JP4191286B2

JP4191286B2 - Method for producing sugar

Info

Publication number: JP4191286B2
Application number: JP22425098A
Authority: JP
Inventors: 源一吉川
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 1998-08-07
Filing date: 1998-08-07
Publication date: 2008-12-03
Anticipated expiration: 2018-08-07
Also published as: JP2000050899A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コプラミールを原料とする糖の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
マンノースを初めとする単糖類及びオリゴ糖類は様々な生理活性作用を有することが報告されており、機能性糖質として注目されている。
このような機能性糖質を製造する方法としては、様々な方法が提案されているが、例えば、特開昭６３−３０９１６９号公報には、やし油の抽出残さであるコプラミールに酵素を作用させてマンノトリオースを製造する方法が、また、特開昭６３−２０９５９５号公報には、コプラミールに酵素を作用させてマンノビオースを製造する方法が開示されている。
しかし、このように機能性糖質の製造原料としてコプラミールを利用すると、コプラミールの分解物には、このような糖の他に、油分、反応物残さ及び微小不溶性粒子が混在しているため、これらを取り除くことが必要になる。このような不純物を取り除くため、上記の方法では、分解液をろ過した後、一般の精製に用いられている陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を用いて精製を行っているが、ろ過を行っても微小不溶性粒子や油分の混入は避けることができず、このため、カラムの劣化を早めることになる。
【０００３】
そこで本発明者は、通常の遠心操作によってあらかじめ、反応物残さ、微小不溶物粒子を除去することを試みたが、この方法では分解液が攪拌されるために、分解液に含まれる油分がエマルジョン化し、水溶液との分離が困難になるいう問題点があった。
また、従来から食品分野で油分と水分の分離に用いられている油水分離遠心機を用いて油分を分離することを試みたが、大量の残さが遠心管にたまり、油分と水分の分離の効率が非常に悪くなるという問題点があった。また、コプラミール分解液に含まれる油分の量はわずかであり（中性脂肪分は１００から２００mg／Ｌ）、油水分離遠心機はこの少量の濃度の油分を除去するには適さないという問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、コプラミールの分解物から簡単な操作で油分や微小不溶性粒子等の不純物質を除去することができ、さらに工業的な規模でも適応することのできるコプラミールを原料とする糖の製造法を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、このような課題を解決するために種々の分離操作を鋭意検討した結果、粉末活性炭による分離操作が非常に有効であることを見出し、本発明に到達した。
【０００６】
すなわち、本発明は、コプラミールを分解して糖を製造するに際し、コプラミールの分解物を含む液を粉末活性炭と接触させることを特徴とする糖の製造方法を要旨とするものである。
また、本発明は、コプラミールの分解物を含む液に、液のｐＨが６.０〜９.０となるまで水酸化カルシウムを加えて微小不溶性粒子を凝集させたのち、液を粉末活性炭と接触させる上記糖の製造方法に関する。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるコプラミールとは、ココヤシ果実内部の核肉を乾燥させて得られるヤシ油原料であるコプラからヤシ油を抽出した後の残さ粉砕物であり、約１０重量％の粗脂肪と約２５重量％のコプラマンナンを含んでいる。本発明においては、通常のヤシ油製造工程において産生されるものであればいかなる起源、製法のコプラミールであっても使用することができる。
【０００８】
コプラミールを分解する方法としては、コプラミールが分解されて糖が遊離する方法であれば特に限定されるものではなく、硫酸、塩酸などの酸により分解する方法と酵素により分解する方法が挙げられる。
【０００９】
コプラミールを分解する酵素としては、マンナナーゼ（マンナーゼ）、マンノシダーゼ等のマンナン分解酵素が挙げられる。マンナン分解酵素の由来としては、枯草菌（Bacillus subtilis ）、糸状菌（Aspergillus aculeatus 、A. awamori、A. niger、A. usamii 、Humicola insolens 、Trichoderma narzianum 、T. koningi、T. longibrachiatum、T. viride ）、担子菌（Corticium 、Pycnoporus coccineus）等が挙げられるが、Aspergillus 由来の酵素が好適である。その中でも特にAspergillus niger 由来のマンナナーゼが好ましい。
これらの酵素は上記の菌株を培養した培養上清もしくは菌体中に生産されるが、本発明においては、これらの酵素を含有するいかなる画分を使用してもよい。また、必要に応じてこれらの酵素を含有する画分を常法により精製あるいは部分精製して用いることもできる。また、市販の酵素を使用してもよい。さらに、また、市販のセルラーゼ及びキシラナーゼ、ペクチナーゼ、ガラクタナーゼ等のヘミセルラーゼも、コプラミールを分解することがある。
【００１０】
コプラミールに作用させる酵素の量としては、特に限定されず、糖質を遊離する量であればよい。酵素の比活性にもよるが、例えばマンナーゼの場合には原料のコプラミールに対して０.００１〜１０重量％であることが望まれ、０.０５〜５重量％であることが好ましく、さらに０.０１〜２.５重量％であることが好ましい。
【００１１】
酵素によって分解する場合には、例えばコプラミールを水性媒体に懸濁させ、そこへ酵素を添加して撹拌しながら分解させればよい。コプラミールに酵素を作用させる条件としては、通常の酵素反応に用いられる条件であれば特に問題はなく、使用する酵素の最適作用条件及びその他の要因によって適宜選択すればよい。反応の温度としては、酵素が失活しない温度であって、腐敗を防止するために微生物が増殖しにくい温度とすることが望ましい。具体的には、２０〜９０℃、好ましくは４０〜８０℃、さらに好ましくは５０〜７５℃がよい。反応液のｐＨとしては酵素の至適作用条件下で反応を行うことが望ましいのは言うまでもなく、ｐＨ２〜９、好ましくはｐＨ２.５〜８、さらに好ましくはｐＨ３〜６とするのがよい。反応時間は使用するコプラミールと酵素の量にも依存するが、通常３時間から４８時間の間に設定することが作業上好ましい。
【００１２】
また、コプラミールに硫酸、塩酸などの酸を作用させることにより糖を遊離させることもできる。用いる酸の濃度としては、硫酸の場合２０〜９０容量％、好ましくは５０〜８５容量％、さらに好ましくは６０〜８０容量％がよい。加水分解の条件としては、８０〜１２１℃が好適である。
上記の条件により、酵素あるいは酸を作用させると、コプラミールが分解され、マンノース、グルコース、ガラクトース等の単糖及びマンノオリゴ糖等のオリゴ糖類が遊離してくる。
【００１３】
本発明においては、このようなコプラミールの分解物を含む溶液（以下分解液とする）に粉末活性炭を添加し、撹拌後、遠心分離又はろ過を行い、油分を吸着した粉末活性炭を除去する。
本発明においては、分解液をそのまま粉末活性炭と接触させてもよいが、あらかじめフルタープレス濾過等の圧搾操作等を行って分解液中の大まかな反応物残さを除去しておくことが好ましく、さらに、水酸化カルシウム等を分解液のｐＨが中性付近になるまで加えて微小不溶性粒子を凝集させておくことが好ましい。あらかじめ微小不溶性粒子を凝集させておくと、粉末活性炭と接触させたときに微小不溶性粒子が吸着されやすくなるので好ましい。微小不溶性粒子を凝集させるためのｐＨとしては、６.０〜９.０が好ましく、特に７.０〜８.０が好ましい。
【００１４】
本発明で使用する粉末活性炭とは、３２５メッシュ（４４ミクロン）通過が７０％以上の粉末である。粉末活性炭の細孔の大きさは特に限定されないが、細孔径の分布のピーク値で表した細孔直径が、１０オングストローム乃至４０オングストロームの間にあることが好ましく、特に２０オングストローム乃至３０オングストロームの間にあることが好ましい。細孔直径が１０オングストロームより小さいと油分を吸着しにくくなり、また、４０オングストロームより大きいと吸着効率が悪くなり、加えなければならない粉末活性炭の量が多くなるために好ましくない。
なお、上記活性炭の細孔直径は、気体吸着法によって測定されるものを言い、蒸気圧測定装置「デジタル圧力計」（サヤマトレーディング社製）を用いて測定できる。この装置により測定した蒸気圧Ｐから、次のケルビン式を用いて決定される特性値である。細孔直径Ｌなる細孔内で毛管凝縮が起こる液体の蒸気圧Ｐは、平面上の液体の飽和蒸気圧Ｐ₀ と、つぎのケルビン式に示されるような関係にある：
lnＰ₀／Ｐ＝４Ｖγｃｏｓθ／ＬＲＴ
〔式中、Ｖは液体の分子容、Ｒは気体定数、Ｔは絶対温度、γは表面張力、θは接触角をそれぞれ表す〕。
【００１５】
粉末活性炭の添加量としては、コプラミールが含有する粗脂肪の量にもよるが、コプラミール１ｋｇ当たり、１〜１００ｇが好ましく、特に１０〜３０ｇが好ましい。また、粉末活性炭の原料としては、特に限定されるものではなく、ヤシガラ、石炭、木質いずれでもよく、また、粉末活性炭の製法も、薬品賦活、水蒸気賦活のいずれでもよい。
粉末活性炭と接触させるときの分解液の温度としては、１５〜３５℃が好ましい。また、接触時間としては、５分〜３時間、特に１０分〜１時間撹拌することが好ましい。
【００１６】
分解液と粉末活性炭を接触させて活性炭に油分等を吸着させた後に、溶液と粉末活性炭を分離する方法としては、一般に行われているろ過によって分離することができ、普通ろ過、減圧ろ過、吸引ろ過、加圧ろ過のいづれの方法でもよいが、工業的規模で行う場合は加圧ろ過が好ましく、１〜１０kg／ｍ² の圧力をかけることが好ましく、特に５〜１０kg／ｍ² の圧力をかけることが好ましい。
【００１７】
このようにして分解液を粉末活性炭と接触させることにより、コプラミール由来の油分が粉末活性炭に吸着されるため、油分と糖液を分離することができる。
【００１８】
このようにして得られた糖液は、粒状活性炭、イオン交換樹脂による脱色脱塩等を行うことができ、さらに、濃縮、凍結乾燥機あるいはスプレードライヤーにかけることにより製品として得ることができる。
【００１９】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例１
コプラミール２０ｋｇ（脂肪分１１重量％、水分７.２重量％）を２００Ｌの水に懸濁した後、セルロシンＧＭ５（阪急バイオインダストリー株式会社製マンナナーゼ、力価１００００ユニット／ｇ）を１００ｇ添加し、６０℃で１２時間攪拌下で反応させた。反応終了後、マンノースを含む溶液２００Ｌを得た。この溶液中の糖の分析を高速液体カラムクロマトグラフィーにより行った。分析の条件としては、分析用カラムとしてバイオラッド社製アミネックスＨＰＸ−８７Ｐを用い、カラム温度８５℃、流速０.６ｍＬ／ｍｉｎで、水で溶出を行った。糖の検出は示差屈折計を用い、標準品の定量値からマンノースの含有量を求めた。この結果、この溶液２００Ｌ中に４.０ｋｇのマンノースが蓄積していた。
【００２０】
次いで、マンノースを含むこの溶液を、駒形機械（株）社製の油圧圧搾機 KS-２型で、圧搾操作を行い、糖液１８０Ｌを回収した。この糖液の濁度(OD660) は１４０であり、中性脂肪は、大日本製薬（株）社の商品名リパーゼキットS を用いて測定したところ、１７０mg／Ｌであった。この糖液に、ｐＨが７.２になるまで石津製薬（株）社の水酸化カルシウムを加えた。さらに、武田薬品工業（株）社の木質系粉末活性炭（商品名カルボラフィン、薬品賦活、細孔直径３０オングストローム）を２００ｇ加え、室温（２５℃）で２０分撹拌した。
この処理液を、薮田機械（株）社製の材質がポリプロピレンからなり、通気度が０.５cc／cm²・秒の膜（品番Ｙ２）で５kg／ｍ² の圧力をかけてろ過し、微小不溶性分、油分の吸着した粉末活性炭を除去し、マンノースを含む清澄な糖液を１７０Ｌ得た。この糖液には３.５ｋｇのマンノースが含まれていた。また、濁度(OD660) は１.０で、中性脂肪分は２mg／Ｌであった。このことから、コプラミールの分解液を粉末活性炭と接触させることにより、コプラミールの分解液中の不純物を効率良く除去することができることがわかる。
【００２１】
実施例２
コプラミール２０ｋｇ（脂肪分１０重量％、水分７.２重量％）を１５０Ｌの水に懸濁した後、スミチームＡＣＨ（新日本化学工業株式会社製セルラーゼ、力価５０,０００ユニット／ｇ）を２００ｇ添加し、５５℃で２４時間攪拌下で反応した。反応終了後、マンノースを含む溶液１３０Ｌを得た。この溶液中の糖の分析を実施例１と同様にして行った結果、この溶液１３０Ｌ中に３.４ｋｇのマンノースが蓄積していた。
【００２２】
次いで、マンノースを含むこの溶液を、駒形機械（株）社製の油圧圧搾機 KS-２型で、圧搾操作を行い、糖液１３０Ｌを回収した。この糖液の濁度(OD660) は１２０で、中性脂肪分は２２５mg／Ｌであった。この糖液に、ｐＨが７.５になるまで石津製薬（株）社の水酸化カルシウムを加えた。さらに、武田薬品工業（株）社の木質系粉末活性炭（商品名白鷺Ａ、水蒸気賦活、細孔直径２０オングストローム）を３００ｇ加え、室温（２５℃）で１時間撹拌した。
この処理液を、薮田機械（株）社製の材質がポリプロピレンからなり、通気度が０.５cc／cm²・秒の膜（品番Ｙ２）で７kg／ｍ² の圧力をかけてろ過し、微小不溶性分、油分の吸着した粉末活性炭を除去し、マンノースを含む清澄な糖液を１１０Ｌ得た。この糖液中には３.４ｋｇのマンノースが含まれていた。この糖液の濁度(OD660) は２.５で、中性脂肪分は３mg／Ｌであった。このことから、コプラミールの分解液を粉末活性炭と接触させることにより、コプラミール処理物中の不純物を効率良く除去することができることがわかる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明によれば、コプラミールの分解液中に含まれる油分や微小不溶性粒子等を容易に除去することができるので、コプラミールから糖を容易に、効率良く製造することができる。また、本発明の方法は、工業的な糖類の製造に適応することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing sugar using copra meal as a raw material.
[0002]
[Prior art]
Monosaccharides and oligosaccharides such as mannose have been reported to have various physiologically active actions, and have attracted attention as functional carbohydrates.
Various methods have been proposed as a method for producing such a functional carbohydrate. For example, JP-A 63-309169 discloses that an enzyme acts on copra meal, which is a residue of palm oil extraction. A method for producing mannobiose is disclosed, and JP-A 63-209595 discloses a method for producing mannobiose by reacting an enzyme with copra meal.
However, when copra meal is used as a raw material for producing functional saccharides in this way, the degradation product of copra meal contains oil, residual reactants and minute insoluble particles in addition to such sugars. It is necessary to get rid of. In order to remove such impurities, in the above method, after the decomposition solution is filtered, purification is performed using a cation exchange resin and an anion exchange resin that are generally used for purification. However, the mixing of minute insoluble particles and oil cannot be avoided, and this will accelerate the deterioration of the column.
[0003]
Therefore, the present inventor tried to remove the reactant residue and fine insoluble particles in advance by a normal centrifugal operation. However, in this method, the cracked liquid is stirred, so that the oil contained in the cracked liquid becomes an emulsion. There is a problem that separation from an aqueous solution becomes difficult.
In addition, we tried to separate the oil using an oil-water separation centrifuge that has been used in the food field to separate oil and water, but a large amount of residue accumulated in the centrifuge tube, resulting in the efficiency of separating oil and water. There was a problem that became very bad. Further, the amount of oil contained in the copra meal decomposition solution is small (the neutral fat content is 100 to 200 mg / L), and the oil-water separation centrifuge is not suitable for removing this small amount of oil. there were.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a sugar production method using copra meal as a raw material, which can remove impurities such as oils and minute insoluble particles from a decomposition product of copra meal with simple operations, and can be applied even on an industrial scale. It is intended to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on various separation operations in order to solve such problems, the present inventors have found that the separation operation using powdered activated carbon is very effective, and have reached the present invention.
[0006]
That is, the gist of the present invention is a method for producing sugar, which comprises contacting a liquid containing a decomposed product of copra meal with powdered activated carbon when decomposing copra meal to produce sugar.
In addition, the present invention adds calcium hydroxide to a liquid containing a degradation product of copra meal until the pH of the liquid becomes 6.0 to 9.0 to agglomerate minute insoluble particles, and then contacts the liquid with powdered activated carbon. The present invention relates to a method for producing the sugar.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The copra meal used in the present invention is a pulverized residue obtained after extracting palm oil from copra, which is a palm oil raw material obtained by drying the core meat inside the coconut fruit. Contains 25% by weight of copramannan. In the present invention, copra meal of any origin and production method can be used as long as it is produced in a normal palm oil production process.
[0008]
The method for decomposing copra meal is not particularly limited as long as copra meal is decomposed and sugar is liberated, and examples thereof include a method using an acid such as sulfuric acid and hydrochloric acid and a method using an enzyme.
[0009]
Examples of the enzyme that degrades copra meal include mannanases such as mannanase (mannase) and mannosidase. Mannan degrading enzymes are derived from Bacillus subtilis, filamentous fungi (Aspergillus aculeatus, A. awamori, A. niger, A. usamii, Humicola insolens, Trichoderma narzianum, T. koningi, T. longibrachiatum, T. viride ), Basidiomycetes (Corticium, Pycnoporus coccineus), and the like. Aspergillus-derived enzymes are preferred. Among these, mannanase derived from Aspergillus niger is particularly preferable.
These enzymes are produced in the culture supernatant or cells obtained by culturing the above-mentioned strain. In the present invention, any fraction containing these enzymes may be used. In addition, the fractions containing these enzymes can be used after being purified or partially purified by a conventional method as necessary. Moreover, you may use a commercially available enzyme. In addition, commercially available cellulases and hemicellulases such as xylanases, pectinases, and galactanases may also degrade copra meal.
[0010]
The amount of the enzyme that acts on copra meal is not particularly limited as long as it is an amount that liberates carbohydrates. Depending on the specific activity of the enzyme, for example, in the case of mannase, it is desired to be 0.001 to 10% by weight, preferably 0.05 to 5% by weight, more preferably 0 to 0% by weight based on the raw copra meal. It is preferable that it is 0.01 to 2.5 weight%.
[0011]
In the case of decomposing with an enzyme, for example, copra meal may be suspended in an aqueous medium, the enzyme may be added thereto and decomposed while stirring. The condition for causing the enzyme to act on copra meal is not particularly limited as long as it is a condition used for a normal enzyme reaction, and may be appropriately selected depending on the optimum action condition of the enzyme to be used and other factors. The temperature of the reaction is preferably a temperature at which the enzyme is not inactivated, and a temperature at which microorganisms are difficult to grow in order to prevent spoilage. Specifically, 20-90 degreeC, Preferably it is 40-80 degreeC, More preferably, 50-75 degreeC is good. Needless to say, it is desirable to carry out the reaction under the optimum working conditions of the enzyme as the pH of the reaction solution. The pH is 2 to 9, preferably 2.5 to 8, and more preferably 3 to 6. Although the reaction time depends on the amount of copra meal and enzyme to be used, it is usually preferable in terms of work to set between 3 hours and 48 hours.
[0012]
In addition, sugar can be liberated by reacting an acid such as sulfuric acid or hydrochloric acid with copra meal. In the case of sulfuric acid, the acid concentration used is 20 to 90% by volume, preferably 50 to 85% by volume, more preferably 60 to 80% by volume. As a hydrolysis condition, 80 to 121 ° C. is preferable.
Under the above conditions, when an enzyme or an acid is allowed to act, copra meal is decomposed and monosaccharides such as mannose, glucose and galactose and oligosaccharides such as mannooligosaccharide are liberated.
[0013]
In the present invention, powdered activated carbon is added to a solution containing such a decomposition product of copra meal (hereinafter referred to as a decomposition solution), stirred, and then centrifuged or filtered to remove the powdered activated carbon adsorbing oil.
In the present invention, the decomposition solution may be contacted with powdered activated carbon as it is, but it is preferable to remove a rough reaction product residue in the decomposition solution by performing a pressing operation such as a fuller press filtration in advance. It is preferable to add calcium hydroxide or the like until the pH of the decomposition solution is close to neutral so that the minute insoluble particles are aggregated. Aggregating the finely insoluble particles in advance is preferable because the finely insoluble particles are easily adsorbed when brought into contact with the powdered activated carbon. The pH for agglomerating finely insoluble particles is preferably 6.0 to 9.0, and particularly preferably 7.0 to 8.0.
[0014]
The powdered activated carbon used in the present invention is a powder having a 325 mesh (44 micron) passage of 70% or more. The size of the pores of the powdered activated carbon is not particularly limited, but the pore diameter represented by the peak value of the pore size distribution is preferably between 10 angstroms and 40 angstroms, particularly between 20 angstroms and 30 angstroms. It is preferable that it exists in. When the pore diameter is smaller than 10 angstroms, it is difficult to adsorb oil, and when the pore diameter is larger than 40 angstroms, the adsorption efficiency is deteriorated, and the amount of powdered activated carbon to be added is not preferable.
The pore diameter of the activated carbon is measured by a gas adsorption method, and can be measured using a vapor pressure measuring device “Digital Pressure Gauge” (manufactured by Sayama Trading Co., Ltd.). The characteristic value is determined from the vapor pressure P measured by this apparatus using the following Kelvin equation. The vapor pressure P of the liquid in which capillary condensation occurs in the pore having the pore diameter L has a relationship with the saturated vapor pressure P ₀ of the liquid on the plane as shown in the following Kelvin equation:
lnP ₀ / P = 4Vγcosθ / LRT
[Wherein V represents the molecular volume of the liquid, R represents the gas constant, T represents the absolute temperature, γ represents the surface tension, and θ represents the contact angle.]
[0015]
The amount of powdered activated carbon added is preferably 1 to 100 g, more preferably 10 to 30 g, per 1 kg of copra meal, although it depends on the amount of crude fat contained in copra meal. The raw material for the powdered activated carbon is not particularly limited, and any of coconut husk, coal, and wood may be used. The method for producing the powdered activated carbon may be chemical activation or water vapor activation.
As a temperature of the decomposition liquid when making it contact with powdered activated carbon, 15-35 degreeC is preferable. The contact time is preferably 5 minutes to 3 hours, particularly 10 minutes to 1 hour.
[0016]
After contacting the cracked liquid and powdered activated carbon to adsorb oil etc. on the activated carbon, the solution and powdered activated carbon can be separated by conventional filtration, ordinary filtration, vacuum filtration, suction filtration, may be a method of Izure of pressure filtration, preferably pressure filtration if performed on an industrial scale, it is preferable to apply a pressure of 1 to 10 kg / m ^2, in particular a pressure of 5 to 10 kg / m ² It is preferable to apply.
[0017]
By contacting the decomposition liquid with powdered activated carbon in this way, the oil component derived from copra meal is adsorbed on the powdered activated carbon, so that the oil component and the sugar solution can be separated.
[0018]
The sugar solution thus obtained can be decolorized and desalted with granular activated carbon, ion exchange resin, and the like, and can be obtained as a product by being concentrated, freeze-dried or spray-dried.
[0019]
【Example】
Next, the present invention will be specifically described with reference to examples.
Example 1
After suspending 20 kg of copra meal (fat content 11 wt%, moisture 7.2 wt%) in 200 L of water, 100 g of cellulosin GM5 (mannanase manufactured by Hankyu BioIndustry Co., Ltd., titer 10,000 units / g) was added, and 60 The reaction was carried out at 12 ° C. with stirring for 12 hours. After completion of the reaction, 200 L of a solution containing mannose was obtained. The sugar in this solution was analyzed by high performance liquid column chromatography. As analysis conditions, Aminex HPX-87P manufactured by Bio-Rad Co., Ltd. was used as an analytical column, and elution was performed with water at a column temperature of 85 ° C. and a flow rate of 0.6 mL / min. The sugar was detected using a differential refractometer, and the mannose content was determined from the quantitative value of the standard product. As a result, 4.0 kg of mannose accumulated in 200 L of this solution.
[0020]
Next, this solution containing mannose was subjected to a squeezing operation using a hydraulic press KS-2 manufactured by Komagata Kikai Co., Ltd. to recover 180 L of sugar solution. The turbidity (OD660) of this sugar solution was 140, and the neutral fat was 170 mg / L as measured using a product name lipase kit S manufactured by Dainippon Pharmaceutical Co., Ltd. Calcium hydroxide from Ishizu Pharmaceutical Co., Ltd. was added to this sugar solution until the pH was 7.2. Furthermore, 200 g of Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. wood-based powdered activated carbon (trade name: carborafine, chemical activation, pore diameter 30 angstrom) was added and stirred at room temperature (25 ° C.) for 20 minutes.
This treatment liquid is filtered by applying a pressure of 5 kg / m ² with a membrane (Product No. Y2) made of Iwata Machine Co., Ltd. made of polypropylene and having an air permeability of 0.5 cc / cm ² · sec. The powdered activated carbon adsorbed with insoluble components and oil components was removed, and 170 L of a clear sugar solution containing mannose was obtained. This sugar solution contained 3.5 kg of mannose. The turbidity (OD660) was 1.0, and the neutral fat content was 2 mg / L. This shows that the impurities in the copra meal decomposition solution can be efficiently removed by bringing the copra meal decomposition solution into contact with the powdered activated carbon.
[0021]
Example 2
After suspending 20 kg of copra meal (10% fat, 7.2% moisture) in 150 L of water, 200 g of Sumiteam ACH (Shin Nippon Chemical Co., Ltd. cellulase, titer 50,000 units / g) was added. And reacted under stirring at 55 ° C. for 24 hours. After completion of the reaction, 130 L of a solution containing mannose was obtained. As a result of analyzing sugar in this solution in the same manner as in Example 1, 3.4 kg of mannose was accumulated in 130 L of this solution.
[0022]
Subsequently, this solution containing mannose was subjected to a pressing operation using a hydraulic press KS-2 type manufactured by Komagata Kikai Co., Ltd., and 130 L of a sugar solution was recovered. The turbidity (OD660) of this sugar solution was 120, and the neutral fat content was 225 mg / L. Calcium hydroxide from Ishizu Pharmaceutical Co., Ltd. was added to this sugar solution until the pH was 7.5. Furthermore, 300 g of Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. wood-based powdered activated carbon (trade name: Shirasagi A, steam activated, pore diameter 20 angstrom) was added and stirred at room temperature (25 ° C.) for 1 hour.
This treatment liquid is filtered by applying a pressure of 7 kg / m ² with a membrane (Product No. Y2) made of Iwata Machinery Co., Ltd. made of polypropylene and having an air permeability of 0.5 cc / cm ² · sec. The powdered activated carbon adsorbed with insoluble matter and oil was removed, and 110 L of a clear sugar solution containing mannose was obtained. This sugar solution contained 3.4 kg of mannose. The turbidity (OD660) of this sugar solution was 2.5, and the neutral fat content was 3 mg / L. From this, it can be seen that the impurities in the treated copra meal can be efficiently removed by bringing the copra meal decomposition solution into contact with the powdered activated carbon.
[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, oil, minute insoluble particles, and the like contained in a copra meal decomposition solution can be easily removed, so that sugar can be easily and efficiently produced from copra meal. In addition, the method of the present invention can be applied to industrial sugar production.

Claims

Upon decompose to produce mannose copra, manufacturing method of mannose, characterized in that contacting a liquid containing a decomposition product of copra meal and powdered activated carbon.

The method for producing mannose according to claim 1, wherein the powdered activated carbon has a pore diameter in the range of 10 angstroms to 40 angstroms.

3. A calcium hydroxide is added to a liquid containing a degradation product of copra meal until the pH of the liquid becomes 6.0 to 9.0 to aggregate fine insoluble particles, and then the liquid is contacted with powdered activated carbon. A method for producing mannose according to 1.