JP4209503B2 - 油圧駆動機械の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧駆動機械の制御装置に関し、特に油圧駆動機械の負荷の速度が変動した際に、その負荷速度の振動の整定性を高めることができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、大慣性を駆動する油圧系では、負荷の速度は、油の弾性などにより近似的に2次振動系となる。
【0003】
よって、大慣性の作業機を駆動する建設機械などの油圧駆動機械では、かかる2次振動系において、減衰特性、つまり整定性を向上させ、作業機であるバケット刃先の速度の振動を抑えることが重要となる。
【0004】
ここで、図14は、油圧ポンプ1をいわゆるネガティブコントロール(ネガコン)で制御し、流量制御弁5にセンタバイパス回路(オープンセンタ)を設けた建設機械の油圧回路の構成を概念的に示したものである。
【0005】
また、図15は、操作レバー6の入力(ステップ入力)に対する油圧アクチュエータの流入流量Qと、作業機刃先の速度の応答(ステップ応答)を示したものである。
【0006】
こうしたネガコンとオープンセンタによる制御では、図15に示すように、油圧ポンプ1から油圧アクチュエータに供給される圧油をタンク12に排出するブリードオフ回路としての中立回路15が設けられる。
【0007】
図8は、流量制御弁5のスプールストロークと、油圧アクチュエータへの流入開口面積(メータイン)、中立回路15への流出開口面積との関係を示している。
【0008】
よって、操作レバー6により流量制御弁5のスプールストロークを減少させる方向に移動させると、図8に示す関係より、流量制御弁5の流入開口が閉じられ、中立回路15への流出量(ブリードオフ流量)が増加する。
【0009】
そして、中立回路15を通る圧油は、タンク12の前の絞り18を通過することになる。ここで、ネガコンによる制御では、この絞り18前後の差圧に応じて、可変容量型ポンプ1の押し退け容積q(cc/rev)が変化される。これはポンプ斜板制御機構3によりポンプ1の斜板1aを変化させることで行われる。つまり、図10に示すように、絞り18前後の差圧が大きくなるにつれて、ポンプ押し退け容積qが減少される。
【0010】
このため、流入開口を閉じれば、中立開口を開くことになり、このため絞りに多くの圧油が流れることにより、絞りの前後差圧が大きくなり、その結果として、ポンプ押し退け容積qが減少する。また、さらには、中立開口を開くので、ポンプ1からタンク12へ圧油が逃げ、圧力が減少する。
【0011】
よって、油圧アクチュエータにより駆動される作業機の刃先の速度がオーバーシュートすると、中立回路15への流出量が増え、油圧アクチュエータへの流入量が減ることになる。さらには、ポンプ押し退け容積qが減少されることで、ポンプ吐出量自体が減少することになる。
【0012】
このため、作業機刃先速度の振動は急速に減衰される。つまり、ネガコンとオープンセンタによる制御では、図15に示すように作業機刃先速度の整定性に優れているという利点がある。
【0013】
これに対して、ネガコンではなくポンプ1をロードセンシング制御により制御し、センタバイパス回路をもたないクローズドセンタの流量制御弁5を採用した図12に示す油圧回路では、整定性には優れていない面がある。
【0014】
すなわち、こうしたクローズドセンタタイプのロードセンシング油圧システムでは、1つの油圧ポンプ1で、異なる負荷圧力の複数の油圧アクチュエータを同時に制御する場合でも、エンジン回転数によらずに、また負荷圧力によらずに、操作レバー6の操作量だけで油圧アクチュエータの速度を調整することができるので、操作性がよいという利点があるものの、操作レバー6の入力に応じた分だけの流量が、油圧アクチュエータに流れてしまうので、作業機の慣性、圧油の圧縮などによって、作業機刃先速度が振動してしまい整定性がよくないという問題がある(図13参照)。
【0015】
よって、こうしたクローズドセンタタイプのロードセンシング油圧システムにおいて、作業機刃先速度の振動の整定性を向上させることが望まれる。
【0016】
そのためには、図14に示すオープンセンタタイプのネガコン油圧システムと同様にして、作業機刃先速度の変動時に、ブリードオフ流量を増やすことで、振動を抑えればよい、と考えられる。
【0017】
ここで、ブリードオフ流量を変化させる技術として、特開平8−239865号公報に記載されたものがある。
【0018】
この公報には、流量制御弁のスプールストロークと、ブリードオフ流量との関係を、図8の実線のごとく設定して、流量制御弁のスプールストローク(操作レバーの操作量)が大きくなるに応じてブリードオフ流量を小さくよう変化させることが記載されている。
【0019】
しかし、このように流量制御弁のスプールストロークと、ブリードオフ流量との関係を設定すると、操作レバーがファインコントロール域に操作されているときには、ブリードオフ流量が大きくなり過ぎ、大きな負荷を駆動する際に負荷が動かないという問題が招来する。また、操作レバーの操作量が大きい範囲では、ブリードオフ流量が小さくなってしまい、整定性不足を招く。さらに、操作レバーがフルストロークまで操作されたときには、ブリードオフ流量は、零近くまで減少してしまい、整定性向上の効果は殆ど得られないものとなる。
【0020】
このように、従来の技術では、流量制御弁のスプールストローク(操作レバーの操作量)によってブリードオフ流量を変化させるようにしていたため、流量制御弁のスプールストローク位置(操作レバーの操作量)によって、整定性の向上の効果が得られたり、得られなかったりすることが考えられる。
【0021】
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、油圧駆動機械において、流量制御弁がいかなるスプールストローク位置に操作されていたとしても、常に整定性向上の効果が得られるようにすることを解決課題とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段および効果】
本発明は、操作レバーの操作量いかんにかかわらずに、負荷速度の変動に合わせてブリードオフ流量およびポンプ吐出量を増減する制御を行うことで、負荷速度の振動の整定性を向上させるものである。つまり、速度オーバー時には、ブリードオフ流量を増やすとともに、ポンプ吐出量を減らし、速度不足時には、ブリードオフ流量を減らすとともに、ポンプ吐出量を増やす制御を行うものである。
【0023】
これを実現するために、油圧系の2次振動系について、理論解析を行った結果、つぎのことがわかった。
【0024】
すなわち、油圧系の2次振動系において、減衰項の係数は、油圧アクチュエータの負荷圧力(油圧ポンプの吐出圧力)をP、油圧アクチュエータに流入される流量をQとして、−∂Q/∂Pとなる。よって、下記(1)式に示すように、∂Q/∂Pを、負の値であって絶対値を大きくすれば、減衰項は大きくなり、整定性は向上することになる。
【0025】
∂Q/∂P<0 …(1)
そこで、ポンプ吐出圧Pが大きくなるほど、ブリードオフ流量を増やし、ポンプ吐出量を減らしてやり、油圧アクチュエータに流入する流量Qを減らすことで、上記(1)式の関係を維持するようにして、整定性を向上させるものである。
【0026】
すなわち、本発明の第1発明では、上記解決課題達成のために、
油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と
を具えるようにしている。
【0027】
上記第1発明の構成によれば、図1に示すように、油圧ポンプ1から油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するブリードオフ回路15が設けられる。そして、このブリードオフ回路15に、流量制御弁5から管路11を通って排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁13が設けられる。
【0028】
そこで、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、排出される圧油の流量が大きくなるように、可変ブリード弁13が制御される。
【0029】
すなわち、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)にかかわらずに、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが増えるほど、油圧アクチュエータへ流入する流量Qが減らされる。これにより上記(1)の関係が維持され、作業機刃先の速度の振動の整定性は、図2に示すように、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)の位置がいかなる位置にあったとしても、常に向上することになる。
【0030】
また、第2発明では、油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、
前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御す可変るブリード弁制御手段と
を具えるようにしている。
【0031】
第2発明では、第1発明と異なり、油圧ポンプ1の吐出圧Ppの代わりに油圧ポンプ1の吐出圧変化量ΔPpを使用し、この油圧ポンプ1の吐出圧変化量ΔPpが増えるほど、油圧アクチュエータへ流入する流量Qを減らすようにすることで、上記(1)式の関係を維持するようにして、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)の位置がいかなる位置にあったとしても、常に整定性向上の効果が得られるようにしている。
【0032】
また、第3発明では、可変容量型油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁と、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧が、設定値になるように前記油圧ポンプの押し退け容積を制御するロードセンシグ制御手段とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、
前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と
を具えるようにしている。
【0033】
第3発明によれば、図1に示すように、第1発明と同様に、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、流量制御弁5から管路11を介して排出される圧油の流量が大きくなるように、可変ブリード弁13が制御される。
【0034】
さらに、第3発明では、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、油圧ポンプ1の押し退け容積qが減少され、油圧ポンプ1の吐出量が減少される。
【0035】
すなわち、流量制御弁5から管路11を介して排出されるブリードオフ流量が増えるほど、油圧アクチュエータに流入される圧油流入量が減らされる。
【0036】
このため、油圧アクチュエータへの流入圧(最高負荷圧力)PLは逆に下がるので、ポンプ吐出圧Ppと油圧アクチュエータ流入圧PLとの差圧は大きくなる。ここで、ロードセンシング制御手段3では、これらポンプ吐出圧と油圧アクチュエータの流入圧との差圧ΔPを、設定値ΔPLSに保持する制御を行っている。このため、図9に示すように、ブリードオフ流量が増加すると、差圧ΔPが大きくなり、ロードセンシング制御手段3は、この大きな差圧ΔPを、設定値に保持するように、ポンプ1の押し退け容積qを小さくする(絞る)ように制御する。
【0037】
このため、油圧ポンプ1の吐出量は小さくなり、油圧アクチュエータへ流入する流量はさらに減少される。
【0038】
このように、第3発明によれば、ポンプ吐出圧Pが大きくなるほど、ブリードオフ流量を増やしてやり、さらにポンプ吐出量をも減らしてやることによって、油圧アクチュエータに流入する流量Qを減らすようにしている。このため、上記(1)式の関係が維持され、整定性が向上する。
【0039】
また、第4発明では、
可変容量型油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁と、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧が、設定値になるように前記油圧ポンプの押し退け容積を制御するロードセンシグ制御手段とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、
前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と、
を具えるようにしている。
【0040】
第4発明では、第3発明の「油圧ポンプ吐出圧Pp」の代わりに「油圧ポンプ吐出圧変化量ΔPp」が使用される。
【0041】
また、第5発明では、第1発明〜第4発明において、
可変ブリード弁制御手段は、
電気信号を、前記可変ブリード弁に供給することで、前記可変ブリード弁を制御するものであるとしている。
【0042】
また、第6発明では、第1発明または第3発明において、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記油圧ポンプの吐出圧を示すパイロット圧信号を、パイロット圧油管路を介して前記可変ブリード弁に供給することで、前記可変ブリード弁を制御するものであるとしている。
【0043】
また、第7発明では、第1発明または第3発明において、
前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する設定手段と
を、さらに具え、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記吐出圧検出手段で検出された現在の吐出圧に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御するものである、
としている。
【0044】
また、第8発明では、第2発明または第4発明において、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量を検出する吐出圧変化量検出手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する設定手段と
を、さらに具え、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記吐出圧変化量検出手段で検出された現在の吐出圧変化量に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御するものである、
としている。
【0045】
また、第9発明では、第1発明または第3発明において、
前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、
前記流量制御弁が操作された操作量を検出する操作量検出手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する第1の設定手段と、
前記流量制御弁の操作量が大きくなるにつれて前記可変ブリード弁の開口量が小さくなる、これら操作量と開口量の対応関係を設定する第2の設定手段と
を、さらに具え、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記吐出圧検出手段で検出された現在の吐出圧に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された第1の対応関係にしたがい求めるとともに、前記操作量検出手段で検出された現在の操作量に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された第2の対応関係にしたがい求め、これら求められた可変ブリード弁の開口量のうち、小さい方の開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御するものである、
としている。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0047】
図1は、本実施形態で想定している建設機械の油圧駆動制御装置を示す油圧回路図である。
【0048】
すなわち、図1に示すように、この油圧駆動制御装置は、エンジン2と、このエンジン2によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1と、圧油が流入されることによって駆動される図示せぬ油圧アクチュエータと、スプールストローク位置に応じて開口面積が変化され、それにより油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量を制御して、これを上記油圧アクチュエータに供給する流量制御弁5と、油圧ポンプ1の吐出圧Ppを検出する圧力センサ8と、上記流量制御弁5のスプールストローク位置を操作する電気レバーとしての操作レバー6と、油圧ポンプ1の吐出圧力Ppと上記油圧アクチュエータの負荷圧力PLとの差圧ΔPが、設定値ΔPLSになるように油圧ポンプ1の押し退け容積q(cc/rev)を制御するロードセンシグ制御手段としてのポンプ斜板制御機構3と、油圧ポンプ1から管路4を介して油圧アクチュエータに供給されるべき圧油を排出するブリードオフ回路15と、このブリードオフ回路15に設けられ、流量制御弁5から管路11を通ってタンク12に排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁13と、後述するように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、ブリードオフ回路15で排出される圧油の流量が大きくなるように、可変ブリード弁13を制御するコントローラ7とから構成されている。なお、上記油圧アクチュエータは、図示せぬ所定の作業機(たとえばブーム)に接続されており、この油圧アクチュエータ(たとえば油圧シリンダ)の駆動(伸縮駆動)に応じて、上記作業機(ブーム)が駆動される。なお、実際の装置では、建設機械のブーム、アーム、バケットなどの各作業機毎に上記油圧アクチュエータ、流量制御弁5が設けられている。本実施形態では、こうした建設機械の作業機刃先(バケット刃先)の速度の振動の整定性を高めるものである。
【0049】
さらに、具体的に説明すると、電気レバー6の操作量を示す信号は、コントローラ7に入力され、流量制御弁5に対する指令電流に変換されて、これが電磁比例制御弁17に加えられる。電磁比例制御弁17では指令電流がパイロット圧に変換されて、これが流量制御弁5に加えられることで、流量制御弁5が駆動される。
【0050】
また、ロードセンシング制御では、油圧ポンプ1の吐出圧力Ppと各油圧アクチュエータの負荷圧力のうちの最大負荷圧力PLとの差圧ΔPが、設定値ΔPLSになるように油圧ポンプ1の押し退け容積q(cc/rev)が制御されるが、本実施形態では説明の便宜のため、図1に示す流量制御弁5に対応する油圧アクチュエータの負荷圧力が最大負荷圧力PLであるものとする。
【0051】
油圧ポンプ1の吐出圧Ppを示すパイロット圧信号は、パイロット管路9を介してポンプ斜板制御機構3に入力される。一方、油圧アクチュエータの負荷圧力PLを示すパイロット圧信号は、パイロット管路10を介してポンプ斜板制御機構3に入力される。
【0052】
ポンプ斜板制御機構3では、これら入力された圧力Pp、PLの差圧ΔP(=Pp−PL)が設定値ΔPLSに保持されるように可変容量型油圧ポンプ1の斜板1aを変化させる。すなわち、差圧ΔPが、設定値ΔPLS よりも大きい場合には、油圧ポンプ1の斜板1aの傾転角が小さくされ、油圧ポンプ1の押し退け容積qが絞られる。つまり、油圧ポンプ1から吐出される流量が減らされる。一方、差圧ΔPが、設定値ΔPLS よりも小さい場合には、油圧ポンプ1の斜板1aの傾転角が大きくされ、油圧ポンプ1の押し退け容積qが増やされる。つまり、油圧ポンプ1から吐出される流量が増大される。
【0053】
ブリードオフ回路15は、流量制御弁5から油圧アクチュエータまでの圧油供給管路4から分岐した管路11を有している。この管路11は、流量制御弁5から油圧アクチュエータまでの管路4の分岐管路であり、流量制御弁5から流出された圧油を、タンク12に排出するものである。そして、この管路11上に、排出される圧油の流量を調整する可変ブリード弁13が設けられている。
【0054】
コントローラ7からは、後述するように、可変ブリード弁13の開口量(開口面積)Aに対応する指令電流iが生成され、この指令電流iが電気信号線14を介して可変ブリード弁13の電磁ソレノイド13aに加えられる。この可変ブリード弁13は、バネ13bにより付勢されており、たとえば図11に示すように指令電流iが小さくなると、開口量Aが大きくなり、指令電流iが大きくなると、開口量Aが小さくなる特性を有している。
【0055】
コントローラ7の所定のメモリには、図5に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppと、可変ブリード弁13の開口量(開口面積)Aとの対応関係が、記憶テーブルとして記憶される。すなわち、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが与えられると、図5に示す対応関係にしたがい、与えられた吐出圧Ppに対応する可変ブリード弁13の開口量Aを読み出しすることができるように、各吐出圧Ppに対応する各開口量Aのデータが記憶されている。
【0056】
なお、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが与えられると、これに対応する可変ブリード弁13の開口量Aを、演算することによって求めてもよい。
【0057】
そこで、コントローラ7では、圧力センサ8から出力される検出圧Ppを入力して、これに対応する可変ブリード弁13の開口量Aを、コントローラ7の記憶テーブルから読み出す。そして、この読み出された開口量Aが得られるように、図11の特性に従い、対応する指令電流iを、可変ブリード弁13に出力する。
【0058】
このため、可変ブリード弁13の開口面積Aは、図5に示す対応関係にしたがい、現在のポンプ吐出圧Ppに応じて変化される。すなわち、図5に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、流量制御弁5からタンク12へ排出される圧油の流量が大きくなるように、可変ブリード弁13が制御される。
【0059】
このように、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)にかかわらずに、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが増えるほど、油圧アクチュエータへ流入する流量Qが減らされる。これにより上記(1)の関係、∂Q/∂P<0が維持される。
【0060】
このため、作業機刃先の速度の振動の整定性は、図2に示すように、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)の位置がいかなる位置にあったとしても、常に向上することになる。
【0061】
とりわけ、本実施形態では、ロードセンシング制御を採用した油圧回路に、上記図5に示す制御を採用したので、以下のような効果が得られる。
【0062】
すなわち、本実施形態では、図5に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、流量制御弁5から管路11を介して排出される圧油の流量が大きくなるように、可変ブリード弁13が制御される。
【0063】
このとき、流量制御弁5から管路11を介して排出されるブリードオフ流量が増えるほど、油圧アクチュエータに流入される圧油流入量が減らされる。
【0064】
このため、油圧アクチュエータへの流入圧(最高負荷圧力)PLは逆に下がるので、ポンプ吐出圧Ppと油圧アクチュエータ流入圧PLとの差圧は大きくなる。ここで、ポンプ斜板制御機構3では、上述したように、ポンプ吐出圧Ppと油圧アクチュエータの流入圧PLとの差圧ΔPを、設定値ΔPLSに保持する制御を行っている。このため、図9に示すように、ブリードオフ流量が増加すると、差圧ΔPが大きくなり、ポンプ斜板制御機構3は、この大きな差圧ΔPを、設定値ΔPLSに保持するように、ポンプ1の斜板1aを小さくし、押し退け容積qを小さくするように制御する。
【0065】
このため、油圧ポンプ1の吐出量は小さくなり、油圧アクチュエータへ流入する流量Qはさらに減少される。
【0066】
このように、本実施形態によれば、ポンプ吐出圧Pが大きくなるほど、ブリードオフ流量を増やしてやり、さらにポンプ吐出量をも減らしてやることによって、油圧アクチュエータに流入する流量Qを減らすようにしている。このため、上記(1)式の関係が維持され、整定性が向上することになる。
【0067】
なお、上述した実施形態に種々の変形を加えた実施も可能である。
【0068】
すなわち、図1に示した油圧回路では、流量制御弁5から油圧アクチュエータまでの圧油供給管路4に分岐管路11を設け、この管路11により、流量制御弁5から流出された圧油を、排出するようにしているが、図3に示すように、油圧ポンプ1から流量制御弁5までの圧油供給管路4に分岐管路11を設け、この管路11により、油圧ポンプ1から油圧アクチュエータに供給される圧油を、排出させてもよい。要は、ブリードオフ回路15としては、油圧ポンプ1から油圧アクチュエータに供給される圧油を排出するものであれば、その分岐管路11はいかなる位置にも設定可能である。
【0069】
また、本実施形態では、コントローラ5に、図5に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppと可変ブリード弁13の開口量Aとの対応関係を設定しておき、圧力センサ8で検出された現在の吐出圧Ppに対応する可変ブリード弁13の開口量Aを、上記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量Aが得られるように可変ブリード弁13に対して指令電流iを出力するようにしているが、図4に示すように、これら圧力センサ8、コントローラ7の配設を省略する実施も可能である。
【0070】
図4に示す油圧回路では、油圧ポンプ1の吐出圧Ppを示すパイロット圧信号が、パイロット圧油管路16を介して、可変ブリード弁13のパイロットポート13cに加えられる。この可変ブリード弁13は、パイロットポート13cに加えられるパイロット圧が大きくなるほど、開口量Aが大きくなる特性を有しているものとする。よって、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、可変ブリード弁13の開口量Aが大きくなるので、図5に示したのと同様の対応関係が得られ、図1、図3に示すコントーラ7、圧力センサ8を有した装置と同等の効果が得られる。
【0071】
また、上述した説明では、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、可変ブリード弁13の開口面積Aを大きくするようにしているが、吐出圧Ppの代わりに、吐出圧Ppの変化量ΔPpを使用してもよい。
【0072】
たとえば、図6に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppの変化量ΔPpが大きくなるほど、可変ブリード弁13の開口量Aが大きくなる対応関係を設定しておき、現在の吐出圧変化量ΔPpに対応する可変ブリード弁13の開口量Aを、上記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量Aが得られるように可変ブリード弁13を制御してもよい。
【0073】
この場合にも、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量)にかかわらずに、油圧ポンプ1の吐出圧変化量ΔPpが増えるほど、油圧アクチュエータへ流入する流量Qが減らされる。これにより上記(1)の関係、∂Q/∂P<0が維持され、図5の対応関係を採用したときと同等の効果が得られる。
【0074】
なお、油圧ポンプ1の吐出圧変化量ΔPpは、圧力センサ8の検出結果から求めてもよく(たとえば、前回のサンプリングデータと今回のサンプリングデータの差分をとることで吐出圧変化量ΔPpを演算することが考えられる)、吐出圧変化量ΔPpを直接検出するセンサを設けるようにしてもよい。
【0075】
また、図8に示したように、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量S)が大きくなるほど、ブリードオフ流量を小さくする特性を考慮した実施も可能である。
【0076】
この実施形態では、図5に示す対応関係以外に、図7に示すように、流量制御弁5のスプールストローク(操作レバー6の操作量S)が大きくなるにつれて、可変ブリード弁13の開口量Aが小さくなるという対応関係が設定される。
【0077】
そこで、圧力センサ8により油圧ポンプ1の現在の吐出圧Ppが検出されると、この検出吐出圧Ppに対応する可変ブリード弁13の開口量Aが、図5に示す対応関係にしたがい、求められる。
【0078】
一方、流量制御弁5のスプールストローク位置が、所定の検出手段、具体的には、操作レバー6の操作量Sを検出する検出手段によって検出される。たとえば、操作レバー6が電気レバーであれば、この電気レバーに設けられたポテンショメータにより操作量を電気信号として取り出すことができる。
【0079】
そして、この検出された現在の流量制御弁5のスプールストローク位置(操作レバー6の操作量)に対応する可変ブリード弁13の開口量Aが、図7に示す対応関係にしたがい、求められる。
【0080】
そこで、図5に示す対応関係から求められた可変ブリード弁13の開口量Aと、図7に示す対応関係から求められた可変ブリード弁13の開口量Aのうちで、小さい方の開口量Aが選択される。そして、この選択された小さい方の開口量Aが得られるように可変ブリード弁13が制御される。
【0081】
以上のように、本実施形態によれば、クローズドセンタタイプのロードセンシング油圧システムにおいて、作業機刃先の速度の振動の整定性を向上させることができる。
【0082】
なお、本実施形態では、ロードセンシング制御を行う油圧駆動機械に適用する場合を想定したが、油圧ポンプ1を制御する方式は、任意である。
【0083】
操作レバー6の操作量に応じて油圧ポンプ1の吐出量を制御するポジティブコントロール方式を採用した油圧駆動機械に対しても本発明は適用可能である。
【0084】
要するに、本発明は、従来、整定性の効果が得られなったクローズドセンタタイプの油圧駆動機械に適用すれば、飛躍的に整定性の効果が得られることになる。
【0085】
もちろん、オープンセンタタイプの油圧駆動機械に、本発明を適用してもよい。
【0086】
なお、本実施形態では、ブーム、アーム、バケットなどを具えた建設機械を想定しているが、これに限定されることなく、負荷の速度の振動の整定性が問題となる油圧駆動機械であれば、任意に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る油圧駆動機械の制御装置の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図2】図2は図1に示す油圧駆動機械において、レバー入力に対応する油圧アクチュエータへの流量、作業機刃先速度の応答を示すグラフである。
【図3】図3は図1の油圧回路図の変形例を示す図である。
【図4】図4は図1の油圧回路図の変形例を示す図である。
【図5】図5は油圧ポンプの吐出圧と可変ブリード弁の開口量の対応関係を示すグラフである。
【図6】図6は油圧ポンプの吐出圧変化量と可変ブリード弁の開口量の対応関係を示すグラフである。
【図7】図7は流量制御弁のスプールストローク(操作レバーの操作量)と可変ブリード弁の開口量の対応関係を示すグラフである。
【図8】図8は従来技術を説明するために用いた図で、流量制御弁のスプールストローク位置に応じてブリードオフ流量が変化する特性を例示したグラフである。
【図9】図9は、ポンプ吐出圧と油圧アクチュエータの最大負荷圧の差圧と、ポンプ押し退け容積の関係を示すグラフである。
【図10】図10はネガティブコントロールを説明するために用いた図で、中立回路における絞りの前後差圧と、ポンプ押し退け容積との関係を示すグラフである。
【図11】図11は、可変ブリード弁の開口量と指令電流の対応関係を示すグラフである。
【図12】図12はクローズドセンタタイプのロードセンシング油圧システムを概念的に示す油圧回路図である。
【図13】図13は図12に示す油圧駆動機械において、レバー入力に対応する油圧アクチュエータへの流量、作業機刃先速度の応答を示すグラフである。
【図14】図14はオープンセンタタイプのネガティブコントロール方式を採用した油圧システムを概念的に示す油圧回路図である。
【図15】図15は図14に示す油圧駆動機械において、レバー入力に対応する油圧アクチュエータへの流量、作業機刃先速度の応答を示すグラフである。
【符号の説明】
1 可変容量型油圧ポンプ
2 エンジン
3 ポンプ斜板制御機構
5 流量制御弁
6 操作レバー
7 コントローラ
8 圧力センサ
12 タンク
13 可変ブリード弁
15 ブリードオフ回路
Claims (7)
- 可変容量型油圧ポンプと、
該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁であって、センタバイパス回路をもたないクローズドセンタの流量制御弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧が、設定値になるように前記油圧ポンプの押し退け容積を制御するロードセンシング制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置であって、
前記流量制御弁から前記油圧アクチュエータまでの圧油供給管路から分岐した分岐管路を有し、前記流量制御弁から流出された圧油をタンクに排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路の分岐管路上に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置。 - 可変容量型油圧ポンプと、
該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁であって、センタバイパス回路をもたないクローズドセンタの流量制御弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧が、設定値になるように前記油圧ポンプの押し退け容積を制御するロードセンシング制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置であって、
前記流量制御弁から前記油圧アクチュエータまでの圧油供給管路から分岐した分岐管路を有し、前記流量制御弁から流出された圧油をタンクに排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路の分岐管路上に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなるように、前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置。 - 前記可変ブリード弁制御手段は、
電気信号を、前記可変ブリード弁に供給することで、前記可変ブリード弁を制御するものである請求項1または2記載の油圧駆動機械の制御装置。 - 前記可変ブリード弁制御手段は、
前記油圧ポンプの吐出圧を示すパイロット圧信号を、パイロット圧油管路を介して前記可変ブリード弁に供給することで、前記可変ブリード弁を制御するものである請求項1記載の油圧駆動機械の制御装置。 - 前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する設定手段と
を、さらに具え、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記吐出圧検出手段で検出された現在の吐出圧に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御するものである、
請求項1記載の油圧駆動機械の制御装置。 - 前記油圧ポンプの吐出圧変化量を検出する吐出圧検出手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧変化量と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する設定手段と
を、さらに具え、
前記可変ブリード弁制御手段は、
前記吐出圧変化量検出手段で検出された現在の吐出圧変化量に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された対応関係にしたがい求め、この求めた開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御するものである、
請求項2記載の油圧駆動機械の制御装置。 - 可変容量型油圧ポンプと、
該油圧ポンプの吐出圧油を、操作量に応じた流量だけ油圧アクチュエータに供給する流量制御弁であって、センタバイパス回路をもたないクローズドセンタの流量制御弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧が、設定値になるように前記油圧ポンプの押し退け容積を制御するロードセンシング制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置であって、
前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、
前記流量制御弁が操作された操作量を検出する操作量検出手段と、
前記流量制御弁から前記油圧アクチュエータまでの圧油供給管路から分岐した分岐管路を有し、前記流量制御弁から流出された圧油をタンクに排出するブリードオフ回路と、
前記ブリードオフ回路の分岐管路上に設けられ、排出される圧油の流量を変化させる可変ブリード弁と、
前記油圧ポンプの吐出圧が大きくなるほど、前記排出される圧油の流量が大きくなる、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記可変ブリード弁の開口量との対応関係を設定する第1の設定手段と、
前記流量制御弁の操作量が大きくなるにつれて前記可変ブリード弁の開口量が小さくなる、これら操作量と開口量の対応関係を設定する第2の設定手段と、
前記吐出圧検出手段で検出された現在の吐出圧に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された第1の対応関係にしたがい求めるとともに、前記操作量検出手段で検出された現在の操作量に対応する可変ブリード弁の開口量を、前記設定された第2の対応関係にしたがい求め、これら求められた可変ブリード弁の開口量のうち、小さい方の開口量が得られるように前記可変ブリード弁を制御する可変ブリード弁制御手段と
を具えた油圧駆動機械の制御装置。
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