JP4215998B2 - 半導体ウエハの処理方法およびそのための半導体ウエハの転写装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に固定された半導体ウエハを、所定の加工を行った後、該支持基板から剥離する処理方法およびそのための半導体ウエハの転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、シリコンなどの半導体ウエハを製造するには、大径の円盤状に製造して、その表面に回路パターンを形成し、回路が形成された半導体ウエハは回路面側を保護して、その裏面側を研削やエッチングにより薄く加工している。
【0003】
最近では、ICカードなど半導体チップの厚さがますます薄いものが要求されており、従来の300μm程度から近年100〜50μm程度まで薄い半導体チップの需要が増加している。このようなチップを得るため、上記のような厚みの極薄ウエハが必要となる。
このように半導体ウエハをさらに極薄にしたり、平滑性の精度を上げる場合には、ガラス板などの硬質で平滑性の高い支持基板に、ワックスや両面粘着テープを介して半導体ウエハを支持し、加工を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体ウエハをワックスを介して支持基板に支持して、加工を行う方法では、加工後にワックスを溶融し、さらに、有機溶剤でワックスを溶解除去する必要があるため、作業が煩雑であるとともに、環境へ影響を与えるおそれもある。
【0005】
また、半導体ウエハを両面粘着テープを介して支持基板に支持して、加工を行う方法では、加工後に、半導体ウエハを支持基板から剥離する必要があるが、剥離爪部材などの剥離装置で剥離しようとすると、薄い半導体ウエハではこのような剥離装置が、物理的に接触して半導体ウエハに応力が付加されることになり、破損することになる。
【0006】
従って、このような薄く加工した半導体ウエハを破損することなく、半導体ウエハを支持基板から剥離することは極めて困難であった。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、例えば、100〜50μm程度の薄い半導体ウエハであっても、半導体ウエハを両面粘着テープを介して支持基板に支持した状態から、半導体ウエハを破損することなく、支持基板より剥離することのできる半導体ウエハの処理方法およびそのための半導体ウエハの転写装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の半導体ウエハの処理方法は、
半導体ウエハが剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持されたワークを形成し、所定の加工を行った後、前記支持基板から前記半導体ウエハを剥離して転写テープに転写する処理方法であって、
前記ワークの支持基板側を固定テーブルに固定するワーク固定工程と、
前記ワークを前記ワークの半導体ウエハ側の面に対し、前記転写テープを貼付する転写テープ貼付工程と、
前記転写テープが貼着されたワークを、ガイド部材と、前記固定テーブルの間に挟持した後、前記転写テープを、固定テーブルに固定されたワークの支持基板に対して、離間する方向に案内する前記ガイド部材の20cm以上の曲率半径を有する案内面に沿って、前記転写テープを進行させるとともに、前記固定テーブルに固定されたワークを、前記転写テープの進行に伴って搬送させ、前記半導体ウエハを、前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、前記支持基板から前記転写テープに転写する剥離転写工程と、を有し、
前記剥離転写工程において、
前記ガイド部材の案内面の曲率半径が、
前記半導体ウエハを前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離する剥離
開始位置における曲率半径が大きく、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成することによって、転写テープを、剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持された半導体ウエハに貼り付けて、この転写テープを介して、半導体ウエハを支持基板から転写テープ側に転写するので、半導体ウエハと接触するのは、この柔軟な転写テープだけであるため、半導体ウエハを破損することがない。
【0009】
しかも、このような転写の際に、転写テープを、固定テーブルに固定されたワークの支持基板に対して、離間する方向に案内するガイド部材の案内面に沿って進行させるとともに、この転写テープの進行に伴ってワークを進行させるようになっている。
従って、半導体ウエハが、転写の際に、ガイド部材の案内面に沿って湾曲しながら追随して、固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープに転写されることになる。この際、曲げに対して許容できるひずみは、半導体ウエハが100〜50μm程度と薄厚であれば比較的大きくなっているので、半導体ウエハの破損(破壊)を伴わずに、容易に支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側に転写することができる。
【0010】
また、半導体ウエハを転写テープに転写した後、転写テープをそのままダイシングテープとして使用することが可能となり、極薄に加工された半導体ウエハを搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
さらに、案内面が20cm以上の曲率半径を有することにより、転写の際に、半導体ウエハが、ガイド部材の案内面に沿って容易に湾曲しながら追随して、固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側に、半導体ウエハの破損(破壊)をさらに伴わずに転写することができる。
【0012】
このように、剥離開始位置における曲率半径が大きく構成されているので、剥離、転写の開始時に、ウエハが急激に湾曲することがない。従って、ウエハが破損することなく、スムーズに湾曲して、ワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側への転写が開始される。そして、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されているので、この湾曲、剥離、転写がスムーズに行われて、ワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側へ、完全に転写されることになる。
【0013】
また、本発明の半導体ウエハの処理方法は、前記剥離転写工程により半導体ウエハが転写された転写テープ上の半導体ウエハの外周部に、リングフレームを貼り付けて、前記半導体ウエハを転写テープを介してリングフレームに支持するリングフレーム貼付工程をさらに有することを特徴とする。
このように構成することによって、半導体ウエハを転写テープに転写した後、転写テープにリングフレームを貼付することにより、このリングフレームを介して、半導体ウエハを従来と同様の手段によって搬送することができ、この際に極薄に加工された半導体ウエハが必ず支持基板またはリングフレームに支持固定されているため、搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
【0014】
また、本発明の半導体ウエハの処理方法は、前記半導体ウエハを転写テープを介してリングフレームに支持した状態で、半導体ウエハをダイシングするダイシング工程をさらに有することを特徴とする。
このように構成することによって、半導体ウエハ転写テープに転写した後、転写テープにリングフレームに貼付することにより、転写テープをそのままダイシングテープとして使用することが可能となる。また、このように転写テープをダイシングテープとして使用するため、半導体ウエハのテープの貼りかえが不要となり、極薄に加工された半導体ウエハをテープを貼りかえる間に破損する可能性がなくなる。
【0015】
また、本発明の半導体ウエハの処理方法は、前記半導体ウエハが予め研磨された半導体ウエハであって、前記ワーク上の剥離可能な両面転写テープを介して支持基板に支持された状態で、半導体ウエハをダイシングするダイシング工程を有することを特徴とする。
このように半導体ウエハが予め研磨された半導体ウエハで、ダイシングされているので、このダイシングされた状態のまま、ワークの支持基板から剥離して、転写テープ側に転写されることになる。従って、このまま、ピックアップ装置によって個々の半導体をピックアップして、ダイボンディングすることによって電子部品として使用することができ、工程の省略化が図れることになる。
【0016】
また、本発明の半導体ウエハの転写装置は、
半導体ウエハが剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持されたワークを形成し、所定の加工を行った後、前記支持基板から前記半導体ウエハを剥離して転写テープへ転写する半導体ウエハの転写装置であって、
前記ワークの半導体ウエハ側の面に対し、前記転写テープを貼付する転写テープ貼付手段と、
前記ワークを固定する固定テーブルと、前記固定テーブルとの間で前記転写テープが貼着されたワークを挟持するガイド部材とからなり、前記ガイド部材が前記転写テープを前記固定テーブルから離間する方向に案内する20cm以上の曲率半径を有する案内面を備える半導体ウエハ案内手段と、
前記ガイド部材の案内面に沿って、前記転写テープを進行させるとともに、前記固定テーブルに固定されたワークを、前記転写テープの進行に伴って搬送させる搬送手段と、
を備え、
前記半導体ウエハ案内手段において、
前記ガイド部材の案内面の曲率半径が、
前記半導体ウエハを前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離する剥離開始位置における曲率半径が大きく、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されていることを特徴とする。
【0017】
このように構成することによって、転写テープを、剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持された半導体ウエハに貼り付けて、この転写テープを介して、半導体ウエハを支持基板から転写テープ側に転写するので、半導体ウエハと接触するのは、この柔軟な転写テープだけであるため、半導体ウエハを破損することがない。
【0018】
しかも、このような転写の際に、転写テープを、固定テーブルに固定されたワークの支持基板に対して、離間する方向に案内するガイド部材の案内面に沿って進行させるとともに、この転写テープの進行に伴ってワークを進行させるようになっている。
従って、半導体ウエハが、転写の際に、ガイド部材の案内面に沿って湾曲しながら追随して、固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープに転写されることになる。この際、曲げに対して許容できるひずみは、半導体ウエハが100〜50μm程度と薄厚であれば比較的大きくなっているので、半導体ウエハの破損(破壊)を伴わずに、容易に支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側に転写することができる。
【0019】
また、半導体ウエハを転写テープに転写した後、転写テープをそのままダイシングテープとして使用することが可能となり、極薄に加工された半導体ウエハを搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
さらに、案内面が20cm以上の曲率半径を有することにより、転写の際に、半導体ウエハが、ガイド部材の案内面に沿って容易に湾曲しながら追随して、固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側に、半導体ウエハの破損(破壊)をさらに伴わずに転写することができる。
【0021】
このように、剥離開始位置における曲率半径が大きく構成されているので、剥離、転写の開始時に、ウエハが急激に湾曲することがない。従って、ウエハが破損することなく、スムーズに湾曲して、ワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側への転写が開始される。そして、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されているので、この湾曲、剥離、転写がスムーズに行われて、ワークの支持基板から剥離して、支持基板から転写テープ側へ、完全に転写されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
以下、本発明の半導体ウエハの処理方法について、図1の工程概略図に基づいて説明する。
先ず、ステップS1で示したように、半導体ウエハWを調製する。
【0023】
この場合、本発明の半導体ウエハの処理方法に使用する半導体ウエハWとしては、シリコンのほか、ガリウム砒素等の化合物半導体からなり、特に限定されるものではない。
また、本発明に用いられる半導体ウエハWは、回路形成などの表面加工が施されたものであってもよく、また、このような表面加工が施されていないものでもよい。また、本発明の半導体ウエハの処理前には、例えば、裏面研削などの方法によって、薄厚加工されているものであってもよく、また、薄厚加工がされていないものであってもよい。
【0024】
ところで、市販されている半導体ウエハは、径や厚さが規格化されており、その曲げ強さも略一律の値を示すものである。ところが、回路形成のため種々の表面加工が施されたり、研削などにより薄厚に加工した半導体ウエハは、概ね加工前よりも脆くなり、その曲げ強さは減少する。しかしながら、半導体ウエハは逆に薄厚に加工することによって許容できるひずみを大きくすることができるので、後述するように、本発明の処理方法のように、半導体ウエハの破損(破壊)を伴わずに、湾曲したガイド面に当接して、半導体ウエハを湾曲させることによって、剥離、転写がさらに容易となる。
【0025】
そして、このように調製した半導体ウエハWを、図1のステップS2で示したように、支持基板16に貼り付けて、ワーク10を構成する。すなわち、図2に示したように、両面粘着テープ14の粘着剤層18、20を介して、半導体ウエハWを、支持基板16に支持固定する。
このようにすることによって、図2で示したように、本発明の半導体ウエハの処理方法におけるワーク10は、半導体ウエハWと、両面粘着テープ14と、支持基板16とから構成されており、両面粘着テープ14の粘着剤層18、20を介して、半導体ウエハWが、支持基板16に支持固定された状態となっている。
【0026】
この場合、本発明に使用される支持基板16は、表面平滑で硬質の板状の基板であればよく、特に限定されるものではない。例えば、その材質として、ガラス板、石英板、または、ステンレス板、アルミニウム板のような金属板、または、アクリル板、ポリカーボネート板のようなプラスチック板が使用できる。
なお、この支持基板16は、ASTMD 883により定義される硬度が70MPa以上であるものが好ましい。
【0027】
さらに、支持基板16の厚さは、その材質にもよるが、通常は、0.1〜10mm程度である。また、支持基板16の径は、使用する半導体ウエハの径よりも若干大きめのものが採用される。後述するように、両面粘着テープ14の粘着剤層18、20に、紫外線硬化型の粘着剤を使用する場合は、支持基板16は、紫外線透過性の材質により形成される。
【0028】
一方、本発明に使用される両面粘着テープ14は、図2に示したように、中心に基材17と、その両側の面に粘着剤層18、20が設けられた構成からなる。
この場合、中心に配置する基材17としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムよりなる。
また、基材17の両側の面に設けられる粘着剤層18,20としては、剥離可能であれば、従来公知の粘着剤が使用できるが、特に、紫外線硬化型の粘着剤が剥離力を小さくすることができるために好ましい。
【0029】
この基材17の両側の面に設けられる粘着剤18,20は、どちらも同じものであってもよいが、両側が異なる材質のものでもよい。特に、半導体ウエハに貼着される側の粘着剤20が、支持基板16の側に設けられる粘着剤18よりも剥離力が小さくなるように選択されるものが好ましい。
このような構成であれば、半導体ウエハWを支持基板16から剥離する際に、両面粘着テープ14が支持基板16側に残着し、半導体ウエハWの側に残らず剥離されるため、半導体ウエハWに付着したまま両面粘着テープを再度剥離するという工程が不要となる。
【0030】
このように両面粘着テープ14の粘着剤層18、20を介して、半導体ウエハWを、支持基板16に支持固定して、ワーク10を構成した後、この状態で、図1のステップS3で示したように、例えば、研削、エッチング、ダイシングなどの所定の加工を、半導体ウエハWに施す。
なお、この際、図2に示したように、固定テーブルとして、例えば、負圧の作用によってワーク10を吸着固定する固定テーブル22を用いて、ワーク10の支持基板16側を吸着して、固定テーブル22上に固定して、上記の所定の加工を行えばよい。また、この固定テーブル22上に、ワーク10を固定する方法としては、このように負圧によって吸着する方法に何ら限定されるものではなく、例えば、ワーク10の支持基板16がステンレスなどの磁性材料の場合には、マグネット式で固定するなど適宜、公知の固定方法を選択することができる。
【0031】
そして、このように支持基板16に支持固定した状態で、半導体ウエハに所定の加工を施した後、両面粘着テープ14の両側の面に設けられる粘着剤層18,20が、特に、紫外線硬化型の粘着剤である場合には、剥離力を低下させるために、所望により紫外線の照射を実施する。
なお、この紫外線照射の際には、上記の固定テーブル22上に、ワーク10を固定したまま行ってもよいが、別の固定テーブル22上と同様な構成の固定テーブル上に、ワーク10を移載して行ってもよい。
【0032】
次に、図1のステップS4に示したように、固定テーブル22上に固定されたワーク10の支持基板16上に貼り付けられた半導体ウエハWの表面に、本発明の転写装置30によって、転写テープTを貼り付ける。
そして、図1のステップS4に示したように、支持基板16から半導体ウエハWを剥離して、転写テープT側に転写する。
【0033】
すなわち、固定テーブルに固定されたワーク10の支持基板16から半導体ウエハWを剥離して、支持基板16から転写テープTに転写する。
この場合、両面粘着テープ14は、支持基板16に残着していてもよいし、ウエハWに付着した状態で転写してもよい。両面粘着テープ14がウエハWに付着した状態で転写した場合は、転写の後、両面粘着テープ14をウエハWより剥離する。なお、図3〜図7では、支持基板16に両面粘着テープ14が残着する場合を記載している。
【0034】
図3は、このような剥離、転写を実施するために用いる本発明の転写装置30の第1の実施例を示す概略図である。
図3に示したように、転写装置30は、前後方向(図中、左右方向)に図示しない駆動機構によって移動可能に構成した固定テーブル32(搬送手段)と、この固定テーブル32の上方に、一定間隔離間して配置された貼り付け部材を構成する貼り付けローラ34(貼付手段)を備えている。
【0035】
なお、この場合、固定テーブル32は、上記の固定テーブル22をそのまま用いてもよいが、別の固定テーブル22上と同様な構成の固定テーブル32上に、ワーク10を移載するように構成してもよい。
そして、この貼り付けローラ34と一定間隔前方方向に離間して、ガイド部材36が配置されている。このガイド部材36は、この実施例では、ドラムローラから構成されている。そして、貼り付けローラ34と、ガイド部材36の間には、転写テープTが、図示しない送り出し装置から送り出されて架け渡される。
【0036】
図3に示したように、ガイド部材36の一部が湾曲し、転写テープTを、固定テーブル32に固定されたワーク10の支持基板16に対して、離間する方向に案内する案内面38(半導体ウエハ案内手段)を構成している。
この案内面38は、半導体ウエハを破損しない程度の曲率半径rを有するのが好ましい。このような曲率半径rとしては、半導体ウエハWの材質、大きさ、厚さにもよるが、20cm以上、好ましくは、50cm以上に設定するのが望ましい。
【0037】
また、本発明に使用する転写テープTとしては、基材の片面に粘着剤層が設けられている構成からなる。この場合、基材も粘着剤層も前述の両面粘着テープ14と同様のものが使用できる。また、後述するように、転写テープをダイシングテープとして使用する場合、市販のダイシングテープを転写テープTとしてもよい。また、転写テープTは、半導体ウエハWの全面に貼着できるように、ウエハ径よりも大きめの幅を有するものが好ましい。
【0038】
このように構成される本発明の転写装置30では、以下のように作動する。
先ず、図3に示したように、ワーク10の支持基板16側を、固定テーブル32上に固定した状態に配置する。
その後、図4に示したように、転写テープTをA方向に進行させるとともに、この転写テープTの進行に伴って、固定テーブル32を、前方方向(B方向)に搬送する。これによって、貼り付けローラ34によって、転写テープTが支持基板16上の半導体ウエハWの表面に押圧されて、半導体ウエハWの全面に転写テープTが貼り付けられる。
【0039】
このように半導体ウエハWの全面に転写テープTが貼り付けられた後、さらに固定テーブル32を、前方方向(B方向)に搬送することによって、図5に示したように、半導体ウエハWの上面の先端部W1が、ガイド部材36の案内面38の剥離開始位置Pに至り、転写テープTが貼着されたワーク10が、ガイド部材36と、固定テーブル32の間に挟持される。
【0040】
そして、固定テーブル32を、前方方向(B方向)にさらに搬送することによって、図6に示したように、半導体ウエハWの上面の先端部W1が、ガイド部材36の案内面38の剥離開始位置Pから、転写テープTを、固定テーブル32に固定されたワーク10の支持基板16に対して、離間する方向に案内する案内面38に沿って、半導体ウエハWが湾曲される(図6中、W1参照)。この湾曲によって、半導体ウエハWが、固定テーブル32に固定されたワーク10の支持基板16から剥離して、支持基板16から転写テープT側への剥離、転写が開始される。
【0041】
そして、固定テーブル32を、前方方向(B方向)にさらに搬送することによって、図7に示したように、半導体ウエハWが、ガイド部材36の案内面38に沿って、転写テープTとともに湾曲して、固定テーブル32に固定されたワーク10の支持基板16に対して、離間する方向に案内されて、支持基板16から転写テープT側への剥離、転写が促進される。そして、ついには、図8に示したように、完全に支持基板16から転写テープT側への剥離、転写が行われる。
【0042】
すなわち、この場合、例えば、100〜50μm程度まで薄い半導体ウエハWが、転写の際に、ガイド部材36の案内面38に沿って湾曲しながら追随して、固定テーブル32に固定されたワーク10の支持基板16から剥離して、支持基板16から転写テープTに転写されることになる。この際、曲げに対して許容できるひずみは、半導体ウエハWが上記のように薄厚であれば比較的大きくなっているので、半導体ウエハWの破損(破壊)を伴わずに、容易に支持基板16から半導体ウエハWを剥離して、転写テープT側に転写するこことができる。
【0043】
従って、このように、100〜50μm程度まで薄い半導体ウエハであっても、転写テープTを、剥離可能な両面粘着テープ14を介して支持基板16に支持された半導体ウエハWに貼り付けて、この転写テープTを介して、半導体ウエハを支持基板から転写テープT側に転写するので、半導体ウエハWと接触するのは、転写テープTだけでであるため、半導体ウエハWの回路面を破損することがない。
【0044】
このように、固定テーブルに固定されたワーク10の支持基板16から半導体ウエハWを剥離して、転写テープTに転写した後、転写テープT側に転写された半導体ウエハWは、図1のステップS5で示したように、この転写テープTをダイシングテープとして利用して、ウエハWをダイシングし、チップ化が行われる。その後、図1のステップS6に示したように、個々のチップをピックアップして、ダイボンディングすることによって半導体部品として使用する。
【0045】
このように半導体ウエハWを転写テープTに転写した後、転写テープTをそのままダイシングテープとして使用することが可能であるので、極薄に加工された半導体ウエハWを搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
この場合、ダイシングの前に、図9に示したように、半導体ウエハWを転写テープTを介してリングフレームRに支持するようにしてもよい。半導体ウエハWをリングフレームRに支持させるには、例えば、半導体ウエハWが転写された転写テープTの半導体ウエハWの外周部に、リングフレームRを搬送、押圧可能な吸着パッド付きアーム(リングフレーム貼着手段、図示せず)によって、リングフレームRを貼り付けて、リングフレームRの径に合わせて転写テープTをカットすることによって行うようにしてもよい。
【0046】
このように構成することによって、半導体ウエハWを転写テープTに転写した後、転写テープTにリングフレームRを貼付することにより、転写テープTがリングフレームRに支持固定される。このリングフレームRを介することにより、従来の搬送手段と同様に、半導体ウエハを搬送することができるので、極薄に加工された半導体ウエハを、加工のために搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
【0047】
なお、この場合、半導体ウエハWが転写テープTに転写された後の支持基板16は、別途図示しない、両面粘着テープ14を剥離する剥離装置によって、両面粘着テープ14を剥離した後、適宜、洗浄装置などによって洗浄することによって、再利用することもできる。
図10は、本発明の転写装置30の第2の実施例を示す概略図である。
【0048】
この実施例の転写装置30は、図3に示した転写装置30と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の転写装置30では、半導体ウエハWが予め研磨された半導体ウエハWを用いている。また、ワーク10上の剥離可能な両面粘着テープ14を介して支持基板16に支持された状態で、半導体ウエハWがダイシングされて、個々の半導体チップW3にダイシングされた半導体ウエハWを用いている。
【0049】
このように半導体ウエハWが予め研磨された半導体ウエハWで、ダイシングされているので、このダイシングされた状態のまま、図10に示したように、ワーク10の支持基板16から剥離して、転写テープT側に転写されることになる。半導体ウエハWをチップ化した後に転写を行えば、ウエハ状態のまま転写するよりも100μm以上の比較的厚めであっても破損が起こりにくくなる。
【0050】
従って、このまま、図示しないピックアップ装置によって個々の半導体チップW3をピックアップして、ダイボンディングすることによって電子部品として使用することができ、工程の省略化が図れることになる。
図11は、本発明の転写装置30の第3の実施例を示す概略図である。
この実施例の転写装置30は、図3に示した転写装置30と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0051】
この実施例の転写装置30では、図11に示したように、図3の転写装置30のドラムローラの形状のガイド部材36の代わりに、固定配置された略楔形状のガイド部材40を用いている。
このガイド部材40では、案内面42が、半導体ウエハWの上面の先端部W1が、ガイド部材36の案内面38の剥離開始位置Pにおける曲率半径R1が大きく、剥離が進むにつれて曲率半径R2が小さくなるように設定されている。
【0052】
このように、剥離開始位置Pにおける曲率半径が大きく構成されているので、剥離、転写の開始時に、半導体ウエハWが急激に湾曲することがない。従って、半導体ウエハWが破損することなく、スムーズに湾曲して、ワーク10の支持基板16から剥離して、転写テープ側への転写が開始される。そして、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されているので、この湾曲、剥離、転写がスムーズに行われて、ワーク10の支持基板16からウエハWが剥離して、転写テープT側へ、完全に転写されることになる。また、巨大なドラムを必要としないため、装置をコンパクトにできるというメリットもある。
【0053】
図12は、本発明の転写装置30の第4の実施例を示す概略図である。
この実施例の転写装置30は、図3に示した転写装置30と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の転写装置30では、図12に示したように、図3の転写装置30のドラムローラの形状のガイド部材36の代わりに、複数の一定間隔で離間して、ワーク10の支持基板16に対して、離間する方向に配置された複数のガイドローラ44を用いている。
【0054】
なお、この場合には、これらのガイドローラ44の配置を、ガイド部材36の案内面38、ガイド部材40の案内面42と同様な曲率半径位置となるように配置すれば、上記の実施例と同じような剥離、転写効果が得られる。
なお、この実施例では、複数のガイドローラ44からガイド部材を構成したが、例えば、図示しないが、楔形状のガイド部材40を複数のガイド部材から構成することも可能である。
【0055】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体ウエハが、転写の際に、曲率半径の大きいガイド部材の案内面に沿って転写テープとともに進行し、支持基板が固定テーブルに固定されて進行するため、容易に支持基板から薄厚の半導体ウエハが破損(破壊)を伴わずに剥離して、転写テープ側に転写することができる。
【0057】
しかも、半導体ウエハと接触するのは、この転写テープだけであるため、半導体ウエハの回路面を破損することがない。
しかも、このような転写の際に、転写テープを、固定テーブルに固定されたワークの支持基板に対して、離間する方向に案内するガイド部材の案内面に沿って進行させるとともに、この転写テープの進行と同期してワークを進行させるようになっている。
【0058】
また、半導体ウエハを転写テープに転写した後、転写テープをそのままダイシングテープとして使用することが可能となり、極薄に加工された半導体ウエハを搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
また、本発明によれば、半導体ウエハを転写テープに転写した後、転写テープにリングフレームを貼付することにより、このリングフレームを介して、半導体ウエハを従来と同様の手段によって搬送することができ、この際に極薄に加工された半導体ウエハが必ず支持基板またはリングフレームに支持固定されているため、搬送する間に破損する可能性が極めて小さくなる。
【0059】
さらに、本発明によれば、半導体ウエハが予め研磨された半導体ウエハで、ダイシングされているので、このダイシングされた状態のまま、ワークの支持基板からウエハが剥離して、転写テープ側に転写されることになる。従って、このまま、ピックアップ装置によって個々の半導体をピックアップして、ダイボンディングすることによって電子部品として使用することができ、工程の省略化が図ることができるなど幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体ウエハの処理方法の工程の概略図である。
【図2】図2は、本発明の半導体ウエハの処理方法のワークを固定テーブルに固定した状態を示す拡大図である。
【図3】図3は、本発明の半導体ウエハの処理方法に用いる本発明の転写装置の第1の実施例を示す概略図である。
【図4】図4は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図5】図5は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図6】図6は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図7】図7は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図8】図8は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図9】図9は、図3に示した本発明の転写装置の第1の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図10】図10は、本発明の転写装置の第2の実施例を示す概略図である。
【図11】図11は、本発明の転写装置の第3の実施例を示す概略図である。
【図12】図12は、本発明の転写装置の第4の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ワーク
14 両面粘着テープ
16 支持基板
17 基材
18,20 粘着剤層
22 固定テーブル
30 転写装置
32 固定テーブル
34 ローラ
36 ガイド部材
38 案内面
40 ガイド部材
44 ガイドローラ
T 転写テープ
P 剥離開始位置
R リングフレーム
r 曲率半径
R1 曲率半径
R2 曲率半径
W 半導体ウエハ
W1 先端部
W3 半導体チップ
Claims (6)
- 半導体ウエハが剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持されたワークを形成し、所定の加工を行った後、前記支持基板から前記半導体ウエハを剥離して転写テープに転写する処理方法であって、
前記ワークの支持基板側を固定テーブルに固定するワーク固定工程と、
前記ワークを前記ワークの半導体ウエハ側の面に対し、前記転写テープを貼付する転写テープ貼付工程と、
前記転写テープが貼着されたワークを、ガイド部材と、前記固定テーブルの間に挟持した後、前記転写テープを、固定テーブルに固定されたワークの支持基板に対して、離間する方向に案内する前記ガイド部材の20cm以上の曲率半径を有する案内面に沿って、前記転写テープを進行させるとともに、前記固定テーブルに固定されたワークを、前記転写テープの進行に伴って搬送させ、前記半導体ウエハを、前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離して、前記支持基板から前記転写テープに転写する剥離転写工程と、を有し、
前記剥離転写工程において、
前記ガイド部材の案内面の曲率半径が、
前記半導体ウエハを前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離する剥離開始位置における曲率半径が大きく、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されていることを特徴とする半導体ウエハの処理方法。 - 前記剥離転写工程により半導体ウエハが転写された転写テープ上の半導体ウエハの外周部に、リングフレームを貼り付けて、前記半導体ウエハを転写テープを介してリングフレームに支持するリングフレーム貼付工程、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハの処理方法。 - 前記半導体ウエハを、転写テープを介してリングフレームに支持した状態で、半導体ウエハをダイシングするダイシング工程、
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の半導体ウエハの処理方法。 - 前記半導体ウエハが予め研磨された半導体ウエハであって、前記ワーク上の剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持された状態で、半導体ウエハをダイシングするダイシング工程、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体ウエハの処理方法。 - 半導体ウエハが剥離可能な両面粘着テープを介して支持基板に支持されたワークを形成し、所定の加工を行った後、前記支持基板から前記半導体ウエハを剥離して転写テープへ転写する半導体ウエハの転写装置であって、
前記ワークの半導体ウエハ側の面に対し、前記転写テープを貼付する転写テープ貼付手段と、
前記ワークを固定する固定テーブルと、前記固定テーブルとの間で前記転写テープが貼着されたワークを挟持するガイド部材とからなり、前記ガイド部材が前記転写テープを前記固定テーブルから離間する方向に案内する20cm以上の曲率半径を有する案内面を備える半導体ウエハ案内手段と、
前記ガイド部材の案内面に沿って、前記転写テープを進行させるとともに、前記固定テーブルに固定されたワークを、前記転写テープの進行に伴って搬送させる搬送手段と、
を備え、
前記半導体ウエハ案内手段において、
前記ガイド部材の案内面の曲率半径が、
前記半導体ウエハを前記固定テーブルに固定されたワークの支持基板から剥離する剥離 開始位置における曲率半径が大きく、剥離が進むにつれて曲率半径が小さく設定されていることを特徴とする半導体ウエハの転写装置。 - 前記半導体ウエハが転写された転写テープの半導体ウエハの外周部に、リングフレームを貼り付けて、前記半導体ウエハを、転写テープを介してリングフレームに支持するリングフレーム貼付手段、
をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の半導体ウエハの転写装置。
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