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JP4205406B2 - Machine structural steel with excellent cutting tool life and its manufacturing method - Google Patents

Machine structural steel with excellent cutting tool life and its manufacturing method Download PDF

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JP4205406B2
JP4205406B2 JP2002335383A JP2002335383A JP4205406B2 JP 4205406 B2 JP4205406 B2 JP 4205406B2 JP 2002335383 A JP2002335383 A JP 2002335383A JP 2002335383 A JP2002335383 A JP 2002335383A JP 4205406 B2 JP4205406 B2 JP 4205406B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切削工具寿命が顕著に改善された機械構造用鋼およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、切削工具寿命の延長を図るべく、機械構造用鋼にPb,MnS,Ca等を含有させて被削性を向上させることが広く行なわれてきた。
【0003】
しかし、Pbは環境や人体に悪影響を与えることから近年ではその使用が控えられており、MnSには、鋼中多量に含有させると機械的性質の異方性が増大するという欠点がある。
【0004】
また、鋼にCaを添加して酸化物系介在物の組成制御を行ない、アノルサイトやゲーレナイト等の低融点酸化物を生成させることによって被削性を改善する方法も知られており、この種の鋼では、CaO系酸化物自体も切削工具の保護膜となり得る。特に、P種の超硬工具を用いた高速切削領域での工具寿命の改善には、Caの添加が有効であるとされている。
【0005】
ところが、Caを過剰に添加すると、大型酸化物系介在物が生成する可能性が高くなり、疲労強度の低下が懸念される。
【0006】
これらの問題を改良した鋼として、特許文献1には、Al,B,Nを含有する高速切削用快削鋼が開示されている。当該特許文献の記載によれば、鋼中に当初から存在しているAlNは工具保護に寄与しないが、鋼にAlとBNを複合添加しておくと切削中にAlNが生成し、これが工具面上に付着することにより工具を保護すると考えられている。しかし、当該鋼はBを必須元素として含んでいることから、焼入性の過度な向上により鋼が硬質化することに加えて、鋼の結晶粒制御が困難であるという欠点がある。そして何よりも、添加元素量が規定されているのみで具体的なAlNの生成・付着条件までは明確にされていないため、必ずしも充分な工具寿命は得られていない。
【0007】
また、特許文献2にも、AlN保護膜の生成を意図した快削鋼が記載されている。しかし、この鋼はCa添加を必須としているために大型酸化物系介在物の生成による疲労強度の低下が懸念される。その上、この特許文献にも具体的なAlNの生成・付着条件は示されていない。
【0008】
一方、特許文献3には、断続高速切削用鋼として、Alを増量添加し酸素量を制限したものが記載されている。当該鋼では、酸化物となっていない鋼中のAlが断続切削中に酸化されてAl酸化物となり、これが工具面上に付着することで被削性を向上させるとされている。しかし、当該技術も添加元素量を規定しているのみであり、しかも被削性に重要な影響を及ぼすNの含有量までは規定していないことから、充分な工具寿命が得られるとは限らない。
【0009】
AlNによる工具の保護効果を意図した上記切削鋼以外にも、Vを積極的に添加してその炭窒化物を組織中に生成させることにより、被削性と疲労強度を向上させた鋼が知られている。例えば特許文献4には、Alの他にVやNを含む鋼を使用し、1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造した後に空冷若しくはファン冷却して非調質鍛造品を製造する方法が記載されている。
【0010】
しかし、この特許文献に記載の実施例に拠れば、空冷したものとファン冷却したものとでは工具寿命が殆ど同一である。このことは、ファン冷却と雖もその条件は甘いものであり冷却速度が充分でないことから、鋼切削時におけるAl,V,Nの特性を発揮できていないことを示す。実際、特許文献4に記載されている鋼は「ミクロ組織がフェライトとパーライトから成る」ことを特徴の一つとしている。ここで「パーライト」はオーステナイト状態の鋼を徐冷することによって得られる組織であるため、特許文献4に記載の製造方法で採用されている冷却速度は低いものであることが想定される。
【0011】
また、特許文献4に記載されているAlの添加目的は脱酸のみであり、過剰に添加するとAlNを形成してNをトラップすると記載されている。Nについては所謂ひずみ時効によって疲労強度を改善する効果しか開示されていない。更に、Vについては組織中に炭窒化物を形成して疲労強度を向上させる効果しか記載されておらず、このV炭窒化物は、鋼組織中で微細に析出させる必要があるとされている。即ち、特許文献4にはAlNやV炭窒化物の記載はあるものの、固溶状態のAl,N,Vや切削時におけるAlNやVNの生成に関しては一切認識されていない。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−26935号公報(請求項1等)
【特許文献2】
特開2001−335885号公報(請求項1等)
【特許文献3】
特開2001−342539号公報(請求項1等)
【特許文献4】
特開2000−239782号公報(請求項1等)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した状況の下、本発明が解決すべき課題は、切削時にVN,NbN,またはAlNを確実に生成することにより切削工具を保護し、その寿命の延長を可能とする機械構造用鋼と、そのような機械構造用鋼を製造する方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、切削工具の寿命を延ばすべく、鋼組織中にはVN等として存在し難く、鋼の切削時に初めて工具保護膜成分としてのVN,NbN,AlNが生成し得る様な条件につき鋭意研究を進めた。その結果、鋼の構成成分として単にV,Nb或いはAlとNを含有せしめさえすればよいのではなく、固溶状態で存在するV等とNの存在量が重要であり、これらを適切に制御すれば切削時の熱によりVN等が確実に生成し、ひいては工具寿命の延長につながることを見出して本発明を完成した。
【0015】
即ち、本発明の機械構造用鋼は、切削工具寿命に優れた機械構造用鋼であって、固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上を合計で0.005%以上、固溶Nを0.001%以上含有することを特徴とする。鋼中に固溶状態で存在する固溶V等および固溶Nが当該規定範囲内である鋼は、切削時において確実にVN等を生成して切削工具を保護するため、その寿命を延ばすことができる。
【0016】
本発明鋼は、固溶V,固溶Nbおよび固溶Alの全てを含まないものであっても、これらの何れかを規定範囲内で含有すればよい。例えば、固溶Vおよび/または固溶Nbを合計で0.005%以上含むものであってもよい。
【0017】
この場合、固溶Vおよび/または固溶Nbの合計含有量としては、0.01%以上が好ましい。切削時の工具保護作用を、更に高めることができるからである。また、当該鋼中に含まれるTi,ZrおよびAlの合計含有量は、0.02%以下であることが好ましい。これらの元素はVやNbよりもNとの結合能が高く、これらがNと優先的に結合し、工具保護効果を発揮するVNやNbNの生成が阻害されるため、これら元素の含有量を抑制することが望ましいからである。更に、Vおよび/またはNbの総含有量は、合計で0.15%未満とすることが好ましい。0.15%以上添加すると、固溶状態のVやNb以外に鋼中でのVNやNbNの生成量が増加し、その結果、必要な固溶Nが不足することがあるからである。
【0018】
また、本発明鋼は、固溶Alの含有量が0.0055%以上であり、且つ含有酸素量が0.0035%以下であるものであってもよい。ここで含有酸素量を規定したのは、Alの生成により消費されるAl量を抑制することによって固溶Alを確保し、AlNによる工具保護特性を充分に発揮させるためである。
【0019】
この場合における固溶Alの含有量は、0.02%以上であることが好ましい。AlN生成による切削時の工具保護作用を、より確実に発揮させることができるからである。また、含有酸素量は0.002%以下が好ましい。Alの生成を更に抑制できるからである。更に、Alの総含有量は、合計で0.1%以下とすることが好ましい。VやNbの場合と同様に、Al総含有量が0.1%を超えると必要な固溶Nの確保が困難となる場合があるからである。
【0020】
上記の本発明鋼では、固溶Nの含有量が0.0025%以上であるものが好適である。切削時において十分量のVN等を生成させ、工具保護作用をより確実に発揮できるからである。
【0021】
本発明に係る鋼は、鋼の一般的な含有成分として、Cを0.1〜1.2%およびSiを0.005〜0.5%含有するものが好ましく、また、Mnを2%以下およびSを0.2%以下、0.01%以下のCa、0.01%以下のMg、0.01%以下のREMよりなる群から選択される1種以上、或いはBiを0.25%以下含有するものであってもよい。これらは、それぞれの元素が鋼成分として個々に有する特性を発揮するからである。
【0022】
また、本発明鋼は、実質的にBを含有しないものが好ましい。Bは焼き入れ性を高めて鋼を硬質化し、被削性を低下させることがあるからである。
【0023】
本発明に係る鋼の製造方法の一つは、固溶Vを0.005%以上含有する機械構造用鋼の製造方法であって、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を950℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることを特徴とする。当該方法によれば、固溶Vの含有量が規定範囲内となり、切削工具寿命に優れた鋼を製造することができる。
【0024】
また、本発明に係る他の製造方法は、固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上を合計で0.005%以上含有する機械構造用鋼の製造方法であって、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を1050℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることを特徴とする。当該方法によれば、上記方法と同様に、固溶V,固溶Nbまたは固溶Alの含有量が規定範囲に収まる鋼を容易に製造することができる。
【0025】
これら本発明に係る鋼の製造方法では、上記最終加熱処理を熱間圧延または熱間鍛造によって行なうことが好ましい。本発明鋼の製造に必須である加熱処理と共に圧延または鍛造を行なえば、機械構造用鋼の製造工程全体の短縮に繋がり、生産性が向上するからである。
【0026】
尚、上記製造方法では、それぞれ「固溶Vを0.005%以上含有する機械構造用鋼の製造方法」或いは「固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上を合計で0.005%以上含有する機械構造用鋼の製造方法」と規定してあるが、勿論、前述した本発明鋼全ての製造に応用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の機械構造用鋼が享有する最大の特徴は、固溶V等と固溶Nとを一定量以上含有することにより、切削中の温度上昇によりVN等が確実に生成し工具面上に付着することで工具摩耗を抑制でき、その寿命を延長せしめ得ることにある。即ち、従来、鋼中のV等やNが工具寿命の延長に寄与し得ることは知られていたものの、これらを含有させても必ずしも工具寿命が延長されるとは限らなかった。しかし、本発明者らは、切削中にVN等を生成させるには、鋼中に適量の固溶V等と固溶Nを存在させることが不可欠であることを見出し、これらの工具保護作用を実験により証明したものである。
【0028】
以下に、斯かる特徴を発揮する本発明の実施形態、及びその効果について説明する。
【0029】
本発明の機械構造用鋼は、固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上を合計で0.005%以上、固溶Nを0.001%以上含有することが必須である。これらの条件を満たすことで、切削中の温度上昇により確実にVN,NbN,或いはAlNを生成させることができ、他の特別な元素を添加しなくとも、工具(特に、超硬P種のもの)寿命の延長を達成することができる。また、これら条件により、旧オーステナイト結晶粒の微細化も進み、疲労強度低下の懸念もなくなる。
【0030】
これらの規定値については、切削時に生成させる窒化物の主な有効固溶金属元素が、固溶Vおよび/または固溶Nbである場合には、これらの合計含有量を0.01%以上にすることが好ましく、主な有効固溶金属元素が固溶Alである場合には、0.0055%以上(特に好適には0.02%以上)が好ましい。また、固溶Nの含有量は0.0025%以上がより好ましい。より一層の効果向上が期待できるからである。一方、固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上の合計が0.005%未満、或いは固溶Nが0.001%未満では、切削時に充分量のVN等が生成せず、工具保護効果が有意に発揮されなくなる。
【0031】
尚、学術的には「酸可溶Al(sol.Al)」との語があるが、本発明の固溶Alとは異なる。即ち、「酸可溶Al」とは、化学分析において酸に溶解しない酸化物以外のAlをいい、固溶Al以外にも、AlNの様に酸素以外の元素と結合した状態のものも含まれる。一方、本発明の「固溶Al」は、鉄マトリックス中に固溶された状態の純粋なAlのみをいう。鋼中に元々混入しているAlN等は切削工具の保護に寄与せず、固溶状態にあるAlが固溶Nと切削熱により反応して生成するAlNだけが、工具寿命改善効果を発揮するからである。この点に関しては、VおよびNbについても同様である。
【0032】
主な有効固溶金属元素が、固溶Vおよび/または固溶Nbである場合には、鋼中に含ませるTi,ZrおよびAlの合計含有量を0.02%以下に抑えることが好ましい。特にTiとZrはNとの結合能が高いので、鋼中のNがこれらと結合して固溶状態では存在し得なくなり、切削時に固溶Vや固溶Nbと結合すべき固溶Nが不足して、十分な工具保護効果が発揮されなくなることがあるからである。また、前述した様に、固溶状態にあるAlは切削時に固溶Nと結合して工具を保護するが、固溶Vや固溶Nbに比べて固溶Nとの結合能が高く、且つ酸化物(Al)を生成し易い。従って、鋼中でAlを固溶状態に置くことはVやNbの場合より相対的に難しいので、固溶制御が比較的容易なVとNbの特性を有効に活用するには、Al量を低減する方が、鋼製造時の制御等においても技術的に楽だからである。
【0033】
一方、鋼中のVおよび/またはNbの総含有量が合計で0.15%以上になると、鋼中でのVNまたはNbNの生成量が増加し、その結果、固溶Nの確保が困難となることがあるため、Vおよび/またはNbの含有量は0.15%未満とすることが望ましい。より好ましくは、0.12%以下にする。
【0034】
主な有効固溶金属元素が固溶Alである場合には、含有酸素量を0.0035%以下とすることが好ましい。当該規定範囲内であれば、Al酸化物の生成が抑制され、たとえ固溶Vや固溶Nbを含まない鋼であっても、固溶Al量の確保がより容易になるからである。斯かる効果を更に有効に発揮させるには、当該酸素量を、0.002%以下に抑えることが好ましく、更に0.0015%以下であることが好ましい。
【0035】
一方、VやNbの場合と同様に、Alの総含有量が0.1%を超えると鋼中でのAlN生成量が増え、固溶Nの確保が困難になる場合があるため、Alの総含有量は0.1%以下とすることが望ましい。より好ましくは、0.05%以下にする。
【0036】
酸素量を規定値内に制御する方法としては、後述するようにCa等を適量添加する方法の他に、公知の真空脱酸処理などが考えられる。但し、強力な脱酸元素であってもTiやZrなどの様に窒化物を生成し易い元素は、添加元素として適当でない。他の重要な成分である固溶Nを確保できなくなるからである。
【0037】
本発明の機械構造用鋼は、基本元素としてCを0.1〜1.2%およびSiを0.005〜0.5%含有するものであってもよい。これらは機械構造用鋼の成分として一般的なものであり、それぞれの成分につき定められた含有量規定値内であれば、本発明が発揮すべき効果を阻害するものではないからである。
【0038】
また、Mnを2%以下およびSを0.2%以下含有してもよい(MnとSの双方が0である場合を除くものとする)。これらは、鋼中でMnSとなり切削性の向上に寄与する一方で、当該規定値範囲内であれば異方性の増大という欠点は生じないからである。但し、斯かる効果を有効に発揮させるには、Mn量は0.2%以上、S量は0.01%以上とすることが好ましい。
【0039】
更に、本発明の機械構造用鋼は、0.01%以下のCa、0.01%以下のMg、0.01%以下のREMよりなる群から選択される1種以上を含有するものであってもよい(Ca,Mg,REMの何れもが0である場合を除くものとする)。Ca,Mg,REMは、酸素との反応性が強くCaO等を生成し易い一方で、窒化物を生成し難いことから他の元素の酸化物を抑制できるため、固溶Alおよび固溶Nの確保に有効だからである。また、これら強力な脱酸元素は酸化物の生成条件をより高温側にシフトさせるので、結果的に鋼中に占める酸素の総含有量を低減させるという効果もある。更に、CaO等は、それ自体が酸化物系介在物の組成制御作用を発揮して被削性の向上に寄与する。但し、過剰のCa等は大型酸化物を生成して被削性を劣化させるので、それぞれの含有量は規定値内に抑えることが必要である。一方、これら元素の特長を発揮させるには、含有量は夫々0.0005%以上とすることが好ましい。
【0040】
本発明では、上述したCa等の特長を有効に発揮させつつ、その欠点を生じない範囲内で、Ca等を添加することも可能となる。即ち、本発明は、固溶V等および固溶Nの含有量を制御することにより工具寿命を改善するものであるが、Ca等の添加による酸化物系介在物の組成制御による被削性改善効果と組み合わせることも可能であり、この場合には両方の効果が重畳されるので、大型酸化物生成が懸念されない範囲でCa等の添加量を調整すればよい。
【0041】
上記成分の他に、Biを0.25%以下含有することも有効である。当該範囲内のBi添加により、強度特性を維持しつつPb快削鋼とほぼ同等の被削性が得られるからである。斯かる効果を発揮させるための好ましいBi含有量は、0.01%以上である。また、0.35%以下のPbを添加することもできる。この程度であれば、環境および人体への影響も少ないと考えられるからである。その一方で、Pbの特長を発揮するためには0.01%以上含有することが好ましい。
【0042】
その他に、Cr,Cu,Ni,Mo,W,Ti,V,Nb,Zr,B等を、焼入れ性の確保やオーステナイト結晶粒の微細化などを目的として適量添加してもよい。但し、これら元素のうち特にBは、焼入れ性を高めて鋼材を硬質化し被削性を著しく劣化させるので、実質的に含有させないことが好ましい。また、その他の不可避化合物を含んでいる鋼も、本発明の範囲に含まれる。
【0043】
以上で説明した構成を有する鋼を製造するには、添加成分を適量含ませ、サンプルをチェックしつつその含有量を調節する。また、必要なN量を得るために、窒化鉄を添加する場合もある。
【0044】
上述した鋼の内、固溶Vを0.005%以上含有する鋼を得るには、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を950℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることが必須となる。
【0045】
また、固溶V,固溶Nb,固溶Alから選択される1種以上を合計で0.005%以上含有する鋼を製造するには、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を1050℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることが必要である。
【0046】
切削工具寿命の改善に重要となる固溶V,固溶Nb,或いは固溶Alの量および固溶N量を確保するには、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を、上記規定範囲内にしなければならない。
【0047】
固溶V量が0.005%以上である鋼を得るには、上記の最終加熱処理時の温度を950℃以上にしなければならない。オーステナイト化しない加熱処理、例えばフェライト温度域だけで加熱する焼戻し等の熱処理や、加熱処理温度が950℃未満である場合には、VおよびNの固溶化が起こらないからである。従って、オーステナイト化加熱処理(例えば、熱間圧延、熱間鍛造、焼きならし、焼なまし、焼き入れ処理、浸炭焼き入れ処理、高周波焼き入れ処理など)が複数回行われる場合でも、最後の処理時の温度を950℃以上に維持すれば必要な固溶Vと固溶Nは確保されるので、その前後にオーステナイト化しない加熱処理が行われてもよく、更には他の加工工程が組み合わされてもよい。しかし、高温である程固溶状態は安定であるので、当該温度範囲は960℃以上が好ましく、更に970℃以上が好ましい。
【0048】
一方、必要最低限の有効固溶金属元素としてV以外のNbやAlも利用する場合には、NbとAlはVに比べて安定な固溶状態となり難いため、より高い温度である1050℃以上(好ましくは1100℃以上、特に好ましくは1150℃以上)にすることが必要である。
【0049】
また、オーステナイト化加熱処理終了後の冷却過程では、800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることが必要である。800℃から500℃の温度範囲では、冷却中VN等の析出が最も活発に起こるので、斯かる温度範囲内での冷却速度が1.0℃/s未満の場合、例えば、冷却を強制的に行なうことなく単に放冷した様な場合には、V等やNが固溶状態のまま存在し得なくなってVN等として析出し、結果的に工具寿命の充分な改善が達成できなくなるからである。VN等の析出をより確実に防止するための好ましい冷却速度は1.1℃/s以上、更に1.2℃/s以上,1.3℃/s以上,1.4℃/s以上が好ましく、特に1.5℃/s以上が好ましい。
【0050】
この冷却温度は、鋼の直径等,測定温度範囲や温度測定部位により変化するが、一般的文献(「鋼の熱処理 改定5版」日本鉄鋼協会編,丸善株式会社,第21頁の図1・32および第22頁の図1・33(c))によれば、800℃から500℃の温度範囲における直径50mm鋼表面の空冷による冷却速度は、約0.4〜0.6℃/sである。この様な冷却速度では、鋼中でV等やNの固溶状態を維持できないため、強制冷却をする必要がある。
【0051】
この「強制冷却」とは、自然冷却(放冷)よりも早い冷却速度を得ることをいい、例えば、風による衝風冷却,ミスト冷却,水冷などがある。
【0052】
上記「最終加熱処理」は、鋼製造工程の効率化の観点から熱間圧延または熱間鍛造が好ましい。これらの熱処理は、当業者にとり公知のものを採用することができる。
【0053】
本発明は以上の様に構成されており、本発明に係る機械構造用鋼は、切削工具寿命を延長できるという特長を有することから、快削肌焼用鋼や快削熱間鍛造用鋼等として有効に活用することができる。
【0054】
【実施例】
以下に、実施例を示すことにより本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0055】
(実施例1)
実施例1は、機械構造用鋼における構成成分の影響を検討するための実験である。
【0056】
先ず、下表1の成分組成のものを150kgのラボVIFで溶製し、これを加熱温度1200℃にて直径50mmの丸棒に鍛造し、900〜1000℃で終了した。その後、800℃から500℃までの平均冷却速度が約1.5℃/sとなる様に強制空冷し、機械構造用鋼を製造した。この際、強制空冷の方法は衝風冷却により、鋼材温度の測定は放射温度計(ミノルタ社製のTA−0510FとTR−630)により行なった。
【0057】
次に、鋼全体に占めるトータルAlとトータルNの含有量、および化合物型として存在し固溶状態にないAl,AlNと化合物型Nの含有量を下記に示す方法により測定し、固溶Alおよび固溶Nの含有量を算出した。
【0058】
トータルAl : ICP発光分光分析法
Al : ハロゲン・メタノール抽出(臭素メタノール10%溶液使用,フィルターサイズ:0.1μm) → ICP発光分光分析法
AlN : ブロムエステル法(ガラスフィルター使用,フィルターサイズ:0.7μm)
トータルN : 不活性ガス融解熱伝導度法
化合物型N : 電解抽出(10%アセチルアセトン−1%テトラメチルアンモニウムクロリド−メタノール溶液使用,フィルターサイズ:0.1μm) →インドフェノール吸光光度法
固溶Al含有量 = (トータルAl)−(Alとして存在するAl)−(AlNとして存在するAl)
固溶N含有量 = (トータルN)−(化合物型N)。
【0059】
これら鋼を、超硬工具P10を使用して、切削速度200m/min、送り0.25mm/rev、切込み1.5mm、乾式という条件で切削した。当該切削開始から40分後に、プロファイル計によりクレータ摩耗深さ(KT摩耗量,μm)を測定し、最大深さを評価基準とした。
【0060】
以上の結果を表1に示す。
【0061】
【表1】

Figure 0004205406
【0062】
表中の値は「質量%」を示し、「O」は、鋼全体に占める酸素量を示す。
【0063】
当該結果によれば、本発明の範囲外であるNo.7,8の鋼は、AlおよびNを構成成分としてそれなりに含有するものの、固溶Alおよび固溶Nの含有量が本発明の規定値範囲外であるためにKT摩耗量が高く、従って切削工具寿命は短いことが想定される。
【0064】
一方、固溶Alおよび固溶Nが本発明の規定範囲内であるNo.1〜6の鋼では、KT摩耗量が顕著に低下しており、切削工具寿命は改善されていることが明らかにされた。
【0065】
(実施例2)
実施例1と同様の方法によって、下表2に示す鋼を製造して切削を行ない、クレータ摩耗深さ(KT摩耗量,μm)を測定した。
【0066】
尚、トータルVの含有量等は、下記に示す方法により測定した。
【0067】
トータルV,Nb : ICP発光分光分析法
化合物型V,Nb : 電解抽出(10%アセチルアセトン−1%テトラメチルアンモニウムクロリド−メタノール溶液使用,フィルターサイズ:0.1μm) → ICP発光分析法
固溶V含有量 = (トータルV)−(化合物型V)
固溶Nb含有量 = (トータルNb)−(化合物型Nb)。
【0068】
以上の結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
Figure 0004205406
【0070】
当該結果によれば、本発明の範囲外であるNo.19の鋼は、固溶Nbを0.015%含んでいるものの固溶Nが少ないため、KT摩耗量が高くなっている。これは、窒化物を作り易いTi,Zr,Alを多く含むため、鋼中でNが固溶状態で存在できなかったことによると考えられる。
【0071】
また、固溶V,固溶Nb,固溶Nのいずれか或いはこれらのうち複数の含有量が、本発明の規定範囲外であるNo.20〜22の鋼もKT摩耗量が高く、従って切削工具寿命は短いことが想定される。
【0072】
一方、固溶Vまたは固溶Nbと固溶Nの含有量全てが本発明の規定範囲内であるNo.9〜18の鋼では、KT摩耗量が顕著に低下しており、切削工具寿命は改善されていることが実証されている。
【0073】
(実施例3)
実施例3は、工具寿命の改善に必要な固溶Alおよび固溶Nを確保するための鋼の製造条件、特に加熱処理条件を検討するための実験である。
【0074】
下表3に示す組成成分鋼(SCM415)を実炉で溶製し、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化するように下表4に示す条件1で直径50mmに熱間圧延した。即ち、加熱温度を1150℃とし、約950℃での最終圧延後は、衝風冷却による強制空冷によって、800℃から500℃までの平均冷却速度を表中記載の通り1.5℃/sに制御した。冷却中の鋼材温度は、放射温度計により測定した。また、Al等の含有量の測定は、実施例2と同様の方法により行なった。
【0075】
比較例として、条件1の処理後、本発明の範囲外である条件2で更に加熱処理(焼きならし)した。
【0076】
これら条件1の処理を行なった鋼材、および条件1に次いで条件2の処理を行なった鋼材につき、実施例1と同様にKT摩耗量を測定した。結果を表4に示す。
【0077】
【表3】
Figure 0004205406
【0078】
【表4】
Figure 0004205406
【0079】
表4に示す結果の通り、本発明に係る製法により製造された鋼は、充分量の固溶Alおよび固溶Nを有し、優れた工具寿命の改善作用を示している。これに対し、オーステナイト化する最終加熱処理工程を本発明の規定外の条件にて処理を行なった鋼は、充分量の固溶Alおよび固溶Nを有さず、工具寿命の改善は観察されなかった。
【0080】
(実施例4)
実施例4は、工具寿命の改善に必要な固溶Vおよび固溶Nを確保するための鋼の製造条件、特に加熱処理条件を検討するための実験である。
【0081】
下表5に示す組成成分鋼を用い、加熱温度を970℃とする以外は実施例3と同様の方法によって鋼を製造した(下表6中の条件3)。また、化合物型V等の含有量の測定は、実施例2と同様の方法により行なった。
【0082】
更に、比較例として、条件3の処理後、本発明の範囲外である条件4で更に加熱処理(焼きならし)した。
【0083】
これら条件3の処理を行なった鋼材、および条件3に次いで条件4の処理を行なった鋼材につき、実施例1と同様にKT摩耗量を測定した。結果を表6に示す。
【0084】
【表5】
Figure 0004205406
【0085】
【表6】
Figure 0004205406
【0086】
表4に示す結果の通り、本発明に係る製法により製造された鋼は、充分量の固溶Vおよび固溶Nを有し、優れた工具寿命の改善作用を示した。これに対し、オーステナイト化する最終加熱処理工程を本発明の規定外の条件にて処理を行なった鋼は、充分量の固溶Vおよび固溶Nを有さず、工具寿命の改善は観察されなかった。
【0087】
上記実施例3と4の結果より、同一の成分組成を有する鋼であっても、本発明の製法によれば、優れた工具寿命改善作用を示す鋼を製造できることが明確にされた。
【0088】
【発明の効果】
本発明の機械構造用鋼は、切削時に生じる熱によって確実にVN,NbN或いはAlNを生成することにより切削工具表面を保護し、その寿命を延長することができる。そのため、近年における高速且つ大量生産条件においても、非常に優れた生産性を示す。
【0089】
また、本発明に係る鋼の製造方法は、その様な鋼を生産できるものである。
【0090】
従って、本発明は、機械構造として用いられる鋼を提供するものとして極めて有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a machine structural steel having a significantly improved cutting tool life and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to extend the life of a cutting tool, it has been widely practiced to improve machinability by incorporating Pb, MnS, Ca or the like into steel for machine structure.
[0003]
However, since Pb has an adverse effect on the environment and the human body, its use has been refrained in recent years, and MnS has a drawback that the anisotropy of mechanical properties increases when contained in a large amount in steel.
[0004]
In addition, a method for improving the machinability by adding Ca to steel to control the composition of oxide inclusions and generating low melting point oxides such as anorcite and gehlenite is also known. In steel, the CaO-based oxide itself can be a protective film for a cutting tool. In particular, the addition of Ca is considered to be effective for improving the tool life in a high-speed cutting region using a P-type carbide tool.
[0005]
However, when Ca is added excessively, there is a high possibility that large oxide inclusions are generated, and there is a concern that the fatigue strength may be reduced.
[0006]
As steel that has improved these problems, Patent Document 1 discloses free-cutting steel for high-speed cutting containing Al, B, and N. According to the description of the patent document, AlN present in steel from the beginning does not contribute to tool protection. However, if Al and BN are added in combination to steel, AlN is generated during cutting, which is the tool surface. It is believed to protect the tool by adhering to the top. However, since the steel contains B as an essential element, there is a drawback that it is difficult to control the crystal grains of the steel in addition to hardening the steel due to excessive improvement in hardenability. Above all, only the amount of added elements is defined, and the specific conditions for the formation and adhesion of AlN are not clarified, so that a sufficient tool life is not always obtained.
[0007]
Patent Document 2 also describes free-cutting steel intended to produce an AlN protective film. However, since this steel requires the addition of Ca, there is a concern about a decrease in fatigue strength due to the formation of large oxide inclusions. In addition, this patent document does not show any specific conditions for the formation and adhesion of AlN.
[0008]
On the other hand, Patent Document 3 describes a steel for intermittent high-speed cutting in which an increased amount of Al is added to limit the amount of oxygen. In the steel, Al in steel that is not oxide is oxidized during intermittent cutting to become Al oxide, and this adheres to the tool surface, thereby improving machinability. However, this technique only regulates the amount of additive elements and does not regulate the content of N that has an important effect on machinability, so that a sufficient tool life is not always obtained. Absent.
[0009]
In addition to the above-mentioned cutting steel intended to protect the tool with AlN, steels with improved machinability and fatigue strength by actively adding V to form carbonitrides in the structure are known. It has been. For example, Patent Document 4 discloses a method in which steel containing V and N in addition to Al is used, heated to 1000 to 1300 ° C. and hot forged, and then air-cooled or fan-cooled to produce a non-tempered forged product. Are listed.
[0010]
However, according to the embodiment described in this patent document, the tool life is almost the same between the air-cooled one and the fan-cooled one. This indicates that the conditions of Al, V, and N during steel cutting cannot be exhibited because the conditions for fan cooling and soot are sweet and the cooling rate is not sufficient. In fact, the steel described in Patent Document 4 is characterized in that “the microstructure is composed of ferrite and pearlite”. Here, since “pearlite” is a structure obtained by slow cooling austenitic steel, it is assumed that the cooling rate employed in the production method described in Patent Document 4 is low.
[0011]
Further, the purpose of adding Al described in Patent Document 4 is only deoxidation, and it is described that if excessively added, AlN is formed and N is trapped. For N, only the effect of improving fatigue strength by so-called strain aging is disclosed. Furthermore, only the effect of improving the fatigue strength by forming carbonitride in the structure is described for V, and it is said that this V carbonitride needs to be finely precipitated in the steel structure. . That is, although Patent Document 4 describes AlN and V carbonitride, it does not recognize at all about the formation of Al, N, V in solid solution or AlN or VN during cutting.
[0012]
[Patent Document 1]
JP 2000-26935 A (Claim 1 etc.)
[Patent Document 2]
JP 2001-335858 A (Claim 1 etc.)
[Patent Document 3]
JP 2001-342539 A (Claim 1 etc.)
[Patent Document 4]
JP 2000-239782 A (Claim 1 etc.)
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
Under the circumstances described above, the problem to be solved by the present invention is to protect the cutting tool by reliably generating VN, NbN, or AlN during cutting, and to extend the life of the machine structural steel, The object is to provide a method for producing such a machine structural steel.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to prolong the life of the cutting tool, the present inventors are not likely to exist as VN or the like in the steel structure. For the first time when cutting steel, VN, NbN, and AlN as tool protection film components can be generated. We conducted intensive research. As a result, it is not only necessary to contain V, Nb or Al and N as steel constituents, but the abundance of V and N existing in a solid solution state is important, and these are appropriately controlled. Thus, the present invention was completed by finding that VN and the like were reliably generated by the heat during cutting, leading to the extension of the tool life.
[0015]
That is, the mechanical structural steel of the present invention is a mechanical structural steel having an excellent cutting tool life, and a total of 0.005% of at least one selected from solute V, solute Nb, and solute Al. As described above, it is characterized by containing 0.001% or more of solid solution N. Steel with solid solution V, etc. and solid solution N existing within the specified range in the state of solid solution in the steel will increase the life of the steel in order to protect the cutting tool by reliably generating VN, etc. during cutting. Can do.
[0016]
Even if the steel of the present invention does not contain all of the solute V, solute Nb, and solute Al, any one of these may be contained within the specified range. For example, it may contain 0.005% or more of solute V and / or solute Nb in total.
[0017]
In this case, the total content of solute V and / or solute Nb is preferably 0.01% or more. This is because the tool protection action during cutting can be further enhanced. Also, the total content of Ti, Zr and Al contained in the steel is preferably 0.02% or less. These elements have a higher binding capacity to N than V and Nb, and these bind preferentially to N, which inhibits the generation of VN and NbN that exhibit a tool protection effect. It is because it is desirable to suppress. Furthermore, the total content of V and / or Nb is preferably less than 0.15% in total. If 0.15% or more is added, the amount of VN and NbN produced in the steel increases in addition to V and Nb in the solid solution state, and as a result, the necessary solid solution N may be insufficient.
[0018]
Further, the steel of the present invention may have a solute Al content of 0.0053% or more and an oxygen content of 0.0033% or less. The amount of oxygen contained here is defined as Al. 2 O 3 This is because solid solution Al is secured by suppressing the amount of Al consumed by the formation of Al and sufficiently exhibits the tool protection characteristics by AlN.
[0019]
In this case, the content of solute Al is preferably 0.02% or more. This is because the tool protecting action during cutting by AlN generation can be more reliably exhibited. The oxygen content is preferably 0.002% or less. Al 2 O 3 This is because the generation of can be further suppressed. Furthermore, the total content of Al is preferably 0.1% or less in total. This is because, as in the case of V and Nb, if the total Al content exceeds 0.1%, it may be difficult to ensure the necessary solid solution N.
[0020]
In the steel according to the present invention, it is preferable that the content of solute N is 0.0025% or more. This is because a sufficient amount of VN or the like can be generated at the time of cutting, and the tool protecting action can be more reliably exhibited.
[0021]
The steel according to the present invention preferably contains 0.1 to 1.2% of C and 0.005 to 0.5% of Si as a general component of steel, and Mn is 2% or less. And S is 0.2% or less, 0.01% or less of Ca, 0.01% or less of Mg, 0.01% or less of REM selected from the group consisting of REM and Bi of 0.25% It may contain below. This is because each element exhibits the characteristics that each element individually has as a steel component.
[0022]
The steel of the present invention is preferably substantially free of B. This is because B increases the hardenability, hardens the steel, and lowers the machinability.
[0023]
One of the methods for producing a steel according to the present invention is a method for producing a steel for mechanical structure containing 0.005% or more of a solid solution V, in which at least a part of the steel material is subjected to final heating in the heat treatment in which it becomes austenite. The temperature during the treatment is 950 ° C. or higher, and the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is 1.0 ° C./s or higher in the subsequent cooling process. According to this method, the content of the solute V is within the specified range, and it is possible to produce steel having an excellent cutting tool life.
[0024]
Further, another production method according to the present invention is a method for producing steel for machine structural use containing 0.005% or more in total of at least one selected from solute V, solute Nb, and solute Al. In the heat treatment in which at least a part of the steel material is austenitized, the temperature at the final heat treatment is set to 1050 ° C. or higher, and the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is 1.0 ° C./s or higher in the subsequent cooling process. It is characterized by doing. According to this method, similarly to the above method, steel in which the content of solute V, solute Nb, or solute Al falls within a specified range can be easily produced.
[0025]
In these steel manufacturing methods according to the present invention, the final heat treatment is preferably performed by hot rolling or hot forging. This is because rolling or forging together with the heat treatment essential for the production of the steel of the present invention leads to a shortening of the entire manufacturing process of the steel for machine structural use, and the productivity is improved.
[0026]
In the above-mentioned production method, “one or more kinds selected from solid solution V, solid solution Nb, and solid solution Al” are totaled, respectively, “a method for producing steel for machine structure containing 0.005% or more of solid solution V”. However, the present invention can be applied to the production of all the steels of the present invention described above.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The greatest feature of the steel for machine structural use according to the present invention is that the solid solution V or the like and the solid solution N are contained in a certain amount or more, so that the VN and the like are surely generated by the temperature rise during the cutting and are formed on the tool surface. By sticking, it is possible to suppress tool wear and extend its life. That is, it has been conventionally known that V and N in steel can contribute to the extension of the tool life, but inclusion of these does not necessarily extend the tool life. However, the present inventors have found that in order to generate VN and the like during cutting, it is indispensable that a proper amount of solid solution V and the like and solid solution N exist in the steel, and these tool protecting actions are achieved. This is proved by experiments.
[0028]
Hereinafter, embodiments of the present invention that exhibit such characteristics and effects thereof will be described.
[0029]
It is essential that the steel for machine structural use of the present invention contains 0.005% or more in total of one or more selected from solute V, solute Nb, and solute Al and 0.001% or more of solute N. It is. By satisfying these conditions, VN, NbN, or AlN can be reliably generated by the temperature rise during cutting, and the tool (particularly, carbide P type) can be added without adding other special elements. ) Life extension can be achieved. Moreover, refinement | miniaturization of a prior austenite crystal grain progresses according to these conditions, and there is also no fear of a fatigue strength fall.
[0030]
With respect to these specified values, when the main effective solid solution metal element of the nitride generated at the time of cutting is solid solution V and / or solid solution Nb, the total content thereof is 0.01% or more. When the main effective solute metal element is solute Al, 0.0053% or more (particularly preferably 0.02% or more) is preferable. Further, the content of solute N is more preferably 0.0025% or more. This is because a further improvement in effect can be expected. On the other hand, if the total of one or more selected from solute V, solute Nb, and solute Al is less than 0.005%, or if solute N is less than 0.001%, a sufficient amount of VN or the like is generated during cutting. Therefore, the tool protection effect is not exhibited significantly.
[0031]
In addition, although there is an academic term “acid-soluble Al (sol. Al)”, it is different from the solid solution Al of the present invention. That is, “acid-soluble Al” refers to Al other than oxides that do not dissolve in acid in chemical analysis, and includes those that are bonded to an element other than oxygen, such as AlN, in addition to solid solution Al. . On the other hand, the “solid solution Al” of the present invention refers only to pure Al in a state of being dissolved in an iron matrix. AlN or the like originally mixed in the steel does not contribute to the protection of the cutting tool, and only AlN produced by the reaction of Al in the solid solution state with the solid solution N and the cutting heat exhibits the effect of improving the tool life. Because. The same applies to V and Nb.
[0032]
When the main effective solute metal element is solute V and / or solute Nb, the total content of Ti, Zr and Al contained in the steel is preferably suppressed to 0.02% or less. In particular, Ti and Zr have a high binding capacity with N, so that N in steel cannot be present in a solid solution state due to bonding with these, and there is a solid solution N to be bonded with solid solution V or solid solution Nb at the time of cutting. This is because a sufficient tool protection effect may not be exhibited due to a shortage. As described above, Al in a solid solution state is bonded to solid solution N during cutting to protect the tool, but has a higher binding ability with solid solution N than solid solution V and solid solution Nb, and Oxide (Al 2 O 3 ). Accordingly, it is relatively difficult to place Al in a solid solution state in steel than in the case of V and Nb. Therefore, in order to effectively utilize the characteristics of V and Nb, which are relatively easy to control the solid solution, the amount of Al is used. This is because it is technically easier to control the steel when manufacturing steel.
[0033]
On the other hand, when the total content of V and / or Nb in the steel is 0.15% or more in total, the amount of VN or NbN generated in the steel increases, and as a result, it is difficult to ensure solid solution N. Therefore, the V and / or Nb content is preferably less than 0.15%. More preferably, it is made 0.12% or less.
[0034]
When the main effective solute metal element is solute Al, the oxygen content is preferably 0.0033% or less. This is because, within the specified range, the generation of Al oxide is suppressed, and even if the steel does not contain solute V or solute Nb, it is easier to secure the amount of solute Al. In order to exhibit such an effect more effectively, the amount of oxygen is preferably suppressed to 0.002% or less, and more preferably 0.0015% or less.
[0035]
On the other hand, as in the case of V and Nb, if the total content of Al exceeds 0.1%, the amount of AlN generated in the steel increases, and it may be difficult to ensure solid solution N. The total content is desirably 0.1% or less. More preferably, it is made 0.05% or less.
[0036]
As a method for controlling the amount of oxygen within a specified value, a known vacuum deoxidation treatment or the like can be considered in addition to a method of adding an appropriate amount of Ca or the like as described later. However, elements that easily generate nitrides, such as Ti and Zr, even if they are strong deoxidizing elements are not suitable as additive elements. This is because solid solution N, which is another important component, cannot be secured.
[0037]
The steel for machine structure of the present invention may contain 0.1 to 1.2% of C and 0.005 to 0.5% of Si as basic elements. This is because these are general components of machine structural steel and do not hinder the effects of the present invention as long as they are within the specified content values defined for each component.
[0038]
Further, Mn may be 2% or less and S may be 0.2% or less (except when both Mn and S are 0). This is because these become MnS in the steel and contribute to the improvement of the machinability, while the disadvantage of increased anisotropy does not occur within the specified value range. However, in order to effectively exhibit such effects, it is preferable that the Mn content is 0.2% or more and the S content is 0.01% or more.
[0039]
Furthermore, the steel for machine structural use of the present invention contains at least one selected from the group consisting of 0.01% or less of Ca, 0.01% or less of Mg, and 0.01% or less of REM. (It is assumed that all of Ca, Mg, and REM are 0). Ca, Mg, and REM are highly reactive with oxygen and easily generate CaO and the like, but since it is difficult to generate nitrides, oxides of other elements can be suppressed. This is because it is effective for securing. In addition, these powerful deoxidizing elements shift the production conditions of oxides to a higher temperature side, resulting in the effect of reducing the total oxygen content in the steel. Further, CaO or the like itself exerts a composition control action of oxide inclusions and contributes to improvement of machinability. However, excess Ca or the like generates a large oxide and degrades the machinability. Therefore, it is necessary to keep the respective contents within specified values. On the other hand, in order to exhibit the features of these elements, the content is preferably set to 0.0005% or more.
[0040]
In the present invention, it is also possible to add Ca or the like within a range in which the above-described features such as Ca are effectively exhibited and the disadvantages are not generated. That is, the present invention improves the tool life by controlling the content of solute V and the like and solute N, but improves the machinability by controlling the composition of oxide inclusions by adding Ca and the like. It is also possible to combine with the effect. In this case, both effects are superimposed, and therefore the amount of addition of Ca or the like may be adjusted within a range in which large oxide generation is not a concern.
[0041]
In addition to the above components, it is also effective to contain 0.25% or less of Bi. This is because by adding Bi within this range, machinability substantially equivalent to that of Pb free-cutting steel can be obtained while maintaining the strength characteristics. A preferable Bi content for exhibiting such an effect is 0.01% or more. Also, 0.35% or less of Pb can be added. This is because it is considered that there is little influence on the environment and the human body at this level. On the other hand, in order to exhibit the feature of Pb, it is preferable to contain 0.01% or more.
[0042]
In addition, an appropriate amount of Cr, Cu, Ni, Mo, W, Ti, V, Nb, Zr, B, or the like may be added for the purpose of ensuring hardenability or refining austenite crystal grains. However, among these elements, in particular, B is preferably not substantially contained since it enhances the hardenability and hardens the steel material and significantly deteriorates the machinability. Steels containing other inevitable compounds are also included in the scope of the present invention.
[0043]
In order to manufacture steel having the above-described configuration, an appropriate amount of additive components is included, and the content is adjusted while checking the sample. Further, in order to obtain a necessary N amount, iron nitride may be added.
[0044]
In order to obtain a steel containing 0.005% or more of the solid solution V among the above-described steels, the temperature during the final heat treatment is set to 950 ° C. or higher in the heat treatment in which at least a part of the steel material is austenitized, and thereafter In the cooling process, it is essential that the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is 1.0 ° C./s or more.
[0045]
Moreover, in order to manufacture steel containing 0.005% or more in total of one or more selected from solute V, solute Nb, and solute Al, in the heat treatment in which at least a part of the steel material is austenitized. The temperature during the final heat treatment is 1050 ° C. or higher, and the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is required to be 1.0 ° C./s or higher in the subsequent cooling process.
[0046]
In order to secure the amount of solute V, solute Nb, or solute Al and the amount of solute N, which are important for improving the cutting tool life, the final heat treatment among the heat treatments in which at least a part of the steel material becomes austenite. The temperature of the hour must be within the specified range.
[0047]
In order to obtain a steel having a solute V content of 0.005% or more, the temperature during the final heat treatment must be 950 ° C. or more. This is because V and N do not form a solid solution when the heat treatment does not become austenite, for example, heat treatment such as tempering that heats only in the ferrite temperature range, or when the heat treatment temperature is less than 950 ° C. Therefore, even when austenitizing heat treatment (for example, hot rolling, hot forging, normalizing, annealing, quenching, carburizing quenching, induction quenching, etc.) is performed multiple times, If the temperature during the treatment is maintained at 950 ° C. or higher, the necessary solid solution V and solid solution N are ensured, so that heat treatment that does not form austenite may be performed before and after that, and other processing steps are combined. May be. However, since the solid solution state is more stable as the temperature is higher, the temperature range is preferably 960 ° C. or higher, and more preferably 970 ° C. or higher.
[0048]
On the other hand, when Nb or Al other than V is also used as the minimum effective solid solution metal element, Nb and Al are less likely to be in a stable solid solution state compared to V. Therefore, the higher temperature is 1050 ° C. or higher. (Preferably 1100 ° C. or higher, particularly preferably 1150 ° C. or higher).
[0049]
In the cooling process after the austenitizing heat treatment is completed, the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. needs to be 1.0 ° C./s or more. In the temperature range from 800 ° C. to 500 ° C., precipitation of VN or the like occurs most actively during cooling. Therefore, when the cooling rate within such a temperature range is less than 1.0 ° C./s, for example, cooling is forced. This is because, when it is simply allowed to cool without being performed, V or N or N cannot exist in a solid solution state and precipitates as VN or the like, and as a result, sufficient improvement in tool life cannot be achieved. . The preferable cooling rate for preventing the precipitation of VN and the like more preferably is 1.1 ° C./s or more, more preferably 1.2 ° C./s or more, 1.3 ° C./s or more, and 1.4 ° C./s or more. In particular, 1.5 ° C./s or more is preferable.
[0050]
This cooling temperature varies depending on the measurement temperature range and temperature measurement site, such as the diameter of the steel, but general literature ("Steel Heat Treatment Revised 5th Edition" edited by Japan Iron and Steel Institute, Maruzen Co., Ltd., Fig. 1 on page 21) 32 and FIGS. 1 and 33 (c) on page 22, the cooling rate by air cooling of a steel surface having a diameter of 50 mm in the temperature range of 800 ° C. to 500 ° C. is about 0.4 to 0.6 ° C./s. is there. At such a cooling rate, the solid solution state of V or N or N cannot be maintained in the steel, so forced cooling is required.
[0051]
This “forced cooling” refers to obtaining a cooling rate faster than natural cooling (cooling), and includes, for example, wind blast cooling, mist cooling, and water cooling.
[0052]
The “final heat treatment” is preferably hot rolling or hot forging from the viewpoint of increasing the efficiency of the steel production process. For these heat treatments, those known to those skilled in the art can be employed.
[0053]
The present invention is configured as described above, and the steel for machine structure according to the present invention has the feature that the life of the cutting tool can be extended, so that the steel for free cutting skin hardening, the steel for free cutting hot forging, etc. Can be used effectively as
[0054]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the scope of the present invention is not limited thereto.
[0055]
Example 1
Example 1 is an experiment for examining the influence of constituent components in machine structural steel.
[0056]
First, those having the composition shown in Table 1 below were melted in a 150 kg laboratory VIF, which was forged into a round bar having a diameter of 50 mm at a heating temperature of 1200 ° C., and finished at 900 to 1000 ° C. Thereafter, forced air cooling was performed so that the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. was about 1.5 ° C./s, and steel for machine structure was produced. At this time, forced air cooling was performed by blast cooling, and the steel material temperature was measured by a radiation thermometer (TA-0510F and TR-630 manufactured by Minolta).
[0057]
Next, the content of total Al and total N in the entire steel, and Al that exists as a compound type and is not in a solid solution state 2 O 3 The contents of AlN and compound type N were measured by the method shown below, and the contents of solute Al and solute N were calculated.
[0058]
Total Al: ICP emission spectroscopy
Al 2 O 3 : Halogen / methanol extraction (using 10% bromine methanol solution, filter size: 0.1 μm) → ICP emission spectroscopy
AlN: Bromine ester method (using glass filter, filter size: 0.7 μm)
Total N: Inert gas melting thermal conductivity method
Compound type N: electrolytic extraction (using 10% acetylacetone-1% tetramethylammonium chloride-methanol solution, filter size: 0.1 μm) → Indophenol spectrophotometry
Solid Al content = (Total Al)-(Al 2 O 3 Al) present as (Al present as AlN)
Solid solution N content = (total N) − (compound type N).
[0059]
These steels were cut using a carbide tool P10 under the conditions of a cutting speed of 200 m / min, a feed of 0.25 mm / rev, a cutting depth of 1.5 mm, and a dry type. Forty minutes after the start of cutting, the crater wear depth (KT wear amount, μm) was measured with a profile meter, and the maximum depth was used as an evaluation criterion.
[0060]
The results are shown in Table 1.
[0061]
[Table 1]
Figure 0004205406
[0062]
The value in the table indicates “% by mass”, and “O” indicates the amount of oxygen in the entire steel.
[0063]
According to the results, the steels of Nos. 7 and 8 which are outside the scope of the present invention contain Al and N as constituents as they are, but the contents of solute Al and solute N are specified in the present invention. Since it is out of the value range, the amount of KT wear is high, and therefore the cutting tool life is assumed to be short.
[0064]
On the other hand, in the steels of Nos. 1 to 6 in which solute Al and solute N are within the specified range of the present invention, it is clear that the amount of KT wear is significantly reduced and the cutting tool life is improved. It was done.
[0065]
(Example 2)
By the same method as in Example 1, steel shown in Table 2 below was manufactured and cut, and the crater wear depth (KT wear amount, μm) was measured.
[0066]
The total V content and the like were measured by the following method.
[0067]
Total V, Nb: ICP emission spectroscopy
Compound type V, Nb: electrolytic extraction (using 10% acetylacetone-1% tetramethylammonium chloride-methanol solution, filter size: 0.1 μm) → ICP emission spectrometry
Solid V content = (total V)-(compound type V)
Solid solution Nb content = (total Nb) − (compound type Nb).
[0068]
The results are shown in Table 2.
[0069]
[Table 2]
Figure 0004205406
[0070]
According to the results, the No. 19 steel, which is outside the scope of the present invention, contains 0.015% of solid solution Nb, but has a small amount of solid solution N, so the amount of KT wear is high. This is presumably due to the fact that N could not exist in a solid solution state in the steel because it contains a large amount of Ti, Zr, and Al that are easily nitrided.
[0071]
Further, the steels of Nos. 20 to 22 whose solute V, solute Nb, solute N or a plurality of these contents are outside the specified range of the present invention also have a high KT wear, and therefore cutting. It is assumed that the tool life is short.
[0072]
On the other hand, in the steel Nos. 9 to 18 in which the contents of solute V or solute Nb and solute N are all within the specified range of the present invention, the KT wear amount is remarkably reduced, and the cutting tool life is It has been proven to be improved.
[0073]
(Example 3)
Example 3 is an experiment for studying steel production conditions, particularly heat treatment conditions, for securing solid solution Al and solid solution N necessary for improving the tool life.
[0074]
The compositional component steel (SCM415) shown in Table 3 below was melted in an actual furnace and hot-rolled to a diameter of 50 mm under condition 1 shown in Table 4 below so that at least a part of the steel material was austenitized. That is, the heating temperature is set to 1150 ° C., and after the final rolling at about 950 ° C., the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is 1.5 ° C./s as described in the table by forced air cooling by blast cooling. Controlled. The steel material temperature during cooling was measured with a radiation thermometer. Al 2 O 3 The measurement of the content of etc. was carried out by the same method as in Example 2.
[0075]
As a comparative example, after the treatment of Condition 1, further heat treatment (normalization) was performed under Condition 2, which is outside the scope of the present invention.
[0076]
The amount of KT wear was measured in the same manner as in Example 1 for the steel material subjected to the treatment of Condition 1 and the steel material subjected to the treatment of Condition 2 after Condition 1. The results are shown in Table 4.
[0077]
[Table 3]
Figure 0004205406
[0078]
[Table 4]
Figure 0004205406
[0079]
As shown in Table 4, the steel produced by the production method according to the present invention has a sufficient amount of solute Al and solute N, and exhibits an excellent tool life improving action. On the other hand, the steel that has been subjected to the final heat treatment step for austenitizing under conditions other than those of the present invention does not have a sufficient amount of solute Al and solute N, and an improvement in tool life is observed. There wasn't.
[0080]
(Example 4)
Example 4 is an experiment for examining the manufacturing conditions of steel for securing the solid solution V and solid solution N necessary for improving the tool life, particularly the heat treatment conditions.
[0081]
Steel was produced by the same method as in Example 3 except that the composition component steel shown in Table 5 below was used and the heating temperature was 970 ° C. (Condition 3 in Table 6 below). Further, the content of compound type V and the like was measured by the same method as in Example 2.
[0082]
Further, as a comparative example, after the treatment of Condition 3, the heat treatment (normalization) was further performed under Condition 4 which is outside the scope of the present invention.
[0083]
The amount of KT wear was measured in the same manner as in Example 1 for the steel material subjected to the treatment of Condition 3 and the steel material subjected to the treatment of Condition 4 after Condition 3. The results are shown in Table 6.
[0084]
[Table 5]
Figure 0004205406
[0085]
[Table 6]
Figure 0004205406
[0086]
As shown in Table 4, the steel produced by the production method according to the present invention had a sufficient amount of solute V and solute N, and showed an excellent tool life improving action. On the other hand, the steel subjected to the final heat treatment step for austenitizing under conditions other than those of the present invention does not have a sufficient amount of solute V and solute N, and an improvement in tool life is observed. There wasn't.
[0087]
From the results of Examples 3 and 4 above, it was clarified that even a steel having the same component composition can produce a steel exhibiting an excellent tool life improving action according to the production method of the present invention.
[0088]
【The invention's effect】
The steel for machine structure of the present invention can protect the cutting tool surface and extend its life by reliably generating VN, NbN or AlN by heat generated during cutting. Therefore, very high productivity is exhibited even in recent high-speed and mass production conditions.
[0089]
Moreover, the steel manufacturing method according to the present invention can produce such steel.
[0090]
Therefore, the present invention is extremely useful for providing steel used as a mechanical structure.

Claims (8)

C:0.16〜0.30質量%(以下、特に断らない限り「質量%」を「%」として示す)、Si:0.01〜0.19%、Mn:0.35〜0.72%、P:0.018〜0.028%、S:0.021〜0.026%、O:0.0014〜0.0027%、Al:0.025〜0.041%、およびN:0.0047〜0.0098%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物であると共に、固溶Alを0.015〜0.036%、かつ固溶Nを0.0017〜0.0089%含有することによって、切削中の温度上昇により、AlNが生成され切削工具面上に付着するものであることを特徴とする切削工具寿命に優れた機械構造用鋼。C: 0.16 to 0.30 mass% (hereinafter, “mass%” is indicated as “%” unless otherwise specified), Si: 0.01 to 0.19%, Mn: 0.35 to 0.72 %, P: 0.018~0.028%, S : 0.021 ~0.026%, O: 0.0014~0.0027%, Al: 0.025~0.041%, and N: 0 containing .0047~0.0098%, with the balance Fe and inevitable impurities, .015 to .036% of the solid solution Al, and contain a solid solution N .0017 to .0089% Accordingly, the temperature rise during the cutting, a l N excellent cutting tool life, characterized in that in which is produced adheres to the cutting tool surface mechanical structural steel. C:0.16〜0.30%、Si:0.01〜0.19%、Mn:0.35〜0.72%、P:0.018〜0.029%、S:0.021〜0.026%、Al:0.003〜0.005%、Ti:0.002〜0.082%、Zr:0.002〜0.005%、およびN:0.0047〜0.0061%を含有し、更にV:0.049〜0.12%またはNb:0.028〜0.038%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物であると共に、固溶Vまたは固溶Nbを0.008〜0.052%、かつ固溶Nを0.0015〜0.0043%含有することによって、切削中の温度上昇により、VNまたはNbNが生成され切削工具面上に付着するものであることを特徴とする切削工具寿命に優れた機械構造用鋼。C: 0.16-0.30%, Si: 0.01-0.19%, Mn: 0.35-0.72%, P: 0.018-0.029%, S: 0.021- 0.026%, Al: 0.003-0.005%, Ti: 0.002-0.082%, Zr: 0.002-0.005%, and N: 0.0047-0.0061% Further, V: 0.049 to 0.12% or Nb: 0.028 to 0.038% is contained, the balance is Fe and inevitable impurities, and solid solution V or solid solution Nb is 0.008. By containing ~ 0.052% and solid solution N 0.0015 ~ 0.0043%, VN or NbN is generated and adheres to the cutting tool surface due to temperature rise during cutting Machine structural steel with excellent cutting tool life. 0.01%以下のCa、0.01%以下のMg、0.01%以下のREMよりなる群から選択される1種以上を含有する請求項1または2に記載の機械構造用鋼。Following 0.01% Ca, 0.01% or less Mg, steel for machine structure according to claim 1 or 2 containing one or more selected from the group consisting of REM below 0.01%. 実質的にBを含有しない請求項1〜のいずれかに記載の機械構造用鋼。The steel for machine structure according to any one of claims 1 to 3 , which contains substantially no B. C:0.16〜0.30%、Si:0.01〜0.19%、Mn:0.35〜0.72%、P:0.018〜0.029%、S:0.021〜0.026%、Al:0.003〜0.005%、Ti:0.002〜0.082%、Zr:0.002〜0.005%、およびN:0.0047〜0.0061%を含有し、更にV:0.049〜0.12%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物であると共に、固溶Vを0.008〜0.052%、かつ固溶Nを0.0015〜0.0043%含有することによって、切削中の温度上昇により、VNが生成され切削工具面上に付着する機械構造用鋼の製造方法であって、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を950℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることを特徴とする切削工具寿命に優れた機械構造用鋼の製造方法。C: 0.16~0.30%, Si: 0.01~0.19 %, Mn: 0.35~0.72%, P: 0.018~0.029%, S: 0.021 ~ 0.026% , Al: 0.003-0.005%, Ti: 0.002-0.082%, Zr: 0.002-0.005%, and N: 0.0047-0.0061% Further, V: 0.049 to 0.12% is contained, the remainder is Fe and inevitable impurities , solid solution V is 0.008 to 0.052% , and solid solution N is 0.0015 to By containing 0.0043%, a method for producing steel for machine structural use in which V N is generated and adheres to the cutting tool surface due to a temperature rise during cutting, in which at least a part of the steel material is austenitized. The temperature during the final heat treatment is set to 950 ° C. or higher, and the subsequent cooling A method for producing steel for machine structural use having an excellent cutting tool life, wherein an average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is 1.0 ° C./s or more in the rejection process. C:0.16〜0.30%、Si:0.01〜0.19%、Mn:0.35〜0.72%、P:0.018〜0.028%、S:0.021〜0.026%、O:0.0014〜0.0027%、Al:0.025〜0.041%、およびN:0.0047〜0.0098%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物であると共に、固溶Alを0.015〜0.036%、かつ固溶Nを0.0017〜0.0089%含有することによって、切削中の温度上昇により、AlNが生成され切削工具面上に付着する機械構造用鋼の製造方法であって、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を1050℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることを特徴とする切削工具寿命に優れた機械構造用鋼の製造方法。C: 0.16~0.30%, Si: 0.01~0.19 %, Mn: 0.35~0.72%, P: 0.018~0.028%, S: 0.021 ~ Contains 0.026% , O: 0.0014 to 0.0027%, Al: 0.025 to 0.041%, and N: 0.0047 to 0.0098%, the balance being Fe and inevitable impurities with a solid solution Al from .015 to .036%, and by the inclusion of solid solution N 0.0017 to .0089%, the temperature rise during the cutting, a l N is generated on the cutting tool surface A method for manufacturing machine structural steel to be adhered, wherein a temperature during final heat treatment among heat treatments in which at least a part of the steel material is austenitized is set to 1050 ° C. or higher, and in the subsequent cooling process, from 800 ° C. to 500 ° C. Average cooling rate of 1.0 ° C / The manufacturing method of the steel for machine structure excellent in the cutting tool life characterized by setting it as s or more. C:0.16〜0.30%、Si:0.01〜0.19%、Mn:0.35〜0.72%、P:0.018〜0.029%、S:0.021〜0.026%、Al:0.003C: 0.16-0.30%, Si: 0.01-0.19%, Mn: 0.35-0.72%, P: 0.018-0.029%, S: 0.021- 0.026%, Al: 0.003 〜0.005%、Ti:0.002〜0.082%、Zr:0.002〜0.005%、およびN:0.0047〜0.0061%を含有し、更にV:0.049〜0.12%またはNb:0.028〜0.038%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物であると共に、固溶Vまたは固溶Nbを0.008〜0.052%、かつ固溶Nを0.0015〜0.0043%含有することによって、切削中の温度上昇により、VNまたはNbNが生成され切削工具面上に付着する機械構造用鋼の製造方法であって、鋼材の少なくとも一部がオーステナイト化する加熱処理のうち最終加熱処理時の温度を1050℃以上とし、その後の冷却過程において800℃から500℃までの平均冷却速度を1.0℃/s以上とすることを特徴とする切削工具寿命に優れた機械構造用鋼の製造方法。-0.005%, Ti: 0.002-0.082%, Zr: 0.002-0.005%, and N: 0.0047-0.0061%, and further V: 0.049- 0.12% or Nb: 0.028 to 0.038%, the balance being Fe and unavoidable impurities, solid solution V or solid solution Nb of 0.008 to 0.052%, and solid solution N Is a method for producing steel for machine structural use in which VN or NbN is generated and adheres to the cutting tool surface due to a temperature rise during cutting, and at least a part of the steel material. Among the heat treatments for which austenite is formed, the temperature during the final heat treatment is set to 1050 ° C. or higher, and the average cooling rate from 800 ° C. to 500 ° C. is set to 1.0 ° C./s or higher in the subsequent cooling process. Cutting worker Excellent production method for steel for machine structural use life. 上記最終加熱処理が熱間圧延または熱間鍛造である請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法。The manufacturing method according to claim 5, wherein the final heat treatment is hot rolling or hot forging.
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