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JP4186787B2 - 無電極放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置及び照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、内部に放電ガスを封入した透光性のバルブに高周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置に関するものである。
従来の無電極放電灯点灯装置の例として、例えば特開平6−188091号公報(特許文献1)に開示されているものがある。本従来例は、誘導コイルによって発生する高周波電磁界の作用により無電極放電ランプを発光させるものであって、直流電源電圧から高周波電圧を発生せしめる電力変換回路と、電力変換回路の出力に接続された誘導コイルとからなる。電力変換回路は、直流電源電圧を高周波でスイッチングするスイッチング回路と、スイッチング回路の出力に接続された共振回路とを備える。この無電極放電灯点灯装置の制御回路は、前記共振回路の電圧を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に応じてスイッチング素子の制御電圧に影響を及ぼす制御手段を備えている。すなわち、点弧開始時に共振回路内に比較的高い電圧が発生すると、スイッチング素子のオン期間を短縮する方向に制御され、スイッチング回路の動作周波数が上昇し、共振回路の電圧が低下する。これにより、無電極放電灯点灯装置の始動時において、点弧電圧の振幅を制限することができ、回路の電圧及び電流の振幅が過剰な値に達しないとともに、比較的動作寿命が長く、比較的廉価な部品を使用することが出来る。
特開平6−188091号公報
無電極放電灯点灯装置においては、誘導コイルによって発生した高周波電磁界を効率良く無電極放電ランプに伝達するために、誘導コイルは無電極放電ランプの近傍に配設する必要がある。このため、誘導コイルは無電極放電ランプの点灯中プラズマからの熱を受けて高温状態となる。これにより、誘導コイルによる高周波電磁界をより高めるために配設された磁性体の特性により、誘導コイルのインダクタンス値は減少することがある。また、電力変換回路もそれ自体の損失や無電極放電ランプからの熱を受けて電力変換回路内の誘導性素子のインダクタンス値も減少することがある。
このような状態で、無電極放電ランプを消灯し、高温状態のまま短期間で再点弧を行うような場合、前記インダクタンス値の変化により、電力変換回路および誘導コイルを含めた共振回路の共振周波数は上昇する場合がある。このため、通常の状態で設定した電力変換回路の動作周波数では、誘導コイルへ出力される電圧が過大な状態で再点弧が開始される。このように発生した過大な電圧は、パルス状の高電圧となり、電力変換回路や誘導コイルなどに過大なストレスを生じ、無電極放電灯点灯装置の寿命を短縮する恐れがある。
また、誘導コイルや電力変換回路内の誘導性素子の温度が高い状態では、誘導コイルや誘導性素子に流すことのできる電流値が制限され、それ以上の電流値を流すと磁束の飽和が起き、インダクタンス値の低下が起こる。これは、誘導コイルに電圧を印加する動作が始まってから印加電圧がある値以上になった後に起こり、前記と同様に共振周波数の上昇に伴う過大なストレスが発生する。
このように、点弧の開始時および点弧開始後誘導コイルへの印加電圧が一定値以上になった時の2つのモードで過大な電圧が発生する場合がある。この過大な電圧は、パルス状の高電圧となり、電力変換回路や誘導コイルなどに過大なストレスを生じ、無電極放電灯点灯装置の寿命を短縮する恐れがある。
前述した従来例(特許文献1)では、誘導コイルへ出力する電圧を時間とともにスイープ状に増大させ、一定電圧になると保持する機構を有している。このような場合は、誘導コイルへの出力電圧を安定化させるために、比較的大きな時定数のフィードバック系を用いて、系の安定性を重視した設計となる。
しかし、上記したように、インダクタンス値の減少によって発生するパルス状の高電圧はきわめて短い期間に高電圧に達するため、前述した安定性を重視したフィードバック系ではパルス状の高電圧を抑制することが困難である。
さらに、安定性を重視した時定数の大きなフィードバック系に加えて、前述したパルス状の高電圧に対応した時定数の小さいフィードバック系を、単に並列に接続したような構成とすることが考えられる。しかし、スイープ状に電圧を変化させる時定数が0.1ミリ〜ミリ秒単位の時定数を有するのに対し、パルス状の高電圧の時定数は1マイクロ秒単位の時定数となり、大きな時定数の差を持つ。それぞれに対応した時定数の系を単に並列に接続した場合、この時定数の差により、それぞれ系が通常動作するのを他の系が邪魔するような事態が発生する。例えば、通常のスイープ状の電圧上昇に対し、パルス状の電圧を抑制するためのフィードバック系が動作すると、スイープ状の電圧上昇が抑えられ、ランプ点灯しない電圧で長い時間動作し、無電極放電灯が点灯しないか、電力変換回路に過大なストレスがかかるような事態となる。この事態を回避するために、パルス状の電圧を抑えるためのフィードバック系の働きを弱めると、パルス状の電圧が発生した場合に、十分な抑止力が働かず、誘導コイルや電力変換回路に印加されるストレスが大きくなる問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で、電力変換回路、共振回路および誘導コイルへのストレスが小さく、かつ、無電極放電灯を確実に始動させることのできる安価で簡易な無電極放電灯点灯装置を提供することにある。
本発明によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すように、無電極放電ランプ1の近傍に巻回される誘導コイル2と、前記誘導コイル2に電力を供給する電力変換回路3と、前記電力変換回路3に電力を供給する電源回路4と、前記電力変換回路3のスイッチング素子Q1,Q2を駆動する駆動回路5と、前記誘導コイル2または前記電力変換回路3の電圧または電流を検出する検出手段6と、指示値発生手段7と、前記検出手段6と前記指示値発生手段7の出力値に応じて前記駆動回路5によるスイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数を変化させる制御回路8とからなる無電極放電灯点灯装置において、前記制御回路8は、駆動回路5と検出手段6との間に時定数が異なる複数のフィードバック系FB1,FB2,FB3,…,FBnと、これら複数のフィードバック系を選択する選択手段9を備え、前記選択手段9は前記無電極放電ランプ1の始動時の状態に応じてフィードバック系を選択し、誘導コイル2の印加電圧が高いときは第1のフィードバック系を選択し、誘導コイル2の印加電圧が低いときは第1のフィードバック系よりも時定数の大きい第2のフィードバック系を選択するようにしたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、時定数が異なる複数のフィードバック系と、これら複数のフィードバック系を選択する選択手段を備え、無電極放電ランプの始動時の状態に応じてフィードバック系を選択するようにしたので、誘導コイルにパルス状の高電圧が印加される場合や、誘導コイルに印加される電圧をスイープ状に増大させていきたい場合などの状態によって、時定数の異なるフィードバック系を用いることができ、誘導コイルに適切な電圧を印加し、無電極放電ランプを確実に点灯することが出来るようになるとともに、誘導コイルや電力変換回路などにかかるストレスを低減することが出来、信頼性の高い無電極放電灯点灯装置を得ることが出来る。
また、請求項の発明によれば、誘導コイルの印加電圧が低いときには時定数の大きなフィードバック系を選択し、誘導コイルの印加電圧が高いときには時定数の小さなフィードバック系を選択するようにしたから、無電極放電灯点灯装置の回路素子などの電流・電圧の印加ストレスに余裕のある誘導コイル印加電圧が低い場合には、より安定性を重視した制御を行うことで誘導コイル印加電圧を滑らかに変化させ、電流・電圧の印加ストレスに余裕の小さい誘導コイル印加電圧が高い場合には、応答速度を高め、小さな誘導コイル印加電圧上昇の兆候を捕らえてそれを抑制し、電流・電圧の印加ストレスの増大を低減することが可能となる。これにより、無電極放電灯点灯装置の回路素子に印加されるストレスを低減することが可能となるので、素子耐性を低減し、安価で小型な無電極放電灯点灯装置を得ることが可能となる。
請求項の発明によれば、フィードバック系の入力に対する駆動周波数の割合である寄与率は、時定数の大きいフィードバック系よりも時定数の小さいフィードバック系の方が大きく設定されているので、すばやい反応を求められる時定数の小さいフィードバック系の動作時には、駆動周波数を変化させる割合を増大させることができ、より小さな電圧又は電流の印加ストレスの増大に対してそれを抑制するように対応することが可能となる。
請求項の発明によれば、それぞれのフィードバック系の寄与率を変化させることでフィードバック系の実質的な選択を行うことができる。すなわち、あるフィードバック系の寄与率を大きくすることで、系全体のフィードバックの時定数が、実質的にそのフィードバック系の時定数に近づくので、時定数の異なるフィードバック系を切り替えたのと同様な効果が得られる。また、スイッチング素子などによってフィードバック系を切り替える必要が無くなり、切り替えの際の不連続な制御による波形の乱れを防止することが出来、安定性の高い無電極放電灯点灯装置を得ることが出来る。
図1に本発明の好ましい実施の形態を示す。この点灯装置は、内部に放電ガスを封入した透光性材料よりなる無電極放電ランプ1と、前記無電極放電ランプの近傍に巻回される誘導コイル2と、スイッチング素子Q1,Q2を含み前記誘導コイル2に電力を供給する電力変換回路3と、前記電力変換回路3に電力を供給する電源回路4と、前記スイッチング素子Q1,Q2を駆動する駆動回路5と、前記誘導コイル2または前記電力変換回路3の電圧または電流を検出する検出手段6と、指示値発生手段7と、前記検出手段6と前記指示値発生手段7の出力値に応じて前記駆動回路5のスイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数を変化させる制御回路8とからなる無電極放電灯点灯装置において、前記制御回路8に、第1から第nになるにしたがって時定数が大きくなる複数のフィードバック系FB1〜FBnを有し、これらFB1〜FBnのいずれかのフィードバック系を選択する選択手段9を設け、前記選択手段9は前記無電極放電ランプ1の始動時にフィードバック系を選択することを特徴とする。
このように、制御回路8に、第1から第nになるにしたがって時定数が大きくなるフィードバック系を有し、これらFB1〜FBnのいずれかのフィードバック系を選択する選択手段9を設けたことにより、誘導コイル2に印加される電圧にパルス状の高電圧が印加される場合や、誘導コイル2に印加される電圧をスイープ状に変化させていきたい場合などの状態によって、時定数の異なるフィードバック系を選択して用いることが出来、誘導コイル2に適切な電圧を印加し、無電極放電ランプ1を確実に点灯することが出来るようになるとともに、誘導コイル2や電力変換回路3などにかかるストレスを低減することが出来、信頼性の高い無電極放電灯点灯装置を得ることが出来る。
図1において、電力変換回路3は、スイッチング回路10と共振回路11よりなる。スイッチング回路10はスイッチング素子Q1,Q2の直列回路よりなり、電源回路4の直流電圧を両端に印加されている。スイッチング素子Q1,Q2は駆動回路5により交互にオン・オフされる。スイッチング素子Q2の両端には、インダクタL1とコンデンサC1の直列回路を介してコンデンサC2と誘導コイル2の並列回路が接続されている。誘導コイル2はインダクタL2として作用する。共振回路11の構成は図示されたものに限定されるものではない。スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン・オフされることにより、電源回路4からの直流電圧が矩形波状の高周波電圧に変換されて共振回路11に印加され、共振回路11のLC共振作用により正弦波状の高周波電圧に変換されて、誘導コイル2に高周波交流電圧が印加される。
ここで、図1の駆動回路5は、例えばコンデンサの充放電回路と電圧比較器を用いた発振回路を有しているものとする。つまり、所定の充電時定数でコンデンサを充電し、コンデンサの電圧が第1の基準電圧に達すると電圧比較器の出力が反転する。その後、所定の放電時定数でコンデンサを放電し、コンデンサの電圧が第1の基準電圧よりも低い第2の基準電圧に達すると電圧比較器の出力が再び反転する。その後、所定の時定数でコンデンサが充電される動作を繰り返す。これにより、電圧比較器の出力には矩形波電圧が得られる。この矩形波電圧により、スイッチング素子Q1,Q2を交互にオン・オフさせている。
スイッチング素子Q1,Q2はMOSFETで構成されているが、バイポーラトランジスタに逆方向ダイオードを並列接続したものを用いても良い。低電位側のスイッチング素子Q2のソース側には電流検出抵抗Rsが直列に挿入されている。電流検出抵抗Rsは微小抵抗よりなり、スイッチング素子Q2の主電極(ドレイン・ソース)間に流れる電流に応じた電圧降下を生じる。検出手段6は電流検出抵抗Rsの両端電圧をオペアンプなどにより増幅するなどして、電力変換回路3のスイッチング電流を検出する。
フィードバック系FB1は例えばCR積分回路のようなローパスフィルタ回路であり、その時定数に応じて検出手段6の検出出力を時間積分することにより平均値を求める。時定数の大きいフィードバック系FBnを用いると、検出値が増減しても平均値は直ぐには増減しないので、制御の応答速度が遅くなる。時定数の小さいフィードバック系FB1を用いると、検出値が増減すると平均値は直ぐに増減するので、制御の応答速度が速くなる。
指示値発生手段7は基準電圧源であり、例えば、制御電源電圧を定電圧化したうえで、分圧抵抗により分圧して基準電圧を発生させるような回路である。この指示値発生手段7から出力される基準電圧は調光制御のために増減可能としても良い。また、始動時から安定点灯時に移行するにつれてスイープ状に変化するようにしても良い。
指示値発生手段7の出力は制御目標として制御回路8の比較手段12に入力されている。比較手段12の他方の入力には、検出手段6の出力値をフィードバック系により平均化した電圧が入力され、指示値発生手段7の指示値と一致するように駆動回路5のコンデンサの充放電の時定数あるいは第1又は第2の基準電圧を変化させることによりスイッチング素子Q1,Q2のON・OFFの周波数を変化させている。比較手段12としてはオペアンプのような差動アンプを用いても良く、その場合、フィードバック系FB1〜FBnは差動アンプの外付けCR素子(例えば、帰還インピーダンス)としても良い。
なお、図1の例では、検出手段6はスイッチング素子Q2の主電極に流れる電流を検出しているが、誘導コイル2または前記電力変換回路3の電圧または電流を検出するものであれば検出箇所、検出方法は限定されない。
例えば、共振回路11の電流を検出するには、検出対象となるインダクタンス素子又はキャパシタンス素子にカレントトランスを直列に挿入して電流を検出する。あるいは微小な抵抗を直列に接続し、抵抗の両端電圧をオペアンプにより増幅することにより、電流を検出する。また、共振回路11の電圧を検出するには、例えば、検出対象となるインダクタンス素子又はキャパシタンス素子に高インピーダンスの抵抗分圧回路を並列接続して、電圧を検出する。あるいはインダクタンス素子に2次巻線を設けて、2次巻線出力により電圧を検出するようにしても良い。
また、スイッチング回路10の構成については、交互にオン・オフされる2個のスイッチング素子Q1,Q2を直列接続したハーフブリッジ回路に限らず、一石式のスイッチング回路を用いても良いし、4個のスイッチング素子によりフルブリッジ回路を構成し、対角方向のスイッチング素子を交互にオン・オフさせることで直流電源電圧を高周波交流電圧に変換するような構成を用いても構わない。
また、電源回路4として、図1の回路では商用交流電源Vsを整流ブリッジDBにより全波整流して、インダクタL3とスイッチング素子Q3とダイオードD3よりなる昇圧チョッパ回路13を介して平滑コンデンサC3に直流電圧を得る構成を用いている。図中、14は力率改善制御回路であり、昇圧チョッパ回路13のスイッチング素子Q3を高周波でオン・オフさせることで、商用交流電源Vsからの入力電流の休止期間を低減するように動作する。もちろん、電源回路4の構成は図1に例示した構成に限定されるものではなく、降圧チョッパ回路や昇降圧チョッパ回路のほか、電池を直列または並列に接続した回路や、スイッチング型以外の任意の電源回路を用いても良い。
無電極放電ランプ1の断面構造を図に例示する。この無電極放電ランプ1は、少なくとも水銀及び希ガスを含む放電ガスが内部に封入された透光性の材料よりなる略球形状のバルブ20の中央部に、下方に開口する断面凹形状の空洞部21を有している。この空洞部21には、放電ガスに高周波電磁界を供給する誘導コイル2が収納されている。また、誘導コイル2が巻回される磁性材料で円筒状のコア22と、コア22の内側に配置されてコア22と接触する熱伝導性材料よりなる放熱部材23を備えている。バルブ20の内側には蛍光体24が塗布されている。蛍光体24は気化した水銀の放電により発生した紫外線を可視光に変換するものである。
図1の無電極放電灯点灯装置は、例えば、図に示すような照明装置として利用することができる。無電極放電ランプ1は一般的に数十MHzの高周波で駆動されるので、ランプからの輻射ノイズを吸収するために金属メッシュ等のシールドカバー25で覆われている。26は誘導コイル2を支える基台であり、27は点灯回路である。
以下、本発明の種々の実施例について説明するが、各実施例における基本的な構成については図1、図、図において説明したものと同様であるから、基本的機能が実質的に同様の部位については同一の符号を付し、共通する部分については重複する説明を省略する。
(実施例1)
に本発明の実施例を示す。本実施例は、請求項の構成に対応するものであり、前記制御回路8に、第1から第3になるにしたがって時定数が大きくなるフィードバック系FB1〜FB3を有し、これらFB1〜FB3のいずれかのフィードバック系を選択する選択手段9を設け、前記選択手段9は、誘導コイル印加電圧が高いときには第1のフィードバック系FB1を選択し、誘導コイル印加電圧が低いときには第2のフィードバック系FB2を選択し、誘導コイル印加電圧がさらにより低いときには第3のフィードバック系FB3を選択することを特徴とする。
これにより、無電極放電灯点灯装置の回路素子などの電流・電圧の印加ストレスに余裕の有る誘導コイル印加電圧が低い場合には、より安定性を重視した制御を行うことで誘導コイル印加電圧を滑らかに変化させることができる。また、電流・電圧の印加ストレスに余裕の小さい誘導コイル印加電圧が高い場合には、応答速度を高め、小さな誘導コイル印加電圧上昇の兆候を捕らえてそれを抑制し、電流・電圧の印加ストレスの増大を低減することが可能となる。
本実施例によれば、無電極放電灯点灯装置の回路素子に印加される電流ストレス、電圧ストレスのピークを低減することが可能となるので、素子耐性を低減し、安価で小型な無電極放電灯点灯装置を得ることが可能となる。
なお、図示された例では、指示値発生手段7から出力される指示値の大小を用いて選択手段9を切り替えているが、誘導コイル印加電圧を直接検出して、その検出結果に応じて選択手段9を切り替えても良い。
(実施例2)
に本発明の実施例を示す。本実施例は、請求項の構成に対応するものであり、前記制御回路8に、第1から第3になるにしたがって時定数が大きくなるフィードバック系FB1〜FB3を有し、これらFB1〜FB3のいずれかのフィードバック系を選択する選択手段9を設け、時定数の大きいフィードバック系よりも時定数の小さいフィードバック系の方が寄与率が大きく設定されていることを特徴とする。
ここで寄与率とは、前記検出手段6と前記指示値発生手段7の出力値に応じて前記駆動回路5のスイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数を変化させる際に、それぞれのフィードバック系がある入力を得たときに結果として駆動周波数を変化させる割合を示す。寄与率が大きいほど、僅かな入力の変化に対しても駆動周波数の変化が大きくなる。
では、各フィードバック系FB1〜FB3の寄与率mを「×m」として模式的に示しており、例えば、時定数の大きいフィードバック系FB3の寄与率を1倍とすると、時定数の小さいフィードバック系FB2の寄与率は2倍、時定数のさらに小さいフィードバック系FB1の寄与率は3倍というように設定する。寄与率の具体的な数値はこれに限定されるものではないが、要するに、時定数の大きいフィードバック系よりも時定数の小さいフィードバック系の方が寄与率が大きく設定されている。
これにより、すばやい反応を求められる時定数の小さいフィードバック系の動作時には、駆動周波数を変化させる割合を増大することができ、より小さな印加ストレスの増大に対してそれを抑制するように対応することが可能となる無電極放電灯点灯装置を得ることが出来る。
なお、検出手段6は、図1に示すようにスイッチング回路10のスイッチング素子Q2に流れる電流を検出しても良いし誘導コイル2に流れる電流を検出しても良いしインダクタL1の電圧を検出しても良いし、図に示すように誘導コイル2に印加される電圧を検出しても良い。以下の各実施例においても検出手段6は、スイッチング回路10または共振回路11または誘導コイル2の電圧又は電流のいずれを検出しても良く、検出箇所や検出方法は問わない。また、図1の各回路においても、検出手段6の構成は例示に過ぎず、図示された構成に限定されるものではない。
(実施例3)
に本発明の実施例を示す。本実施例は、請求項の構成に対応するものであり、前記制御回路8に、第1から第3になるにしたがって時定数が大きくなるフィードバック系FB1〜FB3を有し、これらFB1〜FB3のいずれかのフィードバック系を選択する選択手段9として、フィードバック系の寄与率を変化させる手段を設けたものである。
ここで寄与率とは、前記検出手段6と前記指示値発生手段7の出力値に応じて前記駆動回路5のスイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数を変化させる際に、それぞれのフィードバック系がある入力を得たときに結果として駆動周波数を変化させる割合を示す。
では、各フィードバック系FB1〜FB3の寄与率を模式的に示しており、例えば、時定数の大きいフィードバック系FB3の寄与率をm3倍とすると、時定数の小さいフィードバック系FB2の寄与率はm2倍、時定数のさらに小さいフィードバック系FB1の寄与率はm1倍というように設定する。
それぞれのフィードバック系FB1〜FB3の寄与率m1〜m3を変化させることでフィードバック系の実質的な選択を行うことができる。すなわち、あるフィードバック系の寄与率を大きくすることで、系全体のフィードバックの時定数が、実質的にそのフィードバック系の時定数に近づくので、時定数の異なるフィードバック系を切り替えたのと同様な効果が得られる。また、スイッチング素子などによってフィードバック系を切り替える必要が無くなり、切り替えの際の不連続な制御による波形の乱れを防止することが出来、安定性の高い無電極放電灯点灯装置を得ることが出来る。
(実施例4)
に本発明の実施例を示す。本実施例は、実施例をさらに具体化したものであり、第1のフィードバック系FB1として抵抗R1とツェナーダイオードZD1の直列回路、第2のフィードバック系FB2として抵抗R2とツェナーダイオードZD2の直列回路、第3のフィードバック系FB3として抵抗R3とツェナーダイオードZD3の直列回路を備え、これらを並列に接続することで、選択手段9を構成している。
ここで、ツェナーダイオードZD1、ZD2、ZD3のツェナー電圧は、VZD1<VZD2<VZD3の順に大きくなっており、前記選択手段9は、誘導コイル印加電圧が低いときには第1のフィードバック系FB1を選択し、誘導コイル印加電圧が高いときには第2のフィードバック系FB2を選択し、印加電圧がさらに高くなると第3のフィードバック系FB3を選択する。
また、第1のフィードバック系FB1の抵抗R1の抵抗値R1、第2のフィードバック系FB2の抵抗R2の抵抗値R2、第3のフィードバック系FB3の抵抗R3の抵抗値R3の関係を、R1>R2>R3となるようにしている。
これにより、誘導コイル印加電圧が低い場合には、第1のフィードバック系FB1が選択され、全体の時定数は大きな値になる。誘導コイル印加電圧が上昇すると、第2のフィードバック系FB2のツェナーダイオードD2のツェナー電圧を超え抵抗R2を通じて電流が流れ、全体の時定数は低下し、応答性が早くなる。誘導コイル印加電圧がさらに上昇すると、第3のフィードバック系FB3のツェナーダイオードZD3のツェナー電圧を超え抵抗R3を通じて電流が流れ、全体の時定数はさらに低下し、応答性はさらに早くなる。安定点灯時において、第1のフィードバック系FB1の寄与率は第2のフィードバック系FB2の寄与率より小さく、第2のフィードバック系FB2の寄与率は第3のフィードバック系FB3の寄与率より小さい。
本実施例では、検出手段6として、図に示すように、誘導コイル2にコンデンサC21、C22の直列回路を並列接続して、実質的に誘導コイル印加電圧を分圧した電圧を検出する構成を用いることが好ましいが、誘導コイル印加電圧を反映できる検出値であれば他の箇所の電圧又は電流を検出しても良い。
本実施例の構成によれば、簡単な回路構成でありながら、誘導コイルの印加電圧に応じてフィードバック系の時定数を切り替えることができ、誘導コイル印加電圧が低い場合には、無電極放電灯点灯装置の回路素子などの電流・電圧の印加ストレスに余裕のあるから、フィードバック系の時定数を大きくして、より安定性を重視した制御を行うことで誘導コイル印加電圧を滑らかに変化させることができる。また、誘導コイル印加電圧が高い場合には、回路素子などの電流・電圧の印加ストレスに余裕が小さくなるから、応答速度を高め、小さな誘導コイル印加電圧上昇の兆候を捕らえてそれを抑制し、電流・電圧の印加ストレスの増大を低減することが可能となる。これにより、無電極放電灯点灯装置の回路素子に印加されるストレスを低減することが可能となるので、素子耐性を低減し、安価で小型な無電極放電灯点灯装置を得ることが可能となる。
本発明は、高効率でランプ交換頻度の少ない長寿命の照明装置として、例えば、屋外や高所の照明装置に利用することができる。
本発明の基本構成を示す回路図である。 本発明の実施例の回路図である。 本発明の実施例の回路図である。 本発明の実施例の回路図である。 本発明の実施例の回路図である。 本発明の無放電放電灯点灯装置に用いる無電極放電ランプの構造を例示する断面図である。 本発明の無電極放電灯点灯装置を用いた照明装置の構造を例示する断面図である。
符号の説明
1 無電極放電ランプ
2 誘導コイル
3 電力変換回路
4 電源回路
5 駆動回路
6 検出手段
7 指示値発生手段
8 制御回路
9 選択手段
FBn フィードバック系

Claims (4)

  1. 無電極放電ランプの近傍に巻回される誘導コイルと、前記誘導コイルに電力を供給する電力変換回路と、前記電力変換回路に電力を供給する電源回路と、前記電力変換回路のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記誘導コイルまたは前記電力変換回路の電圧または電流を検出する検出手段と、指示値発生手段と、前記検出手段と前記指示値発生手段の出力値に応じて前記駆動回路によるスイッチング素子の駆動周波数を変化させる制御回路とからなる無電極放電灯点灯装置において、前記制御回路は、駆動回路と検出手段との間に時定数が異なる複数のフィードバック系と、これら複数のフィードバック系を選択する選択手段を備え、前記選択手段は前記無電極放電ランプの始動時の状態に応じてフィードバック系を選択し、誘導コイルの印加電圧が高いときは第1のフィードバック系を選択し、誘導コイルの印加電圧が低いときは第1のフィードバック系よりも時定数の大きい第2のフィードバック系を選択するようにしたことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. フィードバック系の入力に対する駆動周波数の割合である寄与率は、時定数の大きいフィードバック系よりも時定数の小さいフィードバック系の方が大きく設定されていることを特徴とする請求項記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 前記選択手段は、フィードバック系の入力に対する駆動周波数の割合である寄与率を変化させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置を備えることを特徴とする照明装置。
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