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JP4186706B2 - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

車両の制御装置および制御方法 Download PDF

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の駆動源であるエンジンに対する燃料の供給および停止の制御に関し、特に、燃費を向上させるために減速中に燃料の供給を停止する制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃費を向上させるために減速中に燃料の供給を停止する制御、いわゆるフューエルカット制御は、走行性能や乗心地を損なわない範囲でエンジンに対する燃料の供給を可及的に少なくして燃費を向上させる制御である。一般には、エンジンがアイドリング状態にある減速中にエンジン回転数が予め定められた範囲に入ることにより、燃料の供給を停止している。具体的には、走行中にスロットルバルブが閉じられてエンジン回転数が次第に低下し、その範囲の上限を規定しているフューエルカット回転数以下になると燃料の供給を停止する。またエンジン回転数がさらに低下してその範囲の下限を規定している復帰回転数に達すると燃料の供給を再開する。なお、この復帰回転数はエンジンストールを生じさせず、またエンジンの安定した回転を維持する回転数に設定されている。燃費向上の観点から、フューエルカットからの復帰回転数は低く設定されて、できるだけ長い時間フューエルカットされることが望ましい。
【0003】
このようなフューエルカット制御は、基本的には、エンジン回転数に基づいて実行される。たとえば運転者が急なブレーキ操作等を行なわない限り車両はコーストダウンの状態になり、走行抵抗がほぼ一定であるときには、エンジン回転数はほぼ一定の割合で減速する。すなわち、基本的には、運転者の減速感を満足するようにエンジン回転数はほぼ直線的に低下する傾向を有し、エンジン回転数がフューエルカット領域内であると燃料がカットされ、燃料がカットされている時間をできるだけ伸ばす(すなわちフューエルカットからの復帰回転数以下にエンジン回転数を下げないようにする)様々な技術が開示されている。
【0004】
特開平7−166902号公報(特許文献1)は、車両の減速時に運転者の意思を反映してできるだけ広い範囲でフューエルカットを行なうエンジンのフューエルカット装置を開示する。このエンジンのフューエルカット装置は、車両の減速時を検出する検出部と、エンジン回転数を検出するセンサと、車両の減速時にエンジン回転数が基準値NC1以上の運転状態で燃料供給部の燃料供給を停止するフューエルカット回路と、変速機のダウンシフト操作が行なわれることを検出する回路と、車両の減速時にエンジン回転数が基準値NC1より低い基準値NC2以上の運転状態でダウンシフト操作が行なわれた直後に燃料供給部の燃料供給を停止するフューエルカット回路とを備える。
【0005】
この公報に開示されたフューエルカット装置によると、車両の減速時にエンジン回転数が基準値NC1以上の運転状態でフューエルカットが行なわれている運転状態で、変速機のダウンシフト操作が行なわれると、引き続いてフューエルカットが継続される。車両の減速時にエンジン回転数が基準値NC1より低い運転状態で燃料供給が行なわれている運転状態で、変速機のダウンシフト操作が行なわれることにより、エンジン回転数が基準値NC2以上に上昇すると、フューエルカットが行なわれる。すなわち、車両の減速時に変速機のダウンシフト操作が行なわれると、フューエルカットが行なわれる回転域をNC1からNC2まで下げることができ、エンジンブレーキの効きを高められるとともに、燃費の低減がはかれる。
【0006】
特開平8−11591号公報(特許文献2)は、フューエルカットをエンジンの動作に異常を生じさせない範囲で可及的に長時間行なって燃費を向上させる制御装置を開示する。この公報に開示された制御装置は、車速に相当するパラメータを含む複数のパラメータに基づいて変速が実行される自動変速機がエンジンに連結され、減速中のエンジン回転数が所定の範囲にある時にエンジンへの燃料の供給を停止する自動変速機付き車両の燃料供給制御装置である。この制御装置は、燃料の供給を再開するための復帰回転数の近傍でダウンシフトを実行した場合のエンジン回転数を予測するエンジン回転数予測回路と、その予測されたエンジン回転数が復帰回転数より高回転数の場合に燃料の供給の停止を継続させる燃料カット継続回路とを含む。
【0007】
この公報に開示された制御装置によると、減速中にエンジン回転数が次第に低下して所定の範囲に入ると、エンジンに対する燃料の供給が停止される。エンジン回転数がさらに低下して、その範囲の下限を規定する復帰回転数に近付くと、その時点の変速段からのダウンシフトによって設定される変速段でのエンジン回転数をエンジン回転数予測回路が予測する。その予測されたエンジン回転数が燃料の供給を再開する復帰回転数より高い回転数であれば、燃料カット継続回路が燃料の供給停止を継続させる。すなわち、エンジン回転数の低下を伴って減速され、その結果、ダウンシフトが生じるのであれば、その過程で一時的にエンジン回転数が復帰回転数より低い回転数になることがあっても、燃料の供給停止を継続し、燃費を向上させる。
【0008】
そのほかに、同じようにフューエルカット時間を長くして燃費向上を図る技術が、特許文献3〜5に開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−166902号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平8−11591号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平9−86227号公報
【0012】
【特許文献4】
特開平10−259751号公報
【0013】
【特許文献5】
特開2002−161771号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両には、いわゆる補機とよばれる、エンジンに対する負荷となるエアコンディショナ(以下、「エアコン」という。)のコンプレッサや、二次電池を充電するために電力を発電するオルタネータなどが搭載されている。これらの補機は、エンジンの負荷であるため、フューエルカット中にこれらの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数を上昇させてエンジンストールに陥らないようにしている。フューエルカットからの復帰回転数が上昇されると、フューエルカットが実行される時間が短くなるので、燃費向上の面では問題点となる。
【0015】
しかしながら、上述したいずれの特許文献に開示された技術は、このような補機によるフューエルカットからの復帰回転数の変動によるフューエルカットが実行される時間が短くなるという問題点を考慮したものではない。
【0016】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両に搭載されたエンジンに影響を及ぼす補機類の状態を考慮して、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる、車両の制御装置および制御方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る車両の制御装置は、車両の減速中に、エンジン回転数が予め定められた範囲であると、フューエルカットを実行するためのフューエルカット実行手段と、車両に搭載され、エンジンにより駆動される補機の負荷状態を検知するための検知手段と、補機の負荷状態に応じて範囲を変更するための変更手段と、変更された範囲を逸脱しないように車両の自動変速機を制御するための制御手段とを含む。
【0018】
第1の発明によると、コーストダウン中にフューエルカットが実行される場合において、検知手段により補機の負荷状態が検知されて、変更手段により補機の負荷状態に応じてフューエルカットの範囲が変更される。たとえば、エアコンのコンプレッサやオルタネータによりエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。制御手段は、このような復帰回転数が上昇することを監視しておいて、このような場合には、コーストダウン点(コーストダウン中においてダウンシフトするタイミングであって車速等により定められる)を変更する。すなわち、フューエルカット復帰回転数が上昇してもエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないようにダウンシフトして(自動変速機のギヤ比を高くして)エンジン回転数を上昇させる。ただし、このコーストダウン点を高速側に変更する際には、フューエルカット復帰回転数を上回るエンジン回転数を得られる、できるだけ低速側の方が好ましい。高速でダウンシフトすることによる変速ショックの発生によるドライバビリティの悪化を抑制するためである。これにより、フューエルカット復帰回転数が上昇するように変更されてもエンジン回転数が変更されたフューエルカット復帰回転数を下回らないのでフューエルカットが継続して行なわれることになる。その結果、車両に搭載されたエンジンに影響を及ぼす補機類の状態を考慮して、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる車両の制御装置を提供することができる。
【0019】
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものである。変更手段は、負荷状態が高くなるとフューエルカット復帰回転数を上昇させるように、範囲を変更するための手段を含む。制御手段は、フューエルカット復帰回転数を下回らないように、自動変速機をダウンシフトするように制御するための手段を含む。
【0020】
第2の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。このような場合には、コーストダウン点が高速側に変更される。すなわち、フューエルカット復帰回転数が上昇してもエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないように早めにダウンシフトして自動変速機のギヤ比を高くしてエンジン回転数を上昇させる。これにより、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0021】
第3の発明に係る車両の制御装置は、第1の発明の構成に加えて、変更手段により範囲が変更されるとエンジン回転数が範囲を逸脱すると予測される場合には、制御手段による自動変速機の制御動作を、変更手段による範囲の変更動作よりも優先させて実行するように決定するための決定手段をさらに含む。
【0022】
第3の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットが実行される範囲は、たとえばフューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。このような範囲の変更によりエンジン回転数がフューエルカットが実行される範囲を逸脱することが予測される場合、すなわちエンジン回転数がフューエルカット復帰回転数を下回ることが予測される場合には、決定手段は、このような範囲の変更よりも先に自動変速機の制御を優先させる。具体的には自動変速機のダウンシフトを優先させる。先にダウンシフトさせてエンジン回転数を上昇させてから、フューエルカットからの復帰回転数を変更する。このようにすると、予め上昇されているエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないので、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0023】
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものである。変更手段は、負荷状態が高くなるとフューエルカット復帰回転数を上昇させるように、範囲を変更するための手段を含む。制御手段は、フューエルカット復帰回転数を下回らないように、自動変速機をダウンシフトするように制御するための手段を含む。決定手段は、変更手段によりフューエルカット復帰回転数を上昇されるとエンジン回転数がフューエルカット復帰回転数を下回ると予測される場合には、制御手段により自動変速機をダウンシフトさせた後に、変更手段によりフューエルカット復帰回転数を上昇させるように決定するための手段を含む。
【0024】
第4の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更されるが、この変更よりも先にダウンシフトが行なわれる。先にダウンシフトされるので、エンジン回転数が上昇した状態で、フューエルカットからの復帰回転数が上昇される。このため、予めダウンシフトにより上昇しているエンジン回転数は、上昇するように変更されたフューエルカットからの復帰回転数であっても下回らないので、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0025】
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、補機は、エアコンディショナのコンプレッサであり、第6の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、補機は、オルタネータやジェネレータなどの発電機である。
【0026】
第5の発明および第6の発明によると、コーストダウン中のフューエルカットが実行されている時に、たとえば、エアコンディショナのコンプレッサやオルタネータが作動を開始するとエンジンの負荷が上昇するため、フューエルカットからの復帰回転数を上昇させることになる。このため、フューエルカットからの復帰回転数が上昇されることを監視しておいて、その復帰回転数を下回らないようにダウンシフトしてエンジン回転数を上昇させる。また、ダウンシフトを優先させてエンジン回転数を上昇させてから、フューエルカットからの復帰回転数が上昇させるようにする。これにより、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0027】
第7の発明に係る車両の制御方法は、車両の減速中に、エンジン回転数が予め定められた範囲であると、フューエルカットを実行するフューエルカット実行ステップと、車両に搭載され、エンジンにより駆動される補機の負荷状態を検知する検知ステップと、補機の負荷状態に応じて範囲を変更する変更ステップと、
変更された範囲を逸脱しないように車両の自動変速機を制御する制御ステップとを含む。
【0028】
第7の発明によると、コーストダウン中にフューエルカットが実行される場合において、検知ステップにて補機の負荷状態が検知されて、変更ステップにて補機の負荷状態に応じてフューエルカットの範囲が変更される。たとえば、エアコンのコンプレッサやオルタネータによりエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。制御ステップは、このような復帰回転数が上昇することを監視しておいて、このような場合には、コーストダウン点を変更する。すなわち、フューエルカット復帰回転数が上昇してもエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないようにダウンシフトしてエンジン回転数を上昇させる。これにより、フューエルカット復帰回転数が上昇するように変更されてもエンジン回転数が変更されたフューエルカット復帰回転数を下回らないのでフューエルカットが継続して行なわれることになる。その結果、車両に搭載されたエンジンに影響を及ぼす補機類の状態を考慮して、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる車両の制御方法を提供することができる。
【0029】
第8の発明に係る車両の制御方法は、第7の発明の構成に加えて、範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものである。変更ステップは、負荷状態が高くなるとフューエルカット復帰回転数を上昇させるように、範囲を変更するステップを含む。制御ステップは、フューエルカット復帰回転数を下回らないように、自動変速機をダウンシフトするように制御するステップを含む。
【0030】
第8の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。このような場合には、コーストダウン点が高速側に変更される。すなわち、フューエルカット復帰回転数が上昇してもエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないように早めにダウンシフトして自動変速機のギヤ比を高くしてエンジン回転数を上昇させる。これにより、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0031】
第9の発明に係る車両の制御方法は、第7の発明の構成に加えて、変更ステップにより範囲が変更されるとエンジン回転数が範囲を逸脱すると予測される場合には、制御ステップによる自動変速機の制御動作を、変更ステップによる範囲の変更動作よりも優先させて実行するように決定する決定ステップをさらに含む。
【0032】
第9の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットが実行される範囲は、たとえばフューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更される。このような範囲の変更によりエンジン回転数がフューエルカットが実行される範囲を逸脱することが予測される場合、すなわちエンジン回転数がフューエルカット復帰回転数を下回ることが予測される場合には、決定ステップは、このような範囲の変更よりも先に自動変速機の制御を優先させる。具体的には自動変速機のダウンシフトを優先させる。先にダウンシフトさせてエンジン回転数を上昇させてから、フューエルカットからの復帰回転数を変更する。このようにすると、予め上昇されているエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数を下回らないので、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0033】
第10の発明に係る車両の制御方法においては、第9の発明の構成に加えて、範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものである。変更ステップは、負荷状態が高くなるとフューエルカット復帰回転数を上昇させるように、範囲を変更するステップを含む。制御ステップは、フューエルカット復帰回転数を下回らないように、自動変速機をダウンシフトするように制御するステップを含む。決定ステップは、変更ステップによりフューエルカット復帰回転数を上昇されるとエンジン回転数がフューエルカット復帰回転数を下回ると予測される場合には、制御ステップにより自動変速機をダウンシフトさせた後に、変更ステップによりフューエルカット復帰回転数を上昇させるように決定するステップを含む。
【0034】
第10の発明によると、補機の作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するように変更されるが、この変更よりも先にダウンシフトが行なわれる。先にダウンシフトされるので、エンジン回転数が上昇した状態で、フューエルカットからの復帰回転数が上昇される。このため、予めダウンシフトにより上昇しているエンジン回転数は、上昇するように変更されたフューエルカットからの復帰回転数であっても下回らないので、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0035】
第11の発明に係る車両の制御方法においては、第7〜10のいずれかの発明の構成に加えて、補機は、エアコンディショナのコンプレッサであり、第12の発明に係る車両の制御方法においては、第7〜10のいずれかの発明の構成に加えて、補機は、オルタネータやジェネレータなどの発電機である。
【0036】
第11の発明および第12の発明によると、コーストダウン中のフューエルカットが実行されている時に、たとえば、エアコンディショナのコンプレッサやオルタネータが作動を開始するとエンジンの負荷が上昇するため、フューエルカットからの復帰回転数を上昇させることになる。このため、フューエルカットからの復帰回転数が上昇されることを監視しておいて、その復帰回転数を下回らないようにダウンシフトしてエンジン回転数を上昇させる。また、ダウンシフトを優先させてエンジン回転数を上昇させてから、フューエルカットからの復帰回転数が上昇させるようにする。これにより、フューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0038】
以下、本発明の実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実現される。本実施の形態では、自動変速機を流体継手としてトルクコンバータを備え、遊星歯車式減速機構を有する自動変速機として説明する。
【0039】
なお、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、流体継手は、トルクコンバータではなくフルードカップリングであってもよいし、自動変速機は、たとえばベルト式などの無段変速機であってもよい。無段変速機の場合、以下の説明の中におけるギヤ段はギヤ比となる。
【0040】
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、より詳しくは、図1に示すECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020により実現される。なお、本実施の形態に係る制御装置をエンジンECU1010やこれら以外の他のECUにより実現するようにしてもよい。
【0041】
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。
【0042】
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサ400により検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
【0043】
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ210と、入力軸側のポンプ羽根車220と、出力軸側のタービン羽根車230と、ワンウェイクラッチ250を有し、トルク増幅機能を発現するステータ240とから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサ410により検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOは、出力軸回転数センサ420により検知される。
【0044】
図2に自動変速機300の作動表を示す。図2に示す作動表によると、摩擦要素であるクラッチ要素(図中のC1〜C4)や、ブレーキ要素(B1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(F0〜F3)が、どのギヤ段の場合に係合および解放されるかを示している。車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C1)、ワンウェイクラッチ要素(F0、F3)が係合する。これらのクラッチ要素の中で、特にクラッチ要素C1を入力クラッチ310という。この入力クラッチ310は、前進クラッチやフォワードクラッチとも呼ばれ、図2の作動表に示すように、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジション以外の、車両が前進するための変速段を構成する際に必ず係合状態で使用される。
【0045】
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT_ECU1020と、VSC(Vehicle Stability Control)_ECU1030と、エアコンのコンプレッサやオルタネータを制御する補機ECU1040を含む。これらのコンプレッサやオルタネータは補機の一例であって、補機は、他の装置であってもよい。また、エアコンのコンプレッサは、可変容量型のコンプレッサであっても、容量固定型のコンプレッサのいずれであってもよい。
【0046】
ECT_ECU1020には、タービン回転数センサ410からタービン回転数NTを表わす信号が、出力軸回転数センサ420から出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサ400にて検知されたエンジン回転数NEを表わす信号と、スロットルポジションセンサにて検知されたスロットル開度を表わす信号と、エンジン100の冷却水を検知する温度センサにて検知されたエンジン冷却水温を表わす信号とが入力される。
【0047】
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
【0048】
ECT_ECU1020から、自動変速機300に、ライン圧を制御するためのリニアソレノイド(SLT)への制御信号や、ロックアップクラッチ210のスリップ制御するためのリニアソレノイド(SLU)への制御信号や、図2に示すギヤ段に変速するためにトランスミッションソレノイドへ制御信号が出力される。このソレノイド制御信号に基づいて、ライン圧を調圧したり、ロックアップクラッチ210のスリップ制御したり、自動変速機300のクラッチやブレーキやワンウェイクラッチを係合させたり解放させたりして遊星歯車式減速機構における所望のギヤ段を形成する。
【0049】
ECT_ECU1020には、補機ECU1040から補機の負荷状態を表わす信号が入力される。この補機負荷状態信号に基づいて、ECT_ECU1020(またはエンジンECU1010を含む他のECUでもよいが本実施の形態ではECT_ECU1020とする。)は、フューエルカットからの復帰回転数を変更する。
【0050】
図3を参照して、ECT_ECU1020のメモリに記憶されるフューエルカット領域を示すマップについて説明する。このマップは、エンジン冷却水温に対するエンジン100の回転数の関数によりフューエルカット領域を規定する。このマップには、フューエルカットの開始回転数と復帰回転数とが記憶される。車両減速に伴ってフューエルカットが開始されると、図3に示すように、このフューエルカットの開始回転数(この開始回転数以上の範囲を含む)と復帰回転数とにより規定される範囲にエンジン回転数がある場合に、他の条件を満足するとフューエルカットが実行される。なお、フューエルカットの開始回転数は、エンジン100の回転数がその開始回転数以上であれば(図3における開始回転数以上の範囲)、エンジン回転数以外の他の条件を満足すると、フューエルカットを開始できることを意味する。
【0051】
たとえば、エンジン100がアイドル状態のときであって、車両の減速時においてフューエルカットが実行されている場合に、現在のエンジン100の回転数が図3に示すフューエルカットの復帰回転数よりも大きいか否かを判定し、フューエルカットの復帰回転数よりも大きいときには、継続して減速時のフューエルカットを実行し、フューエルカットの復帰回転数以下のときには、減速時のフューエルカットの実行状態から燃料噴射実行状態へと復帰(フューエルカットからの復帰)する。
【0052】
このフューエルカットが実行されているときには、トルクコンバータ200のロックアップクラッチ210をスリップ制御(減速フレックスロックアップ制御)オン状態を含む)することによって、エンジン100の回転速度が急激に低下しないようにすることにより、フューエルカットが実行されている時間を長く保つことができ、同時にこの間は適度なエンジンブレーキを確保することができる。
【0053】
このようなマップにおいて、エンジン100の負荷が上昇するように、補機の負荷状態が変動すると(たとえば、エアコンのコンプレッサが作動した等)、コンプレッサの駆動がエンジン100により行なわれるので、エンジン100のエンジンストールを防止するためにフューエルカットからの復帰回転数を上昇させるように制御される。フューエルカットの復帰回転数を上昇させると、フューエルカットから復帰しやすくなって、燃費は悪化する。本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020は、このような場合でもフューエルカットの実行時間をできるだけ延ばして燃費を向上させることができる。
【0054】
図4を参照して、図1に示すECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0055】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECT_ECU1020は、現在フューエルカット中であるか否かを判断する。現在フューエルカット中であると(S100にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS600へ移される。
【0056】
S200にて、ECT_ECU1020は、フューエルカット復帰回転数の予測値を算出する。この処理においては、ECT_ECU1020に補機ECU1040から入力された補機であるエアコンのコンプレッサやオルタネータの作動状態に応じて、補機の負荷の上昇の度合い等によりフューエルカット復帰回転数(上昇)が予測される。補機ECU1040から入力された補機の負荷の変動の度合いに対応させてフューエルカットからの復帰回転数の上昇幅が予め設定されている。
【0057】
S300にて、ECT_ECU1020は、エンジン回転数NEが(フューエルカット復帰回転数予測値+α)以下であるか否かを判断する。ここで、αは正の値である。エンジン回転数は、エンジンECU1010を介してECT_ECU1020に入力されるエンジン回転数信号に基づいて検知される。エンジン回転数NEが(フューエルカット復帰回転数予測値+α)以下である場合には(S300にてYES)、処理はS400へ移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS500へ移される。
【0058】
S400にて、ECT_ECU1020は、フューエルカット回転数変更可能フラグをリセット状態にする。フューエルカット復帰回転数変更可能フラグがリセット状態の場合には、フューエルカット復帰回転数の変更が不可能な状態と判断される。その後、処理はS700へ移される。
【0059】
S500にて、ECT_ECU1020は、フューエルカット復帰回転数に基づいて、コーストダウン点を算出する。このとき、現在の車速、ギヤ段およびS200にて算出したフューエルカット復帰回転数の予測値とに基づいて、ダウンシフトするコーストダウン点が算出される。
【0060】
S600にて、ECT_ECU1020は、出力軸回転数NOUTがコーストダウン点以下であるか否かを判断する。出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサ420により検知され、ECT_ECU1020に入力された出力軸回転数信号に基づいて検知される。出力軸回転数NOUTがコーストダウン点以下である場合には(S600にてYES)、処理はS700へ移される。もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS800へ移される。
【0061】
S700にて、ECT_ECU1020は、自動変速機300のトランスミッションソレノイドに制御信号を送信し、ダウンシフトを実行させる。
【0062】
S800にて、ECT_ECU1020は、フューエルカット復帰回転数変更可能フラグをセット状態にする。フューエルカット復帰回転数変更可能フラグがセット状態にされると、フューエルカット復帰回転数の変更が可能となる。
【0063】
S900にて、ECT_ECU1020は、フューエルカットからの復帰回転数を変更する。このとき、S200にて算出されたフューエルカット復帰回転数予測値にフューエルカット復帰回転数が変更され、フューエルカット復帰回転数が上昇される。
【0064】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置を搭載した車両の動作について説明する。
【0065】
フューエルカット中に(S100にてYES)、エアコンのコンプレッサやオルタネータの負荷が上昇する状況になって、フューエルカット復帰回転数予測値が算出される(S200)。現在のエンジン回転数NEが検知され、エンジン回転数NEが(フューエルカット復帰回転数予測値+α)以下になると(S300にてYES)、フューエルカット復帰回転数変更可能フラグをリセット状態にして(S400)、フューエルカット復帰回転数を変更させる前にダウンシフトが実行される(S700)。その後フューエルカット復帰回転数変更可能フラグがセット状態にされ(S800)、フューエルカット復帰回転数が変更される(S900)。
【0066】
図5に示すように、フューエルカット中にフューエルカット復帰回転数予測値が算出され、エンジン回転数NEが(フューエルカット復帰回転数予測値+α)以下になるとギヤ段が4速から3速にダウンシフトされ、エンジン回転数NEが上昇する。このとき、エンジン回転数は領域A近傍まで低下するが、ダウンシフトによりギヤ比が大きくなるためエンジン回転数NEが上昇する。ダウンシフトがされたあとフューエルカット復帰回転数変更可能フラグがセット状態にされフューエルカット復帰回転数が負荷上昇に対応する分だけ上昇される。
【0067】
このときには、エンジン回転数NEは、4速から3速への変速動作がすでに完了しているので、負荷変化による上昇したフューエルカット復帰回転数よりもさらに高い状態にある。そのためフューエルカットが継続して行なわれる。
【0068】
エンジン回転数NEが、(フューエルカット復帰回転数予測値+α)よりも大きい場合には(S300にてYES)、フューエルカット復帰回転数に基づいてコーストダウン点が算出される(S500)。このとき、負荷上昇に伴いフューエルカット復帰回転数が上昇するという予測値に基づいてそのように上昇されたフューエルカット復帰回転数であってもフューエルカットが継続されるほどにエンジン回転数NEが上昇するように、コーストダウン点が算出される。
【0069】
図5に示すように、車速が変更前のコーストダウン点から変更後のコーストダウン点になるようにコーストダウン点が算出される。出力軸回転数NOUTがコーストダウン点以下になると(S600にてYES)、ダウンシフトが実行される(S700)。
【0070】
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置によると、エアコンのコンプレッサやオルタネータによりエンジンの負荷が上昇すると、現状設定されたフューエルカットからの復帰回転数を上昇させたフューエルカット復帰回転数予測値が算出される。このようなフューエルカット復帰回転数予測値に変更されることを検知すると、このような場合にはコーストダウン点を高速側に変更する。すなわち、フューエルカット復帰回転数が上昇してもエンジン回転数がフューエルカットからの復帰回転数(予測された上昇値)を下回らないようにダウンシフトするようにコーストダウン点が変更される。それによりエンジン回転数がフューエルカット復帰回転数を下回らないように、エンジン回転数を上昇させることができる。
【0071】
このフューエルカット復帰回転数を上回るエンジン回転数が得られる限りにおいて、できるだけ低速側の方にコーストダウン点が変更するようにして、高速でダウンシフトされることをできる限り避けて、高速のダウンシフトによる変速ショックの発生によるドライバビリティの悪化を抑制するようにすることもできる。
【0072】
また、エアコンのコンプレッサやオルタネータの作動状態が変更されてエンジンの負荷が上昇すると、フューエルカットからの復帰回転数が上昇するようなフューエルカット復帰予測回転数が算出されるが、このフューエルカット復帰回転数の予測値に変更するよりも先にダウンシフトを行なうようにする。先にダウンシフトされるため、エンジン回転数が上昇した状態でフューエルカットからの復帰回転数がフューエルカット復帰回転数予測値に変更される。このため、予めダウンシフトによりすでに上昇させてあるエンジン回転数は、上昇するように変更されたフューエルカットからの復帰回転数(フューエルカット復帰回転数予測値)であっても、それを下回らないのでフューエルカットが継続して行なわれ、フューエルカット時間を延ばして燃費の向上を実現することができる。
【0073】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両の制御ブロック図である。
【図2】 図1に示す自動変速機の作動表である。
【図3】 ECUに記憶されるフューエルカット領域を示す図である。
【図4】 ECUで実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る自動変速機が搭載された車両の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 エンジン、200 トルクコンバータ、210 ロックアップクラッチ、220 ポンプ羽根車、230 タービン羽根車、240 ステータ、250 ワンウェイクラッチ、300 自動変速機、310 入力クラッチ、400エンジン回転数センサ、410 タービン回転数センサ、420 出力軸回転数センサ、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU、1030 VSC_ECU、1040 補機ECU。

Claims (12)

  1. 車両の減速中に、エンジン回転数が予め定められた範囲であると、フューエルカットを実行するためのフューエルカット実行手段と、
    前記車両に搭載され、エンジンにより駆動される補機の作動状態を検知するための検知手段と、
    前記補機の作動状態に応じて前記範囲を変更するための変更手段と、
    前記変更された範囲を逸脱しないように車両の自動変速機を制御するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものであり、
    前記変更手段は、前記補機の作動状態が変更されたことによって前記エンジンの負荷が上昇すると、前記フューエルカット復帰回転数を上昇させるように、前記範囲を変更するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記フューエルカット復帰回転数を下回らないように、前記自動変速機をダウンシフトするように制御するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記車両の制御装置は、前記変更手段により前記範囲が変更されると前記エンジン回転数が前記範囲を逸脱すると予測される場合には、前記制御手段による前記自動変速機の制御動作を、前記変更手段による前記範囲の変更動作よりも優先させて実行するように決定するための決定手段をさらに含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. 前記範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものであり、
    前記変更手段は、前記補機の作動状態が変更されたことによって前記エンジンの負荷が上昇すると、前記フューエルカット復帰回転数を上昇させるように、前記範囲を変更するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記フューエルカット復帰回転数を下回らないように、前記自動変速機をダウンシフトするように制御するための手段を含み、
    前記決定手段は、前記変更手段により前記フューエルカット復帰回転数を上昇されると前記エンジン回転数が前記フューエルカット復帰回転数を下回ると予測される場合には、前記制御手段により自動変速機をダウンシフトさせた後に、前記変更手段によりフューエルカット復帰回転数を上昇させるように決定するための手段を含む、請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記補機は、エアコンディショナのコンプレッサである、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記補機は、発電機である、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 車両の減速中に、エンジン回転数が予め定められた範囲であると、フューエルカットを実行するフューエルカット実行ステップと、
    前記車両に搭載され、エンジンにより駆動される補機の作動状態を検知する検知ステップと、
    前記補機の作動状態に応じて前記範囲を変更する変更ステップと、
    前記変更された範囲を逸脱しないように車両の自動変速機を制御する制御ステップとを含む、車両の制御方法。
  8. 前記範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものであり、
    前記変更ステップは、前記補機の作動状態が変更されたことによって前記エンジンの負荷が上昇すると、前記フューエルカット復帰回転数を上昇させるように、前記範囲を変更するステップを含み、
    前記制御ステップは、前記フューエルカット復帰回転数を下回らないように、前記自動変速機をダウンシフトするように制御するステップを含む、請求項7に記載の車両の制御方法。
  9. 前記車両の制御方法は、前記変更ステップにより前記範囲が変更されると前記エンジン回転数が前記範囲を逸脱すると予測される場合には、前記制御ステップによる前記自動変速機の制御動作を、前記変更ステップによる前記範囲の変更動作よりも優先させて実行するように決定する決定ステップをさらに含む、請求項7に記載の車両の制御方法。
  10. 前記範囲はフューエルカットからの復帰させるときのエンジン回転数であるフューエルカット復帰回転数を定めるものであり、
    前記変更ステップは、前記補機の作動状態が変更されたことによって前記エンジンの負荷が上昇すると、前記フューエルカット復帰回転数を上昇させるように、前記範囲を変更するステップを含み、
    前記制御ステップは、前記フューエルカット復帰回転数を下回らないように、前記自動変速機をダウンシフトするように制御するステップを含み、
    前記決定ステップは、前記変更ステップにより前記フューエルカット復帰回転数を上昇されると前記エンジン回転数が前記フューエルカット復帰回転数を下回ると予測される場合には、前記制御ステップにより自動変速機をダウンシフトさせた後に、前記変更ステップによりフューエルカット復帰回転数を上昇させるように決定するステップを含む、請求項9に記載の車両の制御方法。
  11. 前記補機は、エアコンディショナのコンプレッサである、請求項7〜10のいずれかに記載の車両の制御方法。
  12. 前記補機は、発電機である、請求項7〜10のいずれかに記載の車両の制御方法。
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