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JP4191551B2 - パケット中継装置及びパケット中継方法 - Google Patents

パケット中継装置及びパケット中継方法 Download PDF

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JP4191551B2
JP4191551B2 JP2003192489A JP2003192489A JP4191551B2 JP 4191551 B2 JP4191551 B2 JP 4191551B2 JP 2003192489 A JP2003192489 A JP 2003192489A JP 2003192489 A JP2003192489 A JP 2003192489A JP 4191551 B2 JP4191551 B2 JP 4191551B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット通信網においてパケットを中継するパケット中継装置及びパケット中継方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パケット通信網において、所定の宛先に送信されたパケットは、ブリッジやルータやゲートウェイといったパケット中継装置(ノード)によって中継転送される。
【0003】
ここで、パケット中継装置は、他のパケット中継装置等に転送するパケットを一旦メモリ(以下、バッファ)に蓄積し、蓄積されているパケットをFIFO(First-in First-out)の原理に基づいて転送する。
【0004】
一般的には、バッファの容量は、パケットが廃棄されてしまうことを防止するために、ハードウェア上の制約を除けば、可能な限り大きい方が望ましい。
【0005】
一方、リアルタイム性が要求される音声通信などにおいては、パケットの遅延を許容できる時間(以下、最大許容遅延時間)が短いため、リアルタイム性を確保するためには、バッファの容量は小さい方が望ましい。
【0006】
具体的には、図6(a)に示すように、最大許容遅延時間に対してバッファの容量が大き過ぎると、パケットがバッファに滞留している時間(以下、滞留時間)が長くなるため、当該滞留時間が最大許容遅延時間を超えたパケット(パケットa及びパケットb)がバッファに蓄積されたままになる。ここで、滞留時間が最大許容遅延時間を超えたパケット(パケットa及びパケットb)は不要なパケットであるため、このようなパケットを転送する際に使用されるリソース(特に無線リソース)は無駄になってしまう。
【0007】
一方、図6(b)に示すように、バッファの容量が小さ過ぎる場合には、滞留時間が最大許容遅延時間に達していないパケット(パケットe)が廃棄されてしまうため、通信品質が劣化してしまう。
【0008】
従って、従来のバッファ容量は、所定の転送レートでパケットが転送されることを前提に、滞留時間が最大許容遅延時間を超過したパケットが転送されることがないような適正な水準に設定されていた(例えば、特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−307602号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバッファ容量は、所定の転送レートでパケットが転送されることを前提に設定されているため、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生によって転送レートが一時的に低下している状態でオーバーフローが発生すると、転送レートが上昇すれば滞留時間が最大許容遅延時間を超過せずに転送できる可能性のあるパケットが廃棄されてしまうという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、上述の問題を解決すべくなされたものであり、パケットを転送する際の転送レートがパケット通信網の輻輳や受信誤りの発生によって所定の転送レートよりも一時的に低下した場合に、当該転送レートが上昇すれば滞留時間が最大許容遅延時間を超過せずに転送できる可能性のあるパケットが廃棄されることを防止することができるパケット中継装置及びパケット中継方法を提供することをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、パケット通信網においてパケットを中継するパケット中継装置が、所定のバッファ容量を有するパケット蓄積手段と、パケットを転送する際の転送レートを測定する転送レート測定手段と、転送レート測定手段によって測定された転送レートが所定の転送レートよりも低い場合に、バッファ容量を拡大するバッファ容量拡大手段とを具備することを要旨とする。
【0013】
かかる特徴によれば、転送レート測定手段によって測定された転送レートが、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生により、所定の転送レートよりも一時的に低下した場合に、バッファ容量拡大手段がバッファ容量を拡大することにより、パケット中継装置は、当該転送レートが上昇すれば滞留時間が最大遅延時間を経過せずに転送できるパケットが廃棄されることを防止することができる。
【0014】
なお、所定のバッファ容量は、所定の転送レートでパケットが転送されることを前提に、滞留時間が最大許容遅延時間を超過したパケットが転送されることがないような適正な水準に設定されているものとする。例えば、所定のバッファ容量は、所定の転送レートと最大許容遅延時間との積に基づいて設定される。
【0015】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴において、パケット中継装置が、バッファ容量拡大手段によってバッファ容量が拡大された状態で、転送レート測定手段によって測定された転送レートが所定の転送レートよりも高い場合に、当該バッファ容量を縮小するバッファ容量縮小手段を具備することを要旨とする。
【0016】
かかる特徴によれば、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどによって低下した転送レートが、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの解消によって上昇した場合に、バッファ容量縮小手段が、拡大されたバッファ容量を所定のバッファ容量に戻す(縮小する)ことにより、パケット中継装置は、バッファ容量を適正な水準に保ち、パケットを蓄積するために必要とされるリソースを有効に活用することができる。
【0017】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴において、パケット中継装置が、バッファ容量拡大手段によってバッファ容量が拡大された状態で所定の時間が経過した場合に、当該バッファ容量を縮小するバッファ容量縮小手段を具備することを要旨とする。
【0018】
かかる特徴によれば、バッファ容量縮小手段が、バッファ容量が拡大された状態で所定の時間が経過した場合に、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどによって低下していた転送レートが回復したものと推定して、当該バッファ容量を縮小することにより、パケット中継装置は、当該バッファ容量を適正な水準に保ち、パケットを蓄積するために必要とされるリソースを有効に活用することができる。
【0019】
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴において、バッファ容量拡大手段が、転送レート測定手段によって測定された転送レートと所定の転送レートとの差分に応じて、バッファ容量を拡大し、バッファ容量縮小手段が、転送レート測定手段によって測定された転送レートと所定の転送レートとの差分に応じて、バッファ容量を縮小することを要旨とする。
【0020】
かかる特徴によれば、バッファ容量拡大手段が、転送レート測定手段によって測定された転送レートと所定の転送レートとの差分に応じて、バッファ容量を拡大することにより、パケット中継装置は、必要以上にバッファ容量が拡大されることを防止することができる。
【0021】
また、バッファ容量縮小手段が、転送レート測定手段によって測定された転送レートと所定の転送レートとの差分に応じて、バッファ容量を縮小することにより、パケット中継装置は、必要以上にバッファ容量が縮小されることを防止することができる。
【0022】
本発明の第5の特徴は、所定のバッファ容量を有するパケット中継装置がパケット通信網においてパケットを中継するパケット中継方法が、パケットを転送する際の転送レートが測定されるステップAと、ステップAで測定された転送レートが所定の転送レートよりも低い場合に、バッファ容量が拡大されるステップBとを具備することを要旨とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
(パケット中継装置の構成)
以下において、本実施形態におけるパケット中継装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態におけるパケット中継装置が設置されているパケット通信網を示す概略図である。
【0024】
パケット通信網は、図1に示すように、無線基地局2a・2bとゲートウェイ3a・3bとルータ4a〜4fとによって構成されている。以下において、このパケット通信網を介して所定の情報が端末1a〜1dから端末5a〜5dに送信される態様について説明する。
【0025】
具体的には、携帯電話などの端末1a・1b及びノート型パソコンなどの端末1cは、無線回線を介して無線基地局2aに所定の情報をパケットに分割して送信する。また、パソコンなどの端末1dは、ゲートウェイ3aに所定の情報をパケットに分割して送信する。
【0026】
無線基地局2aは、端末1a〜端末1cから受信したパケットをゲートウェイ3aに送信する。また、無線基地局2bは、ゲートウェイ3bから受信したパケットを端末5a〜5cに送信する。
【0027】
ゲートウェイ3aは、無線基地局2aから受信したパケットを、ルータ4a〜4fを介してゲートウェイ3bに送信する。また、ゲートウェイ3bは、ルータ4a〜4fを介してゲートウェイ3aから受信したパケットを無線基地局2b又は端末5dに送信する。
【0028】
ルータ4a〜4fは、所定のルーティングプロトコルに従って、ゲートウェイ3aからゲートウェイ3bまでパケットを中継する。
【0029】
携帯電話などの端末5a・5b及びノート型パソコンなどの端末5cは、無線回線を介して無線基地局2bからパケットを受信する。また、パソコンなどの端末5dは、ゲートウェイ3bからパケットを受信する。
【0030】
なお、本実施形態において、パケット中継装置は、無線基地局2a・2b又はゲートウェイ3a・3b又はルータ4a〜4f又は無線制御装置(図示せず)などに設けられている。
【0031】
図2は、本実施形態におけるパケット中継装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、パケット中継装置10は、受信部11と、受信バッファ部12と、転送バッファ部13と、転送部14と、転送レート測定部15と、バッファ容量変更部16と、パケット廃棄部17とを具備する。
【0032】
受信部11は、当該パケット中継装置10に接続されている他のパケット中継装置10など(以下、受信元)毎に複数設けられている。また、各受信部11は、当該受信部11に割り当てられている受信元から所定のパケットを受信する。
【0033】
受信バッファ部12は、複数の受信部11にそれぞれ対応している。また、各受信バッファ部12は、当該受信バッファ部12に対応する受信部11によって受信されたパケットを記憶する。さらに、受信バッファ部12に記憶されたパケットは、当該パケットの宛先と所定のルーティングテーブルとに従って、所定の転送バッファ部13に入力される。
【0034】
転送バッファ部13は、複数の転送部14にそれぞれ対応している。また、各転送バッファ部13は、当該転送バッファ部13に対応する転送部14によって転送されるパケットを、受信バッファ部12から入力された順に記憶する。
【0035】
なお、転送バッファ部13の基準容量は、当該転送バッファ部13に割り当てられている転送先に所定の転送レート(以下、基準転送レート)でパケットが転送されることを前提に、滞留時間が最大許容遅延時間を超過したパケットが転送されることがないような適正な水準に設定されているものとする。
【0036】
なお、基準転送レートは、パケットを転送先に転送する際の転送レートの平均値などである。また、基準転送レートは、転送先毎に異なった値となってもよい。
【0037】
ここで、本実施形態において、転送バッファ部13は、所定のバッファ容量を有するパケット蓄積手段を構成する。
【0038】
転送部14は、当該パケット中継装置10に接続されている他のパケット中継装置10など(以下、転送先)毎に複数設けられている。また、各転送部14は、当該転送部14に割り当てられている転送先に、当該転送部14に対応する転送バッファ部13に記憶されているパケットを、パケットが当該転送バッファ部13に入力された順で(FIFOの原理に基づいて)転送する。また、転送部14は、当該転送部14に割り当てられている転送先までのパケット通信網の状態に応じた転送レートでパケットを転送する。
【0039】
転送レート測定部15は、転送部14から当該転送部14に割り当てられている転送先にパケットを転送する際の転送レートを測定する転送レート測定手段を構成する。
【0040】
バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レートが基準転送レートよりも低い場合に、これらの差分に応じて転送バッファ部13の容量を拡大する。また、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量が拡大されている状態で、転送レート測定部15によって測定された転送レートが基準転送レートよりも高い場合に、これらの差分に応じて転送バッファ部13の容量を縮小する。
【0041】
具体的には、バッファ容量変更部16は、図3に示すように転送バッファ部13の容量を変更する。図3は、転送バッファ部13の容量が変更される様子を時間軸に沿って説明する図である。なお、図3において、転送バッファ部13の基準容量は3パケット、基準転送レートは単位時間当り1パケットであり、転送バッファ部13には、単位時間当り1つのパケットが常に入力されるものとする。また、転送バッファ部13に入力されるパケットの最大許容遅延時間は、7単位時間であるものとする。
【0042】
第1の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットaは、転送部14によって所定の転送先に転送され、受信バッファ部12に記憶されているパケットdは、転送バッファ部13に入力される。
【0043】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(1パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)と同じであるため、転送バッファ部13の容量を変更しない。
【0044】
第2の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットbは、転送部14によって所定の転送先に転送され、受信バッファ部12に記憶されているパケットeは、転送バッファ部13に入力される。
【0045】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(1パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)と同じであるため、転送バッファ部13の容量を変更しない。
【0046】
なお、パケットc〜パケットdの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。例えば、パケットcの滞留時間は3単位時間となる。
【0047】
第3の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットcは、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生によって転送されず、受信バッファ部12に記憶されているパケットfは、転送バッファ部13に入力される。
【0048】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(0パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)よりも低いため、転送レート測定部15によって測定された転送レートと基準転送レートとの差分(1パケット/単位時間)に応じて、転送バッファ部13の容量を拡大する。
【0049】
すなわち、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量を1パケット分だけ拡大し、転送バッファ部13は、パケットを廃棄することなく、入力されたパケットfを記憶する。
【0050】
なお、パケットc〜パケットeの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。例えば、パケットcの滞留時間は4単位時間となる。
【0051】
第4の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットcは、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生によって転送されず、受信バッファ部12に記憶されているパケットgは、転送バッファ部13に入力される。
【0052】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(0パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)よりも低いため、転送レート測定部15によって測定された転送レートと基準転送レートとの差分(1パケット/単位時間)に応じて、転送バッファ部13の容量を拡大する。
【0053】
すなわち、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量を1パケット分だけ拡大し、転送バッファ部13は、パケットを廃棄することなく、入力されたパケットgを記憶する。
【0054】
なお、パケットc〜パケットfの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。例えば、パケットcの滞留時間は5単位時間となる。
【0055】
第5の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットcは、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生によって転送されず、受信バッファ部12に記憶されているパケットhは、転送バッファ部13に入力される。
【0056】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(0パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)よりも低いため、転送レート測定部15によって測定された転送レートと基準転送レートとの差分(1パケット/単位時間)に応じて、転送バッファ部13の容量を拡大する。
【0057】
すなわち、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量を1パケット分だけ拡大し、転送バッファ部13は、パケットを廃棄することなく、入力されたパケットhを記憶する。
【0058】
なお、パケットc〜パケットgの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。例えば、パケットcの滞留時間は6単位時間となる。
【0059】
第6の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットc〜パケットeは、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの解消により、転送部14によって所定の転送先に転送され、受信バッファ部12に記憶されているパケットiは、転送バッファ部13に入力される。
【0060】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(3パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)よりも高い転送レートになっているため、転送レート測定部15によって測定された転送レートと基準転送レートとの差分(2パケット/単位時間)に応じて、転送バッファ部13の容量を縮小する。
【0061】
すなわち、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量を2パケット分だけ縮小し、転送バッファ部13の容量を基準容量に近づける。
【0062】
なお、パケットc〜パケットhの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。例えば、パケットcの滞留時間は7単位時間となるが、パケットcは、最大許容遅延時間(7単位時間)を超過せずに転送される。
【0063】
第7の単位時間において、転送バッファ部13に記憶されているパケットf・パケットgは、パケット通信網の輻輳や受信誤りなどの解消により、転送部14によって所定の転送先に転送され、受信バッファ部12に記憶されているパケットjは、転送バッファ部13に入力される。
【0064】
ここで、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レート(2パケット/単位時間)が基準転送レート(1パケット/単位時間)よりも高い転送レートになっているため、転送レート測定部15によって測定された転送レートと基準転送レートとの差分(1パケット/単位時間)に応じて、転送バッファ部13の容量を縮小する。
【0065】
すなわち、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量を1パケット分だけ縮小し、転送バッファ部13の容量を基準容量に戻す。
【0066】
なお、パケットf〜パケットiの滞留時間は、それぞれ1単位時間ずつ増加する。
【0067】
また、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量が基準容量よりも拡大されている状態で所定の時間が経過した場合に、転送バッファ部13の容量を縮小するように構成されていてもよい。
【0068】
なお、本実施形態において、バッファ容量変更部16は、転送レート測定部15によって測定された転送レートが基準転送レートよりも低い場合に、転送バッファ部13の容量を拡大するバッファ容量拡大手段を構成する。また、バッファ容量変更部16は、転送バッファ部13の容量が基準容量よりも拡大されている状態で、転送レート測定部15によって測定された転送レートが基準転送レートよりも高い場合に、転送バッファ部13の容量を縮小するバッファ容量縮小手段を構成する。
【0069】
パケット廃棄部17は、オーバーフローが発生した際に、転送バッファ部13における滞留時間が最も長いパケットを廃棄する。
【0070】
具体的には、図4に示すように、パケット廃棄部17は、パケットa〜パケットfが転送バッファ部13に記憶されている状態においてオーバーフローが発生すると、転送バッファ部13における滞留時間が最も長いパケットaを廃棄し、パケットgを転送バッファ部13に記憶可能な状態にする。
【0071】
(パケット中継装置の動作)
図5は、本実施形態におけるパケット中継装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図5は、パケット中継装置10の動作を示すフロー図である。
【0072】
図5に示すように、ステップ10において、パケット中継装置10は、パケットを転送する際の転送レートを測定する。
【0073】
ステップ20において、パケット中継装置10は、ステップ10で測定された転送レートと基準転送レートとを比較する。パケット中継装置10は、ステップ10で測定された転送レートが基準転送レートよりも小さい場合には、ステップ30の処理に移り、ステップ10で測定された転送レートが基準転送レートよりも大きい場合には、ステップ40の処理に移る。
【0074】
ステップ30において、パケット中継装置10は、ステップ10で測定された転送レートと基準転送レートとの差分に応じて、転送バッファ部13の容量を拡大する。
【0075】
ステップ40において、パケット中継装置10は、転送バッファ部13の容量と基準容量とを比較する。パケット中継装置10は、転送バッファ部13の容量が基準容量よりも拡大された状態である場合には、ステップ50に移り、転送バッファ部13の容量が基準容量よりも拡大された状態ではない場合には、一連の処理を終了する。
【0076】
ステップ50において、パケット中継装置10は、ステップ10で測定された転送レートと基準転送レートとの差分に応じて、転送バッファ部13の容量を縮小する。
【0077】
(パケット中継装置の作用・効果)
本実施形態におけるパケット中継装置10によれば、転送レート測定部15によって測定される転送レートが、パケット通信網の輻輳や受信誤りの発生によって基準転送レートよりも一時的に低下した場合に、バッファ容量変更部16が、当該転送レートと基準転送レートとの差分に応じて転送バッファ部13の容量を拡大することにより、当該パケット中継装置10は、当該転送レートが上昇すれば滞留時間が最大許容時間を超過せずに転送できる可能性のあるパケットが廃棄されることを防止することができる。
【0078】
また、本実施形態におけるパケット中継装置10によれば、転送レート測定部15によって測定される転送レートが、パケット通信網の輻輳や受信誤りの解消によって基準転送レートよりも上昇した場合に、バッファ容量変更部16が、当該転送レートと基準転送レートとの差分に応じて転送バッファ部13の容量を縮小することにより、当該パケット中継装置10は、転送バッファ部13の容量が必要以上に拡大されることを防止することができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明にパケット中継装置及びパケット中継方法によれば、パケット中継装置は、パケットを転送する際の転送レートがパケット通信網の輻輳や受信誤りなどの発生によって所定の転送レートよりも一時的に低下した場合に、当該転送レートが上昇すれば滞留時間が最大許容遅延時間を超過せずに転送できる可能性のあるパケットが廃棄されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態におけるパケット中継装置10パケット中継装置が設置されているパケット通信網を示す概略図である。
【図2】図2は、本実施形態におけるパケット中継装置10の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態における転送バッファ部13の容量の拡大・縮小を説明するための図である。
【図4】図4は、本実施形態において、オーバーフローが発生した際に転送バッファ部13に記憶されているパケットが廃棄される態様を示す図である。
【図5】図5は、本実施形態におけるパケット中継装置10の動作を示すフロー図である。
【図6】図6は、従来技術におけるバッファの容量について説明するための図である。
【符号の説明】
1a〜1d…端末、2a・2b…無線基地局、3a・3b…ゲートウェイ、4a〜4f…ルータ、5a〜5d…端末、10…パケット中継装置、11…受信部、12…受信バッファ部、13…転送バッファ部、14…転送部、15…転送レート測定部、16…バッファ容量変更部、17…パケット廃棄部

Claims (5)

  1. パケット通信網においてパケットを中継するパケット中継装置であって、
    所定のバッファ容量を有するパケット蓄積手段と、
    前記パケットを転送する際の転送レートを測定する転送レート測定手段と、
    前記転送レート測定手段によって測定された前記転送レートが前記パケットの転送先に応じて定められた所定の転送レートよりも低い場合に、前記バッファ容量を拡大するバッファ容量拡大手段とを具備し、
    前記所定のバッファ容量は、前記パケットに許容される遅延時間である最大許容遅延時間及び前記所定の転送レートに応じて定められることを特徴とするパケット中継装置。
  2. 前記バッファ容量拡大手段によって前記バッファ容量が拡大された状態で、前記転送レート測定手段によって測定された前記転送レートが前記所定の転送レートよりも高い場合に、当該バッファ容量を縮小するバッファ容量縮小手段を具備することを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  3. 前記バッファ容量拡大手段によって前記バッファ容量が拡大された状態で所定の時間が経過した場合に、当該バッファ容量を縮小するバッファ容量縮小手段を具備することを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  4. 前記バッファ容量拡大手段は、前記転送レート測定手段によって測定された前記転送レートと前記所定の転送レートとの差分に応じて、前記バッファ容量を拡大し、
    前記バッファ容量縮小手段は、前記転送レート測定手段によって測定された前記転送レートと前記所定の転送レートとの差分に応じて、前記バッファ容量を縮小することを特徴とする請求項3に記載のパケット中継装置。
  5. 所定のバッファ容量を有するパケット中継装置がパケット通信網においてパケットを中継するパケット中継方法であって、
    前記パケットを転送する際の転送レートが測定されるステップAと、
    前記ステップAで測定された前記転送レートが前記パケットの転送先に応じて定められた所定の転送レートよりも低い場合に、前記バッファ容量が拡大されるステップBとを具備し、
    前記所定のバッファ容量は、前記パケットに許容される遅延時間である最大許容遅延時間及び前記所定の転送レートに応じて定められることを特徴とするパケット中継方法。
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