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JP2004335234A - 無電極放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置及び照明装置 Download PDF

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JP2004335234A
JP2004335234A JP2003128615A JP2003128615A JP2004335234A JP 2004335234 A JP2004335234 A JP 2004335234A JP 2003128615 A JP2003128615 A JP 2003128615A JP 2003128615 A JP2003128615 A JP 2003128615A JP 2004335234 A JP2004335234 A JP 2004335234A
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discharge lamp
voltage
electrodeless discharge
circuit
lighting device
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JP2003128615A
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English (en)
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Shohei Yamamoto
正平 山本
Yuji Kumagai
祐二 熊谷
Akira Nakashiro
明 中城
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】無電極放電灯を構成する電子部品に熱的なストレスをできるだけ与えずに、速やかに無電極放電灯を点灯させることのできる無電極放電灯点灯装置、及び無電極放電灯点灯装置を備えた照明装置を提供する。
【解決手段】第1の制御回路19によって無電極放電灯5の始動期間内に、経過時間とともに誘導コイル4への印加電圧を上昇させる制御を行う場合であって、印加電圧が閾値を超えたときに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行っている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内部に放電ガスを封入したバルブに高周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯、無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置、及び無電極放電灯と無電極放電灯点灯装置を備えた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例として、特開平6−188091号公報に記載のものが挙げられる。この照明装置は図10に示すように、分岐回路部Aと負荷分岐回路部Bと制御回路を設けた変成器を備え、さらにこの制御回路は点弧電圧を制限する手段を備えている。そしてこの手段は、制御回路内の共振回路に結合するとともに、直列接続の周波数依存性インピーダンスL7及び制御電極を設けた半導体素子Tを備える分岐回路部Cと、負荷分岐回路部B及び半導体Tの電極に結合する分岐回路部Dとを備えている。
【0003】
放電灯点弧中、放電灯間の電圧の振幅及び放電灯に結合した回路配置中の電圧及び電流の振幅が過剰に大きい値に到達する場合、半導体素子の制御電極の電位は、分岐回路部Dによって、半導体素子のインピーダンスが減少するような値になる。このように半導体素子のインピーダンスが減少するので、分岐回路部Cには制御回路に流れる電流の大部分が導通する。この結果、制御回路が振動することにより発生する周波数fも、分岐回路部Cの周波数依存性インピーダンスによって増大し、したがって周波数fは増加する。このように周波数fが増加することにより、周波数fと負荷分岐回路部の共振周波数との差が増加し、したがって回路配置中の電圧及び電流の振幅も減少する。分岐回路部Cと分岐回路部Dの双方が制御回路の一部を形成するので、これらの分岐回路部を、比較的低電圧となるように設計された部品のみから構成することができる。
【0004】
上記のような構成において、端子1及び2が直流電圧源の端子に接続されると、制御用変成器によって発生した制御信号が、周波数fでスイッチング素子S1及びS2を交互に導通状態にする。したがって、2個のスイッチング素子の接合点Pは直流電圧源の正端子及び負端子に交互に接続する。その結果周波数fの略方形波の電圧が、接合点Pに存在する。この方形波電圧により電流が発生し、負荷分岐回路部に流れるが、この電流の極性は周波数fで交互に変わる。放電灯が点弧する前に、この電流によって比較的高い電圧が回路配置内に発生する。しかしながら、コンデンサC9間の電圧の振幅がツェナーダイオードD4のツェナー電圧以上になると、電流がコンデンサC9からダイオードD5、ツェナーダイオードD4及びコンデンサC8を経て抵抗R3及びトランジスタTのベース─エミッタ接合点に流れ、トランジスタTは導通状態になる。トランジスタTが導通状態となるため、制御回路が振動することにより発生する周波数fはコイルL7により略決定される。コイルL7はコイルL3と並列に接続して、トランジスタTのインピーダンスに依存せしめ、共振回路内の誘導手段の自己誘導を減少させる。この結果、周波数fが高くなる。回路配置が誘導的に動作するので、すなわち周波数fが負荷分岐回路部の共振周波数以上であるので、周波数fが増加することにより回路配置に生じる電圧が減少し、したがって電圧が効果的に制限される。コンデンサC8は、コンデンサC9から抵抗R3及びトランジスタTのベースに流れる電流によって充電される。コンデンサC8間の電圧が上がるのに比例して、トランジスタTが導通して、コンデンサC9間の電圧の振幅が一層高くなり、したがって回路配置中の電圧が上がり、そのうちの一つの放電灯間の点弧電圧も上がる。ツェナーダイオードD4のツェナー電圧によって増大したコンデンサC8間の電圧が、ツェナーダイオードD3のツェナー電圧に等しくなるまで、点弧電圧が上昇し続ける。このとき電流が、コンデンサC9からツェナーダイオードD3を経て、抵抗R3とトランジスタTのベースとに流れ、点弧電圧と回路配置中の他の電圧及び電流は最大値に保持される。
【0005】
このようにして、電灯点弧中に回路配置の電圧及び電流の振幅を制限することができ、回路配置に過大なストレスがかかるのを防ぐことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−188091号公報(第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
出願人の検討においては、図11に示すように無電極放電灯に印加する電圧(誘導コイルの両端電圧)と無電極放電灯が始動するまでに要する始動時間とは密接な関係があることがわかっている。すなわち、無電極放電灯に印加する電圧が所定値以下の場合は、無電極放電灯は点灯しない、若しくは始動するまでに要する時間が非常に長くなる。そして、無電極放電灯に印加する電圧がこの所定値以上の場合においては、無電極放電灯に印加する電圧が大きくなるとともに、始動するまでに要する時間は略指数関数的に減少しているのがわかる。
【0008】
つまり、所定値以下の電圧を無電極放電灯に印加し続けても、無電極放電灯が点灯するに至らない場合が多い。このことは、無電極放電灯にエネルギーを与え続けても、無電極放電灯を構成する電子部品に熱的なストレスを与えるだけで、無電極放電灯自体は点灯に至らないことを意味するとともに、所定値以上の電圧を印加すると、たとえ無電極放電灯に電圧を印加し続ける時間が短く、無電極放電灯に与えるエネルギーが小さくても、無電極放電灯は点灯することを意味している。
【0009】
上記従来例では、コンデンサC8の充電速度に対応させて、無電極放電灯に印加する電圧を徐々に大きくしていっているが、経過時間に対する印過電圧の変化の割合を特に制御していないため、所定値以下の電圧が印加され続け、無電極放電灯は点灯せずに無電極放電灯を構成する電子部品に熱的なストレスを与え続ける場合がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、無電極放電灯を構成する電子部品に熱的なストレスをできるだけ与えずに、速やかに無電極放電灯を点灯させることのできる無電極放電灯点灯装置、及び無電極放電灯点灯装置を備えた照明装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の無電極放電灯点灯装置は、直流電源と、少なくとも第1及び第2のスイッチング素子の直列回路を有し直流電源からの直流電圧を矩形波電圧に変換する電力変換回路と、電力変換回路から矩形波電圧によって共振する共振回路と、共振回路からの電力が印加される誘導コイルと、誘導コイルからの電磁界によって点灯する無電極放電灯と、共振回路を構成する部品の電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出回路で検出された電圧と閾値とを比較するとともに第1又は第2のスイッチング素子のスイッチング周波数を制御することによって誘導コイルへの印加電圧を制御する第1の制御回路と、を備え、第1の制御回路によって無電極放電灯の始動期間内に、経過時間とともに誘導コイルへの印加電圧を上昇させる制御を行う場合であって、印加電圧が閾値を超えたときに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とするものである。
【0012】
このような無電極放電灯点灯装置においては、印加電圧が閾値を超えたときに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御をしているので、印加電圧が比較的低く、無電極放電灯が点灯する確率が小さい領域を素早く通過させ、印加電圧が閾値を超え無電極放電灯が点灯する確率が大きい領域において、無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させる。
【0013】
請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置は、請求項1に記載の無電極放電灯点灯装置において、第1の制御回路が複数の閾値を有し、印加電圧が各閾値を超えるごとに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とするものである。
【0014】
このような無電極放電灯点灯装置においては、無電極放電灯が低温に長時間放置されていて点灯しにくい等の無電極放電灯の状態に応じて、印過電圧の上昇の割合をきめ細かく制御し、無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させる。
【0015】
請求項3に記載の無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は2に記載の無電極放電灯点灯装置において、第1の制御回路は、抵抗とコンデンサとの直列回路を有し、コンデンサへの充電電圧の上昇の割合に対応して、印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とするものである。
【0016】
このような無電極放電灯点灯装置においては、抵抗とコンデンサとの簡単な回路構成によって、無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させる。
【0017】
請求項4に記載の無電極放電灯点灯装置は、請求項3に記載の無電極放電灯点灯装置において、コンデンサと並列に第3のスイッチング素子を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
このような無電極放電灯点灯装置においては、コンデンサに溜まった電荷を第3のスイッチング素子をオンすることによって放電することができ、無電極放電灯の再始動時においても確実に無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させる。
【0019】
請求項5に記載の無電極放電灯点灯装置は、請求項4に記載の無電極放電灯点灯装置において、第1又は第2のスイッチング素子をオンオフ動作させる第4のスイッチング素子と、第4のスイッチング素子を制御する第2の制御回路と、を備え、第2の制御回路によって第1又は第2のスイッチング素子のオンオフ動作させることによって無電極放電灯を調光制御することを特徴とするものである。
【0020】
このような第1又は第2のスイッチング素子をオンオフ動作させ、無電極放電灯を点灯・消灯させることによって無電極放電灯を調光制御する無電極放電灯点灯装置においても、請求項4に記載の無電極放電灯点灯装置と同様に、点灯から消灯に移行するまでにコンデンサに溜まった電荷を第3のスイッチング素子をオンすることによって放電することができ、無電極放電灯の再始動時においても確実に無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させる。
【0021】
請求項6に記載の無電極放電灯点灯装置は、請求項1から5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、無電極放電灯が、少なくとも水銀及び希ガスを含む放電ガスが内部に封入されており断面凹形状の空洞部を有する略球形状のバルブと、空洞部内に配設され放電ガスに高周波電磁界を供給する誘導コイルと、誘導コイルが巻回される磁気性材料で円筒状のコアと、コアの内側であってコアと接触する熱伝導性材料の部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0022】
このような無電極放電灯点灯装置においては、無電極放電灯の空洞部内に誘導コイルが配設、収容されているので、無電極放電灯点灯装置全体の形状をコンパクトにすることができる。
【0023】
請求項7に記載の照明装置は、請求項1から5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置を備え、請求項6に記載の無電極放電灯を点灯させることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1から図5までを参照して説明する。図1は本実施の形態の回路図を示しており、図2は無電極放電灯5の断面図を示している。また、図3は照明装置の断面図を示しており、図4は経過時間とコンデンサCs2の両端電圧との関係を示している。さらに、図5は第1の実施の応用形態の回路図を示している。
【0025】
つぎに、各部の構成を説明する。
【0026】
交流電源ACは、商用の交流電源であり、電圧は、たとえば、100V、200V又は240Vである。
【0027】
整流回路DBは、交流電源ACからの交流電圧を脈流状の直流電圧に整流し出力するものであり、たとえば、ダイオードブリッジで構成する。交流電源ACの電圧が100Vの場合、ダイオードブリッジの代わりに、たとえば、倍電圧整流回路を用いてもよい。倍電圧整流回路を用いると、交流電源ACの電圧が実質的に200Vと同等とみなせ、倍電圧整流回路以後に接続されている回路に流れる電流が、ダイオードブリッジを用いた場合と比べ約半分となるので、無電極放電灯点灯装置の効率を上げることができる。
【0028】
チョッパ回路は、整流回路DBからの脈流状の直流電圧を所望の直流電圧に変換し出力するものであり、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、インダクタL1及びコンデンサC1と、から構成されている。このチョッパ回路は、整流回路DBからの直流電圧を所定の直流電圧Eに変換しており、本実施の形態では、昇圧チョッパ回路を用いている。もちろんチョッパ回路は、その他、降圧チョッパ回路あるいは昇降圧チョッパ回路であっても構わない。要は、ある直流電圧を別の直流電圧に変換し出力するものであれば、どのような回路構成でも構わない。また、コンデンサC1は昇圧チョッパ回路の出力電圧を平滑し直流電圧Eとするものであり、たとえば、電解コンデンサで構成する。
【0029】
この交流電源AC、整流回路DB及びチョッパ回路によって直流電源1を構成している。
【0030】
ここで図示はしないが、昇圧チョッパ回路の後段に降圧チョッパ回路をさらに接続し、交流電源AC、整流回路DB、昇圧チョッパ回路及び降圧チョッパ回路によって直流電源1を構成してもよい。昇圧チョッパ回路の後段に降圧チョッパ回路を接続していると、たとえば、交流電源ACが100Vから242Vのマルチ電源でかつ、定格消費電力の異なる複数の無電極放電灯にも、1の無電極放電灯点灯装置で対応できることとなる。すなわち、昇圧チョッパ回路によってマルチ電源を直流電圧Eの一定とし、降圧チョッパ回路によって無電極放電灯に供給する電力を調整し、複数の交流電源及び種類の異なる無電極放電灯にも、1の無電極放電灯点灯装置で対応することができるのである。
【0031】
電力変換回路2は、コンデンサC1からの直流電圧Eを第1及び第2のスイッチング素子であるスイッチング素子Q2及びQ3のオンオフ動作によって矩形波電圧に変換するものであり、スイッチング素子Q2及びQ3の直列回路によって構成されている。そして、スイッチング素子Q2及びQ3は、たとえば、電界効果トランジスタで構成する。電界効果トランジスタは、電界効果トランジスタのドレインがその内臓ダイオードのカソードと接続されるように、ソースとドレインとの間に並列にダイオードが内蔵されている。したがって、別途ダイオードを外付けする必要がない。もちろん、電界効果トランジスタに代えて、トランジスタとトランジスタに逆並列に接続されるダイオードとの組合せを用いても構わない。
【0032】
また、電力変換回路2として本実施の形態では、いわゆるハーフブリッジ型のインバータ回路を用いている。もちろん電力変換回路2は、その他フルブリッジ型、あるいは、プッシュプル型であってもよい。
【0033】
共振回路3は、共振動作によって始動時に無電極放電灯5に数kVから数十kV程度の高電圧を印加し、無電極放電灯5を点灯させるものであり、この共振回路3はインダクタLs、コンデンサCp、Cs1及びCs2から構成されている。この共振回路3は電力変換回路2と誘導コイル4との間のインピーダンスを整合し、電力変換回路2からの高周波電力を効率よく誘導コイル4に伝達する、いわゆる整合回路の機能も果たしている。
【0034】
無電極放電灯5は、誘導コイル4に近接配置され高周波電力によって点灯するものである。ここで無電極放電灯5を図2を参照して、さらに詳しく説明する。
【0035】
この無電極放電灯5は少なくとも水銀及び希ガスを含む放電ガスが内部に封入されており断面凹形状の空洞部15を有する略球形状のバルブ11と、空洞部15内に配設され放電ガスに高周波電磁界を供給する誘導コイル4と、誘導コイル4が巻回される磁気性材料で円筒状のコア13と、コア13の内側であってコア13と接触する熱伝導性材料の部材12と、を備えている。
【0036】
バルブ11は、略球形状であってその内部に少なくとも水銀及び希ガスを含む放電ガスを封入しておくものであり、バルブ11の下端側には有底状であって断面凹形状の空洞部15が設けられている。バルブ11の材料は石英ガラス等の透光性材料であり、放電ガスは水銀、希ガス及び金属ハロゲン化物である。また、バルブ11の内側は蛍光体16及び保護膜17が塗布されている。蛍光体16は水銀からの放射された紫外線を可視光に変換するものであり、蛍光体16の材料としてはハロ燐酸カルシウム、赤色蛍光体である(Y、Gd)BO3:Eu、緑色蛍光体であるCaPO4、青色蛍光体であるBaMgAll4O23:Euが用いられる。保護膜17は水銀とバルブ11の材料である石英ガラスとの反応を抑えることによって、バルブ11の光束維持率を向上させるものである。保護膜17の材料としては、アルミナ(Al2O3)、シリカ(SiO2)、チタニア(TiO2)、セリア(CeO2)、イットリア(Y2O3)、マグネシア(MgO)等の微粒子が用いられる。保護膜17は、通常のバルブ11では透過率が高い方が望ましいため、蛍光体16に比べ薄くバルブ11内面に形成される。
【0037】
誘導コイル4は、バルブ11内部の放電ガスに13.56MHzで発振する高周波電磁界を供給するものであり、一方はコア13に巻回されており、他方は整合回路3に接続されている。本実施の形態では、放電ガスに13.56MHzの高周波電磁界を供給しているが、放射雑音による他の電気機器への悪影響を少なくできる2.6MHz〜15MHz程度であれば、他の周波数でもよい。たとえば、蛍光灯を点灯させるために通常使用される数十〜数百kHzの周波数でもよい。
【0038】
ここで、誘導コイル4は銅又は銅合金による条材を所定回数巻回して形成している。そして、誘導コイル4には電力変換回路2が動作すると高周波電流が流れ、誘導コイル4の周りに高周波電磁界が発生するように構成されている。つぎに、発生した高周波電磁界によってバルブ11内部の電子が加速され、放電ガスの原子に衝突して放電ガスを電離させ、新たな電子を発生させる。このようにして発生した電子は、誘導コイル4の周りに発生した高周波電磁界によってエネルギーを受け取り、放電ガス原子に衝突しエネルギーを与える。放電プラズマ内の原子は、電離したり励起したりする。励起された原子は、基底状態に戻るときに発光する。この発光を光エネルギーとして利用するのである。
【0039】
部材12は、断面略凸状であって、部材12の凸部12aの外側にコア13が接触するように設けられている。
【0040】
コア13は、空洞部15の内部にコア13の一端がバルブ11の中心に向かうようにコア13の他端が基台18に固定され立設されており、略円筒状であって略円筒状の部材12の凸部12aの外面と接触するように設けられている。本実施の形態ではこのコア13の材料として、透磁率が略150の軟磁性体であるニッケル亜鉛(NiZn)フィライトを用いている。もちろん、マンガン亜鉛(Mn−Zn)フェライト、軟磁性金属を含むものであればどのようなものでも構わない。また、軟磁性金属単体でもよい。ここで、軟磁性体とはバルク状態での保磁力Hcが10Oe程度以下のものである。
【0041】
基台18は、アルミダイカストにて形成された上面開口の有底状の略円筒体で、この基台18の底面には、上述した部材12がバルブ11の中心に向かうように立設固定されている。さらに、底部には蓋体(図示しない)が設けられている。
【0042】
ここで21は、整流回路DB、チョッパ回路等から構成される無電極放電灯点灯装置を示している。本実施の形態では、無電極放電灯点灯装置21を基台18内に収納している。もちろん、無電極放電灯点灯装置21を基台18の外部に設けても構わない。
【0043】
また、この無電極放電灯5と無電極放電灯点灯装置21とから図3に示すような照明装置が構成されている。この照明装置は、バルブ11が照明装置の上方から取り外し自在であって、無電極放電灯5からの放射ノイズ等を吸収するシールドケース20が覆っており、基台18には部材12が立設固定されている。もちろん、無電極放電灯5を点灯させる照明装置としては、このような形状のものに限られない。
【0044】
第1の制御回路19は、スイッチング素子Q2及びQ3の周波数(以下、駆動周波数fという。)及びスイッチング素子Q2とQ3とのオンデューティを制御するとともに、電圧検出回路9からの検出信号を受けて、無電極放電灯5が始動しているときにスイッチング素子Q4の制御をするものである。また、交流電源ACが投入されてから、時間の経過とともに、駆動周波数fを低くしていき、誘導コイル4への印過電圧を上昇させていっている。この第1の制御回路19はスイッチング素子Q2及びQ3を制御するために基準クロック信号を出力しており、基準クロック信号の周波数又はデューティを制御することによって、スイッチング素子Q2及びQ3の駆動周波数f、又はスイッチング素子Q2及びQ3のオンデューティを制御する。そして、この基準クロック信号をドライブ回路8に入力する。また、この第1の制御回路19はスイッチング素子Q4がオンしたときには、該オン信号を受けてスイッチング素子Q4にオフ信号を送信し、スイッチング素子Q4をオフさせる。
【0045】
本実施の形態では第1の制御回路19として、STマイクロエレクトロニクス社製のマイコン、ST72Gシリーズを用いている。このようなマイコンを用いると、プログラムを設定するだけで周波数やオンデューティの制御を簡単に行うことができる。本実施の形態では、第1の制御回路19のみをマイコン化しているが、もちろん、チョッパ制御回路7、ドライブ回路8及びIPD降圧回路10などをすべてマイコン化してもよい。このように制御回路をすべてマイコン化すると、無電極放電灯点灯装置をコンパクトにすることができる。
【0046】
ドライブ回路8は、第1の制御回路19からの基準クロック信号に基づいてスイッチング素子Q2及びQ3を交互にオンオフ動作させるために、スイッチング素子Q2及びQ3のゲートにドライブ信号を出力するものであり、本実施の形態では、三菱電機株式会社製の高耐圧ハーフブリッジドライバM63991を用いている。そして、基準クロック信号の周波数が変化するとスイッチング素子Q2及びQ3のゲートへのドライブ信号の周波数が変化し、無電極放電灯5の出力を変化させることができる。
【0047】
チョッパ制御回路7は、チョッパ回路が有するスイッチング素子Q1の周波数を制御するものであり、本実施の形態では、モトローラ社製の集積回路MC34261を用いている。このMC34261は、1番ピン(図示しない)と2番ピン(図示しない)との間に接続するコンデンサの容量値、あるいは直流電圧Eから分圧して1番ピン(図示しない)に接続する抵抗の抵抗値を変えるだけで、3番ピン(図示しない)から出力されるスイッチング素子Q1のゲートへの入力信号の周波数を変化させることができる。
【0048】
電圧検出回路9は、コンデンサCs2の両端電圧を検出するものである。そしてコンデンサCs2の両端電圧は誘導コイル4の両端電圧V02に略比例しており、この両端電圧V02が無電極放電灯5に印加される。
【0049】
この電圧検出回路9は、抵抗R1と、ダイオードD2及びD3と、コンデンサC2からC4までと、から構成されており、ダイオードD3のカソードがツェナーダイオードZD1のカソードと接続されており、さらに、ツェナーダイオードZD1のアノードがスイッチング素子Q4と接続されている。
【0050】
そして、両端電圧V02が上昇すると、抵抗R1、ダイオードD2、コンデンサC2、ダイオードD3を介したツェナーダイオードZD1のカソード電圧がツェナーダイオードZD1の閾値電圧を超え、第1の制御回路19にオン信号を入力する。
【0051】
また、図示はしないが、図1にはチョッパ制御回路7、駆動回路8及び第1の制御回路19に電源を供給するためのIPD(インテリジェントパワーデバイス)降圧回路が設けられている。このIPD降圧回路は直流電圧Eを、たとえば、15Vの直流電圧に変換し、この電圧によってチョッパ制御回路7、駆動回路8及び第1の制御回路19に電源が供給される。そして、このようなIPD降圧回路として松下電器産業株式会社製のスイッチング電源用MIPシリーズを用いている。
【0052】
つぎに、本実施の形態の動作を図4を参照して説明する。
【0053】
t=t0において交流電源ACが投入されると、コンデンサC1の両端に直流電源Eが発生し、IPD降圧回路に電力が供給される。このIPD降圧回路によって数十ボルトの電圧がチョッパ制御回路7に印加されるが、この時点ではまだ、電力変換回路2は動作を開始しておらず、両端電圧V02及びコンデンサCs2の両端電圧は発生していない。このため、抵抗R1、ダイオードD2、コンデンサC2、ダイオードD3を介したコンデンサC4に電荷が溜まっておらず、ツェナーダイオードZD1はオンしていない。すなわち、スイッチング素子Q4もオフとなっており、第1の制御回路19にはオフ信号が入力されている。
【0054】
つぎにt=t1において電力変換回路2が動作を開始すると、共振回路3の共振動作によって、両端電圧V02及びコンデンサCs2に共振電圧が発生し、第1の制御回路19は時間の経過とともに、基準クロック周波数を低くしていく制御を行い、駆動周波数fが低くなっていく。これに伴い共振電圧である両端電圧V02は高くなっていき、コンデンサCs2の両端電圧も上昇していく。
【0055】
ここで、駆動周波数fの変化を△f、時間の変化を△tとすると、t=t1〜t2間では、△t/△fの値は△t/△f=k1(k1は定数)となるように制御している。
【0056】
つぎに、コンデンサCs2の両端電圧が上昇していき、t=t2においてツェナーダイオードZD1のカソード電圧がツェナーダイオードZD1の閾値電圧Vk1を超えると、第1の制御回路19は△t/△fの値がk1よりも小さいk2になるように基準クロック周波数をt=t1〜t2間よりも低く制御する。すなわち、t≧t2間では△t/△fの値は△t/△f=k2(k2は定数でk2<k1)となるように制御され、この期間では時間が経過していっても、コンデンサCs2の両端電圧はそれ程上昇しない。
【0057】
この区間は、図11に示した無電極放電灯に印加する電圧と無電極放電灯が始動するまでに要する時間との関係から予め無電極放電灯が始動するために最低限必要な電圧を把握していて、無電極放電灯が点灯する確率が高い領域に対応している。そしてt=t2の時点におけるコンデンサCs2の両端電圧が無電極放電灯が始動するために最低限必要な電圧に対応している。
【0058】
このように△t/△fの値を制御すると、無電極放電灯5が点灯するのに最低限必要な電圧かそれよりも若干大きな電圧が時間の経過とともに印加されることになり、必要以上に大きな電圧が印加されることがない。したがって、無電極放電灯点灯装置21を構成する電子部品に過度のストレスを与えることもない。
【0059】
本実施の形態では、コンデンサCs2の両端電圧の変化を検出し、△t/△fの値を変化させたが、他の素子の電圧(又は電流)を検出してもよい。たとえば、スイッチング素子Q3と回路グランドとの間にソース抵抗を設けてもよい。このソース抵抗の両端電圧を測定すると、間接的に両端電圧V02を検出することができ、しかも、このようなソース抵抗の両端には数ボルト程度の比較的低い電圧しか印加されないので、高耐圧素子を用いることなく、両端電圧V02を検出することができる。もちろん、ソース抵抗に流れる電流を検出してもよい。
【0060】
さらに、両端電圧V02を間接的に検出することができる電気特性は、上述したもののみならず、他の電気特性(高圧放電灯電流、高圧放電灯電力、さらには、高圧放電灯の発光効率(ルーメン毎ワット))、光学特性(高圧放電灯の照度又は色温度、さらには、輝度、光束、光度)、あるいは、温度特性(高圧放電灯の最冷点温度、管壁温度又は口金温度)でもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、△t/△fの値を変化させたが、基準クロック信号のデューティdutyを50%よりも小さい一定値から50%に向かって変化させる、すなわち、△duty/△tを変化させて、コンデンサCs2の両端電圧も上昇させていってもよい。
【0062】
さらに、図5に示すようにツェナーダイオードZD1及びスイッチング素子Q4と並列にn個のツェナーダイオードZDn及びスイッチング素子Qnを設け、ツェナーダイオードZD1からZDnまでの閾値電圧をそれぞれVk1<Vk2<・・・<Vknと設定しておき、それぞれの閾値電圧を超えるたびに、△t/△fの値を△t/△f=k1→△t/△f=k2→・・・△t/△f=kn(kn<・・・<k2<k1)と小さくしていってもよい。このような制御をすると、t=t2を経過してから、無電極放電灯5に印加する電圧を少しずつ上昇させていくことができるので、無電極放電灯5に必要以上に大きな電圧が印加されることがなく、よりきめ細かく無電極放電灯5に印加する電圧を制御することができる。
【0063】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は本実施の形態の回路図を示しており、図7は経過時間とコンデンサCs2の両端電圧との関係を示している。ここで、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0064】
本実施の形態においては、電圧検出回路9の代わりに第1の制御回路19に抵抗R2とコンデンサC5との直列回路を設けており、さらにコンデンサC5と並列に第3のスイッチング素子であるスイッチング素子Q5が設けられている。そして、コンデンサC5の電圧の上昇に対応して基準クロック信号の周波数が低くなっていく。
【0065】
つぎに、本実施の形態の動作を図7を参照して説明する。
【0066】
第1の実施の形態と同様に、t=t0において交流電源ACが投入され、t=t1において電力変換回路2や第1の制御回路19に電力が供給され始めると、抵抗R2とコンデンサC5との直列回路に定電圧が印加され始め、コンデンサC5が充電を開始する。すると、コンデンサC5の電圧の上昇に対応して基準クロック信号の周波数が連続的に低くなっていく。この基準クロック信号の周波数の低下とともに、コンデンサCs2の両端電圧も上昇していき、誘導コイル4への印過電圧が上昇していく。
【0067】
ここで、第1の実施の形態と同様に、図11に示した無電極放電灯に印加する電圧と無電極放電灯が始動するまでに要する時間との関係から予め無電極放電灯が始動するために最低限必要な電圧を把握していて、両端電圧V02が最低限必要な電圧を超えた時点t=t2から△t/△fの値が小さくなるように、抵抗R2とコンデンサC5との定数を適宜設定しておく。このようにコンデンサC5の充電電圧の上昇に対応させて基準クロック信号の周波数が低くなっていく制御を行うと、第1の実施の形態のようなツェナーダイオードZD1などが不要となり、回路構成の簡素化を図ることができる。
【0068】
ここで、基準クロック信号の周波数を変化させるためにコンデンサC5の充電電圧を利用しているため、電圧は時間とともに飽和してしまうので、電圧の上限を設定するための回路を別途設ける必要がない。
【0069】
また、コンデンサC5と並列にスイッチング素子Q5が設けられており、交流電源ACが遮断されるごとにスイッチング素子Q5をオンさせコンデンサC5の電荷を完全に放電させると、次回の交流電源ACの投入時においてもコンデンサC5が初期状態から充電されることとなり、コンデンサC5の残存電荷の影響によって、誘導コイル4への印過電圧がいきなり高い状態から始まることもない。
【0070】
さらに、図示はしないが、抵抗R2とコンデンサC5との直列回路と並列に複数のスイッチ、抵抗及びコンデンサからなる直列回路を設けてもよい。このように複数のスイッチ、抵抗及びコンデンサからなる直列回路を設けておき、時間の経過とともに、該スイッチを順次オンさせていっても、コンデンサの合成容量が増加するので△t/△fの値が小さくなるように制御することができる。特に無電極放電灯が点灯する確率が高い領域において、スイッチがオンするように制御すると、合成されたコンデンサの両端電圧はそれ程上昇せずに無電極放電灯が点灯する確率が高い領域において、必要以上に大きな電圧が印加されることなく、無電極放電灯を点灯させることができる。
【0071】
なお、上記説明で特に言及していない作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0072】
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施の形態を図8及び図9を参照して説明する。図8は本実施の形態の回路図を示しており、図9(a)は両端電圧V02を、(b)はスイッチング素子Q3のオンオフ状態を、(c)はスイッチング素子Qdimのオンオフ状態をそれぞれ示している。ここで、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0073】
本発明の無電極放電灯点灯装置は、図6に示す無電極放電灯点灯装置において、スイッチング素子Q3のゲートと回路グランドとの間に第4のスイッチング素子であるスイッチング素子Qdimを設け、さらにこのスイッチング素子Qdimを制御する第2の制御回路22を設け、またスイッチング素子Q3のゲートとドライブ回路8との間に抵抗R3を設けている。そして、この第2の制御回路22はスイッチング素子Qdimを図9(c)に示すようにオンオフ制御させ、無電極放電灯5の時分割調光制御を行っている。
【0074】
すなわち、交流電源ACから所定時間経過後(通常、数10ms〜数100ms程度)に、無電極放電灯5が良好なアーク状放電を維持できる全点灯状態になると、第2の制御回路22は図9の期間T11において、スイッチング素子Qdimをオンさせ、このスイッチング素子Qdimのオン動作によって、スイッチング素子Q3がオフし、無電極放電灯5は消灯する。つぎに、第2の制御回路22は図9の期間T21において、スイッチング素子Qdimをオフさせ、このスイッチング素子Qdimのオフ動作によって、スイッチング素子Q3がオンし、無電極放電灯5はアーク状放電を維持する。すなわち、予め設定した所定の調光比α=T21/Tでもって時分割で断続するため、無電極放電灯5が所定の調光比で点滅されて、無電極放電灯5からの平均の光出力を低下させることにより調光を行うものである。ここでスイッチング素子Qdimの周波数を100kHz以上に設定しておくと、使用者にチラツキ感を与えることがない。
【0075】
この時分割調光制御方式は直流電圧調光制御方式や周波数調光制御方式と比較して、調光下限を低く設定することができるという優れた特性を有している。
【0076】
このような調光制御方式においては、無電極放電灯5が点灯・消灯を繰り返すのが、この無電極放電灯5の始動時にコンデンサC5に電荷が残っていると誘導コイル4への印過電圧が初期状態から開始されない。そこで無電極放電灯5が消灯したときに同期させてスイッチング素子Q5をオンし、コンデンサC5の電荷を完全に放電させる。
【0077】
このように制御すると、無電極放電灯5が点灯・消灯を繰り返す時分割調光制御方式においても、誘導コイル4への印過電圧がいきなり高い状態から始まることがなく、無電極放電灯点灯装置21を構成する電子部品に過度のストレスを与えることもない。
【0078】
なお、上記説明で特に言及していない作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0079】
【発明の効果】
以上、本発明の無電極放電灯点灯装置においては、印加電圧が閾値を超えたときに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御をしているので、印加電圧が比較的低く、無電極放電灯が点灯する確率が小さい領域を素早く通過させ、印加電圧が閾値を超え無電極放電灯が点灯する確率が大きい領域において、無電極放電灯に印加する電圧を抑えつつ無電極放電灯を点灯させることができる。
【0080】
また、印過電圧の上昇の割合を制御するコンデンサの電荷を放電する第3のスイッチング素子を設けているので、無電極放電灯の再始動時や時分割調光制御時においても、初期状態からコンデンサが充電されることとなり確実に無電極放電灯を点灯させることができる。
【0081】
さらに、無電極放電灯の空洞部内に誘導コイルが配設、収容されているので、無電極放電灯点灯装置全体の形状をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態において、無電極放電灯を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態において、照明装置を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態において、経過時間とコンデンサCs2の両端電圧との関係を示す特性図である。
【図5】第1の実施の応用形態を示す回路図である。
【図6】第2の実施の形態を示す回路図である。
【図7】第2の実施の形態において、経過時間とコンデンサCs2の両端電圧との関係を示す特性図である。
【図8】第3の実施の形態を示す回路図である。
【図9】第3の実施の形態において、各部の波形を示す波形図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】無電極放電灯に印加する電圧と無電極放電灯が始動するまでに要する時間との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 直流電源
Q2 第1のスイッチング素子
Q3 第2のスイッチング素子
2 電力変換回路
3 共振回路
4 誘導コイル
5 無電極放電灯
9 電圧検出回路
19 第1の制御回路
R2 抵抗
C5 コンデンサ
Q5 第3のスイッチング素子
Qdim 第4のスイッチング素子
22 第2の制御回路
11 バルブ
12 部材
13 コア
15 空洞部
21 無電極放電灯点灯装置

Claims (7)

  1. 直流電源と、少なくとも第1及び第2のスイッチング素子の直列回路を有し直流電源からの直流電圧を矩形波電圧に変換する電力変換回路と、電力変換回路から矩形波電圧によって共振する共振回路と、共振回路からの電力が印加される誘導コイルと、誘導コイルからの電磁界によって点灯する無電極放電灯と、共振回路を構成する部品の電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出回路で検出された電圧と閾値とを比較するとともに第1又は第2のスイッチング素子のスイッチング周波数を制御することによって誘導コイルへの印加電圧を制御する第1の制御回路と、を備え、第1の制御回路によって無電極放電灯の始動期間内に、経過時間とともに誘導コイルへの印加電圧を上昇させる制御を行う場合であって、印加電圧が閾値を超えたときに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 第1の制御回路が複数の閾値を有し、印加電圧が各閾値を超えるごとに印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 第1の制御回路は、抵抗とコンデンサとの直列回路を有し、コンデンサへの充電電圧の上昇の割合に対応して、印過電圧の上昇の割合を小さくする制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. コンデンサと並列に第3のスイッチング素子を設けたことを特徴とする請求項3に記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 第1又は第2のスイッチング素子をオンオフ動作させる第4のスイッチング素子と、第4のスイッチング素子を制御する第2の制御回路と、を備え、第2の制御回路によって第1又は第2のスイッチング素子のオンオフ動作させることによって無電極放電灯を調光制御することを特徴とする請求項4に記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 無電極放電灯が、少なくとも水銀及び希ガスを含む放電ガスが内部に封入されており断面凹形状の空洞部を有する略球形状のバルブと、空洞部内に配設され放電ガスに高周波電磁界を供給する誘導コイルと、誘導コイルが巻回される磁気性材料で円筒状のコアと、コアの内側であってコアと接触する熱伝導性材料の部材と、を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置を備え、請求項6に記載の無電極放電灯を点灯させることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007305518A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Totsuken:Kk 放電管および放電管装置
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