JP4206343B2 - 植物由来の栄養分豊富な塩の製造 - Google Patents
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Description
[発明の分野]
本発明は、植物由来の塩の製造に関する。具体的には、本発明は、食用の耐塩性含油植物を最大限に利用する、前記植物からの栄養価の高い塩配合物の製造に関する。
【0002】
[発明の背景]
塩は、食品の味を向上させる栄養補助食品として使用されている。塩は、社会経済的地位を問わず、地域社会におけるほとんど全ての階級において普遍的に消費されている数少ない商品の一つである。塩は、年間を通し、約5〜15g/日/人のレベルで消費されている。したがって、塩はあらゆる栄養補給剤を導入するための魅力的な媒体である(M.G. Venkatesh Mannar, S.Jaipal and C.S.Pandya, Proceedings of Sixth. International Congress, Seoul, 1989)。例えば、甲状腺腫を抑制するための塩のヨウ素化や、貧血を抑制するための鉄による塩の強化が行われている。さらに塩は、カリウム、マグネシウム、およびカルシウムのようなその他の栄養素の供給する上でも良好な媒体である。
【0003】
「多元素低ナトリウム栄養塩」と題されたShuqing Wangの中国特許出願公開明細書 1271541 A(Shuqing Wang in patent no. CN 1271541 A, 1 November 2000, entitled "Multi-element low sodium nutritive salt")を参照してもよい。Shuqing Wangは、真空状態で飽和ブラインから塩を結晶化させることによって、低ナトリウム栄養塩を製造することを開示している。前記塩は、次にKClおよびMgSO4.7H2Oのような塩類と均一に混合され、続いてKIO3溶液およびNa2SeO3溶液と混合され、乾燥されて、最後に活性なCaおよびZnの乳酸塩と混合される。この方法には、均質固体混合物中に様々な成分を混合する難しさを別にしても、高温の飽和ブラインから塩を結晶化させる必要があるため多量のエネルギーが消費され、よって製造コストが増加するという欠点がある。さらに、このような塩は、その構成において天然のものではない。
【0004】
Benjamin T. Burtonによる「栄養に関するハインツのハンドブック」("The Heinz Handbook of Nutrition" by Benjamin T. Burton, published for H. J. Heinz Co., by McGraw Hill Book Co. Second Edition, 1965, page 132-133)を参照してもよい。前記出版物の前記箇所には、日常食におけるカリウムの必要性が述べられている。
【0005】
「苦汁から低ナトリウム塩を回収する方法」と題されたR. N. Vohraらによる係属中のPCT出願明細書 PCT/IN02/00018(R. N. Vohra et al. in pending PCT Patent Application No.PCT/1N02/00018, dated 31.1.2002 entitled "A Process for Recovery of Low sodium Salt from Bittern")を参照してもよい。R. N. Vohraらは、マグネシウムやカルシウムのようなその他の栄養素を含有するナトリウム塩化物とカリウム塩化物の混合物を、海/亜土壌から得た苦汁から、自然を利用した方法(natural process)によって製造することを開示している。この方法の主な欠点は、得られた塩は微量栄養素を含有しないことである。
【0006】
ロックソルト(Rock Salt)、例えば、米国の市場で販売されている銘柄「リアルソルト(Real Salt)」を参照してもよい。ロックソルトは、鉄、マンガン、およびヨウ素のような数種の必須微量栄養素を含有しているが、カリウム、カルシウム、マグネシウム、および亜鉛のような重要な必須栄養素を測定可能量含有してはいない。しかも、ロックソルトは、世界中の極めて限られた地域でしか入手できない。
【0007】
Charnock, A.による出版物([(1988, December). Plants with a taste for salt. New Scientist, 3, pp. 41, 45])およびE. P. Glennらによる出版物([(1991) Salicornia bigelovii Torr.: An oilseed halophyte for seawater irrigation. Science, 251, 1065-67])を参照してもよい。Charnock, A.およびE. P. Glennらは、耐塩性植物の栽培は、塩分を含む荒地を活用し、かつ海水を給液として利用する有望な経済活動であると述べている。これらの出版物においては、サリコルニア(Salicornia)のような塩生植物は、多価不飽和脂肪を高濃度で含む栄養価の高い食用油と、脱油養鶏飼料と、混合飼料としての使用、または洗浄による脱塩後は単独での使用に適した家畜用飼料とを製造する上で特に好適である旨が記載されているものの、前記植物からの塩の回収に関しては全く言及されていない。
【0008】
M. P. Reddyらの出版物(M. P. Reddy, et al, Biol. Plant. 1993, 35, 547-553)を参照してもよい。M. P. Reddyらは、塩生植物は、塩分を含む条件下で生育した場合、その成長やバイオマス生成に悪影響を及ぼすことなく、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのような塩類およびある程度の微量栄養素を、その葉および茎内において、海水におけるこれらの濃度と同等またはそれ以上に濃縮する能力を有していると報告している。しかしながら、塩を製造しようという試みは全くなされていない。さらに、前記植物内における塩類の組成にバイアスをかけるという試みも全くなされていない。
【0009】
G. NaidooおよびR. Rughunananの出版物(G. Naidoo and R.Rughunanan in J. Exp. Bot., 1990, 41, 497-502)は、サルココルニア ナタレンシス(Sarcocornia natalensis)の耐塩性を、前記植物に異なる濃度(50〜300モル/m3)のNaClを給液し、前記植物におけるイオン含有量の差を調べることによって検証している。しかしながら、塩を製造しようという試みは全くなされていない。
【0010】
T. J. FlowersおよびY.Yeoの出版物(T. J. Flowers and Y.Yeo in Aust. J. Plant Physiol. 1986, 13, 75-81)は、双子葉の塩生植物は、ナトリウムおよび塩化物イオンを30〜50乾燥重量%程度蓄積し、浸透ポテンシャルをより高い塩度レベルに保っていると述べている。しかしながら、塩を製造しようという試みは全くなされていない。
【0011】
また、ある種の塩生植物が適量のナトリウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウムを蓄積することが公知である(T. F. Neals and P. J. Sharkey, Aust. J. Plant Physiol, 1981, 8, 165-179, S.Cherian et al, Indian J. Plant Physiol, 1999, 4. 266-270, S.Cherian and M.P.Reddy, Indian J. Plant Physiol, 2000, 5, 32-37 etc.)が、これらは機械論的な研究を行うことを主な目的としており、上述の出版物のいずれにおいても、このような植物から栄養素豊富な塩を製造しようという試みはなされていない。
【0012】
[発明の目的]
本発明の主な目的は、多量の塩を蓄積する耐塩性植物から塩を製造する方法を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、カリウム、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、および亜鉛のようなその他の必須ミネラルを含有する栄養価の高い食用塩を製造することである。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、ヨウ化物を含有する固体または液体の廃棄物を給液補助剤(co-irrigant)として利用することにより、またはヨウ素豊富な海藻を有機質肥料として使用することにより、ヨウ素によって前記植物の栄養価を高めることである。
【0015】
さらに別の目的は、耐塩性植物を天日塩製造施設において栽培し、海水と塩製造の副産物とてして得られた廃棄苦汁とを組み合わせて前記植物に給液して特に塩のカリウム含有量を高めることを促進することである。
【0016】
本発明のさらに別の目的は、耐塩性含油植物からの油と塩の両方の回収に関する。
【0017】
[発明の概要]
本発明は、植物、具体的には、海水/苦汁によって栽培可能であり、かつその組織内に塩を蓄積するという性質を有する耐塩性含油植物に由来する、栄養素豊富な塩の製造方法の開発に関する。本発明は、栄養素豊富な塩を、従来技術において行われているような人為的な栄養素の混合によってではなく、自然に得られるようにするものである。本発明のさらに別の態様においては、給液の際に、天日塩製造施設で得られたカリウムを豊富に含む廃棄苦汁を栄養補助剤として利用し、塩のカリウム含有量を高めると共に、マグネシウム、銅、鉄、ヨウ素、マンガン、および亜鉛のようなその他の必須ミネラルの割合を増加させることができる。さらに別の態様においては、前記植物のヨウ素含有量を高めるために、副産物、すなわちヨウ化物を含有する固体または液体の廃棄物を給液補助剤として利用する。本発明のさらに別の態様においては、塩の回収工程が、前記植物からの油の回収に干渉しない。
【0018】
塩生植物種は、海水または塩水を給液されると、異なる金属塩を吸収によって取り入れ、約30〜55乾燥重量%の無機塩類を葉および茎に蓄積すること、ならびに製塩事業の廃棄苦汁を給液補助剤として利用することによって塩類の組成を調整することが可能であることがわかった。塩は、未精製塩または精製塩の形態で得られ、必須ミネラルの他に、主としてナトリウム塩化物を含有している。
【0019】
[発明の詳細な説明]
したがって、本発明は、栄養素豊富な植物性の塩を、耐塩性の含油植物である食用塩生植物種から製造するための方法を提供する。前記方法は、
(a) 耐塩性の食用塩生植物を、海水と廃棄苦汁との混合物を給液して塩類を含んだ土壌で生育させる工程と、
(b) 工程(a)の植物に、所望量のヨウ素を含有する原料物質を給液補助剤として供給する工程と、
(c) 工程(b)の植物の収穫、洗浄、および乾燥を行い、バイオマスを得る工程と、
(d) 工程(c)のバイオマスの穂または殻から種子を分離し、残存バイオマスを得る工程と、
(e) 殻と工程(d)の残存バイオマスとを混合する工程と、
(f) 工程(e)で得た殻とバイオマスとの混合物を、開口容器内で炭化させる工程と、
(g) 工程(f)で得た炭化塊を、炉内において、300〜600℃の温度で灰化させ、未精製の植物性塩を得る工程と、
(h) 工程(g)で得た前記未精製の植物性塩を水に溶解し、得られた溶液をろ過して蒸発させ、品質の優れた白色の結晶体からなる自由流動性の精製植物性塩を得る工程とを含む。
【0020】
本発明の一実施形態においては、前記未精製の植物性塩を、前記手順に代わり、種子を含まない乾燥バイオマスを温水で処理し、デカントし、浸出液を太陽蒸発させて、無機および有機栄養素の両方を豊富に含む塩を回収することによって得ている。
【0021】
別の実施形態においては、工程(a)における耐塩性の食用含油塩生植物が、サリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)およびスアエダ ヌディフローラ(Suaeda nudiflora)から選択される。
【0022】
さらに別の実施形態においては、工程(a)における植物への給液が、カリウムおよびマグネシウムを豊富に含み、29°Be’〜37°Be’の密度を有する廃棄苦汁を、供給液である海水に対して0:1〜1:1の比率で添加して得た混合物を使用して行われる。
【0023】
本発明のさらに別の実施形態においては、カリウムおよびその他の栄養素によって塩の栄養価を高めるため、前記植物に対し、通常の海水の給液に加え、さらに1〜10回の給液が3〜8ヶ月の栽培期間にわたって行われる。
【0024】
さらに別の実施形態においては、苦汁の代わりに、例えば、カリウムの塩化物のようなその他のカリ肥料源を、同様の目的に使用することができる。
【0025】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(a)における前記耐塩性の植物が、土壌導電率が15〜140dSm-1の塩類を含む土壌において、2.5〜4.0°Be’の海水および29〜37°Be’の苦汁を含む塩水の給液によって栽培可能な植物の群から選択されることが好ましい。
【0026】
本発明のさらに別の実施形態においては、前記耐塩性の植物は、30〜50%までの塩をその組織内に蓄積する。
【0027】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(b)で使用するヨウ素を含有する原料物質が、ヨウ化物を含有する液体または固体の廃棄物、ヨウ素豊富な海藻、およびヨウ素豊富な有機質肥料からなる群から選択される。
【0028】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(g)で得た前記未精製の植物性塩が、そのままで自由流動性を有する。
【0029】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(h)で得た前記精製植物性塩が、そのままで自由流動性を有する。
【0030】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(f)における前記灰化が、300〜600℃の温度で1〜6時間行われる。
【0031】
本発明のさらに別の一実施形態においては、工程(g)で得た前記未精製の塩を、従来法で使用されている洗い場(washery)を使用して不溶性物質を低減することによって精製することができる。
【0032】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(g)の前記未精製の塩が、ナトリウム塩化物55〜75%と、カリウム塩化物3〜30%と、カルシウム0.1〜8.0%と、マグネシウム0.2〜7.0%と、亜鉛10〜150ppmと、鉄100〜1000ppmと、銅5〜50ppmと、マンガン50〜200ppmとを含有している。
【0033】
本発明のさらに別の実施形態においては、工程(h)で得た品質の優れた白色の結晶体からなる自由流動性の塩が、ナトリウム塩化物70〜90%と、カリウム塩化物5〜30%と、鉄50〜1000ppmと、その他の必須栄養素とを含有している。
【0034】
本発明のさらに別の実施形態においては、前記含油種子を、手作業または機械によって穂から除去してバイオマスを得て植物性塩と精油とを同時に製造し、これにより、このような植物の栽培をより収益性の高いものにしている。
【0035】
本発明は、耐塩性を有し、かつ油を産生する植物を、15〜140dSm-1の塩類を含む土壌において、2.5〜4.0°Be’の海水と29〜37°Be’の苦汁とを1:0〜1:1の比率で給液することによって生育させ、収穫し、海水および所望量の液体または固体のヨウ化物含有廃棄物を給液補助剤として供給するか、またはヨウ素豊富な海藻もしくはその他のヨウ素豊富な生物源を有機質肥料として使用し、海水で洗浄し、天日で乾燥させ、種子を穂から分離し、殻と前記残存バイオマスとを混合し、開口容器内で炭化させ、炉内において300〜600℃の温度で灰化させて、ナトリウム塩化物を55〜75%、カリウム塩化物を3〜30%、カルシウムを0.1〜8.0%、マグネシウムを0.2〜7.0%、亜鉛を10〜150ppm、鉄を100〜1000ppm、銅を5〜50ppm、マンガンを50〜200ppm含有する、滅菌された未精製の植物性塩を得て、前記未精製の植物性塩を水に溶解し、ろ過および蒸発を行い、ナトリウム塩化物70〜90%と、カリウム塩化物5〜30%と、鉄50〜1000ppmと、その他の必須栄養素とを含有する、品質の優れた白色の結晶体からなる自由流動性の塩を得ることによって、このような植物から栄養素豊富な塩を製造するための方法を提供する。
【0036】
本発明の一実施形態においては、栄養素豊富な食用の塩を製造するために、食用の塩生植物であるサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)およびスアエダ ヌディフローラ(Suaeda nudiflora)を選択した。
【0037】
本発明の別の実施形態においては、前記植物の生育に、塩度が15〜140dSm-1の範囲である土壌を使用した。
【0038】
本発明の別の実施形態においては、2.5〜4.0°Be’の密度を有する海水を前記植物の生育に使用した。
【0039】
本発明の別の実施形態においては、前記植物への給液に使用した海水のpHが、7.3〜8.5の範囲であった。
【0040】
本発明の別の実施形態においては、カリウムおよびマグネシウムを豊富に含み、29°〜37°Be’の密度を有する廃棄苦汁を、給液補助剤として、最大で総体積の50%までの範囲で海水に添加した。
【0041】
本発明の別の実施形態においては、前記植物のヨウ素含有量を増加させるため、ヨウ化物含有塩を、給液補助剤として、最大50mMまでのヨウ化物濃度の範囲で海水に添加した。
【0042】
本発明の別の実施形態においては、前記植物のバイオマスを4〜7日間天日で乾燥させ、次に手作業によって前記種子を前記穂から除去した。
【0043】
本発明の別の実施形態においては、種子除去後の乾燥バイオマス全体を、開口容器内において点火して炭化させた。
【0044】
本発明の別の実施形態においては、炭化したバイオマスを、炉内において300〜600℃の温度で3〜10時間灰化させ、あらゆる有機物を除去し、生成物を滅菌した。
【0045】
本発明の別の実施形態においては、従来の塩の洗い場において前記未精製の塩の精製を行い、前記塩を純化した。
【0046】
本発明の別の実施形態においては、前記未精製の塩を水に溶解し、得られた溶液をろ過して乾燥状態となるまで蒸発させ、あらゆる栄養素が保持された白色の結晶体からなる自由流動性の塩を得た。
【0047】
本発明の別の実施形態においては、前記乾燥バイオマスを温水で処理し、得られた溶液をデカントし、太陽蒸発させて塩を回収した。
【0048】
食用の塩は、通常は海水から製造される。その製造は、太陽蒸発をベースとしている。海水以外の重要な材料源は、内陸の湖、塩分を含む井戸、岩塩(層状鉱床)、および固体の塩である岩塩ドームまたはダイアピル(diapers)である。甲状腺腫の予防のためヨウ素によって、また貧血予防のためしばしば鉄によって栄養価を強化した精製食用塩が流行しているが、前記精製食用塩にはその他の重要な栄養素はほとんど含まれていない。岩塩のような未精製の塩組成物は、例えば、Fe、I、Mn、Cu、Znのような、身体にとって不可欠な多くの必須栄養素を含んでいるため人気がある。しかしながら、これらの栄養素のいくつかはその割合が小さく、例えば、Kは0.05〜0.6%、Znは1〜5ppmしか含まれていない。本発明に至る過程において、耐塩性植物の組織には、このような必須ミネラルよりも実質的に多くの量の必須ミネラルが、NaClに加えて蓄積されることがわかった。さらに、サリコルニア(Salicornia)およびスアエダ(Suaeda)のような植物は可食性であり、しかも、複数の国において、生野菜のように市場で入手できる。一方、前記植物を乾燥させた場合、その種子から油を回収することができるが、残りの乾燥バイオマスは通常は利用されない。そこで、本発明の発明者らは、塩およびミネラルを蓄積したこのバイオマスを、配合の異なる複数の栄養素豊富な食用塩へと変換することができると考えた。さらに発明者らは、このような植物を天日塩製造施設の周辺で栽培することができれば、前記製塩事業の廃棄苦汁を、供給液として海水と組み合わせて使用し、塩の栄養価を高めることができると考えた。なぜなら、前記苦汁は、カリウム、マグネシウム、および微量栄養素が海水そのものと比べて実質的に濃縮されており、また、前記植物の塩度に対する耐性は苦汁の使用を許容するのに十分だからである。さらに発明者らは、ヨウ化物を含有する液体または固体の廃棄物またはある種の海藻等のヨウ素を含有する生物資源を利用し、前記植物のヨウ素含有量を増加させることができると考えた。
【0049】
塩生植物とは、海水/塩類土壌で生育でき、バイオマスを生成できる植物である。したがって、このような植物は、塩分を含む荒地での栽培に最適である。また、生産物からより高い報酬を得ることができれば、このような栽培を行わせる強力な誘因となると思われる。例えば、サリコルニア(Salicornia)は、多価不飽和脂肪が非常に豊富な食用油を産生するが、油の収率が低い(一般的に、1ヘクタール当たりに得られる1000〜2500kgの種子から200〜500kg)ため、その栽培が十分に魅力的なものになっていない可能性がある。前記栽培の魅力を増大させるためには、前記生産物から、同じく市場性のありそうな第2の製品を実現することが不可欠であろう。栽培面積1ヘクタール当たり10〜20トンのサリコルニア(Salicornia)の乾燥バイオマスを生産でき、かつこのバイオマスの40〜50%が塩で構成されているため、前記バイオマスから4〜10トンの栄養素豊富な塩を得ることが可能である。栄養素が豊富であるため、前記塩は通常の天日塩よりもその価値評価が十分に高く、さらに、油による収入に加えて得られる魅力的な追加の収入源となり得る。
【0050】
本発明を説明するために、アカザ科に属する一年生の直枝薬用植物(annual erect branched herb)であるサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)を選択した。この選択は、塩の蓄積率が高い(45乾燥重量%)こと、前記植物の可食性が公知であること、前記植物が、海水や、さらには苦汁の給液に対しても耐性を有すること、ならびに精選した生殖質を用いた計画栽培で、バイオマスが高比率(1ヘクタール当たり乾燥重量で10〜20トン)で得られることを考慮して行った。
【0051】
精選したサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)の生殖質から得られた穂を、満潮時には海水に浸される海岸地域における約1エーカーの塩類土壌に植え付けた。まず、発芽と最初の馴化(initial establishment)を容易にするため、前記土地に1週間淡水を給液し、その後、6〜8ヶ月にわたって海水を給液した。次に、十分に生育した前記植物を抜根によって収穫し、根を除去し、前記植物を海水でよく洗浄し、天日で乾燥させた。得られた乾燥バイオマスは、自然発生的に燃焼状態となることができ、その後、425℃のマッフル炉においてさらに灰化させた。次に、得られた未精製の塩を必要最低限の量の水に溶解し、ろ過して不溶物を除去した。そして前記溶液を強制蒸発または太陽蒸発させ、塩および栄養素を完全に回収した。
【0052】
ナトリウムおよびカリウムの量を、炎光光度計を用いて推定し、カルシウムおよびマグネシウムの量をバーシネイト法(versinate method;Vogel, A text book of quantitative inorganic analysis, 1978, The ELBS edition, London)によって推定し、さらに塩化物の量を、硝酸銀に対する滴定(Volhard, Modern method of plant analysis, 1956, edited by K. Peach and M.V. Tracey, Vol-1, 487, Springer verlag, Berlin, Edinburgh)を行って推定した。また、バインダーを用いて固体ペレットを調製し、得られた塩をX線蛍光(XRF)分光分析法によって分析して、銅、鉄、マンガン、および亜鉛を調べた。また、同様の手順を引き続き行い、前記純化した塩における微量栄養素の量を推定した。
【0053】
本発明に含まれる重要な革新性は、(i)耐塩性植物から所望形態での塩を回収することが可能であることを見出したことと、(ii)その回収方法によれば乾燥バイオマスから油と塩の両方を回収することが可能であることを確認したことと、(iii)前記植物を天日塩製造施設の周辺で生育させ、前記塩製造施設の廃棄苦汁を給液補助剤として海水と共に使用し、塩のKCl含有量を20%程度にまで高めると同時に、かなりの量のその他の必須栄養素を提供することと、(iv)前記海水にヨウ化物含有塩を添加し、前記植物のヨウ素含有量を増加させることである。
【0054】
以下の実施例は、説明目的に示すものであり、本発明の範囲を何ら限定しようとするものではない。
【0055】
(実施例1)
サリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)を海水でよく洗浄し、付着している汚れの粒子を除去した。重さ37.2kgである前記植物を、恒量である6.01kgとなるまで天日で乾燥させた。開口容器内において、得られた乾燥塊にマッチ棒で点火してこれを炭化させ、その後、425℃で3時間灰化させ、灰色がかった茶色の未精製塩を2.84kg得た。前記未精製塩は、NaClを約70%、KClを6%、カルシウムを1.05%、マグネシウムを1.32%、硫酸塩を2.53%、および不溶物を9%含有していた。
【0056】
(実施例2)
実施例1の未精製塩376gを、蒸留水2リットルに溶解し、ろ過した。ろ液を乾燥状態となるまで蒸発させ、自由流動性を有する精製塩を355g得た。前記塩は、白色で、NaClを約85%、KClを5.5%、カルシウムを1.53%、マグネシウムを1.69%、および硫酸塩を3.01%含有していた。
【0057】
(実施例3)
植木鉢内で生育しているサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)に3ヶ月間海水を給液し、実施例1の手順で処理して、NaClを61%、KClを5.4%含有する未精製塩を得た。
【0058】
(実施例4)
植木鉢内で生育しているサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)に3ヶ月間海水を給液した。前記期間中、31°Be’の苦汁と海水とを1:3の比率で含む混合物を3回給液した。前記植物を実施例1の手順で処理し、NaClを58.6%、KClを12.7%含有する未精製塩を得た。前記塩をさらにXRFによって分析して微量栄養素を調べたところ、Feを576ppm、Mnを88ppm、Znを73ppm、Cuを17ppm含有していた。前記未精製塩を実施例2の手順によって精製した。得られた塩は、NaClを81%、KClを11%、Feを66ppm含有していた。
【0059】
(実施例5)
サリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)を、海水を供給液として使用して畑で栽培した。乾燥重量が427gである単一の植物を成熟期に収穫し、重量52gの種子をその穂から分離させた。ヘキサンを用いた抽出により、前記種子から15.76gの油を回収した。重量361gである残りの乾燥バイオマスを、実施例1および2の実験手順で処理し、146gの精製塩を得た。
【0060】
(実施例6)
サリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)の乾燥バイオマスを、実施例1の手順によって得た。前記乾燥バイオマスを、温水(60〜70℃)によって直接抽出し、前記抽出液を蒸発させることによって、前記水溶液から「Bourne Vitae」タイプの芳香を有するチョコレート色の塩を回収した。前記塩は、NaCl、KCl、およびその他の無機栄養素に加え、タンパク質として遊離アミノ酸を0.2%、炭水化物、脂質、および色素を適量含有していた。
【0061】
(実施例7)
自生しているスアエダ ヌディフローラ(Suaeda nudiflora)を収集し、実施例1の手順で処理し、1.43kgの生バイオマスを得て、この生バイオマスから0.28kgの乾燥バイオマスを得た。実施例1の手順により、前記乾燥バイオマスから0.13kgの未精製塩を得た。前記未精製塩は、NaClを70%、KClを6%含有していた。
【0062】
(実施例8)
植木鉢内で生育しているスアエダ ヌディフローラ(Suaeda nudiflora)を、実施例4の手順で給液および処理し、250gの生バイオマスを得た。前記生バイオマスを、恒量の乾燥重量(48.5g)となるまで天日で乾燥させた。得られた乾燥バイオマスを、実施例1の手順で処理し、NaClを55%、KClを18%含有する未精製塩を20g得た。前記塩をさらにXRFによって分析して微量栄養素を調べたところ、Feを570ppm、Mnを188ppm、Znを128ppm、Cuを13ppm含有していた。さらに別の未精製塩20gを実施例2の手順によって処理し、NaClを75%、KClを17%含有する精製塩を18.2g得た。
【0063】
(実施例9)
植木鉢内で生育しているサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)に、4倍に希釈したホーグランド栄養溶液(Hoagland's nutrient solution)を添加した0.6Mの塩化ナトリウムを給液した。最終の給液として、20mMのヨウ化カリウムによってその栄養価を高めた前記供給液と同一の溶液を、収穫の1週間前に給液した。前記植物は健康を保ち生育を続けた。前記植物がヨウ素によって栄養強化されていることが、前記植物の組織の走査型電子顕微鏡写真をEDAX分析することによって確認された。前記EDAX分析によって推定された前記植物中における主なイオンの組成は、ナトリウム24.38%、カリウム5.37%、塩化物49.6%、およびヨウ化物8.6%であった。
【0064】
(実施例10)
実施例1の手順により、未精製塩150gをサリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)から調製した。飽和ブラインを用いて前記塩の機械的洗浄を行ったところ、前記塩中の不溶物を12%から8.3%に減少することができた。
【0065】
この発明の主な利点は、以下の通りである。
1. 通常の塩とは異なり、前記植物由来の栄養素豊富な塩は、カリウム塩化物、ならびに鉄、マンガン、銅、亜鉛、およびアミノ酸のような複数の必須微量栄養素を多く含み、極めて栄養価が高い。
2. 栽培面積1ヘクタール当たり最大4〜10トンもの栄養素豊富な塩を得ることができ、また、天日塩製造施設付近およびその他の沿岸地域において塩分を含む広大な荒地が利用可能であるため、このような栄養素豊富な塩を大量に製造できる可能性がある。
3. 耐塩性の含油植物からこのような栄養素豊富な塩を製造すれば、食用油と塩の両方を回収できるため、このような植物の栽培がより収益性の高いものになる。
4. 本発明において選択した植物の耐塩性という特徴により、前記植物は、手を加えていない海水の給液だけでなく、塩のカリウム含有量を大幅に向上させ、さらにその他の微量栄養素レベルも向上させる、苦汁を添加した海水の給液にも適応できる。
5. 本発明の塩は、植物源から派生しているため、厳格な菜食主義者に対しても訴求力を有する。
6. 前記未精製塩および精製塩は、そのままで自由流動性を有しており、よって、シリカや炭酸マグネシウムのような添加剤をこの目的のために添加する必要がない。
7. 前記植物は、好ましくは廃棄材料源に含まれるヨウ化物塩によって栄養価を高めた海水を給液することにより、またはウミウチワ(Padina)およびホンダワラ(Sargassum)といった海藻類のようなヨウ素豊富な有機質肥料を土壌に添加することにより、ヨウ素によってその栄養価を高めることができる。
Claims (15)
- 下記(a)から(h)の工程を含む、耐塩性の含油植物である食用塩生植物種から植物性の塩を製造するための方法。
(a) 耐塩性の食用塩生植物を、海水と塩製造の副産物として得られた廃棄苦汁との混合物を給液して塩類を含む土壌で生育させる工程。
(b) 工程(a)の植物に、所望量のヨウ素を含有する原料物質を給液補助剤として供給する工程。
(c) 工程(b)の植物の収穫、洗浄、および乾燥を行い、バイオマスを得る工程。
(d) 工程(c)のバイオマスの穂または殻から種子を分離し、残存バイオマスを得る工程。
(e) 殻と工程(d)の残存バイオマスとを混合する工程。
(f) 工程(e)で得た殻とバイオマスとの混合物を、開口容器内で炭化させる工程。
(g) 工程(f)で得た炭化塊を、炉内において、300〜600℃の温度で灰化させ、未精製の植物性塩を得る工程。
(h) 工程(g)で得た前記未精製の植物性塩を水に溶解し、得られた溶液をろ過して蒸発させ、白色の結晶体からなる自由流動性の精製植物性塩を得る工程。 - 工程(a)において、耐塩性の食用含油塩生植物が、サリコルニア ブラキアータ(Salicornia brachiata)およびスアエダ ヌディフローラ(Suaeda nudiflora)から選択される請求項1に記載の方法。
- 工程(a)において、植物への給液が、カリウムおよびマグネシウムを含み、29°Be’〜37°Be’の密度を有する塩製造の副産物として得られた廃棄苦汁を、供給液である海水に対して0:1〜1:1の比率で添加して得た混合物を使用して行われる請求項1に記載の方法。
- カリウムおよびその他の栄養素によって塩の栄養価を高めるため、前記植物に対し、少なくとも1〜10回の海水の給液が3〜8ヶ月の栽培期間にわたって行われる請求項3に記載の方法。
- 前記苦汁の代わりに、カリウムの塩化物を含むカリ肥料源を、同様の目的に使用する請求項3に記載の方法。
- 工程(a)において、前記耐塩性の植物が、土壌導電率が15〜140dSm-1の塩類を含む土壌において、2.5〜4.0°Be’の海水および29〜37°Be’の苦汁を含む塩水の給液によって栽培可能な植物の群から好ましく選択される請求項1に記載の方法。
- 工程(a)において、前記耐塩性の植物が、30〜50%までの塩をその組織内に蓄積する請求項1に記載の方法。
- 工程(b)において、ヨウ素を含有する原料物質が、ヨウ化物を含有する液体または固体の廃棄物、ヨウ素を含む海藻、およびヨウ素を含む有機質肥料からなる群から選択される請求項1に記載の方法。
- 工程(g)で得た前記未精製の植物性塩が、そのままで自由流動性を有する請求項1に記載の方法。
- 工程(h)で得た前記精製植物性塩が、そのままで自由流動性を有する請求項1に記載の方法。
- 工程(f)において、前記灰化が、300〜600℃の温度で1〜6時間行われる請求項1に記載の方法。
- 工程(g)で得た前記未精製の塩を、従来法で使用されている洗い場を使用して不溶性物質を低減することによって精製する請求項1に記載の方法。
- 工程(g)において、前記未精製の塩が、ナトリウム塩化物55〜75%と、カリウム塩化物3〜30%と、カルシウム0.1〜8.0%と、マグネシウム0.2〜7.0%と、亜鉛10〜150ppmと、鉄100〜1000ppmと、銅5〜50ppmと、マンガン50〜200ppmとを含有している。請求項1に記載の方法。
- 工程(h)において、前記白色の結晶体からなる自由流動性の塩が、ナトリウム塩化物70〜90%と、カリウム塩化物5〜30%と、鉄50〜1000ppmとを含有している請求項1に記載の方法。
- さらに、工程(d)で得られるバイオマスの含油種子から精油を製造する工程を含む、請求項1に記載の方法。
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