JP4186499B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気マニホールドの集合部から離れた排気通路の下流部に排気ガス浄化触媒が配設されたエンジンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平9−100724号公報に示されるように、エンジンの吸気系に介装され、クランク軸と排気系の回収タービンとの少なくとも一方から伝達機構を介して駆動されることにより吸入空気を過給する過給機と、排気系に配設された触媒装置と、伝達機構の一部を形成するとともに伝達された動力を変速して過給機を駆動する変速機とを備え、制御手段によって触媒温度検出手段の検出した触媒温度に応じて変速機の変速比を制御し、この変速機の変速比の変化に連動して過給機の回転を増減するように構成されたエンジンの過給機制御装置が知られている。この過給機制御装置は、エンジンの冷却水温度が所定値以下となる未暖機時において、排気通路に配設された排気ガス浄化触媒の温度が活性化温度以下の状態にある場合には、上記変速機の変速比を減速側に設定して上記排気ガス浄化触媒を早期に活性化させるとともに、その後に上記変速機の変速比を最大増速側に設定してエンジンの暖機を促進するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に示されるようにエンジンの未暖機時に、変速機の変速比を減速側に設定して過給機の働きを抑制するように構成した場合には、吸気量および排気量が過多になることに起因した触媒の放熱が抑制されるため、排気ガス浄化触媒の活性化をある程度促進することが可能である。しかし、上記排気ガス浄化触媒が排気通路の下流部に設けられたエンジンでは、排気ガス浄化触媒の設置部よりも上流側における排気通路の温度を上昇させるのにかなりの時間を要するため、上記構成を採用しても、排気ガス浄化触媒を早期に活性化させることが困難であるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、排気ガス浄化触媒が排気通路の下流部に設けられたエンジンにおいて、排気ガス浄化触媒を早期に活性化することができるエンジンの制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、排気マニホールドの集合部から離れた排気通路の下流部に排気ガス浄化触媒が配設されるとともに、排気通路の上流部に二次エアを供給する二次エア供給手段を備え、ターボチャージャのブロアを駆動するタービンが、排気ガス浄化触媒の設置部の上流側に配設されたエンジンにおいて、エンジンの始動直後のライトオフ制御の初期に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定するとともに、上記タービンよりも上流側の排気通路に二次エアを供給し、かつ混合気の点火時期を圧縮上死点よりも所定量だけ遅角させた第1時期に設定することにより上記排気ガス浄化触媒の上流側である排気通路の上流部の加熱を促進する第1モードの制御と、上記ライトオフ制御の後期に、上記第1モードの制御状態に対して、上記混合気の点火時期を圧縮上死点後で上記第1時期よりも進角した第2時期に設定することにより、上記排気通路の上流部でタービンにより未燃成分を含む混合気と二次空気とを撹拌し、排気ガス浄化触媒の近傍部で燃焼させて排気ガス温度を上昇させる二次モードの制御とを実行するライトオフ制御手段を備えたものである。
【0006】
上記構成によれば、エンジンの始動時等からなるライトオフ制御の初期に、第1モードの制御状態として排気通路の上流部を加熱した後、第2モードの制御状態に移行して排気通路の下流部を効果的に加熱することにより、排気ガスの熱エネルギーを有効に利用して上記排気ガス浄化触媒を早期に活性化させることが可能となる。また、上記ライトオフ制御の初期に、混合気の点火時期が、圧縮上死点よりも所定量だけ遅角した上記第1時期に設定されることにより、排気通路の上流部が効果的に加熱されるとともに、その後に上記第1時期よりも所定量だけ進角した上記第2時期に設定されることにより、第2モードの制御状態に移行して排気通路の下流部が効果的に加熱され、上記排気ガス浄化触媒が早期に活性化されることになる。
【0009】
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載のエンジンの制御装置において、第1モードの制御状態から第2モードの制御状態への移行時に、混合気の点火時期を第1時期から第2時期に一気に切り替えるものである。
【0010】
上記構成によれば、ライトオフ制御の初期に実行される第1モードの制御状態から、その後に実行される第2モードの制御状態への移行時に、混合気の点火時期を第1時期から第2時期に一気に切り替えられることにより、排気通路の下流部を加熱するために熱エネルギーが有効に利用され、燃費の悪化が効果的に防止されつつ、排気ガス浄化触媒の活性化が促進されることになる。
【0011】
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2記載のエンジンの制御装置において、ライトオフ制御時に、燃料を複数回に分割して噴射するとともに、その後期噴射時期を点火前の圧縮行程に設定したものである。
【0012】
上記構成によれば、ライトオフ制御時に、圧縮上死点に対する点火時期の遅角量が充分に確保されることにより、上記ライトオフ制御が効果的に実行されることになる。
【0013】
請求項4に係る発明は、上記請求項1記載のエンジンの制御装置において、排気通路の上流部に二次エアを供給する第1二次エア供給手段と、この第1二次エア供給手段による二次エアの供給部よりも下流側に二次エアを供給する第2二次エア供給手段とを備え、第2モードの制御状態では、第1モードの制御状態に比べて、第1二次エア供給手段から供給される二次エア量を減少させるとともに、第2二次エア供給手段から供給される二次エア量を増大させるものである。
【0014】
上記構成によれば、ライトオフ制御の初期に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定した状態で、第1二次エア供給手段により排気通路の上流部に充分な量の二次エアを供給することにより、この上流部の温度を充分に上昇させた後、上記第2モードの制御状態に移行して第2二次エア供給手段から供給される二次エア量を増大させることにより、排気通路の下流部が効果的に加熱されて上記排気ガス浄化触媒を早期に活性化させることが可能となる。
【0017】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、排気行程が隣り合わない一対の気筒に接続された排気通路を互いに合流させるとともに、この合流部の下流側で他の気筒の合流部から延びる合流通路を合流させるように構成された排気マニホールドを備えたものである。
【0018】
上記構成によれば、排気干渉を防止することによる吸気量の低減防止作用と、上記ライトオフ制御を実行することによる排気ガス浄化触媒の活性化促進作用とが同時に得られることになる。
【0019】
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、ライトオフ制御時に、二次エア供給手段から二次エアが供給されることにより、排気通路内における酸素濃度が、理論空燃比の燃焼状態で燃焼室から排気通路に導出された排気ガスの酸素濃度よりも高い値となるように、上記二次エアの供給量を設定したものである。
【0020】
上記構成によれば、ライトオフ制御時に、排気が中の未燃成分を酸化せるのに充分な量の二次エア量が確保され、排気ガス浄化触媒の活性化が効果的に促進されることになる。
【0021】
請求項7に係る発明は、上記請求項1〜6のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、ライトオフ制御の停止時期を、エンジンが暖機状態となる前の排気ガス浄化触媒の活性化時点に設定したものである。
【0022】
上記構成によれば、ライトオフ制御が実行されることにより排気ガス浄化触媒が活性化された後、エンジンが暖機状態となる前に、上記ライトオフ制御が停止されるため、このライトオフ制御が必要上に長期間に亘って実行されることが防止される。
【0023】
請求項8に係る発明は、上記請求項1〜7のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、エンジンの温間時に排気ガス浄化触媒の硫黄被毒を解消する際には、上記第2モードの制御状態とするものである。
【0024】
上記構成によれば、排気ガス浄化触媒に硫黄被毒が発生した場合に、上記第2モードの制御状態として、排気通路に二次エアを供給しつつ、排気通路の下流部に位置する排気ガス浄化触媒の近傍部で排気ガス温度を上昇させることにより、上記硫黄被毒が迅速かつ効果的に解消されて排気ガス浄化触媒の浄化機能が回復されることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るエンジンの制御装置の実施形態を示している。このエンジンの制御装置は、自動車に搭載される筒内噴射型のガソリンエンジンのエンジン本体1に接続された吸気通路2および排気通路3と、上記エンジン本体1の燃焼室の頂部に設けられた点火プラグ4と、燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁5とを有している。
【0026】
上記吸気通路2には、サージタンク6が設けられるとともに、その上流側にスロットル弁7が設けられている。このスロットル弁7は、エンジンコントロールユニット(ECU)8から出力される制御信号に応じて作動する電気的なアクチュエータ9によって駆動されることにより、エンジン本体1の燃焼室内に導入される吸気量を調節するように構成されている。
【0027】
上記サージタンク6の下流側には、吸気通路2を開閉してスワールを形成する吸気シャッター弁10が設けられるともに、吸気ポートを開閉する吸気弁2aが設けられ、この吸気弁2aの動弁機構には、吸気弁2aの開閉タイミングを調節するバルブタイミング調節機構2bが設けられている。
【0028】
上記吸気シャッター弁10は、第1通路と第2通路とに分岐された吸気通路2の第2通路側に配設され、この第2通路を閉止して第1通路側から燃焼室内に供給される吸気の流速を増大させることによりスワールを生成するように構成されている。なお、上記シャッター弁10に代え、燃焼室内でタンブル流を生成させるためのタンブル弁を吸気通路2に設けた構造としてもよい。
【0029】
上記排気通路3には、排気ポートを開閉する排気弁3aと、排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサ11と、吸気通路2に配設されたターボチャージャのブロア(図示せず)を駆動するタービン12とが配設されている。また、排気マニホールドの集合部から所定距離だけ離れた排気通路3の下流部には、排気ガス中のHC、COおよびNOxの全てを浄化する従来周知の三元触媒13aと、排気ガス中のHCを吸着して浄化するHC吸着触媒13bとかなる排気ガス浄化触媒13が配設されている。
【0030】
上記排気マニホールドは、排気干渉を防止するために、排気行程が隣り合わない一対の気筒にそれぞれ接続された排気通路3を合流させるとともに、この合流部の下流側で、他の気筒に接続された排気通路3の合流部から延びる合流通路を合流させたいわゆるデュアルタイプに構成されている。例えば、図2に示すように、第1気筒1a〜第4気筒1dが直列に配列された4気筒エンジンにおいて、点火順序が第1気筒1aから第3気筒1c、第4気筒1d、第2気筒1bに設定されている場合には、第1気筒1aに接続された排気通路30aと第2気筒1bに接続された排気通路30bとを合流させて合流部31を形成するとともに、第3気筒1cに接続された排気通路30cと第4気筒1dに接続された排気通路30dとを合流させて合流部32を形成し、これらの合流部31,32の下流部において合流通路33,34を互いに合流させるようになっている。
【0031】
さらに、上記排気ガス浄化触媒13の設置部から所定距離だけ離れた排気通路3の上流部と吸気通路2とが二次エア供給通路14aによって接続され、この二次エア供給通路14aと、その途中に設けられた開閉弁14bとにより、上記排気通路3の上流部に二次エア、つまり多量の酸素を有する新気を供給する二次エア供給手段14が構成されている。
【0032】
上記エンジンには、吸気通路2内を通過する吸気量を検出するエアフローセンサ16、エンジン回転数を検出するためのクランク角センサ17、アクセル開度センサ18およびエンジン水温センサ19等の各種センサ類が装備され、これらの検出信号がエンジンコントロールユニット(ECU)8に入力されるようになっている。
【0033】
このエンジンコントロールユニット8には、エンジンの運転状態を判別する運転状態判別手段20と、燃料の噴射量および噴射時期を制御する燃料噴射制御手段21と、上記点火プラグ4による混合気の点火時期を制御する点火時期制御手段22と、上記スロットル弁7の開度を調節する制御信号をアクチュエータ9に出力して燃焼室内に導入される吸気量を制御する吸気量制御手段23と、エンジンの冷間始動時に排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させるための制御を実行するライトオフ制御手段24とが設けられている。
【0034】
上記運転状態判別手段20は、クランク角センサ17により検出されたエンジン回転数の検出値と、アクセル開度センサ18により検出されたエンジン負荷の検出値とに基づき、エンジンが図3に示す低負荷低回転の成層燃焼領域Aにあるか、高負荷高回転の均一燃焼領域Bにあるかを判別し、この判別データを上記燃料噴射制御手段21等に出力するように構成されている。
【0035】
また、上記運転状態判別手段20は、エンジン水温センサ19の検出信号に応じて排気ガス浄化触媒13の温度状態を推定することにより、この排気ガス浄化触媒13が活性化温度未満の低温状態にあるか否かを判別するとともに、エンジンが未暖機状態にあるか否かを判別するように構成されている。なお、上記エンジン水温センサ19の検出値と、エンジン始動時からの時間の経過とに基づいて上記排気ガス浄化触媒13の温度状態等を判別し、あるいは排気ガス浄化触媒13の温度を直接検出することにより、その温度状態を判別するように構成してもよい。
【0036】
上記燃料噴射制御手段21は、運転状態判別手段20により判別されたエンジンの運転領域A,Bと、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ18によって検出されたアクセル開度と、上記クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数とに基づき、予め設定されたマップからエンジンの目標トルクを読み出すとともに、この目標トルクと、上記エアフローセンサ16によって検出された実吸気量とに基づき、予め設定されたマップから目標燃料噴射量を読み出し、この目標燃料噴射量に対応した制御信号を上記燃料噴射弁5に出力するように構成されている。
【0037】
また、上記燃料噴射制御手段21は、運転状態判別手段20により判別されたエンジンの運転領域A,Bに応じて燃料の噴射時期を制御するように構成されている。すなわち、エンジンの温間時に、図3に示す低負荷低回転の成層燃焼領域Aにある場合には、上記燃料噴射制御手段21により圧縮行程で燃料を噴射して成層燃焼を行わせる制御を実行し、高負荷高回転の均一燃焼領域Bにある場合には、上記燃料噴射制御手段21により吸気行程で燃料を噴射して均一燃焼を行わせる制御を実行するように構成されている。
【0038】
上記点火時期制御手段22は、エンジンの運転状態に応じて点火時期を制御するものであり、基本的には点火時期をMBT(出力や燃料消費量が最良となる時期)制御するように構成されている。そして、後述するライトオフ制御の実行時には、その初期における第1モードの制御時に、混合気の点火時期を圧縮上死点TDCよりも所定量だけ遅角させた第1時期に設定するとともに、上記ライトオフ制御の後期における第2モードの制御時に、圧縮上死点TDC後で上記第1時期よりも進角した時期に設定するようになっている。
【0039】
また、上記運転状態判定手段20において排気ガス浄化触媒13が活性化した状態にあるとともに、エンジンの冷却水温度が所定値以下であること、つまりエンジンが未暖機状態にあることが確認された場合には、混合気の点火時期を上記MBTよりもやや遅角した時期に設定することにより、エンジンの暖機を促進するように構成されている。
【0040】
上記吸気量制御手段23は、エンジンの運転状態に応じた制御信号を上記スロットル弁7のアクチュエータ9に出力することにより、エンジンが低負荷低回転の成層燃焼領域Aにある場合には、スロットル開度を大きくして燃焼室内に導入される吸気量を増大させ、エンジンが高負荷高回転の均一燃焼領域Bにある場合には、スロットル開度を絞って燃焼室内に導入される吸気量を減少させるように構成されている。
【0041】
また、後述するライトオフ制御の実行時には、上記スロットル弁7の開度を減少させる制御信号が上記吸気量制御手段23からスロットル弁7のアクチュエータ9に出力されることにより、燃焼室内に導入される吸気量を減少させて燃焼室内の空燃比A/Fを、理論空燃比よりもややリッチ、例えば空燃比A/Fを12程度に設定するように構成されている。
【0042】
上記ライトオフ制御手段24は、エンジンの冷間始動時等に、上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させるための制御を実行するものであり、具体的には、上記のように吸気量制御手段23により燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもややリッチに設定するとともに、上記二次エア供給手段14を介して排気通路3に二次エアを供給し、かつ上記点火プラグ4による混合気の点火時期を、通常時よりも所定量だけ遅角させることにより、排気通路3内における排気ガスの温度を上昇させるように構成されている。上記ライトオフ制御の実行時における二次エアの供給量は、この二次エアが供給されることにより、排気通路3内における酸素濃度が、理論空燃比の燃焼状態でエンジンの燃焼室から排気通路3に排出された排気ガスの酸素濃度よりも高い値、例えば燃焼室内の空燃比A/Fを16程度に設定して燃焼された場合の酸素濃度に相当した値となるように設定されている。
【0043】
また、ライトオフ制御の初期には、排気通路3の上流部で排気ガス温度を上昇させる第1モードの制御状態とするとともに、その後に排気通路3の下流部に位置する排気ガス浄化触媒13の近傍部で排気ガス温度を上昇させる第2モードの制御状態とするように、上記ライトオフ制御の実行段階に応じて混合気の点火時期を変更することにより、制御モードを切り替えるように構成されている。
【0044】
すなわち、上記第1モードの制御状態では、混合気の点火時期を圧縮上死点TDCよりも所定量だけ遅角させた第1時期、例えば圧縮上死点後のクランク角CAにして15°程度の時期に設定することにより、混合気の燃焼を膨張行程に差し掛かからせて燃焼室から排出される熱量を顕著に増大させるようにしている。そして、排気通路3の上流部に、上記二次エア供給手段14から二次エアを供給することにより、排気ガスが排気通路3に導出された直後に、排気ガス中に含有されたHC等の未燃成分を酸化させるようにしている。この結果、排気通路3の上流部における排気ガス温度が効果的に上昇して、この排気通路3の上流部が積極的に加熱されることになる。
【0045】
上記第1モードの制御開始時点から所定時間が経過して排気通路3の上流部の温度が所定値に上昇した時点で、上記第2モードの制御状態に移行し、混合気の点火時期を圧縮上死点後で上記第1時期よりも進角した第2時期、例えば圧縮上死点後のクランク角CAにして11°程度の時期に設定することにより、燃焼室から排出される熱量の上昇を抑制するとともに、上記未燃成分の早期酸化を抑制するようにしている。この結果、排気ガス中の未燃成分が、上記第1モードの制御によって加熱された排気通路3の上流部および排気ガス浄化触媒13の設置部の近傍部で酸化され、その反応熱により、この部分における排気ガスの温度が積極的に上昇して、上記排気ガス浄化触媒13の活性化が促進されることになる。
【0046】
次いで、エンジンが暖機状態となる前において排気ガス浄化触媒13が活性化した時点で、上記第2モードの制御を停止してライトオフ制御を終了させるとともに、エンジンの暖機を促進する上記暖機促進の制御状態に移行した後、エンジンの暖機が終了した時点で、通常の制御状態、つまり成層燃焼モードまたは均一燃焼モードの制御状態に移行するようになっている。
【0047】
また、上記ライトオフ制御時には、燃料噴射弁5から燃焼室内に燃料が複数回に分割されて噴射されるとともに、その後期噴射時期、例えば二回に分けて分割噴射する場合の2回目の噴射時期が、点火前の圧縮行程に設定されるように構成されている。
【0048】
さらに、上記ライトオフ制御手段24は、エンジンの温間時に、排気ガス浄化触媒13の硫黄被毒を解消するために上記第2モードの制御状態とするように構成されている。すなわち、エンジンの作動状態が所定時間に亘って継続されることにより、上記NOx吸着触媒13bに設けられたNOx吸着材に硫黄が付着して、NOxの吸着性能が劣化する硫黄被毒が発生したことが確認された時点で、上記第2モードのライトオフ制御を実行する。これにより、排気ガス中の未燃成分が上記排気ガス浄化触媒13の設置部の近傍部で酸化されて、NOx吸着触媒13bのNOx吸着材が加熱されるため、上記硫黄被毒が解消されることになる。
【0049】
上記エンジンの制御装置において実行される制御動作を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、まず上記運転状態判別手段20において触媒温度が活性化温度未満の低温状態にあるか否かを判定し(ステップS1)、このステップS1でYESと判定された場合には、上記ライトオフ制御が開始された時点から所定時間が経過する前のライトオフ制御の初期段階にあるか否かを判定する(ステップS2)。
【0050】
上記ステップS2でYESと判定されてライトオフ制御の初期段階にあることが確認された場合には、第1モードのライトオフ制御を実行し(ステップS3)、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもややリッチに設定するとともに、排気通路3に二次エアを供給し、かつ混合気の点火時期を上記第1時期に設定することにより、排気通路3の上流部における排気ガス温度を上昇させる。
【0051】
一方、上記ステップS2でNOと判定されて上記ライトオフ制御が開始された時点から所定時間が経過した状態にあること、つまり排気通路3の上流部の温度が充分に上昇した状態にあることが確認された場合には、上記第2モードのライトオフ制御を実行し(ステップS4)、燃焼室内の空燃比を理論空燃比ややリッチに設定するとともに、排気通路3に二次エアを供給し、かつ混合気の点火時期を上死点後の上記第2時期に設定することにより、排気ガスの下流部に位置する排気ガス浄化触媒13の近傍部における排気ガス温度を上昇させて上記排気ガス浄化触媒13の活性化を促進する。
【0052】
また、上記ステップS1でNOと判定されて排気ガス浄化触媒13が活性化した状態にあることが確認された場合には、エンジンが暖機状態にあるか否かを判定する(ステップS5)。このステップS5でYESと判定されてエンジンが未暖機状態にあることが確認された場合には、混合気の点火時期を、MBTよりもやや遅角させる暖機促進制御を実行する(ステップS6)。
【0053】
上記ステップS5でNOと判定されてエンジンが暖機状態にあることが確認された場合には、硫黄被毒を解消すべき状態、つまりSリジェネの実行時期であるか否かを判定し(ステップS7)、NOと判定された場合には、エンジンの運転状態に対応した通常の燃焼制御、つまり上記成層燃焼モードまたは均一燃焼モードの制御を実行する(ステップS8)。
【0054】
上記ステップS7でYESと判定されて硫黄被毒を解消すべき状態あることが確認された場合には、上記ステップS4に移行して第2モードのライトオフ制御を実行することにより、排気通路3の下流部に位置する排気ガス浄化触媒13の近傍部の排気ガス温度を上昇させて上記硫黄被毒を解消する。
【0055】
上記の制御が実行されることにより、図5に示すように、エンジンの始動時点t1から所定時間が経過する時点t2までの間は、混合気の点火時期が第1時期(圧縮上死点TDC後の15°CAの時期)に設定されるとともに、その後に第2時期(圧縮上死点TDC後の11°CAの時期)に設定される。そして、上記排気ガス浄化触媒13が活性化した時点t3からエンジンが暖機状態となる時点t4までの間は、点火時期をMBTよりもやや遅角させた暖機促進時期に設定される。
【0056】
次いで、エンジンが暖機状態となった時点t4で、点火時期がMBTに設定され、成層燃焼領域Aでは、圧縮上死点TDCよりも進角した時期に設定されるとともに、均一燃焼領域Bでは、それよりも遅角した時期に設定される。また、上記硫黄被毒を解消するSリジェネ制御を実行すべき時期が到来した時点t5で所定時間に亘り、混合気の点火時期が上記第2時期(圧縮上死点TDC後の11°CAの時期)に設定されることになる。
【0057】
上記のように排気マニホールドの集合部から離れた排気通路3の下流部に排気ガス浄化触媒13が配設されるとともに、排気通路3の上流部に二次エアを供給する二次エア供給手段14を備えたエンジンにおいて、エンジンの冷間始動時に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定するとともに、排気通路3に二次エアを供給することにより上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させるように制御するライトオフ制御手段24を有し、このライトオフ制御の初期に排気通路3の上流部で排気ガス温度を上昇させる第1モードの制御状態とするとともに、その後に排気通路3の下流部に位置する排気ガス浄化触媒13の近傍部で排気ガス温度を上昇させる第2モードの制御状態とするように構成したため、排気ガスの熱エネルギーを有効に利用して、排気通路3の下流部に設けられた上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化できるという利点がある。
【0058】
すなわち、エンジンの始動直後等からなるライトオフ制御の初期に、上記第1モードの制御状態として、例えば混合気の点火時期を圧縮上死点よりも所定量だけ遅角させた第1時期に設定することにより、排気通路3の上流部で排気ガス温度を上昇させて、この排気通路3の上流部を効果的に加熱した後、上記第2モードの制御状態に移行して、混合気の点火時期を圧縮上死点後で上記第1時期よりも進角した第2時期に設定するように構成したため、排気通路3に導出された未燃成分を、上記のように高温に加熱された排気通路3の上流部における熱エネルギーと、二次エア供給手段14から供給された二次エアとを利用して排気ガス浄化触媒13の近傍部で酸化させることにより、この部分における排気ガス温度を上昇させて上記排気ガス浄化触媒13を効率よく加熱することができる。
【0059】
したがって、上記のように排気ガス浄化触媒13の設置部までに至る間の排気通路3が長く、その全体を加熱するために多くの熱エネルギーを必要とするエンジンにおいて、排気通路3の全体を加熱するように構成した場合のように、熱エネルギーの損失が増大して燃費が悪化する等の問題を生じることなく、上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させてその浄化機能を効果的に発揮させることができる。
【0060】
上記ライトオフ制御を実行することにより、二次エアが供給される排気通路3の上流部と、排気ガス浄化触媒13の上流側近傍に位置する排気通路3の下流部とにおいて、その温度がどのように変化するかを検証する実験を行ったところ、図6に示すようなデータが得られた。このデータから、混合気の点火時期を圧縮上死点から15°CAだけ遅角した時点に上記第1時期を設定し、燃焼安定性を維持可能な範囲内で、上記遅角量を最大値に設定することにより、排気通路3の上流部を集中的に加熱して、その温度を効果的に上昇させ得ることが確認された。そして、上記点火時期の遅角量を次第に減少させた場合には、点火時期の遅角量を所定値(上記実験例では11°CAの時期)に設定した時点で、排気通路3の下流部における温度を顕著に上昇させ得ることが確認された。
【0061】
上記点火時期の遅角量を11°CAに設定した場合と、13°CAに設定した場合とで、排気通路3の下流部における温度に顕著な差が生じるのは、上記進角量に応じて排気通路3の加熱個所が変化し、上記遅角量を13°CAに設定した場合には、排気通路3の中間部が効果的に加熱されるのに対し、11°CAに設定した場合には、排気通路3の下流部(排気ガス浄化触媒13の設置部近傍)が効果的に加熱されるためであると考えられる。したがって、上記第1モードの制御状態から第2モードの制御状態への移行時に、混合気の点火時期を第1時期から第2時期に一気に切り替えることにより、燃焼性の悪化をさらに効果的に防止しつつ、上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させてその浄化機能を充分に発揮させることができるという利点がある。
【0062】
また、上記実施形態では、ライトオフ制御時に、燃料を複数回に分割して噴射するとともに、その後期噴射時期を点火前の圧縮行程に設定するように構成したため、エンジンの冷間時における燃焼安定性を確保しつつ、圧縮上死点に対する点火時期の遅角量を充分に確保して、上記ライトオフ制御を効果的に実行できるという利点がある。
【0063】
さらに、上記実施形態に示すように、ターボチャージャのブロアを駆動するタービン12を、排気ガス浄化触媒13の上流側に配設した場合には、上記ライトオフ制御時に、タービン12による攪拌作用により、排気通路3内を流動する排気ガスおよび上記二次エアが効果的に攪拌されるため、排気ガス中の未燃成分の酸化を効果的に促進することができるという利点がある。
【0064】
上記のように排気行程が隣り合わない一対の気筒1a,1bにそれぞれ接続された排気通路30a,30bを合流させるとともに、この合流部31の下流側で他の気筒1c,1dの合流部32から延びる合流通路34を合流させるように構成された排気マニホールド30を備えたエンジンでは、排気干渉が生じることに起因した吸気抵抗の増大を防止することにより、吸入気量を充分に確保してエンジン出力の増大を図ることが可能である。そして、上記燃焼室から排気ガス浄化触媒13の設置部までに至る間の排気通路3が長く、その全体を加熱するために多くの熱エネルギーを必要とするので、上記構成を採用することによる効果が顕著に得られることになる。
【0065】
また、上記実施形態では、二次エア供給手段14から二次エアが供給されることにより、排気通路3内における酸素濃度が、理論空燃比の燃焼状態で燃焼室から排気通路3に導出された排気ガスの酸素濃度よりも高い値となるように、上記二次エアの供給量を設定したため、排気ガス中の未燃成分を酸化させるのに必要な酸素量を充分に確保することにより、上記排気ガス浄化触媒13を効果的に加熱して早期に活性化させることができる。
【0066】
さらに、上記のようにライトオフ制御の停止時期を、エンジンが暖機状態となる前の排気ガス浄化触媒13の活性化時点に設定した場合には、この排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させる機能を損なうことなく、上記ライトオフ制御が必要以上に長期に渡って実行されることに起因した燃費の悪化等を効果的に防止できる等の利点がある。
【0067】
また、上記実施形態では、エンジンの温間時においても、排気ガス浄化触媒の硫黄被毒を解消する際に、上記第2モードの制御状態とすることにより、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定するとともに、排気通路3に二次エアを供給しつつ、排気通路3の下流部に位置する排気ガス浄化触媒13の近傍部で排気ガス温度を上昇させるように構成したため、上記硫黄被毒を迅速かつ効果的に解消して排気ガス浄化触媒13の浄化機能を回復させることができる。
【0068】
なお、上記のように混合気の点火時期を変化させることにより、上記ライトオフ制御の第1モードと第2モードとを切り替えるように構成された上記実施形態に代え、図7に示すように、排気通路3の上流部に二次エアを供給する第1二次エア供給手段14と、この第1二次エア供給手段14による二次エアの供給部よりも下流側、例えば排気ガス浄化触媒13の設置部近傍の上流側に二次エアを供給する二次エア通路15aおよび開閉弁15bからなる第2二次エア供給手段15とを設け、上記第2モードの制御状態では、第1モードの制御状態に比べて、第1二次エア供給手段14から供給される二次エア量を減少させるとともに、第2二次エア供給手段15から供給される二次エア量を増大させるように構成してもよい。
【0069】
上記のように構成した場合には、ライトオフ制御の初期に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定した状態で、第1二次エア供給手段14から排気通路3の上流部に多量の二次エアを供給することにより、この上流部の温度を充分に上昇させた後、上記第2モードの制御状態に移行して第2二次エア供給手段15から供給される二次エア量を増大させることにより、排気通路3の下流部を効果的に加熱して、上記排気ガス浄化触媒13を早期に活性化させることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、排気マニホールドの集合部から離れた排気通路の下流部に排気ガス浄化触媒が配設されるとともに、排気通路の上流部に二次エアを供給する二次エア供給手段を備え、ターボチャージャのブロアを駆動するタービンが、排気ガス浄化触媒の設置部の上流側に配設されたエンジンにおいて、エンジンの始動直後のライトオフ制御の初期に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定するとともに、上記タービンよりも上流側の排気通路に二次エアを供給し、かつ混合気の点火時期を圧縮上死点よりも所定量だけ遅角させた第1時期に設定することにより上記排気ガス浄化触媒の上流側である排気通路の上流部の加熱を促進する第1モードの制御と、上記ライトオフ制御の後期に、上記第1モードの制御状態に対して、上記混合気の点火時期を圧縮上死点後で上記第1時期よりも進角した第2時期に設定することにより、上記排気通路の上流部でタービンにより未燃成分を含む混合気と二次空気とを撹拌し、排気ガス浄化触媒の近傍部で燃焼させて排気ガス温度を上昇させる二次モードの制御とを実行するライトオフ制御手段を設けたため、燃費が悪化する等の問題を生じることなく、排気ガスの熱エネルギーを有効に利用して、上記排気ガス浄化触媒を早期に活性化させることにより、その浄化機能を効果的に発揮させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの制御装置の実施形態を示す説明図である。
【図2】排気マニホールドの具体的構成を示す説明図である。
【図3】エンジンの燃焼領域を示すグラフである。
【図4】上記エンジンの制御装置による制御動作を示すフローチャートである。
【図5】上記エンジンの制御装置による制御動作を示すタイムチャートである。
【図6】混合気の点火時期と排気通路の温度との対応関係を示すグラフである。
【図7】本発明に係るエンジンの制御装置の別の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 排気通路
12 タービン
13 排気ガス浄化触媒
14 (第1)二次エア供給手段
15 第2二次エア供給手段
24 ライトオフ制御手段
30 排気マニホールド
Claims (8)
- 排気マニホールドの集合部から離れた排気通路の下流部に排気ガス浄化触媒が配設されるとともに、排気通路の上流部に二次エアを供給する二次エア供給手段を備え、ターボチャージャのブロアを駆動するタービンが、排気ガス浄化触媒の設置部の上流側に配設されたエンジンにおいて、エンジンの始動直後のライトオフ制御の初期に、燃焼室内の空燃比を理論空燃比よりもリッチに設定するとともに、上記タービンよりも上流側の排気通路に二次エアを供給し、かつ混合気の点火時期を圧縮上死点よりも所定量だけ遅角させた第1時期に設定することにより上記排気ガス浄化触媒の上流側である排気通路の上流部の加熱を促進する第1モードの制御と、上記ライトオフ制御の後期に、上記第1モードの制御状態に対して、上記混合気の点火時期を圧縮上死点後で上記第1時期よりも進角した第2時期に設定することにより、上記排気通路の上流部でタービンにより未燃成分を含む混合気と二次空気とを撹拌し、排気ガス浄化触媒の近傍部で燃焼させて排気ガス温度を上昇させる二次モードの制御とを実行するライトオフ制御手段を備えたことを特徴とするエンジンの制御装置。
- 第1モードの制御状態から第2モードの制御状態への移行時に、混合気の点火時期を第1時期から第2時期に一気に切り替えることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
- ライトオフ制御時に、燃料を複数回に分割して噴射するとともに、その後期噴射時期を点火前の圧縮行程に設定したことを特徴とする請求項1または2記載のエンジンの制御装置。
- 排気通路の上流部に二次エアを供給する第1二次エア供給手段と、この第1二次エア供給手段による二次エアの供給部よりも下流側に二次エアを供給する第2二次エア供給手段とを備え、第2モードの制御状態では、第1モードの制御状態に比べて、第1二次エア供給手段から供給される二次エア量を減少させるとともに、第2二次エア供給手段から供給される二次エア量を増大させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
- 排気行程が隣り合わない一対の気筒に接続された排気通路を互いに合流させるとともに、この合流部の下流側で他の気筒の合流部から延びる合流通路を合流させるように構成された排気マニホールドを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
- ライトオフ制御時に、二次エア供給手段から二次エアが供給されることにより、排気通路内における酸素濃度が、理論空燃比の燃焼状態で燃焼室から排気通路に導出された排気ガスの酸素濃度よりも高い値となるように、上記二次エアの供給量を設定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
- ライトオフ制御の停止時期を、エンジンが暖機状態となる前の排気ガス浄化触媒の活性化時点に設定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
- エンジンの温間時に排気ガス浄化触媒の硫黄被毒を解消する際には、上記第2モードの制御状態とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
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