させる。このようにリミットスイッチ34を設けることによって、昇降装置22を安全に動作させることができる。
【0029】
図7(a)、(b)、(c)は昇降装置により自動車の位置を下降させる状態を示す説明図である。先ず、補助リフト13上にあるパレット5(図7(a))は、この補助リフト13の横送り用レール17から、昇降装置22で上昇させた状態にある横送り用レール12へ移載させる(図7(b))。次に、運転者が自動車6に乗降するときは、昇降装置22の横送り用レール12を、パレット5の高さ及び車輪5aの高さ分下降させ(図7(c))、自動車6と補助リフト13位置との高低差が少なくなるので、運転者が自動車6に容易に乗降することができる。
【0030】
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、昇降装置22は、横送り用レール12をリンク機構27により昇降し得る実施の形態について説明してあるが、このリンク機構27に代えて、カム機構又は油圧シリンダーその他の昇降機構により横送り用レール12を昇降するように構成することも可能であり、そのため本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
上述したように、参考例の3縦列型昇降式駐車装置は、1階に位置する補助リフトが、運転者が自動車への乗降に必要な高さ上昇するようになっているので、運転者が自動車に乗降するときの段差を少なくし、自動車へ容易に乗降することができる。
【0032】
また、昇降装置を設けた3縦列型昇降式駐車装置では、運転者が自動車に乗降するときに、パレット(横送り用レール)を下降させることにより、パレット及びこのパレットの車輪の高さ分を下げることができるので、運転者が乗降するときの高低差を少なくし、自動車へ容易に乗降することができる。
【0033】
また、昇降装置におけるリンク片をパワーシリンダで直立状態と傾斜状態に変化させるリンク機構は、その上昇位置と下降位置を安定した状態で維持することができる、等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例または本発明の3縦列型昇降式駐車装置を示す全体側断面図である。
【図2】 図1のII−II矢視図である。
【図3】 駐車装置の1階部分(a)、2階部分(b)、及び3階以上(c)を示す平面図である。
【図4】 補助リフトを自動車への乗降に必要な高さ上昇させる参考例を示す説明図であり、パレットを載せた補助リフトが1階に位置している状態(a)、パレットを補助リフトから入出庫スペースへ移載させた状態(b)、補助リフトを上昇させた状態(c)を示すものである。
【図5】 本発明の昇降装置が横送り用レールを上昇させる実施の形態を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】 昇降装置が横送り用レールを下降させた状態を示す正面図である。
【図7】 昇降装置により自動車の位置を下降させる状態を示す説明図であり、パレットを載せた補助リフトが1階に位置している状態(a)、パレットを補助リフトから入出庫スペースへ移載させた状態(b)、パレットを載せた昇降装置を下降させた状態(c)を示すものである。
【図8】 横送り用レールに載せたパレットと車輪との状態を示す拡大側面図である。
Claims (2)
- 縦方向に縦列した手前側(A)、中央(B)、奥側(C)の3基の昇降式駐車装置から成り、各昇降式駐車装置はパレット横送り装置(7)を内蔵し、昇降路(2)内を昇降する主リフト(3)と、3階以上の前記昇降路(2)を挟んで多段に設けた駐車棚(4)とを備え、前記主リフト(3)と各駐車棚(4)との間でパレット(5)に載せた自動車(6)を幅方向に横送りして受け渡しをする3縦列型昇降式駐車装置であって、1階部分は、手前側(A)の全面が前面空地(10)になっており、中央(B)の主リフト(3)の下部が入出庫スペース(9)になっており、2階部分に、前記昇降路(2)を挟んで両側の手前側(A)と奥側(C)にパレット縦送り装置(20)をそれぞれ配置し、前記入出庫スペース(9)の両側に、1階と2階の間を昇降する補助リフト(13)を設け、前記入出庫スペース(9)において、自動車(6)を載せたパレット(5)を昇降させる昇降装置(22)を設け、
前記昇降装置(22)が、前記入出庫スペース(9)における横送り用レール(12)に昇降機構(27)を取り付け、該昇降機構(27)を駆動させることにより、前記横送り用レール(12)が昇降し得るように構成した、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置。 - 前記入出庫スペース(9)に、自動車(6)を方向転換させるターンテーブルを設けた、ことを特徴とする請求項1の3縦列型昇降式駐車装置。
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