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JP4191357B2 - 構造物の崩壊防止構造 - Google Patents

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JP4191357B2
JP4191357B2 JP2000051727A JP2000051727A JP4191357B2 JP 4191357 B2 JP4191357 B2 JP 4191357B2 JP 2000051727 A JP2000051727 A JP 2000051727A JP 2000051727 A JP2000051727 A JP 2000051727A JP 4191357 B2 JP4191357 B2 JP 4191357B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物の崩壊を防ぐ構造物の崩壊防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鉄筋コンクリート造の建物(構造物)は、施工現場の環境や施主の要望などに基づき、様々なデザイン的特色あるいは実用的特色を備えており、その一つとして、外壁によって囲まれず、外部と連続している空間部分(例えば屋内駐車場に利用されるピロティ)を有するものがある。
このような構造物においては、上方の躯体をほぼ柱のみによって支えているので、柱と壁によって上方の躯体を支えている構造物に比して、地震等の外力が作用した際に、崩壊し易いという問題がある。
【0003】
そこで、このような構造物においては、地震等に起因する崩壊を防止するために、近年例えば、柱の径や数を大きくして構造物自体の強度を向上させたり、免震・制振構造を組み合わせることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法は、構造物の構造に直接関わるものであるため、すなわち構造物の設計思想に関わるものであるので、その方法を構造物の一部に採用するにあたって構造物全体の耐震性能や剛性バランスについても検討する必要が生じてしまうことになる。また、既存の構造物においては、設計段階からの見直しができないため、上述した構造物の崩壊を容易に防止する有効な手段はなかった。
上記事情に鑑み、本発明の課題は、簡単な構造で構造物の崩壊を防ぐことができる構造物の崩壊防止構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の構造物の崩壊防止構造は、例えば図1及び図4に示すように、床部4に立設され、上方の躯体1a,5aを支持する柱や壁等の支持体2,6を備えた構造物の崩壊を防止する崩壊防止構造であって、補強支持部材10,30が、前記支持体2,6の周囲を該支持体2,6と所定間隔を隔てて囲むように、かつ、前記躯体1a,5aの下部との間に所定間隔を隔てて前記床部4に設置されていることを特徴とする。
【0006】
ここで、前記構造物としては、床部に立設され、上布の躯体を支持する支持体を備えたものであればどのような構造形式のものであってもよい。また、前記構造物の用途はどんなものであってもよい。
また、前記支持体としては、例えば柱や壁の他、柱と壁とが連結したもの等がある。
また、前記補強支持部材としては、例えば請求項2〜4に記載の補強支持部材があるが、この補強支持部材は、構造物の構築と並行して床部に設置してもよいし、あるいは、既存の構造物において、床部に設置してもよい。
また、前記補強支持部材の上面にゴム等の緩衝材を設けてもよい。
【0007】
請求項1記載の構造物の崩壊防止構造においては、前記補強支持部材が、前記支持体の周囲を該支持体と所定間隔を隔てて囲むように、かつ、前記躯体の下部との間に所定間隔を隔てて前記床部に設置されているので、地震等の外力が前記支持体や躯体に作用した場合に、この外力が前記支持体や躯体から前記補強支持部材に直接伝わることがない。したがって、前記支持体や躯体の震動によって前記補強支持部材が傷むことがない。
【0008】
そして、地震等の外力によって、前記支持体が前記躯体を支えきれなくなって、前記支持体が崩壊して前記躯体が前記床部上に落下しようとしても、前記補強支持部材によって前記躯体を支えておくことができる。
さらには、前記補強支持部材が、前記支持体の周囲を該支持体と所定間隔を隔てて囲むようにして床部上に設置されているので、地震等の外力によって前記支持体が変形しても、この変形した支持体を前記補強支持部材によって支持することができるので、前記支持体がそれ以上変形することがない。したがって、前記支持体が過大に変形することを防止することができるので、該支持体の過大な変形に起因する支持体の倒壊(前記支持体が前記外力や躯体の自重で倒壊すること)を防止することができる。
つまり、簡単な構造で構造物の崩壊を防ぐことができる。
また、前記補強支持部材は、前記支持体の周囲を囲むようにして設けられているので、前記支持体と躯体との間の空間部分を大きく狭めることがない。
【0009】
ここで、前記補強支持部材の上面にゴム等の緩衝材を設けることで、以下の効果を得ることもできる。すなわち、前記支持体が崩壊することで落下してきた躯体が前記補強支持部材に与える衝撃を、前記緩衝材が吸収するので、この衝撃が直接前記補強支持部材に伝わることがない。
【0010】
請求項2記載の構造物の崩壊防止構造は、例えば図1及び図2に示すように、請求項1記載の構造物の崩壊防止構造において、
前記補強支持部材10は、前記支持体2の周りを囲むようにして床部4に立設された複数の支持柱12と、
これら支持柱12を前記支持体2の周方向に連結する連結フレーム13・・・とを備えていることを特徴とする。
ここで、前記支持柱及び連結フレームとしては、例えば鋼管、アングル材(山形鋼)、あるいはH形鋼等を使用することができる。
【0011】
請求項2記載の構造物の崩壊防止構造においては、前記複数の支持柱を、前記支持体の周りを囲むようにして床部に立設し、前記連結フレームを、前記支持柱を前記支持体の周方向に連結するようにして設けることで、前記補強支持部材を容易に組み立てることができる。
また、これら複数の支持柱が連結フレームによって連結されているので、すなわち、連結フレームによってこれら複数の支持柱が一体的なものとなっているので、連結フレームがない場合に比して、補強支持部材の強度を向上することができる。
【0012】
請求項3記載の構造物の崩壊防止構造は、例えば図4及び図5に示すように、請求項1記載の構造物の崩壊防止構造において、
前記補強支持部材30は筒形状をなしており、その中空部に前記支持体6を通すようにして前記床部4に設置されていることを特徴とする。
ここで、前記筒形状をなす補強支持部材としては、例えば鋼管柱や、筒形状の鉄筋コンクリート柱等がある。
【0013】
そして、このような補強支持部材を床部に設置する方法としては、例えば以下のものがある。すなわち、該支持柱を構造物の構築と並行して床部上に設置するのであれば、床部上の、前記支持体を立設する位置において、予め支持柱を立設し、該支持柱の内部に前記支持体を立設するという方法があるし、前記支持柱を既存の構造物において床部に設置するのであれば、前記支持柱を周方向に複数の部材に分けておき、これら複数の部材を、前記支持体の周囲を囲むようにして床部上に立設するとともに、これら複数の部材どうしを連結するという方法がある。
【0014】
請求項3記載の構造物の崩壊防止構造においては、前記補強支持部材は筒形状をなしており、その中空部に前記支持体を通すようにして前記床部に設置されているので、床部上に前記補強支持部材を設置する作業が容易となる。すなわち、前記筒形状をなす補強支持部材を、その中空部に前記支持体を通すようにして前記床部に設置することで、前記補強支持部材を床部上に容易に設置することができる。また、前記構造物の崩壊防止構造は、前記支持体の周りを筒形状の補強支持部材で囲んでいるという構成となっているので、外観意匠性もよい。
【0015】
また、前記補強支持部材は筒形状をなしており、その中空部に前記支持体を通すようにして前記床部に設置されているので、言い換えれば、前記支持体は前記筒形状をなす補強支持部材によってほぼ完全に囲まれているので、地震等の外力によって前記支持体が変形した場合に、前記補強支持部材によって、前記変形した支持体を請求項2記載の構造物の崩壊防止構造に比してより強固に支持することができる。
【0016】
請求項4記載の構造物の崩壊防止構造は、例えば図5に示すように、請求項3記載の構造物の崩壊防止構造において、
前記支持体6と補強支持部材30との間の隙間には、粉粒物(鋼球)40・・・が充填されていることを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の構造物の崩壊防止構造によれば、前記支持体と補強支持部材との間の隙間には、粉粒物が充填されているので、地震等の外力によって、前記支持体が前記躯体を支えきれなくなって、前記支持体が崩壊して前記躯体が前記床部上に落下しようとしても、前記補強支持部材及び粉粒物によって前記躯体を支えておくことができる。
したがって、請求項3記載の構造物の崩壊防止構造に比して、前記躯体をより確実に支えておくことができるほか、補強支持部材にかかる躯体の荷重を小さくすることができるので、補強支持部材が多少薄肉でも、前記躯体を支えておくことができる。
ここで、前記粉粒物としては、支持体の変形に合わせて前記隙間内部である程度動くことができるように、その表面が滑らかになっており、かつ、前記躯体からの荷重を十分受けることができるもの、例えば鋼球等が望ましい。
【0018】
請求項5記載の構造物の崩壊防止構造は、例えば図3及び図6に示すように、請求項1〜4のいずれか記載の構造物の崩壊防止構造において、
隣り合う複数の支持体2,6の周囲にそれぞれ備えた補強支持部材10・・・,30・・・には、支持梁20・・・がほぼ水平に架設されていることを特徴とする。
ここで、前記支持梁としては、例えばアングル材(山形鋼)やH形鋼を使用することができる。そして、このような支持梁は、前記躯体の下部を構成している床梁の下方に配置されるようにして、隣り合う支持体の補強支持部材に架設されるのが望ましい。
【0019】
請求項5記載の構造物の崩壊防止構造は、隣り合う複数の支持体の周囲にそれぞれ備えた補強支持部材には、支持梁がほぼ水平に架設されているので、前記支持体や躯体に地震等の外力が作用して、前記支持体が前記躯体を支えきれなくなった場合に、前記躯体が落下しようとしても、前記躯体を、前記補強支持部材と前記支持梁とで支えておくことができる。したがって、請求項1〜4記載の構造物の崩壊防止構造に比して、前記躯体をより確実に支えておくことができる。
【0020】
そして、前記支持梁は、前記支持体の間に配置されている躯体を支えておくことができるので、前記支持体どうしの間隔が比較的大きく、前記補強支持部材のみでは前記支持体の間に配置されている躯体を効果的に支えておくことが困難な場合であっても、前記躯体を容易かつ確実に支えておくことができる。
【0021】
さらに、隣り合う補強支持部材に支持梁がほぼ水平に架設されているので、言い換えれば、隣り合う補強支持部材どうしが支持梁によって連結されているので、地震等の外力によって前記支持体が変形した場合に、前記補強支持部材によって、前記変形した支持体を請求項1〜4の何れか記載の構造物の崩壊防止構造に比してより強固に支持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下に、本発明の第1の実施の形態を図に基づいて説明する。
本第1の実施の形態においては、図1〜図3に示すように、構造物の崩壊防止構造を既存のピロティ1に適用している。なお、図1はピロティ1において床部4に設置された補強支持部材10の態様を示した正面図であり、図2は、図1における平断面図であり、図3は、隣り合う補強支持部材10・・・に、支持梁20・・・が架設された態様を示した一部断面を含む正面図である。
【0023】
ここで、ピロティとは、構造物の1階部分を外壁で囲わず、外部と連続させて開放した列柱空間をいう。なお、図1においては、躯体1aと床部4との間の空間部分がピロティ1となっている。そして、ピロティ1においては、床部4に立設されている柱(支持体)2・・・が上方の躯体1aを支持している。
本実施の形態に係る構造物の崩壊防止構造においては、補強支持部材10・・・が、柱2・・・の周囲を該柱2・・・と所定間隔を隔てて囲むように、かつ、床梁3との間に所定間隔を隔てて床部4に設置され、隣り合う補強支持部材10・・・に、支持梁20・・・がほぼ水平に架設されている。まず、補強支持部材10について図1〜図3に基づいて説明する。
【0024】
補強支持部材10は、支持柱12・・・と、連結フレーム13・・・とを備えている。
支持柱12・・・は、柱2の周りを囲むようにして床部4に立設されている部材である。これら支持柱12・・・は、断面矩形状の長尺な鋼管で構成された柱部12aと、該柱部の基端部に設けられた固定板部14とからなる。
【0025】
また、支持柱12・・・の長さは、床部4から床梁3までの高さよりも短く設定されており、この支持柱12・・・を床部に立設した際に、該支持柱12・・・の上部と床梁3との間に所定の間隔ができるようになっている。
また、前記固定板部14の側端部は支持柱12の径方向外側に突出しており、この側端部には、固定板部14をその厚さ方向に貫通する貫通穴が形成されている。
【0026】
そして、前記支持柱12は、以下の方法により床部4上に立設されている。すなわち、支持柱12を、その固定板部14が床部4に当接し、かつ、柱2の周囲を該柱2と所定の間隔を隔てて囲むようにして立てる。ついで、アンカーボルト15・・・を、各支持柱12の固定板部14から前記貫通穴を通して床部4にねじ込んで、支持柱12を床部4に固定することで、支持柱12は床部4上に立設されている。
【0027】
連結フレーム13は、床部4に立設された支持柱12・・・を、柱2の周方向に連結するようにして、支持柱12・・・に設けられている部材である。
この連結フレーム13は、図2に示すように、アングル材13a・・・と、アングル材13b・・・とで構成されており、以下のようにして支持柱12・・・に設けられている。
【0028】
すなわち、アングル材13a・・・の先端部とアングル材13b・・・の先端部とを、アングル材13a・・・とアングル材13b・・・とが互いに直角になるようにして突き当てることでアングル材13a・・・とアングル材13b・・・とを連結し、該連結部分を溶接する一方で、アングル材13a・・・どうし及びアングル材13b・・・どうしを、床部4に立設された支持柱12・・・を介して連結し、該連結部分を溶接することで、連結フレーム13が支持柱12・・・に設けられている。
【0029】
このような連結フレーム13は、図1に示すように、このような連結フレーム13は、支持柱12・・・の上端部のほか、支持柱12・・・の所定の位置に設けられており、また、支持柱12・・・の先端面と、支持柱12・・・の上端部に設けられた連結フレーム13の上端面とに亙って、板状のゴム16(緩衝材)が設けられている。
【0030】
支持梁20・・・は、図3に示すように、隣り合う補強支持部材10・・・にほぼ水平に架設されている部材である。
この支持梁20は長尺なH形鋼であり、図示は省略するが、その両端部には、支持梁20の径方向外側に突出するフランジ部が形成されている。そして、この支持梁20は、以下の方法により補強支持部材10に接合されている。
【0031】
すなわち、前記フランジ部を、支持柱12の外側側面に当接し、前記フランジ部から支持柱12にボルトをねじ込み、支持柱12側に突出した前記ボルトの先端部をナットで締め付けるとともに、フランジ部と支持柱12との当接部分を溶接することで、支持梁20が補強支持部材10に接合されている。
【0032】
本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。すなわち、補強支持部材10・・・が、柱2・・・の周囲を該柱2・・・と所定間隔を隔てて囲むように、かつ、床梁3の下部との間に所定間隔を隔てて床部4に設置されているので、地震等の外力が前記柱2や上方の躯体1aに作用した場合に、この外力が前記柱2・・・や前記躯体1aから前記補強支持部材10に直接伝わることがない。したがって、前記柱2・・・や前記躯体1aの震動によって前記補強支持部材10が傷むことがない。
【0033】
そして、地震等の外力によって、前記柱2・・・が前記躯体1aを支えきれなくなって、前記柱2・・・が崩壊して前記躯体1aが前記床部4上に落下しようとしても、前記補強支持部材10・・・によって前記躯体1aを支えておくことができる。
ここで、前記補強支持部材10・・・の上面にゴム16を設けたので、落下してきた前記躯体1aが前記補強支持部材10に与える衝撃を、前記ゴム16が吸収するので、この衝撃が直接前記補強支持部材10に伝わることがない。
【0034】
さらには、補強支持部材10・・・が、柱2・・・の周囲を柱2・・・と所定間隔を隔てて囲むようにして床部4上に設置されているので、地震等の外力によって前記柱2・・・が変形しても、この変形した柱2・・・を補強支持部材10・・・によって支持することができるので、柱2・・・がそれ以上変形することがない。したがって、柱2・・・が過大に変形することを防止することができるので、柱2・・・の過大な変形に起因する柱2・・・の倒壊(前記柱2・・・が前記外力や躯体の自重で倒壊すること)を防止することができる。ここで、隣り合う補強支持部材10・・・どうしが支持梁20・・・によって連結されているので、支持梁20・・・がない場合に比べて、前記変形した柱2・・・を前記補強支持部材10・・・及び支持梁20・・・によってより強固に支持することができる。
したがって、簡単な構造で構造物の崩壊を防ぐことができる。
【0035】
さらには、前記補強支持部材10・・・は、前記柱2・・・の周囲を囲むようにして設けられているので、ピロティ1の有する空間部分を大きく狭めることがない。
また、隣り合う補強支持部材10・・・に、支持梁20・・・がほぼ水平に架設されているので、前記柱2・・・や前記躯体1aに地震等の外力が作用して、前記柱2・・・が前記躯体1aを支えきれなくなった場合に、前記躯体1aが落下しようとしても、前記躯体1aを、前記補強支持部材10・・・と前記支持梁20・・・とで支えておくことができるので、支持梁20・・・を設けない場合に比して、前記躯体1aをより確実に支えておくことができる。
【0036】
特に、前記支持梁20・・・は、前記柱2・・・の間に配置されている躯体1aを支えておくことができるので、前記柱2・・・どうしの間隔が比較的大きく、前記補強支持部材10・・・のみでは前記柱2・・・の間に配置されている躯体1aを効果的に支えておくことが困難な場合であっても、前記躯体1aを容易かつ確実に支えておくことができる。
【0037】
また、第2の実施の形態に比べて有利な効果も得ることができる。すなわち、本実施の形態においては、前記複数の支持柱12・・・を、前記柱2・・・の周りを囲むようにして床部4に立設し、前記連結フレーム13・・・を、前記支持柱12・・・を前記柱2・・・の周方向に連結するようにして設けることで、前記補強支持部材10・・・を容易に組み立てることができるほか、連結フレーム13・・・によってこれら複数の支持柱12・・・が一体的なものとなっているので、連結フレーム13・・・がない場合に比して、補強支持部材10・・・の強度を向上することができる。
【0038】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について図4〜図6に基づいて説明する。ここで、図4はピロティ5において床部4に設置された補強支持部材30の態様を示した正面図であり、図5は、図4における平断面図であり、図6は、隣り合う補強支持部材30・・・に支持梁20・・・が架設された態様を示した一部断面を含む正面図である。
【0039】
なお、本実施の形態の構造物の崩壊防止構造が、前記第1の実施の形態の構造物の崩壊防止構造と異なる点は、第1の実施の形態の補強支持部材10が、支持柱12・・・及び連結フレーム13・・・とを備えたフレーム形状となっているのに対し、本実施の形態の補強支持部材30は、図4及び図5に示すように円筒形状をなしている点である。
したがって、以下に前記相違点について詳しく説明し、第1の実施の形態と共通構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
本実施の形態においても、図4〜図6に示すように、構造物の崩壊防止構造を既存のピロティ5に適用している。ただし、本実施の形態に係るピロティ5を構成する柱(支持体)6・・・は円柱となっている。そして、ピロティ5においては、床部4に立設されている柱6・・・が上方の躯体5aを支持している。
本実施の形態に係る構造物の崩壊防止構造においては、床部4に複数の補強支持部材30が設置され、柱6と補強支持部材30との間の隙間には鋼球40・・・が充填され、隣り合う補強支持部材30・・・には、支持梁20・・・がほぼ水平に架設されている。
まず、補強支持部材30及び鋼球40・・・について図4〜図6に基づいて説明する。
【0041】
補強支持部材30は、円筒形状をなしており、その中空部に柱6を通すようにして床部に設置されている。
この補強支持部材30は、円弧板状の囲い部材32,32を互いに突き合わせることで形成される。この囲い部材32の両側端部には、囲い部材32の径方向外側に突出する第1フランジ部33,33が形成されており、第1フランジ部33には、第1フランジ部33を厚さ方向に貫通するボルト穴が囲い部材32の長さ方向に複数形成されている。
【0042】
また、囲い部材32の基端部には、囲い部材32の径方向外側に突出する第2フランジ部34が形成されている。この第2フランジ部34には、該第2フランジ部をその厚さ方向に貫通するアンカーボルト貫通穴が所定の位置に形成されている。
【0043】
そして、前記補強支持部材30は、以下の方法により床部4に設置されている。すなわち、囲い部材32,32のうち一方の囲い部材32を、柱6から所定の間隔を隔てた位置に、その内周面を柱6に向けた状態で床部4上に立て、第2フランジ部34から、アンカーボルト37,37,37を、前記アンカーボルト貫通穴を通して、床部4にねじ込む。
【0044】
ついで、他方の囲い部材32を、その第1フランジ部33を前記一方の囲い部材32の第1フランジ部33に突き当てるようにして床部4上に立て、第2フランジ部34から、アンカーボルト37,37,37を、前記アンカーボルト貫通穴を通して、床部4にねじ込む。
【0045】
一方、ボルト35・・・を、前記一方の囲い部材32の第1フランジ部33から、前記ボルト穴を通して他方の囲い部材33の第1フランジ部33に通して、ボルト35・・・先端部を他方の覆い部材33の第1フランジ部33の表面から突出させ、前記ボルト35・・・の先端部をナット36・・・で締め付けることで、補強支持部材30が床部4に設置されている。
そして、補強支持部材30・・・の上端面に亙って、板状のゴム(緩衝材)38が設けられている。
【0046】
鋼球40・・・は、柱6と補強支持部材30との間の隙間に充填されている。鋼球40・・・は、柱6の変形に合わせて前記隙間内部である程度動くことができるように、その表面が滑らかになっており、かつ、躯体5aからの荷重を十分受けることができるようになっている。
なお、鋼球40・・・は、該鋼球40・・・を補強支持部材30の上端部の開口から前記隙間に流し込むことで、柱6と補強支持部材30との間の隙間に充填されている。したがって、鋼球40・・・は前記隙間内部にそれほど密に詰め込まれていないこととなるが、これは、地震等の外力によって柱6が変形した際に、前記隙間内部の鋼球40・・・がこの柱6の変形に合わせてある程度動くことができるようにするためである。
【0047】
支持梁20は、第1の実施の形態とほぼ同様の方法で、補強支持部材30に接合されている。すなわち、囲い部材32上の所定の位置に、支持梁20の端部及びフランジ部を当接し、ボルトを、該フランジ部に形成されたボルト穴を通して囲い部材32にねじ込むことで、支持梁20が柱囲い部31に接合されている。
【0048】
本実施の形態に係る構造物の崩壊防止構造によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるほか、本実施の形態に特有の効果も得ることもできる。
すなわち、前記筒形状をなす補強支持部材30・・・を、その中空部に前記柱6・・・を通すようにして前記床部4に設置することで、前記補強支持部材30・・・を床部4に容易に設置することができる。また、本実施の形態に係る構造物の崩壊防止構造は、前記柱6・・・の周りを筒形状の補強支持部材30・・・で囲んでいるという構成となっているので、外観意匠性もよい。
【0049】
また、柱6・・・は前記筒形状をなす補強支持部材30・・・によってほぼ完全に囲まれているので、地震等の外力によって前記柱6・・・が変形した場合に、前記補強支持部材30・・・によって、前記変形した柱6・・・を第1の実施の形態に比してより強固に支持することができる。
【0050】
さらには、柱6と補強支持部材30との間の隙間には、鋼球40・・・が充填されているので、地震等の外力によって、前記柱6が躯体5aを支えきれなくなって、柱6が崩壊して躯体5aが床部4上に落下しようとしても、補強支持部材30及び鋼球40・・・によって前記躯体を支えておくことができる。
したがって、鋼球40・・・がない場合に比して、躯体5aをより確実に支えておくことができるほか、補強支持部材30にかかる躯体5aの荷重を小さくすることができるので、補強支持部材30が多少薄肉でも、前記躯体を支えておくことができる。
【0051】
なお、以上の実施の形態においては、構造物の崩壊防止構造をピロティに適用するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、構造物の上階部分において、外壁で囲まれていない空間に適用してもよい。
また、他の構造形式の構造物、例えば壁で上方の躯体を支持している部分または柱と壁とで上方の躯体を支持している部分を備えた構造物に適用してもよい。ここで、壁に窓や扉等のような開口部分が設けられている場合は、前記補強支持部材を窓や扉等のような開口部分を避けて設けるか、または開口部分に対向する部位において、前記補強支持部材に開口を設ければよい。
【0052】
また、第2の実施の形態においては、円筒形状の補強支持部材30を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、柱の断面形状にあわせて、筒形状をなす補強支持部材の形状を変えることができる。例えば、柱が断面矩形状であれば、断面矩形状の補強支持部材を用いればよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、地震等の外力が前記柱や躯体に作用した場合に、この外力が前記柱や躯体から前記補強支持部材に直接伝わることがない。したがって、前記柱や躯体の震動によって前記補強支持部材が傷むことがない。
【0054】
そして、地震等の外力によって、前記柱が前記躯体を支えきれなくなって、前記柱が崩壊して前記躯体が前記床部上に落下しようとしても、前記補強支持部材によって前記躯体を支えておくことができる。
さらには、前記補強支持部材が、前記柱の周囲を該柱と所定間隔を隔てて囲むようにして床部上に設置されているので、地震等の外力によって前記柱が変形しても、この変形した柱を前記補強支持部材によって支持することができるので、前記柱がそれ以上変形することがない。したがって、前記柱が過大に変形することを防止することができるので、該柱の過大な変形に起因する柱の倒壊(前記柱が前記外力や躯体の自重で倒壊すること)を防止することができる。
つまり、簡単な構造で構造物の崩壊を防ぐことができる。
【0055】
また、前記補強支持部材は、前記柱の周囲を囲むようにして設けられているので、前記柱と躯体との間の空間部分が大きく狭められることがない。
さらには、前記補強支持部材の上面にゴム等の緩衝材を設けることで、以下の効果を得ることもできる。すなわち、落下してきた躯体が前記補強支持部材に与える衝撃を前記緩衝材が吸収するので、この衝撃が直接前記補強支持部材に伝わることがない。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記複数の支持柱を、前記柱の周りを囲むようにして床部に立設し、前記連結フレームを、前記支持柱を前記柱の周方向に連結するようにして設けることで、前記補強支持部材を容易に組み立てることができる。
また、これら複数の支持柱が連結フレームによって連結されているので、すなわち、連結フレームによってこれら複数の支持柱が一体的なものとなっているので、連結フレームがない場合に比して、補強支持部材の強度を向上することができる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、床部上に前記補強支持部材を設置する作業が容易となる。すなわち、前記筒形状をなす補強支持部材を、その中空部に前記柱を通すようにして前記床部に設置することで、前記補強支持部材を床部上に容易に設置することができる。また、前記構造物の崩壊防止構造は、前記柱の周りを筒形状の補強支持部材で囲んでいるという構成となっているので、外観意匠性もよい。
【0058】
また、前記柱は前記筒形状をなす補強支持部材によってほぼ完全に囲まれているので、地震等の外力によって前記柱が変形した場合に、前記補強支持部材によって、前記変形した柱を請求項2記載の構造物の崩壊防止構造に比してより強固に支持することができる。
【0059】
請求項4記載の発明によれば、請求項3と同様の効果を得ることは勿論のこと、地震等の外力によって、前記柱が前記躯体を支えきれなくなって、前記柱が崩壊して前記躯体が前記床部上に落下しようとしても、前記補強支持部材及び粉粒物によって前記躯体を支えておくことができる。
したがって、請求項3記載の構造物の崩壊防止構造に比して、前記躯体をより確実に支えておくことができるほか、補強支持部材にかかる躯体の荷重を小さくすることができるので、補強支持部材が多少薄肉でも、前記躯体を支えておくことができる。
【0060】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記柱や躯体に地震等の外力が作用して、前記柱が前記躯体を支えきれなくなった場合に、前記躯体が落下しようとしても、前記躯体を、前記補強支持部材と前記支持梁とで支えておくことができる。したがって、請求項1〜4記載の構造物の崩壊防止構造に比して、前記躯体をより確実に支えておくことができる。
【0061】
また、前記柱どうしの間隔が比較的大きく、前記補強支持部材のみでは前記柱の間に配置されている躯体を効果的に支えておくことが困難な場合であっても、前記躯体を容易かつ確実に支えておくことができる。
さらには、隣り合う補強支持部材どうしが支持梁によって連結されているので、地震等の外力によって前記柱が変形した場合に、前記補強支持部材及び支持梁によって、前記変形した柱を請求項1〜4の何れか記載の構造物の崩壊防止構造に比してより強固に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピロティにおいて床部に設置された補強支持部材の態様を示した正面図である。
【図2】図1における平断面図である。
【図3】隣り合う補強支持部材に支持梁を架設した態様を示した一部断面を含む正面図である。
【図4】ピロティにおいて床部に設置された補強支持部材の態様を示した正面図である。
【図5】図4における平断面図である。
【図6】隣り合う補強支持部材に支持梁を架設した態様を示した一部断面を含む正面図である。
【符号の説明】
1,5 ピロティ(空間部分)
1a,5a 上方の躯体
2,6 柱
3 床梁(上方の躯体の下部)
4 床部
10,30 補強支持部材
12 支持柱
13 連結フレーム
20 支持梁
40 鋼球(粉粒物)

Claims (5)

  1. 床部に立設され、上方の躯体を支持する柱や壁等の支持体を備えた構造物の崩壊防止構造であって、
    補強支持部材が、前記支持体の周囲を該支持体と所定間隔を隔てて囲むように、かつ、前記躯体の下部との間に所定間隔を隔てて前記床部に設置されていることを特徴とする構造物の崩壊防止構造。
  2. 請求項1記載の構造物の崩壊防止構造において、
    前記補強支持部材は、前記支持体の周りを囲むようにして床部に立設された複数の支持柱と、
    これら支持柱を前記支持体の周方向に連結する連結フレームとを備えていることを特徴とする構造物の崩壊防止構造。
  3. 請求項1記載の構造物の崩壊防止構造において、
    前記補強支持部材は筒形状をなしており、その中空部に前記支持体を通すようにして前記床部に設置されていることを特徴とする構造物の崩壊防止構造。
  4. 請求項3記載の構造物の崩壊防止構造において、
    前記支持体と補強支持部材との間の隙間には、粉粒物が充填されていることを特徴とする構造物の崩壊防止構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の構造物の崩壊防止構造において、
    隣り合う複数の支持体の周囲にそれぞれ備えた補強支持部材には、支持梁がほぼ水平に架設されていることを特徴とする構造物の崩壊防止構造。
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