JP4191839B2 - 磁気共鳴診断装置用コイル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気共鳴診断装置に用いられるコイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磁気共鳴イメージング(MRI)装置等の磁気共鳴診断装置においては、磁場が撮影(診断)領域外に漏洩しないことが必要である。このため、傾斜磁場コイルとして、外側に磁場を洩らさないように設計された能動遮蔽型傾斜磁場コイル(Actively Shield Gradient Coil:ASGC)が提案されている(特開昭62−143012号公報、米国特許第4,737,716号明細書、米国特許第4,733,189号明細書参照)。
【0003】
このような能動遮蔽型傾斜磁場コイルを用いる場合、磁気共鳴診断装置に必須の高周波磁場を送受信するためのRFコイルとの磁気的結合が問題になる。そのため、両者間に磁気的結合を遮断するためのRFシールドが配置される。すなわち、磁気共鳴診断装置のコイル装置の配置は、外側から順に、静磁場磁石、能動遮蔽型傾斜磁場コイル、RFシールド、RFコイルとなっている。一般に知られているRFシールドは導電体、または磁性体からなるが、磁気共鳴診断装置では、磁性体をRFシールドとして使用するのは好ましくないため、通常は、銅、アルミニウム等の導電体が用いられる。
【0004】
能動遮蔽型傾斜磁場コイルは外側には磁場が洩れないように設計されているが、被検体が配置される内側(診断領域)には、当然、傾斜磁場を発生する。上述したように、導電体からなるRFシールドは能動遮蔽型傾斜磁場コイルとRFコイルとの間に配置されているために、傾斜磁場の値や極性が変化する時に、RFシールド上に渦電流が発生してしまう。この渦電流により渦磁場が発生し、通常はパルス形状の傾斜磁場の波形が歪んでしまう欠点がある。
【0005】
図16は、渦電流による傾斜磁場波形の劣化を説明するための図である。RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場は傾斜磁場を打ち消す向きに発生するので、本来の傾斜磁場波形が鈍ってしまう。
【0006】
近年、MRI装置では、エコープラナーイメージング法(EPI)等の高速撮影法が盛んになっているが、高速撮影法では傾斜磁場の急峻な立上がり特性が要求されている。そのため、RFシールドに発生する渦電流の影響を極力抑えることが望まれている。
【0007】
従来、渦電流による傾斜磁場の歪みを軽減するために、RFシールドにスリットを入れて、渦電流の時定数を短くすることが提案されている。これは、RFシールドの役割として、傾斜磁場のような比較的周波数の低い(100KHz程度まで)磁場は通過し、励起パルス等の数MHz〜数10MHzの高周波磁場は遮断することが要求されていることによる。すなわち、RFシールドにスリットを入れることは、C結合を発生させることであり、低周波インピーダンスを高くし、高周波インピーダンスを低くすることである。
【0008】
しかし、スリットの数を増やし、C結合を増加すると、C結合に含まれるロス(抵抗分)も増加することになるため、結果的にRFシールドの高周波遮蔽効果が低下してしまう欠点がある。したがって、同じ厚さのRFシールドを比べた場合、スリットを入れない時が最大の遮蔽効果を得る。しかし、上述したように、スリットを入れないと、傾斜磁場波形が歪んでしまう。
【0009】
また、RFシールド上に発生させられた渦電流の磁場は傾斜磁場コイルの外側、つまり静磁場磁石へと洩れてしまう。そのため、能動遮蔽型傾斜磁場コイルであるにも関わらず、能動遮蔽型傾斜磁場コイルの内側の導体を介して能動遮蔽型傾斜磁場コイル外側の導体と磁気的結合をしてしまう。この磁気的結合によって能動遮蔽型傾斜磁場コイル外側の導体、すなわち静磁場磁石を構成する熱シールド体等に渦電流を発生せしめ、これによって導体が発熱し、ヘリウムのボイルオフ量の増加等が引き起こされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の能動遮蔽型傾斜磁場コイルを用いた磁気共鳴診断装置では、RFコイルと能動遮蔽型傾斜磁場コイルとの磁気的結合を遮断するために両者間にRFシールドを配置しているが、このRFシールドと能動遮蔽型傾斜磁場コイルとの磁気結合によりRFシールド上に渦電流が発生し、この渦電流による渦磁場が撮影領域内の磁場を歪ませていた。また、RFシールド上に発生させられた渦電流の磁場は傾斜磁場コイルの外側へも洩れるので、能動遮蔽型傾斜磁場コイル外側の導体にも渦電流を発生せしめ、これにより傾斜磁場コイル装置の外側の導体が発熱する問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、RFコイルと能動遮蔽型傾斜磁場コイルとの磁気的結合を遮断するために両者間にRFシールドを配置する磁気共鳴診断装置用のコイル装置において、RFシールドのRFコイルに対する遮蔽効果を低下させることなく、RFシールド上の渦電流により傾斜磁場が歪むことや、渦電流の磁場が傾斜磁場コイルの外側へも洩れ、能動遮蔽型傾斜磁場コイル外側の導体が発熱することを防ぐことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
【0013】
(1)本発明の一態様による磁気共鳴診断装置用コイル装置は、傾斜磁場コイルと、前記傾斜磁場コイルの内側に設けられるRFコイルとを有する磁気共鳴診断装置用コイル装置において、前記傾斜磁場コイルは、撮影領域に傾斜磁場を発生させる主コイルと、前記主コイルの外側に設けられ、主コイルから発生された傾斜磁場が外側へ漏洩することを防ぐための磁場を発生するアクティブシールドコイルとからなる能動遮蔽型傾斜磁場コイルであり、前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルとRFコイルとの間に両者の磁気的結合を遮断するRFシールドを設け、前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場を打ち消す磁場を発生するコイルからなるカウンタシールドを設けるものである。
(2)前記カウンタコイルはX、Y、Zチャンネルの少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルに対して設けられる(1)に記載のコイル装置。
(3)前記カウンタシールドは円筒形状である(1)または(2)に記載のコイル装置。
(4)前記カウンタシールドは平板状である(1)または(2)に記載のコイル装置。
(5)前記カウンタシールドは湾曲形状である(1)または(2)に記載のコイル装置。
(6)前記カウンタシールドは前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと一体として設けられる(1)または(2)に記載のコイル装置。
(7)前記カウンタシールドは前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと別体として設けられる(1)または(2)に記載のコイル装置。
(8)前記カウンタシールドは前記主コイルと前記アクティブシールドコイルとの間に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと一体として設けられる(1)または(2)に記載のコイル装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による磁気共鳴診断装置用のコイル装置の実施形態を説明する。
【0026】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る傾斜磁場コイル装置を有するMRI装置の構成を示す図である。中心に被検体を収容できるように円筒状の撮影空間が形成されたガントリ20の内部には、外側から順に静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、及びRFコイル3が設けられる。静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、RFコイル3は、図示しない支持部材によりガントリ20に取付けられている。静磁場磁石1は、被検体の体軸方向であるZ軸に沿った静磁場Boを撮影空間に発生し、例えば、超電導コイルまたは常伝導コイルを用いて構成される。傾斜磁場コイル2は、X軸に沿って磁場強度が線形に変化するX軸傾斜磁場、Y軸に沿って磁場強度が線形に変化するY軸傾斜磁場、Z軸に沿って磁場強度が線形に変化するZ軸傾斜磁場をそれぞれ独立して発生することが可能なように、Zコイルセット、Xコイルセット、Yコイルセットから構成されている。RFコイル3は、被検体内の診断対象となる核種の磁化スピンに作用する高周波磁場(RFパルス)を発生し、かつ磁気共鳴により発生したエコー信号を検出するために使用される。寝台13上の被検体Pはガントリ20内のイメージング可能領域(イメージング用磁場が形成される球状の領域であり、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入される。
【0027】
静磁場磁石1は、静磁場制御装置4により駆動される。送受信コイル3は、磁気共鳴の励起時には送信器5により駆動され、かつエコー信号の検出時には受信器6に結合される。傾斜磁場コイル2のXコイルセット、Yコイルセット、ZコイルセットはそれぞれX軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9により駆動される。
【0028】
X軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9、送信器5はシーケンサ10により所定のシーケンスに従って駆動され、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gz、RFパルスを、後述する所定のパルスシーケンスに従って発生する。この場合、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzは、主として、例えば、周波数エンコード用傾斜磁場、または読出し用傾斜磁場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Ge、スライス用傾斜磁場Gsとしてそれぞれ使用される。コンピュータシステム11はシーケンサ10を駆動制御するとともに、受信器6で受信されるエコー信号としてのエコー信号を取り込んで所定の信号処理を施すことにより、被検体の断層像を生成し、表示部12で表示する。
【0029】
図2は本発明の第1実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの縦断面図である。コイルアセンブリは円筒形状のハウジング1内に収納され、ハウジング1の中心部には、被検体を載置する寝台(図示せず)が挿入される円筒形状の開口部15が設けられる。ハウジング1内には、外側から順に、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と、RFシールド9と、RFコイル11が設けられている。図示していないが、ハウジング1の外側には、静磁場磁石が配置されている。静磁場磁石としては永久磁石、常電導磁石、超電導磁石があるが、高磁場の発生が容易であることと、磁場の安定性から超電導磁石が用いられることが多い。
【0030】
能動遮蔽型傾斜磁場コイル3は、開口部15内の所定の撮影領域17で磁場強度が線形の傾斜を有する傾斜磁場を発生する主コイル7と、主コイル7の外側に設けられ、主コイル7により発生された傾斜磁場が能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側へ漏洩することを防ぐための傾斜磁場と逆向きの磁場を発生するアクティブシールドコイル5とからなる。能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はXチャンネル、Yチャンネル、Zチャンネルの3つのコイルからなる。一般的には、アクティブシールドコイル5は、主コイル7と同じコイルパターンであり、主コイル7と直列に接続される。さらに、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側には、本発明独自の受動型カウンタシールド(Passive Counter Shield)13が設けられる。主コイル7、アクティブシールドコイル5にはそれぞれパルス電流を加える傾斜磁場電源も接続されている。
【0031】
RFシールド9は、従来例と同様に、銅やアルミニウム等の導電体からなるが、スリット(切れ込み)は設けられていない。
【0032】
受動型カウンタシールド13は、銅やアルミニウム等の導電性の良い金属からなり、RFシールド9と磁気的に結合するように設けられている。形状としては、円筒形状、平板状、または湾曲形状に形成され、スリットが設けられていてもよい。このため、RFシールド9上に発生する渦電流が抑制される。また、静磁場磁石の熱シールド体等の外側導体への洩れ磁場を低減することができる。カウンタシールド13は導電率が高い方が抑制効果が上がり、同じ材質でも、厚みが厚い程、抑制効果がある。
【0033】
受動型カウンタシールド13の配置は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に限らず、図3に示すように能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7とアクティブシールドコイル5の間に設けてもよい。要は、主コイル7の外側であればよい。また、受動型カウンタシールド13は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と別体として設けるのではなく、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と一体的に設けてもよい。
【0034】
次に、第1実施形態の作用について説明する。
【0035】
能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の内側に配置されるRFシールド9には能動遮蔽型傾斜磁場コイル3により発生される傾斜磁場を打ち消すための渦電流(以下、1次渦電流という)が発生する。この1次渦電流により渦磁場(以下、1次渦磁場という)が発生する。能動遮蔽型傾斜磁場コイル3が主コイル7から発生した磁場を外側に磁場を洩らさないため、この1次渦磁場が能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に渦磁場をつくる。このため、受動型カウンタシールド13からコイル装置の内側を見ると、図4(a)のような時間応答をする非シールド型傾斜磁場コイルが存在することと等価である。
【0036】
したがって、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側近傍、あるいは主コイル7とアクティブシールドコイル5の間に、導電体からなる受動型カウンタシールド13を配置すると、このRFシールド9に発生した不所望の遮蔽すべき1次渦磁場と強く結合される。そのため、RFシールド9から外側に漏洩した1次渦磁場は、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に設けられた導電体である受動型カウンタシールド13上に、渦電流(以下、2次渦電流という)を発生させる。この2次渦電流により、図4(b)のような波形の渦磁場(以下、2次渦磁場という)が発生する。
【0037】
1次渦磁場が傾斜磁場を打ち消すのと同様に、2次渦磁場は1次渦磁場を打ち消す。その結果、受動型カウンタシールド13の内側には、1次渦磁場と2次渦磁場とを合成した図4(c)に示すような合成磁場が生じることになる。つまり、RFシールド9により発生された1次渦磁場は、受動型カウンタシールド13に発生させたそれ自身の渦磁場(2次渦磁場)により抑制される。RFシールド9による1次渦磁場(図4(a))の強度の最大値は−0.387(T)であり、これに対して本発明による受動型カウンタシールド13を用いると、1次渦磁場と2次渦磁場の合成された渦磁場(図4(c))の強度の最大値は−0.150(T)にまで減少する。
【0038】
図5(a)は、傾斜磁場の理想的な立上がりの時間波形(破線)と、受動型カウンタシールド13により抑制された1次渦磁場の影響を受けた傾斜磁場の実際の立上がりの時間波形(実線)を示している。1次渦磁場の抑制効果に応じて、撮影領域17内の傾斜磁場の歪みは軽減される。しかも、RFシールド9にはスリットが設けられていないので、RFコイル11に対する遮蔽効果は全く低下されない。
【0039】
ただし、受動型カウンタシールド13による磁場応答に関して、遮蔽効果を高めるために、通常、導体の抵抗率を小さくするため、受動型カウンタシールド13による磁場応答の時定数は、RFシールド9上に発生する渦の時定数に比べて大きい。したがって、渦磁場強度の最大値は減少させることはできるが、その影響は時間的に長く影響する。しかし、これは、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3へ供給する電流波形を適当な波形に修正することにより容易に補正することができる。
【0040】
この方法の大きなメリットの1つはこの補正電流分を小さくできるということである。
【0041】
さらに、受動型カウンタシールド13として十分小さな抵抗率の金属を用いることによって、図5(b)に示すように実際の立ち上り波形(実線)を理想的な波形(破線)により近付けることができる。
【0042】
以上説明したように、本実施例によれば、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7より外側に導電体からなりRFシールドと磁気的に結合する受動型カウンタシールド13を配置したことにより、RFシールド9上に発生する渦電流を抑制し、渦電流による渦磁場により撮影領域内のパルス状傾斜磁場の歪を低減するとともに、静磁場磁石の熱シールド体等の外側導体への洩れ磁場も低減することができる。
【0043】
以下、本発明によるコイル装置の他の実施形態を説明する。他の実施形態の説明において第1実施形態と同一部分は同一参照数字を付してその詳細な説明は省略する。
【0044】
(第2実施形態)
第1実施形態は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に導電体からなる受動型カウンタシールド13を設けて、RFシールドにより発生された渦磁場を抑制したが、第2実施形態は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と同様な原理の能動遮蔽型カウンタコイルを設けて、そのコイルに駆動パルスを印加することにより、RFシールドにより発生された渦磁場をほぼ完全に打ち消すような磁場を発生するものである。
【0045】
図6は本発明の第2実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの縦断面図である。能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に受動型カウンタシールド13の代わりに能動遮蔽型カウンタコイル(Actively Shielded Counter Coil:ASCC)21が設けられる点が第1実施形態と異なり、他は第1実施形態と同じである。受動型カウンタシールド13は1つでX、Y、Zの3つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイル3に対して作用するが、能動遮蔽型カウンタコイル21はチャンネル毎に作用する。そのため、Xチャンネル、Yチャンネル、Zチャンネルの3つのカウンタコイル21を設けることが好ましいが、少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルに関してカウンタシールドを設けるだけでもよい。各チャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイル3は通常は4つのサドルコイルからなるので、各チャンネルの能動遮蔽型カウンタコイル21も4つのサドルコイルからなる。能動遮蔽型カウンタコイル21は、円筒形状、板状、または湾曲形状に形成される。
【0046】
能動遮蔽型傾斜磁場コイル3は主コイル7の発生する磁場を外側に洩らさないようなコイルパターンのアクティブシールドコイルを設けているが、能動遮蔽型カウンタコイル21のコイルパターンもこれと同様に設計される。すなわち、能動遮蔽型カウンタコイル21はRFシールド9に発生する渦磁場を打ち消すような磁場を発生するコイルパターンを有する。
【0047】
図7はXチャンネルの能動遮蔽型カウンタコイル21を構成する4つのサドルコイルのうちの1つのコイルパターンを示す。横軸は軸方向の位置(Z位置)であり、縦軸はアジマス角(周方向位置)である。
【0048】
図8に能動遮蔽型傾斜磁場コイル(ASGC)3、能動遮蔽型カウンタコイル(ASCC)21の電源の構成を示す。傾斜磁場アンプ(Gアンプ)23にはシーケンスコントローラ19から所定のパルスシーケンスに従った波形の駆動信号が入力される。この駆動信号に応じた駆動電流が傾斜磁場アンプ23から能動遮蔽型傾斜磁場コイル3に供給される。シーケンスコントローラ19から傾斜磁場アンプ23に供給される駆動信号は、波形整形回路25を介して遮蔽磁場アンプ(Cアンプ)27にも供給される。波形整形回路25は渦応答関数に応じて駆動信号波形を補正して、遮蔽磁場アンプ(Cアンプ)27に出力する。なお、この駆動信号の補正は、過応答関数に応じてではなく、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3から外部に漏洩する漏洩磁場を実際に測定した結果に応じて行ってもよい。
【0049】
この補正駆動信号に応じた駆動電流が遮蔽アンプ27から能動遮蔽型カウンタコイル21に供給される。このため、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3から傾斜磁場が発生されるタイミングに同期して、能動遮蔽型カウンタコイル21からはRFシールド9上に発生した渦電流による渦磁場と逆向きの磁場が発生する。これにより、RFシールド9からの渦磁場は完全に打ち消され、傾斜磁場の歪みは解消される。
【0050】
なお、第1実施形態の受動型カウンタシールドと同様に、能動遮蔽型カウンタコイル21の配置は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の外側に限らず、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7とアクティブシールドコイル5の間に設けてもよい。要は、主コイル7の外側であればよい。また、能動遮蔽型カウンタコイル21は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と別体として設けるのではなく、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3と一体的に設けてもよい。
【0051】
以上説明したように、第2実施形態によれば、RFシールドにより発生された渦磁場を打ち消すような磁場を発生するような能動遮蔽型カウンタコイル21を設けることにより、RFシールドと外界との磁気的結合がほぼ完全に除去可能となり、撮影領域内の磁場も補正できる。
【0052】
(第3実施形態)
第1、第2実施形態は少なくとも能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7の外側にカウンタシールド、またはカウンタコイルを設けて、これらの磁場によりRFシールド9の発生する渦磁場を抑制、または打ち消すようになっている。第3実施形態では、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3によってRFシールド9上に発生した渦磁場を遮蔽しない。能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はシールド型傾斜磁場コイルであるため、非シールド型傾斜磁場コイルのように渦電流補正を必要としなかったが、RFシールド上の渦電流を補正するために用いたことが第3実施形態の特徴である。
【0053】
図9は第3実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの縦断面図である。すなわち、第3実施形態は図2に示す第1実施形態から受動型カウンタシールド13を省略したもの、あるいは図6に示す第2実施形態から能動遮蔽型カウンタコイル21を省略したものである。
【0054】
図10に能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の電源の構成を示す。シーケンスコントローラ19から所定のパルスシーケンスに従った波形の駆動信号が渦補正回路29を介して傾斜磁場アンプ(Gアンプ)31に入力される。渦補正回路29は渦磁場による傾斜磁場波形の鈍りを予め補償するように、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の駆動信号をオーバーシュート補正する。この駆動信号に応じた駆動電流が傾斜磁場アンプ31から能動遮蔽型傾斜磁場コイル3に供給される。
【0055】
図11(a)〜図11(c)は渦補正回路29へ入力される駆動信号波形、駆動信号に加えられる渦補正のための補正信号波形(オーバーシュート)、入力駆動信号と補正信号との合成信号である渦補正回路29からの出力波形を示す。図11(b)に示す補正波形はRFシールド9から発生される渦磁場と逆向きの磁場の波形に相当する。この補正波形は渦電流の応答関数から求められる。なお、第2実施形態と同様に能動遮蔽型傾斜磁場コイル3から外部に漏洩する漏洩磁場を実際に測定した結果に応じて波形の補正を行ってもよい。図11(c)に示す合成波形に応じた波形の駆動電流が傾斜磁場アンプ31から能動遮蔽型傾斜磁場コイル3に供給される。そのため、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3からは、理想的な矩形波形の傾斜磁場と、渦磁場と逆向きの磁場とが合成されて発生される。この逆向きの磁場とRFシールド9で発生する渦磁場とは相殺し合う。したがって、理想的な矩形波形の傾斜磁場のみ残り、撮影領域内での傾斜磁場の歪みが解消されるとともに、静磁場磁石の熱シールド体等の外側導体への洩れ磁場を低減することができる。
【0056】
なお、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はXチャンネル、Yチャンネル、Zチャンネルの3つのコイルからなるが、本実施形態の渦補正回路29は少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルに関して設ければよい。
【0057】
(第4実施形態)
第4実施形態は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7とアクティブシールドコイル5とがもともと逆向きの磁場を発生していることに着目して、主コイル7とアクティブシールドコイル5の少なくともいずれか一方のコイルへ供給される駆動パルスの波形を補正して、いずれか一方が発生する磁場を調整してRFシールド9の渦磁場を打ち消すものである。駆動パルスの波形補正の態様としては、(i)能動遮蔽型傾斜磁場コイル3のアクティブシールドコイル5に鈍った波形(アンダーシュート波形)の駆動信号を入力し、RFシールド9の渦磁場による歪を補償する、(ii)能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の主コイル7にオーバーシュート波形の駆動信号を入力し、RFシールド9の渦磁場による歪を補償するという2つが考えられる。
【0058】
第4実施形態は(i)の態様を採用する。そのため、傾斜磁場コイルアセンブリの縦断面図は図9に示す第3実施形態のものと同じである。第4実施形態は、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3のアクティブシールドコイル5は主コイル7の作る磁場をほぼ完全に打ち消すようなコイルパターンであることに基づいている。したがって、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はアクティブシールドコイル5と主コイル7とに全く同一の駆動電流が流れた時のみ、本来の機能を果たす。ところで、RFシールド9は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の内側に接しているので、主コイル7の発生する磁場を打ち消すような渦電流(主コイル7のコイルパターンと同一の電流分布)が発生する。したがって、アクティブシールドコイル5にこの渦磁場を補正するための補正電流を加えることにより、RFシールド9に発生した渦磁場を打ち消すことができる。一方、主コイル7とアクティブシールドコイル5に流れている同一の駆動電流による磁場は遮蔽されている。
【0059】
図12に能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の電源の構成を示す。図示しないシーケンスコントローラから所定のパルスシーケンスに従った波形の駆動信号が傾斜磁場アンプ(Gアンプ)31を介して主コイル7に供給される。主コイル7はアクティブシールドコイル5に直列に接続されており、主コイル7を流れた駆動電流は二分され、一方はアクティブシールドコイル5にそのまま供給され、他方は電流波形整形回路33、シャントアンプ35の直列回路に供給される。
【0060】
このため、主コイル7からはシーケンスコントローラから出力された駆動信号の波形に応じた傾斜磁場が発生される。電流波形整形回路33とシャントアンプ(Sアンプ)35からなる直列回路は補正電流を発生する補正電流供給源として作用する。アクティブシールドコイル5には電流波形整形回路33により発生された補正電流(アンダーシュート電流)と主コイル5を流れた駆動電流とが合成された電流が供給される。つまり、補正電流供給源をアクティブシールドコイル5に接続することにより、主コイル7とシールドコイル5とに供給される駆動電流を異なる波形とすることができる。
【0061】
図13はこの補正の原理を示す。RFシールド9上に発生した渦磁場を打ち消すような補正磁場(主コイル7とシールドコイル5との差分電流)を電流波形整形回路33から発生することにより、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はRFシールド9上に発生した渦磁場を打ち消す磁場を発生することができる。
【0062】
なお、第4実施形態の補正電流供給源も、第3実施形態と同様に、Xチャンネル、Yチャンネル、Zチャンネルの少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルのアクティブシールドコイル5に接続すればよい。
【0063】
(第5実施形態)
第5実施形態は上記(ii)の態様を採用する。そのため、傾斜磁場コイルアセンブリの縦断面図は図9に示す第3実施形態のものと同じである。第5実施形態も、第4実施形態と同様に、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3のアクティブシールドコイル5は主コイル7の作る磁場をほぼ完全に打ち消すようなコイルパターンであることに基づいている。したがって、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はアクティブシールドコイル5と主コイル7とに全く同一の駆動電流が流れた時のみ、本来の機能を果たす。ところで、RFシールド9は能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の内側に接しているので、主コイル7の発生する磁場を打ち消すような渦電流(主コイル7のコイルパターンと同一の電流分布)が発生する。したがって、主コイル7にこの渦磁場を補正するための補正電流を加えることにより、RFシールド9に発生した渦磁場を打ち消すことができる。一方、主コイル7とアクティブシールドコイル5に流れている同一の駆動電流による磁場は遮蔽されている。
【0064】
図14に能動遮蔽型傾斜磁場コイル3の電源の構成を示す。図示しないシーケンスコントローラから所定のパルスシーケンスに従った波形の駆動信号が傾斜磁場アンプ(Gアンプ)31を介してアクティブシールドコイル5に供給される。アクティブシールドコイル5は主コイル7に直列に接続されており、アクティブシールドコイル5を流れた駆動電流は主コイル7に供給される。主コイル7には電流波形整形回路39、シャントアンプ37の直列回路からなる補正電流供給源が並列に接続され、主コイル7を流れた駆動電流のオーバーシュート電流が主コイル5とアクティブシールドコイル5との接続点に供給される。
【0065】
このため、主コイル7にはシーケンスコントローラから出力された駆動信号波形にオーバーシュート波形が付加された補正駆動電流が流れる。
【0066】
図15はこの補正の原理を示す。RFシールド9上に発生した渦磁場を打ち消すような補正磁場を電流波形整形回路33から発生することにより、能動遮蔽型傾斜磁場コイル3はRFシールド9上に発生した渦磁場を打ち消す磁場を発生することができる。
【0067】
なお、第5実施形態の補正電流供給源も、第3実施形態と同様に、Xチャンネル、Yチャンネル、Zチャンネルの少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルのアクティブシールドコイル5に接続すればよい。
【0068】
本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々変形して実施可能である。例えば、第1、または第2実施形態と第3、第4、または第5実施形態を組み合わせてもよいし、第4、第5実施形態を組み合わせてもよい。また、磁気共鳴診断装置としてはMRI装置を説明したが、本発明は、これに限られず、NMRスペクトル分析装置等のその他の磁気共鳴現象を応用した全ての診断装置に適用可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、能動遮蔽型傾斜磁場コイルの少なくとも主コイルの外側に導電体からなるカウンタシールドを設けることにより、RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場を抑制することができる。
【0070】
また、能動遮蔽型傾斜磁場コイルの少なくとも主コイルの外側にコイルを設けることにより、RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場をほぼ完全に打ち消すことができる。
【0071】
また、能動遮蔽型傾斜磁場コイルへ供給される駆動信号をオーバーシュート補正する手段を設けることにより、シールド、コイル等を付加することなく、RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場をほぼ完全に打ち消すことができる。
【0072】
また、能動遮蔽型傾斜磁場コイルのアクティブシールドコイルへ供給される駆動信号をアンダーシュート補正する手段を設けることにより、シールド、コイル等を付加することなく、RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場をほぼ完全に打ち消すことができる。
【0073】
また、能動遮蔽型傾斜磁場コイルの主コイルへ供給される駆動信号をオーバーシュート補正する手段を設けることにより、シールド、コイル等を付加することなく、RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場をほぼ完全に打ち消すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傾斜磁場コイル装置の第1実施形態を含む磁気共鳴イメージング装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明によるMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの第1実施形態の構成を示す図。
【図3】第1実施形態の変形例の構成を示す図。
【図4】第1実施形態の原理を説明するために磁場強度波形を示す図。
【図5】第1実施形態の作用を説明するために磁場強度波形を示す図。
【図6】本発明によるMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの第2実施形態の構成を示す図。
【図7】第2実施形態の能動遮蔽型カウンタコイルのコイルパターンを示す図。
【図8】第2実施形態の能動遮蔽型傾斜磁場コイルと能動遮蔽型カウンタコイルの電源を示す図。
【図9】本発明によるMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの第3実施形態の構成を示す図。
【図10】第3実施形態の能動遮蔽型傾斜磁場コイルの電源を示す図。
【図11】第3実施形態の作用を説明するために駆動信号の波形を示す図。
【図12】本発明によるMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの第4実施形態の電源を示す図。
【図13】第4実施形態の作用を説明するために駆動信号の波形を示す図。
【図14】本発明によるMRI装置の傾斜磁場コイルアセンブリの第5実施形態の電源を示す図。
【図15】第5実施形態の作用を説明するために駆動信号の波形を示す図。
【図16】従来の能動遮蔽型傾斜磁場コイルの欠点を説明する図。
【符号の説明】
3…能動遮蔽型傾斜磁場コイル
5…アクティブシールドコイル
7…主コイル
9…RFシールド
11…RFコイル
13…受動型カウンタシールド
21…能動遮蔽型カウンタコイル
Claims (8)
- 傾斜磁場コイルと、前記傾斜磁場コイルの内側に設けられるRFコイルとを有する磁気共鳴診断装置用コイル装置において、
前記傾斜磁場コイルは、撮影領域に傾斜磁場を発生させる主コイルと、前記主コイルの外側に設けられ、主コイルから発生された傾斜磁場が外側へ漏洩することを防ぐための磁場を発生するアクティブシールドコイルとからなる能動遮蔽型傾斜磁場コイルであり、
前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルとRFコイルとの間に両者の磁気的結合を遮断するRFシールドを設け、
前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記RFシールド上に発生する渦電流による渦磁場を打ち消す磁場を発生するコイルからなるカウンタシールドを設けることを特徴とする磁気共鳴診断装置用コイル装置。 - 前記カウンタコイルはX、Y、Zチャンネルの少なくとも1つのチャンネルの能動遮蔽型傾斜磁場コイルに対して設けられることを特徴とする請求項1記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは円筒形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは平板状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは湾曲形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと一体として設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルの外側に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと別体として設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
- 前記カウンタシールドは前記主コイルと前記アクティブシールドコイルとの間に前記能動遮蔽型傾斜磁場コイルと一体として設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
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