JP4203093B2 - 傾動式重力鋳造装置及びその方法 - Google Patents
傾動式重力鋳造装置及びその方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4203093B2 JP4203093B2 JP2006286839A JP2006286839A JP4203093B2 JP 4203093 B2 JP4203093 B2 JP 4203093B2 JP 2006286839 A JP2006286839 A JP 2006286839A JP 2006286839 A JP2006286839 A JP 2006286839A JP 4203093 B2 JP4203093 B2 JP 4203093B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- molten metal
- gravity casting
- cavity
- hopper device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
図15は従来の技術の基本構成を説明する図である。
(a)において、鋳造金型100は、下型101と横型102、102と上型103とにより構成されている。横型102上型103間の一部には上方へ開口しキャビティ105へ連通する湯口106が形成されている。そして、この湯口106には溶湯107を溜めるホッパ108が取り付けられている。
この場合に、蓋111と上型103との間にクリアランスsを設けておくと、側面103aが蓋111に当たることを防止することができる。逆に、クリアランスsが過小であったり、ゼロであると、蓋111が破壊される。
高圧ガスの漏れは、ガス費用の増加だけでなく、作業環境の悪化にも繋がるので、ガス漏れ対策が望まれる。
高圧ガスなどの漏洩が防止できるため、溶湯の無駄をなくすことができる。
湯口が溶湯で塞がれるとき、それ以降、容器部内の溶湯をガス供給手段による高圧ガスで加圧することで、充填速度を安定的に高め、併せて、充填効率を安定的に高めることができる。
図1は本発明に係るホッパ装置を備える傾動式重力鋳造装置の斜視図であり、重力鋳造装置10は、傾動式の金型11(「傾動金型11」とも云う。)と、この金型11の端面10aに取り付けられ金型11に溶湯を供給するホッパ装置12と、金型11及びホッパ装置12を一体で傾動させる金型傾動機構13とを主要な構成とする。
金型傾動機構13は、金型11の固定型15から左右に延出され傾動の軸となる傾動軸18と、傾動軸18を支持する支持アーム19と、この支持アーム19に取り付けられている傾動駆動手段21とからなる。
なお、ホッパ装置12の詳細については後述する。
なお、前記連結手段は、ボルトやナットを含む螺合する部材の他に、流体圧シリンダも使用することができる。すなわち、螺合する部材である締結手段27や図示しない流体圧シリンダのような連結手段は、連結力を可変にすることができる。例えば、締結手段27を利用するものでは、ボルトあるいはナットが着座した後の締め付ける回転数により、シール部材の潰し代をコントロールできる。また、流体圧シリンダのような連結手段を利用するものでは、流体圧シリンダ内の圧力を変化させることにより、シール部材の潰し代をコントロールでき、容器部24と蓋部材26との間の密着性を向上させることができる。
蓋部材26には、高圧ガスを供給するガス供給手段32が取り付けられている。
なお、ホッパ装置12を、可動型16に固定することは差し支えない。また、高圧ガスを供給するガス供給手段32を容器部24に接続することは差し支えない。
図中、35は固定型15から容器部24の底に延設して容器部24を支持する補強リブである。
断熱材41は、容器部24の内側に順に第1層部42と第2層部43と第3層部44とを重ねた3層構造をもつ。本実施例において、第1層部42には、ゾノトライト系けい酸カルシウム板が用いられ、第2層部43には、繊維質不定形断熱材が用いられ、第3層部44にはBN離型材コートが用いられている。
なお、溶湯の通路である湯口34の数は2つにしたが、3つでも良いし、4つでも良く、任意の数に設定することができる。
(a)において、蓋開閉機構47は、容器部24の底部24sに第1ブラケット51及び第1軸52を介して取り付けられる駆動シリンダ53と、この駆動シリンダ53のロッド先端部54にロッド軸54J及びアーム部材55を介して取り付けられる第2軸56と、この第2軸56を回動可能に支持するとともに蓋部材26に固定されている第2ブラケット57と、第2軸56に取り付けられ第2軸56の回動とともに回動するプラグ開閉アーム58と、このプラグ開閉アーム58に取り付けられているプラグ29とからなる。
(a)に戻って、駆動シリンダ53のロッド先端部54を縮めると、プラグ開閉アーム58が第2軸56を中心に矢印a方向に回動し、溶湯口31を閉めることができる。
シール部材28は、フッ素系、又はシリコン系ゴムで構成したので、高温及び加圧条件が断続的に発生する条件下において、シール部材28は変質しにくい。従って、長期間にわたって第1傾斜面62と第2傾斜面63間のシール性を維持させることができる。
本実施例において、シール部材28は、断面矩形形状の部材である。
なお、シール部材28は、断面円形状あるいは断面楕円形状の部材でも良い。この場合において、シール溝部65は、いわゆる、あり溝形状にすれば好適である。あり溝形状にすれば、シールする際、シール部材28の変形に対応する逃げのスペースがあり溝にはあり、シール部材28は横に変形することができるので、シール部材28には過剰な負荷がかかることはない。シール部材28にかかる負荷は少ないため、劣化が少なく、シール部材28の長寿命化を図ることができる。また、あり溝の場合には、ピース61が上方からシール部材に28に当接して押さえ、このシール部材28を横方向に変形させてシールする際、3点で確実にシールすることができ、シール溝部65の断面形状が、前述の略矩形形状であるものと較べて、シールを確実に行うことができる。
なお、ピース61を固定型15から延設させ、容器部24を、可動型16に固定することは差し支えない。
(a)において、ピース61と蓋部材26の端部59間は、隙間Laでシールされ、(b)において、(a)に較べて、例えば、可動型16が水平方向に膨張するときに、隙間Lb(Lb<La)でシールされ、(c)において、例えば、可動型16が鉛直方向に膨張するときに、隙間Lcでシールされ、(d)において、(c)と反対に、例えば、可動型16が鉛直方向に収縮するときに、隙間Ldでシールされている。
図10は溶湯を注入しホッパ装置に溶湯を溜める溶湯準備工程を説明する図であり、ホッパ装置12の上部に設けられているプラグ29を開け、柄杓66で所定温度に管理したアルミニウム合金溶湯30をホッパ装置の容器部24に注ぐ。
ST01:(重力鋳造装置準備工程):金型11にホッパ装置12を備え、このホッパ装置12に溶湯を溜め、金型11が傾けられたときに溶湯30を金型11のキャビティ22へ注ぐ傾動式重力鋳造装置10を準備する。
ST03:(注湯工程):蓋部材26で密閉構造にした容器部24とともに金型11を傾けて溶湯30を金型11のキャビティ22へ注ぐ。
Claims (3)
- 金型にホッパ装置を備え、このホッパ装置に溶湯を溜め、前記金型が傾けられたときに前記溶湯を湯口を介して前記金型のキャビティへ注ぐ形式の傾動式重力鋳造装置において、
前記ホッパ装置は、前記金型を構成する固定型と可動型の一方に固定されるとともに開口面が前記金型の分割面に略合致している容器部と、この容器部の開口を塞ぐ蓋部材と、この蓋部材又は前記容器部に接続され高圧ガスを供給するガス供給手段とからなり、
前記蓋部材は、前記金型に臨む辺が前記開口面に対して傾斜している第1傾斜面とされ、この第1傾斜面は、前記固定型と可動型の他方から延ばされたピースの先端に設けられている第2傾斜面と平行に対向配置され、シール部材を介して気密が保たれるように構成されていることを特徴とする傾動式重力鋳造装置。 - 請求項1記載の傾動式重力鋳造装置を準備する工程と、
前記容器部に溶湯を溜める工程と、
前記蓋部材で密閉構造にした前記容器部と共に前記金型を傾けて溶湯を金型のキャビティへ注ぐ注湯工程と、
この注湯工程の途中又は終了後に、前記ガス供給手段で高圧ガスを送ることで、キャビティ内の溶湯を加圧するガス加圧工程と、からなることを特徴とする傾動式重力鋳造方法。 - 前記注湯工程において、前記湯口が溶湯で塞がれるときに、前記ガス供給手段で高圧ガスの供給を開始することを特徴とする請求項2記載の傾動式重力鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006286839A JP4203093B2 (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 傾動式重力鋳造装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006286839A JP4203093B2 (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 傾動式重力鋳造装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008100276A JP2008100276A (ja) | 2008-05-01 |
JP4203093B2 true JP4203093B2 (ja) | 2008-12-24 |
Family
ID=39434991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006286839A Expired - Fee Related JP4203093B2 (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 傾動式重力鋳造装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4203093B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101555376B1 (ko) | 2008-03-11 | 2015-09-23 | 요코하마 고무 가부시키가이샤 | 주조 장치 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX340704B (es) * | 2008-11-24 | 2016-07-22 | Nemak Dillingen Gmbh | Procedimiento y dispositivo para colar una pieza colada a partir de un fundido metalico. |
JP5551666B2 (ja) * | 2011-09-07 | 2014-07-16 | リョービ株式会社 | ナックルの傾動式重力鋳造法 |
AT515345A1 (de) | 2014-01-03 | 2015-08-15 | Fill Gmbh | Verfahren zum Gießen eines Gussteils |
KR101647891B1 (ko) * | 2014-10-29 | 2016-08-24 | 한국생산기술연구원 | 중력금형 주조방법 |
CN118808618B (zh) * | 2024-09-20 | 2024-11-29 | 南通宝恒工贸有限公司 | 一种带有高精度辅助装置的重力铸造设备 |
-
2006
- 2006-10-20 JP JP2006286839A patent/JP4203093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101555376B1 (ko) | 2008-03-11 | 2015-09-23 | 요코하마 고무 가부시키가이샤 | 주조 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008100276A (ja) | 2008-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4203093B2 (ja) | 傾動式重力鋳造装置及びその方法 | |
JP4203092B2 (ja) | 傾動金型に付属するホッパ装置 | |
EP2105224B1 (en) | Casting apparatus | |
JP5481488B2 (ja) | 金属溶融体から鋳造部品を鋳造する方法および装置 | |
CN107614235B (zh) | 使用于失蜡铸造的注蜡机及注射喷嘴 | |
JP5647552B2 (ja) | 傾動式重力鋳造法 | |
US7513410B2 (en) | Air bearing gap control for injection molded solder heads | |
JP2012148319A (ja) | ダイカスト装置及びダイカスト方法 | |
CN103384574B (zh) | 压铸机和方法 | |
JP2016112813A (ja) | 中空成形品射出成形方法および中空成形品、並びに中空成形品射出成形システム | |
CN102814492B (zh) | 用于熔融金属的钢包 | |
EP0968064B1 (fr) | Procede et installation de coulee sous basse pression dans un moule a coquille ceramique | |
KR101794812B1 (ko) | 중력 주조 방법 | |
US6698494B1 (en) | Casting method and apparatus | |
KR20080003566A (ko) | 고압 주조의 슬리브 진공 장치 | |
JP7589581B2 (ja) | 鋳造装置 | |
KR20130119126A (ko) | 가스배기수단을 구비하는 사출성형장치 | |
JP2008260258A (ja) | 金型 | |
JP5646378B2 (ja) | 傾動式重力鋳造装置及び傾動式重力鋳造法 | |
KR20120138064A (ko) | 저압 주조장치 | |
JPH0699262A (ja) | ダイカストマシン | |
JP4215192B2 (ja) | 連続鋳造用の浸漬ノズル装置 | |
JP7434007B2 (ja) | 鋳造装置及び鋳造方法 | |
JP2012066384A (ja) | ガスアシスト成形用金型及びガスアシスト成形方法 | |
JP4005094B2 (ja) | 熱可塑性樹脂の射出成形方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081007 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |