JP4214662B2 - 永久磁石回転機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は永久磁石を界磁源とする回転機の磁石固定技術に関し、特に、永久磁石表面張り付け型モータ(以下、SPMモータと呼ぶ)など、回転子鉄心の表面に永久磁石を張り付けて磁極を形成する永久磁石回転機に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
SPMモータなど、円柱状の回転子鉄心の表面に永久磁石を張り付けて磁極を形成する永久磁石回転機においては、回転子の周方向長さが長くなって、幅が広い永久磁石が必要になった場合、永久磁石を周方向に分割して構成している。言い換えれば、同極の永久磁石を複数個周方向に並べて1つの磁極を形成している。これは、現状の永久磁石作製技術では、作製可能な永久磁石の寸法に限界があるため、あまり大きなものが作製できないからである。
【0003】
即ち、図6(a)に示すように、回転子鉄心1の表面に張り付ける1極分の永久磁石は、周方向に例えば2分割した永久磁石2、3で形成される。これらの永久磁石2、3は相対向して直接当接され、1つの磁極を形成すると共に、回転子鉄芯1の表面に設けた永久磁石用溝6内に挿入される。他の磁極についても同様である。図6(a)中、7は回転軸(図示省略)を嵌入するための孔である。図6(b)は永久磁石2の形状例を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来技術においては、複数の永久磁石2、3を回転子鉄心1の表面に並べて組み立てるとき、図6(a)に矢印11で示すように、周方向に隣接する永久磁石2、3どうしが同極反発するため、組立が困難である。即ち、永久磁石2、3を回転子鉄心1の表面に並べて組み立てるとき、永久磁石同志が反発力11で離れようとするため、磁石の張り付け作業はこれらの永久磁石2、3を回転子鉄心1に強制的に押しつけながら行わねばならず、面倒である。また、磁石押しつけのための部品や、装置が別途必要になる場合もある。
【0005】
本発明の課題は、複数に分割した永久磁石で1極分の磁極を形成する場合、永久磁石どうしの反発を防ぎ、磁石張り付け作業を簡単化することができる永久磁石回転機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、回転子鉄心の表面に周方向に並べて張り付けた複数の同極の永久磁石を有する永久磁石回転機において、磁性体で形成され、軸方向に沿って前記回転子鉄心の外周面から半径方向に突出するとともに少なくとも永久磁石に対向する部分の周方向の幅が一定であるスペーサ(以下、マグネットスペーサと呼ぶ)を有し、前記マグネットスペーサの周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石が相対向してそれぞれの磁力により吸着していることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記マグネットスペーサは前記回転子鉄心とは別々に形成したものであることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心に軸方向に形成したスペーサ用溝に挿入されていることを特徴とし、
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記マグネットスペーサは下部に形成した周方向に突出する爪を有し、前記回転子鉄心に軸方向に形成したスペーサ用溝内に前記爪が挿入されていることを特徴とする。
【0008】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記マグネットスペーサは前記回転子鉄心と一体に形成したものであることを特徴とし、
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心の永久磁石用溝内に残された、前記回転子鉄心の一部分であることを特徴とし、
請求項7に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心から径方向に突出した部分であることを特徴とする。
【0009】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7いずれかに係る発明において、前記回転子鉄心を無垢材料か、軸方向に積層した鋼板のいずれかで形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、本発明の実施形態例を説明する。本実施形態例では、その回転子の構造に特徴があるので、回転子部分のみを抽出して説明する。また、本実施形態例における回転子は、円柱状の回転子鉄心の周方向に関する複数個所で、鉄心外周面に、周方向に関して複数分割した同極の永久磁石を配置したものであり、磁性体で形成したマグネットスペーサを有する点を共通の特徴とするものである。マグネットスペーサは、回転子鉄心にその軸方向に沿って、鉄心外周面から半径方向に突出するように備えられる。
【0011】
以下では、簡単のため、極数が2で、永久磁石の周方向分割数が2の場合ついて説明するが、極数、分割数はこれらに限定されるものではない。
【0012】
[第1実施例] 本発明に係る永久磁石回転機の第1実施例を、図1により説明する。図1(a)は回転子の斜視図、図1(b)はその一部の拡大図、図1(c)はマグネットスペーサの外観図である。
【0013】
図1に示す本例では、回転子鉄心1は無垢材料で作製したものであり、マグネットスペーサ4は磁性体の板であって、回転子鉄心1とは別々に形成したものである。
【0014】
回転子鉄心1の表面には、機械加工により、磁極毎に永久磁石用溝6が軸方向に沿って形成されている。また、回転子鉄心1の中心に、機械加工により、回転軸嵌入用孔7が軸方向に沿って形成されている。各磁極の永久磁石はそれぞれ周方向に2分割され、2つの同極の永久磁石2、3が1つの磁極を形成する。永久磁石用溝6の周方向長さは、2つの永久磁石2、3の周方向総長さとマグネットスペーサ4の幅との和にしてある。マグネットスペーサ4の高さは、永久磁石2、3と同じになるようにしてある。
【0015】
マグネットスペーサ4は永久磁石用溝6内の中央にて、軸方向に沿って位置し、このマグネットスペーサ4の周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石2、3が相対向してそれぞれの磁力により矢印5のように吸着している。これらの永久磁石2、3は吸着力5によりマグネットスペーサ4に吸着した状態で、溝6内に周方向に並んで張り付けられている。
【0016】
このように、磁性体でできたマグネットスペーサ4を永久磁石2、3間に挟むことにより、吸着力5が生じて磁石反発力を防ぎ、磁石の張り付け作業を簡単にすることができる。
【0017】
例えば、マグネットスペーサ4の周方向両面に永久磁石2、3を吸着させた状態で、溝6内にこれら全体を挿入して、適宜な手段により張り付ける。
あるいは、溝6内に一方の永久磁石2のみ挿入して張り付け、次いで、マグネットスペーサ4を溝6内に挿入して永久磁石2に吸着させると共に張り付け、その後、残りの永久磁石3をマグネットスペーサ4に吸着させながら溝6内に挿入し挿入し張り付ける。
【0018】
図1に示した上記例では、回転子鉄心1を無垢材料で作製したが、回転子鉄心1を、溝6相当の凹部と孔7相当の孔部を有する積層鋼板で作製した場合でも、同様の作用・効果を得ることができる。
【0019】
[第2実施例] 本発明に係る永久磁石回転機の第2実施例を、図2により説明する。図2(a)は回転子の斜視図、図2(b)はその一部の拡大図、図2(c)はマグネットスペーサの外観図、図2(d)はスペーサ用溝を示す図である。
【0020】
図2に示す本例でも、回転子鉄心1は無垢材料で作製したものであり、マグネットスペーサ4は磁性体の板であって、回転子鉄心1とは別々に形成したものである。
【0021】
回転子鉄心1の表面には、磁極毎にスペーサ用溝8を、機械加工により軸方向に沿って形成してある。溝8の幅は、マグネットスペーサ4を丁度挿入できるようにしてある。各磁極の永久磁石はそれぞれ周方向に2分割され、2つの同極の永久磁石2、3が1つの磁極を形成する。永久磁石用溝は用いていない。7は回転軸嵌入用孔である。マグネットスペーサ4の高さと溝8の深さとの関係は、マグネットスペーサ4を溝8に挿入した状態で、永久磁石2、3とマグネットスペーサ4が同じ高さになるようにしてある。
【0022】
マグネットスペーサ4は回転子鉄心1に形成したスペーサ用溝8に挿入されており、このマグネットスペーサ4の周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石2、3が相対向してそれぞれの磁力により吸着している。これらの永久磁石2、3はマグネットスペーサ4に吸着した状態で周方向に並んで張り付けられている。
【0023】
このように、回転子鉄心1にスペーサ用溝8を形成し、これにマグネットスペーサ4を挿入して永久磁石2、3間に挟むことにより、磁石反発力を防いで磁石の張り付け作業を簡単にすることができるとともに、永久磁石2、3の位置決め及びトルク方向に対する永久磁石2、3の固定を行うことができる(マグネットスペーサ4の溝8への挿入による)。
【0024】
例えば、溝8内にマグネットスペーサ4を挿入し、その周方向両側に永久磁石2、3を吸着させ、適宜な手段により張り付ける。
あるいは、マグネットスペーサ4の周方向両面に永久磁石2、3を吸着させた状態で、溝8内にマグネットスペーサ4を挿入して、張り付ける。
【0025】
図2に示した上記例では、回転子鉄心1を無垢材料で作製したが、回転子鉄心1を、溝8相当の凹部と孔7相当の孔部を有する積層鋼板で作製した場合でも、同様の作用・効果を得ることができる。
【0026】
[第3実施例] 本発明に係る永久磁石回転機の第3実施例を、図3により説明する。図3(a)は回転子の斜視図、図3(b)はマグネットスペーサの外観図、図3(c)はその爪部の詳細図、図3(d)は爪がスペーサ用溝内に入っている様子を示す図である。
【0027】
図3に示す本例でも、回転子鉄心1は無垢材料で作製したものであり、マグネットスペーサ4は磁性体の板であって、回転子鉄心1とは別々に形成したものである。
【0028】
このマグネットスペーサ4はその下部に形成した周方向に突出する爪10を有している。本例では、爪10を周方向両側に突出させている。
【0029】
回転子鉄心1の表面には、磁極毎にスペーサ用溝9を、機械加工により軸方向に沿って形成してある。溝9の幅は、マグネットスペーサ4の爪10を弾性変形させて縮めたときに、マグネットスペーサ4が丁度挿入できるようにしてある。各磁極の永久磁石はそれぞれ周方向に2分割され、2つの同極の永久磁石2、3が1つの磁極を形成する。永久磁石用溝は用いていない。7は回転軸嵌入用孔である。マグネットスペーサ4の爪10の位置と溝9の深さとの関係は、マグネットスペーサ4を溝9に挿入した状態で、爪10が全て溝9内に入るようにしてある。マグネットスペーサ4の高さと溝9の深さとの関係は、マグネットスペーサ4を溝9に挿入した状態で、永久磁石2、3とマグネットスペーサ4が同じ高さになるようにしてある。
【0030】
マグネットスペーサ4は回転子鉄心1に形成したスペーサ用溝9に挿入されており、このマグネットスペーサ4の周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石2、3が相対向してそれぞれの磁力により吸着している。マグネットスペーサ4の爪10は永久磁石2、3の下方に位置し、吸着の妨げにならない。これらの永久磁石2、3はマグネットスペーサ4に吸着した状態で周方向に並んで張り付けられている。
【0031】
このように、マグネットスペーサ4に爪10を設け、回転子鉄心1の溝9にマグネットスペーサ4を挿入して永久磁石2、3間に挟むことにより、磁石反発力を防いで磁石の張り付け作業を簡単にすることができるとともに、永久磁石2、3の位置決め及びトルク方向に対する永久磁石2、3の固定を行うことができる。また、回転子鉄心1の回転時の遠心力によりマグネットスペーサ4が固定子側へ飛び出そうとするのを、爪10が防止する。
【0032】
例えば、溝9内にマグネットスペーサ4とその爪10を挿入し、その周方向両側に永久磁石2、3を吸着させ、適宜な手段により張り付ける。
あるいは、マグネットスペーサ4の周方向両面に永久磁石2、3を吸着させた状態で、溝9内にマグネットスペーサ4とその爪10を挿入して、張り付ける。
【0033】
図3に示した上記例では、回転子鉄心1を無垢材料で作製したが、回転子鉄心1を、溝9相当の凹部と孔7相当の孔部を有する積層鋼板で作製した場合でも、同様の作用・効果を得ることができる。
【0034】
[第4実施例] 本発明に係る永久磁石回転機の第4実施例を、図4により説明する。図4(a)は回転子の斜視図、図4(b)はその一部の拡大図、図4(c)はマグネットスペーサを示す図である。
【0035】
図4に示す本例では、回転子鉄心1は無垢材料で作製したものであり、マグネットスペーサ4は回転子鉄心1と一体に形成したものである。
【0036】
具体的には、回転子鉄心1の表面に磁極毎に永久磁石用溝6を軸方向に沿って形成する際、溝6中央の一部4を残して、機械加工を行っている。この溝6内に残った部分4がマグネットスペーサである。各磁極の永久磁石はそれぞれ周方向に2分割され、2つの同極の永久磁石2、3が1つの磁極を形成する。7は回転軸嵌入用孔である。
【0037】
永久磁石用溝6のマグネットスペーサ4を除く周方向長さは、2つの永久磁石2、3の周方向総長さと同じにしてある。マグネットスペーサ4の高さは、永久磁石2、3と同じになるようにしてある。
【0038】
このマグネットスペーサ4の周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石2、3が相対向してそれぞれの磁力により吸着している。これらの永久磁石2、3はマグネットスペーサ4に吸着した状態で、溝6内に周方向に並んで張り付けられている。
【0039】
このように、回転子鉄心1と一体のマグネットスペーサ4を永久磁石2、3間に挟むことにより、磁石反発力を防ぎ、磁石の張り付け作業を簡単にすることができるとともに、永久磁石2、3の位置決め及びトルク方向に対する永久磁石2、3の固定を行うことができる。また、マグネットスペーサ4が固定子側へ飛び出すことはない。
【0040】
図4に示した上記例では、回転子鉄心1を無垢材料で作製したが、回転子鉄心1を、溝6相当の凹部と、マグネットスペーサ4相当の凹部内の凸部と、孔7相当の孔部を有する積層鋼板で作製した場合でも、同様の作用・効果を得ることができる。
【0041】
[第5実施例] 本発明に係る永久磁石回転機の第5実施例を、図5により説明する。図5(a)は回転子の斜視図、図5(b)は積層鋼板の正面図である。
【0042】
図5に示す本例では、回転子鉄心1は鋼板を軸方向に積層して作製したものであり、マグネットスペーサ4は回転子鉄心1と一体に形成したものである。
【0043】
具体的には、回転子鉄心1を構成する各積層鋼板1aの形状を、径方向に突出した部分4aを残して形成してある。この突出部4aが、積層鋼板1aの積層により、回転子鉄心1に突出するマグネットスペーサ4となる。各磁極の永久磁石はそれぞれ周方向に2分割され、2つの同極の永久磁石2、3が1つの磁極を形成する。7は回転軸嵌入用孔である。
【0044】
マグネットスペーサ4の高さは、永久磁石2、3と同じになるようにしてある。
【0045】
このマグネットスペーサ4の周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石2、3が相対向してそれぞれの磁力により吸着している。これらの永久磁石2、3はマグネットスペーサ4に吸着した状態で、周方向に並んで張り付けられている。
【0046】
このように、回転子鉄心1と一体のマグネットスペーサ4を永久磁石2、3間に挟むことにより、磁石反発力を防ぎ、磁石の張り付け作業を簡単にすることができるとともに、永久磁石2、3の位置決め及びトルク方向に対する永久磁石2、3の固定を行うことができる。また、マグネットスペーサ4が固定子側へ飛び出すことはない。
【0047】
図5に示した上記例では、回転子鉄心1を積層鋼板1aで作製したが、回転子鉄心1を、マグネットスペーサ4相当の凸部と、孔7を有する無垢材料で作製した場合でも、同様の作用・効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜8に係る各本発明によれば、周方向に分割した永久磁石をその磁力により、磁性体で形成され、軸方向に沿って前記回転子鉄心の外周面から半径方向に突出するとともに少なくとも永久磁石に対向する部分の周方向の幅が一定であるマグネットスペーサに吸着するようにしたので、永久磁石どうしの反発を抑えることができ、回転子鉄心表面に対する磁石張り付け固定作業を簡単に行うことができる。
【0049】
更に、マグネットスペーサが前記回転子鉄心とは別々に形成したものである場合は、請求項3に係る発明のように前記回転子鉄心に形成したスペーサ用溝にマグネットスペーサを挿入することにより、永久磁石の位置決め及びトルク方向に対する永久磁石の固定を行うことができる。また、請求項4に係る発明のようにスペーサ用溝に入る部分にてマグネットスペーサに爪を形成しておくことにより、マグネットスペーサが固定子側へ飛び出すことを防止できる。
【0050】
また、請求項6に係る発明のようにマグネットスペーサが永久磁石用溝内に残された回転子鉄心の一部分である場合、請求項7に係る発明のようにマグネットスペーサが回転子鉄心から径方向に突出した部分である場合等、マグネットスペーサが回転子鉄心と一体に形成したものである場合は、マグネットスペーサが固定子側へ飛び出すことはない。
【0051】
更に、回転子鉄心を無垢材料により作製した場合でも、積層鋼板で作製した場合でも、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその一部の拡大図、(c)はマグネットスペーサの外観図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその一部の拡大図、(c)はマグネットスペーサの外観図、(d)はスペーサ用溝を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はマグネットスペーサの外観図、(c)はその爪部の詳細図、(d)は爪がスペーサ用溝内に入っている様子を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその一部の拡大図、(c)はマグネットスペーサを示す図である。
【図5】本発明の第5実施例に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)は積層鋼板の正面図である。
【図6】従来の技術に係る永久磁石回転機の回転子を示す図で、(a)はその斜視図、(b)は分割した永久磁石の形状例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 回転子鉄心
1a 積層鋼板
2、3 同極の永久磁石
4 マグネットスペーサ
4a 積層鋼板の突出部(マグネットスペーサ)
5 吸着力
6 永久磁石用溝
7 回転軸嵌入用孔
8、9 スペーサ用溝
10 爪
11 反発力
Claims (8)
- 回転子鉄心の表面に周方向に並べて張り付けた複数の同極の永久磁石を有する永久磁石回転機において、
磁性体で形成され、軸方向に沿って前記回転子鉄心の外周面から半径方向に突出するとともに少なくとも永久磁石に対向する部分の周方向の幅が一定であるスペーサ(以下、マグネットスペーサと呼ぶ)を有し、前記マグネットスペーサの周方向両面に、周方向に隣接する同極の永久磁石が相対向してそれぞれの磁力により吸着していることを特徴とする永久磁石回転機。 - 請求項1に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは前記回転子鉄心とは別々に形成したものであることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項2に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心に軸方向に形成したスペーサ用溝に挿入されていることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項2に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは下部に形成した周方向に突出する爪を有し、前記回転子鉄心に軸方向に形成したスペーサ用溝内に前記爪が挿入されていることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項1に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは前記回転子鉄心と一体に形成したものであることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項5に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心の永久磁石用溝内に残された、前記回転子鉄心の一部分であることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項5に記載の永久磁石回転機において、前記マグネットスペーサは、前記回転子鉄心から径方向に突出した部分であることを特徴とする永久磁石回転機。
- 請求項1から7いずれかに記載の永久磁石回転機において、前記回転子鉄心を無垢材料か、軸方向に積層した鋼板のいずれかで形成したことを特徴とする永久磁石回転機。
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