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JP4216181B2 - 送信装置、中継装置およびプログラム - Google Patents

送信装置、中継装置およびプログラム Download PDF

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Description

通信端末の機種に応じて好適な通信態様でデータ通信を行う技術に関する。
近年、ブラウザ機能を有する携帯電話機の普及により、係る携帯電話機を用いてインターネット上のコンテンツサーバへアクセスしコンテンツを閲覧することが一般的になっている。この種の携帯電話機の中には、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やcdma2000(Code Division Multiple Access 2000)などの第3世代方式の携帯電話機と、PDC(Personal Digital Cellular)方式などの第2世代方式の携帯電話機とがあり、前者は後者に比較して高速なデータ通信を行うことが可能である。このように通信速度が異なる通信端末が混在して利用されている状況下で、その一方にとって好適な通信速度で常にデータを送信してしまうと、他方の通信端末が効率良くデータ通信を行うことができないといった問題点がある。このような問題点を解決するための技術の一例としては、特許文献1に開示された技術が挙げられる。
より詳細に説明すると、特許文献1に開示された技術では、送信装置から送信されるデータを受信する通信端末に、以下に述べるような動作を行わせることによって好適な態様で通信を行うことが実現される。まず、上記送信装置へ通信の開始を要求する旨の通信メッセージ(Synパケット)を送信してから、そのデータと同一のデータサイズを有する付加データが付加された応答メッセージ(SynAckパケット)がその送信装置から送信されてくるまでのラウンドトリップタイムを上記通信端末に計測させる。このようにして測定されたラウンドトリップタイムに基づいて、上記通信端末に上記送信装置との間の通信経路の通信帯域を推定させ、その推定結果に基づいてブラウザなどの通信アプリケーションの動作モードを設定させる。加えて、上記通信端末は、上記通信経路上に存在する各ルータから各ルータ間の転送時間情報を取得し、上りの転送速度と下りの転送速度とに大きな差があるリンクの両端の中継装置に上記動作モードを通知し、その動作モードに最適な通信パラメータをその中継装置に設定させる。
特開2000−278320号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、送信装置から通信端末へ送信するSynACKパケットに、その通信端末へ送信するべきデータと同一のデータ量を有する付加データを付加しているために、送信装置と通信端末との間で送受信されるデータ量を増加させてしまう。このように、送信装置と通信端末との間で送受信されるデータ量を増加させてしまうと、両者の間の通信を中継する通信網や中継装置に余計な負荷を掛けてしまうことになり好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、通信端末との間で送受信されるデータ量を増加させることなく、その通信端末の機種毎に好適な態様でデータ通信を行うことを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、ウィンドウ制御に用いられウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが、通信端末の機種毎に記憶された制御パラメータ記憶手段と、送信データ を記憶している送信データ記憶手段と、送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段 と、前記受信手段により受信された通信メッセージの送信元である通信端末 へ前記送信データ記憶手段に記憶されている送信データを前記通信網を介して送信する送信手段と、前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されて いる機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて制御パラメータを特定し、特定した制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行うよ うに前記送信手段を制御する送信制御手段とを有する送信装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置を、ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを通信端末の機種毎に記憶する制御パラメータ記憶手段と、送信データを記憶する送信データ記憶手段と、送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信された通信メッセージの送信元である通信端末へ前記送信データ記憶手段に記憶されている送信データを前記通信網を介して送信する送信手段と、前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて制御パラメータを特定し、特定した制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行うように前記送信手段を制御する送信制御手段として機能させるプログラムを提供する。
このような送信装置およびプログラムによれば、通信端末へデータを送信する際に、その通信端末から送信された通信メッセージに内包されている機種識別子に基づいて特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御が行われる。このため、各機種識別子毎にその機種識別子で識別される通信端末へデータを送信する際に好適なウィンドウ制御の態様を示す制御パラメータを対応付けて記憶させておけば、通信端末の機種毎に好適な態様でウインドウ制御が行われることになる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが該通信端末の機種毎に記憶された制御パラメータ記憶手段と、前記送信装置に記憶されている送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて前記制御パラメータを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された制御パラメータを、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに書き込んで前記送信装置へ転送する一方、前記送信装置から送信されてくる前記送信データを該通信端末へ転送する転送手段とを有する中継装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置を、通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを該通信端末の機種毎に記憶する制御パラメータ記憶手段と、前記送信装置に記憶されている送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて前記制御パラメータを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された制御パラメータを、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに書き込んで前記送信装置へ転送する一方、前記送信装置から送信されてくる前記送信データを該通信端末へ転送する転送手段として機能させるプログラムを提供する。
このような中継装置およびプログラムによれば、通信端末から送信された上記通信メッセージの内容に基づいて特定された制御パラメータがその通信メッセージに書き込まれ、その制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行いつつ上記送信データを送信する送信装置へ転送される。このため、各機種識別子毎にその機種識別子で識別される通信端末へデータを送信する際に好適なウィンドウ制御の態様を示す制御パラメータを対応付けて記憶させておけば、通信端末の機種毎に好適な態様でウインドウ制御が行われて上記送信装置から上記送信データが送信されることになる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが該通信端末の機種毎に記憶された第1の記憶手段と、同一の送信データを記憶した複数の送信装置の各々について、該送信データを送信する際に各送信装置が行うウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが送信装置毎に記憶された第2の記憶手段と、前記送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を一意に識別する機種識別子を内包した通信メッセージを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記第1の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信データを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定するとともに、その特定結果と前記第2の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信データを送信するべき送信装置を特定する特定手段と、前記受信手段により受信された前記通信メッセージを前記特定手段により特定された送信装置へ転送する一方、該送信装置から送信されてくる前記送信データを前記通信端末へ転送する転送手段とを有する中継装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置を、通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを該通信端末の機種毎に記憶する第1の記憶手段と、同一の送信データを記憶した複数の送信装置の各々について、該送信データを送信する際に各送信装置が行うウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを送信装置毎に記憶する第2の記憶手段と、前記送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を一意に識別する機種識別子を内包した通信メッセージを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記第1の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信データを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定するとともに、その特定結果と前記第2の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信データを送信するべき送信装置を特定する特定手段と、前記受信手段により受信された前記通信メッセージを前記特定手段により特定された送信装置へ転送する一方、該送信装置から送信されてくる前記送信データを前記通信端末へ転送する転送手段として機能させるプログラムを提供する。
このような中継装置およびプログラムによれば、通信端末から送信された通信メッセージの内容と上記第1および第2の記憶手段の記憶内容とに基づいて、その通信端末に好適なウィンドウ制御を行って上記送信データを送信する送信装置が特定され、その送信装置へ上記通信メッセージが転送される。その結果、上記通信端末に上記送信データを送信するに好適な送信装置から上記通信端末へ上記送信データが送信されることになる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが通信端末の機種毎に記憶された記憶手段と、通信網を介して送信装置から通信端末へ送信されてくる送信データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された送信データに内包されている機種識別子であって、該送信データを受信するべき通信端末の機種を識別する機種識別子と前記記憶手段の記憶内容とに基づいて該送信データを該通信端末へ転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行いつつ、前記送信データをその送信先へ転送する転送手段とを有する中継装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置を、ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを通信端末の機種毎に記憶する記憶手段と、通信網を介して送信装置から通信端末へ送信されてくる送信データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された送信データに内包されている機種識別子であって、該送信データを受信するべき通信端末の機種を一意に識別する機種識別子と前記記憶手段の記憶内容とに基づいて該送信データを該通信端末へ転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行いつつ、前記送信データをその送信先へ転送する転送手段として機能させるプログラムを提供する。
このような中継装置およびプログラムによれば、送信装置から送信されてきた送信データの内容と上記記憶手段の記憶内容とに基づいて、その送信データを受信するべき通信端末へデータを転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様が特定され、上記送信データを上記通信端末へ転送する際にそのウィンドウ制御が行われる。このため、各機種識別子毎にその機種識別子で識別される通信端末へデータを送信する際に好適なウィンドウ制御の態様を示す制御パラメータを対応付けて記憶させておけば、通信端末の機種毎に好適な態様でウインドウ制御が行われて上記送信データが転送されることになる。
本発明によれば、通信端末との間で送受信されるデータ量を増加させることなく、その通信端末の機種毎に好適な態様でデータ通信を行うことが可能になるといった効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
[A:第1実施形態]
(A−1:通信システムの構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。図1の通信端末10Aと10Bは、各々方式の異なる携帯電話機であり、ともに上述したブラウザ機能を備えている。具体的には、通信端末10Aは、W−CDMA方式の携帯電話機であり、通信端末10BはPDC方式の携帯電話機である。以下では、通信端末10Aと10Bとを区別する必要がない場合には、「通信端末10」と表記する。なお、図1には、1つのW−CDMA方式の携帯電話機(すなわち、通信端末10A)と、1つのPDC方式の携帯電話機(すなわち、通信端末10B)とが例示されているが、実際には、複数のW−CDMA方式の携帯電話機と、複数のPDC方式の携帯電話機とが存在する。また、図1に示す通信システムでは、これら複数の携帯電話機の各々には、夫々固有の通信アドレス(例えば、IPアドレス)が割り当てられているものとする。加えて、図1に示す通信システムでは、W−CDMA方式の携帯電話機に割り当てられている通信アドレスの範囲とPDC方式の携帯電話機に割り当てられている通信アドレスの範囲とは互いに重複していないものとする。具体的には、前者に割り当てられている通信アドレスの範囲は「192.1.1.1〜192.1.1.255」であり、後者に割り当てられている通信アドレスの範囲は「192.1.2.1〜192.1.2.255」であるとする。なお、本実施形態では、通信端末10がブラウザ機能を備えたW−CDMA方式の携帯電話機やPDC方式の携帯電話機である場合について説明するが、ブラウザ機能を備えたPHS(Personal Handyphone System:登録商標)やPDA(Personal Digital Assistant)、モバイル型のパーソナルコンピュータ(以下、PC)などであっても良いことは勿論である。
図1の無線通信網20Aは、W−CDMA方式の無線通信網であり、自網のサービスエリア内に在圏するW−CDMA方式の携帯電話機を収容し無線通信サービスを提供するためのものである。一方、無線通信網20Bは、PDC方式の無線通信網であり、自網のサービスエリアに在圏するPDC方式の携帯電話機を収容し無線通信サービスを提供するためのものである。以下では、無線通信網20Aと20Bとを区別する必要がない場合には、「無線通信網20」と表記する。
図1の中継装置30は、例えばゲートウェイ装置であり、無線通信網20Aおよび20Bとインターネット40とに接続されている。この中継装置30は、無線通信網20Aや20Bにおける通信プロトコルとインターネット40における通信プロトコルとを相互変換する機能を備えており、無線通信網20Aに収容されている通信端末10Aや無線通信網20Bに収容されている通信端末10Bと、インターネット40に接続されている送信装置50との間の通信を仲介するためのものである。
送信装置50は、インターネット40を介して配信するべき送信データであるコンテンツ(例えば、HTMLで記述された文書データ)を記憶しており、このコンテンツをTCP(Transmission Control Protocol)などの所定の通信プロトコルにしがってウィンドウ制御を行いつつ送信することができる。ここで、ウィンドウ制御とは、通信相手の端末との間の通信経路に輻輳が発生しないように、送信するデータ量を序々に増加させて行くことである。具体的には、送信装置50は、上記コンテンツの送信を要求する旨の通信メッセージ(以下、コンテンツ送信要求)を受信すると、まず、上記コンテンツを所定のデータサイズ単位に分割し、分割されたコンテンツとその分割位置をバイト単位で示すシーケンス番号とを含むデータブロック(以下、セグメント)を生成する。そして、送信装置50は、内包されているシーケンス番号が最も若いものから順に所定の数(以下、輻輳ウィンドウサイズ)だけ送信する。以降、送信装置50は、次に送信するべきセグメントのシーケンス番号が書き込まれた通信メッセージ(以下、確認応答)を受信する度に、上記輻輳ウィンドウサイズを所定のアルゴリズム(例えば、スロースタートアルゴリズム)にしたがって増加させつつ後続のセグメントを送信する。なお、スロースタートアルゴリズムとは、上記確認応答を受信する度に、上記輻輳ウィンドウサイズを指数関数的に増加させるアルゴリズムである。また、送信装置50が一回の送信動作で送信するセグメントの数(以下、送信ウィンドウサイズ)は、上記輻輳ウィンドウサイズと、上記確認応答に書き込まれている広告ウィンドウサイズのうち、何れか小さい方の値であるが、以下では、広告ウィンドウサイズは充分に大きな値であり、送信ウィンドウサイズは常に輻輳ウィンドウサイズに一致しているものとする。
この送信装置50が、上記ウィンドウ制御を行ってコンテンツを送信する従来の送信装置と異なっている点は、上記コンテンツ送信要求の送信元である通信端末10の機種をそのコンテンツ送信要求の内容に基づいて特定し、その特定結果に応じて上記輻輳ウィンドウサイズの初期値(以下、初期ウィンドウサイズ)を変えて、ウィンドウ制御を行う点である。具体的には、送信装置50は、上記コンテンツ送信要求の送信元が通信端末10Aである場合には、初期ウィンドウサイズに6個分のセグメントを表す値を設定し、逆に、通信端末10Bである場合には、初期ウィンドウサイズに3個分のセグメントを表す値を設定する。このような構成としたため、送信装置50は、通信端末10Aに対してコンテンツを送信する場合の通信速度が通信端末10Bに対してコンテンツを送信する場合の通信速度よりも速くなるようにすること、すなわち、コンテンツの送信先の通信端末の機種に応じて通信速度を変えることが可能になっている。図1に示す通信システムの特徴を顕著に示している送信装置50を中心に説明する。
(A−2:送信装置50の構成)
まず、図2を参照しつつ送信装置50の構成について説明する。図2は、送信装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されているように、この送信装置50は、制御部100と、通信インターフェイス(以下、「IF」と表記する)部110と、記憶部120と、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス130とを有している。
制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部120に格納されているソフトウェアを読み出し実行することにより、送信装置50の各部を制御するためのものである。通信IF部110はインターネット40に接続されており、インターネット40を介して送くられてくるデータを受信し制御部100へ引渡すとともに、制御部100から引渡されたデータをインターネット40へ送り出すためのものである。
記憶部120は、図2に示されているように、揮発性記憶部120aと不揮発性記憶部120bとを有している。揮発性記憶部120aは、例えばRAM(Random Access Memory)であり、ソフトウェアにしたがって作動している制御部100によってワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部120bは、例えば、ハードディスクであり、上述したコンテンツや、図3に示す制御パラメータ管理テーブルを格納している。この制御パラメータ管理テーブルには、図3に示されているように、通信端末10の機種を一意に識別する機種識別子(本実施形態では、通信端末10に割り当てられている通信アドレス)に対応付けて、その通信端末10へコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータ(本実施形態では、初期ウィンドウサイズ)が格納されている。例えば、図3に例示されている制御パラメータ管理テーブルでは、セグメントの送信先が通信端末10Aである場合には、初期ウィンドウサイズを“6”に設定し、セグメントの送信先が通信端末10Aである場合には、初期ウィンドウサイズを“3”に設定すべきことが示されている。詳細については後述するが、この制御パラメータ管理テーブルは、コンテンツの送信先である通信端末10の機種毎に好適な初期ウィンドウサイズを制御部100に特定させるためのものである。
また、不揮発性記憶部120bには、上記コンテンツや制御パラメータ管理テーブルの他に、オペレーティングシステム(Operating System:以下、「OS」)ソフトウェアやセグメント送信ソフトウェア等の各種ソフトウェアが格納されている。OSソフトウェアとは、制御部100にOSを実現させるためのものであり、セグメント送信ソフトウェアは、OSの制御下で前述したウィンドウ制御を行ってセグメントを送信するセグメント送信処理を制御部100に行わせるためのものである。以下、これらソフトウェアを実行することによって制御部100に付与される機能について説明する。
送信装置50の電源(図示省略)が投入されると、制御部100は、まず、OSソフトウェアを不揮発性記憶部120bから読み出し実行する。OSソフトウェアにしたがって作動している制御部100には、送信装置50の各部を制御する機能、他のソフトウェアを不揮発性記憶部120bから読み出し実行する機能が付与される。そして、OSソフトウェアの実行を完了し、OSを実現している状態の制御部100は、即座に上記セグメント送信ソフトウェアを不揮発性記憶部120bから読み出し順次実行する。このセグメント送信ソフトウェアにしたがって作動している制御部100には、以下に述べる3つの機能が付与される。
第1に、インターネット40を介して送信されてくるコンテンツ送信要求を通信IF部110により受信する受信機能である。第2に、上記受信機能により受信したコンテンツ送信要求の内容と制御パラメータ管理テーブルの格納内容とに基づいて、そのコンテンツ送信要求の送信元である通信端末へセグメントを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を特定する特定機能である。そして、第3に、不揮発性記憶部120bに格納されているコンテンツを所定のデータサイズ単位に分割してセグメントを生成し、そのセグメントを上記特定機能にて特定された態様でウィンドウ制御を行いつつ送信する送信機能である。具体的には、上記受信機能により受信されたコンテンツ送信要求に内包されている機種識別子(本実施形態では、このコンテンツ送信要求の送信元である通信端末に割り当てられている通信アドレス:以下、送信元アドレス)と同一の機種識別子に対応付けて制御パラメータ管理テーブルに格納されている制御パラメータが上記特定機能により特定される。この制御パラメータは、本実施形態では初期ウィンドウサイズを表しているので、上記コンテンツを送信する際の初期ウィンドウサイズが上記特定機能により特定され、上記送信機能により、その初期ウィンドウサイズでウィンドウ制御が開始されることになる。
以上に説明したように、送信装置50のハードウェア構成は一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成と同一であり、記憶部120に格納されている各種ソフトウェアを制御部100に実行させることにより、本発明に係る送信装置に特有な機能が付与される。なお、本実施形態では、本発明に係る送信装置に特有な機能をソフトウェアモジュールを用いて実現する場合について説明したが、これらソフトウェアモジュールと同一の機能を担っているハードウェアモジュールを用いて送信装置50を構成しても良いことは勿論である。
(A−3:送信装置50の動作)
次いで、送信装置50が行う動作のうち、その特徴を顕著に示す動作についてのみ図面を参照しつつ説明する。以下に説明する動作例の前提として、送信装置50の制御部100は、上述したセグメント送信ソフトウェアにしたがって作動しており、通信端末10から送信されたコンテンツ送信要求の受信を待受けているものとする。
通信端末10のユーザは、その操作部(図示省略)に設けられている操作子を適宜操作することによって、前述したブラウザ機能を起動し、送信装置50に格納されているコンテンツを取得する旨の指示(例えば、そのコンテンツのURLの入力)を行うことができる。このような操作が為されると、通信端末10は、そのコンテンツの送信を要求する旨のコンテンツ送信要求を生成し、送信装置50へ宛てて送信する。前述したように、このコンテンツ送信要求には、その送信元を一意に特定する送信元アドレス(すなわち、通信端末10に割り当てられている通信アドレス)が内包されている。
通信端末10から送信されたコンテンツ送信要求は、無線通信網20、中継装置30およびインターネット40を順に介して送信装置50へ到達する。以下では、このコンテンツ送信要求を受信した場合に、送信装置50の制御部100が行う動作について図4を参照しつつ説明する。
図4は、送信装置50の制御部100が上記セグメント送信ソフトウェアにしたがって行うセグメント送信処理の流れを示すフローチャートである。図4に示されているように、制御部100は、通信IF部110によって上記コンテンツ送信要求を受信(ステップSA1)すると、そのコンテンツ送信要求を解析し、そのコンテンツ送信要求に内包されている機種識別子を取得する(ステップSA2)。具体的には、制御部100は、ステップSA1にて受信したコンテンツ送信要求に内包されている送信元アドレスを機種識別子として取得する。例えば、上記コンテンツ送信要求の送信元が通信端末10Aであれば、通信端末10Aに割り当てられている通信アドレスが機種識別子として取得され、上記コンテンツ送信要求の送信元が通信端末10Bであれば、通信端末10Bに割り当てられているIPアドレスが機種識別子として取得される。
次いで、制御部100は、ステップSA2にて取得した機種識別子と制御パラメータ管理テーブル(図3参照)の格納内容とに基づいて、その機種識別子で示される機種の通信端末へコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータ(本実施形態では、初期ウィンドウサイズ)を特定する(ステップSA3)。具体的には、ステップSA2にて取得された機種識別子が「192.1.1.1〜192.1.1.255」に含まれる通信アドレスである場合には、制御部100は初期ウィンドウサイズの値を“6”と特定し、逆に、ステップSA2にて取得された機種識別子が「192.1.2.1〜192.1.2.255」に含まれる通信アドレスである場合には、制御部100は初期ウィンドウサイズの値を“3”と特定する。
そして、制御部100は、ステップSA3にて特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行って、上記コンテンツを送信する(ステップSA4)。具体的には、制御部100は、不揮発性記憶部120bに格納されているコンテンツを所定のデータサイズ単位に分割してセグメントを生成し、生成したセグメントの先頭からステップSA3にて特定された初期ウィンドウサイズ分のセグメントを送信する。以降、制御部100は、通信端末10から送信されてくる確認応答を受信する度に、例えばスロースタートなどの所定のアルゴリズムにしたがって輻輳ウィンドウサイズを増加させる等のウィンドウ制御を行って上記コンテンツを送信する。例えば、通信端末10Aへ宛ててコンテンツを送信する場合には、まず、6個の上記セグメントを送信し、その通信端末10Aから確認応答を受信する度に送信するセグメントの数を指数関数的に増加させて送信する。逆に、通信端末10Bへ宛ててコンテンツを送信する場合には、まず、3個の上記セグメントを送信し、その通信端末10Bから確認応答を受信する度に送信するセグメントの数を指数関数的に増加させて送信する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、通信相手の通信端末(通信端末10Aまたは10B)の機種毎に好適な初期ウィンドウサイズでウィンドウ制御を行ってコンテンツを送信することが可能になる。コンテンツの送信先が通信端末10Aである場合に設定される初期ウィンドウサイズは、その送信先が通信端末10Bである場合に比較して大きな値であるので、前者に対してコンテンツを送信する際の通信速度を後者に対してコンテンツを送信する際の通信速度よりも速くすることが可能になる。つまり、本実施形態によれば、通信端末の機種毎に好適な通信速度でコンテンツを送信することが可能になる。加えて、本実施形態では、機種識別子としてコンテンツ送信要求に書き込まれている送信元アドレスを用いているため、通信端末10と送信装置50との間で送受信されるデータ量を増加させることはない。
[B:第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態に係る通信システムについて図面を参照しつつ説明する。
(B−1:通信システムの構成)
図5は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。図5に示す通信システムが図1に示す通信システムと異なっている点は、中継装置30に代えて中継装置230を設けた点と、送信装置50に代えて送信装置250を設けた点とである。
送信装置250が送信装置50と異なっている点は、コンテンツ送信要求を受信した場合に、そのコンテンツ送信要求に書き込まれている制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行いコンテンツを送信する点である。
一方、中継装置230が中継装置30と異なっている点は、通信端末10から送信されたコンテンツ送信要求を送信装置250へ転送する際に、送信装置250が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを書き込んで転送する点である。以下、本実施形態に特徴的な中継装置230を中心に説明する。
(B−2:中継装置230の構成)
図6は、中継装置230の構成例を示す図である。図6に示されているように、中継装置230の構成が、送信装置50の構成(図2参照)と異なっている点は、通信IF部110に代えて、第1通信IF部110aと第2通信IF部110bと第3通信IF部110cを設けた点である。
第1通信IF部110aは、無線通信網20Aに接続されており、無線通信網20Aを介して送信されてきたデータを受信し制御部100へ引渡すとともに、制御部100から引渡されたデータを無線通信網20Aへ送出するためのものである。第2通信IF部110bは、無線通信網20Bに接続されており、無線通信網20Bを介して送信されてきたデータを受信し制御部100へ引渡すとともに、制御部100から引渡されたデータを無線通信網20Bへ送出するためのものである。そして、第3通信IF部110cは、インターネット40に接続されており、無線通信網20Bを介して送信されてきたデータを受信し制御部100へ引渡すとともに、制御部100から引渡されたデータをインターネット40へ送出するためのものである。なお、本実施形態では、無線通信網20Aを介して通信を行うための通信IFと、無線通信網20Bを介して通信を行うために通信IFと、インターネット40を介して通信を行うための通信IFとが夫々個別のハードウェアで実装されている場合について説明するが、これらの機能を兼ね備える単一のハードウェアで実装しても良いことは勿論である。
中継装置230の不揮発性記憶部120bの格納内容が送信装置50の不揮発性記憶部120bの格納内容と異なっている点は、以下に述べる2つの点のみである。第1に、中継装置230の不揮発性記憶部230には、上記コンテンツが格納されていない点である。これは、中継装置230は、送信装置250から送信されてくるコンテンツを通信端末10へ転送するためのもであり、コンテンツを格納しておく必要がないからである。第2に、上述したセグメント送信ソフトウェアに代えて、図7のフローチャートに示す中継処理を制御部100に実現させるための中継ソフトウェアが格納されている点である。以下、不揮発性記憶部120bに格納されている各種ソフトウェアを実行することによって、制御部100に付与される機能について説明する。
中継装置230の電源(図示省略)が投入されると、制御部100が前述したOSソフトウェアを不揮発性記憶部120bから読み出し実行すること、および、OSソフトウェアにしたがって作動している制御部100に付与される機能については、前述した送信装置50と同一である。OSソフトウェアの実行が完了し、OSを実現している状態の制御部100は、即座に、上記中継ソフトウェアを不揮発性記憶部120bから読み出し順次実行する。この中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部100には、以下に述べる3つの機能が付与される。
第1に、無線通信網20を介して送信されてくるコンテンツ送信要求を第1通信IF部110a或いは第2通信IF部110bを用いて受信する受信機能である。第2に、上記受信機能により受信したコンテンツ送信要求の内容と制御パラメータ管理テーブル(図3参照)の格納内容とに基づいて、送信装置250へ通知するべき制御パラメータを特定する特定機能である。そして、第3に、上記特定機能により特定された制御パラメータを書き込んだコンテンツ送信要求を第3通信IF部110cを用いて転送する一方、送信装置250から送信されてくるセグメントを第3通信IF部110cを用いて受信し、第1通信IF部110a或いは第2通信IF部110bを用いてその宛先の通信端末10へ転送する転送機能である。前述したように、上記制御パラメータ管理テーブルに格納されている制御パラメータは、初期ウィンドウサイズを表している。このため、本実施形態では、上記コンテンツを通信端末10へ送信する際に送信装置250が行うべきウィンドウ制御の初期ウィンドウサイズが上記特定機能により決定され、その初期ウィンドウサイズが書き込まれたコンテンツ送信要求が送信装置250へ転送されることになる。
以上に説明したように、中継装置230のハードウェア構成は一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成と同一であり、記憶部120に格納されている各種ソフトウェアを制御部100に実行させることにより、本発明に係る中継装置に特有な機能が付与される。なお、本実施形態では、上記各種機能をソフトウェアモジュールを用いて実現する場合について説明したが、これらソフトウェアモジュールと同一の機能を担っているハードウェアモジュールを用いて中継装置230を構成しても良いことは勿論である。
(B−3:中継装置230の動作)
次いで、中継装置230が行う動作について説明する。図7は、上記中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部100が行う中継処理の流れを示すフローチャートである。この図7に示す中継処理が、図4に示すセグメント送信処理と異なっている点は、ステップSA4に代えて、ステップSB4を設けた点のみである。このステップSB4では、制御部100は、ステップSA3にて特定した制御パラメータ(本実施形態では、初期ウィンドウサイズ)をステップSA1にて受信したコンテンツ送信要求に書き込んでその宛先である送信装置250へ転送する。
このようにして転送されたコンテンツ送信要求はインターネット40を介して送信装置250に到達する。送信装置250は、このコンテンツ送信要求に内包されている制御パラメータに示される態様でウィンドウ制御を行って、分割されたコンテンツが内包されたセグメントを送信する。具体的には、送信装置250は、通信端末10Aに対してコンテンツを送信する場合には、初期ウィンドウサイズを“6”に設定してウィンドウ制御を行ない、通信端末10Bに対してコンテンツを送信する場合には、初期ウィンドウサイズを“3”に設定してウィンドウ制御を行う。以降、中継装置230の制御部100は、送信装置250から送信されてくるセグメントを受信すると、その宛先の通信端末10へ転送するとともに、その通信端末10から送信されてくる確認応答を送信装置250へ転送する。以上に説明したように、本実施形態に係る中継装置230を用いることによって、前述した第1実施形態と同一の効果を得ることができる。
[C:第3実施形態]
次いで、本発明の第3実施形態に係る通信システムについて図面を参照しつつ説明する。
(C−1:通信システムの構成)
図8は、本発明の第3実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。図8に示す通信システムが図1に示す通信システムと異なっている点は、送信装置50に代えて送信装置350Aと350Bとが設けられている点と、この送信装置350Aと350Bとが中継装置330を介してインターネット40に接続されている点とである。
送信装置350Aと350Bは、夫々同一のコンテンツを記憶しており、そのコンテンツを各々固有の態様でウィンドウ制御を行って送信する機能を備えている。具体的には、送信装置350Aは、初期ウィンドウサイズを常に“6”に設定してウィンドウ制御を行ない、送信装置350Bは、初期ウィンドウサイズを常に“3”に設定してウィンドウ制御を行う。つまり、送信装置350Aと350Bは、予め定められた態様でのみウィンドウ制御を行う従来の送信装置である。このため、以下では、送信装置350Aおよび350Bについての詳細な説明は省略する。なお、以下では、送信装置350Aと350Bとを区別する必要がない場合には、「送信装置350」と表記する。
図8の中継装置330は、例えば負荷分散機であり、インターネット40を介して受信したコンテンツ送信要求を上記送信装置350Aと350Bとに分散させて送信する機能を備えている。この中継装置330が、従来の負荷分散機と異なっている点は、受信したコンテンツ送信要求の送信元である通信端末10の機種に応じて、その通信端末10に好適なウィンドウ制御を行う送信装置350を特定し、その送信装置350へ上記コンテンツ送信要求を送信する点である。以下では、本実施形態の特徴を顕著に示す中継装置330について詳細に説明する。
(C−2:中継装置330の構成)
中継装置330の構成は、以下の4つの点を除き、中継装置230の構成と同一である。第1に、第1通信IF部110aが送信装置350Aに接続されている点である。第2に、第2通信IF部110bが送信装置350Bに接続されている点である。第3に、図9に示す送信元管理テーブルが不揮発性記憶部120bに格納されている点である。この送信元管理テーブルには、送信装置350Aおよび350Bを一意に識別する送信元識別子(例えば、送信装置350に割り当てられている通信アドレス)に対応付けて、送信装置350に設定されている制御パラメータが格納されている。そして、第4に、図7に示す中継処理に代えて図10に示す中継処理を制御部100に実現させる中継ソフトウェアが不揮発性記憶部120bに格納されている点である。この中継ソフトウェアを実行することによって制御部100には、以下に述べる4つの機能が付与される。
第1に、インターネット40を介して送信されてくるコンテンツ送信要求を第3通信IF部110cを用いて受信する受信機能である。第2に、上記受信機能により受信したコンテンツ送信要求の内容と制御パラメータ管理テーブル(図3参照)の格納内容とに基づいて、通信端末10へコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する一方、その特定結果と上記送信元管理テーブルの格納内容とに基づいて、通信端末10へコンテンツを送信するべき送信装置350を特定する特定機能である。そして、第3に、上記受信機能により受信しただコンテンツ送信要求を上記特定機能により特定した送信装置350へ転送する一方、送信装置350から送信されてくるセグメントを受信し、その宛先の通信端末10へ転送する転送機能である。
(C−3:中継装置330の動作)
次いで、中継装置330が行う動作について説明する。図10は、上記中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部100が行う中継処理の流れを示すフローチャートである。この図10に示す中継処理が、図4に示すセグメント送信処理と異なっている点は、ステップSA4に代えて、ステップSC4およびSC5を設けた点のみである。
ステップSC4では、制御部100は、ステップSA3にて特定した制御パラメータ(本実施形態では、初期ウィンドウサイズ)と送信元管理テーブルの格納内容とに基づいて、ステップSA1にて受信したコンテンツ送信要求の送信元である通信端末10へコンテンツを送信するべき送信装置350を特定する。具体的には、制御部100は、ステップSA3にて特定した制御パラメータと同一の制御パラメータに対応付けて送信元管理テーブルに格納されている送信元識別子を取得することによって、通信端末10へコンテンツを送信するべき送信装置350を特定する。例えば、コンテンツ送信要求の送信元が通信端末10Aである場合には、ステップSA3にて制御パラメータの値として“6”が特定され、ステップSC4にて、その通信端末10Aへコンテンツを送信するべき送信装置として送信装置350Aが特定される。
そして、ステップSC4に後続するステップSC5では、制御部100は、ステップSA1にて受信したコンテンツ送信要求をステップSC4にて特定された送信装置へ転送する。以降、中継装置330の制御部100は、送信装置350から送信されてくるセグメントを受信すると、その宛先の通信端末10へ転送するとともに、その通信端末10から送信されてくる確認応答を送信装置350へ転送する。以上に説明したように、本実施形態に係る中継装置330を用いることによって、前述した第1および第2実施形態と同一の効果を得ることができる。
[D:第4実施形態]
次いで、本発明の第4実施形態に係る通信システムについて図面を参照しつつ説明する。
(D−1:通信システムの構成)
図11は、本発明の第4実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。図11に示す通信システムが図1に示す通信システムと異なっている点は、中継装置30に代えて中継装置430を設けた点と、送信装置50に代えて、前述した送信装置350Aを設けた点とである。
中継装置430が中継装置30と異なっている点は、送信装置350Aから送信されたセグメントを通信端末10へ転送する際に、その転送先の通信端末10の機種に応じて好適な態様でウィンドウ制御を行って、そのセグメントを転送する点である。以下、本実施形態に特徴的な中継装置430を中心に説明する。
(D−2:中継装置430の構成)
中継装置430の構成は、図7に示す中継処理を制御部100に実行させる中継ソフトウェアに代えて、図12に示す中継処理を制御部100に実行させる中継ソフトウェアが不揮発性記憶部120bに格納されている点を除いて、前述した中継装置230の構成と同一である。このように、不揮発性記憶部120bに格納されている中継ソフトウェアが異なっているために、中継装置430の制御部100には、中継装置230の制御部100に付与される機能とは異なる機能が付与される。具体的には、以下に述べる3つの機能が付与される。
第1に、インターネット40を介して送信されてくるセグメントを受信する受信機能である。第2に、上記受信機能により受信したセグメントの内容に基づいて、そのセグメントを受信するべき通信端末の機種を特定し、その特定結果と制御パラメータ管理テーブル(図3参照)の格納内容とに基づいて、そのセグメントを転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する特定機能である。そして、第3に、上記特定機能により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行って上記セグメントをその宛先の通信端末10へ転送する転送機能である。前述したように、上記制御パラメータ管理テーブルに格納されている制御パラメータは、初期ウィンドウサイズを表している。このため、本実施形態では、上記コンテンツを転送する際の初期ウィンドウサイズが上記特定機能により決定され、その初期ウィンドウサイズを初期値としてウィンドウ制御が行われて上記コンテンツが転送されることになる。
(D−3:中継装置430の動作)
次いで、中継装置430が行う動作について説明する。図12は、上記中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部100が行う中継処理の流れを示すフローチャートである。図12に示されているように、中継装置430の制御部100は、第3通信IF部110cによってセグメントを受信(ステップSD1)すると、そのセグメントを解析し、そのセグメントを受信するべき通信端末10の機種を特定する(ステップSD2)。具体的には、制御部100は、ステップSD1で受信したセグメントに内包されている送信先アドレスを上記機種識別子として取得し、そのセグメントを受信するべき通信端末の機種を特定する。
次いで、制御部100は、ステップSD2の特定結果と制御パラメータ管理テーブル(図3参照)の格納内容とに基づいて、そのコンテンツを転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータ(本実施形態では、初期ウィンドウサイズ)を特定する(ステップSD3)。具体的には、ステップSD2にて、上記セグメントの送信先が通信端末10Aであると特定された場合には、制御部100は初期ウィンドウサイズの値を“6”と特定し、逆に、上記セグメントの転送先が通信端末10Bであると特定された場合には、制御部100は初期ウィンドウサイズの値を“6”と特定する。そして、制御部100は、ステップSD1にて受信したセグメントを、ステップSD3にて特定された初期ウィンドウサイズでウィンドウ制御を行いつつ転送する(ステップSD4)。以上に説明したように、本実施形態に係る中継装置430を用いることによって、セグメントの転送先である通信端末の機種に応じた初期ウィンドウサイズでウィンドウ制御を開始すること、すなわち、セグメントの転送先である通信端末の機種に応じた通信速度でそのセグメントを転送することが可能になる。
なお、本実施形態では、ステップSD1にて受信したセグメントをそのままステップSD4で転送する場合について説明した。しかしながら、ステップSD1にて受信したセグメントを格納するための記憶領域(以下、キャッシュ領域)を揮発性記憶部120a(または不揮発性記憶部120b)内に設け、受信したセグメントを一旦このキャッシュ領域に格納した後に、ステップSD4で送信するとしても勿論良い。このようにすると、無線通信網20における通信速度とインターネット40における通信速度とが異なっている(例えば、前者の方が遅い場合)であっても、中継装置430で両者の通信速度の差を調整することが可能になる。これにより、例えば前者が後者に比較して極めて遅い場合であっても、無線通信網20へ流入するセグメントの量をその通信速度に応じて調整することができるため、無線通信網20が輻輳状態に陥ることが回避されるといった効果を奏する。
また、本実施形態では、送信装置350Aから送信されてくるセグメントに内包されている送信先アドレスに基づいて、そのセグメントを受信するべき通信端末10にそのセグメントを転送する際に行うべきウィンドウ制御の初期ウィンドウサイズを特定する場合について説明した。しかしながら、通信端末10から送信されてくるコンテンツ送信要求を受信した時点で、コンテンツが分割して内包されたセグメントをその通信端末10へ転送する際のウィンドウ制御の初期ウィンドウサイズを特定することも可能である。具体的には、以下に説明する動作を制御部100に行わせることにより、このようなことは実現される。
まず、上記コンテンツ送信要求を受信した時点で、そのコンテンツ送信要求に内包されている送信元アドレスを機種識別子として上記通信端末10へセグメントを転送する際のウィンドウ制御の初期ウィンドウサイズを特定させる。そして、その初期ウィンドウサイズと上記コンテンツ送信要求に内包されている送信元アドレスおよび送信先アドレスを対応付けて記憶部120に記憶させる。その後、上記送信先アドレスで特定される送信装置から送信されてくるセグメントであって、上記送信元アドレスで特定される通信端末へ宛てて送信されたセグメントを受信した場合には、これら送信元アドレスおよび送信先アドレスに対応付けて記憶部120に記憶されている初期ウィンドウサイズでウィンドウ制御を開始し、そのセグメントをその宛先へ転送させる。通信端末10から送信されてくるコンテンツ送信要求の内容に基づいて、そのコンテンツが分割されて内包されているセグメントをその通信端末10へ転送する際に行うべきウィンドウ制御の初期ウィンドウサイズを特定することが可能になる。
[E:変形例]
以上、本発明を実施する際の最良の形態について説明した。しかしながら、上述した各実施形態に以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(E−1:変形例1)
上述した各実施形態では、通信端末10から通知される広告ウィンドウサイズが充分に大きく、送信ウィンドウサイズが常に輻輳ウィンドウサイズと等しくなる場合について説明した。しかしながら、広告ウィンドウサイズと輻輳ウィンドウサイズのいずれか小さい方を送信ウィンドウサイズとするのではなく、常に、輻輳ウィンドウサイズ(上述した特定機能により特定された初期ウィンドウサイズまたはその初期ウィンドウサイズを初期値として所定のアルゴリズムによって算出された算出結果)を送信ウィンドウサイズに設定するとしても勿論良い。
(E−2:変形例2)
上述した各実施形態では、通信端末10へコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータとして、上記コンテンツを送信する際の通信速度を表す初期ウィンドウサイズを用いる場合について説明した。しかしながら、係る制御パラメータは初期ウィンドウサイズに限定されるものではない。例えば、確認応答の受信に応じて輻輳ウィンドウサイズ(または送信ウィンドウサイズ)を増加させる際の増分を表すデータであっても良い。このような態様であっても、コンテンツを受信するべき通信端末10の機種に応じて適切な通信速度でそのコンテンツを送信することが可能になる。また、上記制御パラメータは、上記コンテンツを送信する際の通信速度を表すデータに限定されるものではなく、例えば、ウィンドウ拡大オプションやタイムスタンプオプションなどの各種オプションの利用可否を表すデータや、例えばECNなどの各種アルゴリズムの利用の可否を表すデータであっても良い。このようにすることによって、コンテンツを受信するべき通信端末の機種に応じて好適なオプションを付加したり、好適なアルゴリズムを用いてウィンドウ制御を行うことが可能になるといった効果を奏する。
(E−3:変形例3)
上述した各実施形態では、コンテンツの送信先である通信端末10の機種に応じてその通信端末10にコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する場合について説明した。しかしながら、通信端末10を収容している無線通信網20の利用状況や中継装置30(或いは中継装置230や中継装置330)に係っている負荷を検出する検出手段を送信装置50(或いは中継装置230や中継装置330)に設け、その検出手段により検出された負荷を加味して上記制御パラメータを決定するとしても良いことは勿論である。具体的には、無線通信網20の利用状況が高い場合や中継装置30(或いは中継装置230や中継装置330)に係っている負荷が大きい場合には、より低速な通信速度に対応する制御パラメータを特定させるようにすれば良い。このようにすることによって、無線通信網20や中継装置30(或いは中継装置230や中継装置330)が輻輳状態になることを未然に防ぐことが可能になるといった効果を奏する。
(E−4:変形例4)
上述した各実施形態では、通信端末10の機種を一意に識別するための機種識別子としてその通信端末に割り当てられている通信アドレスを用いる場合について説明した。しかしながら、係る機種識別子は通信端末10に割り当てられている通信アドレスに限定されるものではなく、通信端末の型式を示すデータやその通信端末が利用しているデータリンク(W−CDMA網またはPDC網)を示すデータなど用いても良いことは勿論である。具体的には、コンテンツ送信要求の所定の領域(例えば、USER-AGETNや予備領域など)に、このような機種識別子を書き込ませて通信端末10に送信させるとともに、上記通信アドレスに代えて係る機種識別子を制御パラメータ管理テーブルに格納させておくことで、上述した各実施形態と同一の効果を得ることができる。
(E−5:変形例5)
上述した第1実施形態では、通信端末10から送信されてくるコンテンツ送信要求に内包されている機種識別子に基づいて、その通信端末10の機種を送信装置50に特定させ、その特定結果と制御パラメータ管理テーブルの格納内容とに基づいて、その通信端末10へコンテンツを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを送信装置50に特定させる場合について説明した。しかしながら、通信端末10がコンテンツ送信要求を送信する際に、上記制御パラメータを書き込んで送信し、そのコンテンツ送信要求を受信した送信装置に、そのコンテンツ送信要求に内包されている制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行わせるようにするとしても勿論良い。このようなことは、以下のようにして実現される。まず、自端末へ宛ててデータを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを自端末が利用するデータリンク毎に通信端末に記憶させておく。そして、自端末の記憶内容と自端末が利用しているデータリンクとに基づいて上記制御パラメータを上記通信端末に一意に特定させ、その制御パラメータを書き込んで上記コンテンツ送信要求を送信させる。このような通信端末を用いる場合には、送信装置に上記制御パラメータテーブルを記憶させておく必要はない。なお、第2および第3実施形態に係る通信システムにおいても、このような通信端末を利用することが可能であることは言うまでもない。
(E−6:変形例6)
上述した各実施形態では、本発明に係る送信装置や中継装置に特有な機能を制御部100に実現させるためのソフトウェアを揮発性記憶部120bに予め格納させておく場合について説明した。しかしながら、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などのコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に、上記セグメント送信ソフトウェアや中継ソフトウェアを記録させておき、このような記録媒体を用いて一般的なコンピュータ装置に上記各ソフトウェアをインストールするとしても良いことは勿論である。このようにすると、既存の通信システムに含まれている送信装置や中継装置に、本発明に係る送信装置や中継装置と同一の機能を付与することが可能になるといった効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同送信装置50の構成例を示す図である。 同送信装置50の不揮発性記憶部120bに格納されている制御パラメータ管理テーブルの格納内容の一例を示す図である。 同送信装置50の制御部100が実行するセグメント送信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同中継装置230の構成例を示す図である。 同中継装置230の制御部100が行う中継処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同中継装置330に記憶されている送信元管理テーブルの格納内容の一例を示す図である。 同中継装置330の制御部100が行う中継処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同中継装置430の構成例を示す図である。
符号の説明
10、10A、10B…通信端末、20、20A、20B…無線通信網、30、230、330、430…中継装置、40…インターネット、50、250、350A、350B…送信装置、100…制御部、110…通信IF部、110a…第1通信IF部、110b…第2通信IF部、110c…第3通信IF部、120…記憶部、120a…揮発性記憶部、120b…不揮発性記憶部、130…バス。

Claims (11)

  1. ウィンドウ制御に用いられウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが通信端末の機種毎に記憶された制御パラメータ記憶手段と、
    送信データを記憶している送信データ記憶手段と、
    送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージの送信元である通信端末へ前記送信データ記憶手段に記憶されている送信データを前記通信網を介して送信する送信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて制御パラメータを特定し、特定した制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行うように前記送信手段を制御する送信制御手段と
    を有する送信装置。
  2. 前記制御パラメータは初期ウィンドウサイズを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記制御パラメータはウィンドウサイズの増分値を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが該通信端末の機種毎に記憶された制御パラメータ記憶手段と、
    前記送信装置に記憶されている送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて前記制御パラメータを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された制御パラメータを、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに書き込んで前記送信装置へ転送する一方、前記送信装置から送信されてくる前記送信データを該通信端末へ転送する転送手段と
    を有する中継装置。
  5. 通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが該通信端末の機種毎に記憶された第1の記憶手段と、
    同一の送信データを記憶した複数の送信装置の各々について、該送信データを送信する際に各送信装置が行うウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが送信装置毎に記憶された第2の記憶手段と、
    前記送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を一意に識別する機種識別子を内包した通信メッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記第1の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信デー タを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定するとともに、その特定結果と前記第2の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通 信端末へ前記送信データを送信するべき送信装置を特定する特定手段と、前記受信手段により受信された前記通信メッセージを前記特定手段により特定された送信装置へ転送する一方、該送信装置から送信されてくる前記送信データを前記通信端末へ転送する転送手段と
    を有する中継装置。
  6. ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータが通信端末の機種毎に記憶された記憶手段と、
    通信網を介して送信装置から通信端末へ送信されてくる送信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された送信データに内包されている機種識別子であって、該送信データを受信するべき通信端末の機種を識別する機種識別子と前記記憶 手段の記憶内容とに基づいて該送信データを該通信端末へ転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行いつつ、前記送信データをその送信先へ転送する転送手段と
    を有する中継装置。
  7. 前記受信手段により受信された送信データを記憶するキャッシュ手段を有し、
    前記転送手段は、前記キャッシュ手段に記憶された送信データを、前記特定手段により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行いつつ、前記通信端末へ転送する
    ことを特徴とする請求項6に記載の中継装置。
  8. コンピュータ装置を、
    ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを通信端末の機種毎に記憶する制御パラメータ記憶手段と、
    送信データを記憶する送信データ記憶手段と、
    送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージの送信元である通信端末へ前記送信データ記憶手段に記憶されている送信データを前記通信網を介して送信する送信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて制御パラメータを特定し、特定した制御パラメータにしたがってウィンドウ制御を行うように前記送信手段を制御する送信制御手段と
    して機能させるプログラム。
  9. コンピュータ装置を、
    通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを該通信端末の機種毎に記憶する制御パラメータ記憶手段と、
    前記送信装置に記憶されている送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を識別する機種識別子が内包されている通信メッセージを通信網を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記制御パラメータ記憶手段の記憶内容とに基づいて前記制御パラメータを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された制御パラメータを、前記受信手段により受信された前記通信メッセージに書き込んで前記送信装置へ転送する一方、前記送信装置から送信されてくる前記送信データを該通信端末へ転送する転送手段と
    して機能させるプログラム。
  10. コンピュータ装置を、
    通信端末へデータを送信する際に送信装置が行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを該通信端末の機種毎に記憶する第1の記憶手段と、
    同一の送信データを記憶した複数の送信装置の各々について、該送信データを送信する際に各送信装置が行うウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを送信装置毎に記憶する第2の記憶手段と、
    前記送信データの送信を要求する旨の通信メッセージであって、該通信メッセージの送信元である通信端末の機種を一意に識別する機種識別子を内包した通信メッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記通信メッセージに内包されている前記機種識別子と前記第1の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通信端末へ前記送信デー タを送信する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定するとともに、その特定結果と前記第2の記憶手段の記憶内容とに基づいて前記通 信端末へ前記送信データを送信するべき送信装置を特定する特定手段と、
    前記受信手段により受信された前記通信メッセージを前記特定手段により特定された送信装置へ転送する一方、該送信装置から送信されてくる前記送信データを前記通信端末へ転送する転送手段と
    して機能させるプログラム。
  11. コンピュータ装置を、
    ウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを通信端末の機種毎に記憶する記憶手段と、
    通信網を介して送信装置から通信端末へ送信されてくる送信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された送信データに内包されている機種識別子であって、該送信データを受信するべき通信端末の機種を一意に識別する機種識別子と前 記記憶手段の記憶内容とに基づいて該送信データを該通信端末へ転送する際に行うべきウィンドウ制御の態様を表す制御パラメータを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された制御パラメータの表す態様でウィンドウ制御を行いつつ、前記送信データをその送信先へ転送する転送手段と
    して機能させるプログラム。
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