JP4213812B2 - 扉等開閉器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は扉等開閉器に関する。さらに詳しくは、構成が簡単であり、観音開き式の扉や窓を開け切ったときに大きな異音を発生することなく、全開ロックできる扉等開閉器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の扉等の開閉器としては、たとえば、図10に示されたものがある。この開閉器26は、長尺の外筒27と、該外筒27内に伸縮自在に挿入される内挿部材28とからなり、取付金具24、25で窓枠Fと窓Wに取り付けられるようになっている。
【0003】
外筒27は、図10および図11(b)に示されるように、偏平なC字断面を呈する長尺の筒体であり、前記内挿部材28が、外筒27の後端部から入れ子式に挿入される。
【0004】
また、図10および図11(b)に示されるように、外筒27の先端部27aの近辺には、後述の内挿部材28の板バネ40(図11(a)参照)を係合させるための係合用プレート37が設けられている。
【0005】
内挿部材28は、図11(a)に示されるように、外筒27と同程度の長尺の部材であり、後方側の端部28aには、合成樹脂製の摺動部材33が嵌められている。
【0006】
また、摺動部材33が設けられている後方側の端部28a近辺には、下方へ屈曲した板バネ40が設けられている。
【0007】
かかる構成により、内挿部材28が伸び切った状態で、板バネ40先端の突片31が係合用プレート37の係合部32に係合してその状態を保持し、窓Wなどを開いた状態に維持(全開ロック)する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図10に示される従来の開閉器26では、窓Wなどを全開状態にロックするために、外筒27の内側に係合用プレート37が設けられ、さらに内挿部材28の下面側に板バネ40が設けられている。そのため、開閉器26全体の
構成が複雑となり、製造に手間がかかるという問題がある。とくに、係合用プレート37を外筒27の内部底面に正確に位置決めして取り付ける作業は非常に手間がかかる。
【0009】
また、前記従来の開閉器26では、窓Wを勢いよく開けた場合、図11に示される板バネ40の突片31が係合用プレート37の係合部32に高速で嵌まり込むことによって、「ガチャッ」など比較的大きな異音が発生するという問題がある。とくに、集合住宅など隣家と近接している場合、または夜間の場合などでは大きな異音は付近住民の迷惑になるため好ましくない。
【0010】
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、構成が簡単であり、扉や窓などを勢いよく開けたときでも大きな異音の発生を防止できる扉等開閉器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉等開閉器は、(a)偏平なC字断面を呈する長尺の外筒と、
(b)該外筒内に外筒の後端部から入れ子式に挿入された、後端部付近に被係合部分を有する長尺の内挿部材と、
(c)前記外筒の先端部近傍の底面をプレス加工することにより当該外筒に一体成形され、前記内挿部材の被係合部分と係合し、該被係合部分がのりこえるべき斜面が形成された係合突起とからなる第1の係止機構が備えられた扉等開閉器であって、
前記内挿部材の胴部に設けられた係合突起と、
前記外筒の先端部近傍上面に設けられた当接部とからなる第2の係止機構が備えられ、
前記被係合部分が、外筒の底面から離間した板状のバネからなり、
前記第1の係止機構の係合突起に形成された斜面の高さが、前記被係合部分と係合し得る高さであることを特徴とする。
【0012】
前記被係合部分が、少なくとも一部が弾性を有する合成樹脂で作製されてなるのが好ましい。
【0013】
前記内挿部材の被係合部分が、前記外筒内面の少なくとも一部に接触して摺動し得る摺動部材からなり、前記摺動部材が弾性を有する合成樹脂で作製されてなるのが好ましい。
【0014】
前記内挿部材の被係合部分が、前記内挿部材の後端部近傍に設けられた、先端に前記係合突起に係合させるためのバネ片を有する係合ブロックからなり、
前記係合ブロックが、少なくとも前記バネ片が、弾性を有する合成樹脂で作製されてなるのが好ましい。
【0015】
前記被係合部分の全体が、前記合成樹脂により一体成形されてなるのが好ましい。
【0016】
前記合成樹脂が、ABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタンおよび塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のうちのいずれかであるのが好ましい。
【0017】
前記合成樹脂が、ナイロンであるのが好ましい。
【0018】
前記内挿部材の胴部のうち、開放する面と対抗する面の裏側において、前記外筒の上面側の一部と係合するための係合突起が設けられ、該係合突起が前記内挿部材の一部を切り起こすことにより、形成されてなるのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の扉等開閉器(以下、単に開閉器という)を詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の開閉器の一実施の形態の取付状態を示す斜視説明図、図2は図1の外筒の一部切欠斜視図、図3は図1の内挿部材の一部切欠斜視図、図4は図1の開閉器の主要部におけるロック前後の状態を示す断面説明図、図5は本発明の開閉器の他の実施の形態の外筒の一部切欠斜視図、図6は本発明の開閉器の他の実施の形態の内挿部材の一部切欠斜視図、図7は本発明の開閉器の他の実施の形態の開閉器の主要部におけるロック前後の状態を示す断面説明図、図8は本発明の開閉器のさらに他の実施の形態を示す断面説明図および図9は本発明の開閉器のさらに他の実施の形態を示す断面説明図である。
【0021】
図1に示される開閉器1は、外筒2と、外筒2内にスライド自在に挿入される内挿部材3とからなる。そして、外筒2は取付部材4によって窓枠Fなどに取り付けられ、内挿部材3は取付部材5によって窓Wなどに取り付けられる。窓Wを開くと内挿部材3は外筒2の先端部2a側から伸出し、内挿部材3が伸び切った状態になると、内挿部材3の後端部付近の被係合部分である摺動部材13(図3参照)が、外筒2をプレス加工することにより、当該外筒2に一体成形された係合突起17(図2参照)に係合することによって窓Wは全開ロックされる。このため、ある程度の力で窓を閉める方向に押さなければ、内挿部材3は縮まない。
【0022】
本実施の形態の開閉器1は、図2および図4に示されるように、係合突起17が外筒2に一体成形されており、かつ従来の開閉器が具備する板バネを用いずに摺動部材13が係合突起17に係合する構造であるため、構成が非常に簡単であり、製造も容易になる。とくに、係合突起17はプレス加工により、容易に加工することができる。
【0023】
しかも、摺動部材13は、弾性を有する合成樹脂で作製されているため、窓Wの全開ロック時に大きな異音が発生しない。
【0024】
図2に示されるように、外筒2は、長尺の部材であり、図面上において上側が開放された偏平な略C字形状の断面を呈している。この略C字形状の断面の内部の空洞の形状は、内挿部材3の後端部3c(図3参照)に取り付けられる摺動部材13と相似形で、かつ少し大きく、摺動部材13をスムーズに摺動させることができる。また、外筒2の先端部2a側には受部材14が嵌着されている。受部材14は、合成樹脂製の四角い筒状の部材であり、その四角い筒状の内部の空洞の形状は、内挿部材3の本体3aの断面形状と相似形で、かつ少し大きく、内挿部材3の本体3aをスムーズに摺動させることができる。さらに、外筒2の後端部2bには前記取付部材4を回転自在に取り付けるための円孔15が穿設されている。外筒2は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属により、プレス加工により形成するのが充分な強度を維持し、低コストで製造するのに好ましい。
【0025】
また、図2に示されるように、係合突起17は、外筒2の底面2cをプレス加工することにより、外筒2と一体成形されている。図2に示される係合突起17は、摺動部材13がのりこえることができ、かつ係合され得る程度の高さであるのが好ましい。また、係合突起17の斜面17aは、摺動部材13と接触して適度な摩擦制動が得られる角度で傾斜しているのが好ましい。なお、係合突起17は傾斜のないフラットな面であってもよく、その場合、フラットな面の縁を若干面取りすれば、摺動部材13は係合突起17の上にのり上げやすい。
【0026】
なお、本発明の範囲外であるが、別体の係合突起17を、たとえば金属やプラスチックで作製し、長手方向の中心線に沿ってリベットをかしめたり、溶接や接着によって取り付けてもよく、プラスチックで別体の係合突起17を作製する場合は、復原力を与えるために中空にしてもよい。
【0027】
内挿部材3は、図3において下側が開放された偏平な略C字形状の断面を呈する本体3aと、その後端部3cに取り付けられる摺動部材13からなる。摺動部材13は合成樹脂製であり、外筒2の底面2cに接しており、外筒2の内部にスライド可能に支持される。さらに、本体3aの断面の大きさは、外筒2と接することがないように、外筒2の内部の空洞よりも少し小さく形成され、外筒2の先端部2aに設けられた受部材14によって支持される。内挿部材3の先端側には前記取付部材5を回転自在に取り付けるための円孔16が穿設されている。内挿部材3も、外筒2と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属により、プレス加工により形成するのが充分な強度を維持し、低コストで製造するのに好ましい。
【0028】
図4に示されるように、本実施の形態の開閉器においては、前述のように摺動部材13が弾性を有する合成樹脂で作製されているため、前記窓Wを全開するときに全開直前において、図4(a)に示されるように、摺動部材13が、まず、係合突起17の斜面17aに当たり、斜面17aにこすれながら移動することによって、内挿部材3は、いわゆる摩擦制動を受ける状態になって減速する。そののち、図4(b)に示されるように、適度に減速された摺動部材13は、所定の速度以下で空間部2dに到達し、係合突起17に対して、大きな異音を発生することなく静かに係合することができる(第1の係止機構)。
【0029】
さらに、本実施の形態では、摺動部材13と係合突起17とが係合したのちに若干遅れたタイミングで内挿部材3の確実な係止を行なうために、係合突起23(図3参照)および当接部22(図2参照)からなる第2の係止機構を備えている。
【0030】
具体的には、第2の係止機構は、図2〜3に示されるように、前記内挿部材3の胴部のうち、開放する面と対抗する面の裏側に設けられた係合突起23と、前記外筒2の先端部2a近傍に外筒2の上面側に段差状に設けられた当接部22とから構成されている。しかも、当接部22は、前記内挿部材3が摺動部材13が係合突起17に係合する位置(図4(b)参照)よりも若干前方へ引き出されたときに、当接部22が係合突起23に当接するような位置に、配設されている。そのため、図4(b)の状態からさらに内挿部材3が外へ出ようとしても確実に係止できる。
【0031】
以上の本実施の形態では、図4に示される断面形状を呈する係合突起17および摺動部材13の組合せを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の形状の係合突起および被係合部分の組合せを採用し、第1の係止機構としてもよい。
【0032】
たとえば、図5〜7に示される開閉器は、内挿部材3の被係合部分が、内挿部材3の後端部近傍に設けられた、先端に前記係合突起17に係合させるためのバネ片11を有する係合ブロック20からなっており、該係合ブロック20は、少なくともバネ片11が、弾性を有する合成樹脂で作製されている。
【0033】
図5の係合突起17は、前記実施の形態と同様に、プレス加工により外筒2に一体成形された簡単な構成であり、係合ブロック20と係合し得る高さであり、適度に係合ブロック20を摩擦制動し得る角度で斜面17aが形成されている。その他の構成は、図1〜5に示される開閉器1と共通であり、図5〜7において図1〜5中の符号と同一の符号が付されたものは図1〜5と共通のものを示す。
【0034】
係合ブロック20は、図6に示される内挿部材3の本体3a内部に、下向きにリベット21をかしめることにより取り付けられている。係合ブロック20の下面には、下からの圧力に対して弾発可能な略L字状のバネ片11が取り付けられている。バネ片は、図5に示される外筒2に設けられた係合突起17を先端部2a側へのりこえたとき、外筒2内部の係合突起17に対して先端部2a側の空間部2dに嵌まり込むことができる(第1の係止機構)。そのとき、バネ片11は、外筒2の底面2cに摺動するようにしてもよいが、摩擦音を小さくするために、外筒2の底面2cからわずかに離した状態で移動させるのが好ましい。本実施の形態では、図7(a)に示されるように、底面2cに当たらないように、バネ片11が配置されている。なお、底面2cを摺動する場合であっても、底面2cは平坦な面(切断面ではない)であるため、バネ片11に傷が発生しにくく、また、摩擦音がほとんどしない。
【0035】
図7に示される開閉器においては、前述のように係合ブロック20の少なくともバネ片11が弾性を有する合成樹脂で作製されているため、前記窓Wを全開するときに全開直前において、図7(a)に示されるように、内挿部材3のバネ片11が、まず、係合突起17の斜面17aに当たり、斜面17aにこすれながら移動することによって、内挿部材3は、いわゆる摩擦制動を受ける状態になって減速する。そののち、図7(b)に示されるように、適度に減速されたバネ片11は、所定の速度以下で空間部2dに到達し、係合突起17に対して、大きな異音を発生することなく静かに係合することができる。
【0036】
また、バネ片11の先端が略円弧状、若干丸みを有するように曲面状に形成されているため、窓Wを閉めるとき(内挿部材3を引っ込ませるとき)、バネ片11は係合突起17をのりこえることができる。
【0037】
さらに他の実施の形態として、図8に示されるように、バネ片11を厚くするとともに係合突起17の外形形状に対応する形状を有する凹部12をバネ片11の下面側に形成してもよい。
【0038】
また、さらに他の実施の形態として、図9に示されるような略山形の係合突起39および係合ブロック38を採用してもよい。内挿部材3に設けられた係合ブロック38は、凸部38a(突起または突条のいずれでもよい)およびなめらかな曲面部38bを有するように、合成樹脂で形成されている。この係合ブロック38も前記係合突起17と同様に復原力を与えるために中空にするのが好ましい。一方、外筒3に設けられた係合突起39は、前記凸部38aが係合される凹部39aおよびなめらかな曲面部39bを有するように、外筒3をプレス加工するなどして形成してもよい。この場合、係合ブロック38の凸部38aが、当該凸部38a自体が圧縮変形することによってバネ片として機能する。
【0039】
以上の摺動部材13および係合ブロック20、38は、合成樹脂で作製されており、前記係合突起17と係合することができるが、とくに、摺動部材13および係合ブロック20、38の全体が合成樹脂により一体成形で作製された場合、製造が容易であり、摺動部材13および係合ブロック20、38の強度が向上するなどの点で好ましい。
【0040】
摺動部材13および係合ブロック20、38の一部または全体を作製するための合成樹脂は、長期間使用するあいだ、所望の曲げ強さ、衝撃強さ、耐磨耗性など種々の機械的特性が得られる合成樹脂として、たとえば、ABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタンおよび塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが選定される。
【0041】
以上の合成樹脂のうち、とくに、ナイロンは、耐久性および耐摩耗性の点で好ましい。
【0042】
なお、騒音防止の点からは、前記被係合部分(摺動部材13および係合ブロック20、38)は、合成樹脂で作製するのが好ましいが、前記被係合部分の後端(たとえば、図6のバネ片11の先端など)が係合突起17を越えきってしまわない状態で、前記当接部22で前記内挿部材3の係合突起23を止めるように設定すれば、被係合部分を金属で作製することもできる。
【0043】
また、図1〜9には、内挿部材3の胴部のうち、開放する面と対抗する面の裏側に設けられた係合突起23の一例として、別体のブロック状を呈するものが示されているが、内挿部材3と一体成形したものであれば、より構成が簡単になる。
【0044】
たとえば、前記外筒2の一対の当接部22(図2および図5参照)に係合するように、係合突起が内挿部材3の一部を、長手方向にのびる矩形の舌片状に切り起こせばよい。
【0045】
以上の本発明にかかわる扉等開閉器は、図1に示されるように、窓枠Fの下面に取り付けるほか、窓枠や框の上面に取り付けることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の開閉器と比較して、少なくとも外筒の係合突起の部品を省略できるため、構成が簡単になり、製造が容易になる。とくに、摺動部材を係合突起に係合させる構成の場合、さらに、板バネなどの係合専用の部材が不要になるため、より構成が簡単になるとともに製造が容易になる。
【0047】
さらに、本発明によれば、内挿部材の被係合部分が弾性を有する合成樹脂で作製されているため、扉や窓などを勢いよく開けたときでも大きな異音の発生を防止できる。したがって、扉や窓を静かに開くことができるため、集合住宅や夜間時において好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉等開閉器の一実施の形態の取付け状態を示す斜視説明図である。
【図2】図1の外筒の一部切欠斜視図である。
【図3】図1の内挿部材の一部切欠斜視図である。
【図4】図1の扉等開閉器の主要部におけるロック前後の状態を示す断面説明図である。
【図5】本発明の開閉器の他の実施の形態の外筒の一部切欠斜視図である。
【図6】本発明の開閉器の他の実施の形態の内挿部材の一部切欠斜視図である。
【図7】本発明の開閉器の他の実施の形態の開閉器の主要部におけるロック前後の状態を示す断面説明図である。
【図8】本発明の扉等開閉器のさらに他の一実施の形態を示す断面説明図である。
【図9】本発明の扉等開閉器のさらに他の実施の形態を示す断面説明図である。
【図10】従来の扉等開閉器の使用状態説明図である。
【図11】図10の扉等開閉器の内挿部材および外筒の断面図である。
【符号の説明】
1 開閉器
2 外筒
2a 先端部
2c 底面
3 内挿部材
11 バネ片
13 摺動部材
17、39 係合突起
20、38 係合ブロック
Claims (9)
- (a)偏平なC字断面を呈する長尺の外筒と、
(b)該外筒内に外筒の後端部から入れ子式に挿入された、後端部付近に被係合部分を有する長尺の内挿部材と、
(c)前記外筒の先端部近傍の底面をプレス加工することにより当該外筒に一体成形され、前記内挿部材の被係合部分と係合し、該被係合部分がのりこえるべき斜面が形成された係合突起とからなる第1の係止機構が備えられた扉等開閉器であって、
前記内挿部材の胴部に設けられた係合突起と、
前記外筒の先端部近傍上面に設けられた当接部とからなる第2の係止機構が備えられ、
前記被係合部分が、外筒の底面から離間した板状のバネからなり、
前記第1の係止機構の係合突起に形成された斜面の高さが、前記被係合部分と係合し得る高さであることを特徴とする
扉等開閉器。 - 前記被係合部分が、略L字状のバネ片であることを特徴とする請求項1記載の扉等開閉器。
- 前記被係合部分が、少なくとも一部が弾性を有する合成樹脂で作製されてなる請求項1または2記載の扉等開閉器。
- 前記内挿部材の被係合部分が、前記外筒内面の少なくとも一部に接触して摺動し得る摺動部材からなり、前記摺動部材が弾性を有する合成樹脂で作製されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の扉等開閉器。
- 前記内挿部材の被係合部分が、前記内挿部材の後端部近傍に設けられた、先端に前記係合突起に係合させるためのバネ片を有する係合ブロックからなり、
前記係合ブロックが、少なくとも前記バネ片が、弾性を有する合成樹脂で作製されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の扉等開閉器。 - 前記被係合部分の全体が、前記合成樹脂により一体成形されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の扉等開閉器。
- 前記合成樹脂が、ABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタンおよび塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のうちのいずれかである請求項1〜6のいずれかに記載の扉等開閉器。
- 前記合成樹脂が、ナイロンである請求項7記載の扉等開閉器。
- 前記内挿部材の胴部に、前記外筒の上面側の一部と係合するための係合突起が設けられ、該係合突起が前記内挿部材の一部を切り起こすことにより、形成されてなる請求項1〜8のいずれかに記載の扉等開閉器。
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