JP7228344B2 - 鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造及びプレキャスト部材 - Google Patents
鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造及びプレキャスト部材 Download PDFInfo
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Description
すなわち、本発明に係る鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造は、隣り合う鉄筋コンクリート造の躯体と、隣り合う前記躯体間に配置され、一端部がそれぞれ一方の躯体に接合されるとともに互いに交差して配置されたH形鋼からなる上側の第一ブレース及び下側の第二ブレースと、前記第一ブレースの一端部と前記第二ブレースの一端部とを連結する連結ユニットと、を備え、前記連結ユニットは、前記第一ブレースおよび前記第二ブレースが配置された架構面と直交する鉛直面に沿って配置されたベースプレートと、前記ベースプレートの上部から水平方向に延び、前記ベースプレートと前記第一ブレースの上側のフランジとを連結する上部プレートと、前記ベースプレートの下部から水平方向に延び、前記ベースプレートと前記第二ブレースの下側のフランジとを連結する下部プレートと、前記ベースプレート、前記上部プレート、前記下部プレート、前記第一ブレースの一端部及び前記第二ブレースの一端部により形成された空間内に、前記架構面に沿って設けられ、前記ベースプレート、前記上部プレート、前記下部プレート、前記第一ブレース、および前記第二ブレースに連結された鉛直プレートと、前記第一ブレースの下側のフランジの延長線上および前記第二ブレースの上側のフランジの延長線上に、それぞれの同一平面上に連結配置されるとともに、前記ベースプレートおよび前記鉛直プレートに連結された延長プレートと、前記延長プレートを挟んで、前記第一ブレースの上側のフランジの延長線上および前記第二ブレースの下側のフランジの延長線上に、それぞれの同一平面上に連結配置されるとともに、前記ベースプレートおよび前記鉛直プレートに連結された接続プレートと、を備え、前記連結ユニット、及び前記第一ブレースの一端部と前記第二ブレースの一端部との交差部分は、前記鉄筋コンクリート造の躯体に埋設されていることを特徴とする。
また、第一ブレースの一端部と第二ブレースの一端部とはベースプレートで連結されるとともに、ベースプレートと第一ブレース及び第二ブレースの一方とが上部プレートで連結され、ベースプレートと第一ブレース及び第二ブレースの他方とが下部プレートで連結されている。交差する第一ブレース及び第二ブレースの軸力のうち水平方向の力は相殺され、鉛直方向の力は上部プレート及び下部プレートからコンクリートへの支圧応力として作用し連層耐震壁に伝達される。よって、水平方向に沿って配置された上部プレート及び下部プレートにより、第一ブレース及び第二ブレースの軸力の鉛直方向の力を支圧抵抗力で処理することができる。
さらに、ベースプレート、上部プレート、下部プレート、第一ブレースの一端部及び第二ブレースの一端部により形成された空間内には、第一ブレース及び第二ブレースの軸線方向を含む面に沿う鉛直プレートが設けられている。よって、第一ブレースと第二ブレースとの接合部分の剛性を高めることができる。
また、本発明に係るプレキャスト部材は、上述した鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造に使用するプレキャスト部材であって、鉛直方向に延びる主筋と、前記主筋を巻回し上下方向に複数配置されたフープ筋と、前記連結ユニットと、前記連結ユニットと接合し、前記第一ブレースの下端および前記第二ブレースの上端を構成する鉄骨材と、少なくとも前記主筋、前記フープ筋、前記連結ユニット、および前記鉄骨材の一部を埋設するコンクリート部と、有し、前記一方の躯体の一部を構成することを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造100(以下、単に「接合構造100」と称する。)は、隣り合って配置された連層耐震壁(躯体)1どうしを複数のブレース2で連結するものである。
図2に示すように、接合構造100は、連層耐震壁1と、複数のブレース2と、連結ユニット4と、を備えている。接合構造100は、ブレース2の両端部(軸線方向の両端部)にそれぞれ設けられている。
図3は、接合構造100の要部の斜視図である。図4は、接合構造100の要部の正面図である。図5は、図4のA-A線断面図である。なお、図3では柱11の外形を二点鎖線で示し、図4では柱11を破線で示している。
図3及び図4に示すように、各鉄骨材20は、上下のフランジ21,22と、上下のフランジ21,22を連結するウェブ23と、を有している。鉄骨材20は、ウェブ23が架構面F(図5の二点鎖線参照)に沿って配置されている。
2…ブレース
2A…第一ブレース
2B…第二ブレース
4…連結ユニット
5…ベース体
6…上部フランジプレート(上部プレート)
7…下部フランジプレート(下部プレート)
8…ウェブプレート(鉛直プレート)
11…柱
14…コンクリート部
16…耐震壁
20…鉄骨材
21,22…フランジ
23…ウェブ
26…端部プレート
31…オイルダンパー
32…ボールジョイント
41,42…延長プレート
45…ベースプレート
47,48…接続プレート
80…分割プレート
100…接合構造
F…架構面
Claims (4)
- 隣り合う鉄筋コンクリート造の躯体と、
隣り合う前記躯体間に配置され、一端部がそれぞれ一方の躯体に接合されるとともに互いに交差して配置されたH形鋼からなる上側の第一ブレース及び下側の第二ブレースと、
前記第一ブレースの一端部と前記第二ブレースの一端部とを連結する連結ユニットと、を備え、
前記連結ユニットは、
前記第一ブレースおよび前記第二ブレースが配置された架構面と直交する鉛直面に沿って配置されたベースプレートと、
前記ベースプレートの上部から水平方向に延び、前記ベースプレートと前記第一ブレースの上側のフランジとを連結する上部プレートと、
前記ベースプレートの下部から水平方向に延び、前記ベースプレートと前記第二ブレースの下側のフランジとを連結する下部プレートと、
前記ベースプレート、前記上部プレート、前記下部プレート、前記第一ブレースの一端部及び前記第二ブレースの一端部により形成された空間内に、前記架構面に沿って設けられ、前記ベースプレート、前記上部プレート、前記下部プレート、前記第一ブレース、および前記第二ブレースに連結された鉛直プレートと、
前記第一ブレースの下側のフランジの延長線上および前記第二ブレースの上側のフランジの延長線上に、それぞれの同一平面上に連結配置されるとともに、前記ベースプレートおよび前記鉛直プレートに連結された延長プレートと、
前記延長プレートを挟んで、前記第一ブレースの上側のフランジの延長線上および前記第二ブレースの下側のフランジの延長線上に、それぞれの同一平面上に連結配置されるとともに、前記ベースプレートおよび前記鉛直プレートに連結された接続プレートと、を備え、
前記連結ユニット、及び前記第一ブレースの一端部と前記第二ブレースの一端部との交差部分は、前記鉄筋コンクリート造の躯体に埋設されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造。 - 前記躯体は、連層耐震壁であることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造。
- 前記第一ブレース及び前記第二ブレースは、
前記連結ユニットと接合する鉄骨材と、
前記鉄骨材に連結され、該鉄骨材を挟んで前記連結ユニットの反対側に配されたダンパーと、を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造。 - 請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造に使用するプレキャスト部材であって、
鉛直方向に延びる主筋と、
前記主筋を巻回し上下方向に複数配置されたフープ筋と、
前記連結ユニットと、
前記連結ユニットと接合し、前記第一ブレースの下端および前記第二ブレースの上端を構成する鉄骨材と、
少なくとも前記主筋、前記フープ筋、前記連結ユニット、および前記鉄骨材の一部を埋設するコンクリート部と、有し、
前記一方の躯体の一部を構成することを特徴とするプレキャスト部材。
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